JPH06326558A - 反転遅延回路 - Google Patents
反転遅延回路Info
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- JPH06326558A JPH06326558A JP6074898A JP7489894A JPH06326558A JP H06326558 A JPH06326558 A JP H06326558A JP 6074898 A JP6074898 A JP 6074898A JP 7489894 A JP7489894 A JP 7489894A JP H06326558 A JPH06326558 A JP H06326558A
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- Japan
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- during
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- capacitor
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H19/00—Networks using time-varying elements, e.g. N-path filters
- H03H19/004—Switched capacitor networks
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Pulse Circuits (AREA)
- Networks Using Active Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】正の係数と負の係数とが互いに正確に整合した
反転遅延回路を提供する。 【構成】グランドに結合された非反転入力手段(+)、
反転入力手段(−)、出力手段を有する差動増幅手段O
TAと、第1のスイッチング位相(φ,1)中に回路の
入力端子と反転入力手段(−)との間に結合され、別の
スイッチング位相(反転φ,4)中に放電する入力キャ
パシタ手段Cinと、第1のスイッチング位相中出力手
段と反転入力手段(−)との間に結合され、第2のスイ
ッチング位相(反転φ,2)中に反転入力手段(−)と
グランドとの間に結合されるフィードバックキャパシタ
手段Cxと、第2のスイッチング位相中に出力手段と反
転入力手段(−)との間に結合され、第1のスイッチン
グ位相中入力放電する出力キャパシタ手段Coとを具
え、第2のスイッチング位相中フィードバックキャパシ
タ手段Cxの電荷が出力キャパシタ手段Coに移送され
る。
反転遅延回路を提供する。 【構成】グランドに結合された非反転入力手段(+)、
反転入力手段(−)、出力手段を有する差動増幅手段O
TAと、第1のスイッチング位相(φ,1)中に回路の
入力端子と反転入力手段(−)との間に結合され、別の
スイッチング位相(反転φ,4)中に放電する入力キャ
パシタ手段Cinと、第1のスイッチング位相中出力手
段と反転入力手段(−)との間に結合され、第2のスイ
ッチング位相(反転φ,2)中に反転入力手段(−)と
グランドとの間に結合されるフィードバックキャパシタ
手段Cxと、第2のスイッチング位相中に出力手段と反
転入力手段(−)との間に結合され、第1のスイッチン
グ位相中入力放電する出力キャパシタ手段Coとを具
え、第2のスイッチング位相中フィードバックキャパシ
タ手段Cxの電荷が出力キャパシタ手段Coに移送され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反転遅延回路、すなわ
ち回路の出力信号がその入力信号と負の因子との積とな
る遅延回路に関するものである。
ち回路の出力信号がその入力信号と負の因子との積とな
る遅延回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、切り換えキャパシタ技術を用いる
ことが強く重要視されている。現在、多重標準ビデオ信
号くし形フィルタ及び多重標準カラーデコーダを含む多
くのビデオ信号の応用技術が研究されている。最新の標
準ディジタルCMOSプロセスでは、複雑なサンプリン
グされたデータ系(連続振幅、離散時間)を発生させる
ことができ、このCMOS技術を用いた処理により同様
なディジタル系に比べて相当なチィップ領域が節約され
ている。
ことが強く重要視されている。現在、多重標準ビデオ信
号くし形フィルタ及び多重標準カラーデコーダを含む多
くのビデオ信号の応用技術が研究されている。最新の標
準ディジタルCMOSプロセスでは、複雑なサンプリン
グされたデータ系(連続振幅、離散時間)を発生させる
ことができ、このCMOS技術を用いた処理により同様
なディジタル系に比べて相当なチィップ領域が節約され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複雑なFIRフィルタ
又はIIRフィルタを実現するためには、正確な係数整
合が必要である。正及び負のフィルタ係数は、これらの
係数を発生させるために異なる切換キャパシタ構築ブロ
ックを本質的に必要とするため、切換キャパシタフィル
タにおける課題は正及び負のフィルタ係数を正確に発生
させることにある。例えば、非対称性FIRフィルタの
場合、伝達関数は次式で与えられる。 H(z)=CM ・zo +CM-1 ・z-1+…−z-(N-1)−CM ・z-N, また、あるサンプリング瞬時における係数Ci は別の瞬
時における係数と整合しなければならない。また、正及
び負の係数の正確な整合が要求される切換キャパシタ乗
算器においても、順次の乗算因子0,+1,0,−1が
用いられる場合、同様な問題が生じている。反転遅延を
行う現在の技術では、歪みが生じ(ゲイン誤差及びクロ
ックのフィードスルー)或いは反転遅延を達成するため
には特別なバッファ又は増幅器が必要である。
又はIIRフィルタを実現するためには、正確な係数整
合が必要である。正及び負のフィルタ係数は、これらの
係数を発生させるために異なる切換キャパシタ構築ブロ
ックを本質的に必要とするため、切換キャパシタフィル
タにおける課題は正及び負のフィルタ係数を正確に発生
させることにある。例えば、非対称性FIRフィルタの
場合、伝達関数は次式で与えられる。 H(z)=CM ・zo +CM-1 ・z-1+…−z-(N-1)−CM ・z-N, また、あるサンプリング瞬時における係数Ci は別の瞬
時における係数と整合しなければならない。また、正及
び負の係数の正確な整合が要求される切換キャパシタ乗
算器においても、順次の乗算因子0,+1,0,−1が
用いられる場合、同様な問題が生じている。反転遅延を
行う現在の技術では、歪みが生じ(ゲイン誤差及びクロ
ックのフィードスルー)或いは反転遅延を達成するため
には特別なバッファ又は増幅器が必要である。
【0004】しかしながら、1989年5月11日に発
行された雑誌“エレクトニクス レターズ(Electronics
Letters) 第25巻No.10(第623〜625頁)
には、数個の切換キャパシタ遅延回路が記載されている
が、これらの既知の回路では負の係数の乗算は全く行わ
れていない。
行された雑誌“エレクトニクス レターズ(Electronics
Letters) 第25巻No.10(第623〜625頁)
には、数個の切換キャパシタ遅延回路が記載されている
が、これらの既知の回路では負の係数の乗算は全く行わ
れていない。
【0005】従って、本発明の目的は、正確に決定し得
る負の係数で乗算する遅延回路を提供することにある。
る負の係数で乗算する遅延回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段並びに作用】本発明による
反転遅延回路は、グランドに結合された非反転入力手段
(+)、反転入力手段(−)、及び出力手段を有する差
動増幅手段(OTA)と、第1のスイッチング位相
(φ,1)中に回路の入力端子と前記反転入力手段
(−)との間に結合され、別のスイッチング位相〔外
1〕中に放電する入力キャパシタ手段(Cin)と、前
記第1のスイッチング位相中前記出力手段と反転入力手
段(−)との間に結合され、第2のスイッチング位相
〔外2〕中に前記反転入力手段(−)とグランドとの間
に結合されるフィードバックキャパシタ手段(Cx)
と、前記第2のスイッチング位相〔外2〕中に前記出力
手段と反転入力手段(−)との間に結合され、前記第1
のスイッチング位相(φ,1)中に放電する出力キャパ
シタ手段(Co)とを具え、前記第2のスイッチング位
相〔外2〕中に前記フィードバックキャパシタ手段(C
x)の電荷が前記出力キャパシタ手段(Co)に移送さ
れることを特徴とする。このように構成すれば、正及び
負の遅延が互いに整合し、負の係数と正の係数とを正確
に整合させることができる。
反転遅延回路は、グランドに結合された非反転入力手段
(+)、反転入力手段(−)、及び出力手段を有する差
動増幅手段(OTA)と、第1のスイッチング位相
(φ,1)中に回路の入力端子と前記反転入力手段
(−)との間に結合され、別のスイッチング位相〔外
1〕中に放電する入力キャパシタ手段(Cin)と、前
記第1のスイッチング位相中前記出力手段と反転入力手
段(−)との間に結合され、第2のスイッチング位相
〔外2〕中に前記反転入力手段(−)とグランドとの間
に結合されるフィードバックキャパシタ手段(Cx)
と、前記第2のスイッチング位相〔外2〕中に前記出力
手段と反転入力手段(−)との間に結合され、前記第1
のスイッチング位相(φ,1)中に放電する出力キャパ
シタ手段(Co)とを具え、前記第2のスイッチング位
相〔外2〕中に前記フィードバックキャパシタ手段(C
x)の電荷が前記出力キャパシタ手段(Co)に移送さ
れることを特徴とする。このように構成すれば、正及び
負の遅延が互いに整合し、負の係数と正の係数とを正確
に整合させることができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明による反転遅延回路の第1の実
施例を示す。サンプリングされたビデオ入力信号V
in(nT)は、入力キャパシタCinを経て演算相互コ
ンダクタンス増幅器OTAの反転入力部(−)に供給す
る。入力キャパシタCinは、第1のスイッチング位相
φ中に閉成され第2のスイッチング位相〔外3〕中に開
放するスイッチにより包囲する。スイッチング位相φ及
びこれと反対の位相〔外3〕はサンプリング周期Tに等
しい周期を有する周期信号とする。第2のスイッチング
位相〔外3〕の期間中、入力キャパシタCinは、一方
の端子が接地され他方の端子が入力キャパシタCinの
各端子にそれぞれ接続されたスイッチを介して放電す
る。増幅器OTAの非反転入力部(+)は接地する。フ
ィードバックキャパシタCxは、第1のスイッチング位
相φの期間中増幅器OTAの非反転入力部(−)と出力
部との間に接続され、第2のスイッチング位相期間中に
は増幅器の非反転入力部(−)とグランドとの間に接続
される。出力キャパシタCoは、第2のスイッチング位
相〔外3〕の期間中増幅器の非反転入力部と出力部との
間に接続され、第1のスイッチング位相期間中には放電
する。出力ビデオ信号Vout(nT)を第2のスイッ
チング位相〔外3〕中に増幅器OTAの出力部から取り
出すことができる。
施例を示す。サンプリングされたビデオ入力信号V
in(nT)は、入力キャパシタCinを経て演算相互コ
ンダクタンス増幅器OTAの反転入力部(−)に供給す
る。入力キャパシタCinは、第1のスイッチング位相
φ中に閉成され第2のスイッチング位相〔外3〕中に開
放するスイッチにより包囲する。スイッチング位相φ及
びこれと反対の位相〔外3〕はサンプリング周期Tに等
しい周期を有する周期信号とする。第2のスイッチング
位相〔外3〕の期間中、入力キャパシタCinは、一方
の端子が接地され他方の端子が入力キャパシタCinの
各端子にそれぞれ接続されたスイッチを介して放電す
る。増幅器OTAの非反転入力部(+)は接地する。フ
ィードバックキャパシタCxは、第1のスイッチング位
相φの期間中増幅器OTAの非反転入力部(−)と出力
部との間に接続され、第2のスイッチング位相期間中に
は増幅器の非反転入力部(−)とグランドとの間に接続
される。出力キャパシタCoは、第2のスイッチング位
相〔外3〕の期間中増幅器の非反転入力部と出力部との
間に接続され、第1のスイッチング位相期間中には放電
する。出力ビデオ信号Vout(nT)を第2のスイッ
チング位相〔外3〕中に増幅器OTAの出力部から取り
出すことができる。
【0008】図1の回路は以下のように動作する。クロ
ック位相φがハイの場合、キャパシタCxが負の入力電
圧に充電され、その大きさは入力キャパシタCinのフ
ィードバックキャパシタCxに対する比で与えられる。
フィードバックキャパシタCxの値は、増幅器OTAの
出力がオーバドライブとならないようにキャパシタCi
nの値より大きくなるように選択することが好ましい。
次のクロック位相において、位相〔外3〕がハイになる
と、キャパシタCxの電荷はキャパシタCoに完全に移
送される。フィードバックキャパシタCxが回路の伝達
関数の一部を構成しないことは明らかであり、回路の伝
達関数は次式で与えられる。
ック位相φがハイの場合、キャパシタCxが負の入力電
圧に充電され、その大きさは入力キャパシタCinのフ
ィードバックキャパシタCxに対する比で与えられる。
フィードバックキャパシタCxの値は、増幅器OTAの
出力がオーバドライブとならないようにキャパシタCi
nの値より大きくなるように選択することが好ましい。
次のクロック位相において、位相〔外3〕がハイになる
と、キャパシタCxの電荷はキャパシタCoに完全に移
送される。フィードバックキャパシタCxが回路の伝達
関数の一部を構成しないことは明らかであり、回路の伝
達関数は次式で与えられる。
【0009】
【数1】 従って、この遅延回路はサンプリング期間の1/2だけ
遅延する。
遅延する。
【0010】図2は図1の回路の単一増幅器N−パスフ
ィルタ構造への適用例を示す。図2は、クロック位相φ
及びその反転位相〔外3〕に加えて、数個の導出クロッ
ク位相1,2,…m−1,m,…,n−1,nを示し、
これらの導出クロックはn個の順次のサンプリング周期
t/2中の1/2のサンプリング期間についてそれぞれ
ハイとなり、後続する導出クロック位相に対して1/2
のサンプリング周期T/2だけ位相がシフトしている。
図1の周辺スイッチを有する入力キャパシタCinと並
列に別の回路段を設ける。各回路段は入力キャパシタC
inと、各入力キャパシタCinが第1の導出クロック
位相1,3,…,m−1の期間中にそれぞれ充電され、
この充電電荷が第2の導出クロック位相m,2,…,m
−2の期間中にフィードバック増幅器OTAに向けて移
送されるように制御される周辺スイッチとをそれぞれ有
する。図1に示す周辺スイッチを有するフィードバック
キャパシタCxは(n−1)/2個の並列段により置換
する。これらの並列段は図1のフィードバックキャパシ
タCx及び周辺スイッチを有するが、各フィードバック
キャパシタCxが第1の導出クロック位相1,3,…,
n−1の期間中増幅器OTAの反転入力部(−)と出力
部との間に接続され、その充電電荷が各第2の導出クロ
ック位相n,2,…,n−2の期間中に出力キャパシタ
Coに移送されるように制御される。(m+1)/2個
の並列入力段により+z-(m-1)/2の遅延が生じ、(n+
1)/2個の並列フィードバック段により−z-(m-1)/2
の遅延が生ずる。従って、正及び負の遅延は互いに整合
する。この伝達関数は次式で与えられる。
ィルタ構造への適用例を示す。図2は、クロック位相φ
及びその反転位相〔外3〕に加えて、数個の導出クロッ
ク位相1,2,…m−1,m,…,n−1,nを示し、
これらの導出クロックはn個の順次のサンプリング周期
t/2中の1/2のサンプリング期間についてそれぞれ
ハイとなり、後続する導出クロック位相に対して1/2
のサンプリング周期T/2だけ位相がシフトしている。
図1の周辺スイッチを有する入力キャパシタCinと並
列に別の回路段を設ける。各回路段は入力キャパシタC
inと、各入力キャパシタCinが第1の導出クロック
位相1,3,…,m−1の期間中にそれぞれ充電され、
この充電電荷が第2の導出クロック位相m,2,…,m
−2の期間中にフィードバック増幅器OTAに向けて移
送されるように制御される周辺スイッチとをそれぞれ有
する。図1に示す周辺スイッチを有するフィードバック
キャパシタCxは(n−1)/2個の並列段により置換
する。これらの並列段は図1のフィードバックキャパシ
タCx及び周辺スイッチを有するが、各フィードバック
キャパシタCxが第1の導出クロック位相1,3,…,
n−1の期間中増幅器OTAの反転入力部(−)と出力
部との間に接続され、その充電電荷が各第2の導出クロ
ック位相n,2,…,n−2の期間中に出力キャパシタ
Coに移送されるように制御される。(m+1)/2個
の並列入力段により+z-(m-1)/2の遅延が生じ、(n+
1)/2個の並列フィードバック段により−z-(m-1)/2
の遅延が生ずる。従って、正及び負の遅延は互いに整合
する。この伝達関数は次式で与えられる。
【0011】
【数2】 ここで、対応する係数は整合する必要がある。
【0012】図3は2個の増幅器OTA1及びOTA2
並びにOTA1と並列に接続した安定化ループを有する
本発明による反転遅延回路の第2の実施例を示す。種々
のスイッチを電界効果トランジスタで表わす。図3の回
路は以下のように動作する。クロック位相φがハイの場
合、キャパシタCxは負の入力電圧に充電され、その大
きさはCinのCxに対する比で与えられる。キャパシ
タCxの値は、増幅器OTAの出力がオーバドライブと
ならないようにキャパシタCinの値よりも大きくなる
ように選択する。次のクロック位相において、位相〔外
3〕がハイのときキャパシタCxの電荷は第2の増幅器
OTA2の反転入力部と出力部との間に接続したキャパ
シタCoに向けて完全に移送される。同様に、キャパシ
タCxは、この回路の伝達関数の一部を構成しない。第
1の増幅器OTA1と並列に接続したキャパシタCaで
構成される特別のフィードバックループにより、位相
〔外3〕の期間中増幅器OTA1がドリフトして飽和す
るのを阻止する。勿論、反転遅延出力は位相〔外3〕に
おいて増幅器OTA1から直接得ることができる。この
理由は、位相φがハイであった場合、キャパシタCaが
1/2のサンプリング周期だけ前の負の入力電圧に充電
されるためである。位相φ及び〔外3〕の各々はキャパ
シタCaのグランド及び仮想グランドへの接続をそれぞ
れ切り換え、これによりDCオフセットが生ずるが、こ
の両方の切換によるDCオフセットは互いに正確にキャ
ンセルさせることができ、キャパシタCaにDCオフセ
ットが生ずることはない。図3に示す反転遅延回路の伝
達関数はキャパシタCx及びCaの上側プレート及び下
側プレートの寄生容量の影響を受けない。
並びにOTA1と並列に接続した安定化ループを有する
本発明による反転遅延回路の第2の実施例を示す。種々
のスイッチを電界効果トランジスタで表わす。図3の回
路は以下のように動作する。クロック位相φがハイの場
合、キャパシタCxは負の入力電圧に充電され、その大
きさはCinのCxに対する比で与えられる。キャパシ
タCxの値は、増幅器OTAの出力がオーバドライブと
ならないようにキャパシタCinの値よりも大きくなる
ように選択する。次のクロック位相において、位相〔外
3〕がハイのときキャパシタCxの電荷は第2の増幅器
OTA2の反転入力部と出力部との間に接続したキャパ
シタCoに向けて完全に移送される。同様に、キャパシ
タCxは、この回路の伝達関数の一部を構成しない。第
1の増幅器OTA1と並列に接続したキャパシタCaで
構成される特別のフィードバックループにより、位相
〔外3〕の期間中増幅器OTA1がドリフトして飽和す
るのを阻止する。勿論、反転遅延出力は位相〔外3〕に
おいて増幅器OTA1から直接得ることができる。この
理由は、位相φがハイであった場合、キャパシタCaが
1/2のサンプリング周期だけ前の負の入力電圧に充電
されるためである。位相φ及び〔外3〕の各々はキャパ
シタCaのグランド及び仮想グランドへの接続をそれぞ
れ切り換え、これによりDCオフセットが生ずるが、こ
の両方の切換によるDCオフセットは互いに正確にキャ
ンセルさせることができ、キャパシタCaにDCオフセ
ットが生ずることはない。図3に示す反転遅延回路の伝
達関数はキャパシタCx及びCaの上側プレート及び下
側プレートの寄生容量の影響を受けない。
【0013】図4は本発明による反転遅延回路の二重サ
ンプリング型式の第1実施例を示す。図3の周辺スイッ
チを有するキャパシタによって構成される第1の入力枝
路と並列に第2の枝路を設け、この第2の枝路には第1
の枝路の対応するスイッチとは逆位相で制御される周辺
スイッチ及び入力キャパシタを設ける。図3の周辺スイ
ッチを有するキャパシタCxによって構成される第1の
フィードバック枝路と並列に、第1のフィードバック枝
路の対応するスイッチとは逆位相で制御される周辺スイ
ッチを有するキャパシタCxを具える第2のフィードバ
ック枝路を設ける。図3の周辺スイッチを有するキャパ
シタCoによって構成される第1の出力容量枝路とは並
列に、第1の出力容量枝路の対応するスイッチとは逆位
相で制御される周辺スイッチ及びキャパシタCoを有す
る第2の出力容量枝路を設ける。図4の回路ではキャパ
シタCaを有する安定化ループは不要である。各クロッ
ク位相期間中に一方のフィードバック枝路が増幅器OT
A1が飽和状態にドリフトするのを防止するからであ
る。図4は、クロック位相φ及び〔外3〕がマスタクロ
ックMCといかなる関係にあるかも示す。この二重サン
プリング型の反転遅延回路は、全サンプリング期間Tの
遅延を発生する。伝達関数は次式で与えられる。
ンプリング型式の第1実施例を示す。図3の周辺スイッ
チを有するキャパシタによって構成される第1の入力枝
路と並列に第2の枝路を設け、この第2の枝路には第1
の枝路の対応するスイッチとは逆位相で制御される周辺
スイッチ及び入力キャパシタを設ける。図3の周辺スイ
ッチを有するキャパシタCxによって構成される第1の
フィードバック枝路と並列に、第1のフィードバック枝
路の対応するスイッチとは逆位相で制御される周辺スイ
ッチを有するキャパシタCxを具える第2のフィードバ
ック枝路を設ける。図3の周辺スイッチを有するキャパ
シタCoによって構成される第1の出力容量枝路とは並
列に、第1の出力容量枝路の対応するスイッチとは逆位
相で制御される周辺スイッチ及びキャパシタCoを有す
る第2の出力容量枝路を設ける。図4の回路ではキャパ
シタCaを有する安定化ループは不要である。各クロッ
ク位相期間中に一方のフィードバック枝路が増幅器OT
A1が飽和状態にドリフトするのを防止するからであ
る。図4は、クロック位相φ及び〔外3〕がマスタクロ
ックMCといかなる関係にあるかも示す。この二重サン
プリング型の反転遅延回路は、全サンプリング期間Tの
遅延を発生する。伝達関数は次式で与えられる。
【0014】
【数3】
【0015】図1の単一のサンプリング反転遅延回路と
同一の用途(同一のサンプリング周波数)の場合、各増
幅器は、その最終値に到達する時間の2倍の時間を有す
ることになる。すなわち、増幅器の帯域が半分になるた
め、各増幅器は単一のサンプリング用途に必要な単一増
幅器のサイズの半分以下のサイズのものとすることがで
きる。
同一の用途(同一のサンプリング周波数)の場合、各増
幅器は、その最終値に到達する時間の2倍の時間を有す
ることになる。すなわち、増幅器の帯域が半分になるた
め、各増幅器は単一のサンプリング用途に必要な単一増
幅器のサイズの半分以下のサイズのものとすることがで
きる。
【0016】図5及び図6は図4の回路をNパスフィル
タ構造に適用した例を示す。図6は1次クロック位相
φ,〔外3〕及び図2のクロック期間に比べて2倍の期
間を有する導出クロック位相1,2…,m−1,m,
…,n−1,nを示す。図4に示す回路の入力部と第1
の増幅器OTA1の反転入力部との間の2個の入力枝路
に加えて、m個の別の入力枝路を接続する。これら別の
入力枝路は、入力キャパシタCinを有し、これら入力
キャパシタは、第1の導出クロック位相1,…,mの期
間中に充電されその充電電荷は第2の各導出クロック位
相m,1,…,m−1の期間中に第2の増幅器OTA2
に移送される。これら別の入力枝路により+z-(m-1)の
遅延が発生する。さらに、図4に示す第1の増幅器OT
A1と並列の2個のフィードバック枝路をn個のフィー
ドバック枝路で置き換える。これらフィードバック枝路
は、第1の導出クロック位相1,…,nの期間中第1の
増幅器OTA1の反転入力部とその出力部との間に結合
され、第2の各導出クロック位相n,1…n−1の期間
中グランドと第2増幅器OTA2の反転入力部との間に
結合される。これらのフィードバック枝路は−z-(n-1)
の遅延を発生する。伝達関数は次式で与えられる。
タ構造に適用した例を示す。図6は1次クロック位相
φ,〔外3〕及び図2のクロック期間に比べて2倍の期
間を有する導出クロック位相1,2…,m−1,m,
…,n−1,nを示す。図4に示す回路の入力部と第1
の増幅器OTA1の反転入力部との間の2個の入力枝路
に加えて、m個の別の入力枝路を接続する。これら別の
入力枝路は、入力キャパシタCinを有し、これら入力
キャパシタは、第1の導出クロック位相1,…,mの期
間中に充電されその充電電荷は第2の各導出クロック位
相m,1,…,m−1の期間中に第2の増幅器OTA2
に移送される。これら別の入力枝路により+z-(m-1)の
遅延が発生する。さらに、図4に示す第1の増幅器OT
A1と並列の2個のフィードバック枝路をn個のフィー
ドバック枝路で置き換える。これらフィードバック枝路
は、第1の導出クロック位相1,…,nの期間中第1の
増幅器OTA1の反転入力部とその出力部との間に結合
され、第2の各導出クロック位相n,1…n−1の期間
中グランドと第2増幅器OTA2の反転入力部との間に
結合される。これらのフィードバック枝路は−z-(n-1)
の遅延を発生する。伝達関数は次式で与えられる。
【0017】
【数4】 この伝達関数はフィードバックキャパシタCxの値に対
して依存しない。同様に、図5の構造に基づくnパス
(FIR)フィルタの場合伝達関数は次式で与えられ
る。
して依存しない。同様に、図5の構造に基づくnパス
(FIR)フィルタの場合伝達関数は次式で与えられ
る。
【数5】 ここで、対応する係数は整合させる必要がある。
【0018】図7は本発明による反転遅延回路の2倍サ
ンプリング型式の第2実施例を示す。この回路は図4の
回路に類似しており、スィッチを電界効果トランジスタ
で構成する。この伝達関数は、H(z)=−(Cin/
Co)・z-1で与えられ、同様に全サンプリング期間の
遅延が生ずる。
ンプリング型式の第2実施例を示す。この回路は図4の
回路に類似しており、スィッチを電界効果トランジスタ
で構成する。この伝達関数は、H(z)=−(Cin/
Co)・z-1で与えられ、同様に全サンプリング期間の
遅延が生ずる。
【0019】図8は本発明による反転遅延回路を復調器
に適用した第1の実施例を示す。第1のクロック位相1
の期間中入力キャパシタCinを回路の入力部と増幅器
OTAの反転入力部との間に接続する。同一のクロック
位相1の期間中、フィードバックキャパシタCxが充電
され出力キャパシタCoが放電する。この期間、回路の
出力部は接続が解除される。第2のクロック位相2の期
間中、入力キャパシタCinは接続が解除され、フィー
ドバックキャパシタの電荷は完全に出力キャパシタCo
に移送される。変形例として、入力キャパシタCinを
第2のクロック位相2の期間中に放電させることもでき
る。回路出力部は増幅器の出力部に接続され、この反転
遅延回路は−1の伝達係数が得られる(入力キャパシタ
Cinと出力キャパシタCoは互いに等しいものとす
る)。第3のクロック位相3の期間中、入力キャパシタ
Cinは充電され、出力キャパシタCoは放電し、フィ
ードバックキャパシタ及び回路の出力部は接続が解除さ
れる。第4のクロック位相4すなわちサイクルの最後の
位相期間中、入力キャパシタCinの電荷は増幅器OT
Aを経て移送され、出力キャパシタCoによりフィード
バックされる。この際、反転遅延回路により伝達係数+
1が得られる。フィードバックキャパシタCxは依然と
して接続を解除する。
に適用した第1の実施例を示す。第1のクロック位相1
の期間中入力キャパシタCinを回路の入力部と増幅器
OTAの反転入力部との間に接続する。同一のクロック
位相1の期間中、フィードバックキャパシタCxが充電
され出力キャパシタCoが放電する。この期間、回路の
出力部は接続が解除される。第2のクロック位相2の期
間中、入力キャパシタCinは接続が解除され、フィー
ドバックキャパシタの電荷は完全に出力キャパシタCo
に移送される。変形例として、入力キャパシタCinを
第2のクロック位相2の期間中に放電させることもでき
る。回路出力部は増幅器の出力部に接続され、この反転
遅延回路は−1の伝達係数が得られる(入力キャパシタ
Cinと出力キャパシタCoは互いに等しいものとす
る)。第3のクロック位相3の期間中、入力キャパシタ
Cinは充電され、出力キャパシタCoは放電し、フィ
ードバックキャパシタ及び回路の出力部は接続が解除さ
れる。第4のクロック位相4すなわちサイクルの最後の
位相期間中、入力キャパシタCinの電荷は増幅器OT
Aを経て移送され、出力キャパシタCoによりフィード
バックされる。この際、反転遅延回路により伝達係数+
1が得られる。フィードバックキャパシタCxは依然と
して接続を解除する。
【0020】図9は本発明による反転遅延回路を復調器
に適用した第2実施例を示す。この回路は、2個の増幅
器OTA1及びOTA2を用いる点において図8に示す
回路と相異する。第1の増幅器OTA1の反転入力部は
第1のクロック位相φ1の期間中に入力キャパシタCi
nに接続され、第2増幅器OTA2の反転入力部は第4
のクロック位相φ4の期間中に入力キャパシタCinに
接続される。フィードバックキャパシタCxは、第2の
クロック位相の期間中グランドと第2の増幅器OTA2
の反転入力部に接続される点を除き、基本的に図8に示
す態様と同様に増幅器OTA1に並列に接続する。出力
キャパシタCoは、図8に示す態様と同一の態様で増幅
器OTA2に並列に接続する。さらに、図9は、4個の
クロック位相φ1,φ2,φ3及びφ4をクロミナンス
副搬送波周波数Fscの4倍の周波数のマスタクロック
MCといかなる関係を有するかを示す。4個のクロック
位相をマスタクロックに関係付けることにより、この復
調回路をクロミナンス復調器の一部として好適なものと
することができる。
に適用した第2実施例を示す。この回路は、2個の増幅
器OTA1及びOTA2を用いる点において図8に示す
回路と相異する。第1の増幅器OTA1の反転入力部は
第1のクロック位相φ1の期間中に入力キャパシタCi
nに接続され、第2増幅器OTA2の反転入力部は第4
のクロック位相φ4の期間中に入力キャパシタCinに
接続される。フィードバックキャパシタCxは、第2の
クロック位相の期間中グランドと第2の増幅器OTA2
の反転入力部に接続される点を除き、基本的に図8に示
す態様と同様に増幅器OTA1に並列に接続する。出力
キャパシタCoは、図8に示す態様と同一の態様で増幅
器OTA2に並列に接続する。さらに、図9は、4個の
クロック位相φ1,φ2,φ3及びφ4をクロミナンス
副搬送波周波数Fscの4倍の周波数のマスタクロック
MCといかなる関係を有するかを示す。4個のクロック
位相をマスタクロックに関係付けることにより、この復
調回路をクロミナンス復調器の一部として好適なものと
することができる。
【0021】図10及び図11は本発明による反転遅延
回路を用いるビデオ信号用のくし型バンドパスタフィル
タを示す。この回路のアルゴリズムを図10に示す。図
11に示すように、二重サンプリングNパスの実施例に
基づくバンドパスフィルタを構成するためには、2個の
増幅器OTA1及びOTA2と、4個のクロック信号φ
1,φ2,φ3及びφ4と、14個のキャパシタが必要
である。入力キャパシタCinと出力キャパシタCoと
の間の相対容量比を図面上に表示する。
回路を用いるビデオ信号用のくし型バンドパスタフィル
タを示す。この回路のアルゴリズムを図10に示す。図
11に示すように、二重サンプリングNパスの実施例に
基づくバンドパスフィルタを構成するためには、2個の
増幅器OTA1及びOTA2と、4個のクロック信号φ
1,φ2,φ3及びφ4と、14個のキャパシタが必要
である。入力キャパシタCinと出力キャパシタCoと
の間の相対容量比を図面上に表示する。
【0022】入力ビデオ信号Vin(nT)を受信する
回路入力部を相対容量比3の入力キャパシタCinを有
する2個の枝路を経て増幅器OTA1の反転入力部に接
続する。クロック位相φ及び〔外3〕の制御により、交
互に一方の入力キャパシタを回路入力部と増幅器OTA
1の反転入力部との間に接続し、この間に他方の入力キ
ャパシタは放電する。
回路入力部を相対容量比3の入力キャパシタCinを有
する2個の枝路を経て増幅器OTA1の反転入力部に接
続する。クロック位相φ及び〔外3〕の制御により、交
互に一方の入力キャパシタを回路入力部と増幅器OTA
1の反転入力部との間に接続し、この間に他方の入力キ
ャパシタは放電する。
【0023】回路入力部は、相対容量比3の入力キャパ
シタCinを有する2個の枝路を経て並びに相対容量比
2の入力キャパシタCinを有する4個の枝路を経て増
幅器OTA2の反転入力部に接続する。クロック位相φ
及び〔外3〕の制御より、相対容量比3の2個の入力キ
ャパシタCinのうちの一方のキャパシタを交互に充電
し、この間に他方の相対容量比3の入力キャパシタの電
荷を増幅器OTA2に移送する。クロック位相φ1,φ
2,φ3及びφ4の制御により、相対容量比2の4個の
入力キャパシタCinのうちの1個の入力キャパシタを
回路入力部と増幅器OTA2の反転入力部との間に毎回
接続する。
シタCinを有する2個の枝路を経て並びに相対容量比
2の入力キャパシタCinを有する4個の枝路を経て増
幅器OTA2の反転入力部に接続する。クロック位相φ
及び〔外3〕の制御より、相対容量比3の2個の入力キ
ャパシタCinのうちの一方のキャパシタを交互に充電
し、この間に他方の相対容量比3の入力キャパシタの電
荷を増幅器OTA2に移送する。クロック位相φ1,φ
2,φ3及びφ4の制御により、相対容量比2の4個の
入力キャパシタCinのうちの1個の入力キャパシタを
回路入力部と増幅器OTA2の反転入力部との間に毎回
接続する。
【0024】第1の増幅器OTA1は、それぞれフィー
ドバックキャパシタCxを有する4個の切り換えられる
キャパシタフィードバック枝路を有する。これらのスイ
ッチはクロック位相φ1,φ2,φ3及びφ4により、
4個のクロック位相のうちの1個のクロック位相期間中
に各フィードバックキャパシタCxが増幅器OTA1の
反転入力部と出力部との間に接続され、残りの3個のク
ロック位相期間中にその電荷が第2の増幅器OTA2に
並列に接続した出力キャパシタCoに移送されるように
制御する。
ドバックキャパシタCxを有する4個の切り換えられる
キャパシタフィードバック枝路を有する。これらのスイ
ッチはクロック位相φ1,φ2,φ3及びφ4により、
4個のクロック位相のうちの1個のクロック位相期間中
に各フィードバックキャパシタCxが増幅器OTA1の
反転入力部と出力部との間に接続され、残りの3個のク
ロック位相期間中にその電荷が第2の増幅器OTA2に
並列に接続した出力キャパシタCoに移送されるように
制御する。
【0025】第2の増幅器OTA2は切り換えられる2
個の並列のキャパシタ出力枝路を有し、出力キャパシタ
Coの周辺のスイッチは、クロック位相φ及び〔外3〕
により出力キャパシタCoが第2の増幅器OTA2の反
転入力部と出力部との間に順次交互に接続され並びに放
電されるように制御する。出力キャパシタCoの相対容
量比は1とする。第2の増幅器OTA2の出力から、く
し型フィルタによって濾波された出力信号Vout(n
T)が発生する。
個の並列のキャパシタ出力枝路を有し、出力キャパシタ
Coの周辺のスイッチは、クロック位相φ及び〔外3〕
により出力キャパシタCoが第2の増幅器OTA2の反
転入力部と出力部との間に順次交互に接続され並びに放
電されるように制御する。出力キャパシタCoの相対容
量比は1とする。第2の増幅器OTA2の出力から、く
し型フィルタによって濾波された出力信号Vout(n
T)が発生する。
【0026】本発明は上述した実施例だけに限定され
ず、種々の変形や変更が可能である。
ず、種々の変形や変更が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明による反転遅延回路の利点は、以
下の通りである。本発明によれば、ボトムプレーム寄生
容量の影響を受けないCMOSを利用した切り換えキャ
パシタ技術を用いて反転遅延回路を実現することができ
る。この効果は、反転遅延回路の最終的な伝達関数に全
く作用しない1個又はそれ以上の中間キャパシタCxを
利用することにより達成される。FIRフィルタ及びI
IRフィルタ並びにマルチプライヤを構成するのに必要
な正確な整合は、正の係数と負の係数との間でとること
ができる。本発明によれば、Nパス構造(N個の正の係
数及び整合したN個の負の係数を有する)に基づき単一
の演算相互コンダクタンス増幅器OTAを用いて複合F
IRまたはIIRフィルタ又はマルチプライヤを実現す
ることができる。本発明では、二重サンプリング技術を
用いることができ、この場合第2の差動増幅器OTA2
が必要になる。
下の通りである。本発明によれば、ボトムプレーム寄生
容量の影響を受けないCMOSを利用した切り換えキャ
パシタ技術を用いて反転遅延回路を実現することができ
る。この効果は、反転遅延回路の最終的な伝達関数に全
く作用しない1個又はそれ以上の中間キャパシタCxを
利用することにより達成される。FIRフィルタ及びI
IRフィルタ並びにマルチプライヤを構成するのに必要
な正確な整合は、正の係数と負の係数との間でとること
ができる。本発明によれば、Nパス構造(N個の正の係
数及び整合したN個の負の係数を有する)に基づき単一
の演算相互コンダクタンス増幅器OTAを用いて複合F
IRまたはIIRフィルタ又はマルチプライヤを実現す
ることができる。本発明では、二重サンプリング技術を
用いることができ、この場合第2の差動増幅器OTA2
が必要になる。
【図1】本発明による反転遅延回路の第1の実施例を示
す回路図である。
す回路図である。
【図2】図1に示す回路を単一増幅器Nパスフィルタ構
造に適用した例を示す回路図である。
造に適用した例を示す回路図である。
【図3】安定化ループを有する本発明による反転遅延回
路の第2実施例を示す回路図である。
路の第2実施例を示す回路図である。
【図4】本発明による二重サンプリング型の反転遅延回
路の第1実施例を示す回路図である。
路の第1実施例を示す回路図である。
【図5】図4の回路をNパスフィルタ構造に適用した例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図6】図4の回路をNパスフィルタ構造に適用した例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図7】本発明による二重サンプリング型反転遅延回路
の第2実施例を示す回路図である。
の第2実施例を示す回路図である。
【図8】本発明による反転遅延回路を復調器に適用した
第1実施例を示す回路図である。
第1実施例を示す回路図である。
【図9】本発明による反転遅延回路を復調器に適用した
第2実施例を示す回路図である。
第2実施例を示す回路図である。
【図10】本発明による反転遅延回路を用いたくし型の
ビデオ信号用バンドパスフィルタを示す回路図である。
ビデオ信号用バンドパスフィルタを示す回路図である。
【図11】本発明による反転遅延回路を用いたくし型の
ビデオ信号用バンドパスフィルタを示す回路図である。
ビデオ信号用バンドパスフィルタを示す回路図である。
OTA 演算相互コンダクタンス増幅器 Cin 入力キャパシタ Cx フィードバックキャパシタ Co 出力キャパシタ
Claims (4)
- 【請求項1】 グランドに結合された非反転入力手段
(+)、反転入力手段(−)、及び出力手段を有する差
動増幅手段(OTA)と、 第1のスイッチング位相(φ,1)中に回路の入力端子
と前記反転入力手段(−)との間に結合され、別のスイ
ッチング位相 【外1】 中に放電する入力キャパシタ手段(Cin)と、 前記第1のスイッチング位相中に前記出力手段と反転入
力手段(−)との間に結合され、第2のスイッチング位
相 【外2】 中に前記反転入力手段(−)とグランドとの間に結合さ
れるフィードバックキャパシタ手段(Cx)と、 前記第2のスイッチング位相〔外2〕中に前記出力手段
と反転入力手段(−)との間に結合され、前記第1のス
イッチング位相(φ,1)中に放電する出力キャパシタ
手段(Co)とを具え、前記第2のスイッチング位相
〔外2〕中に前記フィードバックキャパシタ手段(C
x)の電荷が前記出力キャパシタ手段(Co)に移送さ
れることを特徴とする反転遅延回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の反転遅延回路におい
て、 前記差動増幅手段(OTA)が第1の差動増幅器(OT
A1)及び第2の差動増幅器(OTA2)を有し、前記
反転入力手段が前記第1及び第2の差動増幅器の反転入
力部を含み、前記出力手段が前記第1及び第2の差動増
幅器の出力部を含み、 前記フィードバックキャパシタ手段が、前記第1のスイ
ッチング位相(φ)中に前記第1の差動増幅器の出力部
と反転入力部との間に結合されると共に、 前記第2のスイッチング位相 【外3】 中に前記第2の差動増幅器(OTA2)の反転入力部と
グランドとの間に結合され、 前記出力キャパシタ手段(Co)が、前記第2のスイッ
チング位相〔外3〕中に前記第2差動増幅器(OTA
2)の出力部と反転入力部との間に結合されることを特
徴とする反転遅延回路。 - 【請求項3】 請求項1に記載の反転遅延回路におい
て、前記フィードバックキャパシタ手段(Cx)が複数
の切り換えられるフィードバックキャパシタ(Cx)を
含み、これらフィーバックキャパシタが、第1の導出さ
れたスイッチング位相(1,3,n−1)中に前記出力
手段と反転入力手段(−)との間にそれぞれ結合される
と共に、第2のスイッチング位相(2,n−2,n)中
に前記反転入力手段(−)とグランドとの間に結合され
ることを特徴とする反転遅延回路。 - 【請求項4】 請求項1に記載の反転遅延回路におい
て、 前記フィードバックキャパシタ手段がそれぞれ1又は複
数個の第1及び第2のフィードバックキャパシタを含
み、第1のフィードバックキャパシタが、前記第1のス
イッチング位相(φ)中に前記出力手段と反転入力手段
との間に結合されると共に、第2のスイッチング位相
〔外3〕中に前記反転入力手段(−)とグランドとの間
に結合され、前記第2のフィードバックキャパシタが、
前記第2のスイッチング位相〔外3〕中に前記出力手段
と反転入力手段(−)との間に結合されると共に前記第
1のスイッチング位相(φ)中に前記反転入力手段
(−)とグランドとの間に結合され、 前記出力キャパシタ手段(Co)が第1及び第2の出力
キャパシタを含み、第1の出力キャパシタが、前記第2
のスイッチング位相〔外3〕中に前記出力手段と反転入
力手段(−)との間に結合されると共に、前記第2のス
イッチング位相〔外3〕中に前記出力手段と反転入力手
段(−)との間に結合され、前記第1の出力キャパシタ
が第1のスイッチング位相(φ)中に放電し、前記第2
のスイッチング位相〔外3〕中に前記第1のフィードバ
ックキャパシタの電荷が第1の出力キャパシタに移送さ
れ、前記第2の出力キャパシタが、前記第1のスイッチ
ング位相(φ)中に前記出力手段と反転入力部(−)と
の間に結合されると共に、第2のスイッチング位相〔外
3〕中に放電し、第1のスイッチング位相(φ)中に第
2のフィードバックキャパシタの電荷が前記第2の出力
キャパシタまで移送されることを特徴とする反転遅延回
路。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL93201100:0 | 1993-04-14 | ||
EP93201100 | 1993-04-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326558A true JPH06326558A (ja) | 1994-11-25 |
JP3465951B2 JP3465951B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=8213766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07489894A Expired - Fee Related JP3465951B2 (ja) | 1993-04-14 | 1994-04-13 | 反転遅延回路 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5514997A (ja) |
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DE (1) | DE69428822T2 (ja) |
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KR102074948B1 (ko) * | 2013-07-19 | 2020-02-07 | 삼성전자 주식회사 | 아날로그 디지털 컨버터 및 이를 포함하는 이미지 센서 |
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-
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Also Published As
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