JPH08105484A - ロータリダンパ - Google Patents
ロータリダンパInfo
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- JPH08105484A JPH08105484A JP26117894A JP26117894A JPH08105484A JP H08105484 A JPH08105484 A JP H08105484A JP 26117894 A JP26117894 A JP 26117894A JP 26117894 A JP26117894 A JP 26117894A JP H08105484 A JPH08105484 A JP H08105484A
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- shaft
- casing
- oil
- vanes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータリダンパの構成部品の減少と加工,組
立工程の低減化、および小型軽量化を図ると共に、併せ
て、有効ストロークの減少化をも除去する。 【構成】 セパレートブロック8,9とベーン15,1
6の基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく
し、これらの基端側をケーシング2とシャフト5に穿っ
た溝7a,7b,14a,14b内に嵌着して位置決め
を行うと共に、当該嵌着部にメタルフローまたはレーザ
溶接を施して油密構造とする。また、上記に加えて、セ
パレートブロック8,9とベーン15,16の基端側に
鍔部8a,9a,15a,16aを構成し、これら鍔部
をケーシング2とシャフト5の溝7a,7b,14a,
14b内に埋没して嵌着することにより、当該鍔部8
a,9a,15a,16aが隣り合うセパレートブロッ
ク8,9とベーン15,16に当接するのを防いで有効
ストロークの減少化を阻止する。
立工程の低減化、および小型軽量化を図ると共に、併せ
て、有効ストロークの減少化をも除去する。 【構成】 セパレートブロック8,9とベーン15,1
6の基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく
し、これらの基端側をケーシング2とシャフト5に穿っ
た溝7a,7b,14a,14b内に嵌着して位置決め
を行うと共に、当該嵌着部にメタルフローまたはレーザ
溶接を施して油密構造とする。また、上記に加えて、セ
パレートブロック8,9とベーン15,16の基端側に
鍔部8a,9a,15a,16aを構成し、これら鍔部
をケーシング2とシャフト5の溝7a,7b,14a,
14b内に埋没して嵌着することにより、当該鍔部8
a,9a,15a,16aが隣り合うセパレートブロッ
ク8,9とベーン15,16に当接するのを防いで有効
ストロークの減少化を阻止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、往復回動運動を利用
して車両やその他の機器の外部振動を減衰する油圧式の
ロータリダンパに関する。
して車両やその他の機器の外部振動を減衰する油圧式の
ロータリダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロータリダンパとして
は、例えば、昭和63年特許出願公開第145834号
公報に示されるようなものが知られている。
は、例えば、昭和63年特許出願公開第145834号
公報に示されるようなものが知られている。
【0003】すなわち、このものは、円筒状に形成した
ケーシングの両端開口部にそれぞれ耐圧壁面を構成する
サイドケースを当て、これらサイドケースをケーシング
に対しボルトで固定して両端開口部を塞ぐ。
ケーシングの両端開口部にそれぞれ耐圧壁面を構成する
サイドケースを当て、これらサイドケースをケーシング
に対しボルトで固定して両端開口部を塞ぐ。
【0004】そして、これら両サイドケースを軸受とし
てケーシングの中心部にシャフトを回動自在に挿通し、
かつ、これら両サイドケースとシャフトとの間にシール
を介装してケーシングの内部を密閉する。
てケーシングの中心部にシャフトを回動自在に挿通し、
かつ、これら両サイドケースとシャフトとの間にシール
を介装してケーシングの内部を密閉する。
【0005】一方、ケーシングの内周面とシャフトの外
周面には、基端側に幅方向に亙って鍔部を形成したセパ
レートブロックとベーンをそれぞれ所定位置に当て、当
該鍔部にボルトを通して一体的に結合することでケーシ
ングの内部を複数の油室に区画している。
周面には、基端側に幅方向に亙って鍔部を形成したセパ
レートブロックとベーンをそれぞれ所定位置に当て、当
該鍔部にボルトを通して一体的に結合することでケーシ
ングの内部を複数の油室に区画している。
【0006】これにより、ケーシングとシャフト間に相
対的な回動運動が生じると、ベーンおよびセパレートブ
ロックを挟んで両側に位置する油室の一方が収縮されて
他方が拡張することになる。
対的な回動運動が生じると、ベーンおよびセパレートブ
ロックを挟んで両側に位置する油室の一方が収縮されて
他方が拡張することになる。
【0007】これら収縮側と拡張側の油室は、途中に減
衰弁を介装した油路(この油路の代わりに、ベーンとケ
ーシングおよびサイドケース間のクリアランス、並びに
セパレートブロックとシャフトおよびサイドケース間の
クリアランスを用いる場合もある)を通して互いに連通
している。
衰弁を介装した油路(この油路の代わりに、ベーンとケ
ーシングおよびサイドケース間のクリアランス、並びに
セパレートブロックとシャフトおよびサイドケース間の
クリアランスを用いる場合もある)を通して互いに連通
している。
【0008】かくして、圧縮側の油室から拡張側の油室
に向って押し出される作動油に対して流動抵抗が加えら
れ、この流動抵抗によってケーシングとシャフト間の相
対的な回動運動に際して減衰力を発生することになる。
に向って押し出される作動油に対して流動抵抗が加えら
れ、この流動抵抗によってケーシングとシャフト間の相
対的な回動運動に際して減衰力を発生することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
例にあっては、ケーシングとセパレートブロックおよび
シャフトとベーンの結合に際してボルトによりそれらを
行っている。
例にあっては、ケーシングとセパレートブロックおよび
シャフトとベーンの結合に際してボルトによりそれらを
行っている。
【0010】そのために、これらの結合に際して多数本
の取付用ボルトを必要とするばかりか、ケーシングとセ
パレートブロックおよびシャフトとベーン間に亙って同
じく多数のボルト挿通孔や座ぐりおよびねじ孔加工等を
施してやる必要が生じる。
の取付用ボルトを必要とするばかりか、ケーシングとセ
パレートブロックおよびシャフトとベーン間に亙って同
じく多数のボルト挿通孔や座ぐりおよびねじ孔加工等を
施してやる必要が生じる。
【0011】しかも、上記に加えて、セパレートブロッ
クとベーンのそれぞれの接合面を密封構造にするため
に、当該接合面の部分にみぞ加工を施してシールを介装
してやる必要があるばかりか、取付用の各ボルトにもシ
ール部材を配設して密封してやる必要がある。
クとベーンのそれぞれの接合面を密封構造にするため
に、当該接合面の部分にみぞ加工を施してシールを介装
してやる必要があるばかりか、取付用の各ボルトにもシ
ール部材を配設して密封してやる必要がある。
【0012】さらに、ケーシングとセパレートブロック
およびとシャフトとベーンの接合面がそれぞれ曲面合わ
せになるために、これらセパレートブロックとベーンの
接合面に高精度の加工が要求される。
およびとシャフトとベーンの接合面がそれぞれ曲面合わ
せになるために、これらセパレートブロックとベーンの
接合面に高精度の加工が要求される。
【0013】その結果、これらボルト挿通孔と座ぐりお
よびねじ孔やシール溝加工、並びにセパレートブロック
とベーンの接合面の加工等に多くの手数を要し、かつ、
取付用の各ボルトおよびそれらに配設するシール部材に
よって部品点数も増え、部品管理や加工および組立工程
に多大の手数が掛かるという問題点があった。
よびねじ孔やシール溝加工、並びにセパレートブロック
とベーンの接合面の加工等に多くの手数を要し、かつ、
取付用の各ボルトおよびそれらに配設するシール部材に
よって部品点数も増え、部品管理や加工および組立工程
に多大の手数が掛かるという問題点があった。
【0014】また、そればかりでなく、セパレートブロ
ックとベーンの基端側から取付用の鍔部が油室内に向っ
て突出することになるために、これら鍔部の分だけケー
シングに対するシャフトの回動作動角が小さくなってロ
ータリダンパとしての有効ストロークが損なわれること
になる。
ックとベーンの基端側から取付用の鍔部が油室内に向っ
て突出することになるために、これら鍔部の分だけケー
シングに対するシャフトの回動作動角が小さくなってロ
ータリダンパとしての有効ストロークが損なわれること
になる。
【0015】その他にも、シャフトに対してボルトねじ
込み用のねじ孔加工を施すだけの余肉を残す必要がある
ので当該シャフトの中心穴径は制限を受け、シャフト内
に温度変化による作動油の過不足を補うアキュムレータ
を配置しようとしても充分な容量をもつアキュムレータ
を配置することができない。
込み用のねじ孔加工を施すだけの余肉を残す必要がある
ので当該シャフトの中心穴径は制限を受け、シャフト内
に温度変化による作動油の過不足を補うアキュムレータ
を配置しようとしても充分な容量をもつアキュムレータ
を配置することができない。
【0016】そのために、必然的にアキュムレータは別
置きとなってその分ロータリダンパが大型化し、しか
も、重量が大きくなってしまうという問題点があった。
置きとなってその分ロータリダンパが大型化し、しか
も、重量が大きくなってしまうという問題点があった。
【0017】勿論、上記した問題点を解決するために
は、ケーシングとシャフトに対してセパレートブロック
とベーンをそれぞれに一体に構成してやればよい。
は、ケーシングとシャフトに対してセパレートブロック
とベーンをそれぞれに一体に構成してやればよい。
【0018】しかし、これでは、ケーシングとベーン体
を作るのに多大の手数が掛ることから、製造コストが著
しく高騰していまうという新たな問題点が生じる。
を作るのに多大の手数が掛ることから、製造コストが著
しく高騰していまうという新たな問題点が生じる。
【0019】そこで、折衷案として、セパレートブロッ
クとベーンの何れか一方をケーシング或いはシャフトと
一体に構成することも考えられる。
クとベーンの何れか一方をケーシング或いはシャフトと
一体に構成することも考えられる。
【0020】しかし、これとても、セパレートブロック
またはベーンの何れか一方の取り付けに際して依然とし
てボルトを必要とすることから、取付ボルトが半分にな
るだけで根本的な解決策とはなり得ない。
またはベーンの何れか一方の取り付けに際して依然とし
てボルトを必要とすることから、取付ボルトが半分にな
るだけで根本的な解決策とはなり得ない。
【0021】したがって、この発明の目的は、部品点数
の減少と加工および組立工程の低減化、並びに、それら
と併せて小型軽量化をも図ることのできるこの種のロー
タリダンパを提供することである。
の減少と加工および組立工程の低減化、並びに、それら
と併せて小型軽量化をも図ることのできるこの種のロー
タリダンパを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのために、この発明に
あっては、ケーシング側に設けたセパレートブロックと
シャフト側から延びるベーンの何れか一方またはその両
方を別体構造にして互いに結合したロータリダンパにお
いて、当該別体構造にしたセパレートブロックとベーン
の基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく構
成し、かつ、この基端側をケーシングとシャフトの所定
の側に形成した溝内に嵌着して位置決めを行うと共に、
当該嵌着部にメタルフローまたはレーザ溶接を施して油
密構造にすることにより上記した従来例の問題点を解決
したのである。
あっては、ケーシング側に設けたセパレートブロックと
シャフト側から延びるベーンの何れか一方またはその両
方を別体構造にして互いに結合したロータリダンパにお
いて、当該別体構造にしたセパレートブロックとベーン
の基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく構
成し、かつ、この基端側をケーシングとシャフトの所定
の側に形成した溝内に嵌着して位置決めを行うと共に、
当該嵌着部にメタルフローまたはレーザ溶接を施して油
密構造にすることにより上記した従来例の問題点を解決
したのである。
【0023】また、好ましくは、上記に加えて、別体構
造にしたセパレートブロックとベーンの基端部に厚さ方
向に向って突出する鍔部を構成し、当該鍔部をケーシン
グとシャフトの所定の側に形成した溝内に埋没させて嵌
着することにより、ロータリダンパとしての有効ストロ
ークを損なうことなくセパレートブロックおよびベーン
の基端側の厚さ寸法を充分に大きくとり得るようにした
のである。
造にしたセパレートブロックとベーンの基端部に厚さ方
向に向って突出する鍔部を構成し、当該鍔部をケーシン
グとシャフトの所定の側に形成した溝内に埋没させて嵌
着することにより、ロータリダンパとしての有効ストロ
ークを損なうことなくセパレートブロックおよびベーン
の基端側の厚さ寸法を充分に大きくとり得るようにした
のである。
【0024】
【作用】これにより、ロータリダンパの作動時におい
て、セパレートブロックとベーンには、それらの両面に
作用する作動油の圧力差によって拡張する油室側へと向
って倒れようとする転倒モーメントが働く。
て、セパレートブロックとベーンには、それらの両面に
作用する作動油の圧力差によって拡張する油室側へと向
って倒れようとする転倒モーメントが働く。
【0025】一方、それと同時に、別体構造にしたセパ
レートブロックとベーンには、基端側の厚さ寸法と先端
側の厚さ寸法との差に基づいてできた受圧面に油圧力が
作用する。
レートブロックとベーンには、基端側の厚さ寸法と先端
側の厚さ寸法との差に基づいてできた受圧面に油圧力が
作用する。
【0026】その結果、これらセパレートブロックとベ
ーンに対しては、上記した転倒モーメントと併せて基端
側と先端側の厚さ寸法の差に基づく受圧面に作用する油
圧力で反対方向の復元モーメントが働くことになる。
ーンに対しては、上記した転倒モーメントと併せて基端
側と先端側の厚さ寸法の差に基づく受圧面に作用する油
圧力で反対方向の復元モーメントが働くことになる。
【0027】このことから、上記受圧面に作用する復元
モーメントが、両面に作用する作動油の圧力差による転
倒モーメントと等しくなるか若干でも大きくなるように
基端側と先端側の厚さ寸法に差を与えてやれば、たと
え、セパレートブロックおよびベーンを別体構造とした
としてもそれらが転倒することはない。
モーメントが、両面に作用する作動油の圧力差による転
倒モーメントと等しくなるか若干でも大きくなるように
基端側と先端側の厚さ寸法に差を与えてやれば、たと
え、セパレートブロックおよびベーンを別体構造とした
としてもそれらが転倒することはない。
【0028】したがって、別体構造にしたセパレートブ
ロック或いはベーンをケーシングまたはシャフトに対し
シールを介装してボルトにより取り付けてやる必要がな
く、単に、これら両者の結合部にメタルフローまたはレ
ーザ溶接を施して油密構造にしてやるだけで済むことに
なる。
ロック或いはベーンをケーシングまたはシャフトに対し
シールを介装してボルトにより取り付けてやる必要がな
く、単に、これら両者の結合部にメタルフローまたはレ
ーザ溶接を施して油密構造にしてやるだけで済むことに
なる。
【0029】しかも、上記接合部にメタルフローやレー
ザ溶接を施してやることにより、これらメタルフローや
レーザ溶接もまた上記した転倒モメントに抗する働きを
行うことになる。
ザ溶接を施してやることにより、これらメタルフローや
レーザ溶接もまた上記した転倒モメントに抗する働きを
行うことになる。
【0030】このことから、上記した半径方向の受圧面
による復元モーメントは、必ずしも両面に作用する作動
油の圧力差による転倒モーメントと等しいかそれよりも
大きくとることはなく、それを考慮して小さめに設定す
ることもできる。
による復元モーメントは、必ずしも両面に作用する作動
油の圧力差による転倒モーメントと等しいかそれよりも
大きくとることはなく、それを考慮して小さめに設定す
ることもできる。
【0031】また、転倒モーメントよりも復元モーメン
トを大きくとった場合には、この復元モーメントによる
セパレートブロックおよびベーンの逆向きの転倒を抑え
てやる必要がある。
トを大きくとった場合には、この復元モーメントによる
セパレートブロックおよびベーンの逆向きの転倒を抑え
てやる必要がある。
【0032】そのためには、セパレートブロックとベー
ンの基端部に厚さ方向へと向って突出する鍔部を構成し
て当該部分の厚さ方向の寸法を大きくしてやることが望
ましい。
ンの基端部に厚さ方向へと向って突出する鍔部を構成し
て当該部分の厚さ方向の寸法を大きくしてやることが望
ましい。
【0033】しかも、これら鍔部をケーシングおよびシ
ャフト側の溝に埋没させて嵌着してやれば、ロータリダ
ンパの作動時において当該鍔部が対向するセパレートブ
ロックまたはベーンの側面に当ることはない。
ャフト側の溝に埋没させて嵌着してやれば、ロータリダ
ンパの作動時において当該鍔部が対向するセパレートブ
ロックまたはベーンの側面に当ることはない。
【0034】したがって、このようにすれば、ロータリ
ダンパとしての有効ストロークを損なうことなく、セパ
レートブロックおよびベーンの基端側の厚さ寸法を任意
に大きくとることが可能になるのである。
ダンパとしての有効ストロークを損なうことなく、セパ
レートブロックおよびベーンの基端側の厚さ寸法を任意
に大きくとることが可能になるのである。
【0035】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の具体例を説
明する。
明する。
【0036】図1は、図2のA−A線に沿う切断展開図
を示すものであって、ロータリダンパ1は、円筒状をし
たケーシング2と、当該ケーシング2の両端開口部に嵌
着したサイドケース3,4と、これらサイドケース3,
4によって回動自在に支持したシャフト5と、ケーシン
グ2およびサイドケース3,4並びにシャフト5とによ
って画成された作動室6(図2参照)とを備えている。
を示すものであって、ロータリダンパ1は、円筒状をし
たケーシング2と、当該ケーシング2の両端開口部に嵌
着したサイドケース3,4と、これらサイドケース3,
4によって回動自在に支持したシャフト5と、ケーシン
グ2およびサイドケース3,4並びにシャフト5とによ
って画成された作動室6(図2参照)とを備えている。
【0037】ケーシング2は、作動室6の外周耐圧壁面
を構成しており、かつ、両端内周面を切り欠くことによ
り、中央部分に所定の長さ寸法を残して両端部分をそれ
ぞれ薄肉部2a,2bに構成している。
を構成しており、かつ、両端内周面を切り欠くことによ
り、中央部分に所定の長さ寸法を残して両端部分をそれ
ぞれ薄肉部2a,2bに構成している。
【0038】また、内周面には、図2にみられるよう
に、180度の位相差をもって軸方向に向う二つ(一つ
或いは三つ以上であってもよい)の溝7a,7bを穿
ち、これら溝7a,7b内に基端側を嵌着してそれぞれ
セパレートブロック8,9を設けてある。
に、180度の位相差をもって軸方向に向う二つ(一つ
或いは三つ以上であってもよい)の溝7a,7bを穿
ち、これら溝7a,7b内に基端側を嵌着してそれぞれ
セパレートブロック8,9を設けてある。
【0039】図1に戻って、セパレートブロック8,9
は、それぞれの幅方向の長さ寸法を上記ケーシング2に
おける中央部分の所定の長さ寸法に適合して構成し、か
つ、基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく
作ってある。
は、それぞれの幅方向の長さ寸法を上記ケーシング2に
おける中央部分の所定の長さ寸法に適合して構成し、か
つ、基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく
作ってある。
【0040】サイドケース3,4は、作動室6の両側耐
圧壁面を構成すると共に、シャフト5を回動自在に支持
するためのものである。
圧壁面を構成すると共に、シャフト5を回動自在に支持
するためのものである。
【0041】この実施例の場合、サイドケース3は、シ
ャフト5に対する軸受部材としての役目の他にスラスト
荷重を支持するスラストブッシュとしての役目をも併せ
もつ厚肉円板からなるベアリング3aと、密封用のシー
ル10を嵌装した薄肉キャップ3bとの二つの部材に分
けて構成してある。
ャフト5に対する軸受部材としての役目の他にスラスト
荷重を支持するスラストブッシュとしての役目をも併せ
もつ厚肉円板からなるベアリング3aと、密封用のシー
ル10を嵌装した薄肉キャップ3bとの二つの部材に分
けて構成してある。
【0042】同様に、サイドケース4もまた、軸受部材
としての役目とスラスト荷重を支持するスラストブッシ
ュとしての役目をも併せもつ厚肉円板のベアリング4a
と、密閉用の薄肉キャップ4bの二つの部材にそれぞれ
分けて構成している。
としての役目とスラスト荷重を支持するスラストブッシ
ュとしての役目をも併せもつ厚肉円板のベアリング4a
と、密閉用の薄肉キャップ4bの二つの部材にそれぞれ
分けて構成している。
【0043】なお、上記薄肉キャップ4bには作動油の
注入孔4cが設けてあり、当該注入孔4cは、ロータリ
ダンパ1への作動油注入後にスチールボール4dによっ
て密封される。
注入孔4cが設けてあり、当該注入孔4cは、ロータリ
ダンパ1への作動油注入後にスチールボール4dによっ
て密封される。
【0044】このように、両サイドケース3,4を単純
な形をした円板形状の軸受用ベアリング3a,4aと密
封用の薄肉キャップ3b,4bとの二つの部材に分けて
構成することにより、サイドケースとしての本来の役目
を確保しつつ加工の容易化と軽量化とを図ることができ
る。
な形をした円板形状の軸受用ベアリング3a,4aと密
封用の薄肉キャップ3b,4bとの二つの部材に分けて
構成することにより、サイドケースとしての本来の役目
を確保しつつ加工の容易化と軽量化とを図ることができ
る。
【0045】ベアリング3a,4aにおける背面側の外
周部分には、それぞれ面取りが施されており、これら面
取りによって薄肉キャップ3b,4bとの間に環状溝1
1a,11bを形成し、これら環状溝11a,11b内
にシール12a,12bを嵌装してある。
周部分には、それぞれ面取りが施されており、これら面
取りによって薄肉キャップ3b,4bとの間に環状溝1
1a,11bを形成し、これら環状溝11a,11b内
にシール12a,12bを嵌装してある。
【0046】上記したサイドケース3,4は、ベアリン
グ3a,4aを内側にしてケーシング2における両端薄
肉部2a,2b内の突き当たりまで挿入される。
グ3a,4aを内側にしてケーシング2における両端薄
肉部2a,2b内の突き当たりまで挿入される。
【0047】そして、しかる後に、これら両端薄肉部2
a,2bを薄肉キャップ3b,4bに沿って折り曲げ、
この折り曲げによる加締め13a,13bによってケー
シング2に対し一体的に取り付けられる。
a,2bを薄肉キャップ3b,4bに沿って折り曲げ、
この折り曲げによる加締め13a,13bによってケー
シング2に対し一体的に取り付けられる。
【0048】かくして、ケーシング2とサイドケース
3,4は、シャフト5と協同して密閉された作動室6を
画成することになるのである。
3,4は、シャフト5と協同して密閉された作動室6を
画成することになるのである。
【0049】シャフト5は、その外周に上記したケーシ
ング2の中央部分における所定の長さ寸法に適合する長
さの大径部5aを有し、この大径部5aの外周面に前記
ケーシング2側の溝7a,7bと同じように180度の
位相差をもつ軸方向の二つの溝14a,14b(図2参
照)を穿ち、これら溝14a,14b内に基端側を嵌着
してそれぞれベーン15,16を設けている。
ング2の中央部分における所定の長さ寸法に適合する長
さの大径部5aを有し、この大径部5aの外周面に前記
ケーシング2側の溝7a,7bと同じように180度の
位相差をもつ軸方向の二つの溝14a,14b(図2参
照)を穿ち、これら溝14a,14b内に基端側を嵌着
してそれぞれベーン15,16を設けている。
【0050】これらベーン15,16もまた、セパレー
トブロック8,9と同様にケーシング2における中央部
分の所定の長さ寸法に適合して構成すると共に、基端側
の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく構成してあ
る。
トブロック8,9と同様にケーシング2における中央部
分の所定の長さ寸法に適合して構成すると共に、基端側
の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大きく構成してあ
る。
【0051】また、セパレートブロック8,9とベーン
15,16の高さは、図2にみられるように、それぞれ
の先端がシャフト5における大径部5aの外周面とケー
シング2の内周面とに摺接する寸法に作ってある。
15,16の高さは、図2にみられるように、それぞれ
の先端がシャフト5における大径部5aの外周面とケー
シング2の内周面とに摺接する寸法に作ってある。
【0052】これにより、セパレートブロック8,9と
ベーン15,16は、互いに協同して作動室6内を四つ
の油室17,18,19,20に区画すると共に、シャ
フト5の回動に伴って油室17,19と油室18,20
を交互に収縮・膨張させることになる。
ベーン15,16は、互いに協同して作動室6内を四つ
の油室17,18,19,20に区画すると共に、シャ
フト5の回動に伴って油室17,19と油室18,20
を交互に収縮・膨張させることになる。
【0053】一方、シャフト5は、パイプ状の中空構造
に構成してあり、サイドケース3,4のベアリング3
a,4aによって回動自在に支持されている。
に構成してあり、サイドケース3,4のベアリング3
a,4aによって回動自在に支持されている。
【0054】シャフト5の一方の端部は、外方に向かっ
て先細りとなるテーパ21状に形成してあり、かつ、サ
イドケース3の薄肉キャップ3bを貫通して外部に延
び、その突出部分をシール10で油密に封じている。
て先細りとなるテーパ21状に形成してあり、かつ、サ
イドケース3の薄肉キャップ3bを貫通して外部に延
び、その突出部分をシール10で油密に封じている。
【0055】また、シャフト5の他方の端部は、サイド
ケース4の薄肉キャップ4bの近くまで延びて当該薄肉
キャップ4b内に開口している。
ケース4の薄肉キャップ4bの近くまで延びて当該薄肉
キャップ4b内に開口している。
【0056】上記シャフト5の外部への開口端は、他端
から穴加工を施すことによって閉じてもよいが、この実
施例にあっては、上記テーパ21の部分にシール22を
もつブロック23を嵌着してシャフト5内の中空部を密
閉している。
から穴加工を施すことによって閉じてもよいが、この実
施例にあっては、上記テーパ21の部分にシール22を
もつブロック23を嵌着してシャフト5内の中空部を密
閉している。
【0057】ブロック23は、上記シール22によりシ
ャフト5内の中空部26を外部に対して気密に保つと共
に、シャフト5の連結部25を内面側からバックアップ
して当該部分の変形を阻止する役目をも果たす。
ャフト5内の中空部26を外部に対して気密に保つと共
に、シャフト5の連結部25を内面側からバックアップ
して当該部分の変形を阻止する役目をも果たす。
【0058】しかも、上記と併せて、ブロック23の外
側面にはねじ孔24を穿設し、外部振動体への連結部2
5の結合時にこのねじ孔24を利用して当該ブロック2
3を外方に引っ張ることができるようにしてある。
側面にはねじ孔24を穿設し、外部振動体への連結部2
5の結合時にこのねじ孔24を利用して当該ブロック2
3を外方に引っ張ることができるようにしてある。
【0059】その結果、外方へと引っ張られたブロック
23は、テーパ21と協同して中空部26の密閉作用を
確保しつつ、かつ、連結部25を拡径して外周面に形成
したスプライン27のガタを排除する役目をも果たすこ
とになる。
23は、テーパ21と協同して中空部26の密閉作用を
確保しつつ、かつ、連結部25を拡径して外周面に形成
したスプライン27のガタを排除する役目をも果たすこ
とになる。
【0060】かくして、ロータリダンパ1は、外部振動
体から連結部25を通してシャフト5に往復回動運動が
伝えられると、ベーン15,16が当該シャフト5を通
して軸心周りに左右に回動し、ケーシング2側のセパレ
ートブロック8,9との間の油室17,19および1
8,20を交互に収縮・拡張させる。
体から連結部25を通してシャフト5に往復回動運動が
伝えられると、ベーン15,16が当該シャフト5を通
して軸心周りに左右に回動し、ケーシング2側のセパレ
ートブロック8,9との間の油室17,19および1
8,20を交互に収縮・拡張させる。
【0061】これにより、収縮する側の油室内の作動油
が、ベーン15,16の先端とケーシング2との間の隙
間,ベーン15,16の両側面とベアリング3a,4a
との間の隙間,セパレートブロック8,9の先端とシャ
フト5の大径部5aとの間の隙間、およびセパレートブ
ロック8,9の両側面とベアリング3a,4aとの間の
隙間を通して拡張する側の油室に流れる。
が、ベーン15,16の先端とケーシング2との間の隙
間,ベーン15,16の両側面とベアリング3a,4a
との間の隙間,セパレートブロック8,9の先端とシャ
フト5の大径部5aとの間の隙間、およびセパレートブ
ロック8,9の両側面とベアリング3a,4aとの間の
隙間を通して拡張する側の油室に流れる。
【0062】そして、これら隙間を流れる作動油の流動
抵抗によって減衰力が発生し、この減衰力がベーン1
5,16からシャフト5を通して外部の振動体に作用
し、当該振動体の動きを制振する。
抵抗によって減衰力が発生し、この減衰力がベーン1
5,16からシャフト5を通して外部の振動体に作用
し、当該振動体の動きを制振する。
【0063】この場合、油室17,19と油室18,2
0との間には、発生減衰力に基づく作動油の圧力差が生
じ、これら圧力差によってセパレートブロック8,9と
ベーン15,16をそれぞれ拡張する低圧側の油室に向
って押す。
0との間には、発生減衰力に基づく作動油の圧力差が生
じ、これら圧力差によってセパレートブロック8,9と
ベーン15,16をそれぞれ拡張する低圧側の油室に向
って押す。
【0064】この圧力差に基づく押圧力は、セパレート
ブロック8,9とベーン15,16を拡張側の油室に向
って押し倒そうとする転倒モーメントとして作用する。
ブロック8,9とベーン15,16を拡張側の油室に向
って押し倒そうとする転倒モーメントとして作用する。
【0065】そこで、図3を用いて、セパレートブロッ
ク8,9とベーン15,16に作用する上記転倒モーメ
ントについて考えてみることにする。
ク8,9とベーン15,16に作用する上記転倒モーメ
ントについて考えてみることにする。
【0066】ただし、この図3にあっては、セパレート
ブロック8とベーン15のみを示してあるが、これらと
対向するセパレートブロック9とベーン16についても
全く同じことが言える。
ブロック8とベーン15のみを示してあるが、これらと
対向するセパレートブロック9とベーン16についても
全く同じことが言える。
【0067】今、油室17,19が収縮側になって内部
作動油圧力がPとなり、これら油室17,19に対向す
る拡張側の油室18,20の内部作動油圧力が仮にp=
0になったとする。
作動油圧力がPとなり、これら油室17,19に対向す
る拡張側の油室18,20の内部作動油圧力が仮にp=
0になったとする。
【0068】ここで、セパレートブロック8,9とベー
ン15,16の高さ寸法をH,幅寸法をB(図1参照)
とすると、これらセパレートブロック8,9とベーン1
5,16には、それぞれa点の周りに反時計回りの転倒
モーメントM M=B×H×P×H/2 =1/2×B×P×H2 …………… が作用する。
ン15,16の高さ寸法をH,幅寸法をB(図1参照)
とすると、これらセパレートブロック8,9とベーン1
5,16には、それぞれa点の周りに反時計回りの転倒
モーメントM M=B×H×P×H/2 =1/2×B×P×H2 …………… が作用する。
【0069】それに対して、セパレートブロック8,9
とベーン15,16は、前記したように、基端側の厚さ
寸法Tが先端側の厚さ寸法tよりも大きく構成してある
ために、これらの寸法差に基づく受圧面を有している。
とベーン15,16は、前記したように、基端側の厚さ
寸法Tが先端側の厚さ寸法tよりも大きく構成してある
ために、これらの寸法差に基づく受圧面を有している。
【0070】その結果、これらの寸法差に基づく受圧面
にも油室17,19の内部作動油圧力Pが作用して、セ
パレートブロック8,9とベーン15,16には、a点
周りに逆向きの時計方向回りの復元モーメントm m=(T−t)/2×B×P×{T/2+t/2+(T−t)/4} =1/2×B×P×(T−t)×1/4×(3T+t) …………… が上記反時計回りの転倒モーメントMに抗して発生す
る。
にも油室17,19の内部作動油圧力Pが作用して、セ
パレートブロック8,9とベーン15,16には、a点
周りに逆向きの時計方向回りの復元モーメントm m=(T−t)/2×B×P×{T/2+t/2+(T−t)/4} =1/2×B×P×(T−t)×1/4×(3T+t) …………… が上記反時計回りの転倒モーメントMに抗して発生す
る。
【0071】勿論、この復元モーメントmは、上記基端
側と先端側の厚さ寸法の差に基づいて発生するものであ
る。
側と先端側の厚さ寸法の差に基づいて発生するものであ
る。
【0072】したがって、セパレートブロック8,9と
ベーン15,16の厚さ方向の断面が長方形であった場
合には、上記式において「T=t」となって復元モー
メントは働かない。
ベーン15,16の厚さ方向の断面が長方形であった場
合には、上記式において「T=t」となって復元モー
メントは働かない。
【0073】そのために、この場合には、ケーシング2
とセパレートブロック8,9およびシャフト5とベーン
15,16との間に転倒モーメントMに抗し得るだけの
結合強度を必要とする。
とセパレートブロック8,9およびシャフト5とベーン
15,16との間に転倒モーメントMに抗し得るだけの
結合強度を必要とする。
【0074】しかし、この実施例のロータリダンパ1に
あっては、前記したようにセパレートブロック8,9と
ベーン15,16の基端側と先端側との厚さ寸法の差に
基づく復元モーメントmが作用する。
あっては、前記したようにセパレートブロック8,9と
ベーン15,16の基端側と先端側との厚さ寸法の差に
基づく復元モーメントmが作用する。
【0075】そこで、この復元モーメントmが転倒モー
メントMと等しいか、或いはそれ以上になるように、す
なわち「M≦m」になるようにセパレートブロック8,
9とベーン15,16の基端側および先端側の厚さ寸法
T,tを選んでやる。
メントMと等しいか、或いはそれ以上になるように、す
なわち「M≦m」になるようにセパレートブロック8,
9とベーン15,16の基端側および先端側の厚さ寸法
T,tを選んでやる。
【0076】このようすれば、復元モーメントmが転倒
モーメントMに打ち勝つことになるので、セパレートブ
ロック8,9とベーン15,16がa点周りに反時計方
向へと転倒することはない。
モーメントMに打ち勝つことになるので、セパレートブ
ロック8,9とベーン15,16がa点周りに反時計方
向へと転倒することはない。
【0077】そして、そのための条件は、上記式およ
び式において「M≦m」と置いて整理した H2 ≦1/4×(3T2 −2Tt−t2 )…………… で与えられることになる。
び式において「M≦m」と置いて整理した H2 ≦1/4×(3T2 −2Tt−t2 )…………… で与えられることになる。
【0078】ただし、上記した式において、左辺と右
辺が等しくなるようににとった場合には、「M=m」と
なってセパレートブロック8,9とベーン15,16は
バランスした状態を保つ。
辺が等しくなるようににとった場合には、「M=m」と
なってセパレートブロック8,9とベーン15,16は
バランスした状態を保つ。
【0079】それに反して、右辺を大きくとった場合に
は、「M<m」となってセパレートブロック8,9とベ
ーン15,16には、復元モーメントmがa点周りに逆
方向の転倒モーメントとして働くことになる。
は、「M<m」となってセパレートブロック8,9とベ
ーン15,16には、復元モーメントmがa点周りに逆
方向の転倒モーメントとして働くことになる。
【0080】そのために、セパレートブロック8,9と
ベーン15,16は、復元モーメントmと転倒モーメン
トMとの差によって油室17,19側へと向って転倒し
ようとするが、これはケーシング2セパレートブロック
8,9およびシャフト5とベーン15,16の接合面の
働きによって抑えることができる。
ベーン15,16は、復元モーメントmと転倒モーメン
トMとの差によって油室17,19側へと向って転倒し
ようとするが、これはケーシング2セパレートブロック
8,9およびシャフト5とベーン15,16の接合面の
働きによって抑えることができる。
【0081】このことから、特に、当該実施例にあって
は、上記セパレートブロック8,9とベーン15,16
における基端部に厚さ方向へと向って両側から突出する
鍔部8a,9a,15a,16aを構成し、当該鍔部8
a,9a,15a,16aによってそれぞれの接合面の
厚さ方向の寸法を大きくとっている。
は、上記セパレートブロック8,9とベーン15,16
における基端部に厚さ方向へと向って両側から突出する
鍔部8a,9a,15a,16aを構成し、当該鍔部8
a,9a,15a,16aによってそれぞれの接合面の
厚さ方向の寸法を大きくとっている。
【0082】かくして、セパレートブロック8,9とベ
ーン15,16が転倒しないための条件は、それらの幅
寸法Bと作動油圧力Pによらずに、高さ寸法Hと基端側
の厚さ寸法Tおよび先端側の厚さ寸法tとの断面形状の
バランスによってのみ決定されることが分かる。
ーン15,16が転倒しないための条件は、それらの幅
寸法Bと作動油圧力Pによらずに、高さ寸法Hと基端側
の厚さ寸法Tおよび先端側の厚さ寸法tとの断面形状の
バランスによってのみ決定されることが分かる。
【0083】したがって、上記式を満たすように、こ
れら高さ寸法Hと基端側の厚さ寸法Tおよび先端側の厚
さ寸法tを決めてやれば、ケーシング2とセパレートブ
ロック8,9およびシャフト5とベーン15,16の結
合は、単に当該部分のシール性を確保できる程度の結合
力でよいことになる。
れら高さ寸法Hと基端側の厚さ寸法Tおよび先端側の厚
さ寸法tを決めてやれば、ケーシング2とセパレートブ
ロック8,9およびシャフト5とベーン15,16の結
合は、単に当該部分のシール性を確保できる程度の結合
力でよいことになる。
【0084】そのための結合手段としては、溶接(蝋付
けを含む)や圧入或いは接着剤等が考えられる。
けを含む)や圧入或いは接着剤等が考えられる。
【0085】しかし、溶接では、加熱による熱変形が生
じるので高い寸法精度を必要とするロータリダンパには
不向きであり、しかも、互いに結合されるケーシング2
とセパレートブロック8,9、およびシャフト5とベー
ン15,16の材質や溶接棒或いは蝋材の選定にも制限
が生じる。
じるので高い寸法精度を必要とするロータリダンパには
不向きであり、しかも、互いに結合されるケーシング2
とセパレートブロック8,9、およびシャフト5とベー
ン15,16の材質や溶接棒或いは蝋材の選定にも制限
が生じる。
【0086】また、圧入ではシール性に難点があり、接
着材では厳しい使用環境が考えられるロータリダンパに
あっては耐久性の上で問題がある。
着材では厳しい使用環境が考えられるロータリダンパに
あっては耐久性の上で問題がある。
【0087】そこで、当該実施例にあっては、確実なシ
ール性と耐久性を有し、かつ、結合後の変形も少ない結
合手段として、ケーシング2側の溝7a,7bに対する
セパレートブロック8,9の嵌着部とシャフト5側の溝
14a,14bに対するベーン15,16の嵌着部に、
それぞれメタルフローまたはレーザ溶接を施して油密構
造にしてある。
ール性と耐久性を有し、かつ、結合後の変形も少ない結
合手段として、ケーシング2側の溝7a,7bに対する
セパレートブロック8,9の嵌着部とシャフト5側の溝
14a,14bに対するベーン15,16の嵌着部に、
それぞれメタルフローまたはレーザ溶接を施して油密構
造にしてある。
【0088】すなわち、メタルフローは、一方の金属部
材に設けた溝内にもう一方の金属部材を冷間加工により
充分に流入させて強固な結合を得る加圧接合手段であっ
て、例えば、軸とプーリのように結合箇所が円または楕
円でしかもエンドレスである場合に適している。
材に設けた溝内にもう一方の金属部材を冷間加工により
充分に流入させて強固な結合を得る加圧接合手段であっ
て、例えば、軸とプーリのように結合箇所が円または楕
円でしかもエンドレスである場合に適している。
【0089】しかし、この実施例のように、シール性の
確保を目的とするような場合にあっては、たとえ、上記
のような条件を満たさなくても、例えば、ケーシング2
の外周或いはシャフト5の大径部5aを金型で拘束し、
セパレートブロック8,9とベーン15,16をそれぞ
れ加圧することでケーシング2およびシャフト5の変形
を最小限に保って結合することができる。
確保を目的とするような場合にあっては、たとえ、上記
のような条件を満たさなくても、例えば、ケーシング2
の外周或いはシャフト5の大径部5aを金型で拘束し、
セパレートブロック8,9とベーン15,16をそれぞ
れ加圧することでケーシング2およびシャフト5の変形
を最小限に保って結合することができる。
【0090】また、レーザ溶接は、各種の溶接の中でも
他のものとは大きく異なり、局部的に熱を加えて結合す
る手段であるために熱変形が極めて少なく、したがっ
て、この実施例の場合の結合手段として適している。
他のものとは大きく異なり、局部的に熱を加えて結合す
る手段であるために熱変形が極めて少なく、したがっ
て、この実施例の場合の結合手段として適している。
【0091】なお、メタルフローやレーザ溶接によって
もセパレートブロック8,9とベーン15,16の結合
力をある程度確保できるので、その範囲内において先に
述べた復元モーメントmを転倒モーメントMよりも小さ
くとってやったとしても、セパレートブロック8,9と
ベーン15,16が転倒を起こすことはない。
もセパレートブロック8,9とベーン15,16の結合
力をある程度確保できるので、その範囲内において先に
述べた復元モーメントmを転倒モーメントMよりも小さ
くとってやったとしても、セパレートブロック8,9と
ベーン15,16が転倒を起こすことはない。
【0092】一方、この種のロータリダンパにあって
は、作動油の温度変化や外部漏洩等によって油室17〜
20内に封入してある作動油に過不足が生じると、ロー
タリダンパとしての減衰作用に直接悪影響を与える。
は、作動油の温度変化や外部漏洩等によって油室17〜
20内に封入してある作動油に過不足が生じると、ロー
タリダンパとしての減衰作用に直接悪影響を与える。
【0093】そこで、これを防止し、かつ、ロータリダ
ンパの作動方向における発生減衰力に差を与えて外部振
動体に生じた振動を効果的に制振するために、当該実施
例のロータリダンパ1にあっては、以下に述べるような
構成をも兼ね備えている。
ンパの作動方向における発生減衰力に差を与えて外部振
動体に生じた振動を効果的に制振するために、当該実施
例のロータリダンパ1にあっては、以下に述べるような
構成をも兼ね備えている。
【0094】すなわち、図1に示すように、中空構造に
したシャフト5の中空部26の内部には、シール28を
介してテレスコープ状に嵌装したケース29とキャップ
30とからなるカートリッジタイプの圧力ガス容器31
を納めてある。
したシャフト5の中空部26の内部には、シール28を
介してテレスコープ状に嵌装したケース29とキャップ
30とからなるカートリッジタイプの圧力ガス容器31
を納めてある。
【0095】そして、この圧力ガス容器31で中空部2
6内をガス室32とアキュムレータ油室33とに区画し
ている。
6内をガス室32とアキュムレータ油室33とに区画し
ている。
【0096】上記アキュムレータ油室33は、サイドケ
ース4における薄肉キャップ4bの内部からベアリング
4aの軸受面に穿った油路34b、および図2に示すベ
ーン15,16の基端面に設けた油路35a,35bを
通してベーン15,16の内部油路36a,36bに連
通している。
ース4における薄肉キャップ4bの内部からベアリング
4aの軸受面に穿った油路34b、および図2に示すベ
ーン15,16の基端面に設けた油路35a,35bを
通してベーン15,16の内部油路36a,36bに連
通している。
【0097】なお、ベアリング4aの軸受面に油路34
bを穿つことなくシャフト5とベアリング4aの摺接隙
間を利用してアキュムレータ油室33を、当該摺接隙間
から油路35a,35bを通してベーン15,16の内
部油路36a,36bに連通するようにしてもよい。
bを穿つことなくシャフト5とベアリング4aの摺接隙
間を利用してアキュムレータ油室33を、当該摺接隙間
から油路35a,35bを通してベーン15,16の内
部油路36a,36bに連通するようにしてもよい。
【0098】そして、これら内部油路36a,36bが
ベーン15,16に圧入して設けたチェックバルブ3
7,38,39,40を通して各油室17〜20に連通
すると共に、チェックバルブ37,39と並列に設けた
伸圧減衰力比設定用のオリフィス41a,41bを通し
て油室17,19にも通じている。
ベーン15,16に圧入して設けたチェックバルブ3
7,38,39,40を通して各油室17〜20に連通
すると共に、チェックバルブ37,39と並列に設けた
伸圧減衰力比設定用のオリフィス41a,41bを通し
て油室17,19にも通じている。
【0099】各チェックバルブ37〜40は同一の構造
となっており、図4にみられるように、ケース42を絞
り成形で構成することにより、当該ケース42内にチェ
ックボール43とチェックスプリング44を納めてそれ
ぞれカートリッジ構造に構成してある。
となっており、図4にみられるように、ケース42を絞
り成形で構成することにより、当該ケース42内にチェ
ックボール43とチェックスプリング44を納めてそれ
ぞれカートリッジ構造に構成してある。
【0100】そして、図2に示すように、これらチェッ
クバルブ37〜40をそれぞれケース42を介してベー
ン15,16の両面に圧入して埋め込み、各チェックバ
ルブ37〜40を通して内部油路36a,36bをそれ
ぞれ油室17〜20に連通するようにしている。
クバルブ37〜40をそれぞれケース42を介してベー
ン15,16の両面に圧入して埋め込み、各チェックバ
ルブ37〜40を通して内部油路36a,36bをそれ
ぞれ油室17〜20に連通するようにしている。
【0101】なお、上記したように、この実施例にあっ
ては、カートリッジタイプの圧力ガス容器31を用いて
シャフト5の中空部26内をアキュムレータとしたが、
この代わりに、中空部26内にフリーピストンを挿入し
てガス室とアキュムレータ油室とに区画することによ
り、当該中空部26内をアキュムレータとして構成する
こともできる。
ては、カートリッジタイプの圧力ガス容器31を用いて
シャフト5の中空部26内をアキュムレータとしたが、
この代わりに、中空部26内にフリーピストンを挿入し
てガス室とアキュムレータ油室とに区画することによ
り、当該中空部26内をアキュムレータとして構成する
こともできる。
【0102】かくして、作動油の温度変化や外部漏洩等
によって油室17〜20内に封入した作動油に不足が生
じたときには、アキュムレータ油室33内の作動油を当
該アキュムレータ油室33と各油室17〜20とを結ぶ
上記の経路、すなわち、油路34b(或いは、シャフト
5とベアリング4aとの摺接隙間)から油路35a,3
5bおよび内部油路36a,36bを通してチェックバ
ルブ37〜40を開きつつ油室17〜20に吸い込んで
その不足分を補う。
によって油室17〜20内に封入した作動油に不足が生
じたときには、アキュムレータ油室33内の作動油を当
該アキュムレータ油室33と各油室17〜20とを結ぶ
上記の経路、すなわち、油路34b(或いは、シャフト
5とベアリング4aとの摺接隙間)から油路35a,3
5bおよび内部油路36a,36bを通してチェックバ
ルブ37〜40を開きつつ油室17〜20に吸い込んで
その不足分を補う。
【0103】反対に、過剰になった場合には、油室17
〜20内の作動油を伸圧減衰力比設定用のオリフィス4
1a,41bから上記の経路を反対の方向に通して、す
なわち、内部通路36a,36bから油路35a,35
bおよび油路34b(或いはシャフト5とベアリング4
aとの摺接隙間)を通してアキュムレータ油室33に押
し出すことにより当該過剰分を排除する。
〜20内の作動油を伸圧減衰力比設定用のオリフィス4
1a,41bから上記の経路を反対の方向に通して、す
なわち、内部通路36a,36bから油路35a,35
bおよび油路34b(或いはシャフト5とベアリング4
aとの摺接隙間)を通してアキュムレータ油室33に押
し出すことにより当該過剰分を排除する。
【0104】また、これらオリフィス41a,41b
は、ロータリダンパ1の作動に際して油室17,19が
収縮側になったときにのみ上記経路を通して作動油の一
部をアキュムレータ油室33に逃がし、当該方向への作
動時における発生減衰力の低下割合をオリフィス41
a,41bの圧損で制限して反対方向の作動時における
発生減衰力との間に適正な差を与える。
は、ロータリダンパ1の作動に際して油室17,19が
収縮側になったときにのみ上記経路を通して作動油の一
部をアキュムレータ油室33に逃がし、当該方向への作
動時における発生減衰力の低下割合をオリフィス41
a,41bの圧損で制限して反対方向の作動時における
発生減衰力との間に適正な差を与える。
【0105】さらに、サイドケース3のベアリング3a
とシール10の間に作動油圧力が籠ると当該シール10
を傷める恐れがある。
とシール10の間に作動油圧力が籠ると当該シール10
を傷める恐れがある。
【0106】そのために、当該実施例にあっては、ベア
リング3aの軸受面にも油路34aを穿ってベアリング
3aとシール10の間をベーン15,16側の油路35
a,35bに連通している。
リング3aの軸受面にも油路34aを穿ってベアリング
3aとシール10の間をベーン15,16側の油路35
a,35bに連通している。
【0107】これにより、シール10の部分に籠った作
動油圧力を、油路34aからアキュムレータ油室33側
に逃がすことでシール10の耐久性を図っている。
動油圧力を、油路34aからアキュムレータ油室33側
に逃がすことでシール10の耐久性を図っている。
【0108】ただし、この点に関しては、ベアリング3
aとシャフト5の摺接隙間を充分に小さく管理してやれ
ば、油路34aが無い場合でもベアリング3aとシャフ
ト5間のクリアランスが絞り効果を発揮して作動油圧力
のカット作用を果たす。
aとシャフト5の摺接隙間を充分に小さく管理してやれ
ば、油路34aが無い場合でもベアリング3aとシャフ
ト5間のクリアランスが絞り効果を発揮して作動油圧力
のカット作用を果たす。
【0109】その結果、ベアリング3aとシール10と
の間に高圧の籠ることがなくなるので、実際にはベアリ
ング3aの軸受面に油路34aを穿ってやらなくても、
ロータリダンパ1の使用に際してシール10の密封作用
を損なうような傷みの生じる恐れはなくなる。
の間に高圧の籠ることがなくなるので、実際にはベアリ
ング3aの軸受面に油路34aを穿ってやらなくても、
ロータリダンパ1の使用に際してシール10の密封作用
を損なうような傷みの生じる恐れはなくなる。
【0110】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、セパレートブロック或いはベーンまたはその両方に
おける基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大き
くして、作動油圧力による転倒モーメントを上記基端側
と先端側の寸法差に基づく受圧面に作用する復元モーメ
ントでキャンセルすることができる。
ば、セパレートブロック或いはベーンまたはその両方に
おける基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大き
くして、作動油圧力による転倒モーメントを上記基端側
と先端側の寸法差に基づく受圧面に作用する復元モーメ
ントでキャンセルすることができる。
【0111】その結果、これらセパレートブロックとベ
ーンをケーシングおよびシャフトと別体構造にしたとし
てもそれらが転倒するのを確実に防止することができ
る。
ーンをケーシングおよびシャフトと別体構造にしたとし
てもそれらが転倒するのを確実に防止することができ
る。
【0112】このことから、セパレートブロックおよび
ベーンを取り付けるための取付用ボルトやボルト挿通
孔,座ぐりおよびねじ孔等の加工が不要となり、部品点
数の低減と、併せて加工工程および組立工程の低減化を
も図ることができる。
ベーンを取り付けるための取付用ボルトやボルト挿通
孔,座ぐりおよびねじ孔等の加工が不要となり、部品点
数の低減と、併せて加工工程および組立工程の低減化を
も図ることができる。
【0113】しかも、この場合において、特に、ベーン
側の取付ボルトを不要としてやればシャフトに対するね
じ孔加工がなくなるので、シャフト内に充分の容量をも
ったアキュムレータを配置するこができ、これによっ
て、ロータリダンパを小型に構成することが可能にな
る。
側の取付ボルトを不要としてやればシャフトに対するね
じ孔加工がなくなるので、シャフト内に充分の容量をも
ったアキュムレータを配置するこができ、これによっ
て、ロータリダンパを小型に構成することが可能にな
る。
【0114】また、セパレートブロックとベーンの結合
部もシール性を確保する程度の結合力でよいことになる
ので、シールを用いることなくメタルフローやレーザ溶
接を施すことで油密構造にすることができ、当該部分の
作動油洩れに対する信頼性を著しく向上させることがで
きる。
部もシール性を確保する程度の結合力でよいことになる
ので、シールを用いることなくメタルフローやレーザ溶
接を施すことで油密構造にすることができ、当該部分の
作動油洩れに対する信頼性を著しく向上させることがで
きる。
【0115】さらに、セパレートブロックとベーンの基
端側をケーシングとシャフト側に形成した溝内に嵌着し
て位置決めを行うことでそれらの結合部を平面合わとす
ることができ、この平面合わせと上記した転倒防止効果
とが相俟ってロータリダンパの作動時におけるベーンの
こじれを少なくし、フリクションを低下させて作動性の
向上を図ることができる。
端側をケーシングとシャフト側に形成した溝内に嵌着し
て位置決めを行うことでそれらの結合部を平面合わとす
ることができ、この平面合わせと上記した転倒防止効果
とが相俟ってロータリダンパの作動時におけるベーンの
こじれを少なくし、フリクションを低下させて作動性の
向上を図ることができる。
【0116】請求項2の発明によれば、上記した効果に
加えて、復元モーメントによる逆向きの転倒モーメント
を抑えるために、それぞれの基端部に厚さ方向へと向う
鍔部を構成してやったとしても、これら鍔部をケーシン
グおよびシャフト側の溝に埋没させて嵌着してやること
により、ロータリダンパとしての有効ストロークを損な
うことなく基端側の厚さ寸法を任意に大きくとることが
可能になる。
加えて、復元モーメントによる逆向きの転倒モーメント
を抑えるために、それぞれの基端部に厚さ方向へと向う
鍔部を構成してやったとしても、これら鍔部をケーシン
グおよびシャフト側の溝に埋没させて嵌着してやること
により、ロータリダンパとしての有効ストロークを損な
うことなく基端側の厚さ寸法を任意に大きくとることが
可能になる。
【0117】かくして、ロータリダンパ自体の構成を小
型かつ軽量化してコストダウンを図ることができるので
ある。
型かつ軽量化してコストダウンを図ることができるので
ある。
【図1】この発明によるロータリダンパの一実施例を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
【図2】同上、縦断側面図である。
【図3】同じく、説明図である。
【図4】チェックバルブのみを取り出して示す拡大断面
図である。
図である。
1 ロータリダンパ 2 ケーシング 5 シャフト 7a,7b ケーシング側の溝 8,9 セパレートブロック 8a,9a セパレートブロックの鍔部 14a,14b シャフト側の溝 15,16 ベーン 15a,16a ベーンの鍔部
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシング側に設けたセパレートブロッ
クとシャフト側から延びるベーンの何れか一方またはそ
の両方を別体構造にして互いに結合したロータリダンパ
において、当該別体構造にしたセパレートブロックとベ
ーンの基端側の厚さ寸法を先端側の厚さ寸法よりも大き
く構成し、かつ、この基端側をケーシングとシャフトの
所定の側に形成した溝内に嵌着して位置決めを行うと共
に、当該嵌着部にメタルフローまたはレーザ溶接を施し
て油密構造にしたことを特徴とするロータリダンパ。 - 【請求項2】 別体構造にしたセパレートブロックとベ
ーンの基端部に厚さ方向に向って突出する鍔部を構成
し、当該鍔部をケーシングとシャフトの所定の側に形成
した溝内に埋没させて嵌着した請求項1のロータリダン
パ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26117894A JPH08105484A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ロータリダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26117894A JPH08105484A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ロータリダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105484A true JPH08105484A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17358219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26117894A Pending JPH08105484A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ロータリダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105484A (ja) |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26117894A patent/JPH08105484A/ja active Pending
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