JP3725010B2 - 鉄筋篭運搬建て込み機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中連続壁用の鉄筋篭を鉄筋篭置場で吊り上げて、運搬し、掘削溝内に吊り下ろして建て込む鉄筋篭運搬建て込み機に関し、特に低空頭空間での地中連続壁工事における鉄筋篭の建て込み作業能率を著しく向上できて、利便性に富む鉄筋篭運搬建て込み機に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業空間に高さ制限がある低空頭空間での地中連続壁工事では、その高さ制限のため地中連続壁用の掘削溝に鉄筋篭を一度に建て込めない。このため、鉄筋篭はその高さ方向(掘削溝の深さ方向)に複数分割されていて、これら分割形成された鉄筋篭を鉄筋篭置場から掘削溝まで個々に運搬して前記溝内に建て込み、その鉄筋篭の下端と、先行して同溝内に建て込んである鉄筋篭の上端とを継ぎ足して、これら作業を繰り返して深さ方向に連続した鉄筋篭を構築している。
【0003】
そして、鉄筋篭置場の鉄筋篭の吊り上げ、運搬、前記掘削溝内への吊り下ろしからなる建て込み作業は、詳細には以下の作業の繰り返しによっておこなわれている。
▲1▼ 所定の鉄筋篭置場に載置された鉄筋篭を、起重機などによって引き起こして吊り上げて専用の運搬台車に載せる。
▲2▼ 運搬台車にて建て込み場所である掘削溝の近傍に配された後記建て込み機まで運搬する。
▲3▼ そして、図7に示すような、掘削溝1上方に同溝1に沿って延設された梁91と、これの長手方向に移動自在に懸吊されたホイスト93とからなる建て込み機95を用いて、該ホイスト93によって運搬台車から鉄筋篭3を引き起こして吊り上げ、鉄筋篭3を吊った状態で溝1上を移動し、所期の溝1内に鉄筋篭3を吊り下ろす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このやり方では、起重機、運搬台車、建て込み機の三つの機器の間で鉄筋篭の受け渡し作業が発生し、つまり鉄筋篭の吊り上げ下ろし作業が多くて時間がかかる。また、これら作業は鉄筋篭毎に発生するため、特に数多くの鉄筋篭を建て込む低空頭空間での地中連続壁工事にあっては、建て込み作業の能率を著しく下げる。
【0005】
更には、低空頭空間ではその高さ制限のため、その制限に最大揚程が設定された起重機などの専用機器を用いるか、前記制限よりも低い最大揚程のものを不便ながら用いるかしなければならず、これら機器の利便性は甚だ悪い。
【0006】
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、前記建て込み作業を一台の機器でおこなえて、前記鉄筋篭の受け渡し作業を無くして建て込み作業能率を著しく向上でき、またその最大揚程が調整可能で利便性に富む、特に低空頭空間での地中連続壁工事に用いられて好適な鉄筋篭運搬建て込み機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、鉄筋篭置場の鉄筋篭を吊り上げて、運搬し、地中連続壁用の掘削溝内に吊り下ろして建て込む鉄筋篭運搬建て込み機であって、自走式クローラと、該クローラに設けられ、下端が地面に近接するとともに、上端が高さ方向に延出駆動されて必要揚程に応じてその全高を調整可能な吊りフレームと、該吊りフレームに高さ方向に案内されて昇降駆動され、前記吊りフレームの上端を最大揚程として鉄筋篭を建て込み姿勢で吊り上げ吊り下ろす吊り点とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記発明によれば、鉄筋篭置場にて、吊りフレームの下方に降下した吊り点に鉄筋篭を繋いだ後、該鉄筋篭の吊り上げに必要な揚程まで、吊りフレームを上方へ延出してその全高を調整し、その上端たる最大揚程まで吊り点を上昇させて前記鉄筋篭を建て込み姿勢で吊り上げ、該状態を保持して該鉄筋篭を建て込み場所である掘削溝まで運搬し、吊り点を下降して該掘削溝内に鉄筋篭を吊り下ろすことができる。つまり、当該鉄筋篭運搬建て込み機を一台使用すれば、鉄筋篭置場での鉄筋篭の吊り上げから、運搬、掘削溝内への吊り下ろしまでの建て込み作業を全ておこなうことができる。
【0009】
また、前記吊りフレームの全高をその必要揚程に応じて調整できるので、低空頭空間のように高さ制限があっても、この制限の上限まで吊りフレームの全高を任意にかつ自在に調整して、高さに限りのある作業空間を最大限に有効利用することができる。このため、この高さ制限に基づいて分割形成された鉄筋篭の吊り上げに必要な揚程を確実に確保できて、任意の高さ制限に対応することができる。
【0010】
更には、吊りフレームの下端は地面と近接していて、吊り点の昇降ストロークを地面近傍まで確保することができるので、鉄筋篭を下方まで安定して吊ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜3は、各々、本発明に係る一実施形態で鉄筋篭を吊り上げた状態を示す側面図、平面図、正面図であり、図2にあっては一部を拡大して示す。図4は、同実施形態に使用される吊りアーム昇降用油圧ジャッキの動作を示す概念図、図5は、鉄筋篭を運搬しない走行状態を示す側面図であり、図6は、同鉄筋篭を下降限まで下げた状態を示す側面図である。
尚、上記全図については、運転室などの既成のクローラに付属されているものは透視して示し、図1と図3については更にその外形を二点鎖線で示す。
【0012】
図1、2に示すように、本実施形態の鉄筋篭運搬建て込み機11は、鉄筋篭置場の鉄筋篭3を吊り上げて、運搬し、地中連続壁用の掘削溝1内に吊り下ろして建て込む装置であり、水平旋回駆動する旋回ベース13を上部に備えた自走式クローラ15と、同旋回ベース13上に着脱可能に固定されて、鉄筋篭3を吊り上げ吊り下ろしする建て込みユニット21から構成される。
【0013】
自走式クローラ15は、走行用油圧モーターで駆動されるスプロケット17に噛み合わされた一対の履帯19を、進行方向の左右に備えた周知の構成であり、該クローラ15の上面には、その略中心の鉛直な旋回軸13aを中心に水平旋回する平面視略矩形状の旋回ベース13が備えられ、該旋回ベース13は旋回用油圧モーターによって、クローラ15の進行方向に対して360°の範囲に亘る任意の向きに指向される。この旋回ベース13の上面の左部には運転室14が設けられ、該室内に配された操作レバー類からなる操作盤にてクローラ15は前後左右に進行自在に操縦され、また旋回ベース13も所期の向きに旋回操作される。クローラ15の内部には、油圧ポンプやバルブなどからなる油圧ユニットが設けられていて、前記油圧モーターや後述する油圧ジャッキに作動油を圧送している。
【0014】
建て込みユニット21は、他の機能のユニットと交換できるように前記旋回ベース13の上面に着脱可能に固定されていて、固定状態では旋回ベース13とともに旋回する。
この建て込みユニット21は、前端部が前記クローラ15から突出し、後部が、前記旋回ベース13上面に固定されたフロントフレーム23と、このフロントフレーム23の前端部に起伏自在に軸支された柱状の吊りフレーム41とを備えている。
【0015】
フロントフレーム23は、みぞ形鋼などにより前後に長く形成されたフレーム体であり、その後部は、前記旋回ベース13上面に立設した一対のブラケット13b間に介装されている。そして、後部とこれらブラケット13bとを挿通する前後二本の水平な連結ピン23aによって、フロントフレーム23は旋回ベース13に固定される。
【0016】
このフロントフレーム23の前端部には、左右方向に水平な枢着ピン23bが設けられていて、この枢着ピン23bに、吊りフレーム41後面に設けられたベースフレーム43の下方端に位置する枢着部43aが枢着されて、吊りフレーム43が、鉛直に起立および後方に横臥可能に軸支されている。そして、このベースフレーム43の上方端43bと、前記フロントフレーム23の中間部23cとは、起伏用油圧ジャッキ25を介して連結されていて、この起伏用油圧ジャッキ25の伸縮動作によって、前記吊りフレーム41は前記枢着ピン23bを中心に回転して、その伸長限にてほぼ鉛直に起立し、短縮限にてフロントフレーム23上に横臥する。尚、以下では、吊りフレーム41は起立状態になっている前提で説明する。
【0017】
吊りフレーム41は、前記起立状態で下端が地面Gと近接する直方体状の外フレーム47と、これと略同長でその内部に形成された凹部47aに入れ子状に格納されて嵌合し、高さ方向に引き出し自在な直方体状の内フレーム49とを備えている。
【0018】
前記外フレーム47後面と前記ベースフレーム43前面との間には、左右の水平方向に相対変位可能に案内するリニアガイド(図示なし)が設けられていて、同じくベースフレーム43と外フレーム47との間に設けられた左右位置調整油圧ジャッキ45の伸縮動作によって、ベースフレーム43に対する外フレーム47の左右側方位置を調整できるようになっている。
【0019】
また、前記内フレーム49には、その略中央に高さ方向の孔49cが形成され、この孔49c内には内フレーム昇降用油圧ジャッキ51が設けられている。この油圧ジャッキ51は、外フレーム47と内フレーム49との間に介装されていて、そのシリンダ部51aは外フレーム47に、ピストンロッド51bは連結ピン51cを介して内フレーム49の中央部に固定されている。
【0020】
そして、この内フレーム昇降用油圧ジャッキ51の伸縮動作によって、前記内フレーム49は外フレーム47に沿ってその上端から出没自在に昇降し、その伸長限にて内フレーム49の上端は、概ね外フレーム47の2倍の高さに設定され、短縮限にて外フレーム47内に格納されるようになっている。尚、この内フレーム49の上端位置たる最大揚程は、周囲の作業空間の制限高さや鉄筋篭の吊り上げ高さなどに応じて、前記伸長限と短縮限の範囲内で適宜設定される。
【0021】
外フレーム47の前面中央には、高さ方向に亘って同幅のスリットが形成されていて、このスリットから前記内フレーム49の前部が前方に突出している。この突出部49aの左右側面は、各々の側方に高さ方向に亘って、横断面形状丸形に突出している。
【0022】
これら一対の丸形部49bを左右側面に備えた前記突出部49aの前面には、鉛直片53aとその上端から前方に延出した水平片53bとからなる側面視L字状の吊りアーム53が、その鉛直片53aの後面が対向するように配されている。そして、この鉛直片53aの後面に形成された一対の横断面丸形の溝部53cに、各々前記一対の丸形部49bが嵌合して、該吊りアーム53は内フレーム49の範囲内で高さ方向に移動可能となっている。また、この内フレーム49の前面下方部と前記吊りアームの鉛直片53aの上方端とは吊りアーム昇降用油圧ジャッキ55を介して連結されていて、この油圧ジャッキ55の伸縮動作によって、吊りアーム53は、内フレーム49に沿って上下昇降し、その伸長限にて吊りアーム53は上端に、短縮限にて下端に位置する。
【0023】
この吊りアーム昇降用油圧ジャッキ55は、図4(a)に示すように、シリンダ56内周に、これと略同長の中空のピストンロッド57が進退自在に嵌合され、更にこの中空ピストンロッド57内周に、これと略同長のピストンロッド58が進退自在に嵌合されて入れ子状に構成される。そして、前記シリンダ56のロッド側圧力室56aおよびヘッド側圧力室56bには、前記油圧ユニットと作動油のやりとりをする圧油口56c、56dがそれぞれ設けられる。また、前記中空ピストンロッド57の内部には、シリンダ56のロッド側圧力室56aと中空ピストンロッド57のロッド側圧力室57aとを連通する管路57cが形成されている。
【0024】
このような構成の吊りアーム昇降用油圧ジャッキ55は、以下のようにして伸縮する。
図4(a)に示す短縮状態にて、前記油圧ユニットから圧油口56dに作動油を圧送すると、シリンダー56のヘッド側圧力室56b内に作動油が流入するとともに、そのロッド側圧力室56a内の作動油が圧油口56cから排出されて中空ピストンロッド57は伸長する。また、この時、中空ピストンロッド57の開口57dを介して、中空ピストンロッド57のヘッド側圧力室57b内にも作動油が流入するとともに、そのロッド側圧力室57a内の作動油は、前記管路57cを通って圧油口56cから排出されるのでピストンロッド57も伸長する。そして、伸長限にあっては、図4(b)に示すようにピストンロッド57、58が2段階で伸長した状態となる。
【0025】
この伸長状態にて圧油口56cに作動油を圧送すると、シリンダー56のロッド側圧力室56a内に作動油が流入するとともに、そのヘッド側圧力室56b内の作動油が圧油口56dから排出されて中空ピストンロッド57は短縮する。また、この時、前記ロッド側圧力室56a内に流入した作動油の一部は、管路57cを通って中空ピストンロッド57のロッド側圧力室57aへ流入するとともに、そのヘッド側圧力室57b内の作動油は、前記開口57dを介して圧油口56dから排出されるのでピストンロッド58も短縮し、短縮限にあっては図4(a)に示すように2段のピストンロッド57、58がシリンダ56内に格納された状態となる。
このように2段階でピストンロッド57、58が伸長するので、その短縮状態の油圧ジャッキ55の全長に比べて大きなストロークが得られる。
【0026】
図1〜図3に示すように、前記吊りアームの水平片53bは、前方に延出していて、この先端部には連結具61を介して、鉄筋篭3を吊り下げる吊り具63が鉛直面内を揺動可能にかつ水平回転可能に懸吊される。
【0027】
吊り具63は、中間を前記連結具61に繋がれた略直方体状のフレーム体63aと、その前端と後端から鉛直下方に延出した二本の脚部63bとを備えている。そして、各々の脚部63bの下端には、左右側方に突出した爪部63cが形成されていて、これら爪部63cで鉄筋篭3を、その横筋を各々引っかけることで吊り上げるようになっている。
【0028】
前記連結具61の上部61aと下部61bは、それぞれ水平な連結ピン62によって前記水平片53bおよび吊り具63のフレーム体に各々繋がれているとともに前記上部61aと下部61bとは鉛直軸中心に相対回転可能となっていて、前記吊り具63を、吊りアーム53に対して鉛直面内を揺動可能にかつ水平回転可能に支持している。
このため、吊り上げた状態の鉄筋篭3の姿勢たる鉄筋篭の幅方向の向きは、前後方向のみならず、左右側方方向に向かせることができて、適宜状況に応じて任意の方向に作業者が鈎手を用いて設定する。
尚、連結具と吊り具との間に荷重検出器を設けて鉄筋篭の荷重を測定できるようにしてもよい。
【0029】
外フレーム47の左右側面の下部には、接地脚65aをロッド65b端に備えた接地用油圧ジャッキ65が設けられている。そして、そのロッド65bの伸長状態にて接地脚65aが、外フレーム47の下端から突出して接地され、吊りフレーム41に作用する鉛直荷重を補助し、鉄筋篭3の吊り上げ吊り下げ時に生じる吊りフレーム41の揺れを抑制するようになっている。
【0030】
このような構成の建て込みユニット21は、前記クローラ15と同様に運転室14内の操作盤にて操作される。
【0031】
つぎに、この鉄筋篭運搬建て込み機11を用いた鉄筋篭3の建て込み作業を説明する。
▲1▼ 図5に示すように、内フレーム49を外フレーム47内に格納するとともに吊りフレーム41を伏せた状態で所定の鉄筋篭置場へ移動する。そして、吊りフレーム41を起立し吊りアーム53を下降して接地脚65aを接地する。
▲2▼ 吊りアーム53の吊り具63に鉄筋篭3を繋いで、吊りアーム53を上昇しつつ、鉄筋篭3の吊り上げ高さ若しくは作業空間の制限高さに応じて、適宜内フレーム49を上昇して最大揚程を調整し、鉄筋篭3を建て込み姿勢に吊り上げる。
▲3▼ 接地脚65aを上昇後退させ、前記建て込み姿勢の状態で掘削溝まで運搬する。
【0032】
▲4▼ 図1に示すように、掘削溝1の側方に建て込み機11を停車し、その掘削溝1の上方に位置する鉄筋篭3の平面中心と該掘削溝1の平面中心とが一致するように、建て込み機11を前後進するとともに、左右位置調整油圧ジャッキ45にて吊りフレーム41の左右位置を調整し、接地脚65aを接地する。
【0033】
▲5▼ そして、図2に示すように、先行して該掘削溝1内に建て込まれて、仮受けバー5によって支持された鉄筋篭3aの上端と、吊りアーム53にて懸吊された鉄筋篭3の下端とを溶接などで繋いだ後、若干上方に吊り上げて仮受けバー5を取り外し、連結された鉄筋篭3、3aを建て込み機11で支持して下降する。
【0034】
▲6▼ 図6に示すように、内フレーム49を下降限まで下降するとともに、吊りアーム53も下降限まで下降して、前記掘削溝1内に鉄筋篭3を建て込み、鉄筋篭3から吊り具63を外す。尚、この上に更に鉄筋篭3を繋ぐ場合には、鉄筋篭3の上端が仮受けバー(図示なし)の位置に達したら、仮受けバーを取り付けて仮受けバーに鉄筋篭を支持させて、この鉄筋篭3から吊り具63を外す。
【0035】
▲7▼ 図5に示すように、接地脚65aを後退し、内フレーム49を格納し、吊りフレーム41を伏せた状態にして鉄筋篭置き場へ移動し、上記作業を繰り返す。
【0036】
尚、本実施形態の鉄筋篭運搬建て込み機11は、全ての駆動源を油圧機器にて構成しているので、動作遅れが小さく俊敏に動作することができる。
【0037】
以上、本発明に係る一実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
(a)本実施形態においては、駆動源として油圧機構を使用したが、これに限るものではなく、電気モーターなどの電動機構などを用いてもよい。
(b)本実施形態においては、吊り具を用いたが、これに代えて、ワイヤーを用いて鉄筋篭を吊ってもよい。尚、この場合、ワイヤーは柔軟性に富むため鉄筋篭に繋ぎ易い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に示す発明によれば、当該鉄筋篭運搬建て込み機を一台使用すれば、鉄筋篭置場での鉄筋篭の吊り上げから、運搬、掘削溝内への吊り下ろしまでの建て込み作業をおこなえるので、該作業に使用する機器間での鉄筋篭の受け渡し作業を省略できて建て込み作業能率を著しく向上できる。
【0039】
また、低空頭空間の任意の高さ制限に対応できるので、その高さ制限に応じた専用機器を用意しなくて済むとともに、高さに限りのある作業空間を最大限に利用できて、その利便性に優れ、作業性が向上する。
【0040】
更には、鉄筋篭を下方まで安定して吊り下げられるので、掘削溝へ建て込み易く、作業性が向上して建て込み作業能率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態で鉄筋篭を吊り上げた状態を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】第1実施形態に使用される吊りアーム昇降用油圧ジャッキの動作を示す概念図である。
【図5】本発明の第1実施形態の、鉄筋篭を運搬しない走行状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態で鉄筋篭を下降限まで下げた状態を示す側面図である。
【図7】従来の建て込み機の斜視図である。
【符号の説明】
G 地面
1 掘削みぞ
3 鉄筋篭
11 鉄筋篭運搬建て込み機
15 自走式クローラ
41 吊りフレーム
53 吊りアーム(吊り点)
Claims (1)
- 鉄筋篭置場の鉄筋篭を吊り上げて、運搬し、地中連続壁用の掘削溝内に吊り下ろして建て込む鉄筋篭運搬建て込み機であって、
自走式クローラと、
該クローラに設けられ、下端が地面に近接するとともに、上端が高さ方向に延出駆動されて必要揚程に応じてその全高を調整可能な吊りフレームと、
該吊りフレームに高さ方向に案内されて昇降駆動され、前記吊りフレームの上端を最大揚程として鉄筋篭を建て込み姿勢で吊り上げ吊り下ろす吊り点とを備えたことを特徴とする鉄筋篭運搬建て込み機。
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