JPH08102345A - コード付きリモコン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】リモコンとコードの接続部の破損を防止するこ
とが可能なコード付きリモコンを提供する。 【構成】コードとリモコンの接続部において該コードが
回動可能であるコード付きリモコンであって、コードの
リード線が、コードとリモコンとの回動部材に配された
接続端子に固着され、接続端子はリモコン内に配された
プリント基板と導通されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば携帯用ラジオ
やカセットテープレコーダ等に適用して好適なコード付
きリモコン（リモートコントローラ）に関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯用ラジオ等の有線式リモコン（スイ
ッチ）は、従来図１１に示すように、例えばスイッチ２
ａ〜２ｃを備えたリモコン１とコード３との接続部５が
可動しない固定式である。

【０００３】リモコン機器は、通常バックの中やポケッ
トの中等、手探り状態で操作される場所に収納されてい
る場合が多い。従って、上述のように接続部５が固定式
のコードとリモコン機器間に無理な力がかかる。

【０００４】そこで従来は、図１１に示したように、接
続部５のコード３にスリット状のきざみ７を形成するこ
とにより無理な力に対抗し、接続部５での損傷を防止し
ようとしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、リモコ
ン１とコード３の接続部５にスリット状のきざみ７を形
成しても、無理な力が何度かかかった場合はその力に耐
えきれず、接続部５での破損を生じた。

【０００６】そこで、この発明は上述の課題を考慮し
て、リモコンとコードの接続部の破損を防止することが
可能なコード付きリモコンを提供することを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の請求項１によれば、コードとリモコンの接
続部において該コードが回動可能であるコード付きリモ
コンであって、コードのリード線が、コードとリモコン
との回動部材に配された接続端子に固着され、接続端子
はリモコン内に配されたプリント基板と導通されてなる
ことを特徴とするものである。

【０００８】また、本発明の請求項２によれば、コード
とリモコンの接続部において該コードが回動可能である
コード付きリモコンであって、コードのリード線がリモ
コン内に固着され、コードはコードのリモコンに対する
可能基準位置を略中心として少なくとも一回巻かれてい
ることを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】本発明によれば、コード１３とリモコン１１と
の接続部２５でコード１３がリモコンに対し回動可能で
あるため、リード線の引出し方向の自由度が増し、コー
ド１３とリモコン１１との接続部２５でコードに無理な
力がかからなくなる。

【００１０】また、本発明よれば、コード１３のリード
線とリモコンとの接続部に配された回動部材に連結され
ているため、コードは所定の範囲内で回動運動をするこ
とが可能となり、コードに無理な力がかからなくなる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明のコード付きリモコンの第１実
施例を図面に基づいて説明する。図１は本発明のコード
付きリモコンの第１実施例を示す図であり、図２は第１
実施例の分解斜視図であり、第３図はコード回動部材の
斜視図である。

【００１２】図１及び図２に示すように、第１実施例の
リモコン１１は、矢印Ｘ，Ｘ′の範囲内で首振り（回
動）可能なコード１３を配しており、スイッチ１２ａ〜
１２ｃを配した上カバー１５、上カバー１５の底部とな
る底カバー１６、コード１３とリモコン１１との接続部
に配されコード１３を回動させるためのコード回動部材
１８ａ，１８ｂを備えている。

【００１３】各コード回動部材１８ａ，１８ｂは、特に
図２に示すように、大小２つの同心円弧部を外形に有す
る回動上カバー１１８と、回動底カバー２１８からな
り、内部にコード１３内のリード線１３ａを接続し、切
欠き２０ａを有する回動円板２０が配されている。

【００１４】底カバー１６には、タクトスイッチ２２ａ
〜２２ｃとストリップ状端子２４を備えたリモコン回路
板２６と、２本の円筒状支持軸２７ａ，２７ｂが設けら
れている。

【００１５】回動上カバー１１８、回動円板２０及び回
動底カバー２１８には支持軸２７ａを通すそれぞれ孔１
１８ａ，２０ｂ，２１８ａが設けられており、回動上カ
バー１１８、回動円板２０及び回動底カバー２１８は支
持軸２７ａを回動軸として回動する。また、回動底カバ
ー２１８のコード引出し部には、本例では２ヶ所に突起
２１８ｃが配されている。

【００１６】なお、図２において支持軸２７ｂを回動軸
として回動する回動部材は図示を省略した。

【００１７】上カバー１５の円形の孔１５ａ，１５ｂは
ビス３２ａ，３２ｂを支持軸２７ａ，２７ｂのビス穴３
０ａ，３０ｂに通すための孔である。リング座金３１は
回動上カバー１１８の孔１１８ａ上方で上カバー１５の
孔１５ａ下方に配されている。回動上カバー１１８の孔
１１８ｂは回動底カバー２１８のビス穴２１８ｂと合わ
せられ、図３に特に示すようにビス３５ａでねじ止めさ
れる。

【００１８】図４は図１（ｂ）のＩ−Ｉ要部断面図であ
り、コード１３のリード線１３ａは回動円板２０上の接
続端子２０ｃを介してリモコン回路板２６上の接続端子
２４に接続される。この接続端子２０ｃは回動円板２０
と同心円弧状に形成されており、リモコン本体に対しコ
ード回動部材が回動した場合でも、回動円板２０上の接
続端子２０ｃとリモコン回路板２６上の接続端子２４は
常に導通される。

【００１９】回動底カバー２１８のコード引出し部の突
起２１８ｃは図４に示すように、コード１３面に若干食
い込むようにコード１３がずれないように配されてい
る。

【００２０】上述のように構成されたコード（リード
線）付きリモコンは、図１（ｂ）に示すように、コード
１３は中位のＡの位置から矢印Ｐ方向の例えばＢの位置
へ、あるいはその反対方向、Ｑ方向の位置（図示せず）
へ支持軸２７ａを回動軸として回動される。

【００２１】同様に、コード１３は中位のＡ′の位置か
ら矢印Ｐ′方向の例えばＢ′の位置へ、あるいはその反
対方向、Ｑ′方向の位置（図示せず）へ支持軸２７ｂを
回動軸として回動される。このようにしてコード１３の
引出し方向の自由度が増す。

【００２２】図５は第１実施例の回動コードの回動角度
を説明するための図である。図５では、リモコンの上カ
バー１５を取り除いた状態で示した。実線で示した中位
のコード回動部材１８ａ及びコード１３を、回動ストッ
パとしての側板１６ａ迄矢印Ｒ方向に一極に回動（首振
り）させた状態を一点鎖線で示した。すなわちコード１
３をコード１３′に移動させた。このときの支持軸２７
ａの中心をＯとしてコード１３の中心軸をＴとし、コー
ド１３′の中心軸をＴ′とすれば、コード１３の回動角
度は∠ＴＯＴ′となり、本例では略４５°である。

【００２３】すなわち本例では、中位の状態から左右に
４５°だけコード１３を移動（回動）させることができ
る。

【００２４】図９は本発明の第２実施例におけるコード
回動部材の斜視図であり、図６はリモコンの分解斜視図
である。第１実施例と同一部分は同一符号を付して説明
を省略する。

【００２５】図６に示すように、本第２実施例ではリモ
コンとコード１３の接続部の回動上カバー１１８と回動
底カバー２１８内でコード１３が１回巻き部１３ｄが形
成され、コード１３の引出し力に対する緊張を緩和して
いる。図７にその部位の要部断面図を示した。

【００２６】また、底カバー１６には可動基準位置とな
る支持軸２７ａとリモコン回路板２６の間及び支持軸２
７ｂとリモコン回路板２６の間にコード端部をガイド、
固定するためのコード固定部材４０ａ，４０ｂが配され
ている。コード固定部材４０ａ，４０ｂのコードガイド
部１４０ａ，１４０ｂに通されたコード１３の端部はコ
ード固定板４１ａ，４１ｂによって下圧力をかけられ固
定されると共に、このコード固定部材４０ａとコード固
定板４１ａによってコード端部からのリード線１３ａが
リモコン回路板２６上の接続端子２６ａに安定に接続さ
れる（図８）。

【００２７】図９に示すように、コード回動部材１８の
回動によりジャック１９側のコード１３が矢印方向に回
動移動する。

【００２８】図１０は本実施例の他の外観例であり、本
例では上カバー１５、底カバー１６の外形が略楕円形を
なし、コード回動部材１８ａ，１８ｂが配される部位に
おいて上カバー１５に突出部５０ａ，５０ｂが設けられ
ており、上方から回動運動を想定し得る。なお、接続部
でのコードの回動は矢印で示すように上述と同様であ
る。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リモコンとコードとの接続部が可動となるようにしたも
のである。

【００３０】そのため、リモコンからのコードの引出し
方向の自由度が増大し、コード自体に無理な力がかから
なくなり、接続部での破損等を減少させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコード付きリモコンの第１実施例を示
す図である。

【図２】第１実施例の分解斜視図である。

【図３】第１実施例のコード回動部材の斜視図である。

【図４】第１実施例の要部断面図である。

【図５】本発明の回動コードの回動角度を示す図であ
る。

【図６】第２実施例の分解斜視図である。

【図７】第２実施例の要部断面図である。

【図８】第２実施例のコード端部を示す図である。

【図９】第２実施例のコード回動部材の斜視図である。

【図１０】実施例の他の外観例を示す図である。

【図１１】従来のリモコンを示す図である。

【符号の説明】

１，１１ リモコン ２ａ，２ｂ，２ｃ，１２ａ，１２ｂ，１２ｃ スイッチ ３，１３ コード ５，２５ 接続部 ７ きざみ ９ ジャック １３ａ コード線 １５ 上カバー １６ 底カバー １６ａ 側板 １８ａ，１８ｂ コード回動部材 ２０ 回動円板 ２６ リモコン回路板 ２７ａ，２７ｂ 支持軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コードとリモコンの接続部において該コ
   ードが回動可能であるコード付きリモコンであって、 上記コードのリード線が、上記コードと上記リモコンと
   の回動部材に配された接続端子に固着され、上記接続端
   子はリモコン内に配されたプリント基板と導通されてな
   ることを特徴とするコード付きリモコン。
2. 【請求項２】 コードとリモコンの接続部において該コ
   ードが回動可能であるコード付きリモコンであって、 上記コードのリード線がリモコン内に固着され、上記コ
   ードは上記コードのリモコンに対する可能基準位置を略
   中心として少なくとも一回巻かれていることを特徴とす
   るコード付きリモコン。