JPH08119152A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JPH08119152A
JPH08119152A JP26262494A JP26262494A JPH08119152A JP H08119152 A JPH08119152 A JP H08119152A JP 26262494 A JP26262494 A JP 26262494A JP 26262494 A JP26262494 A JP 26262494A JP H08119152 A JPH08119152 A JP H08119152A
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JP
Japan
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vehicle body
cross member
floor
width direction
vehicle width
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JP26262494A
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Takeo Mori
健雄 森
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体強度を大幅に向上する。 【構成】 フロアパネル10のフロアトンネル部12の
左右の縦壁部12A、12Bには車幅方向外側へ突出し
た棚部14、16が形成されている。棚部14、16の
前部先端は上部14A、16Aとされており、これらの
上部14A、16Aは、フロアトンネル部12の前側に
車幅方向に沿って配設されたダッシュクロスメンバに達
している。棚部14、16の後部14B、16Bは、左
右の縦壁部12A、12Bの下部に至る傾斜面となって
おり、後端は下部14C、16Cとされている。これら
下部14C、16Cはフロアパネル10の一般面10A
と略同一高さになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体構造に関
し、特に、自動車のフロアパネルの車幅方向中央に車体
の前後方向に延びる中心線に沿って延在し上方に凸形状
とされたフロアトンネル部を有する自動車の車体構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車体の変形荷重を大きくするた
め、フロアトンネル部を補強した自動車の車体構造が知
られており、その一例が実開昭58−80377号公報
及び実開平1−95487号公報に開示されている。
【0003】図8に示される如く、実開昭58−803
77号公報の自動車の車体構造では、フロアトンネル部
70の上面前部70Aと、フロアパネル72とともに車
室前方下部を形成するダッシュロア74の縦壁部74A
とに車体略中心線に平行な少なくとも1つの凸状部76
を連続的に設けることによって、フロアトンネル部70
を補強している。
【0004】また、図9に示される如く、実開平1−9
5487号公報の自動車の車体構造では、フロアパネル
78の車幅方向左右端下側部に車体前後方向に沿ってロ
ッカインナ部81(サイドシルインナ部ともいう)を形
成する左右のサイドメンバ80を設け、これらのサイド
メンバ80の互いに対向する側面間にクロスメンバ82
を設けるとともに、サイドメンバ80のロッカインナ部
81にロッカアウタ84を結合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
58−80377号公報の自動車の車体構造では、フロ
アトンネル部70の前部しか補強できないため、車体強
度を大幅に向上するのは難しい。
【0006】また、実開平1−95487号公報の自動
車の車体構造では、クロスメンバ82のみで補強するた
め、この場合にも、車体強度を大幅に向上するのは難し
い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、車体強度を大
幅に向上できる自動車の車体構造を得ることが目的であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、自動車のフロアパネルの車幅方向中央に車体の前後
方向に延びる中心線に沿って延在し上方に凸形状とされ
たフロアトンネル部と、前記床部の車幅方向左右両端部
に車体の前後方向に沿って延びる一対のロッカと、これ
ら一対のロッカの互いに対向する側面間に車幅方向に沿
って設けられたクロスメンバと、を備えた自動車の車体
構造であって、前記フロアトンネル部と前記クロスメン
バの少なくとも一方に荷重入力側となる上部からフロア
パネルへ至る下部へ延在する荷重伝達手段を設けたこと
を特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明は、自動車のフロア
パネルの車幅方向中央に車体の前後方向に延びる中心線
に沿って延在し上方に凸形状とされたフロアトンネル部
と、前記床部の車幅方向左右両端部に車体の前後方向に
沿って延びる一対のロッカと、これら一対のロッカの互
いに対向する側面間に車幅方向に沿って設けられたセン
タクロスメンバと、このセンタクロスメンバの前方にお
いて前記一対のロッカの互いに対向する側面間に車幅方
向に沿って設けられたダッシュクロスメンバと、を備え
た自動車の車体構造であって、前記フロアトンネル部の
左右の縦壁部に車体前後方向に沿って略水平に形成され
前端部が前記ダッシュクロスメンバに結合され後端部が
前記センタクロスメンバに結合された左右一対の棚部
と、前記左右一対の縦壁部と前記ロッカの側面間に車幅
方向に沿って設けられ車幅方向内側端部が前記左右一対
の棚部にそれぞれ結合されたクロスメンバと、を有する
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明の自動車の車体構造で
は、フロアトンネル部の前部又はロッカに入力された荷
重は、それぞれフロアトンネル部又はクロスメンバに設
けられた荷重伝達手段へ荷重入力側となる上部から伝達
され、荷重伝達手段を介して、荷重伝達手段の下部から
フロアパネルに伝達される。この結果、フロアトンネル
部の前部又はロッカに入力された荷重を、フロアパネル
面内の引張強度で受けることができる。従って、フロア
トンネル部及びクロスメンバの上部稜線の分担荷重が減
少し、フロアトンネル部及びクロスメンバの座屈強度が
向上するため、車体強度を大幅に向上できる。
【0011】請求項2記載の本発明の自動車の車体構造
では、ロッカに入力されクロスメンバの軸力となった荷
重は、フロアトンネル部の左右の縦壁部に車体前後方向
に沿って略水平に形成され棚部を介してセンタクロスメ
ンバとダッシュクロスメンバに伝達される。このため、
ロッカに入力された荷重をセンタクロスメンバとダッシ
ュクロスメンバとで受けることができるため、車体強度
を大幅に向上できる。
【0012】
【実施例】本発明に係る自動車の車体構造の第1実施例
を図1及び図2を用いて説明する。
【0013】なお、これらの図において、適宜示される
矢印FRは車体前方側を示し、矢印UPは車体上方側を
示している。
【0014】図1に示される如く、自動車のフロアパネ
ル10の車幅方向中央には、フロアトンネル部12が形
成されており、このフロアトンネル部12は、車体の前
後方向に延びる中心線Pに沿って延在している。
【0015】図2に示される如く、フロアトンネル部1
2は上方に凸形状とされており、車体前方から見た断面
形状が台形状とされている。また、フロアトンネル部1
2の左右の縦壁部12A、12Bには、車幅方向外側へ
突出した荷重伝達手段としての棚部14、16が形成さ
れている。
【0016】図1に示される如く、棚部14、16の前
部先端は縦壁部12A、12Bの上部に位置しており、
上部14A、16Aとされている。これらの上部14
A、16Aは、フロアトンネル部12の前側に車幅方向
に沿って配設されたダッシュクロスメンバ(図示せず)
に達している。また、棚部14、16の後部14B、1
6Bは、左右の縦壁部12A、12Bの下部に至る傾斜
部となっており、後端は下部14C、16Cとされてい
る。また、これら下部14C、16Cはフロアパネル1
0の一般面10Aと略同一高さになっている。
【0017】フロアパネル10の一般面10A上には、
クロスメンバ18が配設されている。このクロスメンバ
18は車幅方向に沿って配設されており、車幅方向左右
両端部18Aが、フロアパネル10の車幅方向左右両端
部に車体前後方向に沿って配設されたロッカ(図示せ
ず)に固定されている。クロスメンバ18の車幅方向か
ら見た断面形状は、開口部を下方へ向けたハット状とさ
れており、開口縁部に形成されたフランジ18A、18
Bがフロアパネル10の一般面10Aに溶着されてい
る。
【0018】クロスメンバ18はフロアトンネル部12
を跨いでおり、フロアトンネル部12とフランジ18B
との接合部近傍が、棚部14、16の後部14B、16
Bの前端位置となっている。
【0019】図2に示される如く、フロアトンネル部1
2の上壁部12Cの上側左右両端部には、車体前後方向
に延びる左右一対のトンネルリインフォース20、22
が配設されている。これらのトンネルリインフォース2
0、22の車体前方から見た断面形状は、開口部をフロ
アトンネル部12側へ向けたハット状とされており、開
口縁部に形成された車幅方向外側のフランジ20A、2
2Aがフロアトンネル部12の左右の縦壁部12A、1
2Bに溶着され、車幅方向内側のフランジ20B、22
Bがフロアトンネル部12の上壁部12Cに溶着されて
いる。
【0020】図1に示される如く、トンネルリインフォ
ース20、22の前端部20C、22Cはダッシュクロ
スメンバ(図示せず)に達しており、トンネルリインフ
ォース20、22の後端部20D、22Dはクロスメン
バ18に溶着されている。
【0021】フロアパネル10の一般面10Aの裏面側
10Bには、フロアリインフォース24が車体前後方向
に沿って配設されている。フロアリインフォース24
は、フロアトンネル部12を挟んで左右一対(車体右側
部のフロアリインフォースは図示せず)有り、車体前方
から見た断面形状は、開口部を上側へ向けたハット状と
されており、開口縁部に形成されたフランジ24A、2
4Bがフロアパネル10の一般面10Aの裏面側10B
に溶着されている。また、フロアリインフォース24は
後方へ向けて徐々に断面が小さくなっており、後端24
Cはクロスメンバ18の下方に達している。
【0022】次に、本第1実施例の作用を説明する。本
第1実施例の自動車の車体構造では、フロアトンネル部
12の前端上部に入力された荷重は、棚部14、16の
荷重入力側となる上部14A、16Aから伝達され、棚
部14、16を介して、下部14C、16Cからフロア
パネル10の一般面10Aに伝達される。この結果、フ
ロアトンネル部12の前端上部に入力された荷重をフロ
アパネル10の一般面10A内の引張強度(図1の矢印
F1、F2)で受けることができる。従って、フロアト
ンネル部12の上部稜線の分担荷重が減少し、フロアト
ンネル部12の座屈強度が向上するため、車体強度を大
幅に向上できる。
【0023】次に、本発明に係る自動車の車体構造の第
2実施例を図3を用いて説明する。なお、第1実施例と
同一部材については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0024】図3に示される如く、本第2実施例では、
フロアトンネル部12の内側に荷重伝達手段としてのト
ンネルリインフォース28が車体前後方向に沿って配設
されており、トンネルリインフォース28の前部はフロ
アトンネル部12の前端上部に有り、上部30とされて
いる。上部30の車幅方向中央部は基部30Aとされて
おり、基部30Aはフロアトンネル部12の上壁部12
Cの下面に溶着されている。基部30Aの車幅方向両側
には、左右一対の車両前方から見た断面形状がL字状の
屈曲部30B、30Cが形成されており、これらの屈曲
部30B、30Cのそれぞれの下端縁部には、フランジ
30D、30Eが形成されている。これらのフランジ3
0D、30Eはそれぞれフロアトンネル部12の左右の
縦壁部12A、12Bの内側上部に溶着されている。
【0025】トンネルリインフォース28の後部は、左
右の脚部32、34に分岐している。これらの脚部3
2、34は、フロアトンネル部12の左右の縦壁部12
A、12Bに沿って車体後方下側へ延設され、後端部は
フロアトンネル部12の下部に有り、下部32A、34
Aとされている。これらの下部32A、34Aはクロス
メンバ18の下方に達している。左右の脚部32、34
の車両前方から見た断面形状はL字状とされており、上
端縁部には、基部30Aから延設されたフランジ32
B、34Bが形成され、下端縁部には、フランジ30
D、30Eから延設されたフランジ32C、34Cが形
成されている。フランジ32B、34Bは、フロアトン
ネル部12の上壁部12C及び左右の縦壁部12A、1
2Bに溶着されており、フランジ32C、34Cはフロ
アトンネル部12の縦壁部12A、12B及びフロアパ
ネル10の一般面10Aの裏面側10Bに溶着されてい
る。
【0026】従って、トンネルリインフォース28は、
フロアトンネル部12とで、フロアトンネル部12の前
端上部からフロアトンネル部12の下部へ延在する閉断
面部36、38を形成している。
【0027】次に、本第2実施例の作用を説明する。本
第2実施例の自動車の車体構造では、フロアトンネル部
12の前端上部に入力された荷重は、トンネルリインフ
ォース28の荷重入力側となる上部30から伝達され、
トンネルリインフォース28の左右の脚部32、34を
介して、下部32A、34Aからフロアパネル10の一
般面10Aに伝達される。この結果、フロアトンネル部
12の前端上部に入力された荷重をフロアパネル10の
一般面10A内の引張強度(図1の矢印F1、F2)で
受けることができる。従って、フロアトンネル部12の
上部稜線の分担荷重が減少し、フロアトンネル部12の
座屈強度が向上するため、車体強度を大幅に向上でき
る。
【0028】次に、本発明に係る自動車の車体構造の第
3実施例を図4を用いて説明する。なお、第1実施例と
同一部材については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0029】図4に示される如く、本第3実施例では、
クロスメンバ18の前壁部18Cに荷重伝達手段として
の左右一対の棚部39(車体右側の棚部は図示せず)が
形成されている。棚部39の車幅方向外側端部はクロス
メンバ18の上部にあり、上部39Aとされている。上
部39Aはフロアパネル10の車幅方向左右両端部に車
体前後方向に沿って配設されたロッカ(図示せず)の上
部に溶着されている。また、棚部19は車幅内側下方へ
向かって傾斜しており、車幅方向内側端部はクロスメン
バ18の下部にあり、下部39Bとされている。下部3
9Bは、フロアトンネル部12の左右の縦壁部12A、
12Bの下部に達している。
【0030】次に、本第3実施例の作用を説明する。本
第3実施例の自動車の車体構造では、ロッカに入力され
た荷重は、クロスメンバ18に設けられた棚部39へ荷
重入力側となる上部39Aから伝達され、棚部39の下
部39Bから、フロアトンネル部12の左右の縦壁部1
2A、12Bの下部を経てフロアパネル10に伝達され
る。この結果、ロッカに入力された荷重をフロアパネル
10の一般面10A内の引張強度(図1の矢印F1、F
2)で受けることができる。従って、クロスメンバ18
の上部稜線の分担荷重が減少し、クロスメンバ18の座
屈強度が向上するため、車体強度を大幅に向上できる。
【0031】次に、本発明に係る自動車の車体構造の第
4実施例を図5〜図7を用いて説明する。
【0032】図5に示される如く、自動車のフロアパネ
ル40の車幅方向中央には、フロアトンネル部42が形
成されており、このフロアトンネル部42は、車体の前
後方向に延びる中心線Pに沿って延在している。
【0033】図6に示される如く、フロアトンネル部4
2は上方に凸形状とされており、車体前方から見た断面
形状が台形状とされている。また、フロアトンネル部1
2の左右の縦壁部42A、42Bの上下方向略中央部に
は、車幅方向外側へ突出した左右一対の棚部44、46
が形成されている。
【0034】図5に示される如く、棚部44の前端44
Aは、ダッシュクロスメンバ48に接合されている。こ
のダッシュクロスメンバ48は、車体床部の車幅方向左
右両端部に車体の前後方向に沿って延びる一対のロッカ
50(車体右側のロッカは図示せず)の互いに対向する
側面50A間に車幅方向に沿って配設されており、車幅
方向両端部(図示せず)が一対のロッカ50の側面50
Aにそれぞれ接合されている。
【0035】また、棚部44は略水平に車体後側へ向け
て延設されており、棚部44の後端44Bは、センタフ
ロアクロスメンバ52に接合されている。このセンタフ
ロアクロスメンバ52は、ダッシュクロスメンバ48の
後方において、一対のロッカ50の互いに対向する側面
50A間に車幅方向に沿って配設されており、車幅方向
両端部(図示せず)が一対のロッカ50の側面50Aに
それぞれ接合されている。
【0036】なお、棚部46も棚部44と同様にダッシ
ュクロスメンバ48とセンタフロアクロスメンバ52と
に接合されている。
【0037】ダッシュクロスメンバ48とセンタフロア
クロスメンバ52との間には、フロアトンネル部42を
挟んで、左右一対のクロスメンバ54(車体右側のクロ
スメンバは図示せず)が車幅方向に沿って配設されてい
る。
【0038】図7に示される如く、クロスメンバ54の
車幅方向から見た断面形状は、開口部を下方へ向けたハ
ット状とされており、開口縁部に形成されたフランジ5
4A、54Bが、それぞれフロアパネル40の一般面4
0Aに溶着され、車幅方向に延びる閉断面部56を形成
している。
【0039】閉断面部56内には、荷重伝達手段として
のリインフォース58が車幅方向に沿って配設されてい
る。リインフォース58の車幅方向から見た断面形状
は、開口部を下方へ向けたコ字状とされており、前壁部
58Aがクロスメンバ54の前壁部54Cに溶着されて
いる。また、後壁部58Bがクロスメンバ54の後壁部
54Dに溶着されている。リインフォース58は、クロ
スメンバ54の荷重入力側となる車幅方向外側上部か
ら、フロアパネル40へ至る車幅方向内側下部へ向けて
傾斜している。
【0040】また、リインフォース58の前壁部58A
の車幅方向内側下部には、車体前方へ向けてフランジ5
8Cが形成されており、フランジ58Cは、クロスメン
バ54のフランジ54Aとフロアパネル40とに挟持さ
れている。同様に、リインフォース58の後壁部58B
の車幅方向内側下部には、車体後方へ向けてフランジ5
8Dが形成されており、フランジ58Dは、クロスメン
バ54のフランジ54Bとフロアパネル40とに挟持さ
れている。
【0041】なお、リインフォース58の車幅方向内側
部は下部58Eとされており、リインフォース58の車
幅方向外側部は上部58Fとされている。
【0042】図5に示される如く、クロスメンバ54の
上壁部54Eの車幅方向内側端部には、上方へ向けてフ
ランジ54Fが形成されており、フランジ54Fは、フ
ロアトンネル部42の縦壁部42Aの上部に溶着されて
いる。また、クロスメンバ54の前壁部54Cの車幅方
向内側上端部近傍には、前方へ向けてフランジ54Gが
形成されており、フランジ54Gは、フロアトンネル部
42の縦壁部42Aの上部に溶着されている。また、ク
ロスメンバ54の前壁部54Cの車幅方向内側端の上部
を除いた部位には、前方へ向けてフランジ54Hが形成
されており、フランジ54Hは、フロアトンネル部42
の棚部44と縦壁部42Aの下部に溶着されている。
【0043】同様に、クロスメンバ54の後壁部54D
の車幅方向内側上端部近傍には、後方へ向けてフランジ
54Jが形成されており、フランジ54Jは、フロアト
ンネル部42の縦壁部42Aの上部に溶着されている。
また、クロスメンバ54の後壁部54Dの車幅方向内側
端の上部を除いた部位には、後方へ向けてフランジ54
Kが形成されており、フランジ54Kは、フロアトンネ
ル部42の棚部44と縦壁部42Aの下部に溶着されて
いる。
【0044】一方、クロスメンバ54の上壁部54Eの
車幅方向外側端部には、車幅方向外側へ向けてフランジ
54Lが形成されており、フランジ54Lは、ロッカ5
0の上壁部50Bに溶着されている。また、クロスメン
バ54の前壁部54Cの車幅方向外側端部には、前方へ
向けてフランジ54Mが形成されており、フランジ54
Mは、ロッカ50の側面50Aに溶着されている。ま
た、クロスメンバ54の後壁部54Dの車幅方向外側端
部には、後方へ向けてフランジ54Nが形成されてお
り、フランジ54Nは、ロッカ50の側面50Aに溶着
されている。
【0045】なお、説明を省略するが、図6に示される
車体右側のクロスメンバ54及びリインフォース58も
同様の取付構造となっている。
【0046】次に、本第4実施例の作用を説明する。本
第4実施例の自動車の車体構造では、ロッカ50に入力
されクロスメンバ54の軸力となった荷重は、フロアト
ンネル部42の左右の縦壁部42A、42Bに車体前後
方向に沿って略水平に形成され棚部44、46を介して
センタクロスメンバ52とダッシュクロスメンバ48に
伝達される。この結果、ロッカ50に入力された荷重を
センタクロスメンバ52とダッシュクロスメンバ48と
で受けることができるため、車体強度を大幅に向上でき
る。
【0047】また、本第4実施例の自動車の車体構造で
は、ロッカ50に入力された荷重は、クロスメンバ54
に設けられたリインフォース58へ荷重入力側となる上
部58Fから伝達され、リインフォース58を経てリイ
ンフォース58の下部58Eからフロアパネル40に伝
達される。この結果、ロッカ50に入力された荷重をフ
ロアパネル40の一般面40A内の引張強度(図1の矢
印F1、F2)で受けることができる。従って、クロス
メンバ54の上部稜線の分担荷重が減少し、クロスメン
バ54の座屈強度が向上するため、車体強度を大幅に向
上できる。
【0048】なお、上記各実施例においては、荷重伝達
手段として、棚部14、16、トンネルリインフォース
28、棚部39及びリインフォース58を使用したが、
荷重伝達手段はこれらに限定されず、ビード等の他の補
強構造でも良い。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、自動車のフロ
アパネルの車幅方向中央に車体の前後方向に延びる中心
線に沿って延在し上方に凸形状とされたフロアトンネル
部と、床部の車幅方向左右両端部に車体の前後方向に沿
って延びる一対のロッカと、これら一対のロッカの互い
に対向する側面間に車幅方向に沿って設けられたクロス
メンバと、を備えた自動車の車体構造であって、フロア
トンネル部とクロスメンバの少なくとも一方に荷重入力
側となる上部からフロアパネルへ至る下部へ延在する荷
重伝達手段を設けた構成としたので、車体強度を大幅に
向上できるという優れた効果を有する。
【0050】請求項2記載の本発明は、自動車のフロア
パネルの車幅方向中央に車体の前後方向に延びる中心線
に沿って延在し上方に凸形状とされたフロアトンネル部
と、床部の車幅方向左右両端部に車体の前後方向に沿っ
て延びる一対のロッカと、これら一対のロッカの互いに
対向する側面間に車幅方向に沿って設けられたセンタク
ロスメンバと、このセンタクロスメンバの前方において
一対のロッカの互いに対向する側面間に車幅方向に沿っ
て設けられたダッシュクロスメンバと、を備えた自動車
の車体構造であって、フロアトンネル部の左右の縦壁部
に車体前後方向に沿って略水平に形成され前端部がダッ
シュクロスメンバに結合され後端部がセンタクロスメン
バに結合された左右一対の棚部と、左右一対の縦壁部と
ロッカの側面間に車幅方向に沿って設けられ車幅方向内
側端部が左右一対の棚部にそれぞれ結合されたクロスメ
ンバと、を有する構成としたので、車体強度を大幅に向
上できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自動車の車体構造を
示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る自動車の車体構造を
示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る自動車の車体構造を
示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る自動車の車体構造を
示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図6】図5の6−6線に沿った断面図である。
【図7】図5の7−7線に沿った断面図である。
【図8】従来例に係る自動車の車体構造を示す車体斜め
後方から見た斜視図である。
【図9】他の従来例に係る自動車の車体構造を示す車体
斜め前方から見た分解斜視図である。
【符号の説明】
10 フロアパネル 12 フロアトンネル部 12A 縦壁部 12B 縦壁部 14 棚部(荷重伝達手段) 14A 上部 14C 下部 16 棚部(荷重伝達手段) 16A 上部 16C 下部 18 クロスメンバ 28 トンネルリインフォース(荷重伝達手段) 30 上部 32 脚部 32A 下部 34 脚部 34A 下部 39 棚部(荷重伝達手段) 39A 上部 39B 下部 40 フロアパネル 42 フロアトンネル部 42A 縦壁部 42B 縦壁部 44 棚部 46 棚部 48 ダッシュクロスメンバ 50 ロッカ 52 センタフロアクロスメンバ 54 クロスメンバ 58 リインフォース(荷重伝達手段) 58E 下部 58F 上部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のフロアパネルの車幅方向中央に
    車体の前後方向に延びる中心線に沿って延在し上方に凸
    形状とされたフロアトンネル部と、前記床部の車幅方向
    左右両端部に車体の前後方向に沿って延びる一対のロッ
    カと、これら一対のロッカの互いに対向する側面間に車
    幅方向に沿って設けられたクロスメンバと、を備えた自
    動車の車体構造であって、前記フロアトンネル部と前記
    クロスメンバの少なくとも一方に荷重入力側となる上部
    からフロアパネルへ至る下部へ延在する荷重伝達手段を
    設けたことを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 【請求項2】 自動車のフロアパネルの車幅方向中央に
    車体の前後方向に延びる中心線に沿って延在し上方に凸
    形状とされたフロアトンネル部と、前記床部の車幅方向
    左右両端部に車体の前後方向に沿って延びる一対のロッ
    カと、これら一対のロッカの互いに対向する側面間に車
    幅方向に沿って設けられたセンタクロスメンバと、この
    センタクロスメンバの前方において前記一対のロッカの
    互いに対向する側面間に車幅方向に沿って設けられたダ
    ッシュクロスメンバと、を備えた自動車の車体構造であ
    って、前記フロアトンネル部の左右の縦壁部に車体前後
    方向に沿って略水平に形成され前端部が前記ダッシュク
    ロスメンバに結合され後端部が前記センタクロスメンバ
    に結合された左右一対の棚部と、前記左右一対の縦壁部
    と前記ロッカの側面間に車幅方向に沿って設けられ車幅
    方向内側端部が前記左右一対の棚部にそれぞれ結合され
    たクロスメンバと、を有することを特徴とする自動車の
    車体構造。
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