JP2751451B2 - 積層不織布シート - Google Patents

積層不織布シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は包装材料等に利用される積層不織布シートに
関するものである。
〔従来の技術〕
合成樹脂の長繊維あるいは短繊維をランダムに配列し
て形成された不織布は、エンボス加工を施すことにより
強度を増すことができ、使用樹脂、目付、エンボスの形
状、エンボス条件を選択することにより、柔軟性や強度
を調整できるため、包装材料として利用されている。
しかしながら、例えば布団袋や収納袋のように内容物
が重い場合、高強度が要求され、従来の不織布では強度
不足である。強度を大きくするために、例えば目付を増
加するとコスト高となり、またエンボス加工を多く施す
と柔軟性が低下して品質が低下する。
一方、特開昭58-36446号公報により、治水工事、治山
工事、道路建設あるいは埋立て地に構造物を建設する
際、地盤の変形や沈下を生じないように前もって地盤の
改質を行うために、不織布層と編織布層を積層し、ニー
ドルパンチ加工により一体化した土木資材シートが知ら
れている。
しかしながらこのような積層シートは、高強度で柔軟
性を有するが、厚肉に形成する必要があり、包装材料と
して使用するために薄肉に形成すると、ニードルパンチ
による結合ができず、薄肉で高強度の積層シートは得ら
れない。さらに包装材料のように内容物とともに運搬さ
れる場合には耐剥離性などの形状保持性能に劣るなどの
問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記問題点を解決するため、柔軟性
を有し、薄肉に形成しても高強度で、かつ安価な積層不
織布シートを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、合成樹脂の長繊維または短繊維をランダム
に配列して形成された少なくとも2枚の不織布間に、編
織布をはさんで、エンボス加工により結合したことを特
徴とする積層不織布シートである。
本発明において使用する不織布は、合成樹脂の長繊維
もしくは短繊維をランダムに配列して形成された不織布
であり、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリアク
リロニトリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩
化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリエチレン
繊維、ポリプロピレン繊維、ポリスチレン繊維等の長繊
維(連続繊維を含む)もしくは短繊維で造られた不織布
が例示できる。このなかでは、特にポリアミド繊維、ポ
リエステル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維で造られた不織布が好ま
しい。また前記繊維は、種々のドラフト率や延伸倍率で
成形されたものがあるが、特に高強度、低伸度のものが
好ましい。
不織布の長繊維もしくは短繊維は通常溶融紡糸により
成形され、ランダム化された繊維群は、例えばスクリー
ン等で捕集してウエブが形成される。さらに所望によ
り、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、難燃
剤等を溶融紡糸の際、ウエブ形成の際およびその前後に
おいて添加したり表面処理したりしてもよい。このよう
にして造られる不織布の長繊維もしくは短繊維は1ない
し20デニールのもので、不織布の目付は10ないし100g/m
2(1枚あたり)の薄いものが好ましい。
本発明で用いる編織布は、エンボス加工により不織布
層と一体化して高強度が得られるものが好ましく、その
材質としては合成樹脂製のものが、不織布層との接着性
が良く有利である。この合成樹脂としては、具体的に
は、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアクリルニト
リル系、ポリビニルアルコール系、ポリオレフィン系、
ポリスチレン系等があり、このなかではポリエチレンや
ポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。
これらの合成樹脂を用いる場合、フラットヤーン、解
繊糸、繊毛等のヤーンを用いて編織布を形成することが
できる。フラットヤーンは合成樹脂フィルムまたはテー
プを所定の寸法にスリットしたものである。解繊糸は合
成樹脂フィルムまたはテープをカーディング機で規則的
もしくは不規則に解繊したものである。繊毛糸は網目構
造を有することなく、構成繊維各部分の繊維分布をコン
トロールすることによって得られるスパン糸様の風合を
有する嵩高糸である。いずれの場合も、これらを形成す
る合成樹脂フィルムまたはテープは延伸により高強度を
付与したものが好ましい。これらのヤーンは100ないし3
000デニールのものが好ましい。
これらのヤーンから形成する編織布の編織物組織とし
ては、平織、あや織、朱子織を始めとして、これら基本
組織を応用した各種の編織物組織とすることができる。
またフラットヤーンの場合、タテ糸およびヨコ糸を織る
ことなく、例えば上下に交差するように並べてスポット
溶接等により交差部で接合して編織布することもでき
る。ヤーンの織込本数は任意に選定でき、織込本数の多
い場合は強度が大きくなり、少ない場合は通気性が大き
くなる。合成樹脂ヤーンを使用する場合は、エンボスに
より不織布と溶着できるため、織込本数を多くすること
ができるが、不織布と溶着できないヤーンの場合は、網
目を通して上下の不織布が溶着するように、織込本数を
少なくする必要がある。
本発明の積層不織布シートは、少なくとも2枚の不織
布間に編織布をはさんでエンボス加工により結合したも
のであるが、編織布の積層は不織布製造時にインライン
で行ってもよく、また製造後アウトラインで行ってもよ
い。エンボス加工は上記の積層体を加熱下にエンボスロ
ール間またはエンボスロールとミラーロール間に通して
エンボスを形成する。このときエンボス形成部分は、溶
着性編織布を使用する場合は上下の不織布および編織布
が溶着により結合され、非溶着性の編織布の場合は上下
の不織布が編織布の編目を通して結合される。
エンボスの形状、面積、加工条件等は、不織布等の材
質や目的に合せて任意に選択できる。例えばエンボスの
面積を多くすると得られる積層不織布シートの強度が大
きくて硬くなる。また不織布層と編織布層との積層方法
も、不織布層/編織布層/不織布層の3層構造が好まし
いが、4層以上に積層したものでもよい。
本発明の積層不織布シートは包装材料、土木建築用材
料などとして使用することができるが、布団袋のような
包装材料として特に適している。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
第1図は実施例の積層不織布シートの一部を剥離した
状態の斜視図、第2図(a)および(b)は製造工程を
示す断面図である。
図において、1は積層不織布シートであり、合成樹脂
の長繊維もしくは短繊維をランダムに配列して形成され
た2枚の不織布2間に、ヤーン3を規則的にタテ、ヨコ
に上下に配置してスポット溶着により形成した編織布4
をはさんで積層し、エンボス加工によりエンボス溶着部
5で結合一体化されている。このような積層不織布シー
ト1は、第2図(a)に示すように不織布2の間にヤー
ン3からなる編織布4をはさんで積層し、(b)に示す
ようにエンボス加工によりエンボス溶着部5で各層が溶
着して一体化することにより製造される。
試験例 4デニールのポリプロピレン短繊維をランダムに配列
して形成された2枚の不織布(1枚の目付:30g/m2)間
に、ポリプロピレンの延伸テープをスリットした200デ
ニールのフラットヤーンをタテ、ヨコ上下に配置してス
ポット溶着した編織布(目付30g/m2)をはさんで積層
し、面積%で11%のエンボス加工率となるようにエンボ
ス加工を行って結合一体化し、目付90/m2の実施例の積
層不織布シートを得た。
一方、2枚の不織布を積層し、編織布を積層すること
なく、同様にエンボス加工を行って、目付100g/m2の比
較例の積層不織布シートを得た。
このように製造されたそれぞれの積層不織布シートを
5cm×20cmの短冊型に切取って試料とし、インストロン
社製引張試験機により10cmのチャック間にて、200mm/mi
nの引張速度で、引張強度および伸びを測定した。また
同様の試料を中央部まで切目を入れ、切目の両側を引張
って引裂強度を測定した。結果を表1に示す。
以上の結果より、実施例のものは引張強度、引裂強度
ともに大きく、伸びが少なく、タテ、ヨコの差が小さい
ことがわかる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の積層不織布シートでは、不織
布に編織布を配置してエンボス加工により結合したの
で、柔軟性を有し、薄肉で高強度であり、安価に製造可
能な積層不織布シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の積層不織布シートの一部を剥離した状
態の斜視図、第2図(a)および(b)はその製造工程
を示す断面図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、1は積
層不織布シート、2は不織布、3はヤーン、4は編織
布、5はエンボス溶着部である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂の長繊維または短繊維をランダム
    に配列して形成された少なくとも2枚の不織布間に、編
    織布をはさんで、エンボス加工により結合したことを特
    徴とする積層不織布シート。
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