JP3768628B2 - ビデオカメラの回動カバー開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラの回動可能なカバー(以下、回動カバーという)の開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラの小型化は目覚ましく、ビデオカメラ本体の各外面の投影面積は一般的に減少する傾向にあるため、ビデオカメラを操作するためのボタン(操作ボタン)等を配置可能な箇所も制約されている。しかしながら、その反面、カメラの多機能化や、デザインの差別化により操作ボタンの数は、むしろ増える傾向になっている。
【0003】
また操作性の面から考えると、多数の操作ボタンが単に整然と並んでいたのでは選択使用上の混乱を招き、操作が難しいという印象を与えてしまい、著しくビデオカメラの操作性を損なうこととなる。このため、多数の操作ボタンを限られた場所に使い易く配置することが求められている。
【0004】
そのため、回動カバーを設け、そのカバーの上面にビデオカメラの撮影時に使用頻度の高い操作ボタンを配置し、ビデオカメラの再生時に使用する操作ボタンを、回動カバーの下部の本体部に配置し、ビデオカメラの再生時に使用する操作ボタンを回動カバーで覆ってしまい、再生時には、回動カバーを回動してビデオカメラの再生時に使用する操作ボタンを操作する。
【0005】
また、特殊な機能設定等に使う使用頻度の低い操作ボタンを、回動カバーで覆ってしまい、表面に露出した操作ボタンの数を減らし、使用上の混乱や誤動作を防ぎ操作性を向上させる等の方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の回動カバーは操作性を向上させるために、回動カバーが閉じた位置及び開ききった位置で任意の回動力以下ではそれぞれ回動が阻止されなくてはならない。そのために回動カバーに凸部を、そして本体部に回動カバーの凸部と係合する凹部を、回動カバーが閉じた位置及び開ききった位置でそれぞれ係合するような位置関係に設けたクリック機構等が備えられているが、この構成では回動カバーの回動の耐久性に問題を有している。
【0007】
また、凸部と凹部との摺動部に擦過によって粉が発生し、見栄えが悪いだけでなく本体内部に侵入すると故障の原因ともなってしまうという問題をも併有している。また、回動カバーを回動の途中で停止させることも可能であるため、操作性の上でも問題を有している。
【0008】
また、回動カバー上の任意の場所にねじりコイルばねの一方の腕を回動可能に係合し、もう一方のねじりコイルばねの腕を本体部の固定部に回動可能に係合し、回動カバーが任意の回動角まで開くまでは、回動カバーが絶えず回動カバーを閉める方向に常時ねじりコイルばねのばね付勢力を受けて押圧され、任意の回動角を超え回動カバーを回動させると、絶えず回動カバーを開ききる方向に常時ばね付勢力を受けるようにしたものもあるが、この場合ねじりコイルばねを設置するためのスペースが十分に必要となるため、操作ボタンを配置できる場所が制約を受けてしまうという、相反した結果となってしまう問題を有している。
【0009】
また、操作フィーリングの面でもねじりコイルばねのへたりや、スペース上の制約から、操作フィーリングの優れた回動カバーを提供するのが困難であるという問題をも含んでいる。
【0010】
本発明は、以上のような従来の各問題点を解消するために、ねじコイルばねの移動軌跡を規制することにより、省スペースにねじりコイルばねを設置することが可能となると共に、回動カバーの回動に伴う、ねじりコイルばねのばね付勢力の変化を調整でき、回動カバーの開閉操作フィーリングを向上させることが可能であるビデオカメラの回動カバー開閉装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明においては、複数の操作ボタンと、回動中心に対して半径方向に伸びる長穴を有し、前記操作ボタンを開閉可能に覆う回動カバーと、回動中心に対して周径方向に伸びるガイド穴を有し、前記操作ボタンが配置されるとともに前記回動カバーを支持する保持部材と、前記回動カバーの開放位置と閉止位置とを、前記回動カバーの前記長穴に回転可能に係止される先端部および前記保持部材に回転可能に係止される後端部とを有するねじりコイルばねの張力の変化により切り替える開閉機構とを備えたビデオカメラの回動カバー開閉装置であって、前記ねじりコイルばねの前記先端部が、前記回動カバーの回動に連動して、前記ガイド穴に規制されながら、前記長穴に沿って前記回動カバーの回動中心に対して半径方向に滑動するようビデオカメラの回動カバー開閉装置を構成することにより、前記目的を達成しようとするものである。
【0012】
【作用】
以上のような本発明構成により、ねじコイルばねの移動軌跡を規制することにより、省スペースにねじりコイルばねを設置することが可能となると共に、回動カバーの回動に伴う、ねじりコイルばねのばね付勢力の変化を調整でき、回動カバーの開閉操作フィーリングを向上させることが可能であるビデオカメラの回動カバー開閉装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、一実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
【実施例】
図1に、本発明に係る一実施例のビデオカメラの回動カバー開閉装置を備えたビデオカメラの側面図を示す。図中、1は電子ビューファインダ(EVF)、2は撮像レンズ、3は録音マイク、そして、ビデオカメラ本体4の内部に、図示していないVTR装置が収容されている。ビデオカメラ本体4に、モードダイヤル5、回動カバー6、液晶パネル7が備えられている。さらに、ビデオカメラ本体4に備えられた各操作ボタン8は、回動カバー6に覆われている。
【0015】
そして、モードダイヤル5によって電源のオン/オフ、録画モード及び再生モードの切り換え等を行い、そのモードに応じたテープカウンタなどの情報が液晶パネル7に表示される。また、カウンタリセット等の液晶パネル7の表示切り換えを行う場合には、回動カバー6を回動させ、回動カバー6に覆われている操作ボタン8を露出させ、操作ボタン8を操作すると、ビデオカメラ本体4の内部の不図示の電気信号処理回路に電気信号が入力され、液晶パネル7の表示が切り替わる。
【0016】
以下、本実施例の回動カバー開閉装置の具体的構成を、図2の分解斜視図を用いて説明する。9は液晶の保護や、美的外観を向上させるための液晶ウインドウで、円形状の透明部材である。10は液晶リングで、中心部に角形状の穴10aを有しており、この穴を透して、液晶パネル7の表示を確認することができる。そしてこの液晶リング10に、前述の液晶ウインドウ9が取り付けられ、さらに液晶リング10は、液晶パネル7を挟んで液晶ホルダ11に、不図示のねじによって固定し取り付けられる。この時、液晶パネル7に取り付けられたフレキ7aは、液晶ホルダ11に設けられたスリット穴11aを貫通して後述するプリント基板12に配線される。
【0017】
モードダイヤル5は、中心に軸穴5aを有しており、この軸穴5内に液晶ホルダ11が挿入され、後述する第2の保持部材17に、ねじ止される。また、モードダイヤル5の下面部に、軸穴5aとほぼ同一の穴を有する円板状の回転板13が不図示のねじによって取り付けられる。そして回転板13裏面には、摺動子14が取り付けられ、摺動子14が、モードダイヤル5の回転動作に伴って回転する。さらに、モードダイヤル5は、外周部の内壁面に歯車状の突起が形成され、この突起とクリックばね15の突起部15aが係合関係に構成されている。そしてクリックばね15は、第1の保持部材16に設けられた円形の溝16aに係合している。すなわち、モードダイヤル5の各モード位置においてクリック感を生ずるようなクリック機構が設けられている。
【0018】
第1の保持部材16の下面には、モードフレキ14が、不図示のねじによって取り付けられている。このモードフレキ14には、モードダイヤル5の回転検出手段となる導電パターン14aが形成されている。そして前記回転板13に取り付けられた摺動子14が、モードダイヤル5の回転動作に伴ってモードフレキ14の動電パターン14a上を電気的に接触しながら摺動する。
【0019】
また第1の保持部材16は、回動カバー6の軸穴6aに嵌合する軸部を具備しており、この軸部と回動カバー6の軸穴6aとが嵌合するように、第1の保持部材16は第2の保持部材17(保持部材)に、不図示のねじによって取り付けられ、回動カバー6を支軸している。第2の保持部材17の下面には、操作ボタン8が取り付けられている。さらに、操作ボタン8の下面にプリント基板12が不図示のねじによって第2の保持部材17に取り付けられている。プリント基板12には、スイッチ12aが実装されており、操作ボタン8の押圧操作によって、スイッチ12aが押され、不図示の電気信号処理回路に電気信号が入力される。
【0020】
回動カバー6に設けられた支持片6bには、長円状の穴が形成されており、この長円状の穴を貫通して、段付きの軸ピン18が取り付けられている。さらに、段付きの軸ピン18は、ねじりコイルばね19の片方の腕の先端部に形成された軸穴19a及び、第2の保持部材17に設けられたガイド穴17a及び、ポリスライダ20を順に貫通して止め金具21によって先端部が係止されている。
【0021】
これにより、ねじりコイルばね19の軸穴19aが先端部に形成された方の腕は、その先端部が段付きの軸ピン18を中心に回動すると共に、支持片6bの長穴状の穴を摺動する。
【0022】
また、ねじりコイルばね19の他端(後端部)は、垂直に曲げられ、第2保持部材17に形成された支持穴17bに係止されている。これにより、ねじりコイルばね19のもう一方の腕は、支持穴17bを中心に回動する。
【0023】
以上のように構成された回動カバー装置について、その動作を説明する。図3、図4は、それぞれ回動カバー開閉装置を閉じた状態及び開いた状態を示す同装置の各平面図である。ねじりコイルばね19のばね付勢力によって回動カバー6は絶えず、第2の保持部材17の受け面17cに押圧され、閉じた位置で任意の回動力以下では回動が阻止されるものである。
【0024】
ねじりコイルばね19のばね付勢力に勝る回動力で回動カバー6の取っ手6cを操作して回動カバー6を回動させると、第2の保持部材17に設けられたガイド穴17aに貫通させて係止された段付きの軸ピン18は、ガイド穴17aに規制されながら回動カバー6に設けられた支持片6bの長円状の穴を、回動中心方向に滑動する。
【0025】
そして、ねじりコイルばね19は、さらに巻き付けられ、ばね付勢力が増していくが、段付き軸ピン18が回動中心方向に滑動することにより、ばね付勢力の増大を緩和することができ、滑らかな操作フィーリングの回動カバーの開閉操作が可能となる。そして、任意の回動角(実施例では、図3の破線で示す40度)でばね付勢力は最大となる。
【0026】
さらに、回動カバー6を回動させると、ねじりコイルばね19の巻き戻す付勢力によってガイド穴17aに規制されながら軸ピン18が滑動するため、回動カバー6は開く方向に回動する。そして回動カバー6に設けられた係合片6dと、第2の保持部材17に設けられた係合片17bとが係合するまで回動カバー6は回動するが、ばね付勢力は、さらに回動させようと働くため、回動カバー6は、開いた位置で任意の回動力以下での回動が阻止されるものである。
【0027】
この一連の動作において、ねじりコイルばね19の移動軌跡は、回動カバー6の外周円と、内周円との間を移動するためのものであり、極めて省スペース的な開閉装置となっている。また、ガイド穴17aの形状を調整することにより、回動カバー6の開閉操作フィーリングを自在に設定することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による回動カバー開閉装置は、複数の操作ボタンと、前記操作ボタンを開閉可能に覆う回動カバーと、前記回動カバーの開放位置と閉止位置とをねじりコイルばねの張力の変化により切り替える開閉機構とを備えたビデオカメラの回動カバー開閉装置であって、回動カバーに係止されたねじりコイルばねの腕の先端部が、回動カバーの保持部材に設けられたガイド穴に規制されながら回動カバーの回動に連動して回動中心方向に滑動する構成としたため、省スペースでの開閉装置が可能となり、ビデオカメラが小型化でき、さらに、操作ボタンの配置の自由度をも増すという効果を有する。また、回動カバーの開閉操作フィーリングも自在に設定できるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のビデオカメラの側面図
【図2】 実施例の回動カバー開閉装置の分解斜視図
【図3】 実施例の回動カバー開閉装置の閉じた状態の平面図
【図4】 実施例の回動カバー開閉装置の開いた状態の平面図
【符号の説明】
1 電子ビューファインダ
2 撮像レンズ
3 録音マイク
4 ビデオカメラ本体
5 モードダイヤル
5a 軸穴
6 回動カバー(回動可能なカバーに対応)
6a 軸穴
6b 支持片
6c 取っ手
6d 係合片
6b 支持片
7 液晶パネル
7a フレキ
8 操作ボタン
9 液晶ウインドウ
10 液晶リング
10a 角穴
11 液晶ホルダ
11a スリット穴
12 プリント基板
12a スイッチ
13 回転板
14 摺動子
14a 導電パターン
15 クリックばね
15a 突起部
16 第1の保持部材
16a 溝
17 第2の保持部材(保持部材に対応)
17a ガイド穴
17b 支持穴
17c 受け面
17d 係合片
18 軸ピン
19 ねじりコイルばね
19a 軸穴
20 ポリスライダ
21 止め金具
Claims (1)
- 複数の操作ボタンと、
回動中心に対して半径方向に伸びる長穴を有し、前記操作ボタンを開閉可能に覆う回動カバーと、
回動中心に対して周径方向に伸びるガイド穴を有し、前記操作ボタンが配置されるとともに前記回動カバーを支持する保持部材と、
前記回動カバーの開放位置と閉止位置とを、前記回動カバーの前記長穴に回転可能に係止される先端部および前記保持部材に回転可能に係止される後端部とを有するねじりコイルばねの張力の変化により切り替える開閉機構とを備えたビデオカメラの回動カバー開閉装置であって、
前記ねじりコイルばねの前記先端部が、前記回動カバーの回動に連動して、前記ガイド穴に規制されながら、前記長穴に沿って前記回動カバーの回動中心に対して半径方向に滑動することを特徴とするビデオカメラの回動カバー開閉装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33971396A JP3768628B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ビデオカメラの回動カバー開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33971396A JP3768628B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ビデオカメラの回動カバー開閉装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10178572A JPH10178572A (ja) | 1998-06-30 |
| JP3768628B2 true JP3768628B2 (ja) | 2006-04-19 |
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ID=18330111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33971396A Expired - Fee Related JP3768628B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ビデオカメラの回動カバー開閉装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3768628B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5501153B2 (ja) * | 2010-08-18 | 2014-05-21 | キヤノン株式会社 | 撮像装置 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP33971396A patent/JP3768628B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH10178572A (ja) | 1998-06-30 |
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