JPH081189U - 型鋼梁把持車両およびその型鋼梁把持装置 - Google Patents

型鋼梁把持車両およびその型鋼梁把持装置

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JPH081189U
JPH081189U JP1670593U JP1670593U JPH081189U JP H081189 U JPH081189 U JP H081189U JP 1670593 U JP1670593 U JP 1670593U JP 1670593 U JP1670593 U JP 1670593U JP H081189 U JPH081189 U JP H081189U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル内での型鋼梁の配設作業の能率と安
全性を向上させる。 【構成】 型鋼梁把持装置7を支持するアーム5の下部
に把持装置揺動シリンダ8を配設して干渉による把持装
置揺動シリンダ8の損傷を防ぎ、把持アーム74の先端
の把持パッド装置75を交換式にすることにより、型鋼
梁把持装置7を交換せずに種々サイズの型鋼梁を効果的
に把持し得るので型鋼梁の配設作業が向上する。また、
ブーム起伏シリンダ4、アームシリンダ6、把持装置揺
動シリンダ8、開閉シリンダのロッド側圧力室のそれぞ
れに連通する作動油供給管路にパイロット式逆止弁を介
装し、ロッド側圧力室への作動油の供給停止に際して作
動油供給管路を遮断する一方、把持アーム74を開閉さ
せる開閉シリンダのボトム側圧力室にアキュムレータか
ら作動油を補充することにより、型鋼梁の脱落事故を未
然に防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、型鋼梁把持車両およびその型鋼梁把持装置の改善に係り、より詳し くは、地下鉄工事等において、トンネル内を補強するために、トンネル内部の上 下左右に型鋼梁を配設する型鋼梁把持車両およびその型鋼梁把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地下鉄工事では、壁面、天井壁、路面を仕上げる前に掘削したトンネルを補強 するために、内部に所定の間隔で、例えばH型鋼からなる型鋼梁を上下左右に配 設して枠型を形成している。このような補強工事には、例えば、後述する構成に なる型鋼梁把持装置を装着した型鋼梁把持車両が使用されている。
【0003】 以下、型鋼梁把持車両を、その側面図の図5を参照しながら説明すると、履帯 式の走行台車1の上に旋回台2が垂直軸心回りに旋回自在に支持され、この旋回 台2にブーム連結ピンP1 を介してブーム3が支持されており、このブーム3は その下側に配設されたブーム起伏シリンダ4で起伏され、また、このブーム3の 先端にはアーム連結ピンP2 を介してアーム5が支持され、このアーム5はブー ム3とアーム5の下側に配設されたアームシリンダ6で揺動されるようになって いる。さらに、このアーム5の上側には、その先端に把持装置連結ピンP3 を介 して支持される、後述する型鋼梁把持装置7を揺動させる把持装置揺動シリンダ 8が配設されている。
【0004】 上記型鋼梁把持装置7は、把持装置揺動シリンダ8で揺動される揺動フレーム 71と、この揺動フレーム71に付設され、インターナルリングギヤとインター ナルリングギヤ(図示省略)に噛み合うピニオンを回転させる油圧モータ72c とからなる回転駆動装置72と、この回転駆動装置72に付設されて回転される と共に、この回転駆動装置72側に一端が枢着されたスウィングシリンダ(図示 省略)でスウィングされ、かつ開閉シリンダ10で開閉される把持アーム74, 74とからなっている。上記把持アーム74,74は、同図において下側の把持 アーム74の側面形状が「Lの字」状に形成され、上側の把持アーム74は真直 状に形成され、下側の把持アーム74の「Lの字」の垂直部分の頂部に揺動自在 に枢着されていて、H型鋼からなる型鋼梁Wを把持した状態では、同図における 側面形状が「コの字」状になるように構成されている。なお、これら把持アーム 74,74の先端において、相対する方向に突出してなるものは、把持された型 鋼梁Wの外れを防止する外れ防止爪である。
【0005】 以下、上記構成になる型鋼梁把持装置7を装着した型鋼梁把持車両の使用態様 を説明すると、型鋼梁Wを下面に配設するときは、同図に示すように、型鋼梁W を水平かつ断面が「エの字」状になるように把持して、ブーム3やアーム5を下 側に揺動させると共に、開閉シリンダ10の作動により上側の把持アーム74, 74を開いて型鋼張Wを放し、また、型鋼張Wを上側に配設するときにはブーム 3やアーム5を上側に揺動させると共に、型鋼梁把持装置7を揺動させて型鋼梁 Wの断面が「エの字」状になるように操作する。一方、型鋼梁Wを立設するとき は、旋回台2を旋回させ、油圧モータ72cの駆動により回転駆動装置72を介 して把持アーム74,74を90度回転させる。そして、必要に応じてスウィン グシリンダを操作して把持アーム74,74の向きを調整している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
型鋼梁把持車両では狭い構内で型鋼梁を配設するに際して、上述の通り、旋回 台を旋回させ、ブームやアームを起伏揺動させる。そのため、特に、梁把持装置 用シリンダが、既配設済みの型鋼梁やトンネルの内壁に干渉して損傷する恐れが ある。これが損傷すると、油漏れが生じ、把持している型鋼梁の落下事故の発生 が考えられ、工事の安全上好ましくないというだけでなく、干渉をさけるべく操 作しなければならず、オペレータに対する負担が多大であるという、作業の安全 並びに作業能率上の解決すべき課題がある。また、配設すべき型鋼梁のサイズも 種々あるが、サイズが相違する型鋼梁を配設するに際しては、その都度、型鋼梁 のサイズに合った型鋼梁把持装置に付け替えなければならず、型鋼梁配設作業能 率の向上にとって好ましくないという解決すべき課題もあった。
【0007】 従って、本考案の目的とするところは、安全性に優れ、しかも、型鋼梁把持装 置を交換するまでもなく、種々のサイズの型鋼梁を把持できる型鋼梁把持装置に 変更することを可能ならしめる型鋼梁把持車両およびその型鋼梁把持装置を提供 するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の請求項1に係る型鋼梁把持車両が採用し た主たる手段の特徴とするところは、走行台車を備え、該走行台車の上で垂直軸 心回りに旋回自在に支持される旋回台を備え、該旋回台にブーム連結ピンを介し て連結されるブームの下側に該ブームを起伏させるブーム起伏シリンダを備え、 該ブームの先端にアーム連結ピンを介して連結されるアームの下側に該アームを 揺動させるアームシリンダを備えると共に、上記アームの先端に把持装置連結ピ ンを介して連結される揺動フレームと、該揺動フレームにより上記把持装置連結 ピンと直交する軸心回りに揺動自在、かつ該把持装置連結ピンと直交する軸心回 りに旋回自在に支持されるアーム支持フレームと、該アーム支持フレームに付設 されてなる開閉シリンダにより開閉され、型鋼梁を挟持する把持アームとからな る型鋼梁把持装置を揺動させる把持装置揺動シリンダを備えてなる型鋼梁把持車 両において、上記把持装置揺動シリンダをアームのブームへの連結側に配設した ところにある。
【0009】 また、本考案の請求項2に係る型鋼梁把持車両が採用した主たる手段の特徴と するところは、請求項1に係る型鋼梁把持車両において、上記ブーム起伏シリン ダのブームを起こす側の圧力室、アームシリンダのアームを上側に揺動させる側 の圧力室、把持装置揺動シリンダの型鋼梁把持装置を上側に揺動させる側の圧力 室、および開閉シリンダの把持力を強める側の圧力室に、切換弁を介して連通す る作動油供給管路それぞれの各シリンダの圧力室への連通部の近傍に、該各圧力 室に作動油を流入させる向きに油圧パイロット式逆止弁を介装し、上記各シリン ダの他方の圧力室に作動油を流入させる側に上記切換弁を切換えたとき、上記油 圧パイロット式逆止弁に、該油圧パイロット式逆止弁を開弁させるパイロット油 圧を供給するパイロット管路を連通させると共に、上記開閉シリンダの把持力を 強める側の圧力室に、該圧力室内の圧力低下に基づいて蓄圧されている作動油を 補給するアキュムレータを備えた作動油補給管路を連通させたところにある。
【0010】 また、本考案の請求項3に係る型鋼梁把持装置が採用した主たる手段の特徴と するところは、上記把持アームが相反する方向に湾曲した湾曲部を備えると共に 、これら把持アームの先端の相対する側に、型鋼梁の板部分を挟持する異サイズ の挟持部材を着脱自在に装着し得る挟持部材取付部を設けたところにある。
【0011】
【作用】
本考案の請求項1に係る型鋼梁把持車両によれば、従来のように、把持装置揺 動シリンダがアームの上側に配設されおらず、この把持装置揺動シリンダがアー ムによって保護されているので、把持装置揺動シリンダが障害物に干渉する恐れ が少なくなる。
【0012】 また、本考案の請求項2に係る型鋼梁把持車両によれば、ブーム起伏シリンダ のブームを起こす側の圧力室、アームシリンダのアームを上側に揺動させる側の 圧力室、把持装置揺動シリンダの型鋼梁把持装置を上側に揺動させる側の圧力室 、および開閉シリンダの把持力を強める側の圧力室に作動油が供給されていない ときは、パイロット式逆止弁によって作動油供給管路の各圧力室への連通部の近 傍が遮断される一方、開閉シリンダの把持力を強める側の圧力室内の圧力が低下 すると、アキュムレータから開閉シリンダの把持力を強める側の圧力室に作動油 補給管路を介して作動油が補給される。
【0013】 本考案の請求項3に係る型鋼梁把持装置によれば、把持アームが相反する方向 に湾曲した湾曲部を備えると共に、これら把持アームの先端の相対する側に、型 鋼梁の板部分を挟持するサブ挟持部材を着脱自在に装着し得る挟持部材取付部を 設けたので、把持アームの挟持部材取付部に、異サイズの挟持部材を装着するだ けで、他の型鋼梁把持装置の交換作業を行うまでもなく、サイズが相違する型鋼 梁を把持し得る別の型鋼梁把持装置に変えることができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例に係る型鋼梁把持車両およびその型鋼梁把持装置を、型 鋼梁把持車両の側面図の図1と、型鋼梁把持装置の側面図の図2aと、図2aの A矢視覚図の図2bと、他の型鋼梁把持装置の側面図の図3aと、図3aのB矢 視覚図の図3bと、ブーム起伏シリンダ、アームシリンダ、把持装置揺動シリン ダの操作系統図の図4aと、開閉シリンダの操作系統図の図4bとを参照しなが ら、上記実施例と同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号を以て説明 する。但し、図1から良く理解されるように、履帯式の走行台車1、旋回台2、 ブーム連結ピンP1 を介して旋回台2に支持され、ブーム起伏シリンダ4で起伏 されるブーム3等の構成は、従来の型鋼梁把持車両と略同様であって、相違する ところは、ブーム3の先端にアーム連結ピンP2 を介して支持され、アームシリ ンダ6で揺動されるアーム5の構成と、このアーム5の先端に把持装置連結ピン P3 を介して連結される型鋼梁把持装置7を揺動させる把持装置揺動シリンダ8 の配設位置と、型鋼梁把持装置7の構成とが相違するだけだから、型鋼梁把持車 両の構成については、それらの相違点についてだけの説明に止める。
【0015】 上記アーム5は、その基端側のブーム3への連結側に抜孔が設けられている。 従って、上記把持装置揺動シリンダ8は、そのシリンダ部がアーム5の内側に 収容された状態で、このアーム5の基端側に設けたシリンダ連結ピンP4 にその ボトム側が枢着される一方、上記抜孔から外方に突出するロッドの先端が、下方 側が揺動するリンク5aに連結されると共に、リンク5aの先端に枢着されるリ ンク5bが後述する型鋼梁把持装置7に連結されている。なお、従来では、把持 装置揺動シリンダのロッドの縮小で型鋼梁把持装置7を上側に揺動させるのに対 して、把持装置揺動シリンダ8のロッドの伸長で鋼梁把持装置7を上側に揺動さ せるので、ロッドの断面積を考慮する必要がなく、小径であっても強い伸長力が 得られるから、アーム回りの軽量化に対する効果がある。
【0016】 型鋼梁把持装置7は、主として、揺動フレーム71、ボトム側がこの揺動フレ ーム71に連結されてなるスウィングシリンダ9で垂直軸心回りにスウィングさ れる回転駆動装置72および後述する把持アーム74を支持するアーム支持フレ ーム73とから構成されている。以下、その構成を詳述すると、先ず、揺動フレ ーム71は、把持装置連結ピンP3 の反対方向に平行に突出したブラケット部を 有し、このブラケット部に設けた上記把持装置連結ピンP3 と直交する向きの軸 により、後述する構成になる回転駆動装置72をスウィング可能に支持すると共 に、この回転駆動装置72をスウィングさせるスウィングシリンダ9のボトム側 が枢着されている。
【0017】 上記回転駆動装置72は、図2a,2bに示すように、インターナルリングギ ヤ72bを有する旋回ベアリング72aと、インターナルリングギヤ72bに噛 み合うピニオンを有し、かつ、このピニオンを駆動する油圧モータ72cとから なっている。また、インターナルリングギヤ72bの端面には、後述する把持ア ーム74を支持するアーム支持フレーム73が固着されると共に、この中心、即 ちインターナルリングギヤ72bの回転中心に対応する位置に、把持アーム74 を開閉させる開閉シリンダ10に作動油を供給するスイベルジョイント73aが 配設されている。
【0018】 上記アーム支持フレーム73には、所定の間隔を持って平行に配設された把持 アーム支持ピン73b,73bにより、相反する方向に湾曲した湾曲部74aを 有する把持アーム74が開閉自在に支持され、これら把持アーム74はこれに突 設されたブラケット74bにピンを介して枢着されてなる開閉シリンダ10のピ ストンロッドの伸縮で開閉される。この開閉シリンダ10のピストンロッドは、 上記スイベルジョイント73aのポートからそれぞれボトム側圧力室とヘッド側 圧力室とに連通する油圧ホース(図示省略)を介して作動油が給排されて伸縮す るものである。
【0019】 また、把持アーム74の先端のそれぞれに、これら把持アーム74の閉状態に おいて端面が当接する、挟持部材である把持パッド装置75が装着されている。 詳しくは、この把持パッド装置75は、図2bに示すように、対になる把持ア ーム74同士の相反する側の間隔が狭く、相対する側の間隔が広くなるように、 挟持部材取付部であるガイドバー74cが固着され、これらガイドバー74cの それぞれに把持パッド装置75が装着されている。この把持パッド装置75は、 ガイドバー74cに外装される矩形断面をした、ボルトとナットとの締付けによ り組立られてなる摺動枠体75aと、この摺動枠体75aに固着されるパッド装 着台75bと、このパッド装着台75bに装着されるパッド75cの他、摺動枠 体75aの反パッド装着台75b側に突出するばね取付ブラケット75dとから なっている。
【0020】 つまり、把持パッド装置75には、このばね取付ブラケット75dと把持アー ム74との間に装着されるコイルばね74dによって、ストッパに当接した状態 で上記ガイドバー74cの間隔の広い側に引張力が付与されている。そのため、 例えば、型鋼梁Wを立設するときには型鋼梁Wの自重が下向きに作用するが、下 側の把持アーム74の先端の把持パッド装置75がガイドバー74cの間隔の狭 い側に移動しようとしてパッド75cの型鋼梁Wに対する把持力が強められるの で、型鋼梁Wを確実に把持することができる。
【0021】 さらに、図3a,図3b(但し、図3bは、把持パッド装置の一方のみを示し たものである)に示すように、把持アーム74の先端のガイドバー74cには、 必要に応じて、上記パッド装着台75bよりも高さ寸法が大きく、かつ摺動枠体 75aに対して所定の角度傾斜したパッド装着面を有するパッド装着台75b′ と、パッド75cとからなるサブ把持パッド装置75′が装着される。これを把 持アーム74に装着することにより、把持アーム74同士の湾曲部74a間の間 隔が広くなり、型鋼梁把持装置7を交換するまでもなく、上記型鋼梁把持装置で 把持し得ない大寸あるいは小寸の型鋼梁Wを把持し得る他の型鋼梁把持装置に変 えることができる。なお、ボルトとナットを取外すことにより、摺動枠体75a がガイドバー74cから外れるので、これらボルトとナットとの着脱により把持 パッド装置75,75′を容易に交換することができる。
【0022】 上記構成になる型鋼梁把持装置7が装着されてなる型鋼梁把持車両で型鋼梁W を把持してトンネル内に型鋼梁Wを配設する場合には、ブーム3を起こし、開閉 シリンダ10のピストンロッドを縮小して把持アーム74,74を開き、かつ揺 動フレーム71を下側に揺動させることにより把持アーム74,74が下側にな るように回転駆動装置72を揺動させると共に把持アーム74,74を閉じて型 鋼梁Wの「エの字」の2画に相当する板部分を把持する。次いで、ブーム3を起 伏させ、アーム5を揺動させ、型鋼梁把持装置7を揺動させ、あるいは回転駆動 装置72で把持アーム74,74を回転させることにより、型鋼梁Wを水平にし たり、あるいは垂直にして所定の位置に移動させると共に配設する。
【0023】 このような型鋼梁Wの配設作業において、従来であれば、把持装置揺動シリン ダがアームの上側であるために他の障害物、例えば、トンネルの天井壁や既配設 済の上部型鋼梁に干渉する恐れがあったが、把持装置揺動シリンダ8はアーム5 によって保護されているので、この把持装置揺動シリンダ8が直接他の障害物に 干渉したりすることがない。また、サイズの異なる型鋼梁Wを配設する必要があ っても、把持アーム74の先端の把持パッド装置を、サイズの異なる把持パッド 装置と交換するだけで、型鋼梁把持装置を交換するまでもなく、サイズの異なる 型鋼梁Wを把持することができるので、型鋼梁Wの配設作業が容易に行えるとい う配設作業能率向上に係る効果がある。
【0024】 次に、ブーム起伏シリンダ4、アームシリンダ6、把持装置揺動シリンダ8の 操作系統を図4aを参照しながら説明すると、各シリンダにはそれぞれ切換弁V からシリンダ操作管路11,12,13が連通している。詳しくは、ブーム起伏 シリンダ4のブームを起こす側の圧力室であるボトム側圧力室4b、アームシリ ンダ6のアームを上側に揺動させる側の圧力室であるボトム側圧力室6b、把持 装置揺動シリンダ8の型鋼梁把持装置を上側に揺動させる側の圧力室であるボト ム側圧力室8bに、それぞれ切換弁Vから、これら圧力室4b,6b,8b側に 作動油を流入させる向きに、それぞれパイロット式逆止弁Vcが介装されてなる 作動油供給管路11a,12a,13aが連通している。また、これらシリンダ 4,6,8の他方の圧力室であるロッド側圧力室4r,6r,8rには切換弁V から作動油供給管路11b,12b,13bが連通している。さらに、上記切換 弁Vの各シリンダ4,6,8のロッド側圧力室4r,6r,8rに作動油を供給 する切換え側に切換弁操作パイロット管路11c,12c,13cが連通してお り、これら切換弁操作パイロット管路11c,12c,13cから上記パイロッ ト式逆止弁Vcに、これらを開弁させるパイロット管路11d,12d,13d が連通している。
【0025】 一方、図4bに示すように、開閉シリンダ10には切換弁Vからシリンダ操作 管路14が連通している。詳しくは、開閉シリンダ10の把持力を強める側の圧 力室であるボトム側圧力室10bに、切換弁Vから、これら圧力室10b側に作 動油を流入させる向きに、それぞれパイロット式逆止弁Vcが介装されてなる作 動油供給管路14aが連通している。また、これらシリンダ10の他方の圧力室 であるロッド側圧力室10rには、切換弁Vから作動油供給管路14bが連通し ている。さらに、開閉シリンダ10のロッド側圧力室10rに連通する作動油供 給管路14bから上記パイロット式逆止弁Vcには、これらを開弁させるパイロ ット管路14cが連通すると共に、作動油供給管路14aのパイロット式逆止弁 Vc介装位置よりも上流側には、後述する作動油補充管路15が連通している。 また、この作動油補充管路15は、シャトル弁Vsが介装されてなる補給先管 路15aおよびこのシャトル弁VsにアキュムレータAcから連通する補給元管 路15bとからなっている。
【0026】 以上の説明から良く理解されるように、この油圧操作回路は、型鋼梁把持車両 の安全性の向上を狙いとしている。即ち、この油圧操作回路により、型鋼梁を把 持すると共に持ち上げているときには、パイロット式逆止弁Vcにより各シリン ダ4,6,8のボトム側圧力室4b,6b,8bに連通する当該作動油供給管路 が遮断され、油圧シリンダ内の圧力低下が阻止されるので、型鋼梁の挟持に起因 する負荷があっても型鋼梁把持車両が安定的に維持される一方、例えば、パイロ ット式逆止弁Vcより上流側において作動油供給管路が損傷し、作動油漏れがあ ったとしてもブーム3の下降、アーム5の下側への揺動、型鋼梁把持装置7の下 側への揺動が防止される。
【0027】 また、型鋼梁を把持しているとき、開閉シリンダ10のボトム側圧力室10b の油圧が低下すると、ボトム側圧力室10bに連通する作動油供給管路14aが パイロット逆止弁Vcで遮断されると共に、アキュムレータAcからこれに蓄圧 されている高圧の作動油が、作動油補充管路15を介してボトム側圧力室10b に補充される。従って、把持アーム74の型鋼梁に対する把持力が強められるの で、型鋼梁の落下事故を未然に防止することが可能になる。なお、型鋼梁把持車 両にアウトリガが装着されている場合には、アウトリガ用シリンダの型鋼梁把持 車両を持ち上げる側の圧力室に連通する作動油供給管路にパイロット逆止弁を介 装することが、型鋼梁把持車両の転倒を防止する上において好ましい。
【0028】 このように、把持装置揺動シリンダ8が障害物に干渉する恐れが少ないので、 型鋼梁把持車両を操縦するオペレータの心労が軽減され、例え作動油漏れがあっ てもブーム3、アーム5および型鋼梁把持装置7の下降が防止されると共に、把 持パッド装置75,75′の型鋼梁Wに対する把持力が強められ、また、把持パ ッド装置75,75′を交換するだけで、型鋼梁把持装置を交換するまでもなく 別の型鋼梁把持装置に変えることができるので、型鋼梁の配設作業の安全性の向 上と、その作業能力の向上とに対して大いに寄与することができる。
【0029】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の請求項1に係る型鋼梁把持車両によれば、把持 装置揺動シリンダがアームアームで保護されていて、把持装置揺動シリンダが障 害物に干渉する恐れが少なくなる結果、型鋼梁把持車両を操縦するオペレータの 心労が軽減され、また、本考案の請求項2に係る型鋼梁把持車両によれば、操作 以外に圧力低下があっても、ブーム起伏シリンダのブームを起こす側の圧力室、 アームシリンダのアームを上側に揺動させる側の圧力室、把持装置揺動シリンダ の型鋼梁把持装置を上側に揺動させる側の圧力室、開閉シリンダの把持力を強め る側の圧力室からの作動油の流出が停止されると共に、開閉シリンダの把持力を 強める側の圧力室にアキュムレータから作動油が補給され、把持している型鋼梁 の落下事故が未然に防止されるので極めて安全で、型鋼梁の配設作業能率を向上 させることができ、さらに、請求項3に係る型鋼梁把持装置によれば、把持アー ムの先端の挟持部材を交換するだけで、サイズのことなる型鋼梁を把持し得るの で、従来のように、型鋼梁把持装置を交換する必要がなくなり、型鋼梁配設作業 能率の向上に大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る型鋼梁把持車両の側面図
である。
【図2】図2aは本考案の実施例に係る型鋼梁把持装置
の側面図、図2bは図2aのA矢視覚図である。
【図3】図2aは本考案の実施例に係る他の型鋼梁把持
装置の側面図、図2bは図2aのB矢視覚図である。
【図4】本考案の実施例に係る型鋼梁把持車両の各シリ
ンダの操作系統図である。
【図5】従来例に係る型鋼梁把持車両の側面図である。
【符号の説明】
1…走行台車 2…旋回台 3…ブーム 4…ブーム起伏シリンダ、4b…ボトム側圧力室、4r
…ロッド側圧力室 5…アーム 6…アームシリンダ、6b…ボトム側圧力室、6r…ロ
ッド側圧力室 7…型鋼梁把持装置、71…揺動フレーム、73…アー
ム支持フレーム、74…把持アーム、75…把持パッド
装置、75′…把持パッド装置、75a…摺動枠体、7
5b,75b′…パッド装着台、75c…パッド 8…把持装置揺動シリンダ、8b…ボトム側圧力室、8
r…ロッド側圧力室、9…スウィングシリンダ 10…開閉シリンダ、10b…ボトム側圧力室、10r
…ロッド側圧力室 11…シリンダ操作管路、11a…作動油供給管路、1
1b…作動油供給管路 、11c…切換弁操作パイロット管路、11d…パイロ
ット管路 12…シリンダ操作管路、12a…作動油供給管路、1
2b…作動油供給管路 、12c…切換弁操作パイロット管路、12d…パイロ
ット管路 13…シリンダ操作管路、13a、13b…作動油供給
管路、13c…切換弁操作パイロット管路、13d…パ
イロット管路 14…シリンダ操作管路、14a…作動油供給管路、1
4b…作動油供給管路、14c…パイロット管路 15…作動油補充管路、15a…補充先管路、15b…
補充元管路 Ac…アキュムレータ P1 ,P2 ,P3 ,P4 …連結ピン V…切換弁 Vc…パイロット式逆止弁 W…型鋼梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田原 一美 福岡県糟屋郡志免町大字志免2112−1

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車を備え、該走行台車の上で垂直
    軸心回りに旋回自在に支持される旋回台を備え、該旋回
    台にブーム連結ピンを介して連結されるブームの下側に
    該ブームを起伏させるブーム起伏シリンダを備え、該ブ
    ームの先端にアーム連結ピンを介して連結されるアーム
    の下側に該アームを揺動させるアームシリンダを備える
    と共に、上記アームの先端に把持装置連結ピンを介して
    連結される揺動フレームと、該揺動フレームにより上記
    把持装置連結ピンと直交する軸心回りに揺動自在、かつ
    該把持装置連結ピンと直交する軸心回りに旋回自在に支
    持されるアーム支持フレームと、該アーム支持フレーム
    に付設されてなる開閉シリンダにより開閉され、型鋼梁
    を挟持する把持アームとからなる型鋼梁把持装置を揺動
    させる把持装置揺動シリンダを備えてなる型鋼梁把持車
    両において、上記把持装置揺動シリンダをアームのブー
    ムへの連結側に配設したことを特徴とする型鋼梁把持車
    両。
  2. 【請求項2】 上記ブーム起伏シリンダのブームを起こ
    す側の圧力室、アームシリンダのアームを上側に揺動さ
    せる側の圧力室、把持装置揺動シリンダの型鋼梁把持装
    置を上側に揺動させる側の圧力室、および開閉シリンダ
    の把持力を強める側の圧力室に、切換弁を介して連通す
    る作動油供給管路それぞれの各シリンダの圧力室への連
    通部の近傍に、該各圧力室に作動油を流入させる向きに
    油圧パイロット式逆止弁を介装し、上記各シリンダの他
    方の圧力室に作動油を流入させる側に上記切換弁を切換
    えたとき、上記油圧パイロット式逆止弁に、該油圧パイ
    ロット式逆止弁を開弁させるパイロット油圧を供給する
    パイロット管路を連通させると共に、上記開閉シリンダ
    の把持力を強める側の圧力室に、該圧力室内の圧力低下
    に基づいて蓄圧されている作動油を補給するアキュムレ
    ータを備えた作動油補給管路を連通させたことを特徴と
    する請求項1記載の型鋼梁把持車両。
  3. 【請求項3】 上記把持アームが相反する方向に湾曲し
    た湾曲部を備えると共に、これら把持アームの先端の相
    対する側に、型鋼梁の板部分を挟持する異サイズの挟持
    部材を着脱自在に装着し得る挟持部材取付部を設けたこ
    とを特徴とする型鋼梁把持車両の型鋼梁把持装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52119943U (ja) * 1976-03-08 1977-09-12
JP2012229589A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Taisei Corp 把持装置
CN108706333A (zh) * 2018-08-06 2018-10-26 中国铁建重工集团有限公司 隧道钢拱架安装机械手和机械手工作平台
KR20200134776A (ko) * 2019-05-23 2020-12-02 주식회사 세이브 사이드 그립퍼 및 그것에 포함되는 링크부재
CN117738585A (zh) * 2024-01-11 2024-03-22 云南途腾智能装备有限公司 一种新型双曲臂凿岩台车

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