JPH05306645A - 内燃機関用ノッキング検出装置 - Google Patents

内燃機関用ノッキング検出装置

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Publication number
JPH05306645A
JPH05306645A JP15095592A JP15095592A JPH05306645A JP H05306645 A JPH05306645 A JP H05306645A JP 15095592 A JP15095592 A JP 15095592A JP 15095592 A JP15095592 A JP 15095592A JP H05306645 A JPH05306645 A JP H05306645A
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JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
switched capacitor
capacitor filter
knock
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Application number
JP15095592A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Yamada
裕彦 山田
Koji Sakakibara
榊原  浩二
Koichi Kamado
孝一 釜洞
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成にて機関状態に応じて安定してノ
ッキングを検出することができる内燃機関用ノッキング
検出装置を提供するにある。 【構成】 ノックセンサ1はエンジンに発生する振動を
検出し、スイッチトキャパシタフィルタ2はノックセン
サ1の出力信号を入力してノック特有の所定周波数帯域
の信号を通過させる。又、周波数特性コントローラ17
は、エンジン回転数センサ25によるエンジン回転数が
所定値より小さいと発振信号を6分周してスイッチトキ
ャパシタフィルタ2のスイッチング駆動信号を生成し、
エンジン回転数が所定値より大きいと発振信号を4分周
してスイッチトキャパシタフィルタ2のスイッチング駆
動信号を生成する。このスイッチング駆動周波数にてス
イッチトキャパシタフィルタ2の信号通過周波数帯域が
変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ノック制御システム
に用いられる内燃機関用ノッキング検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ノッキング検出装置が
特開昭56−637号公報に示されている。この装置
は、ノックセンサにフィルタ回路が接続され、このフィ
ルタ回路には複数のフィルタが備えられ、各フィルタは
互いに異なる周波数帯域のフィルタ特性をもっている。
そして、機関状態に応じて各フィルタのうちの所定の出
力を選択している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フィルタ回
路に複数のフィルタを用意するためには、フィルタの構
成素子をフィルタ数だけ用意する必要があるとともにフ
ィルタ特性に応じて多数の抵抗値やコンデンサ容量値を
設定しなければならなかった。
【0004】そこで、この発明の目的は、簡単な構成に
て機関状態に応じて安定してノッキングを検出すること
ができる内燃機関用ノッキング検出装置を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、内燃機関に
発生する振動を検出するノックセンサと、前記ノックセ
ンサの出力信号を入力してノック特有の所定周波数帯域
の信号を通過させるスイッチトキャパシタフィルタと、
内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前
記運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に応じて
前記スイッチトキャパシタフィルタへのスイッチング駆
動周波数を調整して当該スイッチトキャパシタフィルタ
の信号通過周波数帯域を変更するフィルタ制御回路とを
備えた内燃機関用ノッキング検出装置をその要旨とする
ものである。
【0006】
【作用】ノックセンサにて内燃機関に発生する振動が検
出されると、その信号がスイッチトキャパシタフィルタ
に送られる。スイッチトキャパシタフィルタではノック
センサの出力信号のうちのノック特有の所定周波数帯域
の信号を通過させる。このとき、フィルタ制御回路は、
運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に応じてス
イッチトキャパシタフィルタへのスイッチング駆動周波
数を調整してスイッチトキャパシタフィルタの信号通過
周波数帯域を変更する。
【0007】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した一実施例を
図面に従って説明する。
【0008】図1には全体構成を示す。エンジン(内燃
機関)にはノックセンサ1が取り付けられており、同ノ
ックセンサ1はエンジンに発生する振動を検出する。ノ
ックセンサ1にはスイッチトキャパシタフィルタ2が接
続されている。スイッチトキャパシタフィルタ2の具体
的構成を図2に示す。本実施例のスイッチトキャパシタ
フィルタ2は二次のスイッチトキャパシタフィルタが用
いられている。即ち、スイッチトキャパシタフィルタ2
は、コンデンサ3,4,5,6,7,8,9と、スイッ
チング素子(FET)10,11,12,13,14
と、オペアンプ15,16とから構成されている。
【0009】スイッチトキャパシタフィルタ2において
は、スイッチング素子10〜14を図中実線で示す状態
と破線で示す状態とに切り替える(スイッチング動作す
る)ことにより、一種の抵抗が実現されてフィルタとし
て機能する。図2の回路の場合、フィルタ中心周波数f
0 はf0 =fCLK /20となる。ただし、fCLK はスイ
ッチング駆動信号の周波数。
【0010】図1において、スイッチトキャパシタフィ
ルタ2にはフィルタ制御回路としての周波数特性コント
ローラ17が接続されている。周波数特性コントローラ
17には、マイコン26と、図3に示す駆動信号発生装
置18が設けられている。この駆動信号発生装置18は
カウンタ19とコンペアレジスタ20と反転ラッチ回路
21と設定器22とからなり、カウンタ19は水晶発振
子から1MHzのパルス信号を入力する。そして、カウ
ンタ19は、図5に示すように、そのパルス信号の立ち
上がりエッジ毎にカウント値を「1」ずつカウントアッ
プしていく。設定器22は発振信号(パルス信号)に対
し分周したい数に対応するnを設定するものであり、本
実施例ではn=2又はn=3が設定されるようになって
いる。コンペアレジスタ20はカウンタ19のカウント
値と設定器22の設定値nとを比較して両方の値が一致
すると、カウンタ19のカウント値をリセット(=0)
する。反転ラッチ回路21は、図5に示すように、カウ
ンタ19がリセットされる毎に反転する駆動信号を生成
して出力する。
【0011】図1において、周波数特性コントローラ1
7には運転状態検出手段としてのエンジン回転数センサ
25が接続され、同センサ25はエンジン回転数を検出
して検出信号を周波数特性コントローラ17に送出す
る。
【0012】一方、スイッチトキャパシタフィルタ2に
はノック検出回路23に接続され、ノック検出回路23
はスイッチトキャパシタフィルタ2の通過信号からノッ
ク判定レベルを作り通過信号がノック判定レベルより大
きいとエンジンにノックが発生したとしてノック検出信
号を出力する。ノック検出回路23にはノック抑制回路
24が接続され、ノック抑制回路24はノック検出信号
の入力によりノックを抑制すべく点火時期を所定量遅角
制御する。
【0013】次に、このように構成した内燃機関用ノッ
キング検出装置の作用を説明する。ノックセンサ1にて
エンジン振動が検出され、スイッチトキャパシタフィル
タ2でノック特有の周波数帯のみ通過させる。その信号
を基にノック検出回路23,ノック抑制回路24により
ノック検出及びノック抑制制御が行われる。
【0014】このとき、スイッチトキャパシタフィルタ
2のフィルタ特性はそのスイッチング駆動信号の周波数
CLK で変えることができ、そのfCLK はエンジン回転
数Neにより周波数特性コントローラ17で変えられ出
力される。
【0015】つまり、周波数特性コントローラ17のマ
イコン26は、図4に示す処理を定時毎に実行する。ま
ず、マイコン26はステップ100でエンジン回転数セ
ンサ25によるエンジン回転数Neを読み込み、ステッ
プ101でエンジン回転数Neと所定回転数Neo(例え
ば、4000rpm)とを比較する。マイコン26はエ
ンジン回転数Neが所定回転数Neoより小さいとステッ
プ102で設定器22をn=3に設定し、エンジン回転
数Neが所定回転数Neoより大きいとステップ103で
設定器22をn=2に設定する。
【0016】そして、設定器22にn=3が設定された
場合には、図5に示すように、図3のカウンタ19が水
晶発振子からのパルス信号の立ち上がりエッジ毎にカウ
ント値を「1」ずつカウントアップしていく(図5での
t1,t2,t3)。又、コンペアレジスタ20がカウ
ンタ19のカウント値と設定器22の設定値n(=3)
とを比較して両方の値が一致すると、カウンタ19のカ
ウント値をリセット(=0)する(図5でのt3)。こ
のリセットタイミングにて、反転ラッチ回路21が反転
するスイッチング駆動信号を生成して出力する。
【0017】このようにして、n=3となっているとき
には、1MHzの6分周である167KHzのスイッチ
ング駆動信号が得られる。一方、設定器22にn=2が
設定された場合には、図6に示すように、カウンタ19
が水晶発振子からのパルス信号の立ち上がりエッジ毎に
カウント値を「1」ずつカウントアップしていく(図6
でのt1,t2)。又、コンペアレジスタ20がカウン
タ19のカウント値と設定器22の設定値n(=2)と
を比較して両方の値が一致すると、カウンタ19のカウ
ント値をリセット(=0)する(図6でのt2)。この
リセットタイミングにて、反転ラッチ回路21が反転す
るスイッチング駆動信号を生成して出力する。
【0018】このようにして、n=2となっているとき
には、1MHzの4分周である250KHzのスイッチ
ング駆動信号が得られる。このように分周したスイッチ
ング駆動信号がスイッチトキャパシタフィルタ2に送ら
れ、この信号にてスイッチトキャパシタフィルタ2のス
イッチング素子10〜14が切り換えられる。この際、
スイッチトキャパシタフィルタ2において、スイッチン
グ周波数を切替えることによりインピーダンスが変わり
フィルタ特性が変わる。即ち、スイッチトキャパシタフ
ィルタ2は、167KHzのスイッチング駆動信号の入
力にて、図7に示すように、8.3KHzの中心周波数
をもつフィルタとなり、250KHzのスイッチング駆
動信号の入力にて12.5KHzの中心周波数をもつフ
ィルタとなる。つまり、エンジン回転数Neが所定回転
数Neoより小さいときには8.3KHzの中心周波数を
もつフィルタとなり、エンジン回転数Neが所定回転数
Neoより大きいときには12.5KHzの中心周波数を
もつフィルタとなる。
【0019】このように本実施例では、エンジンに発生
する振動を検出するノックセンサ1と、ノックセンサ1
の出力信号を入力してノック特有の所定周波数帯域の信
号を通過させるスイッチトキャパシタフィルタ2と、エ
ンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ25(運
転状態検出手段)とを設け、周波数特性コントローラ1
7(フィルタ制御回路)により、エンジン回転数センサ
25によるエンジン回転数Neが所定値Neoより小さい
ときには発振信号を6分周してスイッチング駆動信号を
生成し、エンジン回転数Neが所定値Neoより大きいと
きには発振信号を4分周してスイッチング駆動信号を生
成してスイッチトキャパシタフィルタ2へのスイッチン
グ駆動周波数を調整しスイッチトキャパシタフィルタ2
の信号通過周波数帯域を変更するようにした。よって、
従来方式ではフィルタ回路に複数のフィルタを用意する
ためにフィルタの構成素子をフィルタ数だけ用意する必
要があるとともにフィルタ特性に応じて多数の抵抗値や
コンデンサ容量値を設定しなければならなかったが、本
実施例では、回路規模を増やすことなくエンジンが運転
中でも任意のフィルタを実現でき、エンジンの状態の変
化によりノック周波数が変わっても対応できることとな
る。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0020】図8には周波数特性コントローラ17のマ
イコン26が実行する処理(フローチャート)を示す。
この処理は前記図4の処理と並行して行われるものであ
る。同処理は、スイッチトキャパシタフィルタ2の信号
通過周波数帯域を変更した直後の所定時間だけ、フィル
タ特性であるQを低い値に設定するためのものである。
【0021】ここで、Q値はスイッチトキャパシタフィ
ルタ2のコンデンサ(回路によっては抵抗の場合もあ
る)をマルチプレクサで適切に切り換えることによって
変更できる。このマルチプレクサは周波数特性コントロ
ーラ17のマイコン26によって制御される。
【0022】周波数特性コントローラ17のマイコン2
6はステップ200でスイッチトキャパシタフィルタ2
の信号通過周波数帯域に対応するnが切り換わったかど
うか判定する。マイコン26は切り換わった直後と判定
した時は、ステップ201でタイマTに「10」をセッ
トし、ステップ202でm=1とする。m=1とするこ
とによってマルチプレクサがスイッチトキャパシタフィ
ルタ2のQ値を「1」に設定する。タイマTは所定時間
毎にデクリメントされる。
【0023】マイコン26はステップ200でnが切り
換えた直後でない場合は、ステップ203でタイマTが
「0」かどうか判定し、「0」でなかったらステップ2
02を実行し、「0」だったらステップ204でm=0
とする。m=0とすることによりマルチプレクサがフィ
ルタ2のQ値を「3」に設定する。
【0024】このように本実施例では、スイッチトキャ
パシタフィルタ2の信号通過周波数帯域を切り換えた直
後は、信号の応答遅れが発生するが、フィルタのQ値を
低くすることによって信号の応答を速くすることができ
る。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0025】図9には、本実施例の内燃機関用ノッキン
グ検出装置を示す。同図に示すように、ノック検出回路
23にはマイコン27が備えられている。このマイコン
26は周波数特性コントローラ17のマイコン26と相
互に通信できるようになっており、マイコン26による
図4に示したn値の変更を監視している。
【0026】又、マイコン27は次のようにノックの判
定を行っている。つまり、マイコン27はスイッチトキ
ャパシタフィルタ2の通過信号から所定クランク角度内
でのピーク値VP を求め、そのピーク値VP とバックグ
ランド値VBGL とを比較する。そして、マイコン27
は、ピーク値VP がバックグランド値VBGL より大きい
と、バックグランド値VBGL に所定値(更新量)ΔVを
加算してその加算値を新しいバックグランド値VBGL
して更新する。一方、マイコン27は、ピーク値VP
バックグランド値VBGL より小さいと、バックグランド
値VBGL に所定値(更新量)ΔVを減算してその減算値
を新しいバックグランド値VBGL として更新する。そし
て、マイコン27はこのようなバックグランド値VBGL
に係数Kを乗算した値(=K・VBGL )をノック判定レ
ベルVLEVとし、前述したピーク値VP とノック判定
レベルVLEVとを比較してピーク値VP がノック判定
レベルVLEVを越えると、ノックが発生したと判断す
るようになっている。
【0027】図10には、ノック検出回路23のマイコ
ン27が実行する処理(フローチャート)を示す。この
処理は、スイッチトキャパシタフィルタ2の信号通過周
波数帯域を変更した直後の所定時間だけノック判定レベ
ルVLEV等を修正するものである。
【0028】マイコン27はステップ300でスイッチ
トキャパシタフィルタ2の信号通過周波数帯域に対応す
るnが切り換わったかどうか判定する。マイコン27は
切り換わった直後と判定した時にはステップ301でノ
ック判定レベルVLEVに所定値αを加算する。尚、こ
のステップ301での処理はノック判定レベルVLEV
に所定値β(β>1)を乗算してもよい。
【0029】次に、マイコン27はステップ302でカ
ウンタC1に「10」をセットし、ステップ303でノ
ック判定レベルVLEVのバックグランド値VBGL の更
新量ΔVを通常の2倍としてΔVの更新スピードを速く
する。
【0030】尚、本実施例では更新量ΔVは一定値とし
たが、ノックセンサ出力に応じた値としてもよい。又、
バックグランド値VBGL をノックセンサ信号のなまし処
理して作るシステムにおいては、フィルタ2の信号通過
周波数帯域の切り換えに伴いなまし数を小さくして更新
スピードを速くしてもよい(例えば、通常、1/8なま
しのものを1/4なましに変更する)。
【0031】そして、マイコン27はステップ304で
ノック判定禁止フラグFLAGをセット(=1)し、n
を切り換えたことによる信号の応答遅れが発生した時
に、信号が十分応答するまでノックの誤検出・検出ミス
を避けるためにノック判定を禁止する。
【0032】マイコン27はステップ305でカウンタ
C1をデクリメントする。一方、マイコン27はステッ
プ300でnを切り換えた直後でないと、ステップ30
6でカウンタC1の値を読みC1=0でないならばステ
ップ303に移行し、C1=0ならばステップ307に
進む。マイコン27はステップ307では更新量ΔVを
変更せず、又、ステップ308でノック判定禁止フラグ
FLAGをリセット(=0)する。
【0033】尚、本実施例の応用としては、フィルタ2
の信号通過周波数帯域によりタイマセット時間(ステッ
プ302でのタイマセット時間)が異なるようにしても
よい。又、フィルタ2の信号通過周波数帯域によりノッ
ク判定レベルVLEVの修正値(ステップ301のα)
が異なるようにしてもよい。同様に、フィルタ2の信号
通過周波数帯域によりノック判定レベルVLEVの更新
スピード(ΔVの乗数、なまし数等)が異なるようにし
てもよい。 (第4実施例)次に、第4実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0034】本装置においも、前記第2実施例と同様に
スイッチトキャパシタフィルタ2のコンデンサをマルチ
プレクサで適切に切り換えることによってQ値が変更で
きるようになっている。このマルチプレクサは周波数特
性コントローラ17のマイコン26によって制御される
ものとする。
【0035】図11には周波数特性コントローラ17の
マイコン26が実行する処理(フローチャート)を示
す。この処理は前記図4の処理の代わりに行われるもの
である。同処理は、エンジンの運転状態によりスイッチ
トキャパシタフィルタ2の信号通過周波数帯域を変更す
るとともにQ値も変更するものである。より詳しくは、
Q値を低い側から高い側へ切り換えた直後の所定時間だ
けフィルタ2の信号通過周波数帯域を高い方へ切り換え
るものである。
【0036】この処理は、エンジン回転数でnを切り換
えるとともにQ値も切り換えた方が良好なノック検出が
できるエンジンに有効である。周波数特性コントローラ
17のマイコン26はステップ401でエンジン回転数
Neを読み込み、ステップ402でエンジン回転数Ne
と所定値Neoとを比較し、Ne≧Neoのときは、ステッ
プ409でm’=0とすることによってマルチプレクサ
がフィルタのQ値を「3」に設定しステップ406へ進
む。マイコン26はステップ406でn=2とし、フィ
ルタ2の信号通過周波数帯域を12.5kHzとする。
【0037】そして、Ne≧Neoの状態からNe<Neo
となると、マイコン26はステップ402からステップ
403に移行し、ステップ403でm’=1とする。
m’=1となることによりマルチプレクサがフィルタ2
のQ値を「10」に設定する。さらに、マイコン26は
ステップ404でQ値を切り換えた直後かどうかを判定
し、切り換えた直後の場合は、ステップ405でタイマ
Tに「10」をセットし、ステップ406でn=2と
し、フィルタ2の信号通過周波数帯域を12.5kHz
のままに保持する。
【0038】次回の処理においてステップ404でQ値
を切り換えた直後でないのでステップ407に移行して
タイマが「0」かどうか判定し、当初T=0でないので
ステップ406へ進む。その後、T=0となり所定期間
が経過すると、ステップ407からステップ408に移
行してnを「3」にしてフィルタ2の信号通過周波数帯
域を8.3kHzとする。
【0039】このように、スイッチトキャパシタフィル
タ2の信号通過周波数帯域が高い方が信号の応答が速い
ので、信号の応答性を向上することができる。 (第5実施例)次に、第5実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0040】本実施例においては、多気筒エンジンでの
点火気筒を検出してその気筒毎にスイッチング駆動周波
数を切替えるものである。図12には、本実施例の内燃
機関用ノッキング検出装置を示す。同図に示すように、
周波数特性コントローラ17には気筒判別センサ28が
接続され、マイコン26は気筒判別センサ28からの信
号により気筒判別を行うことができるようになってい
る。
【0041】図13には周波数特性コントローラ17の
マイコン26が実行する処理(フローチャート)を示
す。この処理は前記図4の処理の代わりに行われるもの
である。同処理は、気筒によってスイッチトキャパシタ
フィルタ2の信号通過周波数帯域を切り換えたためのも
のである。
【0042】マイコン26はステップ500で気筒判別
センサ28により気筒番号を読み取り、ステップ501
で第1気筒かどうかを判定する。マイコン26は気筒が
第1気筒の時はステップ502で設定器22をn=3に
設定し、気筒が第1気筒以外の時はステップ503で設
定器22をn=2に設定する。
【0043】本実施例では、気筒が第1気筒か第1気筒
でないかでフィルタ2の信号通過周波数帯域を切り換え
たが、当然のことながら、気筒とフィルタ2の信号通過
周波数帯域との組合せは、エンジン特性に合わせて自由
に設計してもよい。
【0044】気筒によって最適なフィルタの信号通過周
波数帯域が異なるエンジンが多いので、このようにする
ことによりノック検出精度を向上することができる。
尚、この発明は上記各実施例に限定されるものではな
く、例えば、図8,図11において、Q値を変更すると
ともに(又は変更する代わりに)、フィルタのゲインを
変更するようにしてもよい。あるいは、信号通過周波数
帯域(n値)を変更すると同時にフィルタのゲインを変
更するようにしてもよい。
【0045】又、図4,8,10,11の制御はエンジ
ンによって最適な組合せを選択することが可能である。
さらに、上記各実施例ではスイッチング駆動周波数は2
段階の切り替え数だが、3段階以上でもよく、その場合
でも回路規模を増すことなく実現できる。
【0046】さらには、上記実施例ではエンジン回転数
によりスイッチトキャパシタフィルタのスイッチング駆
動周波数を切替えていたが、吸気圧センサ等によるエン
ジン負荷やエンジン冷却水温センサによるエンジン冷却
水温や吸気温センサによる吸気温により、スイッチング
駆動周波数を切替えてもよい。
【0047】又、EGR付エンジンにおいてEGR制御
量に応じてスイッチング駆動周波数を切替えたり、可変
バルブタイミング装置付エンジンにおいてバルブタイミ
ング制御量に応じてスイッチング駆動周波数を切替えて
もよい。
【0048】さらに、上記実施例では周波数特性コント
ローラ17においてマイコン26と駆動信号発生装置1
8とを別体としたが、マイコンのOCR(アウトプット
コンペアレジスタ)を利用することにより一体化しても
よい。つまり、OCRはコンペアレジスタに分周したい
値をストアしておけば、フリーランカウンタとそのレジ
スタ値が一致すると信号が出るというもので、コンペア
レジスタに任意に値をストアすれば任意の周波数のスイ
ッチング駆動信号、つまりは任意のフィルタが実現でき
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
簡単な構成にて機関状態に応じて安定してノッキングを
検出することができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成図である。
【図2】スイッチトキャパシタフィルタを示す図であ
る。
【図3】駆動信号発生装置を示す図である。
【図4】第1実施例のフローチャートを示す図である。
【図5】信号処理を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図6】信号処理を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図7】フィルタ特性を示す図である。
【図8】第2実施例のフローチャートを示す図である。
【図9】第3実施例の全体構成図である。
【図10】第3実施例のフローチャートを示す図であ
る。
【図11】第4実施例のフローチャートを示す図であ
る。
【図12】第5実施例の構成図である。
【図13】第5実施例のフローチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ノックセンサ 2 スイッチトキャパシタフィルタ 17 フィルタ制御回路としての周波数特性コントロー
ラ 25 運転状態検出手段としてのエンジン回転数センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に発生する振動を検出するノッ
    クセンサと、 前記ノックセンサの出力信号を入力してノック特有の所
    定周波数帯域の信号を通過させるスイッチトキャパシタ
    フィルタと、 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に応じ
    て前記スイッチトキャパシタフィルタへのスイッチング
    駆動周波数を調整して当該スイッチトキャパシタフィル
    タの信号通過周波数帯域を変更するフィルタ制御回路と
    を備えたことを特徴とする内燃機関用ノッキング検出装
    置。
JP15095592A 1992-03-03 1992-06-10 内燃機関用ノッキング検出装置 Pending JPH05306645A (ja)

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