JPH07139415A - 内燃機関用ノッキング検出装置 - Google Patents

内燃機関用ノッキング検出装置

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JPH07139415A
JPH07139415A JP5301478A JP30147893A JPH07139415A JP H07139415 A JPH07139415 A JP H07139415A JP 5301478 A JP5301478 A JP 5301478A JP 30147893 A JP30147893 A JP 30147893A JP H07139415 A JPH07139415 A JP H07139415A
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knock
fail
internal combustion
combustion engine
signal
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Application number
JP5301478A
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English (en)
Inventor
Koichi Kamado
孝一 釜洞
Koji Sakakibara
榊原  浩二
Kazuhiro Nakai
一弘 中井
Hirohiko Yamada
裕彦 山田
Hideaki Ishihara
秀昭 石原
Haruyasu Sakishita
晴康 崎下
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンドパスフィルタとノックセンサとの間で
何らかのハード的な切り換えを実行した場合でも、正確
にノックセンサ信号系のフェイルを検出できること。 【構成】 ノックセンサ1、2の切り換え時やスイッチ
トキャパシタフィルタ4のフィルタ周波数切り換え実行
後から所定時間の間、ノックセンサ1、2の信号系のフ
ェイルを検出するフェイル検出回路6bによるフェイル
検出を無効にする。これによって、フィルタ4の遅延作
用によるノックセンサのフェイル検出の精度低下を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はノック制御システムに
用いられる内燃機関用ノッキング検出装置のフェイル検
出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ノッキング検出装置の
フェイル検出方法が、特開昭56−66712号公報に
示されている。この方法は、ノックを検出する期間とフ
ェイルを検出する期間とを別々に設定して、フェイル検
出期間のノックセンサ出力の大小でフェイルを判定する
ものである。また、特開昭61−251942号公報に
は、複数のノックセンサ信号をマルチプレクサで切替え
てバンドパスフィルタに入力する内燃機関用ノッキング
検出装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば複数
のノックセンサのうちの1つが故障した場合、ノックセ
ンサ信号はバンドパスフィルタを通過するために、図1
に示すようにその出力はすぐには0にならないで所定時
間tだけ出力が残ってしまう。したがって、ノックセン
サが故障しているにもかかわらずフェイル検出期間でノ
ックセンサ出力が出るのでフェイル検出できなくなると
いう問題があった。
【0004】また、気筒毎またはエンジン条件毎にバン
ドパスフィルタの周波数帯域を切替える場合、その切替
直後に信号の応答遅れや切替時のノイズ等により正確に
フェイル検出できなくなるという問題もあった。そこ
で、この発明の目的は、バンドパスフィルタとノックセ
ンサとの間で何らかのハード的な切替を実行した場合で
も正確にノックセンサ信号系のフェイルを検出すること
ができる内燃機関用ノッキング検出装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、内燃機関に
発生する振動を検出するノックセンサと、前記ノックセ
ンサの出力信号を入力してノック特有の所定周波数帯域
の信号を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンド
パスフィルタとノックセンサとの間で何らかのハード的
な切替を実行する切替手段と、前記ハンドパスフィルタ
の出力信号によりノックを検出するノック検出手段と、
前記バンドパスフィルタの出力信号によりノックセンサ
信号系のフェイルを検出するフェイル検出手段と、前記
切替手段の切替実行後所定期間はフェイル検出を無効に
するフェイル検出無効手段とを備えた内燃機関用ノッキ
ング検出装置をその要旨とするものである。
【0006】
【作用】ノックセンサで内燃機関に発生する振動が検出
されると、その信号がバンドパスフィルタに送られる。
切替手段は、ノックセンサとバンドパスフィルタ間で何
らかのハード的な切替を実行することと、バンドパスフ
ィルタ特性を切替えることのうち少なくともどちらか一
方を実行する。フェイル検出手段は、この切替実行後の
バンドパスフィルタ出力に応じてフェイル検出するが、
フェイル検出無効手段によりこの切替実行後所定期間は
フェイル検出を無効にする。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。 (第1実施例)図2に全体構成を示す。エンジン(内燃
機関)には2つのノックセンサ1,2が取り付けられて
おり、同ノックセンサ1,2はエンジンに発生する振動
を検出する。ノックセンサ1,2にはマルチプレクサ3
が接続されている。マルチプレクサ3には制御回路とし
てマルチプレクサコントローラ8が接続されている。マ
ルチプレクサコントローラ8にはエンジン回転数(N
e)センサ13と気筒判別センサ14が接続されてお
り、これらの信号によりノックセンサ1とノックセンサ
2との出力信号を切替えて出力するようにマルチプレク
サ3を制御する。マルチプレクサ3にはスイッチトキャ
パシタフィルタ4が接続されている。
【0008】スイッチトキャパシタフィルタ4の具体的
構成を図3に示す。本実施例のスイッチトキャパシタフ
ィルタ4は二次のスイッチトキャパシタフィルタが用い
られている。即ち、スイッチトキャパシタフィルタ4
は、コンデンサ16,17,18,19,20,21,
22と、スイッチング素子(FET)23,24,2
5,26,27と、オペアンプ28,29とから構成さ
れている。
【0009】スイッチトキャパシタフィルタ4において
は、スイッチング素子23〜27を図中実線で示す状態
と破線で示す状態とに切り替える(スイッチング動作す
る)ことにより、一種の抵抗が実現されてフィルタとし
て機能する。図3の回路の場合、フィルタ中心周波数f
0 はf0 =fCLK /20となる。ただし、fCLK はイッ
チング駆動信号の周波数である。
【0010】図2において、スイッチトキャパシタフィ
ルタ4にはフィルタ制御回路としての周波数特性コント
ローラ11が接続されている。周波数特性コントローラ
11には、マイコン12と、図4に示す駆動信号発生装
置10が設けられている。この駆動信号発生装置10は
カウンタ30とコンペアレジスタ31と反転ラッチ回路
32と設定器33とからなり、カウンタ30は水晶発振
子から1MHzのパルス信号を入力する。そして、カウ
ンタ30は、図5に示すように、そのパルス信号の立ち
上がりエッジ毎にカウント値を「1」ずつカウントアッ
プしていく。設定器33は発振信号(パルス信号)に対
し分周したい数に対応するnを設定するものであり、本
実施例ではn=2又はn=3が設定されるようになって
いる。コンペアレジスタ31はカウンタ30のカウント
値と設定器33の設定値nとを比較して両方の値が一致
すると、カウンタ30のカウント値をリセット(=0)
する。反転ラッチ回路32は、図5に示すように、カウ
ンタ30がリセットされる毎に反転する駆動信号を生成
して出力する。
【0011】図2において、周波数特性コントローラ1
1には運転状態検出手段としてのエンジン回転数センサ
13と気筒を判別するための気筒判別センサ14とが接
続され、エンジン回転数と気筒とを検出して検出信号を
周波数特性コントローラ11に送出する。スイッチトキ
ャパシタフィルタ4には増幅器5が接続され、同増幅器
5の増幅率は増幅率コントローラ15で制御される。増
幅率コントローラ15にはマイコンにより構成されるノ
ック検出回路・フェイル検出回路6が接続され、同回路
6はノックセンサ出力に対応した検出信号を増幅率コン
トローラ15に送出し、同コントローラ15はノックセ
ンサ出力に応じて増幅器5の増幅率を変更する。
【0012】一方、増幅器5はノック検出回路・フェイ
ル検出回路6に接続されている。ノック検出回路6aは
増幅器5の出力信号からノック判定レベルを作りその出
力信号がノック判定レベルより大きいとエンジンにノッ
クが発生したとしてノック検出信号を出力する。ノック
検出回路6aにはノック抑制回路7が接続され、ノック
抑制回路7はノック検出信号の入力によりノックを抑制
すべく点火時期を所定量遅角制御する。
【0013】フェイル検出回路6bは増幅器5の出力信
号からフェイル検出レベルを作り、このフェイル検出レ
ベルが予め設定されたフェイル判定レベルより小さいと
ノックセンサ信号系がフェイルしたとしてフェイル検出
信号を出力する。フェイル検出回路6bにはノック抑制
回路7が接続され、ノック抑制回路7はフェイル検出信
号が入力されることにより安全な点火時期まで所定量遅
角制御する。
【0014】次に、このように構成した内燃機関用ノッ
キング検出装置の作用を説明する。ノックセンサ1,2
にてエンジン振動が検出され、マルチプレクサ3により
ノックセンサ出力信号が選択されたスイッチトキャパシ
タフィルタ4に入力され、ノック特有の周波数帯のみ通
過させる。その信号を増幅器5で適正な大きさに増幅
し、増幅された信号を基にノック検出回路・フェイル検
出回路6,ノック制御回路7によりノック検出とフェイ
ル検出およびノック抑制制御が行われる。
【0015】このとき、スイッチトキャパシタフィルタ
4のフィルタ特性はそのスイッチング駆動信号の周波数
CLK で変えることができ、そのfCLK はエンジン回転
数Neおよび気筒判別信号により周波数特性コントロー
ラ11で変えられ出力される。つまり、周波数特性コン
トローラ11のマイコン12は、図7に示す処理を定時
毎に実行する。まず、マイコン12はステップ100で
エンジン回転数センサ13によるエンジン回転数Neを
読み込み、ステップ101でエンジン回転数Neと所定
回転数Neo(例えば、4000rpm)とを比較す
る。マイコン13はエンジン回転数Neが所定回転数N
eoより小さいとステップ102で設定器33をn=3
に設定し、エンジン回転数Neが所定回転数Neoより
大きいとステップ103で設定器33をn=2に設定す
る。
【0016】そして、設定器33にn=3が設定された
場合には、図5に示すように、図4のカウンタ30が水
晶発振子からのパルス信号の立ち上がりエッジ毎にカウ
ント値を「1」ずつカウントアップしていく(図5での
t1,t2,t3)。又、コンペアレジスタ31がカウ
ンタ30のカウント値と設定器33の設定値n(=3)
とを比較して両方の値が一致すると、カウンタ30のカ
ウント値をリセット(=0)する(図5でのt3)。こ
のリセットタイミングにて、反転ラッチ回路32が反転
するスイッチング駆動信号を生成して出力する。
【0017】このようにして、n=3となっているとき
には、1MHzの6分周である167KHzのスイッチ
ング駆動信号が得られる。一方、設定器33にn=2が
設定された場合には、図6に示すように、カウンタ30
が水晶発振子からのパルス信号の立ち上がりエッジ毎に
カウント値を「1」ずつカウントアップしていく(図6
でのt1,t2)。又、コンペアレジスタ31がカウン
タ30のカウント値と設定器33の設定値n(=2)と
を比較して両方の値が一致すると、カウンタ30のカウ
ント値をリセット(=0)する(図6でのt2)。この
リセットタイミングにて、反転ラッチ回路32が反転す
るスイッチング駆動信号を生成して出力する。
【0018】このようにして、n=2となっているとき
には、1MHzの4分周である250KHzのスイッチ
ング駆動信号が得られる。このように分周したスイッチ
ング駆動信号がスイッチトキャパシタフィルタ4に送ら
れ、この信号にてスイッチトキャパシタフィルタ4のス
イッチング素子23〜27が切り換えられる。この際、
スイッチトキャパシタフィルタ4において、スイッチン
グ周波数を切替えることによりインピーダンスが変わり
フィルタ特性が変わる。即ち、スイッチトキャパシタフ
ィルタ4は、167KHzのスイッチング駆動信号の入
力にて、図8に示すように、8.3KHzの中心周波数
をもつフィルタとなり、250KHzのスイッチング駆
動信号の入力にて12.5KHzの中心周波数をもつフ
ィルタとなる。つまり、エンジン回転数Neが所定回転
数Neoより小さいときには8.3KHzの中心周波数
をもつフィルタとなり、エンジン回転数Neが所定回転
数Neoより大きいときには12.5KHzの中心周波
数をもつフィルタとなる。
【0019】また、周波数特性コントローラ11のマイ
コン12は、図9に示す処理を定時毎に実行する。ま
ず、マイコン12はステップ500で気筒判別センサ1
4により気筒番号を読み取り、ステップ501で第1気
筒かどうかを判定する。マイコン12は気筒が第1気筒
の時はステップ502で設定器33をn=3に設定し、
気筒が第1気筒以外の時はステップ503で設定器33
をn=2に設定する。
【0020】本実施例では、気筒が第1気筒か第1気筒
でないかでフィルタ2の信号通過周波数帯域を切り換え
たが、当然のことながら、気筒とフィルタ2の信号通過
周波数帯域との組合せは、エンジン特性に合わせて自由
に設計してもよい。気筒によって最適なフィルタの信号
通過周波数帯域が異なるエンジンが多いので、このよう
にすることによりノック検出精度を向上することができ
る。
【0021】図10にフェイル検出回路6bのマイコン
が実行する処理(フローチャート)を示す。本実施例で
は、この処理が実行されるタイミングは、マルチプレク
サコントローラ8によりマルチプレクサ3が切替えられ
たタイミングであり、周波数特性コントローラによりス
イッチトキャパシタフィルタ4の信号通過周波数帯域が
変更されたタイミングである。
【0022】まず、ステップ600でフェイル検出を正
確に行うために増幅器5の増幅率を増幅率コントローラ
15により最大値に設定する。次にステップ601でマ
ルチプレクサ3による各ノックセンサ1,2の出力信号
の切替時の影響、またはスイッチトキャパシタフィルタ
4の信号通過周波数帯域の切替時の影響がなくなるまで
の所定期間が経過したか否かを判別し、経過していない
場合は経過するまで待ち、経過したらステップ602で
タイマTimerとフェイル検出レベルVFAILを0にリ
セットする。
【0023】ステップ603で増幅器5のノックセンサ
出力信号とフェイル検出レベルVFA ILを比較し、ノック
センサ出力信号>VFAILの場合は、ステップ604でV
FAILをインクリメントし、ノックセンサ出力信号≦V
FAILの場合はステップ604を実行せずに次のステップ
605に進む。ステップ605で所定期間TLEV が経過
したか否かを判別し、Timer≦T LEV となり、所定
期間経過していない場合はまだフェイル検出期間である
と判断してステップ603に戻り、Timer>TLEV
となり所定期間が経過した場合は次のステップへ進む。
ここで、ステップ603〜605は、増幅器5後のノッ
クセンサ出力信号の各山を適正に検出できる周期で実行
するようにしている。また、TLEV がフェイル検出期間
の幅である。
【0024】次にステップ606でフェイル検出期間後
のフェイル検出レベルVFAILと予めエンジン回転数等の
内燃機関の運転状態に応じて設定されたフェイル判定レ
ベルFLEV とが比較され、VFAIL<FLEV の場合はノッ
クセンサ信号系がフェイルしていると判断してステップ
607でノック抑制回路7にフェイル検出信号を出力し
てこの処理を終了し、ステップ606でVFAIL≧FLEV
の場合はノックセンサ信号系は正常だと判断して何もせ
ずにこの処理を終了する。
【0025】(第2実施例)次に本発明の第2実施例を
第1実施例との相違点を中心に説明する。ノック判定・
フェイル判定に関連するパラメータを調整するために図
11に示す構成のものがある。これは、例えば抵抗R10
〜R15により3種類の電圧を作り、A/D変換入力信号
線S7 〜S9 としてA/D変換器90に入力し、図2の
実施例におけるノック検出回路・フェイル検出回路6を
構成するマイコン91によりその電圧を順次A/D変換
し、そのA/D変換値に応じてノック判定・フェイル判
定に関連するパラメータ(例えば、ノック判定レベル,
フェイル判定レベル等)を設定する。
【0026】図12には、マイコン91が実行する処理
(フローチャート)を示す。ステップ700でノック判
定を行い、ステップ701でフェイル判定を行う。次に
ステップ702でエンジン回転数Neと所定エンジン回
転数Ne1 とを比較し、エンジン回転数Neが所定エン
ジン回転数Ne1 (例えば、3000rpm)より小さ
い場合、ステップ703でA/D変換入力信号線No.
nに初期値7をセットし、ステップ704でこのnで指
定されたA/D変換入力信号線(S7 〜S9 のうち1
つ)、今回の場合はS7 をA/D変換器90でA/D変
換する。
【0027】次にステップ705でそのA/D変換値に
応じてノック判定・フェイル判定に関連するパラメータ
を変更し、ステップ706でA/D変換入力信号線N
o.nをインクリメントした後、ステップ707でその
nが9を超えたか否かを判別し、nが9を超えていない
場合はまだ全てのA/D変換入力信号線のA/D変換と
ノック判定・フェイル判定に関連するパラメータの設定
が終了していないと判断してステップ704へ戻り、n
が9を超えた場合は全てのA/D変換入力信号線のA/
D変換とノック判定・フェイル判定に関連するパラメー
タの設定が終了したと判断してこの処理を終了する。
【0028】ステップ702でエンジン回転数Neが所
定エンジン回転数Ne1 以上である場合は、A/D変換
入力信号線のA/D変換とノック判定・フェイル判定に
関連するパラメータの設定をしないでこの処理を終了す
る。ここで、ノック判定・フェイル判定に加えてこのノ
ック判定・フェイル判定に関連するパラメータの設定を
行うと時間がかかってしまい、エンジン回転数が大きく
なると全ての処理が実行できなくなるので、本実施例の
ようにすれば処理が途中で終了することがなくなり、正
確な処理ができるようになる。
【0029】(第3実施例)次に本発明の第3実施例を
第1実施例との相違点を中心に説明する。この第3実施
例は第1実施例の図7に示したフローチャートのステッ
プ101で実行される設定器33の設定値変更の判定処
理においてヒステリシス特性をもたせたものである。
【0030】つまり、図13に示したフローチャートの
ように、ステップ100において、エンジン回転数を読
み込む。そして、次のステップ101’において、所定
回転数Neoでイエスからノーに、所定回転数Neoよ
り400rpm程低い回転数Neo’でノーからイエス
に進むようなヒステリシス特性にしたがって、イエスな
らばステップ102に、ノーならばステップ103に進
む。ステップ102では、設定器33をn=3に設定
し、ステップ103では設定器33をn=2に設定し、
本ルーチンを終了する。
【0031】以上のように設定器33の設定値切り換え
条件にヒステリシス特性をもたせることにより、設定器
33の切り換え条件近くのエンジン回転数で設定器33
の切り換えが頻繁に発生することを抑制できるため、最
適なノック検出を実行できる。 (第4実施例)次に本発明の第4実施例を第1実施例と
の相違点を中心に説明する。
【0032】図14に第4実施例の構成図を示す。本実
施例では、各気筒のノックセンサからの入力を選択する
マルチプレクサ3の他に、マルチプレクサ3の出力信号
かスイッチトキャパシタフィルタ4からの出力信号かど
ちらか一方の信号を増幅器5の入力として選択する第2
のマルチプレクサ34を備えている。この第2のマルチ
プレクサ34はマルチプレクサコントローラ8により、
マルチプレクサ3とともに制御されている。この第2の
マルチプレクサ34の制御を示したフローチャートが図
15である。以下、このフローチャートにしたがって説
明する。なお、このフローチャートは所定クランク角毎
に実行される。
【0033】まず、ステップ800において、ノック判
定条件であるかを判定する。ここで、ノック判定条件と
は、例えばクランク角度が上死点後(ATDC)20°
CAであるか等である。クランク角度がATDC20°
CAであればステップ801に進む。ステップ801で
は第2のマルチプレクサ34の入力としてスイッチトキ
ャパシタフィルタ4の出力を選択する。そして、ステッ
プ802に進み、ノック判定を実行し、本ルーチンを終
了する。
【0034】ステップ800において、ノック判定条件
でなかったとき、ステップ803に進む。ステップ80
3ではフェイル判定条件であるかを判定する。ここで、
フェイル判定条件とは、例えば本実施例ではATDC7
0°CAであるかを判定する。ATDC70°CAであ
れば、ステップ804に進み、第2のマルチプレクサ3
4の入力としてマルチプレクサ3の出力を選択する。そ
して、ステップ805に進み、フェイル判定を実行して
本ルーチンを抜ける。
【0035】以上のような処理を実行することにより、
フェイル判定時にはスイッチトキャパシタフィルタ4を
通過させずに、マルチプレクサ3の出力信号からフェイ
ル判定を実行するため、スイッチトキャパシタフィルタ
4に信号を通すことによる応答遅れをなくすことがで
き、複数のノックセンサからの出力があっても正確にフ
ェイル判定を実行することができる。また、本実施例で
は複数のノックセンサ1,2を用いているがノックセン
サが1つであっても、スイッチトキャパシタフィルタ4
の応答遅れをなくすことができるため、フェイル発生
後、直ちにフェイルを検出できる。
【0036】次に第4実施例において、フェイル検出回
路6bのマイコンが実行する処理を図16のフローチャ
ートに示す。このフローチャートは図10に示したフロ
ーチャートからステップ601の処理をなくしたものと
同様の処理を実行する。よって説明は省略する。つま
り、本実施例ではスイッチトキャパシタフィルタ4に信
号を通過させるときに生じる応答遅れを考慮する必要が
ないため、ステップ600の次に、すぐにステップ60
2に進むことができる。
【0037】(第5実施例)次に本発明の第5実施例を
説明する。この第5実施例は図17に示すように、ノッ
ク検出とフェイル検出とを同じ区間で実行し、フェイル
検出後にノックセンサの入力切り替えおよびスイッチト
キャパシタフィルタ4の周波数切り替えを実行するもの
である。
【0038】第5実施例のシステム構成は第1実施例と
同じように図2に示したブロック図と同様であるが、ノ
ック検出回路・フェイル検出回路6の内部構成をより詳
しく説明しておく。図18は図2に示したブロック図の
ノック検出回路・フェイル検出回路6の内部構成を示す
ブロック図である。以下、このブロック図について説明
する。
【0039】増幅器5から送られてきた信号はノック検
出回路・フェイル検出回路6に入力されるとピークホー
ルド回路61を通してマルチプレクサ62に入力される
信号と、直接マルチプレクサ62に入力される信号とに
分かれる。マルチプレクサ62はマイクロコンピュータ
64からの信号に基づいてマイクロコンピュータ64内
のA/D(アナログ・ディジタル)変換器63に対して
出力する信号を選択する。本実施例では、フェイル(ノ
ック)検出区間である時には増幅器から直接マルチプレ
クサ62に入力された信号を、フェイル検出区間終了後
にはピークホールド回路61を通した信号を選択する。
【0040】また、マイクロコンピュータ64はピーク
ホールド回路61に対して、ピークホールド開始信号お
よび停止信号を出力する。さらに、入力されてきた信号
の大きさに応じて増幅器5の増幅率を調整するために増
幅率コントローラ15に信号を出力する。図19は第5
実施例においてマイクロコンピュータ64が実行するフ
ェイル(ノック)検出処理である。以下、図19にした
がって説明する。なお、このフローチャートは所定クラ
ンク角毎の角度割り込みにて実行される。なお、この処
理が実行されるとき、マイクロコンピュータ64からマ
ルチプレクサ62に増幅器5からの出力信号が直接マル
チプレクサ62に入力された信号を選択するように信号
が出力されている。
【0041】この処理が実行されると、ステップ851
でノックセンサ出力の大きさに応じた増幅率を設定す
る。つまり、増幅率コントローラ15に所定の増幅率と
なるように信号を出力する。次のステップ852ではノ
ック検出のためにノックセンサ出力をピークホールドす
る。つまり、ピークホールド回路61に対してピークホ
ールド開始信号を出力する。また、ステップ853では
フェイル検出レベルVFA ILn より所定値(本実施例で
は、3(実験により最適値として求められた値)とす
る)を引く。ここで、n は現在選択されているノックセ
ンサ番号である。次にステップ854では、ピークホー
ルド回路61を介することなくA/D変換されたノック
センサ出力がフェイル検出レベルVFAILn より大きいか
を判断する。ここで、肯定判断されるとステップ855
に進み、否定判断されるとステップ856に進む。ステ
ップ855では、フェイル検出レベルFAILn をインクリ
メントして、ステップ856に進む。ステップ856で
はまだフェイル検出期間であるかを判断する。肯定判断
されるとステップ854に戻り、前述の処理を繰り返
す。否定判断されると本処理を終了する。
【0042】上記処理を実行することにより、センサが
正常な場合にはフェイル検出レベルVFAILn の値が大き
くなっていく。また、ノックセンサに異常が発生して、
出力レベルが0になると、ステップ853にてフェイル
検出レベルが3ずつ減少していく。よって、異常時には
フェイル検出レベルが正常時に比べてかなり小さい値と
なる。
【0043】図20はマイクロコンピュータ64により
フェイル検出期間が終了した後(図17のa点)に実行
されるフローチャートである。以下、このフローチャー
トにしたがって説明する。この処理が実行されると、ス
テップ901において、マルチプレクサ62の選択信号
をピークホールド回路61の出力信号とすることによ
り、ノック検出用のピークホールド値を取り込み、A/
D変換する。そして、ピークホールド回路61に対して
ピークホールド停止信号を送り、今の値をリセットす
る。次に、ステップ902ではノックセンサを切り替
え、ステップ903ではスイッチトキャパシタフィルタ
4の信号通過周波数帯域を切り替える。また、ステップ
904ではステップ901でA/D変換したノックセン
サ出力に応じてノック判定する。ここで、ノック判定が
終了するとマイクロコンピュータ64はマルチプレクサ
61に増幅器5から直接マルチプレクサ61に入力され
た信号を選択するように信号を送る。ステップ905で
はエンジン回転数NEが所定値NEGAINよりも大きいか
を判断する。ここで、肯定判断されるとステップ907
に、否定判断されるとステップ906に進む。ステップ
906では最大増幅率GMAX を現在の増幅率Gで割り、
フェイル検出レベル変換乗数αを求め、ステップ908
に進む。また、ステップ907では最大増幅率GMAX
りも小さい増幅率GMID を現在の増幅率Gで割り、フェ
イル検出レベル変換乗数αを求め、ステップ908に進
む。ステップ908ではフェイル検出レベルV
FAILn (ただし、n はステップ902にてノックセンサ
を切り替える前のノックセンサ番号)にαを乗じてG
MAX あるいはGMID 相当の値に変換してステップ909
に進み、ステップ909にてフェイル判定を実行する。
【0044】本第5実施例ではノック検出とフェイル検
出とを同時に実行しており、ノック検出では増幅器の増
幅率を検出している気筒,運転状態に応じて換える必要
がある。また、本実施例では増幅器を一つしか用いてい
ないため、フェイル検出も増幅率を換えた信号を用いて
実行する必要がある(通常のフェイル検出は常に増幅率
最大の信号を用いている)。
【0045】そこで、本第5実施例では以上のように、
ステップ906またはステップ907,ステップ908
の処理を実行することにより、エンジン回転数が所定値
NE GAIN以下のときには、常に最大増幅率で増幅した増
幅器5の出力信号からフェイル検出レベルを求めた結果
に相当するようになるよう補正している。さらに、エン
ジンの回転数が所定値NEGAINより大きい高回転時には
最大増幅率よりも少し小さい増幅率で補正している。こ
れは図21に示すように、エンジン回転数が低いときに
は最大増幅率で増幅されたノックセンサ出力信号を用い
てフェイル判定レベルVFAILを作っても、正常時のV
FAILの値la1とフェイル時のVフェイルの値la2とは十
分に差がある(図21(a))。しかし、エンジンの高
回転時に最大増幅率で増幅されたノックセンサ出力信号
を用いてフェイル判定レベルを作るとノックセンサ出力
信号が大きくなるためフェイル判定レベルVFA ILが増加
しやすくなる。このため、図21(a)のように、すぐ
に正常時のVFA ILの値la1の値がA/D変換器の変換許
容範囲(ダイナミックレンジ)を振り切るため、ある一
定値以上大きくならないようになる。しかしながら、フ
ェイル時のVFAILの値la2の値も増加しやすくなってい
るため、その値がエンジンの低回転時に比べて大きくな
り、正常時のVFAILの値la1との差が小さくなる。すな
わち、異常にもかかわらず正常であるとの誤判定をしな
いための余裕度が減ってしまう。
【0046】そこで、エンジンの高回転時には最大増幅
率より小さいGMID に相当するように補正することによ
り正常時のVFAILの値lb1とフェイル時のVFAILの値l
b2の値とを小さくなるようにし、図21(b)のような
特性となるようにして、誤判定余裕を確保するようにし
ている。上記第5実施例では図18のステップ854の
処理をマイクロコンピュータ64内で処理しているが図
22に示すようにマイクロコンピュータ64の外部にD
/A変換器66とコンパレータ65とを設け、これによ
り行うようにしてもよい。つまり、コンパレータ65に
増幅器5からの信号(ノックセンサ出力)と、マイクロ
コンピュータ64から出力されたフェイル検出レベルV
FAILをD/A変換器66によりアナログ信号に変換され
た値とを比較し、ノックセンサ出力の方が大きいとき信
号を出力するような構成とするようにしてもよい。
【0047】また、上記第5実施例ではフェイル検出期
間とノック検出期間とを同じ時期に設定しているが、例
えば図23に示すようにノック検出期間が終了してから
フェイル検出をしてもよく、このとき、スイッチトキャ
パシタフィルタの周波数切り替えおよびノックセンサ切
り替えはフェイル検出が終了したa点で行われる。ま
た、第5実施例において、ステップ907によりエンジ
ン回転数が高いときには増幅率を最大増幅率よりも小さ
い増幅率に相当するようにフェイル検出信号を補正して
いるが、この処理は必ずしも必要ではなく、エンジン回
転数に関係なくステップ906の処理を実行するように
してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
バンドパスフィルタ以前で何らかのハード的な切替を実
行した場合でも正確にノックセンサ信号系のフェイルを
検出することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の説明に供するタイムチャートであ
る。
【図2】本発明装置の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】上記実施例におけるスイッチトキャパシタフィ
ルタを示す電気回路図である。
【図4】上記実施例におけるスイッチトキャパシタフィ
ルタの駆動信号発生装置を示す電気回路図である。
【図5】信号処理を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図6】信号処理を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図7】上記実施例における周波数特性コントローラの
作動説明に供するフローチャートである。
【図8】上記スイッチトキャパシタフィルタの特性図で
ある。
【図9】上記実施例における周波数特性コントローラの
作動説明に供するフローチャートである。
【図10】上記実施例の作動説明に供するフローチャー
トである。
【図11】本発明装置の第2実施例を示す要部構成のブ
ロック図である。
【図12】上記他の実施例の作動説明に供するフローチ
ャートである。
【図13】第3実施例の作動説明に供するフローチャー
トである。
【図14】第4実施例を示すブロック図である。
【図15】第4実施例の作動説明に供するフローチャー
トである。
【図16】第4実施例の作動説明に供するフローチャー
トである。
【図17】第5実施例の説明に供するタイムチャートで
ある。
【図18】第5実施例のノック検出回路・フェイル検出
回路を示すブロック図である。
【図19】第5実施例の作動説明に供するフローチャー
トである。
【図20】第5実施例の作動説明に供するフローチャー
トである。
【図21】第5実施例のエンジン回転数とフェイル判定
レベルとの関係を示す特性図である。
【図22】他の実施例のノック検出回路・フェイル検出
回路を示すブロック図である。
【図23】他の実施例の説明に供するタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ノックセンサ 2 ノックセンサ 3 マルチプレクサ 4 スイッチトキャパシタフィルタ 6a ノック検出回路 6b フェイル検出回路 8 マルチプレクサコントローラ 9 周波数特性コントローラ 90 A/D変換器 91 マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 5/152 5/153 G01M 15/00 A (72)発明者 山田 裕彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 石原 秀昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 崎下 晴康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に発生する振動を検出するノッ
    クセンサと、 前記ノックセンサの出力信号を入力してノック特有の所
    定周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタ
    と、 前記バンドパスフィルタと前記ノックセンサとの間で何
    らかのハード的な切替を実行する切替手段と、 前記バンドパスフィルタの出力信号によりノックを検出
    するノック検出手段と、 前記バンドパスフィルタの出力信号によりノックセンサ
    信号系のフェイルを検出するフェイル検出手段と、 前記切替手段の切替実行後所定期間は前記フェイル検出
    を無効にするフェイル検出無効手段とを備えることを特
    徴とする内燃機関用ノッキング検出装置。
  2. 【請求項2】 前記切替手段は、複数の前記ノックセン
    サの出力信号を入力して選択的にノックセンサ信号を出
    力するものであることを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関用ノッキング検出装置。
  3. 【請求項3】 前記バンドパスフィルタはスイッチトキ
    ャパシタフィルタよりなり、前記切替手段は内燃機関の
    運転状態に応じて前記スイッチトキャパシタフィルタへ
    のスイッチング駆動周波数を調整して当該スイッチトキ
    ャパシタフィルタの信号通過周波数帯域を変更するフィ
    ルタ制御手段であることを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関用ノッキング検出装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関に発生する振動を検出するノッ
    クセンサと、 前記ノックセンサの出力信号を入力してノック特有の所
    定周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタ
    と、 前記ノックセンサからの出力信号か、前記バンドパスフ
    ィルタからの出力信号かいずれか片方の信号を選択し、
    出力する選択手段と、 前記選択手段が前記バンドパスフィルタからの出力信号
    を選択しているとき、この信号に基づいてノックを検出
    するノック検出手段と、 前記選択手段が前記ノックセンサからの出力信号を選択
    しているとき、この信号に基づいてノックセンサ信号系
    のフェイルを検出するフェイル検出手段とを備えること
    を特徴とする内燃機関用ノッキング検出装置。
  5. 【請求項5】 電源電圧を分割抵抗により任意の電圧に
    変換する電圧変換手段と、 前記電圧変換手段の出力電圧をA/D変換するA/D変
    換手段と、 前記A/D変換手段によるA/D変換値に応じて前記ノ
    ック判定と前記フェイル検出の少なくとも一方に関連す
    るパラメータを変更するパラメータ変更手段と、 エンジン回転数が所定値より大きいことを判定するエン
    ジン回転数判定手段と、 前記エンジン回転数判定手段によりエンジン回転数が所
    定値より大きいと判定された時に、前記A/D変換手段
    と前記パラメータ変更手段との実行を禁止するパラメー
    タ変更禁止手段とを備えることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2または請求項3または請求項4に記載の内
    燃機関用ノッキング検出装置。
  6. 【請求項6】 前記切り換え手段は特性の異なる複数の
    前記バンドパスフィルタから内燃機関の運転状態に応じ
    た特性の前記バンドパスフィルタにノックセンサ出力信
    号を入力するように切り替え、かつ、この切り替え条件
    にヒステリシス特性を持たせたことを特徴とする請求項
    1または請求項4に記載の内燃機関用ノッキング検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ制御手段が前記スイッチト
    キャパシタフィルタへのスイッチング駆動周波数を調整
    するタイミングにヒステリシス特性を持たせたことを特
    徴とする請求項3に記載の内燃機関用ノッキング検出装
    置。
  8. 【請求項8】 内燃機関に発生する振動を検出するノッ
    クセンサと、 前記ノックセンサの出力信号を入力してノック特有の所
    定周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタ
    と、 前記バンドパスフィルタと前記ノックセンサとの間で何
    らかのハード的な切替を実行する切替手段と、 前記バンドパスフィルタの出力信号によりノックを検出
    するノック検出手段と、 前記バンドパスフィルタの出力信号によりノックセンサ
    信号系のフェイルを検出するフェイル検出手段と、 前記フェイル検出手段によりフェイル検出が実行された
    後に前記切替手段を実行する切替実行手段とを備えるこ
    とを特徴とする内燃機関用ノッキング検出装置。
  9. 【請求項9】 前記切替手段は、複数の前記ノックセン
    サの出力信号を入力して選択的にノックセンサ信号を出
    力するものであることを特徴とする請求項8に記載の内
    燃機関用ノッキング検出装置。
  10. 【請求項10】 前記バンドパスフィルタはスイッチト
    キャパシタフィルタよりなり、前記切替手段は内燃機関
    の運転状態に応じて前記スイッチトキャパシタフィルタ
    へのスイッチング駆動周波数を調整して当該スイッチト
    キャパシタフィルタの信号通過周波数帯域を変更するフ
    ィルタ制御手段であることを特徴とする請求項8に記載
    の内燃機関用ノッキング検出装置。
  11. 【請求項11】 前記ノック検出手段と前記フェイル検
    出手段とを同じ期間に実行することを特徴とする請求項
    8から請求項10までのいずれかに記載の内燃機関用ノ
    ッキング検出装置。
  12. 【請求項12】 前記バンドパスフィルタの出力信号を
    前記ノック検出手段および前記フェイル検出手段に入力
    する前に前記バンドパスフィルタの出力信号を複数の増
    幅率から最適な増幅率を選択して増幅する増幅手段を備
    え、 前記フェイル検出手段は所定の増幅率で増幅した値に相
    当するように前記バンドパスフィルタの出力信号を補正
    したのちフェイル検出を実行する手段を含むことを特徴
    とする請求項11に記載の内燃機関用ノッキング検出装
    置。
  13. 【請求項13】 前記所定の増幅率は最大増幅率である
    ことを特徴とする請求項12に記載の内燃機関用ノック
    検出装置。
  14. 【請求項14】 内燃機関の回転数を検出する回転数検
    出手段を備え、 前記フェイル検出手段は前記回転数検出手段により検出
    された回転数が所定回転数未満のときには最大増幅率で
    増幅した値に相当するように前記バンドパスフィルタの
    出力信号を補正し、所定回転数以上のときには最大増幅
    率よりも小さい所定増幅率で増幅した値に相当するよう
    に前記バンドパスフィルタの出力信号を補正する手段を
    含むことを特徴とする請求項12に記載の内燃機関用ノ
    ッキング検出装置。
JP5301478A 1992-12-04 1993-12-01 内燃機関用ノッキング検出装置 Withdrawn JPH07139415A (ja)

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JP5301478A JPH07139415A (ja) 1992-12-04 1993-12-01 内燃機関用ノッキング検出装置
US08/349,000 US5522254A (en) 1992-12-04 1994-11-29 Knock sensing apparatus for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32551492 1992-12-04
JP5-203173 1993-08-17
JP4-325514 1993-08-17
JP20317393 1993-08-17
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