JP3012132B2 - アースドリルの組立方法およびその装置 - Google Patents

アースドリルの組立方法およびその装置

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JP3012132B2
JP3012132B2 JP5353424A JP35342493A JP3012132B2 JP 3012132 B2 JP3012132 B2 JP 3012132B2 JP 5353424 A JP5353424 A JP 5353424A JP 35342493 A JP35342493 A JP 35342493A JP 3012132 B2 JP3012132 B2 JP 3012132B2
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秀一 網代
和男 藤村
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上部旋回部に起伏式ブ
ームおよび起伏式フロントフレームを備え、フロントフ
レームにケリーバ回転駆動装置を搭載し、付帯作業用の
1本吊り補巻ロープをブーム頂部から垂下してなるアー
スドリルにおいて、重量のあるフロントフレームの取付
けを補巻ロープを使用して行う場合に好適な組立方法と
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のアースドリルを補巻ロー
プによる付帯作業状態で示すものであり、アースドリル
は、下部走行体1上に旋回装置2を介して上部旋回体3
が設置され、該上部旋回体3に起伏ウインチ(図示せ
ず)によって起伏されるブーム5が取付けられ、該上部
旋回体3またはブーム5にフロントフレーム6が起伏装
置7によって起伏されるように取付けられる。フロント
フレーム6の上部には上フレーム6aが取付けられ、該
上フレーム6aにはケリーバ8を上下動自在に貫挿した
回転駆動装置9が搭載され、上フレーム6aの下部に
は、拡底バケットをケリーバ8の下端に取付けて拡底作
業を行う際に必要となる拡底用機器4が油回路接続用セ
ンタージョイント4aを介して取付けられている。前記
ケリーバ8は、上部旋回体3上の主巻ウインチ10のよ
り巻き取り繰り出しされてブーム5から垂下される主巻
ロープ11により回転ジョイントを介して支持される。
【0003】このアースドリルは、ケリーバ8を垂直に
して軸掘バケットや拡底バケットによる掘削作業を行う
以外に、付帯作業、すなわち、水中ポンプ、トレミー
管、鉄筋、ケーシング等の吊り作業を行うため、主巻ロ
ープ11以外に上部旋回体3上に搭載された補巻ウイン
チ12により巻き取り繰り出しされ、かつブーム5の頂
部から垂下される補巻ロープ13を備え(厳密に言え
ば、補巻ロープ13を垂下する箇所は、図示のようにブ
ーム5の頂部に付設される補助ジブ5aからである)、
このような付帯作業を行う場合には、図示のように、起
伏装置7により起伏ロープ7aを介してフロントフレー
ム6をケリーバ8と共にブーム5側に引き寄せ、1本吊
りの補巻ロープ13の先端の補巻フック14に吊荷を掛
けて吊る。
【0004】このようなアースドリルにおいて、フロン
トフレーム6の取付けは、その基端をブーム5または上
部旋回体3にピン付けした後、補巻フック14をフロン
トフレーム6の上フレーム6aの接続部に接続し、補巻
ロープ13を巻き上げてフロントフレーム6を起立さ
せ、ブーム5の上部から垂下している左右の水平保持用
イコライザ付きの左右2本吊りの吊りロープ15を上フ
レーム6aに接続し、上フレーム6aをフロントフレー
ム6に対して固定し、また、起伏装置7のロープ7aの
終端を所定の箇所に接続することにより行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、フロン
トフレーム6の取付けは、補巻ロープ13を使用して自
力で行う必要があるが、掘削孔径の大径化等に伴い、ユ
ーザーが所有している既存のアースドリル本体(下部走
行体1、旋回装置2、上部旋回体3およびブーム5から
なる部分)に対し、フロントフレーム6として重量の大
きなものを取付けて掘削を行うケースが多くなってきて
いる。このように大型で重量の大きなフロントフレーム
6をアースドリル本体に取付ける場合、フロントフレー
ム6の重量が補巻フック14の定格荷重(例えば5t)
や補巻ウインチ12の定格荷重を超える場合には、補巻
ロープ13を2本吊り(すなわち1本吊り用の補巻フッ
ク14の代わりにシーブ付きのフックを用い、そのシー
ブに補巻ロープ13を通し、その先端をブーム5の上部
に接続する)で使用する必要があった。また、施工現場
が変わり、同じアースドリルを用いて比較的小径の杭を
施工する場合は、補巻ロープ13に前記シーブ付きのフ
ックの代わりに1本吊り用の前記補巻フック14に付け
替える必要があった。
【0006】このように、従来のアースドリルにおいて
は、フロントフレーム6の重量が補巻フック14の定格
荷重を超えるか否かによって補巻フック14の交換を必
要とするので、交換に要する手間が増えるという問題点
があった。また、補巻ロープ13の2本吊りにより重量
の大きなフロントフレームをアースドリル本体に取付け
た後、補巻ロープ13に1本吊り用フック14を付け替
えるには、補巻ロープ13の先端をブーム5の上部から
外すという危険な高所作業を必要とするので、重量の大
きなフロントフレームを取付けた場合は、2本吊りのま
まで前記鉄筋吊り等の付帯作業を行っているのが現状で
ある。しかし、付帯作業の多くは1本吊りで充分な場合
が多く、それにも関わらず2本吊りで付帯作業を行って
いるので作業時間が2倍かかり、作業能率が低下する
上、補巻フックの重量が大となって取扱いが困難とな
り、作業性が悪くなるという問題点があった。
【0007】本発明は、上述のような問題点に鑑み、補
巻フックの定格荷重等を上まわる重量の大きなフロント
フレームをアースドリル本体に取付ける場合において
も、補巻フックの交換作業を行う必要がなく、しかも掘
削以外の付帯作業の多くを補巻ロープの1本吊り用フッ
ク使用のままで能率良く行うことが可能となるアースド
リルの組立方法とその装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるアースドリルの第1の組立方法は、上
部旋回部に起伏式ブームおよび起伏式フロントフレーム
を備え、フロントフレームにケリーバ回転駆動装置を搭
載し、付帯作業用の1本吊り補巻ロープをブーム頂部か
ら垂下してなるアースドリルにおいて、ブームの上部に
一端を結合して段取用ロープを垂下し、該段取用ロープ
を段取用フックのシーブに掛け回して該段取用ロープの
先端を前記補巻ロープの先端の補巻フックに接続し、前
記段取用フックを前記フロントフレームまたは該フロン
トフレームに連係した部分に掛け、前記補巻ロープを巻
取ることによりフロントフレームを起立させることを特
徴とする。また、本発明によるアースドリルの第2の組
立方法は、ブームの上部に一端を結合して段取用ロープ
を垂下し、前記フロントフレームまたは該フロントフレ
ームに連係した部分にシーブを取付け、前記段取用ロー
プを該シーブに掛け回して該段取用ロープの端部を前記
補巻ロープの先端の補巻フックに接続し、前記補巻ロー
プを巻取ることによりフロントフレームを起立させるこ
とを特徴とする。
【0009】前記第1の組立方法を実施する本発明によ
る第1の組立装置は、ブームの上部に一端を結合して段
取用ロープを垂下し、該段取用ロープを段取用フックの
シーブに掛け回し、該段取用ロープの先端に前記補巻ロ
ープの先端の補巻フックを接続する接続具を設け、前記
段フロントフレームまたは該フロントフレームに連係し
た部分に前記段取用フックを接続する接続具を設けたこ
とを特徴とする。また、段取用ロープ不使用時に段取用
フックを留めておく留具またはウインチにより段取用フ
ックを引き寄せて格納しておく置き台を設ける。また、
前記第2の組立方法を実施する本発明による第2の組立
装置は、ブームの上部に一端を結合して段取用ロープを
垂下し、該段取用ロープを掛け回すシーブを前記段フロ
ントフレームまたは該フロントフレームに連係した部分
に設け、前記段取用ロープの先端に前記補巻ロープの先
端の補巻フックを接続する接続具を設けたことを特徴と
する。
【0010】
【作用】本発明においては、フロントフレームを段取用
ロープと補巻ロープとの2本吊りと同様の態様で吊るた
め、1本吊りの場合に比較して2倍の重量のものが吊れ
る。また、段取り用ロープはその先端を補巻フックに接
続するものであり、掘削以外の付帯作業においては、段
取用ロープは補巻フックから外すかあるいは必要に応じ
て重量が補巻フックあるいは補巻ウインチの定格荷重を
超える場合には接続したままで吊荷作業を行う。段取用
ロープ不使用時には、段取用フックは上部旋回部に設け
た留具に留めるかまたはウインチでブーム側に引き寄せ
て格納装置である置き台に格納しておく。
【0011】
【実施例】図1は本発明による組立方法を実施したアー
スドリルの一例を示す側面図であり、ケリーバの図示を
省略している(以下の説明に使用する図面も同様)。2
0は本発明により設けた段取用ロープであり、該段取用
ロープ20はその一端をブーム5の上部に止着する。該
段取用ロープ20は、図2に示すように、段取用フック
21のシーブ22に掛け回すと共に、その先端に補巻フ
ック14を掛ける接続具23を設けており、また、該段
取用ロープ20の先端にはシーブ22から該段取用ロー
プ20が抜けることを防止するストッパ24を設けてい
る。
【0012】図1に示すように、フロントフレーム6の
組付け時には、まずその其端を上部旋回体3またはブー
ム5にピン付けする。そして前記段取用ロープ20の先
端の接続具23に補巻フック14にかける。また、組立
時にはフロントフレーム6に上フレーム6aが回動自在
に連結されており、図3に示すように、上フレーム6a
上に設けられている接続具26に玉掛けロープ27を介
して前記段取用フック21を掛ける。そして補巻ウイン
チ12を作動させることにより、補巻フック14を巻き
上げる。ここで、補巻フック14をブーム5の頂部付近
まで巻き上げた状態において、前記段取用フック21の
高さがブーム5の全高の概略半分の高さになるように段
取用ロープ20の長さが設定されているので、補巻フッ
ク14をブーム5の頂部付近まで巻き上げると、図4に
示すように、フロントフレーム6を起立させることがで
きる。この起立状態において、一端をブーム5の上部に
結合させてある吊りロープ15の下部を上フレーム6a
に連結すると共に、フロントフレーム6の起伏装置7の
ロープ7aの端部を上フレーム6aに結合する。この状
態でフロントフレーム6は固定される。そこで、段取用
フック21を玉掛けロープ27から外し、補巻フック1
4を降ろす。
【0013】補巻フック14を最も降ろした状態、即ち
段取用フック21を最も降ろした状態においては、図5
に示すように、前記段取用フック21が地上近くまで来
るように設定されているので、補巻フック14を段取用
ロープ20の先端の接続具23から外すことができる。
このように、補巻フック14を段取用ロープ20の先端
の接続具23から外しても、段取用ロープ20の先端の
ストッパ24により段取用ロープ20がシーブ22から
抜けることを防ぎ、段取用フック21は宙吊りの状態と
なる。
【0014】次に図2および図6に示すように、上部旋
回体3、ブーム5あるいは図示のようなフロントフレー
ム6等の上部旋回部の人手の届くところに設けている留
具28にロープ30を介して段取用フック21を掛けて
おき、段取用ロープ20をブーム5に添わせて作業の邪
魔にならないようにしておく。この状態においては、補
巻フック14は1本吊りの状態となり、通常の付帯作業
を迅速に、作業性良く行うことができる。ただし、付帯
作業時において、補巻フック14の定格荷重を上まわる
重量物を吊る場合には、段取用ロープ20の接続具23
に補巻フック14を掛けて段取用フック21により吊荷
を吊ることにより、2本吊りで重量の大きなものを吊る
ことが可能となる。
【0015】上記実施例においては、段取用フック21
をロープ30を介して留具28に留める構造としたが、
段取用フック21は例えば百数十kGにも及ぶ重量物であ
るので、この留め作業に作業員が2人以上必要になり、
かつ留める作業に危険を伴う。また、ロープ30を介し
て段取用フック21を留めた状態において、アースドリ
ルの旋回時に段取用フック21がふらつき、フロントフ
レーム6等に当たって損傷するおそれがある。図7〜図
11図はこのような重労働を廃して、安全性の向上と省
力化を図ると共に、段取用フック21のふらつきを防止
するようにした段取用フック21の格納装置である。こ
の格納装置は、図7に示すように、上部旋回体3等の上
部旋回部に段取用フック21引き寄せ用のウインチ32
を設置すると共に、上部旋回部の前部にフック21の置
き台34を設置したものである。図10(A)の斜視図
に示すように、置き台34は、上部旋回体3に固定され
る底板34aに左右の後柱34bと、曲成された左右の
前柱34cと、これらの柱34b、34cの上端間に架
設した上枠34dと、左右の前柱34c、34cに両側
を固定することにより、傾斜して設けられたガイド板3
5とからなる。図11(B)中37は段取用フック21
の側板36間に設けたロープ抜け止め用ロッドである。
【0016】この装置を使用して、補巻フック14に段
取用ロープ20が接続された状態から段取用フック21
を置き台34に格納する場合には、図7に示すように、
ウインチ31に巻取り繰り出しされるワイヤロープ31
の端部を、段取用フック21の側板36の端部に設けた
ロープ接続部33に接続する。この状態で、ウインチ3
2をロープ巻取り方向に作動させる。なおこのウインチ
32の作動は、運転席にウインチの駆動用油圧モータの
コントロールバルブ(図示せず)の切換スイッチを設け
てそのスイッチの操作により行うか、あるいはそのスイ
ッチをフロントの前で操作することにより行う。ウイン
チ32によりワイヤロープ31を巻取ると、段取用フッ
ク21は引き寄せられ、図8に示すように、置き台34
の上方に段取用フック21が来る。この状態から補巻ロ
ープ13を弛めると、段取用フック21はガイド板35
上に当たる。さらにワイヤロープ31を弛めると、図9
に示すように、段取用フック21がガイド板35に沿っ
て降りていき、図10(B)の側面図、図11(A)の
正面図、図11(B)の平面図に示すように置き台34
内に格納される。ここで、フック21は側板36内にト
ラニオンおよび旋回機構を介して取付けられているの
で、段取用フック21がガイド板35に当接した状態か
ら図10(A)の矢印Yに示す用に降下させる段階で、
段取用フック21はガイド板35に沿って矢印X方向に
案内され、降下フック21の向きの如何に関わらず、ガ
イド板35によりフック21が一定の向きになり、作業
者はフック21の向きを考慮する必要がなく、段取用フ
ック21の側板36の傾斜面36aがガイド板35上に
載る安定した形で格納される。ここで、ワイヤロープ3
1をロープ接続部33から外し、補巻フック14を接続
具23から外せば、格納完了である。この状態で補巻フ
ック14を用いたアースドリル補助作業を行う。逆に、
段取用フック21を使用する時は、補巻フック14を段
取用ロープ20の端部の接続具23に掛け、補巻ロープ
13を巻き上げるだけで段取(組立、分解)作業が行え
る。
【0017】図12は本発明の他の実施例であり、上フ
レーム6aにシーブ29を取付け、該シーブ29に前記
段取用ロープ20を掛け回したものである。この実施例
においても前記実施例と同様に補巻フック14の定格荷
重を超える重量のフロントフレーム6を組み付けること
ができる。該シーブ29を取付ける箇所は上フレーム6
a以外にフロントフレーム6自体あるいはフロントフレ
ーム6に連係した他の部分であってもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1、3によれば、補巻フックの定
格荷重を上まわる重量の大きなフロントフレームを取付
ける場合には、ブームから垂下した段取り用ロープと、
該ロープを掛け回したシーブを有するフックと、該ロー
プの一端に接続する補巻ロープとにより、補巻ロープに
1本吊り用フックを接続したままでフロントフレームを
アースドリル本体に取付けることができるため、重量の
大きなフロントフレームを取付ける場合においても、補
巻フックを2本吊り用のフックに交換する必要がなくな
り、煩雑な交換作業が不要になる。また、掘削以外の付
帯作業を行う場合は、段取り用ロープと補巻ロープとの
接続を解くだけで、1本吊りの補巻フックで2本吊りの
2倍の速度で能率良く付帯作業を行うことができ、か
つ、小型、軽量の補巻フックで作業性よく付帯作業を行
うことができる。また、段取り用ロープと補巻ロープと
を使用して、補巻フックや補巻ウインチの定格荷重以内
の状態でフロントフレーム等の重量物を吊ることができ
る。
【0019】請求項2、8によれば、請求項1、3と同
様に、補巻フックの交換を要することなく、重量の大き
なフロントフレームの取付けが可能となり、また、重量
の大きなフロントフレームを使用する場合にも、補巻ロ
ープを1本吊りの状態にしたままで付帯作業を能率良
く、かつ作業性良く行うことができる。
【0020】請求項4によれば、前記段取用ロープの長
さを、補巻フックを最下位置まで巻き下げた状態におい
ては地上近くまで来るように設定されているので、補巻
フックと段取用ロープとの接続を地上で行うことがで
き、補巻フックの着脱が容易となる。
【0021】請求項5によれば、前記段取用ロープの先
端に、該段取用ロープが前記シーブから抜けることを防
止するストッパを設けたので、シーブに段取用ロープを
掛ける作業が不要となる。
【0022】請求項6によれば、前記上部旋回部に段取
用フックを留める留具を設けたことにより、アースドリ
ル組立後は段取用ロープを作業の邪魔にならない位置に
退避させておくことができる。
【0023】請求項7によれば、重量のある段取用フッ
クを容易にブーム側に引き寄せることができると共に、
段取用フックをガイド板上に置いて補巻ロープを弛める
だけで置き台内に段取用フックが格納されるため、安全
性及び作業性が向上すると共に、省力化が達成できる。
また、段取用フックを置き台に格納することにより、旋
回等による段取用フックのふらつきや、段取用フックが
フロントやその他の構造物に当ることがないため、機器
の保護ができ、かつ段取用フック不使用時の安全性が向
上する。また、再使用時には補巻フックを段取用ロープ
の端部に接続するだけのワンタッチで作業再開ができる
ため、作業再開時における作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組立方法を実施したアースドリル
の一例を示す側面図である。
【図2】該実施例の段取用ロープおよび段取用フックの
構造を上部旋回部に留めた状態で示す側面図である。
【図3】該実施例の段取用ロープのフロントフレームの
上フレームとの結合構造の一例を示す側面図である。
【図4】該実施例において、段取用ロープを用いてフロ
ントフレームを起立させた状態を示す側面図である。
【図5】該実施例において、フロントフレームを組み付
けた後、補巻ロープを吊り下げた状態を示す側面図であ
る。
【図6】該実施例において、段取用フックを上部旋回部
に留めた状態を示す側面図である。
【図7】該実施例において、段取用フックを上部旋回部
に留める装置の他の例を、段取用フックを引き寄せる前
の状態で示す側面図である。
【図8】図8の装置を、段取用フックが置き台上に引き
寄せられた状態で示す側面図である。
【図9】図8の装置を、段取用フックが置き台内で降下
している状態で示す側面図である。
【図10】(A)は図8の装置における置き台を示す斜
視図、(B)は段取用フックを置き台に収納した状態を
示す側面図である。
【図11】(A)は図8の装置における置き台に段取用
フックを収納した状態を示す正面図、(B)はその平面
図である。
【図12】本発明による組立方法を実施したアースドリ
ルの他の例を示す側面図である。
【図13】従来のアースドリルを補巻ロープによる付帯
作業状態で示す側面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 旋回装置 3 上部旋回体 5 ブーム 6 フロントフレーム 6a 上フレーム 7 フロントフレーム起伏装置 8 ケリーバ 9 ケリーバの回転駆動装置 10 主巻ウインチ 11 主巻ロープ 12 補巻ウインチ 13 補巻ロープ 14 補巻フック 15 吊りロープ 20 段取用ロープ 21 段取用フック 22 シーブ 23、25 接続具 24 ストッパ 27 玉掛けロープ 29 シーブ 31 ワイヤロープ 32 ウインチ 34 置き台 35 ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平4−69718(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 11/00 E21B 19/02 - 19/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部旋回部に起伏式ブームおよび起伏式フ
    ロントフレームを備え、フロントフレームにケリーバ回
    転駆動装置を搭載し、付帯作業用の1本吊り補巻ロープ
    をブーム頂部から垂下してなるアースドリルにおいて、
    ブームの上部に一端を結合して段取用ロープを垂下し、
    該段取用ロープを段取用フックのシーブに掛け回して該
    段取用ロープの先端を前記補巻ロープの先端の補巻フッ
    クに接続し、前記段取用フックを前記フロントフレーム
    または該フロントフレームに連係した部分に掛け、前記
    補巻ロープを巻取ることによりフロントフレームを起立
    させることを特徴とするアースドリルの組立方法。
  2. 【請求項2】上部旋回部に起伏式ブームおよび起伏式フ
    ロントフレームを備え、フロントフレームにケリーバ回
    転駆動装置を搭載し、付帯作業用の1本吊り補巻ロープ
    をブーム頂部から垂下してなるアースドリルにおいて、
    ブームの上部に一端を結合して段取用ロープを垂下し、
    前記フロントフレームまたは該フロントフレームに連係
    した部分にシーブを取付け、前記段取用ロープを該シー
    ブに掛け回して該段取用ロープの端部を前記補巻ロープ
    の先端の補巻フックに接続し、前記補巻ロープを巻取る
    ことによりフロントフレームを起立させることを特徴と
    するアースドリルの組立方法。
  3. 【請求項3】上部旋回部に起伏式ブームおよび起伏式フ
    ロントフレームを備え、フロントフレームにケリーバ回
    転駆動装置を搭載し、付帯作業用の1本吊り補巻ロープ
    をブーム頂部から垂下してなるアースドリルにおいて、
    ブームの上部に一端を結合して段取用ロープを垂下し、
    該段取用ロープを段取用フックのシーブに掛け回し、該
    段取用ロープの先端に前記補巻ロープの先端の補巻フッ
    クを接続する接続具を設け、前記フロントフレームまた
    は該フロントフレームに連係した部分に前記段取用フッ
    クを接続する接続具を設けたことを特徴とするアースド
    リルの組立装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記段取用フックを最
    下位置まで巻き下げた状態において前記段取用フックが
    段取用ロープの下端に位置してその下端が地上近くまで
    来るように設定されていることを特徴とするアースドリ
    ルの組立装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4において、前記段取用ロ
    ープの先端に、該段取用ロープが前記シーブから抜ける
    ことを防止するストッパを設けたことを特徴とするアー
    スドリルの組立装置。
  6. 【請求項6】請求項3ないし5のいずれかにおいて、前
    記上部旋回部に段取用フックを留める留具を設けたこと
    を特徴とするアースドリルの組立装置。
  7. 【請求項7】請求項3ないし5のいずれかにおいて、前
    記上部旋回部に段取用フックの側板に接続するロープを
    介して段取用フックを引き寄せるウインチを設置すると
    共に、上部旋回部の前方に段取用フックを格納する置き
    台を設け、該置き台にはその前方に段取り用フックをス
    ライドさせる傾斜したガイド板を設けたことを特徴とす
    るアースドリルの組立装置。
  8. 【請求項8】上部旋回部に起伏式ブームおよび起伏式フ
    ロントフレームを備え、フロントフレームにケリーバ回
    転駆動装置を搭載し、付帯作業用の1本吊り補巻ロープ
    をブーム頂部から垂下してなるアースドリルにおいて、
    ブームの上部に一端を結合して段取用ロープを垂下し、
    該段取用ロープを掛け回すシーブを前記フロントフレー
    ムまたは該フロントフレームに連係した部分に設け、前
    記段取用ロープの先端に前記補巻ロープの先端の補巻フ
    ックを接続する接続具を設けたことを特徴とするアース
    ドリルの組立装置。
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