JPH0274659A

JPH0274659A - 積層シート

Info

Publication number: JPH0274659A
Application number: JP63221307A
Authority: JP
Inventors: Yoshikazu Suzuki; 鈴木　嘉一
Original assignee: Yamanaka Industry Co Ltd
Current assignee: Yamanaka Industry Co Ltd
Priority date: 1988-09-06
Filing date: 1988-09-06
Publication date: 1990-03-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は積層シートに関するものである。更に詳しく述
べるならば、本発明は、通水濾過性を有し、抽出用濾過
材として有用なＦＲ層レシート関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ティーバッグ、だしバッグなどに用いられる抽出
用布帛は、フィラメントヤーン、特にナイロンモノフィ
ラメントヤーンを、適当な密度をもって製織して製造さ
れていた。

しかしながらこのような方法は、製造効率が低く、製品
が高価なものになるという問題があった。

また、従来の抽出用布帛は、濾過開口部が比較的大きく
、このため抽出物の微細粉末が透過してしまうという欠
点があった。このため互に交絡した繊維からなる不織布
も、抽出用布帛として用いられているが、抽出液中にお
ける強度が低く、それを薄くすると、組織の均一性が低
下し、かつ、シール強度も低下するなどの問題点があっ
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、従来の抽出用布帛の問題点を解消し、濾過効
率が高く、しかも容易かつ安価に製造可能な積層シート
を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の積層シートは、それぞれが、互に間隔をおいて
平行に配列された多数のフィラメント糸条により形成さ
れたシート状フィラメント糸条配列体からなる表裏両層
と、この表裏両層の間に配置され、かつ、多数の熱融着
性繊維により形成された不織布からなる中間層とからな
り、前記表裏両層は、両者のフィ糸条ン１−系条が互に
平行になるように重ね合わされており、かつ、前記中間
層の熱融着性繊維が前記表裏両層のフィラメント糸条に
融着していて、それによって上記３層が一体に結着して
いることを特徴とするものである。

本発明の積層シートにおいて、その表裏両層はそれぞれ
、互に所定の間隔をおいて、平行に配列された多数のフ
ィラメント糸条により形成されたシート状フィラメント
糸条配列体、すなわち整経ビーム状フィラメント糸条配
列体からなるものである。このようなフィラメント糸条
配列体は、整経ビーム形成設備および方法により所定の
糸条密度をもって容易に、かつエンドレスに形成するこ
とができる。

本発明の表裏両層に用いられるフィラメント糸条の種類
、太さ、組成などに格別の制限はなく、各種合成フィラ
メント糸条の、各種火さ、の単糸、又は双糸などを用い
ることができるが、一般には、ナイロンも、フィラメン
ト単糸糸条の２０〜３０デニールのものを用いることが
好ましい。

また、フィラメント糸条配列体における糸条の密度は、
使用する糸条の種類、太さ、目的積層シートの用途など
を勘案して適宜に設定することができるが、例えば２０
〜３０デニールのナイロンモノフィラメント糸条を用い
る場合、その糸条密度は、９０〜１２０本７２５．４ｍ
　、例えば１１６本／２５．４ｍｍであることが好まし
い。

本発明の積層シーＩ・において、表裏両層は、それぞれ
のフィラメント糸条が互に平行になるように、すなわち
、両フィラメント糸条配列体が、その長さ方向に沿って
重ね合わされている。そして、表裏両層の間に、両者を
結着するための中間層が挿入されている。この中間層は
、多数の熱融着性繊維により形成された不織布からなる
ものである。

この熱融着性繊維は、その少なくとも表面部分が、表裏
両層のフィラメント糸条の溶融温度又は熱分解温度より
低い温度、好ましくは、１０℃以上低い温度で溶融し、
フィラメント糸条と、および熱融着性繊維相互に融着す
るものである。このような熱融着性繊維は、ポリエチレ
ン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、な
どであってもよいが、芯−鞘型複合繊維であって、芯部
がポリプロピレンからなり、鞘部が低融点ポリエステル
よりなる所謂ＥＳ繊維を用いることが好ましい。

中間層を形成する熱融着性繊維の太さ、長さなどに格別
の限定はないが、−ｍに１〜６デニールの太さと、３０
〜８０ｍｍの長さを有するものを用いることが好ましい
。

また、中間層を形成する不織布の重量、厚さなどにも格
別の制限はないが一般に、８〜３０ｇ／ｅ”の重量を有
するものであることが好ましい。

本発明の積層シートにおいて、中間層中の熱融着性繊維
は、互に交絡して不織布を形成しており、また、これら
熱融着性繊維と表裏両層のフィラメント糸条とは、その
接触点において融着しており、また熱融着繊維は、その
交絡点において互に融着し、それによって表裏中間３層
は、一体に結着されている。

第１図および第２図において表面層１および裏面層２の
間に中間層３が配置されている。表面層１のフィラメン
ト糸条１ａおよび裏面層２のフィラメント糸条２ａは、
中間層３の熱融着性繊維３ａと接触し、この接触点にお
いて互に融着していて融着部４を形成している。また、
熱融着性繊維３ａは、その交絡点において互に融着して
融着部４を形成している。このような融着部４の形成に
より表裏両層のフィラメント糸条１ａ、２ａと、熱融着
性繊維３ａとは、ネットワークを形成し、３層を一体に
結着するとともにこのネットワークにより微細な濾過目
空隙５を形成し、得られる積層シートの濾過効率を著る
しく高めることができる。

本発明の積層シートは、下記の方法により製造すること
がてきる。

先ず、裏面層用フィラメンＩ・糸条配列体をその長さ方
向に展開し、その」二に中間層用熱融着性繊緋不織布を
、重５ね、その上に表面ＪＩ用フィラメント糸条配列体
を、その長さ方向に展開して重ね合わせる。

このようにして形成された積層体に適宜な方向、例えば
加熱板プレス法、ローラー加熱プレス法、超音波シール
法などにより加熱処理をして熱融着性繊維の少なくとも
表面部分を溶融し、これらを表裏両層のフィラメント糸
条と、また、それらの交絡部において相互に融着させる
。

上記の積層シート製造方法は、極めて簡単な操作により
連続的に、かつ高速をもって実施することができる。

〔発明の効果〕

本発明の積層シートは、表裏両層のフィラメント糸条と
、中間層の熱融着性繊維との間に微細な濾過目空隙を有
するネットワークを形成していて、それによってすぐれ
た濾過効率を有している。また、本発明の積層シー１へ
は整経ビーム状のフィラメント糸条配列体と、熱融着性
繊維不織布とから、極めて簡単な操作により、高速かつ
、低コス１〜で製造し得るものであって、抽出用、或は
濾過用シートとして産業上極めて有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の積層シートの一実施態様の止面断面説
明図であり、第２図は、本発明のｆ）’ｒ層レシート一実施態様の側
面断面説明図である。１・・・表面層、１ａ、２ａ・・・フィラメント糸条、２・・・裏面層、　　　　　３・・・中間層、３ａ・・
・熱融着性繊維、　４・・・融着部、５・・・濾過目空
隙。

Claims

【特許請求の範囲】

１．それぞれが、互に間隔をおいて平行に配列された多
数のフィラメント糸条により形成されたシート状フィラ
メント糸条配列体からなる表裏両層と、この表裏両層の
間に配置され、かつ、多数の熱融着性繊維により形成さ
れた不織布からなる中間層とからなり、前記表裏両層は、両者のフィラメント糸条が互に平行に
なるように重ね合わされており、かつ、前記中間層の熱
融着性繊維が前記表裏両層のフィラメント糸条に融着し
ていて、それにより上記３層が一体に結着していること
を特徴とする積層シート。