JP2003056547A - ヒンジ装置 - Google Patents
ヒンジ装置Info
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Abstract
成されたヒンジ装置を提供する。 【解決手段】 ヒンジ装置(1)を、第1部材に固定さ
れるベース部材(2)と、ベース部材に回転自在に結合
し且つ第2部材に固定される軸部材(3)と、軸部材と
一体回転する中心部(5C)と該中心部から外周側へ延
出されたアーム部(5A)とを備え弾性材で形成された
制動部材(5)と、制動部材をベース部材に圧接するた
めの弾性部材(皿ばね6)と、ベース部材に摺接すべく
アーム部の遊端に設けられた突起(9)と、突起の摺接
を回避すべくベース部材に設けられた周方向凹部(円弧
溝11)と、突起を突入させるべくベース部材に設けら
れた窪み(10)とを有するものとする。これにより、
突起がベース部材に摺接する領域は高トルクが加わり、
周方向凹部で突起の摺接が回避される領域は低トルクが
加わり、突起が窪みに突入した位置では最大トルクが加
わることとなる。
Description
し、特に回動角度によって抵抗トルクを変化させること
ができるように構成されたヒンジ装置に関するものであ
る。
プレー部のように、任意の角度で停止させたい物体を回
動自在に連結するためのヒンジ装置には、適度な回動抵
抗を連結軸に作用させるために、摩擦圧接力を加える制
動手段が組み込まれることがある。
構成によると、ディスプレー部などの回動体を任意の角
度で停止させるには、回動体の自重が最も大きく作用す
る角度を基準にして抵抗力を設定しなければならない。
そのため、自重の影響が少なくなる領域での回動抵抗力
が概して過度に大きくなりがちである。
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、例
えば、始動位置では比較的低い抵抗トルクが加わり、中
間位置では比較的高い抵抗トルクが加わり、常用位置で
は停止状態を維持し得る最大の抵抗トルクが加わるよう
に、つまり回動角度によって抵抗力が変化するように構
成されたヒンジ装置を提供することにある。
ために、本発明においては、第1部材と第2部材とを互
いに回転可能に連結するヒンジ装置(1)を、第1部材
に固定されるベース部材(2)と、ベース部材に回転自
在に結合し且つ第2部材に固定される軸部材(4)と、
軸部材と一体回転する中心部(5C)と該中心部から外
周側へ延出されたアーム部(5A)とを備え弾性材で形
成された制動部材(5)と、制動部材をベース部材に圧
接するための弾性部材(6)と、ベース部材に摺接すべ
くアーム部の遊端に設けられた突起(9)と、突起の摺
接を回避すべくベース部材に設けられた周方向凹部(1
1)と、突起を突入させるべくベース部材に設けられた
窪み(10)とを有することを特徴とするものとした。
特に、突起と凹部と窪みとが複数組設けられることを特
徴とするものとすると良い。
られた突起がベース部材に摺接する領域は比較的高い抵
抗トルクが加わり、周方向凹部で突起の摺接が回避され
る領域は比較的低い抵抗トルクが加わり、突起が窪みに
突入した位置では最大の抵抗トルクが加わるようにする
ことができる。
明について詳細に説明する。
の構成を示している。このヒンジ装置1は、固定部材
(第1部材)側にその水平部2Hが固定されるアングル
状をなすベース部材2と、ベース部材2の垂直部2Vに
設けられた軸受孔3に回転可能に挿通され、且つ可動部
材(第2部材)側に固定される軸部材4と、ベース部材
2と相対回転可能に軸部材4に一体結合される制動部材
5と、ベース部材2の垂直部2Vに対する圧接力を制動
部材5に加えるための一対の皿ばね6(弾性部材)と、
制動部材5と皿ばね6とを軸部材4に対して抜け止めす
るための平ワッシャ7と、これら制動部材5、皿ばね
6、及び平ワッシャ7を取り付けた状態の軸部材4をベ
ース部材2に固定するためのナット8とからなってい
る。なお、皿ばねは例えばコイルばね等の他の弾発手段
でも良い。
材で形成されており、皿ばね6の圧接力が加えられた状
態でベース部材2の垂直部2Vに直接摺接する真円形の
中心部5Cと、その周方向中間部で中心部5Cの外周縁
と連結された半円弧をなすアーム部5Aとからなり、ア
ーム部5Aの周方向各端に、ベース部材2の垂直部2V
側に突出する半球突起9が形成されている。
9が突入し得る2つの半球窪み10と、適宜な角度範囲
に渡る1つ円弧溝11との組が、点対称位置に各一組づ
つ設けられている。
の相対回転部分に被せられる合成樹脂製のカバーであ
る。
説明する。制動部材5と一体をなす円弧状アーム部5A
の遊端の半球突起9が円弧溝11に整合している範囲
(図3のT1)は、専ら中心部5Cの摩擦抵抗のみが作
用するので、比較的低い回動抵抗トルクが作用してい
る。
垂直部2Vに直接摺接する範囲(図3のT2)は、アー
ム部5Aの弾発力を介した半球突起9の圧接力が加わる
ため、回動抵抗トルクが増大する。
が半球窪み10に突入するので、回動抵抗トルクが最大
となってクリック感が生ずる。半球窪み10を円周上に
複数設けておけば、クリック感が生じる停止位置を複数
段に設定することができる(図3のT3、T4)。
せるのかは、使用対象機器の都合に応じて適宜に定めれ
ば良く、円弧溝11の角度範囲および位置並びに半球窪
み10の位置が上記実施例に限定されるものではないこ
とは言うまでもない。
フ内面に回動自在にオーバーヘッド式液晶ディスプレー
を取り付ける場合などに用いられ、図4に示すように、
ベース部材2が固定部材であるルーフ内面16に固定さ
れ、軸部材4が可動部材である液晶ディスプレー17の
一端縁に固定される。ここで液晶ディスプレー17の遊
端側には、適宜な構造のラッチ機構18が設けられてお
り、不使用状態では表示面がルーフ内面16に対向した
状態が保持され、ラッチ機構18を解除すると、液晶デ
ィスプレー17が下向きに回動して表示面が乗員側を向
くようにされている。
材5と一体をなす円弧状アーム部5Aの遊端の半球突起
9が円弧溝11に整合しており、専ら中心部5Cの摩擦
抵抗のみが作用するので、比較的低い回動抵抗トルクが
作用している。従って、ラッチ機構18を解除すると、
液晶ディスプレー17の自重によって角度T1だけ液晶
ディスプレー17が回動し、円弧溝11の終端に半球突
起9が係止して停止する。
垂直部2Vに直接摺接する範囲(T2)は、アーム部5
Aの弾発力を介した半球突起9の圧接力が加わるために
回動抵抗トルクが増大するので、液晶ディスプレー17
は操作力を加えると回動し、手を離した位置で静止する
(フリーストップ機能)。
起9が半球窪み10に突入するので、回動抵抗トルクが
最大となってクリック感が生ずる。
よって抵抗力が変化するように構成し得るので、この種
のヒンジ装置の適用範囲を拡大する上に大きな効果を奏
することができる。特に突起と凹部と窪みとを複数組設
けるものとすれば、1組当たりの圧接力を低くすること
ができるので、耐久性を高める上に効果的である。
レー装置の概略側面図
Claims (2)
- 【請求項1】 第1部材と第2部材とを互いに回転可能
に連結するヒンジ装置であって、 前記第1部材に固定されるベース部材と、 前記ベース部材に回転自在に結合し且つ前記第2部材に
固定される軸部材と、 前記軸部材と一体回転する中心部と該中心部から外周側
へ延出されたアーム部とを備え弾性材で形成された制動
部材と、 前記制動部材を前記ベース部材に圧接するための弾性部
材と、 前記ベース部材に摺接すべく前記アーム部の遊端に設け
られた突起と、 前記突起の摺接を回避すべく前記ベース部材に設けられ
た周方向凹部と、 前記突起を突入させるべく前記ベース部材に設けられた
窪みとを有することを特徴とするヒンジ装置。 - 【請求項2】 前記突起と前記凹部と前記窪みとが複数
組設けられることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ
装置。
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