JP7170972B2 - 上部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、左右1対のルーフサイドレールと、これら1対のルーフサイドレールの車体前後方向途中部から下方に延びるピラー部とを備えた車両の上部車体構造に関する。
従来より、ルーフパネルの車幅方向両端部で車体前後方向に延びる左右1対のルーフサイドレールと、これら1対のルーフサイドレールの車体前後方向途中部から上下方向下方に夫々延びる左右1対のセンタピラーを備えた車両の上部車体構造が知られている。
このような車両において、車両のセンタピラーは開口部を仕切り、リヤドアを支持することから、車両走行時に振動し易い部位である。車両走行時の振動は、ビビリ音のような異音を発生させ、乗員に不快感を与える虞があり好ましくない。
振動低減のためには、センタピラー上下端部の接続剛性を高めることや、減衰部材を配設することが効果的である。例えば特許文献1には、センタピラー上端部のルーフサイドレールとの接続部において、ルーフサイドレール内を前後2箇所で節状に仕切って減衰部材を配設し、振動を減衰させる技術が記載されている。
特開2017-39331号公報
しかし、特許文献1の技術よりも振動を一層抑制させる要求がある。そのために補強材等を設けてセンタピラーの接続剛性を高めることや、減衰部材を追加することは、重量増や製造コストの増加を伴うため好ましくない。それ故、振動を一層抑制することができる簡素な構造が要望されていた。
本発明の目的は、車両走行時の振動を抑制することができる車両の上部車体構造等を提供することである。
請求項1の発明の上部車体構造は、車両の上部車幅方向外側部分に、車両の前後方向に延びる閉断面を有するルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレールの車体前後方向途中部から下方に延びるピラーと、前記ルーフサイドレールの車体前後方向途中部の内部で前後方向に延び且つ前後端部が車幅方向外側に屈曲されてその内部の空間を前後方向及び車幅方向に仕切るように配設されたルーフレールレインとを夫々備えた上部車体構造において、前記ルーフサイドレールは、車幅方向外側壁部を構成するルーフレールアウタと、このルーフレールアウタと協働して閉断面を形成するルーフレールインナを有し、前記ピラーは、車幅方向外側壁部を構成するピラーアウタと、このピラーアウタと協働して上下方向に延びる閉断面を形成するピラーインナを有し、前記ルーフレールレインは、車幅方向外側に屈曲された前後端部が前記ルーフレールアウタに夫々固定されると共に下端部が前記ピラーインナに固定され、その前後端部の間の部分を前記ピラーインナの上端部分に連結された前記ルーフレールインナに固定するために、前後端部の近傍部に振動減衰機能を有する第1接着部材を夫々配設すると共に、前記第1接着部材よりも減衰特性が高い第2接着部材を前記第1接着部材の間の中間部に配設したことを特徴としている。
上記構成によれば、上部車体構造は、前後に延びる閉断面を有するルーフサイドレールにピラーが接続されるルーフサイドレールの車体前後方向途中部の内部に、その内部の空間を前後方向の2箇所で節状に仕切り且つその間の空間を車幅方向に仕切るルーフレールレインを備えている。このルーフレールレインは、ルーフサイドレールを構成するルーフレールアウタとルーフレールインナと、ピラーを構成するピラーインナに固定されている。ルーフサイドレールとピラーの両方に固定されたルーフレールレインによって、ルーフサイドレールとピラーの接続剛性が高められて振動し難くすると共に、ルーフレールレインが振動減衰機能を有する第1,第2接着部材によってルーフレールインナに固定されて振動を減衰させる。ルーフレールレインの固定された前後端部の間の振動し易い部位に第1接着部材よりも高い減衰特性を有する第2接着部材を配設したので、効果的に振動を減衰させることができる。従って、車両走行時の振動を抑制することができる。
請求項2の発明の上部車体構造は、請求項1の発明において、前記第2接着部材の接着面積が前記第1接着部材の接着面積よりも大きいことを特徴としている。
上記構成によれば、第1接着部材と第2接着部材に同じ材質のものを使用しても、接着面積が大きい第2接着部材の振動減衰特性を第1接着部材よりも高くすることができる。従って、容易に振動を減衰させる構成を実現することができる。
請求項3の発明の上部車体構造は、請求項1又は2の発明において、前記第2接着部材の車幅方向の厚さが前記第1接着部材の車幅方向の厚さよりも大きいことを特徴としている。
上記構成によれば、第1接着部材と第2接着部材に同じ材質のものを使用しても、車幅方向の厚さが大きい第2接着部材の振動減衰特性を第1接着部材よりも高くすることができる。従って、容易に振動を減衰させる構成を実現することができる。
請求項4の発明の上部車体構造は、請求項1~3の何れか1項の発明において、前記ルーフレールレインの前後端部は、前記ルーフレールアウタが有する複数の面部に夫々接合されたことを特徴としている。
上記構成によれば、ルーフサイドレール内部を節状に仕切るルーフレールレインの前後端部をルーフレールアウタの複数の面部に固定してルーフレールアウタを支持させる。これにより、ルーフレールレインによって車幅方向に内外に仕切られたルーフサイドレールの車幅方向外側の閉断面の崩れを抑えるように剛性が高められ、車幅方向外側の閉断面における剛性との間に差を設けて振動し難い部分と振動し易い部分を設ける。そして振動し難い部分と振動し易い部分の間に配設された第1、第2接着部材に振動を効果的に吸収させることができる。
請求項5の発明の上部車体構造は、請求項1~4の何れか1項の発明において、前記ルーフレールレインは、上端部が車幅方向内側に屈曲されて前記ルーフレールアウタの上面部に接合され、下端部が前記ルーフレールアウタの下端部と前記ピラーインナに接合されたことを特徴としている。
上記構成によれば、ルーフレールレインがルーフサイドレールとピラーの接続剛性を高めることができる。
本発明の車両の上部車体構造によれば、側面衝突時におけるルーフサイドレールの変形を抑制してピラーの車室内への移動を軽減することができる。
実施例に係る車両の車幅方向外側斜視図である。 ルーフサイドレールの要部斜視図である。 ルーフサイドレールの内部を車室側から見た要部斜視図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図2のV-V線断面図である。 ルーフレールレインを車室側から見た側面図である。 ルーフレールレインを車両前方から見た正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、車両Vは、車室前側のエンジンルームに縦置き配置されたエンジン(図示略)を備えている。以下、図において、矢印F方向を車体前後方向前方とし、矢印L方向を車幅方向左方とし、矢印U方向を車体上下方向上方として説明する。また、この車両Vは左右対称の構造であるため、以下、特段の説明がない限り、右側部材及び右側部分について主に説明する。
まず、全体構成について説明する。
図1に示すように、車両Vは、車幅方向外側部分で前後に延びる左右1対のサイドシル1と、これら1対のサイドシル1の間に掛け渡されると共に車室床面を構成するフロアパネル2と、前後に延びてルーフパネル(図示略)を支持する左右1対のルーフサイドレール10と、これら1対のルーフサイドレール10から1対のサイドシル1に亙って夫々下方に延びる左右1対のAピラー4、Bピラー5(ピラー)、Cピラー6、Dピラー7等を備えている。
サイドシル1は、鋼板をプレス成形したアウタ部材とインナ部材とにより構成され、両部材が協働して前後に延びる略直線状の閉断面を形成している。サイドシル1の前端部分に、Aピラー4の下半部に相当するヒンジピラーの下端が接続され、中間部分に、Bピラー5の下端が接続されている。Aピラー4とルーフサイドレール10の前側部分とBピラー5とサイドシル1の前側部分とによって、図示外のフロントドアのドア用開口縁部を形成している。
サイドシル1の後端部分に、リヤホイールハウス8の前端部分が接続されている。Bピラー5とルーフサイドレール10の後側部分とCピラー6とリヤホイールハウス8の前側部分とサイドシル1の後側部分とによって、図示外のリヤドアのドア用開口縁部を形成している。尚、Bピラー5は、上部側約2/3相当の上側部材の曲げ剛性が下部側約1/3相当の下側部材の曲げ剛性よりも大きくなるように構成されている。
1対のルーフサイドレール10は、車幅方向外側部分でルーフパネルの左右端部に夫々対応するように配設され、前後1対のヘッダ21,22と、2つのルーフレインフォースメント(以下、ルーフレインと略す)23,30等を備えている。フロントヘッダ21は、1対のルーフサイドレール10の前端部を連結し、リヤヘッダ22は、1対のルーフサイドレール10の後端部を連結している。リヤヘッダ22には、リフトゲート(図示略)を開閉するための左右1対のヒンジ(図示略)が設置されている。ルーフレイン23は、1対のCピラー6の上端部に対応する部位を左右に連結する位置に配置され、ルーフレイン30は、1対のBピラー5の上端部に対応する部位を左右に連結する位置に配置されている。
図2に示すように、ルーフレールアウタ11の左側端部(車幅方向内側端部)は、側面視にて凹凸状(湾曲波状)に形成されている。ルーフレールアウタ11の端部には、上壁部の大半を占める基準面に対して上方に膨出する複数の膨出部11aが前後に並んで形成されている。これら複数の膨出部11aがルーフパネルの下面に溶接にて接合される。更に、ルーフレールアウタ11の左側端部には、ルーフレイン30が接合されている。
次に、ルーフレイン30について説明する。
図2~図5に示すように、ルーフレイン30は、例えば、高張力鋼板によって一体形成され、断面略U字状の前後1対の下溝部31と、前側下溝部31の後側上端部と後側下溝部31の前側上端部を連結して断面逆U字状の上溝部32を形成する連結部33と、前側下溝部31の前側上端部から前方に延びると共に後側下溝部31の後側上端部から後方に延びる前後1対のフランジ部34等を備えている。
ルーフレイン30の右側端部、所謂連結部33と前後1対のフランジ部34の右側端部は、ルーフレールアウタ11の左側端部に対して僅かな隙間を空けて対向配置されている。 連結部33と前後1対のフランジ部34には、各々の端部から右方に延設された3つの突出部35が夫々形成されている。各突出部35は、隣り合う膨出部11aの間においてルーフレールアウタ11の上面(基準面)に溶接にて夫々接合されている。また、ルーフサイドレール10とルーフレイン30との間を車室内側から補強するガセット40が設けられている。側面衝突時にBピラー5を介してルーフサイドレール10に入力される荷重に対して、ルーフレイン30がルーフサイドレール10を車幅方向内側への変位を抑制する。
次に、ルーフサイドレール10について説明する。
ルーフサイドレール10は、右側壁部(車幅方向外側壁部)を構成するルーフレールアウタ11と、このルーフレールアウタ11と協働して前後に延びる断面略台形状の閉断面を形成するルーフレールインナ12と、ルーフレールアウタ11の前後に延びる上側稜線を覆う断面略L字状の補強部材14等によって構成されている。図3~図5に示すように、Bピラー5の上端部が接続されたルーフサイドレール10の車体前後方向途中部には、台形状閉断面を車幅方向に内外に仕切るルーフレールレインフォースメント(以下、ルーフレールレインと略す)13が配設されている。
Bピラー5のアウタ部材5a(ピラーアウタ)の上端部は、補強部材14が配設されたルーフレールアウタ11の右側部に接合されている。Bピラー5のインナ部材5b(ピラーインナ)は、上端側部分がルーフレールアウタ11の下端部分にルーフレールレイン13の下端部を挟んで接合により固定されている。アウタ部材5aには、この接合部に対応する部位に開口部5cが設けられ、開口部5cを介してルーフレールアウタ11とルーフレールレイン13とインナ部材5bが接合されると共に軽量化されている。
また、インナ部材5bの上端部分がルーフレールインナ12の下端部に接合され、ルーフレールインナ12の車幅方向内側に屈曲された上端部がルーフレールアウタ11の上面部に接合されている。この接合部よりも車幅方向外側において、ルーフレールレイン13の車幅方向内側に屈曲された上端部が、ルーフレールアウタ11の上面部に接合により固定されている。即ち、ルーフサイドレール10の車体前後方向途中部では、ルーフレールアウタ11とルーフレールレイン13が協働して前後に延びる閉断面を形成すると共に、ルーフレールアウタ11とルーフレールレイン13とインナ部材5bとルーフレールインナ12が協働して前後に延びる閉断面を形成している。ルーフレールレイン13は、ルーフレールインナ12に第1接着部材15a及び第2接着部材15bによって固定されている。
図4,図5に示すように、ルーフサイドレール10とルーフレイン30とガセット40は、第1~第4接合部P1~P4で夫々接合されている。第1,第2接合部P1,P2は、ガセット40の前後端部に対応する部分に設定されている。第1接合部P1では、突出部35(フランジ部34)と上部フランジ部43がルーフレールアウタ11を挟み込んで溶接により三重接合している。第1接合部P1よりも車幅方向外側に設定された第2接合部P2では、ルーフレールインナ12と側部フランジ部44が溶接により接合されている。
第3,第4接合部P3,P4は、ガセット40の前後中間部に対応する部分に設定されている。ルーフレールインナ12が部分的に左方に延設されているため、第3接合部P3では、突出部35(連結部33)とルーフレールインナ12がルーフレールアウタ11を挟み込んで溶接により三重接合している。第3接合部P3よりも車幅方向外側に設定された第4接合部P4では、側部フランジ部44とインナ部材5bがルーフレールインナ12を挟み込んで溶接により三重接合している。
本実施例では、第1,第2,第4接合部P1,P2,P4における各部材の接合方法を同じにし、更に、第3接合部P3におけるルーフレールアウタ11とルーフレールインナ12とルーフレイン30の接合方法を第1,第2,第4接合部P1,P2,P4における各部材の接合方法と同じにすることで、同一の溶接ステーションで作業することができ、生産効率の向上を図っている。
次に、ルーフレールレイン13について説明する。
図6,図7に示すようにルーフレールレイン13は鋼板をプレス成形して形成され、板状の本体部13aと、本体部13aの前後端部を車幅方向外側に屈曲させた節部13b,13cと、ルーフレールアウタ11に接合するために節部13b,13cに夫々設けられた節部接合部13d~13gと、本体部13aの上端部を車幅方向内側に屈曲させた上端接合部13hを有する。節部13bの節部接合部13d,13eはルーフレールアウタ11の異なる面部(上下方向中間部位で屈曲された車幅方向外側壁部の上側部分と下側部分)に接合により夫々固定され、節部13cの節部接合部13f,13gも同様である。
本体部13aの下側部分は、下端に向かって前後方向幅が小さくなるように形成されて軽量化を図ると共にBピラー5内に収まるようにしている。本体部13aの上側部分に設けられた開口部13jは、この開口部13jを介してBピラー5のアウタ部材5aとルーフレールアウタ11のスポット溶接を可能にすると共に軽量化が図られている。ルーフレールレイン13をルーフレールインナ12に固定するために、本体部13aの中段の前側部分と後側部分(前後端部の近傍部)には第1接着部材15aが夫々付着され、それらの中間部分には第2接着部材15bが付着される。
ルーフレールレイン13がルーフサイドレール10の台形状閉断面を車幅方向に内外に仕切り、その車幅方向外側の閉断面は、ルーフレールレイン13の節部13b,13cによって前後も仕切られている。これら節部13b,13cがルーフサイドレール10の車幅方向外側の閉断面の崩れを防ぐように機能して剛性を高め、側面衝突時にルーフサイドレール10の変形を抑制してBピラー5の車室内への侵入を軽減する。また、ルーフレールレイン13がルーフレールインナ12に固定され、ルーフサイドレール10の車幅方向内側の閉断面の崩れも防ぐように機能するので、側面衝突時のルーフサイドレール10の変形を一層抑制することができる。こうしてルーフレールレイン13によってBピラー5とルーフサイドレール10の接続部における剛性を強化している。
ルーフレールレイン13の節部13b,13cによって、車幅方向に内外に仕切られた閉断面には断面崩れに対する剛性に差が設けられ、振動し難い部分と振動し易い部分が設けられている。これにより、Bピラー5から振動が伝達されたときに、ルーフレールインナ12がルーフレールレイン13に対して相対的に大きく振動する。この振動を第1,第2接着部材15a,15bが吸収して熱に変換することにより減衰させ、ルーフレイン30等に伝達される振動を小さくする。即ち第1,第2接着部材15a,15bは、Bピラー5を介してルーフサイドレール10に伝わる振動を減衰させるように作用する減衰部材である。
本体部13aの第1接着部材15aと比べて第2接着部材15bは節部13b,13cから離れているため、最も振動し易い部位に配設されている。この中間部分の第2接着部材15bを前側及び後側の第1接着部材15aよりも減衰性能が高いものにして、振動の抑制効果を高めている。具体的には、第2接着部材15bの接着面積を他の2つの第1接着部材15aよりも大きくしている。又は、第2接着部材15bの車幅方向の厚みを他の2つの第1接着部材15aよりも大きくしている。第2接着部材15bの接着面積と厚みの両方を他の2つより大きくすることもできる。尚、第2接着部材15bを第1接着部材15aよりも高い減衰性能を有する材料からなる接着部材にして、接着部材の物性を異ならせることにより減衰性能を高めることもでき、更に上記と同様に接着面積や車幅方向の厚みを異ならせてもよい。
次に、上記上部車体構造の作用、効果について説明する。
上部車体構造は、前後に延びる閉断面を有するルーフサイドレール10にBピラー5が接続されるルーフサイドレール10の車体前後方向途中部の内部に、その内部の空間を前後方向の2箇所で節状に仕切り且つその間の空間を車幅方向に内外に仕切るルーフレールレイン13を備えている。このルーフレールレイン13は、ルーフサイドレール10を構成するルーフレールアウタ11とルーフレールインナ12と、Bピラー5を構成するインナ部材5bに固定されている。
ルーフサイドレール10とBピラー5の両方に固定されたルーフレールレイン13によって、ルーフサイドレール10とBピラー5の接続剛性が高められて振動し難くすると共に、ルーフレールレイン13が振動減衰機能を有する第1,第2接着部材15a,15bによってルーフレールインナ12に固定されて振動を減衰させる。ルーフレールレイン13の固定された前後端部の間の振動し易い部位に第1接着部材15aよりも高い減衰特性を有する第2接着部材15bを配設したので、効果的に振動を減衰させることができる。従って、車両走行時の振動を抑制することができる。
第2接着部材15bの接着面積を第1接着部材15aの接着面積よりも大きくしている。又は、第2接着部材15bの車幅方向の厚さを第1接着部材15aの車幅方向の厚さよりも大きくしている。これにより第1接着部材15aと第2接着部材15bに同じ材質のものを使用しても、接着面積又は車幅方向の厚さが大きい第2接着部材15bの振動減衰特性を第1接着部材15aよりも高くすることができる。従って、容易に振動を減衰させる構成を実現することができる。
また、ルーフサイドレール10の内部を節状に仕切るルーフレールレイン13の前後端部の節部13b,13cをルーフレールアウタ11の複数の面部に固定してルーフレールアウタ11を支持させる。これにより、ルーフレールレイン13によって車幅方向に内外に仕切られたルーフサイドレール10の車幅方向外側の閉断面の崩れを抑えるように剛性が高められ、車幅方向外側の閉断面における剛性との間に差を設けて、振動し難い部分と振動し易い部分の間に配設された第1、第2接着部材15a,15bに効果的に吸収させることができる。
アウタ部材5aは、ルーフレールレイン13の下端部に対応する部位に開口部5cを有しているので、開口部5cを介して接合することができるので組立が容易になり、且つ車体重量を軽減できる。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく上記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態をも包含するものである。
5 :Bピラー(ピラー)
5a :アウタ部材(ピラーアウタ)
5b :インナ部材(ピラーインナ)
5c :開口部
10 :ルーフサイドレール
11 :ルーフレールアウタ
12 :ルーフレールインナ
13 :ルーフレールレイン
13a :本体部
13b,13c :節部
13d~13g :節部接合部
13h :上端接合部
14 :補強部材
15a :第1接着部材
15b :第2接着部材
23,30 :ルーフレイン
40 :ガセット
V :車両

Claims (5)

  1. 車両の上部車幅方向外側部分に、車両の前後方向に延びる閉断面を有するルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレールの車体前後方向途中部から下方に延びるピラーと、前記ルーフサイドレールの車体前後方向途中部の内部で前後方向に延び且つ前後端部が車幅方向外側に屈曲されてその内部の空間を前後方向及び車幅方向に仕切るように配設されたルーフレールレインとを夫々備えた上部車体構造において、
    前記ルーフサイドレールは、車幅方向外側壁部を構成するルーフレールアウタと、このルーフレールアウタと協働して閉断面を形成するルーフレールインナを有し、
    前記ピラーは、車幅方向外側壁部を構成するピラーアウタと、このピラーアウタと協働して上下方向に延びる閉断面を形成するピラーインナを有し、
    前記ルーフレールレインは、車幅方向外側に屈曲された前後端部が前記ルーフレールアウタに夫々固定され、その前後端部の間の部分を前記ピラーインナの上端部分に連結された前記ルーフレールインナに連結するために、前後端部の近傍部に振動減衰機能を有する第1接着部材を夫々配設すると共に、前記第1接着部材よりも減衰特性が高い第2接着部材を前記第1接着部材の間の中間部に配設したことを特徴とする上部車体構造。
  2. 前記第2接着部材の接着面積が前記第1接着部材の接着面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の上部車体構造。
  3. 前記第2接着部材の車幅方向の厚さが前記第1接着部材の車幅方向の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の上部車体構造。
  4. 前記ルーフレールレインの前後端部は、前記ルーフレールアウタが有する複数の面部に夫々接合されたことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の上部車体構造。
  5. 前記ルーフレールレインは、上端部が車幅方向内側に屈曲されて前記ルーフレールアウタの上面部に接合され、下端部が前記ルーフレールアウタと前記ピラーインナに接合されたことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の上部車体構造。
JP2019111744A 2019-06-17 2019-06-17 上部車体構造 Active JP7170972B2 (ja)

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