JPH08116881A - 茶葉の微粉化方法、それにより得られる超微粉末茶ならびにそれを用いた茶飲料および飲食物 - Google Patents

茶葉の微粉化方法、それにより得られる超微粉末茶ならびにそれを用いた茶飲料および飲食物

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JPH08116881A
JPH08116881A JP6262940A JP26294094A JPH08116881A JP H08116881 A JPH08116881 A JP H08116881A JP 6262940 A JP6262940 A JP 6262940A JP 26294094 A JP26294094 A JP 26294094A JP H08116881 A JPH08116881 A JP H08116881A
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drink
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suspension
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Yutaka Koizumi
豊 小泉
Yasuhiro Takemura
安弘 竹村
Toshimi Hoshino
聡美 星野
Yoshito Saito
義人 斉藤
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Freund Corp
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Shizuoka Prefecture
Freund Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで能率良く、微粉末茶を製造し得る
ようにする。 【構成】 原料の茶葉をまず粒径が1mm以下となるよ
うに予備粉砕し、この予備粉砕された粉粒茶を液体に懸
濁させた状態で高圧ホモジナイザーにより湿式粉砕して
平均粒径が10μm以下程度の懸濁状の超微粉末茶に微
細化する。この懸濁状の超微粉末茶に、高圧ホモジナイ
ザーにより粉砕されたセルロース粉末を混和するように
しても良い。この懸濁状の超微粉末茶を茶成分として茶
飲料が得られ、さらには、超微粉末茶を含む飲料物や食
品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は茶葉を粉砕して超微粉末
茶を製造する茶葉の微粉化方法、この微粉化方法によっ
て製される超微粉末茶ならびにそれを用いた茶飲料およ
び飲食物に関する。
【0002】
【従来の技術】緑茶には玉露茶、煎茶および番茶などが
あり、いずれも生の茶葉を蒸すか炒って加熱し、揉みな
がら乾燥して製した荒茶を適宜選別して製品としてお
り、これを温水により抽出して飲料としている。また、
抹茶は生の茶葉を蒸した後、直ちに乾燥してから石臼で
挽いて微粉末として、そのまま湯に懸濁させて飲料に供
している。
【0003】これらの慣用された茶およびその摂取方法
の問題点は、煎茶などのように茶葉を湯で煎じ出す抽出
法では、有効成分の抽出率が低いこと、および茶殻が廃
棄物として出ることであり、また、缶入り茶飲料とした
ときは、レトルト臭があるなどの問題点もあった。茶葉
全体を摂取する抹茶では、このような欠点はないが、石
臼による微粉化に時間がかかり、高価なものとなってい
る。
【0004】茶葉を微粉砕したものは、抹茶としての利
用の他、菓子や飲料など種々の飲食物に配合する用途が
あり、能率良く微粉末化する方法が幾つか提案されてい
る。
【0005】たとえば、特開昭60-160844 号公報には、
煎茶などの荒茶材を乾燥した後にミキサーで粉砕して製
造するようにした粉茶が開示されており、特開平6-6273
7 号公報にはハンマーを有する粉砕機によって原料茶を
衝撃粉砕して粉茶を得るようにした茶葉の粉砕方法が開
示されている。
【0006】また、特開昭53-62897号公報、特開平5-27
6868号公報および特開平6-78674 号公報には、いずれも
茶葉を凍結させた後に粉砕するようにした凍結粉砕によ
る粉茶の製造方法が開示されている。さらに、特許第1
769479号には摩砕により粉末化する方法が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の微粉砕法
は、前記特許以外はすべて乾式粉砕法である。従来では
茶葉を湿式で粉砕することが殆ど顧みられなかったの
は、湿式では粉砕中に湿式媒体の水中に茶が抽出されて
しまうことから、これを固液分離しても、風味成分や有
効成分が大幅に失われ、またそのまま乾燥したのでは膨
大な熱量を要する上に、酸化などで風味を損するためで
ある。
【0008】しかし、上記の乾式粉砕法のうち、特開昭
60-160844 号公報に記載された茶葉の粉砕法では、粉砕
中に摩擦熱による茶葉の劣化があり、特開平6-62737 号
公報に記載された粉砕法では、冷却水により粉砕機のケ
ーシング内部の温度を5〜7℃に保つようにしている
が、局部的な温度の上昇は避けられない。
【0009】これに対して、凍結粉砕法ではこのような
弊害はないが、冷却に費用がかかるという難点がある。
また、これらの乾式粉砕法では、得られる微粉末の粒度
が、特開昭53-62897号公報では50〜250メッシュ
(60〜300μm)、特開平5-276868号公報では平均
20μm、特開平6-78674 号公報では150〜200メ
ッシュ(74〜105μm)、特開平6-62737 号公報で
は3〜100μmとされており、この程度の粒度では飲
食した時にザラつき感があって好ましくはない。また、
前記した特許第1769479号には、得られた微粉末
茶の粒度が記載されていない。
【0010】因みに、抹茶の粒度は1〜20μmであ
り、この程度以下の微粉末とするのが好ましい。
【0011】本発明の目的は、低コストで能率良く、懸
濁安定性の良い微粉末茶を製造し得るようにすることに
ある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明は従来では殆ど顧みられ
なかった湿式粉砕、特に高圧ホモジナイザーにより茶葉
を超微粉末茶に微粉化して茶葉を原料とする懸濁状の超
微粉末茶を製造する微粉化方法、ならびにこれにより得
られた超微粉末茶、およびこの超微粉末茶を茶成分とす
る茶飲料、および超微粉末茶を配合した飲食物である。
茶葉原料は粒径が1mm以下となるように予備粉砕した
後に、懸濁液を用いた高圧ホモジナイザーにより平均粒
径が10μm以下程度の懸濁状の超微粉末茶に微細化さ
れる。
【0015】これにより、茶葉は劣化を伴うことなく、
能率良く平均粒径が10μm以下となり、懸濁安定性が
良好となった超微粉末に茶葉原料を粉砕することが可能
となった。
【0016】本発明に用いることができる原料の茶葉
は、特に限定されず、生茶葉、荒茶、あるいは選別後の
市販の煎茶、番茶、粉茶、玉露茶などいずれでも良い
が、生茶葉を用いる場合は、醗酵の原因となる酵素を失
活させるための熱処理工程を付加する必要がある。ま
た、本発明は、ほうじ茶、ウーロン茶、紅茶など、緑茶
以外の茶にも適用することができる。
【0017】本発明にあっては、茶葉は高圧ホモジナイ
ザーを用いた湿式粉砕により微粉化されて、超微粉末茶
が製造される。懸濁液を用いた高圧ホモジナイザーによ
り原料の茶葉を超微粉末化することにより、温度の極端
な上昇や空気による酸化のおそれがなく、懸濁安定性に
優れた超微粉末茶に微粉砕できる。
【0018】高圧ホモジナイザーとは、高圧下で液体を
細孔から噴出して相互に衝突させることにより、乳濁液
滴や懸濁粒子を微細化する装置を言い、たとえば高圧に
した液体を細孔から噴出して相互に衝突させた際の急激
な圧力低下によるキャビテーションの発生、超音速に達
する細孔通過時の剪断力、衝突による衝撃などの併合作
用を利用して乳濁液滴や懸濁粒子を微細化する一種のラ
イン式乳化、分散、粉砕装置(「マイクロフルイダイザ
ー」、「ナノマイザー」、「アクア」などの商品名で市
販されている)である。しかし、これを茶の粉砕に利用
した例は知られていない。
【0019】高圧ホモジナイザーで茶葉を処理するに
は、予め茶葉を粒径1mm以下、好ましくは0.2mm以
下に予備粉砕しておくことが必要である。予備粉砕の方
法は特に限定されない。予備粉砕した茶葉を、水または
水を主成分とする液中に懸濁して高圧ホモジナイザーに
導入する。懸濁液の茶葉濃度は0.1〜50重量%、好ま
しくは0.5〜10重量%とする。
【0020】高圧ホモジナイザーの運転条件は、機種に
よっても相違があるので一概には言えないが、圧力30
0Kg/cm2以上で処理するのが良く、また一回の処理で十
分な効果が得られないときは、繰り返し数回ないし十数
回処理する。
【0021】このように処理すると、茶葉は略10μm
以下の超微粉末茶となった一次粒子にまで微粉砕された
分散液が得られるが、場合によっては、一次粒子が凝集
して生じた二次粒子が混在する。
【0022】上記分散液は容易にこれを水で希釈化して
分散でき、これを希釈して茶葉濃度0.1〜1g/100
ml、好ましくは0.2〜0.5g/100mlの分散液と
したものは、そのまま煎茶と同様な感覚で茶飲料として
飲むことができる。特に、缶入り茶飲料としたときは、
従来の抽出法による缶入り茶に比してレトルト臭や苦み
が少ない。
【0023】本発明の超微粉末茶は一次粒子が極めて微
細な粒子にまで粉砕されているので、茶葉中のポリフェ
ノール類やフラボン類などのSOD様活性物質、抗菌性
物質などの有用成分が、通常の煎茶を給する時と同一の
抽出条件で数倍量抽出される。その上、茶葉の繊維質も
微細化されて含有されているので、食物繊維をも含んだ
健康飲料として、抹茶より遙に安価で手軽に利用でき
る。
【0024】本発明の超微粉末茶は、そのまま希釈して
飲料とするほか、容器詰めして新しいタイプの茶缶飲料
とすることができる。この場合、茶を熱湯で抽出して製
造する従来品に比べ、茶をまるごと原料として使い無駄
がないので、原料茶の使用量を1/5前後に少なくする
ことが可能である。これにより、茶缶飲料の低コスト化
が図られると共に、従来品に比べて品質の良い高価格な
原料を使用することも可能になる。また、水に分散しや
すく懸濁安定性に優れているため、乾式粉砕法により得
られた微粉砕茶に比べて茶缶飲料を製造し易いと共に、
120 ℃の加熱殺菌工程で発生する特有の悪臭(レトルト
臭)や苦みの少ない茶缶飲料の製造が可能になる。ま
た、抽出液に添加して利用すれば、従来品の品質改良も
できる。
【0025】この他、ようかん、ういろう、まんじゅ
う、最中、あん団子などの和菓子、ケーキ、カステラ、
シュークリーム、ゼリー、ムースなどの洋菓子、パン、
飴、チョコレート、アイスクリーム、かき氷などの食品
に配合したり、パフェ、清涼飲料、スポーツドリンク、
保健飲料などに配合して用いることができる。また、本
発明の超微粉末茶は、そのまま、または他の成分を配合
して適宜包装し、インスタント茶、携帯用茶、インスタ
ント茶漬けのもとなどとすることもできる。
【0026】本発明の超微粉末茶には、高圧ホモジナイ
ザーにより粉砕したセルロース粉末を混和することによ
り、増粘、分散安定化の増大をはかることができ、また
苦みを緩和してマイルドな味とする効果を挙げることが
できる。この目的に使用されるセルロースとしては、微
結晶セルロース(商品名「アビセル」旭化成工業株式会
社製)が好ましい。
【0027】セルロースは水に1〜30重量%の濃度で
懸濁して高圧ホモジナイザー処理する。この目的には、
乾式粉砕は勿論、他の湿式粉砕法は適していない。セル
ロースを高圧ホモジナイザー処理することにより、流動
状態となった分散液が得られる。これを配合することに
より、超微粉末茶の分散液を増粘して粘度の高い懸濁液
とすると、分散安定性が改良されて沈殿を防止できるだ
けでなく、超微粉末茶の苦味を緩和して、マイルドな味
を嗜好する人達にも飲み易い味にすることができる。こ
のような苦味緩和作用は、他の増粘剤では達成できな
い。セルロースの高圧ホモジナイザー処理は、茶葉の微
粉化処理と同時に行っても、また別々に処理して混和し
ても良い。
【0028】この混和物もまた、前記茶飲料や飲食物の
配合物として利用することができ、その際、高粘度の懸
濁液となっているので、取扱い易く、またチューブなど
に充填して用いるのに便利である。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0030】(実施例1)やぶきた茶(静岡県産)の製
茶を遠心粉砕機で粒径125μm以下に予備粉砕し、水
に5%の割合で懸濁させた。懸濁液をナノマイザー(ナ
ノマイザー株式会社製)で、1000kg/cm2で10pass
(約5分間)処理し懸濁状の超微粉末茶を得た。市販抹
茶と本発明の超微粉末茶の粒度分布をレーザー粒度分布
測定器(東日コンピュータアプリケーションズ株式会社
製)で測定した。
【0031】その結果を、図1および図2に示す。それ
ぞれの中位径(D50)は本発明の超微粉末茶が3.6μm
で、市販抹茶が5.9μmであり、ともにザラツキ感はな
く、滑らかであった。本発明の懸濁状超微粉末茶は、沈
降することなく懸濁安定性が良好であった。
【0032】(実施例2)やぶきた茶(静岡県産)の製
茶を遠心粉砕機で粒径125μm以下に予備粉砕し、8
0℃の湯に5%の割合で懸濁させた。懸濁液をナノマイ
ザー(ナノマイザー株式会社製)で5分間処理して微粉
末茶懸濁液を得た。やぶきた茶(静岡県産)の製茶から
80℃の湯で3分間抽出した液と、微粉末茶懸濁液(8
0℃)とを、HPLC(高速液体クロマトグラフ)によ
り成分分析した。
【0033】HPLCのカラムはCosmosil 5C−18
MS(ODS)、溶離液は、アセトニトリル:K2 HP
4 =1:5、流速2ml/minとし、検出はUV2
80nmにより行った。
【0034】本発明の超微粉末茶の懸濁液および市販茶
抽出液ともに20μlをHPLCに注入したところ、ピ
ーク合計面積は前者が63,592,288、後者が6,674,600 で
あり、本発明方法では、約9.5倍の成分が抽出させてい
ることがわかった。
【0035】次に、この超微粉末茶の懸濁液2μlをH
PLC(高速液体クロマトグラフ)に注入したときのチ
ャートを図3に、前記市販茶抽出液20μlをHPLC
(高速液体クロマトグラフ)に注入したときのチャート
を図4に示す。いずれの含有成分も略同一であることが
わかった。
【0036】(実施例3)結晶セルロース(商品名「ア
ビセル」、旭化成工業株式会社製)の5%水懸濁液をナ
ノマイザーで5分間処理し、セルロースを含む高粘度の
懸濁液を得た。これを、実施例2と同様の方法で作成し
た微粉末茶の懸濁液1重量部に対して3重量部混合した
ところ、超微粉末茶の高粘度の懸濁液が得られた。この
超微粉末茶は苦みが少なくマイルドであり、3か月以上
分離、沈殿しなかった。
【0037】(実施例4)実施例2で得た超微粉末茶の
懸濁液を20倍に希釈して茶葉濃度0.25重量%とした
ものは、濃い煎茶の色調を呈し、こくのある通人好みの
茶飲料として好適であった。
【0038】(実施例5)実施例3で得た高粘度の超微
粉末茶懸濁液を3倍に希釈して茶葉濃度を約0.4%とし
たものは、マイルドな味の万人向きの茶飲料となった。
【0039】(実施例6)図5(A)は超微粉末懸濁液
を用いた試作用の缶入り茶飲料の製造工程を示す図であ
り、図5(B)は従来の抽出法による比較例としての缶
入り茶飲料を製造する工程を示す図である。
【0040】試作用の缶入り茶飲料は、図5(A)に示
すように、超微粉末茶の懸濁液を水で希釈した後に、ア
スコルビン酸ナトリウムを添加して調合し、加温してか
ら缶の中に充填し、缶の巻き締めを行い、120℃で7
分間加熱殺菌した後に、冷却することにより製造した。
超微粉末茶の懸濁液は実施例1と同様な製法により製造
した。
【0041】従来の缶入り茶飲料は、図5(B)に示す
ように、茶を抽出した後にこれをろ過してから調合する
ようにしており、調合工程以降は、図5(A)に示す工
程と同様である。
【0042】表1は図5(A)に示す製造工程によって
製造された試作用の缶入り茶飲料1〜3と、図5(B)
に示す従来の製造方法により製造された缶入り茶飲料
(比較例)とについて、茶専門家のパネリスト2名によ
りレトルト臭の強度と味とについて行った官能審査の結
果を示す。試作例1は超微粉末茶を20倍に希釈し、試
作例2は超微粉末茶を30倍に希釈し、試作例3は超微
粉末茶を60倍に希釈した。缶入り茶飲料は、それぞれ
60℃に加温した状態で審査が行われた。表1におい
て、それぞれの評価点はパネリスト2名の平均値を示
す。
【0043】表2は官能審査の際の審査基準を示す。こ
のように、本発明の超微粉末懸濁茶を缶入り茶飲料とし
た場合には、レトルト臭が少なく、不快な苦みもなかっ
た。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】(実施例7)市販の粉末寒天4gを350
mlの水に入れて煮とかし、砂糖120g、加糖白あん
400g、実施例1で得た超微粉末茶懸濁液250ml
を加えてねり混ぜた。水分を蒸発させ、粘度が高くなっ
たところで型に流し込んで冷却し、610gの練り羊羹
を得た。得られた練り羊羹は美麗な緑色で、抹茶風味の
美味なものであった。
【0047】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0049】(1).茶葉原料を高圧ホモジナイザーにより
懸濁液を用いて超微粉末化することにより、短時間で能
率良く超微粉末茶を製造することができ、低コストで懸
濁状の超微粉末茶を製造することができる。
【0050】(2).超微粉末茶の粒子径はその平均粒径が
10μm以下程度の極めて微細となり、懸濁安定性が良
好でありザラツキ感のない滑らかな超微粉末茶が得られ
る。
【0051】(3).高圧ホモジナイザーにより粉砕された
セルロース粉末を混和することにより、微粉末茶の増
粘、分散安定化がはかられ、苦みが緩和された良好な味
の微粉末茶が得られる。
【0052】(4).超微粉末茶を茶成分とする茶飲料、超
微粉末茶を含む飲料物あるいは食品など種々の飲食物が
得られ、缶入り茶飲料としたときは、レトルト臭などの
問題点がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超微粉末茶の粒度分布を示すグラフで
ある。
【図2】市販抹茶の粒度分布を示すグラフである。
【図3】本発明の超微粉末茶の懸濁液を高速液体クロマ
トグラフにより成分分析した結果を示すチャートであ
る。
【図4】市販の製茶から80℃の湯で3分間抽出した液
を高速液体クロマトグラフにより成分分析した結果を示
すチャートである。
【図5】(A)は本発明の超微粉末茶を用いた缶入り茶
飲料の製造工程を示す工程図であり、(B)は従来の缶
入り茶飲料の製造工程を示す工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 豊 静岡県静岡市小鹿2丁目22番1号 (72)発明者 竹村 安弘 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内 (72)発明者 星野 聡美 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内 (72)発明者 斉藤 義人 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶葉原料を高圧ホモジナイザーにより懸
    濁状の超微粉末茶に粉砕することを特徴とする茶葉の微
    粉化方法。
  2. 【請求項2】 茶葉原料を粒径が1mm以下となるよう
    に予備粉砕し、この予備粉砕により得られた粉粒茶を液
    体に懸濁させた状態で高圧ホモジナイザーにより平均粒
    径が10μm以下程度の超微粉末茶に粉砕することを特
    徴とする茶葉の微粉化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の微粉化方法によ
    り粉砕された茶葉を有することを特徴とする超微粉末
    茶。
  4. 【請求項4】 高圧ホモジナイザーにより粉砕したセル
    ロース粉末を混和したことを特徴とする請求項3記載の
    超微粉末茶。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の超微粉末茶を茶
    成分とすることを特徴とする茶飲料。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の超微粉末茶を配
    合したことを特徴とする飲食物。
JP6262940A 1994-10-26 1994-10-26 茶葉の微粉化方法、それにより得られる超微粉末茶ならびにそれを用いた茶飲料および飲食物 Pending JPH08116881A (ja)

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