JP3777619B2 - 操作釦装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録及び/又は再生装置やリモートコントロール装置の如き電子機器、及び、このような電子機器において電子回路部に接続されたスイッチを押圧操作するための操作釦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン装置、ラジオ装置、テーププレーヤやディスクプレーヤの如き記録及び/又は再生装置に例示される電子機器においては、電子回路部に接続されたスイッチを押圧操作するための操作釦装置が用いられている。この操作釦装置は、図19に示すように、手指により押圧操作される押圧板101を有している。この押圧板101は、上記電子機器の外筐体102の外面部分に配設されており、押圧操作されることにより、該外筐体102の内方側に変位して、該外筐体102内に配設された上記スイッチを押圧する。
【0003】
ところで、上述のような操作釦装置においては、電子機器の動作モードの多様化、この電子機器を遠隔操作するリモートコントロール装置の多機能化によって、特定の動作モードを選択した場合にのみ用いられる押圧板や、該リモートコントロール装置を使用しない場合にのみ用いられる押圧板が存在することとなっている。そのため、上記電子機器の外筐体上には、通常の、すなわち、選択されることが多い動作モードにおいて使用されない押圧板が多数配設されることとなり、内部の機構設計及び外観デザインにおける自由度が不当に阻害されることとなっている。
【0004】
そこで、上記操作釦装置においては、従来より、各押圧板101を、上記電子機器の動作モードに応じた複数の機能にそれぞれ対応させ、選択された動作モードに応じた機能に対して選択的に機能するものとすることが行われている。すなわち、上記各押圧板101は、モード選択スライダスイッチ103により選択操作される第1の動作モードにおいてはそれぞれに対応された第1の機能のために使用され、該モード選択スライダスイッチ103により第2の動作モードにおいてはそれぞれに対応された第2の機能のために使用される。
【0005】
また、上記電子機器においては、上記動作モードの一として、上記リモートコントロール装置を用いる場合のためや、選択され実行中の動作モードが誤操作により停止または変更されることを防止するための、ホールドモードが選択できるようになされたものがある。このホールドモードにおいては、上記各押圧板101に対する押圧操作が無効とされる。すなわち、このホールドモードは、例えば、再生モードや記録モードの如き他の動作モードと並行して選択される。
【0006】
このホールドモードを実行するための手段としては、機械的手段、または、電気的手段が用いられる。上記機械的手段とは、上記各押圧板101の変位を機械的に阻止することである。上記電気的手段とは、上記スイッチと上記電子回路部との接続を断つこと、または、該電子回路部を制御して該スイッチが押圧操作されても該スイッチに対応された動作を実行させないようにすることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような操作釦装置において、選択された動作モードに応じて上記各押圧板101に対応される機能が変更されるようにした場合には、選択されている動作モードにおける各押圧板101に対応された機能の表示が難解であり、誤操作を生じさせる要因となっている。
【0008】
すなわち、上記各押圧板101には、各動作モードにおいて対応され得る機能が全て表示されており、それらの表示のうちのいずれが有効であるかを、選択されている動作モードが何であるかに依って判断する必要がある。
【0009】
また、上記動作モードの一として上記ホールドモードが選択できる場合には、このホールドモードが選択されているか否かの表示が難解であると、上記各押圧板101に対する押圧操作の有効、無効の判断が困難となるため、該ホールドモードが選択されている場合に、上記電子機器が故障しているとの誤解を生ずる虞れがある。
【0010】
なお、従来、図20及び図21に示すように、上記各押圧板101の近傍に、スライド操作可能なシャッタ部材104を設け、このシャッタ部材104のスライド操作に連動してホールドモードが選択されるように構成された操作釦装置が提案されている。この操作釦装置においては、上記ホールドモードが選択されているときには、図21に示すように、上記各押圧板101は、上記シャッタ部材104により覆われ、押圧操作を阻止される。また、このとき、上記シャッタ部材104は、上記ホールドモードが選択されていることを、上記各押圧板101を覆うことによって表示している。そして、この操作釦装置においては、非ホールドモード(オペレーションモード)が選択されているときには、図20に示すように、上記シャッタ部材104は、上記各押圧板101を外方側に臨ませ、これら押圧板101に対する押圧操作を可能となす。また、このとき、上記シャッタ部材104は、上記ホールドモードが選択されていないことを、上記各押圧板101を外方側に臨ませることによって表示している。
【0011】
しかしながら、このようなシャッタ部材104を有して構成された操作釦装置は、構成が複雑であるため、組立、製造の容易化、装置構成の小型化を阻害することとなっている。
【0012】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、構成が簡素であって組立、製造の容易化、装置構成の小型化を図ることが可能となされながら、複数の動作モードよりの一の動作モードの選択に応じて各押圧板に対応される機能の切り換え状態が明瞭に表示され、また、該動作モードの一としてホールドモードが選択できる場合には、このホールドモードが選択されていることが明瞭に表示されて、誤操作や誤解が生ずることを防止できるようになされた操作釦装置を提供し、また、このような操作釦装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し上記目的を達成するため、本発明に係る操作釦装置は、電子機器において電子回路部に接続されたスイッチを押圧操作するための操作釦装置であって、また、本発明に係る電子機器は、該電子回路部及び該操作釦装置を備えたものであって、操作釦装置は、外筐体の表面に沿って配設され、押圧操作されることによりスイッチを押圧する押圧板と、この押圧板の押圧操作される被押圧部分の表面部と裏面部とに亘って形成された光透過部と、押圧板の裏面側に押圧板と重なるように、かつ中心部分を軸支されて回動操作可能に配設され、電子機器の動作モードの数に応じた少なくとも2種類以上の表示部分を中心部分の周囲側に円弧状に配列されてなる幕板を備えており、幕板は、電子機器の動作モードの選択操作に連動して回動操作され、選択された動作モードに応じた表示部分を光透過部に対向させることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明は、上記操作釦装置及び上記電子機器において、各表示部分は、互いに異なる色に着色され、光透過部は、文字、記号、または、その他の表意形状を有することとしたものである。
【0015】
さらに、本発明は、上記操作釦装置及び上記電子機器において、動作モードの一がスイッチに対する操作を無効とするホールドモードであって、このホールドモードに対応する表示部分は、電子機器の外筐体の外面部の色と略々同色に着色された部分であることとしたものである。
【0016】
また、本発明は、上述の各操作釦装置及び電子機器において、幕板は、中心部分を軸支されて回動可能に支持され、表示部分は、該幕板の中心部分の周囲側に円弧状に配列され、押圧板の被押圧部分は、幕板の中心部分を中心とする円弧上に配設されてなることとしたものである。
【0017】
そして、本発明は、上述の操作釦装置及び電子機器において、表示部分は、文字、記号、または、その他の表意形状が表示されてなることとしたものである。
【0018】
【作用】
本発明に係る操作釦装置においては、押圧操作されることにより電子機器の電子回路部に接続されたスイッチを押圧する押圧板の裏面側に回動操作可能に配設され該電子機器の動作モードの数に応じた少なくとも2種類以上の表示部分を有する幕板は、該電子機器の動作モードの選択操作に連動して回動操作され、選択された動作モードに応じた表示部分を該押圧板の被押圧部分の表面部と裏面部とに亘って形成された光透過部に対向させるので、該光透過部を透して視認される表示部分によって、選択されている動作モードを判別することができる。
【0019】
また、この操作釦装置及び電子機器において、各表示部分を、互いに異なる色に着色し、光透過部を、文字、記号、または、その他の表意形状を有するものとした場合には、動作モードに選択に応じて選択される表示部分の色により表示される文字、記号、または、その他の表意形状を視認することができる。
【0020】
さらに、操作釦装置及び電子機器において、動作モードの一がスイッチに対する操作を無効とするホールドモードであって、このホールドモードに対応する表示部分は、電子機器の外筐体の外面部の色と略々同色に着色された部分であることとした場合には、該ホールドモードを選択したときには、光透過部の形状である文字、記号、または、その他の表意形状が該外筐体の外面部の色と略々同色により表示されるため、これら文字、記号、または、その他の表意形状を表示しない状態に近似する。
【0021】
また、上述の各操作釦装置において、上記幕板は、中心部分を軸支されて回動可能に支持され、上記表示部分は、該幕板の中心部分の周囲側に円弧状に配列され、上記押圧板の被押圧部分は、上記幕板の中心部分を中心とする円弧上に配設されてなるので、該幕板を回動操作することにより、該表示部分と該光透過部との位置関係を変更でき、構成の小型化が可能である。
【0022】
そして、上述の操作釦装置及び電子機器において、表示部分は、文字、記号、または、その他の表意形状が表示されてなることとした場合には、光透過部を透して、選択された動作モードに応じて選択された文字、記号、または、その他の表意形状が視認される。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
この例は、本発明に係る操作釦装置を備えた本発明に係る電子機器を、テープカセットに収納された磁気テープに対する情報信号の記録及び/又は再生を行う電子機器である記録及び/又は再生装置(テープレコーダ装置)として構成した例である。
【0024】
この記録及び/又は再生装置は、図1及至図3に示すように、外筐体1を有して構成される。この外筐体1は、主面部が図示しないテープカセットに略々対応した矩形状となされた薄い筐体として構成されている。この外筐体1の一方の主面部(背面部)上には、上記テープカセットが装着されるカセット装着部が構成されている。このカセット装着部は、上記テープカセットのカセットを位置決めして保持するための位置決め部材、該テープカセットの一対のリールに対応して挿通係合されてこれらリールを回転操作する一対のリール軸、該テープカセットの磁気テープを送り操作するためのキャプスタン軸及びピンチローラ、該磁気テープに対し情報信号の書き込み及び/又は読み出しを行う磁気ヘッド装置を有して構成されている。
【0025】
この記録及び/又は再生装置は、上記カセット装着部に上記テープカセットが装着されることによって、該テープカセットの磁気テープに対する情報信号の記録及び/又は再生が行えるように構成されている。
【0026】
上記外筐体1の一方の主面部上には、上記カセット装着部を覆い得る蓋体2が、回動可能に取り付けられている。この蓋体2は、下縁側部分を上記外筐体1に対してヒンジ部材3を介して支持され、図1中矢印Bで示すように、上記カセット装着部を覆う閉蓋位置とこのカセット装着部を外方に臨ませる開蓋位置とに亘って、回動可能となされている。この蓋体2は、上記カセット装着部に上記テープカセットが装着された状態において上記閉蓋位置となされると、上記カセット装着部ととも該テープカセットを覆う。また、この蓋体2は、上記開蓋位置となされると、図1中矢印Lで示すように、上記カセット装着部に対する上記テープカセットの装着及び取り外しを可能となす。
【0027】
上記蓋体2は、上縁側部分に被係合部材8を有している。上記外筐体1には、上記被係合部材に対応する位置に、オープンノブ7を介して移動操作される係合部材が配設されている。この係合部材は、上記蓋体2が上記閉蓋状態であるときに、上記被係合部材8に係合して該蓋体2を該閉蓋状態に掛止し、上記オープンノブ7を介して移動操作されることにより、該被係合部材8に対する係合を解除して該蓋体2の開蓋を可能となす。
【0028】
上記外筐体1の側面部には、テープ走行モードの選択スイッチ9、ノイズリダクション作動スイッチ10、音質調整スイッチ11、音量調整摘み12、信号出力及びリモートコントロール端子13、電池収納室蓋18が配設されている。上記音量調整摘み12は、上記外筐体1に設けられたスリット21を介して、回転摘み部の一部を外方側に突出させている。上記電池収納室蓋18が閉蓋する電池室には、この記録及び/又は再生装置の駆動電源の供給源となる二次電池が収納される。
【0029】
上記外筐体1内には、上記磁気ヘッド装置、上記各リール軸を回転操作するモータ、上記種々のスイッチ、摘み、端子、及び、後述する本発明に係る操作ボタン装置を構成するスイッチが接続された電子回路部が配設されている。この電子回路部は、上記各スイッチ及び摘みに対する操作に応じて、上記磁気ヘッド及びモータの動作を制御するとともに、該磁気ヘッド及び上記端子との間の情報信号の授受及び信号処理を行う。
【0030】
そして、上記外筐体1の他方の主面部(前面部)上には、本発明に係る操作釦装置が配設されている。この操作釦装置は、押圧板4を有して構成されている。この押圧板4は、上記外筐体1の他方の主面部に開設された略々円形の凹部5に対応する大きさ及び形状を有して形成され、図9及び図10に示すように、この凹部5を閉蓋するようにして配設されている。
【0031】
上記押圧板4は、図7及至図10に示すように、上記凹部5の底面部に接着や熔着等の固着手段により取り付けられた弾性板部材38を介して、上記外筐体1に取り付けられる。上記弾性板部材38は、合成樹脂の如き弾性を有する材料により、一体的に形成されている。この弾性板部材38は、周縁側が略々円環状の取り付け部となっており、この取り付け部の内方側に向けてこの取り付け部より延設された4本の変位アーム部39,39,39,39と、これら変位アーム部39,39,39,39の先端側に延設された円盤状の支持板部40とを有している。すなわち、上記支持板部40は、上記各変位アーム部39,39,39,39が弾性変位することにより、上記取り付け部に対して、弾性的に変位可能となっている。上記支持板部40には、中心部に支持突起挿通孔96が穿設され、この支持突起挿通孔96の両側側に位置して一対のネジ挿通孔41,41が穿設されている。
【0032】
上記押圧板4は、図8に示すように、裏面部の中央に位置して、円形の膨出部89を有している。この膨出部89上には、支持突起88と一対のネジボス92,92が設けられている。上記支持突起88は、上記膨出部89の中心位置、すなわち、上記押圧板4の中心に位置して形成されている。上記一対のネジボス92,92は、上記支持突起88の両側側の、上記各ネジ挿通孔41,41に対応する位置に形成されている。
【0033】
上記押圧板4は、上記弾性板部材38の支持板部40に裏面部を当接させた状態で、上記各ネジ挿通孔41,41に挿通された一対の止めネジ86,86が上記各ネジボス92,92に螺入されることにより、該支持板部40に対して取り付けられる。このとき、上記支持突起88は、上記支持突起挿通孔96を挿通して、上記支持板部40よりも上記凹部5の底面部側に突出されている。そして、この支持突起部88は、先端部を上記凹部5の底面部に当接させる。なお、上記凹部5の底面部には、上記支持突起部88が当接される中央部の両側側に位置して、上記各止めネジ86,86に対応する一対の透孔46,46が形成されている。すなわち、上記各止めネジ86,86を上記支持板部40の各ネジ挿通孔41,41に挿通させ上記各ネジボス92,92に螺入させる作業は、これら透孔46,46を介して行うことができる。
【0034】
上記押圧板4には、光透過部である4箇所の透明部14,15,16,17が形成されている。これら透明部14,15,16,17は、上記押圧板4の押圧操作される被押圧部分、すなわち、上記支持突起88を囲む円弧上の90度間隔となる位置の、表面部と裏面部とに亘って形成されている。これら透明部14,15,16,17は、文字、記号、または、その他の表意形状を有している。すなわち、上記支持突起88の上方側の透明部14は、再生モードの開始及び磁気テープの走行方向を変更することを意味する互いに相反する方向を指示する一対の三角形の形状を有している。上記支持突起88の下方側の透明部15は、再生モードの停止を意味する四角形の形状を有している。上記支持突起88の向かって右側の透明部16は、早送りモードまたは順方向選曲モードを意味する「FF」の文字の形状を有している。上記支持突起88の向かって左側の透明部17は、巻戻しモードまたは逆方向選曲モードを意味する「REW」の文字の形状を有している。
【0035】
上記押圧板4の背面側、すなわち、上記凹部5の内方側には、上記電子回路部を構成するプリント基板81が配設されている。このプリント基板81上には、本発明に係る操作釦装置を構成するスイッチである4個のダイヤフラムスイッチ83,83,83,83が設けられている。これらダイヤフラムスイッチ83,83,83,83は、上記電子回路部において、上記再生モードの開始及び磁気テープの走行方向の変更、該再生モードの停止、早送りモードまたは順方向選曲モード、及び、巻戻しモードまたは逆方向選曲モードをそれぞれ指示するためのスイッチとなっている。これらダイヤフラムスイッチ83,83,83,83は、上記凹部5の底面部の上方位置、下方位置、右側位置及び左側位置に開設された4個の透孔45,45,45,45にそれぞれ対応して対向されている。そして、上記押圧板4の背面部には、上記各ダイヤフラムスイッチ83,83,83,83を上記各透孔45,45,45,45を透して押圧操作するための4個の押圧突起37,37,37,37が突設されている。これら押圧突起37,37,37,37は、それぞれ上記透明部14,15,16,17に対応するとともに、上記透孔45,45,45,45及び上記ダイヤフラムスイッチ83,83,83,83に対向している。
【0036】
すなわち、上記押圧板4は、上記透明部14,15,16,17を押圧されることにより、図9中矢印N及び矢印Oで示すように、上記弾性板部材38の変位アーム部39を変位させつつ傾き、上記各押圧突起37,37,37,37のうちの一により、上記ダイヤフラムスイッチ83,83,83,83のうちの一を押圧する。したがって、上記押圧板4の上記各透明部14,15,16,17を押圧操作することにより、上記各動作モードの実行を指示することができる。
【0037】
そして、上記押圧板4と上記弾性板部材38との間には、幕板22が配設されている。この幕板22は、上記押圧板4の膨出部89を囲む円環状の平板として形成されている。この幕板22は、中央孔部35を上記膨出部89に嵌合させて、上記押圧板4に対して回転可能に支持されている。すなわち、この幕板22は、中央部分を、上記膨出部89を支軸として軸支された状態となされている。この幕板22は、上記中央孔部35の内縁部に切り欠き部36を有しており、この切り欠き部36に上記膨出部89の周縁部に突出された突起部90を進入させることによって、回動可能範囲を規制されている。
【0038】
上記幕板22は、係合スリット部34を有している。この係合スリット部34は、上記幕板22の外周縁より内方側に向かって形成された切り欠きとして形成されている。この係合スリット部34には、動作モードの選択操作を行うスイッチであるホールドスイッチ6に連係された回動アーム25が係合される。
【0039】
すなわち、この記録及び/又は再生装置は、動作モードの一として、上記各ダイヤフラムスイッチ83に対する操作を無効とするホールドモードを有しており、上記ホールドスイッチ6により、該ホールドモードが選択できるように構成されている。上記ホールドスイッチ6は、上記外筐体1の上記凹部5の上方側となる縁部にこの縁部に沿ってスライド可能に取り付けられている。このホールドスイッチ6は、電気的手段、すなわち、上記ダイヤフラムスイッチ83の上記電子回路部への接続を断つこと、または、該電子回路部を制御して該ダイヤフラムスイッチ83が押圧操作されても該ダイヤフラムスイッチ83に対応された動作を実行させないようにすることにより、上記ホールドモードを実行させるものである。このホールドスイッチ6には、上記外筐体1に設けられた指標20に対応する位置となされることにより上記ホールドモードが選択されていることを示す指標19が設けられている。
【0040】
上記ホールドスイッチ6には、図6及び図7に示すように、スイッチ操作片26が取り付けられている。このスイッチ操作片26は、略々棒状に形成されており、一端側に上記ホールドスイッチ6に係合する係合部80を有し、この係合部80により該ホールドスイッチ6に係合される。そして、このスイッチ操作片26には、中途部にスイッチ操作凹部50が設けられている。このスイッチ操作凹部50は、上記プリント基板81上に配設されたホールドスイッチ素子84の操作子85に係合している。また、このスイッチ操作片26の他端側には、回動アーム係合凹部27が設けられている。この回動アーム係合凹部27には、上記回動アーム25が係合される。
【0041】
上記回動アーム25は、上記弾性板部材38に一体的に突出形成され上記外筐体1の内面部に沿わされた支持片42に対して、支軸32を介して、回動可能に支持されている。上記支軸32は、上記回動アーム25の略々中央部に設けられた支持孔87に挿通され、上記支持片42に設けられた嵌合孔43に嵌入係合されている。上記回動アーム25は、一端側に上記幕板22の係合スリット部34に係合する係合ピン33を有し、他端側に、上記スイッチ操作片26の回動アーム係合凹部27に嵌入係合する係合突起部28及びトグルバネ30が掛止される掛止ピン31を有している。
【0042】
上記回動アーム25は、上記スイッチ操作片26が上記ホールドスイッチ6を介して移動操作されることにより、上記係合突起部28を介して回動操作され、上記係合ピン33を介して上記幕板22を回動させる。上記ホールドスイッチ6が、図6中矢印Dで示すように、上記ホールドモードを選択するために一側側にスライドされたときには、上記回動アーム25が図6中矢印Jで示すように、上記係合ピン33を下方に移動させる方向に回動され、上記幕板22は、図6中矢印Kで示すように、上記係合スリット部34を下方に移動させる方向に回動される。
【0043】
また、この回動アーム25は、上記掛止ピン31と上記支持片42に突設された掛止突起44とに亘って掛止された上記トグルバネ30によって、回動可能範囲の略々中央位置より離間する二方向に回動付勢される。すなわち、この回動アーム25は、上記トグルバネ30により、回動可能範囲の略々中央位置よりも一方側である回動位置にあるときには、該一方側に回動付勢され、該中央位置よりも他方側である回動位置にあるときには、該他方側に回動付勢される。
【0044】
上記幕板22上には、第1及び第2の表示部分23,24が形成されている。第1の表示部分23は、上記幕板22の中心回りの円弧上に90度間隔となされた4箇所に設けられ、上記外筐体1の外面部と異なる色、例えば、該外筐体1の外面部の色の補色により着色されて形成されている。そして、上記第2の表示部分24は、上記幕板22の心回りの円弧上に90度間隔となされて上記各第1の表示部分23同士の間となる4箇所に設けられ、上記外筐体1の外面部と略々同色に着色されて形成されている。
【0045】
上記幕板22は、動作モードの選択操作、すなわち、上記ホールドモードの選択及び解除操作に連動して、約40度及至45度程度に亘って回動操作され、選択された動作モードに応じた表示部分23,24を上記各透明部14,15,16,17に対向させる。すなわち、上記幕板22は、上記ホールドスイッチ6により上記ホールドモードが選択されたときには、図5に示すように、上記各第2の表示部分24を上記各透明部14,15,16,17に対応させて対向させ、該ホールドスイッチ6により該ホールドモードが解除されたときには、上記各第1の表示部分23を上記各透明部14,15,16,17に対応させて対向させる。すなわち、この操作釦装置においては、上記ホールドモードの選択時にあっては、図5に示すように、上記各透明部14,15,16,17より上記外筐体1の外面部の色と略々同色の色が透視されることにより、該各透明部14,15,16,17の存在が隠された状態となり、該ホールドモードが選択されていることが表現される。そして、この操作釦装置においては、上記ホールドモードの解除時(オペレーションモードの選択時)にあっては、図4に示すように、上記各透明部14,15,16,17より上記外筐体1の外面部の色と異なる色が透視されることにより、該各透明部14,15,16,17の存在が際立たされた状態となり、該ホールドモードが解除されていることが表現される。
【0046】
なお、上記幕板22の外周縁部には、略々90度間隔で、4個の爪部94,94,94,94が突設されている。そして、上記凹部5内の上記各透孔45,45,45,45に対応した位置の側壁部には、当接片95,95,95,95が突設されている。上記各爪部94,94,94,94は、上記ホールドモードが選択されて上記幕板22が回動されたときには、上記各当接片95,95,95,95上に位置するようになされている。この状態においては、上記押圧板4が押圧操作されても、上記爪部94が上記当接片95に当接して、該押圧板4の押圧突起37が上記ダイヤフラムスイッチ83を押圧することを阻止する。すなわち、この操作釦装置においては、上記機械的手段、すなわち、上記押圧板4の変位を機械的に阻止することによっても、上記ホールドモードの実行が図られている。
【0047】
なお、上記プリント基板81上には、この記録及び/又は再生装置の動作状態を表示する発光素子(LED)93が配設されている。この発光素子93より発した光は、上記凹部5の底面部に開設された光透過孔47及び上記押圧板4に設けられた光透過部49を介して、前方側より視認される。
【0048】
なお、本発明に係る操作釦装置は、上述の実施例に示した構成に限定されず、図11及び図12に示すように、上記幕板22上に、文字、記号、または、その他の表意形状が表示された表示部分55,56,57,58、59,60,61,62を設けて構成してもよい。この図11及び図12に示す例は、上記記録及び/又は再生装置が、ラジオ受信機を内蔵して構成されている場合に好適な例である。第1群の表示部分55,56,57,58は、上記記録及び/又は再生装置がテープレコーダ装置として使用される場合の表示部分となっており、再生モードの開始及び磁気テープの走行方向を変更することを意味する互いに相反する方向を指示する一対の三角形の形状が表された表示部分55、再生モードの停止を意味する四角形の形状が表された表示部分56、早送りモードまたは順方向選曲モードを意味する「FF」の文字が表された表示部分57、及び、巻戻しモードまたは逆方向選曲モードを意味する「REW」の文字が表された表示部分58となっている。これら第1群の表示部分55,56,57,58は、上記幕板22の中心回りの円弧上に90度間隔となされた4箇所に設けられている。第2群の表示部分59,60,61,62は、上記記録及び/又は再生装置をラジオ受信機として使用する場合の表示部分となっており、受信バンドの選択を意味する「BAND」の文字が表された表示部分59、電源遮断を意味する四角形の形状が表された表示部分60、昇順選局モードを意味する「+」の文字が表された表示部分61、及び、降順選局モードを意味する「−」の文字が表された表示部分62となっている。これら第2群の表示部分59,60,61,62は、上記幕板22の中心回りの円弧上に90度間隔となされて上記第1群の表示部分55,56,57,58の間となる4箇所に設けられている。
【0049】
この図11及び図12に示す操作釦装置において、上記各透明部14,15,16,17は、上記各表示部55,56,57,58,59,60,61,62に表されている文字、記号、図形を外方側より視認可能となす程度の大きさの円形や矩形の形状を有するものとなされている。そして、上記幕板22は、上記外筐体1に設けられたTR切り換えリング51の回動操作に連動して、約40度及至45度程度に亘って回動操作される。上記TR切り換えリング51は、上記外筐体1に対して回動可能に取り付けられ、約40度に亘って回動操作されることにより、上記記録及び/又は再生装置の動作を、上記テープレコーダ装置である動作と上記ラジオ受信機である動作とのいずれかに切り換えるものである。このTR切り換えリング52には、指標52が設けられており、上記外筐体1上に設けられたT指標53、または、R指標54にこの指標52を対応させる位置に回動操作されることにより、上記テープレコーダ装置である動作、または、上記ラジオ受信機である動作を実行させる。
【0050】
上記TR切り換えリング51により、図11に示すように、上記テープレコーダ装置である動作が選択されたときには、上記幕板22は、上記各透明部14,15,16,17に対し、上記第1群の表示部分55,56,57,58を対向させる。また、上記TR切り換えリング51により、図12に示すように、上記ラジオ受信機である動作が選択されたときには、上記幕板22は、上記各透明部14,15,16,17に対し、上記第2群の表示部分59,60,61,62を対向させる。このようにして、この操作釦装置においては、選択されている動作モードに応じて、上記押圧板4の各透明部14,15,16,17に対応された機能が該各透明部14,15,16,17を介して表示される。
【0051】
発明の参考となる操作釦装置は、図13及至図16に示すように、直線上に配列された複数の押圧板64の背面側に、直線状の幕板74を配設して構成されている。
【0052】
上記各押圧板64は、全体が透明な材料により形成されており、図15及び図17に示すように、一側側に突設された弾性変位片70を介して、上記外筐体1の内面部に取り付けられている。この弾性変位部70の先端部は、一対のビス71,71により、上記外筐体1に取り付けられている。上記各押圧板64は、上記外筐体1に設けられた透孔73を介して、外方側に臨み、該透孔73に対して出没可能となされている。上記各押圧板64の他側側には、押圧片67が突設されている。この押圧片67の先端部は、上記電子回路部を構成するプリント基板69上に配設されたダイヤフラムスイッチ68に対向している。すなわち、上記押圧板64は、図18に示すように、押圧操作されることにより、上記押圧片67を介して、図18中矢印Mで示すように、上記ダイヤフラムスイッチ68を押圧する。
【0053】
上記幕板74上には、第1群及び第2群の表示部分65、66が、交互に形成されている。上記第1群の表示部分65は、上記外筐体1の外面部と異なる色、例えば、該外筐体1の外面部の色の補色である色に着色されるとともに、文字、記号、または、その他の表意形状が表示されている。これらの表意形状とは、上記再生モードの開始を意味する三角形の形状、再生モードの停止を意味する四角形の形状、早送りモードまたは順方向選曲モードを意味する一方方向を指示した一対の三角形の形状(または「FF」)、及び、巻戻しモードまたは逆方向選曲モードを意味する他方方向を指示した一対の三角形の形状(または「REW」)等である。上記第2群の表示部分66は、上記外筐体1の外面部の色と略々同色に着色されている。
【0054】
上記幕板74は、動作モードの選択操作を行うスイッチであるホールドスイッチ63に対し連係ピン75を介して連係され、このホールドスイッチ63のスライド操作に連動して、図15中に矢印G及び矢印Hで示すように、上記各押圧板64の配列方向にスライドされるようになされている。
【0055】
上記幕板74は、上記ホールドスイッチ63が図14中矢印Hで示す方向にスライドされることにより上記ホールドモードが選択されたときには、図14に示すように、上記第2群の表示部分66を上記各押圧板64に対応させて対向させ、該ホールドスイッチ63が図13中矢印Gで示す方向にスライドされることにより該ホールドモードが解除されたときには、上記第1群の表示部分65を上記各押圧板64に対応させて対向させる。すなわち、この操作釦装置においては、上記ホールドモードの選択時にあっては、図14に示すように、上記各押圧板64より上記外筐体1の外面部の色と略々同色の色が透視されることにより、該各押圧板64の存在が隠された状態となり、該ホールドモードが選択されていることが表現される。そして、この操作釦装置においては、上記ホールドモードの解除時(オペレーションモードの選択時)にあっては、図13に示すように、上記各押圧板64より上記外筐体1の外面部の色と異なる色及び上記表意形状が透視されることにより、該各押圧板64の存在が際立たされた状態となり、該ホールドモードが解除されていることが表現される。
【0056】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る操作釦装置及び電子機器においては、外筐体の表面に沿って配設され、押圧操作されることにより電子機器の電子回路部に接続されたスイッチを押圧する押圧板の裏面側に押圧板と重なるように、かつ中心部分を軸支されて回動操作可能に配設され、該電子機器の動作モードの数に応じた少なくとも2種類以上の表示部分を該中心部分の周囲側に円弧状に配列されてなる幕板は、該電子機器の動作モードの選択操作に連動して回動操作され、選択された動作モードに応じた表示部分を該押圧板の被押圧部分の表面部と裏面部とに亘って形成された光透過部に対向させる。
【0057】
したがって、この操作釦装置及び電子機器においては、光透過部を透して視認される表示部分によって、選択されている動作モードを判別することができる。
【0058】
また、この操作釦装置及び電子機器において、各表示部分を、互いに異なる色に着色し、光透過部を、文字、記号、または、その他の表意形状を有することとした場合には、動作モードに選択に応じて選択される表示部分の色により表示される文字、記号、または、その他の表意形状を視認することができる。
【0059】
さらに、上記操作釦装置及び電子機器において、動作モードの一がスイッチに対する操作を無効とするホールドモードであって、このホールドモードに対応する表示部分は、該電子機器の外筐体の外面部の色と略々同色に着色された部分であることとした場合には、該ホールドモードを選択したときには、光透過部の形状である文字、記号、または、その他の表意形状が該外筐体の外面部の色と略々同色により表示されるため、これら文字、記号、または、その他の表意形状を表示しない状態に近似させることができる。
【0060】
また、上述の各操作釦装置において、上記幕板は、中心部分を軸支されて回動可能に支持され、上記表示部分は、該幕板の中心部分の周囲側に円弧状に配列され、上記押圧板の被押圧部分は、上記幕板の中心部分を中心とする円弧上に配設されてなるので、該幕板を回動操作することにより、該表示部分と該光透過部との位置関係を変更でき、構成の小型化が可能である。
【0061】
そして、上述の操作釦装置及び電子機器において、表示部分を、文字、記号、または、その他の表意形状が表示されているものとした場合には、光透過部を透して、選択された動作モードに応じて選択された文字、記号、または、その他の表意形状を視認することができる。
【0062】
すなわち、本発明は、構成が簡素であって組立、製造の容易化、装置構成の小型化を図ることが可能となされながら、複数の動作モードよりの一の動作モードの選択に応じて各押圧板に対応される機能の切り換え状態を明瞭に表示でき、また、該動作モードの一としてホールドモードが選択できる場合には、このホールドモードが選択されていることを明瞭に表示することができ、誤操作や誤解が生ずることを防止できる操作釦装置を提供し、また、このような操作釦装置を備える電子機器を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る操作釦装置を備えた記録及び/又は再生装置の構成を示す斜視図である。
【図2】 上記記録及び/又は再生装置の構成を示す正面図である。
【図3】 上記記録及び/又は再生装置の構成を示す平面図である。
【図4】 上記記録及び/又は再生装置における操作釦装置の構成を示す拡大正面図である。
【図5】 上記操作釦装置においてホールドモードが選択された状態を示す拡大正面図である。
【図6】 上記記録及び/又は再生装置における操作釦装置の内部の構成を示す正面図である。
【図7】 上記操作釦装置の内部の構成を示す分解斜視図である。
【図8】 上記操作釦装置の押圧板の裏面部の形状を示す斜視図である。
【図9】 上記操作釦装置の構成を一部を透視して示す縦断面図である。
【図10】 上記操作釦装置の構成を一部を透視して示す上記図9とは異なる部分の縦断面図である。
【図11】 本発明に係る操作釦装置の構成の他の例を示す拡大正面図である。
【図12】 上記図11に示した操作釦装置においてモード切り換えがなされた状態を示す拡大正面図である。
【図13】 本発明の参考となる操作釦装置の構成を示す平面図である。
【図14】 上記図13に示した操作釦装置においてモード切り換えがなされた状態を示す平面図である。
【図15】 上記図13に示した操作釦装置の内部の構成を示す斜視図である。
【図16】 上記図13に示した操作釦装置の内部の構成を示す縦断面図である。
【図17】 上記図13に示した操作釦装置の押圧板の構成を示す斜視図である。
【図18】 上記図13に示した操作釦装置の押圧板が押圧操作されている状態を示す拡大縦断面図である。
【図19】 従来の操作釦装置の構成を示す平面図である。
【図20】 従来の操作釦装置の構成の他の例であってオペレーションモードにおける状態を示す平面図である。
【図21】 上記図20に示した従来の操作釦装置のホールドモードにおける状態を示す平面図である。

Claims (8)

  1. 電子機器において電子回路部に接続されたスイッチを押圧操作するための操作釦装置であって、
    外筐体の表面に沿って配設され、押圧操作されることにより上記スイッチを押圧する押圧板と、
    上記押圧板の押圧操作される被押圧部分の表面部と裏面部とに亘って形成された光透過部と、
    上記押圧板の裏面側に、押圧板と重なるように、かつ中心部分を軸支されて回動操作可能に配設され、上記電子機器の動作モードの数に応じた少なくとも2種類以上の表示部分を上記中心部分の周囲側に円弧状に配列されてなる幕板を備え、
    上記幕板は、上記電子機器の動作モードの選択操作に連動して回動操作され、選択された動作モードに応じた表示部分を上記光透過部に対向させてなる操作釦装置。
  2. 各表示部分は、互いに異なる色に着色され、
    光透過部は、文字、記号、または、その他の表意形状を有してなる請求項1記載の操作釦装置。
  3. 動作モードの一は、スイッチに対する操作を無効とするホールドモードであって、
    上記ホールドモードに対応する表示部分は、電子機器の外筐体の外面部の色と略々同色に着色された部分である請求項2記載の操作釦装置。
  4. 表示部分は、文字、記号、または、その他の表意形状が表示されてなる請求項1記載の操作釦装置。
  5. 複数の動作モードを実行可能な電子回路部と、
    上記電子回路部に接続されたスイッチを押圧操作するための操作釦装置と
    を備え、
    上記操作釦装置は、外筐体の表面に沿って配設され、押圧操作されることにより上記スイッチを押圧する押圧板と、該押圧板の押圧操作される被押圧部分の表面部と裏面部とに亘って形成された光透過部と、該押圧板の裏面側に押圧板と重なるように、かつ中心部分を軸支されて回動操作可能に配設され、上記動作モードの数に応じた少なくとも2種類以上の表示部分を上記中心部分の周囲側に円弧状に配列した幕板を備えており、
    上記幕板は、上記電子回路部における動作モードの選択操作に連動して回動操作され、選択された動作モードに応じた表示部分を上記光透過部に対向させる
    ことを特徴とする電子機器。
  6. 各表示部分は、互いに異なる色に着色され、
    光透過部は、文字、記号、または、その他の表意形状を有して
    ことを特徴とする請求項5記載の電子機器。
  7. 動作モードの一は、スイッチに対する操作を無効とするホールドモードであって、
    上記ホールドモードに対応する表示部分は、電子機器の外筐体の外面部の色と略々同色に着色された部分である
    ことを特徴とする請求項6記載の電子機器。
  8. 表示部分は、文字、記号、または、その他の表意形状が表示されている
    ことを特徴とする請求項5記載の電子機器。
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