JP3782324B2 - アースドリル - Google Patents

アースドリル Download PDF

Info

Publication number
JP3782324B2
JP3782324B2 JP2001223542A JP2001223542A JP3782324B2 JP 3782324 B2 JP3782324 B2 JP 3782324B2 JP 2001223542 A JP2001223542 A JP 2001223542A JP 2001223542 A JP2001223542 A JP 2001223542A JP 3782324 B2 JP3782324 B2 JP 3782324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
boom
female
front frame
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001223542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003035085A (ja
Inventor
浩史 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2001223542A priority Critical patent/JP3782324B2/ja
Publication of JP2003035085A publication Critical patent/JP2003035085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3782324B2 publication Critical patent/JP3782324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば地中に立坑を掘削するのに好適に用いられるアースドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビル等の建設現場においては、地中深く掘削した立坑内にコンクリート等を流し込むことにより地盤を固める作業が行われ、地中に立坑を掘削する作業にはアースドリルが好適に用いられている(例えば特開平6−346677号公報、特開平9−165989号公報等)。
【0003】
ここで、この種の従来技術によるアースドリルは、通常、自走可能な車体と、該車体を構成するメインフレームに基端側が起伏可能に取付けられたブームと、ブームの先端側から垂下したロープに回転可能に吊下げられ、下端側に掘削バケットが取付けられるケリーバと、基端側がメインフレームに起伏可能に取付けられ先端側にケリーバを駆動するドライブ装置が設けられたフロントフレームとにより大略構成されている。
【0004】
そして、このアースドリルは、ブームの先端側から吊下げたケリーバをドライブ装置によって回転させることにより、ケリーバの下端側に取付けた掘削バケットによって地中に立坑を掘削するものである。
【0005】
また、このアースドリルは、立坑の掘削作業の他に、ブームの先端側から吊下げられた吊荷フックを用いて、例えば掘削した立坑内に鉄筋かご(コンクリート杭の骨組み)等を挿入するための吊荷作業(クレーン作業)を行うことができる構成となっている。
【0006】
ところで、上述のアースドリルを用いて吊荷作業を行う場合には、通常、フロントフレーム、ケリーバ等が吊荷フックの邪魔にならないように、フロントフレームをブーム側に引き寄せた位置に保持しておく必要がある。
【0007】
このため、従来技術によるアースドリルは、ブームの基端側に設けられた油圧シリンダと、該油圧シリンダのロッド先端側に回転可能に設けられたシリンダ側のシーブと、ブームに回転可能に設けられたブーム側のシーブと、これら各シーブ間に巻回され先端側がフロントフレームに接続されたロープとからなるフロントフレーム保持装置を備えている。
【0008】
そして、このフロントフレーム保持装置は、油圧シリンダのロッドを縮小させてロープをブーム側に引き込むことにより、該ロープを介してフロントフレームをブーム側に引き寄せた位置に保持するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来技術によるフロントフレーム保持装置は、油圧シリンダによってロープをブーム側に引き込むことにより、フロントフレームをブーム側に引き寄せる構成となっているため、油圧シリンダに給排される圧油のリーク、ロープの損傷等が生じた場合には、フロントフレームを確実にブーム側に保持することができなくなるという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、フロントフレームをブーム側に引き寄せた位置に確実に保持することができるようにしたアースドリルを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、請求項1の発明に係るアースドリルは、車体を構成するメインフレームと、基端側が前記メインフレームに起伏可能に取付けられたブームと、前記ブームの先端側から垂下したロープに回転可能に吊下げて設けられ、下端側に掘削具が取付けられるケリーバと、基端側が前記ブームまたはメインフレームに起伏可能に取付けられ先端側に前記ケリーバを駆動するドライブ装置が設けられたフロントフレームとを備え、前記ブームとフロントフレームとの間には、前記ブームに対してフロントフレームを取付け、取外し可能に連結する連結装置を設ける構成としてなる。
【0012】
このように構成したことにより、連結装置を用いてブームにフロントフレームを連結することができるので、例えば吊荷作業時等において、フロントフレームをブーム側に引き寄せた位置に確実に保持しておくことができる。
【0013】
請求項2の発明は、連結装置は、ブームに固着されたブーム側ブラケットと、フロントフレームに固着されたフロント側ブラケットと、各ブラケット間に抜差し可能に設けられたピンとにより構成したことにある。
【0014】
このように構成したことにより、ブーム側ブラケットとフロント側ブラケットに対してピンを抜差しするだけで、ブームに対するフロントフレームの取付け、取外しを容易に行うことができる。
【0015】
請求項3の発明は、各ブラケットのうち一方のブラケットは、ピンが挿通されるピン挿通孔を有し互いに隙間をもって対面する2枚の板体を備えた雌型ブラケットとして構成し、各ブラケットのうち他方のブラケットは、ピンが挿通されるピン挿通孔を有し雌型ブラケットの各板体間に挟み込まれる板体を備えた雄型ブラケットとして構成したことにある。
【0016】
このように構成したことにより、雌型ブラケットの各板体間に雄型ブラケットの板体を挟み込むだけで、雌型ブラケットと雄型ブラケットとを互いに位置決めすることができ、両者間に容易にピンを挿通することができる。
【0017】
請求項4の発明は、前記雌型ブラケットを構成する各板体には、両者間の隙間が先端側に向けて徐々に広幅となるテーパ面を設ける構成としたことにある。
【0018】
このように構成したことにより、雄型ブラケットを、雌型ブラケットの各板体に設けたテーパ面に沿って案内することができるので、雄型ブラケットを確実に雌型ブラケットの各板体間に挿入することができる。
【0019】
請求項5の発明は、雄型ブラケットを構成する板体には、該板体の板厚が先端側に向けて徐々に小さくなるテーパ面を設ける構成としたことにある。
【0020】
このように構成したことにより、雄型ブラケットに設けたテーパ面が、雌型ブラケットの各板体間に案内されるので、雄型ブラケットを確実に雌型ブラケットの各板体間に挿入することができる。
【0021】
請求項6の発明は、雄型ブラケットの先端と雌型ブラケットの底面とを互いに衝合することにより、雄型ブラケットのピン挿通孔と雌型ブラケットのピン挿通孔とを同心上に位置合わせする構成としたことにある。
【0022】
このように構成したことにより、雄型ブラケットを雌型ブラケットの各板体間に挿入し、雄型ブラケットの先端と雌型ブラケットの底面とを衝合させた状態で、各ブラケットのピン挿通孔を位置合わせすることができるので、雄型ブラケットと雌型ブラケットとにピンを容易に挿通することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るアースドリルの実施の形態について、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。
【0024】
図中、1はアースドリルの車体で、この車体1は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4とにより構成されている。そして、上部旋回体4は、旋回装置3に旋回可能に取付けられたメインフレーム5と、メインフレーム5の前部側に設けられたキャブ6と、キャブ6の後側に設けられた建屋カバー7と、建屋カバー7の後側に設けられたカウンタウエイト8とにより大略構成されている。
【0025】
ここで、メインフレーム5は、図3に示すように、前,後方向に延びる平板状の底板5Aと、この底板5A上に立設されて前,後方向に延びる左,右の縦板5Bとにより大略構成され、各縦板5Bの先端側には、後述のブーム9が起伏可能に取付けられる構成となっている。
【0026】
9はメインフレーム5に起伏可能に取付けられたブームで、このブーム9は、上,下方向に延びる4本の主材9A(2本のみ図示)と、各主材9A間を連結する複数の斜材9Bとにより強固な骨組み構造をもって形成されている。
【0027】
ここで、ブーム9の基端側には、図3に示すように左,右のフート部9C(右側のみ図示)が設けられ、これらフート部9Cがメインフレーム5の各縦板5Bにピン10を用いて回動可能にピン結合されることにより、ブーム9がピン10を中心として起伏する構成となっている。
【0028】
また、ブーム9の基端側には、各フート部9Cの近傍に位置して左,右のブラケット9D(右側のみ図示)が突設され、これら各ブラケット9Dには、後述するフロントフレーム27の基端側が起伏可能に取付けられる構成となっている。
【0029】
11,12,13はブーム9の先端側(上端側)にそれぞれ回転可能に設けられたシーブで、シーブ11,12は、後述の主巻ロープ15を地面側へと案内し、シーブ11,13は、後述の補巻ロープ17を地面側へと案内するものである。
【0030】
14はキャブ6の後側に位置してメインフレーム5に設けられた主巻ウインチで、該主巻ウインチ14には主巻ロープ15の基端側が巻回されている。そして、主巻ロープ15の先端側は、シーブ11,12を介してブーム9の先端側から地面側へと垂下し、その先端部には後述のケリーバ25が回転可能に吊下げられる構成となっている。
【0031】
16は主巻ウインチ14の後側に位置してメインフレーム5に設けられた補巻ウインチで、該補巻ウインチ16には補巻ロープ17の基端側が巻回されている。そして、補巻ロープ17の先端側は、シーブ11,13を介してブーム9の先端側から地面側へと垂下している。
【0032】
18は補巻ロープ17の先端部に取付けられた吊荷フックで、該吊荷フック18は、例えば図2に示す吊荷作業を行うときに、補巻ウインチ16による補巻ロープ17の巻取り、巻出しに応じて昇降することにより、吊荷(図示せず)を所望の場所まで搬送するものである。
【0033】
19は補巻ウインチ16の後側に位置してメインフレーム5に設けられた起伏ウインチで、該起伏ウインチ19には起伏ロープ20の基端側が巻回され、起伏ロープ20は、メインフレーム5に立設されたA型フレーム21のシーブ21Aを介して、ブームハンガ22及びブームブライドル23の各シーブ(図示せず)に巻回されている。そして、ブームブライドル23とブーム9の上端側とは、ペンダントロープ24によって連結されている。従って、起伏ウインチ19によって起伏ロープ20を巻取り、巻出すことにより、ブームハンガ22とブームブライドル23との間隔が変化し、ペンダントロープ24を介してブーム9が起伏する構成となっている。
【0034】
25は主巻ロープ15の先端部にスイベルジョイント25Aを介して回転可能に吊下げて設けられたケリーバで、このケリーバ25は、互いに口径の異なる複数の筒体を同軸状に重合わせることにより軸方向に伸縮可能に構成されている。そして、各筒体のうち最も内側に位置する筒体(インナケリーバ)の上端部が、スイベルジョイント25Aを介して主巻ロープ15に回転可能に吊下げられ、各筒体のうち最も外側に位置する筒体(アウタケリーバ)が、後述するドライブ装置30によって回転駆動されることにより、このアウタケリーバの回転が、各筒体を介してインナケリーバに伝達される構成となっている。
【0035】
26はケリーバ25(インナケリーバ)の下端側に取付けられた掘削具としての掘削バケットで、この掘削バケット26は、中空円筒状の土砂収容筒部26Aと、この土砂収容筒部26Aの下側に位置するドリル部26Bとを備えている。そして、掘削バケット26は、ケリーバ25と一体に回転することにより、ドリル部26Bによって地中を掘削し、掘削した土砂を土砂収容筒部26A内に収容しつつ立坑を掘り進むものである。
【0036】
27はブーム9とケリーバ25との間に設けられたフロントフレームで、該フロントフレーム27は、図3に示すように、基端側に位置する下フレーム27Aと、先端側に位置する上フレーム27Bとにより構成され、下フレーム27Aの下端側には左,右のブラケット27C(右側のみ図示)が下向きに突設されている。そして、下フレーム27Aのブラケット27Cはピン28を用いてブーム9のブラケット9Dに回動可能に取付けられ、下フレーム27Aの先端側にはピン29を用いて上フレーム27Bが回動可能に取付けられ、該上フレーム27Bには後述のドライブ装置30が取付けられる構成となっている。
【0037】
30はフロントフレーム27の先端側に位置する上フレーム27Bに取付けられたドライブ装置で、該ドライブ装置30は、例えば油圧モータ等により構成され、ケリーバ25(アウタケリーバ)の外周側に上,下方向に移動可能に係合している。そして、ドライブ装置30は、ケリーバ25に回転力を付与することにより、該ケリーバ25を介して掘削バケット26を回転させるものである。
【0038】
31はブーム9とフロントフレーム27との間に設けられ、両者間を取付け、取外し可能に連結する連結装置で、該連結装置31は、図4ないし図7に示すように、後述の雌型ブラケット32、雄型ブラケット34、連結ピン36等により構成されている。
【0039】
32,32はフロントフレーム27の下フレーム27Aに設けられたフロント側ブラケットとしての左,右の雌型ブラケットで、該雌型ブラケット32は、基端側に位置する底板32Aと、該底板32Aから立上り左,右方向で隙間をもって対面する略三角形状の2枚の板体32B,32Bとにより構成されている。そして、雌型ブラケット32は、底板32Aがフロントフレーム27(下フレーム27A)に溶接等の手段を用いて固着され、各板体32Bの先端側がブーム9に向けて突出している。
【0040】
また、各板体32Bの先端側には、後述の連結ピン36を挿通するためのピン挿通孔32Cがそれぞれ穿設されている。さらに、雌型ブラケット32の底板32Aには、各板体32B間に位置して後述する雄型ブラケット34の先端面34Bが衝合する平坦な溝底面32Dが形成されている。
【0041】
33,33は雌型ブラケット32を構成する各板体32Bの先端側にそれぞれ設けられたテーパ面で、該テーパ面33は、各板体32Bの互いに対面する内側面を面取りすることにより、各板体32B間の隙間が先端側に向けて徐々に広幅となるように形成されている。そして、テーパ面33は、後述の雄型ブラケット34を雌型ブラケット32の各板体32B間の隙間内に案内するものである。
【0042】
34,34はブーム9(主材9A)のうち各雌型ブラケット32と対応する部位に設けられたブーム側ブラケットとしての左,右の雄型ブラケットで、該雄型ブラケット34は、例えば略台形状をなす1枚の板体により形成されている。そして、雄型ブラケット34は、基端側がブーム9の主材9Aに溶接等の手段を用いて固着され、先端側がフロントフレーム27に向けて突出している。
【0043】
また、雄型ブラケット34の先端側には、後述する連結ピン36を挿通するためのピン挿通孔34Aが穿設されている。さらに、雄型ブラケット34の先端側には、雌型ブラケット32の溝底面32Dに衝合する平坦な先端面34Bが形成され、該溝底面32Dと先端面34Bとを衝合させることにより、雄型ブラケット34のピン挿通孔34Aと、雌型ブラケット32の各ピン挿通孔32Cとを同心上に位置合わせすることができる構成となっている。
【0044】
35,35は雄型ブラケット34の先端側に設けられた左,右のテーパ面で、該各テーパ面35は、雄型ブラケット34の左,右の側面を面取りすることにより、該雄型ブラケット34の板厚が先端側に向けて徐々に小さくなるように形成されている。そして、テーパ面35は、雄型ブラケット34を雌型ブラケット32の各板体32B間の隙間内に案内するものである。
【0045】
36,36は各雌型ブラケット32と各雄型ブラケット34との間に抜き差し可能に設けられた連結ピンで、該連結ピン36は、雌型ブラケット32の各板体32Bに設けたピン挿通孔32Cと雄型ブラケット34に設けたピン挿通孔34Aとに挿通されるものである。そして、連結ピン36は、軸方向の一端側に設けられた抜止めフランジ36Aと、軸方向の他端側に取付けられた抜止めピン37とによって抜止め状態に保持されることにより、ブーム9とフロントフレーム27との間を連結するものである。
【0046】
本実施の形態によるアースドリルは上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
【0047】
まず、図1に示す如くアースドリルを用いて地中に立坑を掘削する場合には、雌型ブラケット32、雄型ブラケット34から連結ピン36を抜取り、連結装置31によるブーム9とフロントフレーム27との連結状態を解除しておく。
【0048】
そして、主巻ウインチ14から主巻ロープ15を巻出し、この主巻ロープ15に吊下げられたケリーバ25を下降させ、掘削バケット26のドリル部26Bを地面に当接させると共に、ドライブ装置30によってケリーバ25を回転駆動する。これにより、掘削バケット26は、ドリル部26Bによって地中を掘削し、掘削した土砂を土砂収容筒部26A内に収容しつつ立坑を掘削していく。
【0049】
次に、図2に示す如くアースドリルを用いて吊荷作業を行う場合には、例えば掘削バケット26を地面に当接させた状態で、起伏ウインチ19から起伏ロープ20を巻出すことによりブーム9を地面側へと起伏させる。
【0050】
この場合、フロントフレーム27の基端側は、ブーム9の基端側に設けたブラケット9Dにピン28を用いてピン結合されているので、ブーム9とフロントフレーム27とはピン28を中心として相対回動し、ブーム9に設けた雄型ブラケット34が、図7に示すように、フロントフレーム27に設けた雌型ブラケット32に向けて移動していく。
【0051】
これにより、雄型ブラケット34は、雌型ブラケット32の各板体32B間に挿入されて挟み込まれ、図6に示すように、雄型ブラケット34の先端面34Bが、雌型ブラケット32の溝底面32Dに突当たる。この状態で、起伏ウインチ19を停止し、ブーム9の起伏動作を停止する。
【0052】
そして、雄型ブラケット34の各ピン挿通孔34A、雌型ブラケット32の各ピン挿通孔32Cに連結ピン36を挿通し、連結ピン36に抜止めピン37を取付けることにより、雄型ブラケット34と雌型ブラケット32との間を連結ピン36を用いて連結する。
【0053】
これにより、図2及び図3に示すように、ブーム9とフロントフレーム27とを連結装置31によって連結することができ、フロントフレーム27、ドライブ装置30、ケリーバ25等を、吊荷フック18の邪魔にならないように、ブーム9側に引き寄せた位置に保持しておくことができる。
【0054】
そして、ブーム9とフロントフレーム27とを連結装置31によって連結した後、起伏ウインチ19から起伏ロープ20を巻取り、巻出してブーム9を起伏させると共に、補巻ウインチ16から補巻ロープ17を巻取り、巻出して吊荷フック18を昇降させることにより、フロントフレーム27等に邪魔されることなく、吊荷フック18を用いた吊荷作業を行うことができる。
【0055】
かくして、本実施の形態によるアースドリルは、ブーム9とフロントフレーム27との間を、ブーム9に取付けられた雄型ブラケット34と、フロントフレーム27に取付けられた雌型ブラケット32と、これら各ブラケット32,34間に挿通される連結ピン36とからなる連結装置31によって連結する構成としている。
【0056】
これにより、吊荷フック18を用いた吊荷作業時等において、ブーム9とフロントフレーム27とを連結装置31によって連結することにより、フロントフレーム27等を吊荷フック18の邪魔にならないようにブーム9側に引き寄せた位置に確実に保持しておくことができる。
【0057】
このため、例えばブームに取付けられた油圧シリンダ、該油圧シリンダとフロントフレームとの間を接続するロープ等からなる従来技術のフロントフレーム保持装置に比較して、油圧シリンダに給排される圧油のリーク、ロープの損傷等によってフロントフレームをブームに保持することができなくなるといった不具合を解消することができる。また、連結装置31の構成を簡素化することができ、アースドリル全体の製造コストをも低減することができる。
【0058】
また、本実施の形態によれば、フロントフレーム27に取付けられるフロント側ブラケットを、2枚の板体32Bをもった雌型ブラケット32により構成し、ブーム9に取付けられるブーム側ブラケットを、雌型ブラケット32の各板体32B間に挟み込まれる雄型ブラケット34により構成している。このため、雌型ブラケット32の各板体32B間に雄型ブラケット34を挟み込むことにより、雌型ブラケット32と雄型ブラケット34とを互いに位置決めすることができ、両者間に容易に連結ピン36を挿通することができる。
【0059】
また、本実施の形態によれば、雌型ブラケット32の各板体32Bにテーパ面33を設けると共に、雄型ブラケット34にテーパ面35を設ける構成としている。このため、これら各テーパ面33,35によって、雄型ブラケット34を雌型ブラケット32の各板体32B間に円滑に導くことができ、雄型ブラケット34を、左,右方向に位置ずれすることなく、雌型ブラケット32の各板体32B間に確実に挿入することができる。
【0060】
さらに、本実施の形態によれば、雌型ブラケット32の底板32Aに平坦な溝底面32Dを設けると共に、雄型ブラケット34の先端側に平坦な先端面34Bを設け、これら溝底面32Dと先端面34Bとを互いに衝合させることにより、雌型ブラケット32のピン挿通孔32Cと、雄型ブラケット34のピン挿通孔34Aとを同心上に位置合わせできる構成としている。これにより、雌型ブラケット32の各板体32B間に雄型ブラケット34を挿入した後、雌型ブラケット32のピン挿通孔32Cと、雄型ブラケット34のピン挿通孔34Aとに連結ピン36を容易に挿通することができ、連結ピン36を用いてブーム9とフロントフレーム27とを連結するときの作業性を向上させることができる。
【0061】
次に、図8は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、フロントフレームの基端側をメインフレームに起伏可能に取付ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0062】
図中、41は上述した第1の実施の形態によるブーム9に代えて本実施の形態に用いたブームで、該ブーム41は、第1の実施の形態によるものとほぼ同様に、上,下方向に延びる4本の主材41Aと、各主材41A間を連結する複数の斜材41Bとにより強固な骨組み構造をもって形成され、ブーム41の基端側には左,右のフート部41Cが設けられている。しかし、本実施の形態によるブーム41は、第1の実施の形態によるブラケット9Dが設けられていない。
【0063】
そして、ブーム41は、フート部41Cをメインフレーム5の各縦板5Bにピン10を用いて回動可能にピン結合することにより、ピン10を中心として起伏する構成となっている。
【0064】
42は上述した第1の実施の形態によるフロントフレーム27に代えて本実施の形態に用いたフロントフレームで、該フロントフレーム42は、基端側に位置する下フレーム42Aと、先端側に位置する上フレーム42Bとにより構成され、下フレーム42Aの下端側には、メインフレーム5に向けて左,右のブラケット42C(右側のみ図示)が突設されている。
【0065】
ここで、ブラケット42Cは、ブーム41のフート部41Cと共に、ピン10を用いてメインフレーム5の縦板5Bに起伏可能にピン結合され、フロントフレーム42は、ブーム41の起伏中心と同一の起伏中心をもってメインフレーム5に対して起伏する構成となっている。
【0066】
そして、ブーム41とフロントフレーム42の下フレーム42Aとの間には連結装置31が設けられ、該連結装置31によってブーム41とフロントフレーム42とを連結することができる構成となっている。
【0067】
本実施の形態は上述の如き構成を有するもので、本実施の形態においても、吊荷フック18を用いた吊荷作業時に、ブーム41とフロントフレーム42とを連結装置31によって連結することにより、フロントフレーム42等を吊荷フック18の邪魔にならないようにブーム41側に引き寄せた位置に確実に保持しておくことができる。
【0068】
なお、上述した第1の実施の形態では、フロントフレーム27に取付けられるフロント側ブラケットを雌型ブラケット32により構成し、ブーム9に取付けられるブーム側ブラケットを雄型ブラケット34により構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばこれとは逆に、ブーム側ブラケットを雌型ブラケットとし、フロント側ブラケットを雄型ブラケットとしてもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
【0069】
また、上述した第1の実施の形態では、雌型ブラケット32の各板体32Bにテーパ面33を設けると共に、雄型ブラケット34にテーパ面35を設けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば雌型ブラケット32、雄型ブラケット34のいずれか一方にのみテーパ面を設ける構成としてもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
【0070】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、ブームとフロントフレームとの間に、ブームに対してフロントフレームを取付け、取外し可能に連結する連結装置を設ける構成としたので、例えばアースドリルを用いて吊荷作業を行う場合に、連結装置によってブームとフロントフレームとの間を連結することにより、フロントフレームを、吊荷作業の邪魔にならないようにブーム側に引き寄せた位置に確実に保持しておくことができる。
【0071】
また、請求項2の発明によれば、連結装置を、ブームに固着されたブーム側ブラケットと、フロントフレームに固着されたフロント側ブラケットと、各ブラケット間に抜差し可能に設けられたピンとにより構成したので、ブーム側ブラケットとフロント側ブラケットに対してピンを抜差しするだけで、ブームに対するフロントフレームの取付け、取外しを容易に行うことができる。
【0072】
また、請求項3の発明によれば、各ブラケットのうち一方のブラケットを、互いに隙間をもって対面する2枚の板体を備えた雌型ブラケットとして構成し、各ブラケットのうち他方のブラケットを、雌型ブラケットの各板体間に挟み込まれる板体を備えた雄型ブラケットとして構成している。このため、雌型ブラケットの各板体間に雄型ブラケットを挟み込むことにより、雌型ブラケットと雄型ブラケットとを互いに位置決めすることができ、両者間に容易にピンを挿通することができる。
【0073】
また、請求項4の発明によれば、雌型ブラケットを構成する各板体に、両者間の隙間が先端側に向けて徐々に広幅となるテーパ面を設ける構成としたので、雄型ブラケットを、雌型ブラケットの各板体に設けたテーパ面に沿って案内することができ、雄型ブラケットを確実に雌型ブラケットの各板体間に挿入することができる。
【0074】
また、請求項5の発明によれば、雄型ブラケットを構成する板体に、該板体の板厚が先端側に向けて徐々に小さくなるテーパ面を設ける構成としたので、雄型ブラケットに設けたテーパ面が、雌型ブラケットの各板体間に案内されることにより、雄型ブラケットを確実に雌型ブラケットの各板体間に挿入することができる。
【0075】
さらに、請求項6の発明によれば、雄型ブラケットの先端と雌型ブラケットの底面とを互いに衝合することにより、雄型ブラケットのピン挿通孔と雌型ブラケットのピン挿通孔とを同心上に位置合わせする構成としたので、雄型ブラケットを雌型ブラケットの各板体間に挿入し、雄型ブラケットの先端を雌型ブラケットの底面に衝合させることにより、各ブラケットのピン挿通孔を位置合わせすることができ、雄型ブラケットと雌型ブラケットとにピンを挿通するときの作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるアースドリルを掘削作業を行う状態で示す正面図である。
【図2】アースドリルを吊荷作業を行う状態で示す正面図である。
【図3】図2中のメインフレーム、ブーム、フロントフレーム、連結装置等を拡大して示す拡大正面図である。
【図4】図3中の雌型ブラケット、雄型ブラケット、連結ピン等の要部を示す要部拡大図である。
【図5】雌型ブラケット、雄型ブラケット、連結ピン等を図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。
【図6】雌型ブラケット、雄型ブラケット、連結ピン等を、互いに連結した状態で示す拡大断面図である。
【図7】雌型ブラケット、雄型ブラケット、連結ピン等を、連結を解除した状態で示す拡大断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるアースドリルを示す図3と同様の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 車体
5 メインフレーム
9,41 ブーム
25 ケリーバ
26 掘削バケット(掘削具)
27,42 フロントフレーム
30 ドライブ装置
31 連結装置
32 雌型ブラケット(フロント側ブラケット)
32B 板体
32C ピン挿通孔
32D 溝底面(底面)
33 テーパ面
34 雄型ブラケット(ブーム側ブラケット)
34A ピン挿通孔
34B 先端面
35 テーパ面
36 連結ピン(ピン)

Claims (6)

  1. 車体を構成するメインフレームと、基端側が前記メインフレームに起伏可能に取付けられたブームと、前記ブームの先端側から垂下したロープに回転可能に吊下げて設けられ、下端側に掘削具が取付けられるケリーバと、基端側が前記ブームまたはメインフレームに起伏可能に取付けられ先端側に前記ケリーバを駆動するドライブ装置が設けられたフロントフレームとを備え、前記ブームとフロントフレームとの間には、前記ブームに対してフロントフレームを取付け、取外し可能に連結する連結装置を設ける構成としてなるアースドリル。
  2. 前記連結装置は、前記ブームに固着されたブーム側ブラケットと、前記フロントフレームに固着されたフロント側ブラケットと、前記各ブラケット間に抜差し可能に設けられたピンとにより構成してなる請求項1に記載のアースドリル。
  3. 前記各ブラケットのうち一方のブラケットは、前記ピンが挿通されるピン挿通孔を有し互いに隙間をもって対面する2枚の板体を備えた雌型ブラケットとして構成し、
    前記各ブラケットのうち他方のブラケットは、前記ピンが挿通されるピン挿通孔を有し前記雌型ブラケットの各板体間に挟み込まれる板体を備えた雄型ブラケットとして構成してなる請求項2に記載のアースドリル。
  4. 前記雌型ブラケットを構成する各板体には、両者間の隙間が先端側に向けて徐々に広幅となるテーパ面を設ける構成としてなる請求項3に記載のアースドリル。
  5. 前記雄型ブラケットを構成する板体には、該板体の板厚が先端側に向けて徐々に小さくなるテーパ面を設ける構成としてなる請求項3または4に記載のアースドリル。
  6. 前記雄型ブラケットの先端と雌型ブラケットの底面とを互いに衝合することにより、雄型ブラケットのピン挿通孔と雌型ブラケットのピン挿通孔とを同心上に位置合わせする構成としてなる請求項2,3,4または5に記載のアースドリル。
JP2001223542A 2001-07-24 2001-07-24 アースドリル Expired - Fee Related JP3782324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223542A JP3782324B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 アースドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223542A JP3782324B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 アースドリル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003035085A JP2003035085A (ja) 2003-02-07
JP3782324B2 true JP3782324B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=19056867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001223542A Expired - Fee Related JP3782324B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 アースドリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3782324B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100788771B1 (ko) * 2007-03-19 2008-01-02 씨멘스브이디오한라 주식회사 자동차용 냉각팬 콘트롤러의 커버와 바디의 결합구조
JP6250383B2 (ja) * 2013-12-25 2017-12-20 日本車輌製造株式会社 建設機械、ブーム取付方法、及びブーム分解方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003035085A (ja) 2003-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4073537B2 (ja) 機械的キャタピラ駆動を備えたクローラ車両
JP3782324B2 (ja) アースドリル
JP4693713B2 (ja) アースドリル
JP3782331B2 (ja) アースドリル
JP4946475B2 (ja) 油圧ユニットが搭載可能なクレーン並びにこれを用いた油圧作業方法及び装置
JP2002194774A (ja) 建設機械のカウンタウエイト脱着方法及びその装置
JP4650904B2 (ja) リールユニット取付け装置とリールユニット取付け方法
JP2010168827A (ja) 杭施工機
JP2001193060A (ja) ソイルセメント杭造成機
JP3615892B2 (ja) 掘削機の排土装置
JP3225677B2 (ja) 掘削機の吊りロープガイド装置
JP2002173947A (ja) 掘削機
JP5445403B2 (ja) 作業機械のカウンタウェイト脱着装置
JP3637173B2 (ja) 掘削機の昇降装置
JP4048141B2 (ja) 基礎杭施工装置
JP3218115B2 (ja) 油圧ショベル
JP3889521B2 (ja) 杭打機及びその作業床取付方法
JP2017197316A (ja) 建設機械の組立方法
JP2002201887A (ja) 掘削機
JP2771843B2 (ja) 拡底杭用穴の掘削機
WO1997003013A1 (fr) Dispositif destine a monter et demonter un contrepoids
JP3250658B2 (ja) ケーソン掘削機のケーブル引線装置
JP3881227B2 (ja) 建設機械の連結ピン着脱装置
JP3366602B2 (ja) 地盤掘削機に於けるフロントアタッチメント支持装置
JP3012132B2 (ja) アースドリルの組立方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees