JP2002194774A - 建設機械のカウンタウエイト脱着方法及びその装置 - Google Patents

建設機械のカウンタウエイト脱着方法及びその装置

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JP2002194774A
JP2002194774A JP2000392883A JP2000392883A JP2002194774A JP 2002194774 A JP2002194774 A JP 2002194774A JP 2000392883 A JP2000392883 A JP 2000392883A JP 2000392883 A JP2000392883 A JP 2000392883A JP 2002194774 A JP2002194774 A JP 2002194774A
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detaching
hydraulic cylinder
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Yukio Koizumi
幸雄 小泉
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、カウンタウエイトを安定した
状態で且つ迅速に脱着させること。 【解決手段】 本カウンタウエイト脱着装置1では、例
えば油圧ショベルの上部旋回体の上部フレーム202上
面にカウンタウエイト400を吊り下げるための吊りピ
ース2を突設する一方、カウンタウエイト400に油圧
シリンダ3を設け、この油圧シリンダ3の伸縮ロッド3
4に吊りピース2に脱着可能に連結される先端ピース3
5を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、油
圧クレーン等の建設機械のカウンタウエイト脱着方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械では、上部旋
回体の前部に作業用アタッチメントを取り付け、後部に
カウンタウエイトを設けているが、例えば比較的大型の
油圧ショベルを作業を行う現地に搬送しようとした場
合、履帯を装着した油圧ショベルは公道を走行できない
ため、油圧ショベルをトレーラに積載して搬送する必要
がある。このとき、トレーラの最大積載重量制限等の制
約により、カウンタウエイトを上部旋回体から外して別
途搬送する。
【0003】そして、現地でカウンタウエイトを装着す
る場合、別に用意したクレーンでカウンタウエイトを吊
って装着しようとすれば、その都度クレーン等を手配す
る必要が生じ、作業効率、コストの面から好ましくな
い。このため、建設機械自体にカウンタウエイトの脱着
装置を持たせることが考えられた。なお、カウンタウエ
イトをトレーラから降ろすにあたっては、そのカウンタ
ウエイトを装着していない油圧ショベルで、作業用アタ
ッチメントの作業半径を可能な限り小さくした状態で、
作業用アタッチメントにより吊って降ろしているため、
別途クレーンを準備する必要はない。
【0004】例えば特開平7-268908号公報では、上部旋
回体のフレーム後端側にリンク機構を設け、このリンク
機構の先端側にカウンタウエイトを連結した状態で、油
圧シリンダを伸縮動作させることで、リンク機構を回動
し、カウンタウエイトをフレーム後端側に向けて昇降さ
せる技術が開示され、特開2000-54435号公報では、カウ
ンタウエイトに取り付けた油圧シリンダの伸縮ロッドを
地面に向けて伸縮動作させることにより、カウンタウエ
イトを機械本体と独立に地面から垂直方向に昇降させる
技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カウンタウエ
イトの昇降にリンク機構を用いたのでは、機械が複雑化
してしまうという問題があった。一方、カウンタウエイ
トを機械本体と独立に地面から昇降させたのでは、機械
自体は簡単化されるものの、油圧シリンダ(カウンタウ
エイト)と機械本体とが分離した状態のままでカウンタ
ウエイトが持ち上げられるため、カウンタウエイトの昇
降時に機械と接触等してカウンタウエイトが転倒しない
ように気遣いしながら、その機械を昇降位置に正確に移
動させる必要があり、カウンタウエイトを安定した状態
で且つ迅速に脱着させることが困難であるといった問題
があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、簡単な構成で、カウン
タウエイトを安定した状態で且つ迅速に脱着させること
のできる建設機械のカウンタウエイト脱着方法及びその
装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
本体後部にカウンタウエイトが脱着可能に取り付けられ
る建設機械のカウンタウエイト脱着方法であって、カウ
ンタウエイトに設けた昇降手段を、本体後部のフレーム
上部に突設した吊り下げ部材に脱着可能に連結し、この
昇降手段を昇降させてカウンタウエイトを本体後部に脱
着させることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、本体後部にカウン
タウエイトが脱着可能に取り付けられる建設機械のカウ
ンタウエイト脱着装置であって、本体後部のフレーム上
部にカウンタウエイトを吊り下げるための吊り下げ部材
を突設する一方、カウンタウエイトに昇降手段を設け、
この昇降手段に吊り下げ部材に脱着可能に連結される連
結部を設けたことを特徴とするものである。
【0009】これらの発明によれば、吊り下げ部材と昇
降手段とが直結され、リンク等を介在させる必要がない
ので、カウンタウエイトの昇降にリンク機構を用いた場
合に比べて、簡単な構成でカウンタウエイトの脱着作業
が可能となる。
【0010】また、カウンタウエイトに設けた昇降手段
が、本体後部のフレーム上部に突設した吊り下げ部材に
脱着可能に連結され、この昇降手段が昇降させられてカ
ウンタウエイトを本体後部に脱着させられるので、カウ
ンタウエイトの昇降中には吊り下げ部材と昇降手段との
結合状態が維持されるため、カウンタウエイトの転倒の
おそれがなくなり、機械を昇降位置に移動させることが
容易になる。したがって、カウンタウエイトを機械本体
に独立に地面から昇降させた場合に比べて、カウンタウ
エイトは安定した状態で且つ迅速に脱着可能となる。
【0011】請求項3記載の発明のように、昇降手段
は、油圧シリンダであることとすれば、構成がさらに簡
単化される。
【0012】請求項4記載の発明のように、連結部を油
圧シリンダの伸縮ロッド先端側に設けたこととすれば、
カウンタウエイトの昇降時にその安定した吊り下げ姿勢
が確保される。
【0013】請求項5記載の発明のように、昇降手段を
カウンタウエイトの左右に一対設けたこととすれば、左
右に幅広のカウンタウエイトに対して昇降時の安定性が
確保されるので、カウンタウエイトのさらに迅速な脱着
作業が可能となる。
【0014】請求項6記載の発明のように、昇降手段の
連結部は、吊り下げ部材に前後方向に揺動自在に結合さ
れることとすれば、機械の位置決め精度が要求されず、
カウンタウエイトのさらに迅速な脱着作業が可能とな
る。
【0015】請求項7記載の発明のように、昇降手段の
上記連結部と反対側は、カウンタウエイトに前後方向に
揺動可能に結合されていることとすれば、カウンタウエ
イトの昇降時に昇降手段に過大なモーメントがかからな
くなるので、その耐久性が向上されるとともに、上記連
結部側での結合と相俟って機械の位置決め精度が要求さ
れなくなるので、カウンタウエイトのさらに迅速な脱着
作業が可能となる。
【0016】請求項8記載の発明のように、昇降手段の
昇降動作を操作するための操作手段をカウンタウエイト
から離間させて設けたこととすれば、カウンタウエイト
の昇降動作を遠隔操作で行えるので、合図者等が不要と
なり、小人数でのカウンタウエイトの脱着作業が可能と
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1に油圧ショベ
ルの全体構成を示す。同図において、100は建設機械
の一例である油圧ショベルの下部走行体、200は上部
旋回体、300は上部旋回体200の前部に装着された
掘削アタッチメント、400は上部旋回体200の後部
に装着されたカウンタウエイトである。
【0018】下部走行体100は、いずれも片面のみ図
示する左右のクローラフレーム101及びクローラ10
2からなり、両側クローラ102が個別に回転駆動され
て走行する。上部旋回体200は、下部フレーム20
1、上部フレーム202、キャビン203等からなり、
旋回モータ204により回転駆動されて下部走行体10
0上で旋回する。掘削アタッチメント300は、ブーム
301、アーム302、バケット303からなり、それ
ぞれがシリンダ304〜306により伸縮駆動されて掘
削作業動作等を行う。カウンタウエイト400は、掘削
作業動作等における油圧ショベルの転倒を防止するため
に重量構造をなしており、油圧ショベルの上部旋回体2
00の後部形状に合わせて左右幅広に形成されている。
【0019】図2は本発明の実施形態1に係るカウンタ
ウエイト脱着装置の構成を示す側面図である。本カウン
タウエイト脱着装置1では、図に示すように、油圧ショ
ベルの上部旋回体200の上部フレーム202にカウン
タウエイト400を吊り下げるための吊り下げ部材とし
ての吊りピース2を突設し、この吊りピース2に連結可
能な昇降手段としての左右一対の油圧シリンダ3をカウ
ンタウエイト400に設けている。なお、図中では、説
明の便宜上、カウンタウエイト400を油圧シリンダ3
の一方を含む垂直面でカットしている。
【0020】吊りピース2は、上部フレーム202の後
部上面側(本体後部のフレーム上部に相当)に油圧シリ
ンダ3に対応させて左右一対設けられているが、その下
側にはカウンタウエイト400を取り付けるための取付
面21が形成されている。取付面21は、その最下部
を、カウンタウエイト400の吊り下げ時にそれとのス
ムーズな当接を図るため傾斜させており、カウンタウエ
イト400の吊り下げ完了時にその位置決めを行うため
に位置決めピンを挿入するピン孔(図略)と、その固定
を行うために固定ボルトを螺合するネジ孔(図略)とを
それぞれ適当箇所に設けている。これらの孔に対応させ
て、カウンタウエイト400側にも図略のピン孔とネジ
孔とを設けている。
【0021】油圧シリンダ3は、カウンタウエイト40
0の前後方向略中央部で上下方向に形成された挿通孔4
01に内装されており、シリンダ本体31の上部フラン
ジ32がカウンタウエイト400の上部にボルト固定さ
れている。油圧シリンダ3の伸縮ロッド34の先端に形
成される連結部としての先端ピース35は、吊りピース
2に対し、伸縮ロッド34の伸縮動作によって両ピース
孔が合致した時に結合ピン41で前後方向に揺動可能に
接続できるようになっている。
【0022】図3は本カウンタウエイト脱着装置の操作
部を中心とした油圧系統図である。本実施形態1では、
油圧シリンダ3の伸縮動作を操作するための操作手段と
しての操作部5をカウンタウエイト400から離間させ
て設けており、油圧ショベル本体からの図略の油圧ホー
スを、この操作部5を経由させて、カウンタウエイト4
00のシリンダポート402,403に接続すること
で、油圧シリンダ3へ作動油が供給されるようになって
いる。
【0023】操作部5は、止弁500と、通油方向切換
用の三方弁501,502と、通油量調整用の絞り弁5
03と、逃がし弁504,505とを有し、各弁のポー
ト間を上記油圧ホース等で構成される油路50,51,
52,…で相互に切換・接続することで、油圧シリンダ
3の伸縮動作を操作できるようになっている。
【0024】例えば、図における止弁500を開けて、
三方弁501,502の操作により、それぞれポートa
−b間で連通させると、作動油は油圧ショベル本体から
油路50〜52を介して油圧シリンダ3のシリンダポー
ト402に流入し、油圧シリンダ3のシリンダポート4
03から油路53〜55を介して油圧ショベル本体へ流
出する。この作動油の通油方向の場合には、油圧シリン
ダ3のピストン301が押上げられて伸縮ロッド34が
シリンダ本体31から突出される(伸縮ロッド34が伸
長される)。このとき、絞り弁503を操作すること
で、通油量が変化する結果、上記伸長速度が調整され
る。
【0025】一方、三方弁501,502の操作によ
り、それぞれポートa−c間で連通させると、作動油は
油圧ショベル本体から油路50,51,56,53を介
して油圧シリンダ3のシリンダポート403に流入し、
油圧シリンダ3のシリンダポート402から油路52,
57,54,55を介して油圧ショベル本体へ流出す
る。この作動油の通油方向の場合には、油圧シリンダ3
のピストン301が押下げられて伸縮ロッド34がシリ
ンダ本体31に収納される(伸縮ロッド34が縮小され
る)。このとき、絞り弁503を操作することで、通油
量が変化する結果、上記縮小速度が調整される。
【0026】このようにして、本実施形態1では、油圧
シリンダ3の動作を目視しつつ操作部5の各弁500,
501,502,…を操作することにより、後述するよ
うに、カウンタウエイト400の昇降動作を遠隔で行う
ことができるので、合図者等が不要となり、カウンタウ
エイト400の脱着作業を小人数で行うことができ、そ
の作業効率を向上させることができる。
【0027】以下、本カウンタウエイト脱着装置の作業
手順を説明するが、この作業手順を通じて本発明のカウ
ンタウエイトの脱着方法が具現化される。ここでは、カ
ウンタウエイト400は油圧ショベル本体から取り外さ
れて別送されており、既に昇降位置の地上Gに設置され
て、図2(c)に示すような状態となっているものとす
る。
【0028】(カウンタウエイトの取り付け作業)ま
ず、図2(c)において、油圧ショベル本体の収納部
(図略)から取り出された油圧ホースが、図3に示した
操作部5を経由させられてカウンタウエイト400のシ
リンダポート402,403に接続される。
【0029】ついで、油圧ショベル本体から離間された
位置での操作部5の操作により、図2(b)に示すよう
に、油圧シリンダ3の伸縮ロッド34が伸長させられ
て、その先端ピース35が吊りピース2に合致させられ
た上で、両ピース孔に結合ピン41が挿通される。
【0030】再び、操作部5の操作により、油圧シリン
ダ3の伸縮ロッド34が縮小させられて、カウンタウエ
イト400が地面Gから持ち上げられる。このとき、油
圧シリンダ3の伸縮ロッド34の先端ピース35は、吊
りピース2に対して結合ピン41を中心として前後方向
に揺動し、カウンタウエイト400は、油圧ショベル本
体の上記取付面21の下部傾斜面に沿って移動するの
で、その姿勢が正規の取付姿勢となるように修正され
る。
【0031】そして、図2(a)に示すように、油圧シ
ョベル本体とカウントウエイト400との両方に設けら
れたピン孔が略合致する高さまでカウンタウエイト40
0が持ち上げられた時点で、両ピン孔に位置決めピンを
挿入することで両者の位置決めがなされる。
【0032】再び、操作部5の操作により、油圧シリン
ダ3の伸縮ロッド34が少し伸ばされて、上記位置決め
ピンで支持できるようになるまでカウンタウエイト40
0が下げられる。その位置で、油圧ショベルの本体とカ
ウンタウエイト400とが固定ボルトで固定され、カウ
ンタウエイト400の取り付け作業が終了する。
【0033】(カウンタウエイトの取り外し作業)ま
ず、図2(a)において、カウンタウエイト400の固
定ボルトが取り外される。操作部5の操作により、油圧
シリンダ3の伸縮ロッド34が少し縮められる。つい
で、位置決めピンが自由に動くようになるまでカウンタ
ウエイト400が持ち上げられる。カウンタウエイト4
00の位置決めピンが取り外される。
【0034】再び、操作部5の操作により、図2(b)
に示すように、油圧シリンダ3の伸縮ロッド34が伸長
させられて、カウンタウエイト400が持ち上げられ、
それが地上Gに降ろされる。
【0035】そして、カウンタウエイト400が地上G
に完全に降ろされた時点で、結合ピン41が引き抜かれ
ると、油圧ショベル本体側の吊りピース2から、油圧シ
リンダ3の伸縮ロッド34の先端ピース35が取り外さ
れる。ついで、操作部5の操作により、図2(c)に示
すように、油圧シリンダ3の伸縮ロッド34が縮められ
て、その最小寸法にまで縮小させられる。カウンタウエ
イト400のシリンダポート402,403から油圧ホ
ースが取り外され、油圧ショベル本体の上記収納部に収
納されて、カウンタウエイト400の取り外し作業が終
了する。
【0036】以上のように、本実施形態1のカウンタウ
エイト脱着装置1によれば、吊りピース2と油圧シリン
ダ3の先端ピース35とが直結され、リンク等を介在さ
せる必要がない。したがって、カウンタウエイト400
の昇降にリンク機構を用いた場合に比べて、装置構成が
簡単化される。
【0037】また、カウンタウエイト400の昇降中に
は吊りピース2と油圧シリンダ3の先端ピース35との
結合状態が維持されるため、カウンタウエイト400の
転倒のおそれがなくなり、油圧ショベルをカウンタウエ
イト400の昇降位置に移動させることが容易になる。
したがって、カウンタウエイト400を機械本体に独立
に地面から昇降させた場合に比べて、カウンタウエイト
400は安定した状態で且つ迅速に脱着可能となる。
【0038】(実施形態2,3)ところで上記実施形態
1のカウンタウエイト脱着装置1では、油圧シリンダ3
の伸縮ロッド34の先端ピース35のみ、吊りピース2
に前後方向に揺動可能にピン結合されているが、さらに
油圧シリンダ3のシリンダ本体31をも、カウンタウエ
イト400に前後方向に揺動可能にピン結合することと
してもよい。図4及び図5はそのような例1a,1bを
示す。なお、両図は、上記実施形態1における図2
(b)に相当し、それらの共通する要素には同一番号を
付して説明を省略している。また、これらの装置の作業
手順は上記実施形態1において説明した通りであるが、
それによっても本発明に係るカウンタウエイト脱着方法
が具現化される。
【0039】本実施形態2に係る油圧ショベルのカウン
タウエイト脱着装置1aでは、図4に示すように、カウ
ンタウエイト400に油圧シリンダ3の本体31の直径
よりも十分に大きい口径の挿通孔401を設け、その中
にシリンダ本体31を内装し、シリンダ本体31の上部
にいわゆるクレビスピン等のピン継手36を設けて、油
圧シリンダ3をカウンタウエイト400に対し前後方向
に揺動可能としている。
【0040】この場合には、カウンタウエイト400が
昇降時に、油圧ショベル本体に当接して傾斜したとして
も、カウンタウエイト400に内装された油圧シリンダ
3のシリンダ本体31が前後方向に揺動して常に鉛直状
態を維持するので、このシリンダ本体31には過度なモ
ーメントがかからなくなる。
【0041】したがって、油圧シリンダ3の耐久性が向
上されるとともに、上記伸縮ロッド34の先端ピース3
5側でのピン結合と相俟って油圧ショベル本体の位置決
め精度が要求されなくなるので、カウンタウエイト40
0をさらに迅速に脱着させることができる。
【0042】本実施形態3に係る油圧ショベルのカウン
タウエイト脱着装置1bでは、図5に示すように、油圧
シリンダ3の本体31の下部にいわゆるトラニオンピン
等のピン継手37を設け、カウンタウエイト400に対
し前後方向に揺動可能としている。
【0043】この場合にも、カウンタウエイト400の
昇降時に、油圧シリンダ3のシリンダ本体31自体が揺
動するので、このシリンダ本体31には過度なモーメン
トがかからなくなり、その耐久性が向上されるととも
に、上記伸縮ロッド34の先端ピース35側でのピン結
合と相俟って油圧ショベル本体の位置決め精度が要求さ
れなくなるので、カウンタウエイト400をさらに迅速
に脱着させることができる。
【0044】なお、上記実施形態1〜3では、油圧シリ
ンダ3の本体31をカウンタウエイト400に固定或い
は前後方向に揺動可能に結合する一方、伸縮ロッド34
の先端ピース35を吊りピース2に連結しているが、こ
の逆に、油圧シリンダ3の伸縮ロッド34の先端ピース
35をカウンタウエイト400に固定或いは前後方向に
揺動可能に結合する一方、シリンダ本体31の底部にピ
ースを設け、これを吊りピース2に結合するようにして
もよい。いずれの場合にも、カウンタウエイト400の
昇降時にその安定した吊り下げ姿勢を確保できる。
【0045】また、上記実施形態1〜3では、油圧シリ
ンダ3をカウンタウエイト400の左右に一対設けた
が、油圧シリンダは1本以上あればよい。ただし、複数
本を左右対称に設ける場合には、カウンタウエイト40
0の安定した昇降動作が可能となるので、さらに迅速な
脱着作業が可能となる。油圧シリンダ3の構造は、単動
型シリンダであってもよく、その場合には、カウンタウ
エイト400の上げ方向にだけ油圧を働かせ、その下げ
方向はバネ等で緩やかに下げることができる。或いは、
ネジシリンダのような構造を有するものであってもよ
い。
【0046】昇降手段は、必ずしも油圧シリンダに限ら
れず、空気圧シリンダ等のように他の動作媒体を使用し
たもの、さらには、油圧ウインチ、電動ウインチ等のよ
うにシリンダ以外のものであってもよい。例えば油圧ウ
インチの場合には、それをカウンタウエイト400内に
配置して、ワイヤロープで吊りピース2に連結すればよ
い。
【0047】また、上記実施形態1〜3では、操作部5
は三方弁501,502等を手動操作することで、カウ
ンタウエイト400の昇降動作を遠隔で行うこととして
いるが、各弁を電磁弁等で構成してスイッチ操作で各弁
の遠隔操作ができるようにしたり、吊りピース2の近傍
にセンサを設けて、そのセンサからの信号を受けること
により、止弁500の開操作を自動停止させるようにし
てもよい。さらに、三方弁501,502の代わりに、
方向切換弁を用いてもよく、作動油は、油圧ショベル本
体から供給する代わりに、別途供給手段を設けてもよ
い。
【0048】また、上記実施形態1〜3では、建設機械
として油圧ショベルについて説明したが、本発明のカウ
ンタウエイト脱着装置1の適用範囲はこれに限られず、
例えばクローラクレーンにも適用できるし、或いは、ホ
イールクレーンやトラッククレーン等の他の建設機械に
も適用できるのはもちろんである。
【0049】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によれば、吊り
下げ部材と昇降手段とが直結され、リンク等を介在させ
る必要がないので、カウンタウエイトの昇降にリンク機
構を用いた場合に比べて、簡単な構成でカウンタウエイ
トの脱着作業を行うことができる。
【0050】また、カウンタウエイトの昇降中には吊り
下げ部材と昇降手段との結合状態が維持されるため、カ
ウンタウエイトの転倒のおそれがなくなり、機械を昇降
位置に移動させることが容易になる。したがって、カウ
ンタウエイトを機械本体に独立に地面から昇降させた場
合に比べて、カウンタウエイトを安定した状態で且つ迅
速に脱着することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、構造をさら
に簡単化でき、装置コストの低減にもつながる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、カウンタウ
エイトの昇降時にその安定した吊り下げ姿勢を確保でき
る。
【0053】請求項5〜7のいずれかに記載の発明によ
れば、カウンタウエイトをさらに迅速に脱着することが
できる。
【0054】請求項8記載の発明によれば、合図者等が
不要となり、小人数でカウンタウエイトを脱着すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの構造を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る油圧ショベルのカウ
ンタウエイト脱着装置の構成を示す側面図である。
【図3】本カウンタウエイト脱着装置の操作部を中心と
した油圧系統図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る油圧ショベルのカウ
ンタウエイト脱着装置の構成を示す側面図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る油圧ショベルのカウ
ンタウエイト脱着装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b カウンタウエイト脱着装置 2 吊りピース(吊り下げ部材) 200上部旋回体 202 上部フレーム 21 取付面 3 油圧シリンダ(昇降手段) 31 シリンダ本体 34 伸縮ロッド 35 先端ピース(連結部) 36,37 ピン継手 400 カウンタウエイト 41 結合ピン 5 操作部(操作手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体後部にカウンタウエイトが脱着可能
    に取り付けられる建設機械のカウンタウエイト脱着方法
    であって、カウンタウエイトに設けた昇降手段を、本体
    後部のフレーム上部に突設した吊り下げ部材に脱着可能
    に連結し、この昇降手段を昇降させてカウンタウエイト
    を本体後部に脱着させることを特徴とする建設機械のカ
    ウンタウエイト脱着方法。
  2. 【請求項2】 本体後部にカウンタウエイトが脱着可能
    に取り付けられる建設機械のカウンタウエイト脱着装置
    であって、本体後部のフレーム上部にカウンタウエイト
    を吊り下げるための吊り下げ部材を突設する一方、カウ
    ンタウエイトに昇降手段を設け、この昇降手段に吊り下
    げ部材に脱着可能に連結される連結部を設けたことを特
    徴とする建設機械のカウンタウエイト脱着装置。
  3. 【請求項3】 昇降手段は、油圧シリンダであることを
    特徴とする請求項2記載の建設機械のカウンタウエイト
    脱着装置。
  4. 【請求項4】 連結部を油圧シリンダの伸縮ロッド先端
    側に設けたことを特徴とする請求項3記載の建設機械の
    カウンタウエイト脱着装置。
  5. 【請求項5】 昇降手段をカウンタウエイトの左右に一
    対設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記
    載の建設機械のカウンタウエイト脱着装置。
  6. 【請求項6】 昇降手段の連結部は、吊り下げ部材に前
    後方向に揺動自在に結合されることを特徴とする請求項
    2〜5のいずれかに記載の建設機械のカウンタウエイト
    脱着装置。
  7. 【請求項7】 昇降手段の上記連結部と反対側は、カウ
    ンタウエイトに前後方向に揺動可能に結合されているこ
    とを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の建設機
    械のカウンタウエイト脱着装置。
  8. 【請求項8】 昇降手段の昇降動作を操作するための操
    作手段をカウンタウエイトから離間させて設けたことを
    特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の建設機械の
    カウンタウエイト脱着装置。
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