JPH08105A - 農業用被覆材 - Google Patents
農業用被覆材Info
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- JPH08105A JPH08105A JP6134121A JP13412194A JPH08105A JP H08105 A JPH08105 A JP H08105A JP 6134121 A JP6134121 A JP 6134121A JP 13412194 A JP13412194 A JP 13412194A JP H08105 A JPH08105 A JP H08105A
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- woven
- agriculture
- mesh
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】展張作業が容易でかつ展張後の応力緩和が非常
に少ない耐久性に優れた農業用被覆材を提供する。 【構成】緯方向の収縮率が2%以上のメッシュ状織編物
と農業用フィルムが、接合シ−トを介して熱融着により
結合していることを特徴とする農業用被覆材。
に少ない耐久性に優れた農業用被覆材を提供する。 【構成】緯方向の収縮率が2%以上のメッシュ状織編物
と農業用フィルムが、接合シ−トを介して熱融着により
結合していることを特徴とする農業用被覆材。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、農業用ハウスに使用す
る被覆材に関する。
る被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農業用ハウスに使用される被覆材
は農業用フィルムが主体であったが、最近、ハウスを構
成する支柱等にフィルム及びメッシュ織物をそれぞれ治
具を用いて固定し、天井部はフィルム、裾部分はメッシ
ュ織物とした被覆材が使用されている(図1参照)。か
かる被覆材は、天井部のフィルムにより保温性及び防雨
性を保持しつつ、裾部のメッシュ状織編物により通気
性、通風性、防虫性等を得ようとするものである。
は農業用フィルムが主体であったが、最近、ハウスを構
成する支柱等にフィルム及びメッシュ織物をそれぞれ治
具を用いて固定し、天井部はフィルム、裾部分はメッシ
ュ織物とした被覆材が使用されている(図1参照)。か
かる被覆材は、天井部のフィルムにより保温性及び防雨
性を保持しつつ、裾部のメッシュ状織編物により通気
性、通風性、防虫性等を得ようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ム及びメッシュ織物の両者をそれぞれ隙間なく固定する
ためには多大な時間と労力を要していた。また、農業用
フィルムは、展張後の張力により応力緩和が起こるた
め、時間が経過するに伴ってフィルムが伸長して「たる
み」が生じていた。フィルムに生じた「たるみ」は、風
等によりはためき「破れ」の原因となる。それを防止す
るために、押さえテ−プ等によりフィルムに張力を与え
ることも行われているが、多くの労力が必要となるのみ
でなくその効果は不十分であった。本発明の目的は、上
記の問題を解決し、作業性に優れかつ保守・管理の容易
な農業用被覆材を提供せんとするものである。
ム及びメッシュ織物の両者をそれぞれ隙間なく固定する
ためには多大な時間と労力を要していた。また、農業用
フィルムは、展張後の張力により応力緩和が起こるた
め、時間が経過するに伴ってフィルムが伸長して「たる
み」が生じていた。フィルムに生じた「たるみ」は、風
等によりはためき「破れ」の原因となる。それを防止す
るために、押さえテ−プ等によりフィルムに張力を与え
ることも行われているが、多くの労力が必要となるのみ
でなくその効果は不十分であった。本発明の目的は、上
記の問題を解決し、作業性に優れかつ保守・管理の容易
な農業用被覆材を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用被覆材
は、緯方向の収縮率が2%以上のメッシュ状織編物と農
業用フィルムが、接合シ−トを介して熱融着により結合
していることを特徴とするものである。本発明によれ
ば、農業フィルムとメッシュ状織編物を一体化するため
の多大な労力を要することなく、かつ緯方向の収縮率が
2%以上のメッシュ状織編物を用いているため、実質的
にフィルムに「たるみ」が生じにくい優れた農業用被覆
材を提供することができる。メッシュ状織編物の緯方向
の収縮率は2%以上であることが必要である。かかる織
編物が適度に収縮することにより、被覆材を構成するフ
ィルムの応力緩和が小さくなり、その結果、フィルムの
伸長を抑制することができる。緯方向の収縮率が2%未
満のメッシュ状織編物を用いた場合には、フィルムに
「たるみ」が生じやすく、フィルムの破れやすい被覆材
しか得られない。
は、緯方向の収縮率が2%以上のメッシュ状織編物と農
業用フィルムが、接合シ−トを介して熱融着により結合
していることを特徴とするものである。本発明によれ
ば、農業フィルムとメッシュ状織編物を一体化するため
の多大な労力を要することなく、かつ緯方向の収縮率が
2%以上のメッシュ状織編物を用いているため、実質的
にフィルムに「たるみ」が生じにくい優れた農業用被覆
材を提供することができる。メッシュ状織編物の緯方向
の収縮率は2%以上であることが必要である。かかる織
編物が適度に収縮することにより、被覆材を構成するフ
ィルムの応力緩和が小さくなり、その結果、フィルムの
伸長を抑制することができる。緯方向の収縮率が2%未
満のメッシュ状織編物を用いた場合には、フィルムに
「たるみ」が生じやすく、フィルムの破れやすい被覆材
しか得られない。
【0005】該メッシュ状織編物は、特にその構成が限
定されるものではないが、少なくとも緯糸にポリビニル
アルコ−ル系繊維からなる糸を用いたいわゆる寒冷紗が
好適に使用できる。ポリビニルアルコ−ル系糸は、紡績
糸、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸等のい
ずれの形態でもよいが、収縮率及び織編物を構成する上
で、パ−ロック紡績糸の20番手〜30番手がより好ま
しい。なお、ここでいう収縮率とは、被覆材の実使用状
態での収縮をモデル化したもので、水浸(20℃)×1
6時間→乾燥(40℃)×7時間の操作を5回繰り返し
た時の寸法変化を下記式により算出したものである。 収縮率(%)={(初期長さ−繰り返し後の長さ)/初
期長さ}×100
定されるものではないが、少なくとも緯糸にポリビニル
アルコ−ル系繊維からなる糸を用いたいわゆる寒冷紗が
好適に使用できる。ポリビニルアルコ−ル系糸は、紡績
糸、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸等のい
ずれの形態でもよいが、収縮率及び織編物を構成する上
で、パ−ロック紡績糸の20番手〜30番手がより好ま
しい。なお、ここでいう収縮率とは、被覆材の実使用状
態での収縮をモデル化したもので、水浸(20℃)×1
6時間→乾燥(40℃)×7時間の操作を5回繰り返し
た時の寸法変化を下記式により算出したものである。 収縮率(%)={(初期長さ−繰り返し後の長さ)/初
期長さ}×100
【0006】該メッシュ状織編物とフィルムを一体化さ
せる方法として様々な方法が考えられるが、接着剤で直
接接着させる場合は十分な接着力が得られず、またミシ
ン縫製する場合は農業用フィルムにミシン針による穴が
あくためフィルム強力が低下する問題が生じる。以上の
ことから、本発明者等は、優れた接着方法として、接合
シ−トを介して熱融着により結合させることを見出だし
た。かかる方法によれば、接着強力の優れた被覆材を容
易に得ることができる。
せる方法として様々な方法が考えられるが、接着剤で直
接接着させる場合は十分な接着力が得られず、またミシ
ン縫製する場合は農業用フィルムにミシン針による穴が
あくためフィルム強力が低下する問題が生じる。以上の
ことから、本発明者等は、優れた接着方法として、接合
シ−トを介して熱融着により結合させることを見出だし
た。かかる方法によれば、接着強力の優れた被覆材を容
易に得ることができる。
【0007】該メッシュ状織編物と農業フィルムは、接
合シ−トを介して熱融着されていればよく、特にその形
態は限定されるものではない。「接合シ−トを介する」
とは、織編物、接合シ−ト、農業用フィルムの順に積層
したもののみでなく、例えば農業用フィルム、織編物、
接合シ−トの順で積層した被覆材のように、接合シ−ト
が表面に存在するようなものも含む。接合方法として
は、例えば、農業フィルムと該織編物を重ねることなく
両者を並べ、両者の両端部上に接合シ−トを重ね合わせ
て熱融着させてもよく、より好ましくは、農業用フィル
ム、該織編物、接合シ−トの順に重ね合わせて熱融着す
る。織編物が、農業用フィルム又は接合シ−トのみと接
している場合には、該織編物の片面には熱可塑性樹脂が
全く存在しないことになり、接合部における接着力(剥
離強力及び剪断強力)が不足する場合が生じる。従っ
て、該織編物の両面に熱可塑性樹脂が存在する部分(織
編物、フィルム、接合シ−トの3層結合部)を形成させ
るのがさらに好ましい。この場合、接合シ−トおよびフ
ィルムが溶融して織編物中に入り込み、織編物を挟んで
十分な接着力を示すことができる。ただし、農業用フィ
ルムと織編物の接着部では、フィルムが織編物中に入り
込みフィルム厚さが小さくなるため、上記の3層結合部
と共に、農業用フィルムと接合シ−トのみの接合部(2
層結合部)を設けるのが特に好ましい(図3参照)。2
層接合部は巾3mm以上、特に3〜10mmとするのが剪断
力、生産性等の点で好ましい。また、3層接合部は巾1
5〜30mmとするのが好ましく、2層接合部と3層接合
部の巾(mm) の比は1:3程度が好ましい。なお、繋ぎ
合わせは、農業用フィルムの緯方向端部と織編物緯方向
端部が接合される方向となるように、すなわち緯方向に
行われる。
合シ−トを介して熱融着されていればよく、特にその形
態は限定されるものではない。「接合シ−トを介する」
とは、織編物、接合シ−ト、農業用フィルムの順に積層
したもののみでなく、例えば農業用フィルム、織編物、
接合シ−トの順で積層した被覆材のように、接合シ−ト
が表面に存在するようなものも含む。接合方法として
は、例えば、農業フィルムと該織編物を重ねることなく
両者を並べ、両者の両端部上に接合シ−トを重ね合わせ
て熱融着させてもよく、より好ましくは、農業用フィル
ム、該織編物、接合シ−トの順に重ね合わせて熱融着す
る。織編物が、農業用フィルム又は接合シ−トのみと接
している場合には、該織編物の片面には熱可塑性樹脂が
全く存在しないことになり、接合部における接着力(剥
離強力及び剪断強力)が不足する場合が生じる。従っ
て、該織編物の両面に熱可塑性樹脂が存在する部分(織
編物、フィルム、接合シ−トの3層結合部)を形成させ
るのがさらに好ましい。この場合、接合シ−トおよびフ
ィルムが溶融して織編物中に入り込み、織編物を挟んで
十分な接着力を示すことができる。ただし、農業用フィ
ルムと織編物の接着部では、フィルムが織編物中に入り
込みフィルム厚さが小さくなるため、上記の3層結合部
と共に、農業用フィルムと接合シ−トのみの接合部(2
層結合部)を設けるのが特に好ましい(図3参照)。2
層接合部は巾3mm以上、特に3〜10mmとするのが剪断
力、生産性等の点で好ましい。また、3層接合部は巾1
5〜30mmとするのが好ましく、2層接合部と3層接合
部の巾(mm) の比は1:3程度が好ましい。なお、繋ぎ
合わせは、農業用フィルムの緯方向端部と織編物緯方向
端部が接合される方向となるように、すなわち緯方向に
行われる。
【0008】本発明でいう農業用フィルムとは、熱可塑
性樹脂からなるものであれば特に限定されるものではな
いが、従来広く使用されているポリ塩化ビニルフィルム
やポリエチレン系フィルム等は好適である。廃棄燃焼の
点からはポリエチレン系フィルムが好ましい。厚さは0.
05〜0.5mm 、特に0.8 〜0.2mm が好ましい。ポリエチレ
ン系フィルムを構成するポリマ−としては、ポリエチレ
ンのみでなく、エチレン−酢酸ビニル等の共重合体も挙
げられる。またエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体、
ポリビニルアルコ−ル、ポリアミド、ポリエステル、セ
ルロ−ス等は遠赤外線の輻射率が高く、夜間の保温性に
優れており好ましい。かかるポリマ−のうち1種または
複数種をポリエチレンに混合して用いてもよく、またか
かるポリマ−からなるフィルムの片面又は両面にポリエ
チレンフィルムを共押し出し、貼り合せ等により複合化
させたフィルムも好適に使用できる。
性樹脂からなるものであれば特に限定されるものではな
いが、従来広く使用されているポリ塩化ビニルフィルム
やポリエチレン系フィルム等は好適である。廃棄燃焼の
点からはポリエチレン系フィルムが好ましい。厚さは0.
05〜0.5mm 、特に0.8 〜0.2mm が好ましい。ポリエチレ
ン系フィルムを構成するポリマ−としては、ポリエチレ
ンのみでなく、エチレン−酢酸ビニル等の共重合体も挙
げられる。またエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体、
ポリビニルアルコ−ル、ポリアミド、ポリエステル、セ
ルロ−ス等は遠赤外線の輻射率が高く、夜間の保温性に
優れており好ましい。かかるポリマ−のうち1種または
複数種をポリエチレンに混合して用いてもよく、またか
かるポリマ−からなるフィルムの片面又は両面にポリエ
チレンフィルムを共押し出し、貼り合せ等により複合化
させたフィルムも好適に使用できる。
【0009】本発明でいう接合シ−トとは、熱融着する
ことによりメッシュ状織編物及び農業用フィルムと接着
できるシ−ト状物をいい、フィルム、タ−ポリン等が挙
げられる。補強性等の点からタ−ポリンを用いるのが好
ましい。接合シ−トとして用いるフィルムは、農業用フ
ィルムと類似のポリマ−から構成されていることが好ま
しい。類似のポリマ−を用いた場合には、農業用フィル
ムと接合シ−トが相互に融着し、メッシュ状織編物を含
めた三者の十分な接着力を得ることができる。またフィ
ルムの厚さは100 μm以上、特に150 μm以上が好まし
い。かかるフィルムを用いることにより、織編物及び農
業用フィルムとの十分な接着力(剥離強力、剪断強力)
を得ることができる。
ことによりメッシュ状織編物及び農業用フィルムと接着
できるシ−ト状物をいい、フィルム、タ−ポリン等が挙
げられる。補強性等の点からタ−ポリンを用いるのが好
ましい。接合シ−トとして用いるフィルムは、農業用フ
ィルムと類似のポリマ−から構成されていることが好ま
しい。類似のポリマ−を用いた場合には、農業用フィル
ムと接合シ−トが相互に融着し、メッシュ状織編物を含
めた三者の十分な接着力を得ることができる。またフィ
ルムの厚さは100 μm以上、特に150 μm以上が好まし
い。かかるフィルムを用いることにより、織編物及び農
業用フィルムとの十分な接着力(剥離強力、剪断強力)
を得ることができる。
【0010】フィルムの代わりにタ−ポリンを用いる場
合は、少なくとも片面(熱融着させる面)は、フィルム
の場合と同様に農業用フィルムを構成するポリマ−と類
似のポリマ−から構成されていることが好ましい。以下
に農業用フィルムとタ−ポリンの好ましい組み合わせを
具体的に例示する。 (A)農業用フィルムとしてポリ塩化ビニル系フィルム
を用いる場合 経糸、緯糸がポリエステル紡績糸、ポリエステルフィラ
メント等からなる粗目の織布の両面に厚さ100 〜200 μ
mの軟質ポリ塩化ビニルフィルムを加熱圧着したポリ塩
化ビニルタ−ポリン。 (B)農業用フィルムとしてポリエチレン系フィルムを
用いる場合 経糸、緯糸が高密度ポリエチレンからなる厚さ50μm、
巾4mm程度のフィルムヤ−ンを、経糸、緯糸共に密度6
〜7本/インチに縫製したポリエチレン基布の片面又は
両面に50〜100 μmの低密度ポリエチレンフィルムを貼
り合わせたポリエチレンタ−ポリン。
合は、少なくとも片面(熱融着させる面)は、フィルム
の場合と同様に農業用フィルムを構成するポリマ−と類
似のポリマ−から構成されていることが好ましい。以下
に農業用フィルムとタ−ポリンの好ましい組み合わせを
具体的に例示する。 (A)農業用フィルムとしてポリ塩化ビニル系フィルム
を用いる場合 経糸、緯糸がポリエステル紡績糸、ポリエステルフィラ
メント等からなる粗目の織布の両面に厚さ100 〜200 μ
mの軟質ポリ塩化ビニルフィルムを加熱圧着したポリ塩
化ビニルタ−ポリン。 (B)農業用フィルムとしてポリエチレン系フィルムを
用いる場合 経糸、緯糸が高密度ポリエチレンからなる厚さ50μm、
巾4mm程度のフィルムヤ−ンを、経糸、緯糸共に密度6
〜7本/インチに縫製したポリエチレン基布の片面又は
両面に50〜100 μmの低密度ポリエチレンフィルムを貼
り合わせたポリエチレンタ−ポリン。
【0011】以上のように、熱融着により農業用フィル
ムとメッシュ状織編物が一体化した被覆材を容易に得る
ことができる。かかる農業用被覆材は、防雨性、保温
性、通風性、通気性、防虫性等に優れ、かつ農業用フィ
ルムに「たるみ」が生じにくく破れにくいという特長を
有するものである。従って、本発明の被覆材は、設置後
の多大な労力が不要であり、さらに耐久性に優れたもの
となる。
ムとメッシュ状織編物が一体化した被覆材を容易に得る
ことができる。かかる農業用被覆材は、防雨性、保温
性、通風性、通気性、防虫性等に優れ、かつ農業用フィ
ルムに「たるみ」が生じにくく破れにくいという特長を
有するものである。従って、本発明の被覆材は、設置後
の多大な労力が不要であり、さらに耐久性に優れたもの
となる。
【0012】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれにより何等限定されるもので
はない。
説明するが、本発明はこれにより何等限定されるもので
はない。
[剥離強力]繋ぎ合わせ部を全巾で長手方向に剥離した
時の強力を測定した。 [剪断強力]繋ぎ合わせ部を3cm巾で巾方向に引張った
時の強力を測定した。 [たるみの有無]屋外のハウスの骨格上に展張して固定
し、6か月経過後のフィルムの「たるみ」の有無を観察
した。
時の強力を測定した。 [剪断強力]繋ぎ合わせ部を3cm巾で巾方向に引張った
時の強力を測定した。 [たるみの有無]屋外のハウスの骨格上に展張して固定
し、6か月経過後のフィルムの「たるみ」の有無を観察
した。
【0013】実施例1 メッシュ状織編物:経糸に30番手のポリエステル紡績
糸、緯糸に30番手のビニロン紡績糸を用いた密度20×20
本/inの平織物(巾100cm )をポリビニルアルコ−ル
(以下PVAと略す)により目止めして寒冷紗を作製し
た。この寒冷紗の緯方向の収縮率は3.0%であった。 農業用フィルム:ポリエチレン/エチレン−酢酸ビニル
共重合体/ポリエチレンの三層構造を有する厚さ100 μ
m、巾4mのポリエチレン系フィルムを用いた。 接合シ−ト(タ−ポリン):経糸、緯糸が高密度ポリエ
チレンからなる厚さ50μm、巾4mm程度のフィルムヤ−
ンを、経糸、緯糸共に密度6〜7本/インチに縫製した
ポリエチレン基布の片面又は両面に50〜100 μの低密度
ポリエチレンフィルムを貼り合わせたポリエチレンタ−
ポリンを用いた。3cm巾のポリエチレンタ−ポリンと農
業用フィルム(ポリエチレン系フィルム)の巾端とで寒
冷紗を挟み込み、120 ℃の熱プレスで20mm巾を熱融着し
て巾継ぎとした。この時、5mm巾はタ−ポリンと農業用
フィルムのみの2層接合部とし、15mm巾はタ−ポリン、
寒冷紗、農業用フィルムの3層接合部となるように接合
した(図3参照)。さらに該フィルムの他端も同様に接
合し、巾約5.9mの農業用被覆材を作製した。性能を第1
表に示す。
糸、緯糸に30番手のビニロン紡績糸を用いた密度20×20
本/inの平織物(巾100cm )をポリビニルアルコ−ル
(以下PVAと略す)により目止めして寒冷紗を作製し
た。この寒冷紗の緯方向の収縮率は3.0%であった。 農業用フィルム:ポリエチレン/エチレン−酢酸ビニル
共重合体/ポリエチレンの三層構造を有する厚さ100 μ
m、巾4mのポリエチレン系フィルムを用いた。 接合シ−ト(タ−ポリン):経糸、緯糸が高密度ポリエ
チレンからなる厚さ50μm、巾4mm程度のフィルムヤ−
ンを、経糸、緯糸共に密度6〜7本/インチに縫製した
ポリエチレン基布の片面又は両面に50〜100 μの低密度
ポリエチレンフィルムを貼り合わせたポリエチレンタ−
ポリンを用いた。3cm巾のポリエチレンタ−ポリンと農
業用フィルム(ポリエチレン系フィルム)の巾端とで寒
冷紗を挟み込み、120 ℃の熱プレスで20mm巾を熱融着し
て巾継ぎとした。この時、5mm巾はタ−ポリンと農業用
フィルムのみの2層接合部とし、15mm巾はタ−ポリン、
寒冷紗、農業用フィルムの3層接合部となるように接合
した(図3参照)。さらに該フィルムの他端も同様に接
合し、巾約5.9mの農業用被覆材を作製した。性能を第1
表に示す。
【0014】実施例2 タ−ポリンと農業用フィルムのみの2層接合部を設け
ず、タ−ポリン、寒冷紗、農業用フィルムの三層接合部
を20mm巾とした以外は実施例1と同様に被覆材を作成し
た。性能を第1表に示す。 比較例1 メッシュ状織編物の経糸、緯糸を共に30番手のポリエス
テル紡績糸とした以外は、実施例1と同様に農業用被覆
材を作製した。かかる寒冷紗の緯方向の収縮率は0.1 %
であった。性能を第1表に示す。 比較例2 タ−ポリンを用いることなく、実施例1と同様の寒冷紗
及び農業用フィルムを重ね120 ℃の熱プレスで20mm巾を
熱圧着した。性能を第1表に示す。
ず、タ−ポリン、寒冷紗、農業用フィルムの三層接合部
を20mm巾とした以外は実施例1と同様に被覆材を作成し
た。性能を第1表に示す。 比較例1 メッシュ状織編物の経糸、緯糸を共に30番手のポリエス
テル紡績糸とした以外は、実施例1と同様に農業用被覆
材を作製した。かかる寒冷紗の緯方向の収縮率は0.1 %
であった。性能を第1表に示す。 比較例2 タ−ポリンを用いることなく、実施例1と同様の寒冷紗
及び農業用フィルムを重ね120 ℃の熱プレスで20mm巾を
熱圧着した。性能を第1表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】横方向の収縮率が低い織編物を用いた被覆
材(比較例1)は、フィルムが伸長して「たるみ」が生
じ風等によりはためいて「破れ」が生じていた。一方、
緯方向に収縮率2%以上の織編物を用いた被覆材には、
実質的に「たるみ」が生じておらず、「破れ」もなく優
れたものであった。しかしながら、接合シ−トを使用し
ないもの(比較例2)は接着力(剥離強力、剪断強力)
が不十分であり、展張後6か月経過するとフィルムと織
編物の接着がはがれ、耐久性等の不十分なものであっ
た。接合シ−トを用いることにより、十分な接合部の接
着力が得られているが、特に、3層接合部のみでなくフ
ィルムと接合シ−トのみの2層接合部を設けたもの(実
施例1)は、接着力に優れ、形態安定性、耐久性等に優
れたものであった。
材(比較例1)は、フィルムが伸長して「たるみ」が生
じ風等によりはためいて「破れ」が生じていた。一方、
緯方向に収縮率2%以上の織編物を用いた被覆材には、
実質的に「たるみ」が生じておらず、「破れ」もなく優
れたものであった。しかしながら、接合シ−トを使用し
ないもの(比較例2)は接着力(剥離強力、剪断強力)
が不十分であり、展張後6か月経過するとフィルムと織
編物の接着がはがれ、耐久性等の不十分なものであっ
た。接合シ−トを用いることにより、十分な接合部の接
着力が得られているが、特に、3層接合部のみでなくフ
ィルムと接合シ−トのみの2層接合部を設けたもの(実
施例1)は、接着力に優れ、形態安定性、耐久性等に優
れたものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明により、展張作業が容易でかつ展
張後の応力緩和が非常に少ない耐久性に優れた農業用被
覆材が得られる。
張後の応力緩和が非常に少ない耐久性に優れた農業用被
覆材が得られる。
【図1】従来の展張方法の1例を示す図である。
【図2】本発明の農業用被覆材を展張した状態の一例を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明の農業用被覆材の接合部の構造の一例を
示す図である。
示す図である。
1:メッシュ状織編物 2:接合シ−ト 3:農業用フィルム 4:熱融着部 5:メッシュ状織編物の裾定着部 6:繋ぎ合わせ部 7:ハウスを構成する骨格 8:止め治具
Claims (1)
- 【請求項1】緯方向の収縮率が2%以上のメッシュ状織
編物と農業用フィルムが、接合シ−トを介して熱融着に
より結合していることを特徴とする農業用被覆材。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13412194A JP3204477B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 農業用被覆材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13412194A JP3204477B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 農業用被覆材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105A true JPH08105A (ja) | 1996-01-09 |
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JP13412194A Expired - Fee Related JP3204477B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 農業用被覆材 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100290010B1 (ko) * | 1999-11-17 | 2001-05-15 | 김진호 | 재활용 타포린 제조방법 |
KR100362222B1 (ko) * | 2000-06-23 | 2002-11-23 | 권혁종 | Hdpe 스플릿 얀을 이용한 타포린 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13412194A patent/JP3204477B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100290010B1 (ko) * | 1999-11-17 | 2001-05-15 | 김진호 | 재활용 타포린 제조방법 |
KR100362222B1 (ko) * | 2000-06-23 | 2002-11-23 | 권혁종 | Hdpe 스플릿 얀을 이용한 타포린 및 그 제조방법 |
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Publication number | Publication date |
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JP3204477B2 (ja) | 2001-09-04 |
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