JPH08101938A - メダル類送出装置 - Google Patents

メダル類送出装置

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JPH08101938A
JPH08101938A JP6237677A JP23767794A JPH08101938A JP H08101938 A JPH08101938 A JP H08101938A JP 6237677 A JP6237677 A JP 6237677A JP 23767794 A JP23767794 A JP 23767794A JP H08101938 A JPH08101938 A JP H08101938A
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medals
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Taketaka Nabekura
武宇 鍋倉
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Japan Cash Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メダル類の詰りが生じても直ちに詰りが解消
するとともに、メダル類払い出しの中断が起こらないよ
うにする。 【構成】 周方向に複数のメダル類装填孔31が穿孔さ
れた回転円盤3と、この回転円盤3を支持する支持基板
2と、回転円盤3を正逆回転駆動する駆動手段4と、支
持基板2の表面上部にメダル類装填孔31に対応して突
設されたメダル類装填孔31内のメダル類Cを送出する
案内部材24と、この案内部材24の上部に延設された
メダル類送出通路53と、メダル類Cの逆流を防止する
逆流防止手段7と、メダル類Cの払出枚数を検出する計
数センサ56とが具備され、計数センサ56の検出枚数
が入力されたメダル類Cの払出枚数に一致した時点で駆
動手段4に駆動停止信号を出力するとともに、予め設定
された所定時間を超えてメダル類Cの送出が行われなか
ったときは、駆動手段4に回転方向逆転信号を出力する
制御装置が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲーム機等に使用され
るメダルや、通貨として使用されるコイン等のメダル類
を払い出すためのメダル類送出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、収納部に収納されているメダル類
(硬貨)を、軸心回りの回動によって順次送出する回転
円盤と、この回転円盤を回転駆動させる駆動モータとが
備えられ、さらに、所定枚数のメダル類を送出するに必
要な経過時間を設定するタイマが設けられるとともに、
このタイマによる設定時間経過後に駆動モータを一定時
間逆転駆動するようにしたメダル類送出装置の詰り解除
機構が知られている(実開平57−92261号公
報)。
【0003】メダル類送出装置にこのような詰り解除機
構を付設することにより、メダル類送出装置内でメダル
類の詰りが生じていない場合には、予め設定された所定
枚数のメダル類が円滑に払い出されるとともに、詰りが
発生しメダル類の払い出しが不能になった場合には、所
定時間が経過してから駆動モータが逆転し、回転円盤を
逆方向に回転させるため、この逆回転によってメダル類
収納部内で発生していたブリッジ現象等の詰り要因が取
り除かれ、自動的に詰りを解消させることが可能にな
る、と説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
実開平57−92261号公報に記載されたメダル類の
詰り解消機構にあっては、メダル類送出装置内の詰りを
回転円盤の逆回転によって解消させてから、回転円盤を
再度正転させて残りのメダル類を送出しなければなら
ず、メダル類の払い出しが一時中断された状態になり、
メダル類の払い出し処理が円滑に行われなくなる。そし
て、このような中断が起こると、メダル類の払い出しが
迅速に行われなくなるため、利用者に不信感を与えると
いう問題点を有している。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、内部でメダル類の詰りが生
じても直ちにそれを解消するとともに、ブリッジ現象が
発生しても直ちにそれを解消し、その結果メダル類払い
出しの中断が起こらず、常に迅速な払い出し処理を行い
得るメダル類送出装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
メダル類送出装置は、貯留ホッパからメダル類を順次1
枚づつ周方向に移動させる回転円盤と、この回転円盤の
回転に伴って所定個所まで移動したメダル類をメダル類
送出通路に案内するメダル類送出用案内部材と、上記回
転円盤を正逆回転する駆動手段と、この駆動手段を制御
する制御手段とを備えてなるメダル類送出装置であっ
て、上記メダル類送出用案内部材は、両側部に上記回転
円盤の正転用および逆転用の案内部を有し、上記制御装
置は、駆動手段に対して駆動条件成立時に駆動指令信号
を出力するとともに、停止条件成立時に停止指令信号を
出力する動停指令出力部と、上記貯留ホッパ内に詰りが
生じたときに駆動手段の回転方向を逆転させるための逆
転指令信号を出力する逆転指令出力部とを有しているこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項2記載のメダル類送出装置
は、請求項1記載のメダル類送出装置において、上記回
転円盤は、周方向に亘って等間隔で設けられた複数のメ
ダル類装填部を有し、上記メダル類送出用案内部材は、
上記メダル類装填部に対応して設けられ、かつ、上記回
転円盤の正転または逆転によって周回移動してきたメダ
ル類装填部内のメダル類を送り出すように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明の請求項3記載のメダル類送出装置
は、請求項1または2記載のメダル類送出装置におい
て、上記メダル類装填部は、上記回転円盤を貫通して設
けられたメダル類装填孔によって形成され、このメダル
類装填孔の縁部にはメダル類がメダル類装填孔から位置
ずれするのを防止し、かつ、メダル類を掻き上げる複数
の掻き上げ突起が突設され、上記メダル類送出用案内部
材は、全体形状が二等辺三角形状に形成され、かつ、こ
の二等辺三角形状の案内部材の両斜辺部分にメダル類を
上方に案内する案内面が形成され、このメダル類送出用
案内部材の中央上部にメダル類送出通路が延設され、こ
の送出通路と上記案内部材との間に逆流防止手段が設け
られ、上記案内部材には上記掻き上げ突起を通過させる
複数条の逃がし溝が凹設されていることを特徴とするも
のである。
【0009】本発明の請求項4記載のメダル類送出装置
は、請求項3記載のメダル類送出装置において、上記逆
流防止手段は、上記メダル類送出用案内部材の上方に左
右対称に設けられた一対の逆流防止板によって形成さ
れ、これらの逆流防止板は、それぞれが付勢手段によっ
て左右一対のメダル類送出路に位置するように付勢さ
れ、かつ、メダル類装填孔から送出されるメダル類によ
り上記付勢手段の付勢力に抗してメダル類を通過させる
ように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項5記載のメダル類送出装置
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のメダル類送出装
置において、上記メダル類送出通路にメダル類の通過を
検出する計数センサが設けられ、上記制御装置には、こ
の計数センサから出力されたメダル類検出信号によって
メダル類の払出数量をカウントする払出数量カウント部
が設けられ、この払出数量カウント部がカウントしたメ
ダル類の枚数がメダル類の払出要求枚数に一致した時点
で上記動停指令出力部から停止指令信号が出力されると
ともに、予め設定された所定時間内にメダル類の払い出
しが行われなかったときは、上記逆転指令出力部から逆
転指令信号が出力されるように構成されていることを特
徴とするものである。
【0011】本発明の請求項6記載のメダル類送出装置
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のメダル類送出装
置において、上記メダル類送出通路にメダル類の通過を
検出する計数センサが設けられ、上記制御装置には、こ
の計数センサから出力されたメダル類検出信号によって
メダル類の払出数量をカウントする払出数量カウント部
が設けられ、この払出数量カウント部がカウントしたメ
ダル類の枚数がメダル類の払出要求枚数に一致した時点
で上記動停指令出力部から停止指令信号が出力されると
ともに、予め設定された所定周期毎に上記逆転指令出力
部から逆転指令信号が出力されるように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載のメダル類送出装置によれ
ば、メダル類送出用案内部材の両側部には上記回転円盤
の正転用および逆転用のメダル類を送出するための案内
部が設けられているため、回転円盤の正転または逆転に
よって上記案内部材の位置まで運び込まれたメダル類
は、上記案内部に案内されて外部に送出される。
【0013】そして、制御手段には、所定の条件が成立
したときに駆動指令信号または停止指令信号を出力する
動停指令出力部が設けられているため、駆動条件が成立
したときには上記動停指令出力部から駆動手段に駆動指
令信号が出力され、これによって駆動手段は回転駆動
し、貯留ホッパ内のメダル類が送出される。これに対し
て、停止条件が成立したときには上記動停指令出力部か
ら駆動手段に停止指令信号が出力され、これによって駆
動手段は回転駆動を停止し、払い出されていたメダル類
の送出が停止され、その結果要求数量のメダル類が外部
に払い出されることになる。
【0014】また、制御手段には上記貯留ホッパ内に詰
りが生じたときに駆動手段の回転方向を逆転させるため
の逆転指令信号を出力する逆転指令出力部とが設けられ
ているため、貯留ホッパ内に詰りが生じ、メダル類の払
い出しがストップしたときには、上記逆転指令出力部か
ら駆動手段に逆転指令信号が出力され、これによって駆
動手段は逆転駆動し、この結果回転円盤が逆転すること
によって貯留ホッパ内でのブリッジ現象等に起因した詰
りが解消される。
【0015】そして、回転円盤は、正転または逆転に拘
らず上記案内部に案内されてメダル類を送出するように
構成されているため、上記詰りが解消した後、上記駆動
手段の逆転をそのまま継続することによって、メダル類
は回転円盤から外部に送出される。
【0016】上記請求項2記載のメダル類送出装置によ
れば、貯留ホッパ内のメダル類は、回転円盤の周方向に
亘って等間隔で設けられた複数のメダル類装填部に装填
される。そして、上記装填されたメダル類は、回転円盤
の正転または逆転によってメダル類装填部に対応して設
けられたメダル類送出用案内部材に到達する。このメダ
ル類送出用案内部材は、回転円盤の正転または逆転によ
って周回移動してきたメダル類をメダル類装填部から送
り出すように構成されているため、上記案内部材に到達
したメダル類装填部内のメダル類は、案内部材の作用に
よって送り出され、外部に払い出される。
【0017】上記請求項3記載のメダル類送出装置によ
れば、メダル類装填部は、回転円盤を貫通して設けられ
たメダル類装填孔によって形成され、かつ、この装填孔
の縁部にはメダル類がメダル類装填孔から位置ずれする
のを防止し、かつ、メダル類を掻き上げる複数の掻き上
げ突起が突設されているため、貯留ホッパ内のメダル類
は上記メダル類装填孔を貫通し、かつ、掻き上げ突起に
支持された状態で装填孔に装填される。
【0018】また、メダル類送出用案内部材は、全体形
状が二等辺三角形状に形成され、かつ、この二等辺三角
形状の案内部材の両斜辺部分にメダル類を上方に案内す
る案内面が形成されているため、回転円盤の軸心回りの
回転によって案内部材に到達したメダル類装填孔内のメ
ダル類は、上記案内面に案内されて上昇し、案内部材の
中央上部に延設されたメダル類送出通路を通って外部に
払い出される。
【0019】そして、この送出通路と上記案内部材との
間には逆流防止手段が設けられているため、一旦装填孔
から送り出されたメダル類は、この逆流防止手段に阻止
されて逆流することはない。また、上記案内部材には上
記掻き上げ突起を通過させる複数条の逃がし溝が凹設さ
れているため、メダル類を装填孔から送り出した後の回
転円盤は、掻き上げ突起が案内部材の逃がし溝をすり抜
けつつ回転を継続する。
【0020】上記請求項4記載のメダル類送出装置によ
れば、逆流防止手段は、メダル類送出用案内部材の上方
に左右対称に設けられた一対の支持軸回りに揺動可能に
軸支される一対の逆流防止板によって形成され、これら
の逆流防止板は、それぞれの先端側が付勢手段によって
左右一対のメダル類送出通路に位置するように付勢され
ているため、メダル類が回転円盤の回転によってメダル
類装填孔から送出通路の方向に押圧されることにより、
メダル類に当接している逆流防止板は上記付勢手段の付
勢力に抗して支持軸回りに回動され、その結果メダル類
は逆流防止板に摺接した状態でメダル類装填孔から送出
される。
【0021】また、一旦メダル類が通過すると上記付勢
手段の付勢力によって元の位置に復帰するため、この復
帰によって回転円盤から一旦送出されたメダル類はメダ
ル類送出通路を塞ぐように位置した逆流防止板に阻止さ
れて逆流が防止される。
【0022】上記請求項5記載のメダル類送出装置によ
れば、メダル類がメダル類送出通路を通過すれば、この
通路に設けられている計数センサによってその通過が検
出される。また制御装置には、この計数センサから出力
されたメダル類検出信号に基づいてメダル類の払出数量
をカウントする払出数量カウント部が設けられているた
め、この払出数量カウント部において、メダル類の払い
出しが行われるたびにメダル類の枚数が積算され、常に
その時点での払出枚数が記憶された状態になっている。
【0023】そして、動停指令出力部からは、払出数量
カウント部がカウントしたメダル類の枚数がメダル類の
払出要求枚数に一致した時点で停止指令信号が出力され
るため、この信号を受けた駆動手段は停止し、払出要求
枚数のメダル類が払い出された状態になる。また、予め
設定された所定時間内にメダル類の払い出しが行われな
かったときは、逆転指令出力部から逆転指令信号が出力
されるため、この信号を受けた駆動手段は逆転し、この
逆転によって詰りが解消する。
【0024】上記請求項6記載のメダル類送出装置によ
れば、所定周期毎に出力される制御装置からの逆転指令
信号によって駆動手段は逆転駆動し、それに従って回転
円盤の回転方向が所定周期毎に変更されるため、メダル
類の回転円盤からの送出方向が周期的に左右入れ換わ
り、メダル類の回転円盤から送出通路に到る経路が左右
で均等に使用され、その結果、一方の経路のみから送出
される場合に起こる通路部品の偏摩耗が有効に抑止され
る。
【0025】
【実施例】図1は、本発明のメダル類送出装置の一例を
示す斜視図であり、図2は、図1の一部切欠き正面図で
ある。また図3は、図1の要部の一部切欠き部分斜視図
である。まず図1および図2に示すように、メダル類送
出装置1は、傾斜面12を有する側面視が直角三角形状
の基台11と、この基台11の傾斜面12に固定された
支持基板2と、この支持基板2の表面に回転軸34回り
に共回り可能に軸支された回転円盤3と、この回転円盤
3を回転軸34回りに回転駆動させるための基台11の
内部に設けられた駆動手段4と、上記支持基板の上部に
延設されたメダル類を払い出すための通路部材5と、上
記支持基板2の表面に固定された貯留ホッパ6と、メダ
ル類Cの送出を制御する制御装置8とから基本構成され
ている。
【0026】上記回転円盤3にはメダル類Cを貫通させ
て装填するための複数のメダル類装填孔31が周方向に
等間隔で穿設されているとともに、中央部には貯留ホッ
パ6内に装入された多数のメダル類Cを上記メダル類装
填孔31の方向に分散させるための円錐凸部35が膨設
されている。上記基台11の底部には、適所に装着孔1
1bの穿設された左右一対の受け板11aが取り付けら
れており、上記装着孔11bにビスを挿通してメダル類
送出装置1を所定の両替機等に固定するようになってい
る。
【0027】上記支持基板2は、図2および図3に示す
ように、回転円盤支持基板21と、この回転円盤支持基
板21の上部に延設された上部基板22とから構成され
ている。上記回転円盤支持基板21の表面には、上記メ
ダル類装填孔31に貫通されたメダル類Cを支持する環
状通路25が設けられている。つまり、外側堰部23の
内側において、メダル類貫通孔31が周回移動する範囲
が環状通路25になるのである。
【0028】この環状通路25は、回転円盤支持基板2
1の表面に膨設された外側堰部23の内周壁面と、回転
円盤3のメダル類装填孔31より内側に設けられた内環
部32との間に形成されている。メダル類装填孔31を
貫通して環状通路25上に装着されたメダル類Cは、こ
れらの堰部23の内周壁面および上記内環部32の外周
壁面に案内されつつ回転円盤3の軸心回りの回転に従っ
て周回するようになっている。
【0029】上記回転円盤3に穿設されたメダル類装填
孔31は、内周面がすり鉢状に傾斜され、回転円盤3の
表面に位置したメダル類Cがメダル類装填孔31内に装
填され易くなっている。このメダル類装填孔31の奥部
の内周部には、孔を貫通して環状通路25に当接したメ
ダル類Cが位置ずれするのを防止するための複数の掻き
上げ突起31aが突設されている。そして、これらの掻
き上げ突起31aと上記外側堰部23および内環部32
とによって囲まれた部分にメダル類装填空間33が形成
されている。
【0030】従って、回転円盤3を軸心回りに回転させ
ることによって、上記メダル類装填空間33内に装填さ
れたメダル類Cは、図2〜図4に示すように、上記掻き
上げ突起31a、上記外側堰部23の内周壁面および上
記内環部32の外周壁面に規制され、メダル類装填孔3
1の位置から位置ずれしない状態で環状通路25内を周
回するようになっている。
【0031】一方、回転円盤支持基板21の表面の中央
上部には、全体が二等辺三角形状のメダル類送出用案内
部材24が膨設されている。そして、この案内部材24
には、図1〜図3、および図5に示すように、上記メダ
ル類装填孔31の周縁部に突設された掻き上げ突起31
aを通過させる複数条の逃がし溝24aが凹設され、こ
れら逃がし溝24a間に回転円盤3の軸心を中心とした
同心円弧の円弧突起24bが形成されている。従って、
回転円盤3の回転によって掻き上げ突起31aが上記案
内部材24に到達すると、上記突起31aは逃がし溝2
4aをすり抜けるため、回転円盤3の軸心回りの回転が
阻止されるという不都合は起こらない。
【0032】また、本実施例においては、メダル類装填
孔31の周縁部の所定個所に複数の掻き上げ突起31a
が設けられており、それらはメダル類送出用案内部材2
4の逃がし溝24aを通るように位置設定されている。
そして、メダル類送出用案内部材24に隣接した位置に
到来したメダル類装填孔31の上部にメダル類Cがメダ
ル類装填孔31から抜け出すことができる抜出し口31
bが形成されている。
【0033】そして、メダル類送出用案内部材24の左
右に位置する環状通路25は、外側堰部23の壁面が接
線方向に直線状に延ばされ、この直線状に伸ばされた部
分と案内部材24との間にはメダル類Cが余裕をもって
通過し得るメダル類出口25aが形成されている。従っ
て、回転円盤3の回転軸34回りの回転によってメダル
類送出用案内部材24の位置に到着したメダル類装填空
間33内のメダル類Cは、回転円盤3の回転継続によっ
て案内部材24の円弧突起24bの端面に誘導されてメ
ダル類装填空間33から抜出し口31bを通ってメダル
類出口25aに押し出されることになる。
【0034】上記上部基板22は、その表面が被覆板2
2aで覆われており、この被覆板22aと上部基板22
との間に上記メダル類装填空間33から上方に送り出さ
れたメダル類Cの逆流を防止する逆流防止手段7が挟持
されている。この逆流防止手段7は、上記メダル類送出
用案内部材24の上方に左右対称に設けられた一対の支
持軸73回りに揺動可能に設けられた一対の逆流防止板
71と、これらの逆流防止板71を支持軸73回りに下
方に向けて付勢するコイルバネ72とによって構成され
ている。このコイルバネ72は、逆流防止板71から支
持軸73を挟んで外方に突出した耳部74と、上部基板
22の上側部から外方に突出された突片22cとの間に
張設され、このコイルバネ72の付勢力によって逆流防
止板71を下方に向かわせるようにしている。
【0035】そして、上記外側堰部23の頂部に上記逆
流防止板71の支持軸73回りの回動を阻止するストッ
パ23aが形成され、このストッパ23aに阻止された
状態で逆流防止板71は環状通路25のメダル類出口2
5aを閉止するように寸法設定されている。そして、回
転円盤3の回転軸34回りの回転によってメダル類装填
空間33内のメダル類Cがメダル類出口25aを介して
上部に押し出された状態で、このメダル類Cに押圧され
て逆流防止板71は支持軸73回りに回動して通路を押
し広げ、メダル類Cは上部に移動することができるよう
になっている。
【0036】そして、メダル類Cが逆流防止板71を通
過すると、逆流防止板71はコイルバネ72の付勢力に
よって支持軸73回りに下方に向けて回動する方向に力
を受け、メダル類出口25aにメダル類が存在しない状
態では、揺動板71は支持軸73回りに回動してメダル
類出口25aは逆流防止板71によって閉止された状態
になり、その結果一旦逆流防止板71を乗り越えたメダ
ル類Cはこの逆流防止板71に阻止されて逆流が防止さ
れるようになる。
【0037】また、上記逆流防止板71の上部であっ
て、被覆板22aと上部基板22との間には中板22b
が介在され、この中板22bによって逆流防止板71が
上方に回動したときの回動範囲が規制されて逆流防止板
71の側縁部とメダル類送出用案内部材24との間にメ
ダル類Cを上方に押し遣る適正な通路が形成されるよう
になっている。
【0038】上記通路部材5は、上部基板22の幅方向
中央部の先端から上方に延設された帯状板体51と、こ
の帯状板体51の表面を覆うように所定の間隔を置いて
積層された被覆板体52とから構成されている。この被
覆板体52の幅方向両側部には、上記帯状板体51の表
面に密着する左右一対の耳部52aが形成されており、
この耳部52aが帯状板体51の表面に密着した状態で
適所がビス止めされ帯状板体51と被覆板体52とが互
いに結合されている。
【0039】そして、通路部材5には、帯状板体51と
被覆板体52との間に長手方向に亘って送出通路53が
形成されている。この送出通路53の基端部は上記環状
通路25のメダル類出口25aに対向されているととも
に、通路部材5の先端部には横方向に折り曲げられたメ
ダル類払出部54が設けられ、このメダル類払出部54
の先端面にメダル類払出孔55が設けられている。
【0040】従って、上記回転円盤3を回転させてメダ
ル類Cを環状通路25から上方に押し出すと、このメダ
ル類Cは逆流防止板71を上方に押し上げて上記送出通
路53の基端側に到達した状態になる。そして、上記回
転円盤3の回転を継続させると、順次環状通路25内の
メダル類Cは押し出され、最先のものから順次メダル類
払出部54を介してメダル類払出孔55から外部に払い
出されるようになっている。上記メダル類払出部54に
は通過するメダル類Cを検出する計数センサ56が設け
られており、この計数センサ56が検出した検出回数に
よって払い出されたメダル類Cの枚数が判るようになっ
ている。
【0041】なお、本実施例においては、上記計数セン
サ56は、光を発光部から送出通路53を通して受光部
に照射し、受光部が光を受光したときは送出通路53内
にメダル類Cが存在しないと検出し、逆に受光部が光を
受光しないときは送出通路53内にメダル類Cが存在し
ていると検出するいわゆる光センサが適用されている。
【0042】そして、本発明においては、メダル類装填
空間33に位置しているメダル類Cの上方への移動を案
内するメダル類送出用案内部材24は、正面視で左右対
象の二等辺三角形状に形成されているとともに、メダル
類出口25aも左右対称に形成されているため、回転円
盤3の回転方向に拘らず、メダル類装填空間33に位置
していたメダル類Cは回転円盤3の回転方向に応じて左
右いずれかのメダル類出口25aから送出通路53に導
されることになる。
【0043】図6は、メダル類送出装置1の側面視の断
面図である。この図に示すように、基台11の内部には
駆動手段4が設けられている。この駆動手段4は、基台
11内の収納空間に設けられた電動モータ41と、この
電動モータ41の回転駆動を減速して回転円盤3に伝達
するためのギヤ類が内装されたギヤボックス42とから
構成されている。このギヤボックス42は、基台11内
の前方傾斜面にビス止めで固定され、この外壁面に上記
電動モータ41が固定されているとともに、先端に駆動
ギヤ41bを有する駆動軸41aがギヤボックス42内
に没入されている。
【0044】また、上記ギヤボックス42内には、中間
軸43および上記回転円盤3を軸心回りに共回りさせる
回転軸34が設けられている。この回転軸34には同心
の大径ギヤ34aが一体に固定されている。そして、上
記中間軸43には駆動ギヤ41bに噛合する同心の第1
ギヤ43a、および上記大径ギヤ34aに噛合する第2
ギヤ43bが同心で一体に設けられている。従って、電
動モータ41を回転駆動させると、この回転駆動は、駆
動軸41a、駆動ギヤ41b、第1ギヤ43a、中間軸
43、第2ギヤ43bおよび大径ギヤ34aを介して所
定のギヤ比による減速状態で回転軸34に伝達され、こ
の回転軸34の回転によって回転円盤3が回転すること
になる。
【0045】以下、図7〜図9を基に、メダル類送出装
置の送出機構の作用について説明する。図7〜図9は、
いずれもメダル類送出装置の要部を示す説明図であり、
図7は、メダル類の送出が行われていない状態、図8
は、メダル類が左側のメダル類出口から送り出されてい
る状態、図9はメダル類が右側のメダル類出口から送り
出されている状態をそれぞれ示している。
【0046】まず、図7においては、回転円盤3は回転
しておらず、従って、送出通路53の最下部に位置した
メダル類Cは、左右一対の逆流防止板71の側端部に挟
持された状態でメダル類送出用案内部材24の頂部に当
止し、その結果送出通路53内に送り出されている多数
のメダル類Cは、環状通路25のメダル類出口25aに
逆流するのが阻止された状態になっている。
【0047】つぎに、図8に示すように、回転円盤3を
回転軸34回りに時計方向に回転させると、メダル類装
填孔31に装填されているメダル類Cは、掻き上げ突起
31aによって右回りの周方向に押圧されて周回する。
そして、特に案内部材24の左方に隣接したメダル類装
填孔31内のメダル類Cは、上記周回によって案内部材
24の最下部の円弧突起24bの左端面に当接し、これ
に案内されて環状通路25から外れて斜め上に押し上げ
られる。そして順次上部の上部の円弧突起24bに案内
され、メダル類出口25aを通って左方の逆流防止板7
1の下縁部に当接する。
【0048】このメダル類Cの上方移動によって、左方
の逆流防止板71は、コイルバネ72の付勢力に抗して
支持軸73回りに反時計方向に回動する。その結果メダ
ル類Cの通過する通路が確保され、メダル類Cはメダル
類送出用案内部材24の上部の送出通路53に到達し、
送出通路53内にすでに送り込まれているメダル類Cを
順次上方に移動させる。この状態でメダル類Cが装填さ
れていたメダル類装填孔31は、その掻き上げ突起31
aが逃がし溝24aを通過する状態で案内部材24の右
方に周回移動する。
【0049】そして、メダル類Cがメダル類装填孔31
からメダル類送出用案内部材24の上部に移動すると、
逆流防止板71はコイルバネ72の付勢力によって支持
軸73回りに時計方向に回動して図6に示した状態にな
る。回転円盤3の回転を継続することにより、順次他の
メダル類装填孔31内に装填されているメダル類Cが、
上記と同様にして環状通路25から送出通路53に競り
上がり、メダル類払出孔55から外部に払い出される。
【0050】つぎに、図9に示すように、回転円盤3を
回転軸34回りに反時計方向に回転させると、メダル類
送出用案内部材24の右方に位置したメダル類装填孔3
1内のメダル類Cが、環状通路25から送出通路53に
競り上がり、メダル類Cを送出通路53内に順次送出す
る。この送出の作用は、左右が逆になっているだけで上
述の回転円盤3を時計方向に回転させた場合と全く同じ
である。
【0051】このように、本発明によれば、貯留ホッパ
6内に装填されたメダル類Cは、回転円盤3を回転軸3
4回りに回転させることによって、同円盤3の回転方向
に拘らず、送出通路53を介して外部に払い出されるた
め、貯留ホッパ6内で詰りが生じたり、貯留ホッパ6内
でブリッジ現象が発生し、メダル類Cの送出が中断され
たような場合には、回転円盤3の回転方向を逆転させる
ことによって上記詰まりやブリッジを解消することがで
きるとともに、そのまま逆方向の回転を継続することに
よって、引き続きメダル類Cを払い出すことが可能にな
る。
【0052】そして、本発明のメダル類送出装置1に
は、図2に示すように、電動モータ41に制御信号を出
力して要求された数量のメダル類Cを適正に払い出すよ
うにするとともに、自動的に貯留ホッパ6内の詰まりを
検出してそれを解消するように制御する制御装置8が備
えられている。この制御装置8にはメダル類払出操作盤
等からなる入力装置81からのメダル類払出枚数と、上
記計数センサ56からのメダル類通過検出信号とが入力
されるようになっている。そして、制御装置8は、これ
らの入力信号に基づいてメダル類Cを送出したり、送出
を停止するための制御信号を電動モータ41に出力する
ようになっている。
【0053】このような制御装置8には、計数センサ5
6から出力されたメダル類検出信号によってメダル類の
払出数量をカウントする払出数量カウント部8aが設け
られ、この払出数量カウント部8aがカウントしたメダ
ル類Cの枚数が払出要求枚数に一致した時点で上記動停
指令出力部から停止指令信号が出力されるようになって
いる。
【0054】また、上記制御装置8には、予め設定され
た所定時間内にメダル類Cの払い出しが行われなかった
ときは、電動モータ41に逆転指令信号を出力する逆転
指令出力部8bが設けられている。貯留ホッパ6内でブ
リッジ現象等によって詰まりが生じ、メダル類Cの送出
が円滑に行われなくなると、それを制御装置8内に内蔵
されたタイマーの経過時間で判別し、電動モータ41が
逆転駆動するための逆転指令信号が出力される。
【0055】以下図10を基に、上記制御装置によるメ
ダル類の払出および詰まり解消制御について説明する。
図10は制御装置の制御フローを示すフローチャートで
ある。まず、メダル類送出装置1を稼働されるための図
略のメインスイッチが入れられることによって制御がス
タートする。制御がスタートすると、ステップS1が実
行され、まず最初に計数センサ56に通電されて検出可
能状態にされる。そしてつぎのステップS2において、
計数センサ56が清浄であるか否かが検査され、汚れて
いるNOの場合はステップS14が実行されてランプ点
灯等の警報が出力され、プログラムの実行は終了する。
センサの汚れは、受光部が出力する電流値によって知る
ことができる。すなわち、検出された電流値が遮光され
ていないときのレベルよりも低く、かつ、メダル類Cで
遮光されたときのレベルよりも高いときに発光部あるい
は受光部に汚れが生じていると判別されるのである。
【0056】上記ステップS2において計数センサ56
に汚れがなく清浄であるYESの場合には、つぎのステ
ップS3が実行される。このステップS3は、メダル類
送出装置1に対して、メダル類の払い出しをスタートさ
せるスタート指令信号が発信されているか否かを判別す
るためのものであり、スタート指令信号がないNOの場
合にはつぎに進まずステップS3をループするようにな
っている。
【0057】そして、ステップS3においてスタート指
令信号が発信されているYESの場合には、つぎのステ
ップS4が実行される。このステップS4においては、
制御装置8内のカウンターN0に初期値の「0」が設定
されるとともに、制御装置8にメダル類の払出要求枚数
Nが入力されつぎのステップS5に移る。
【0058】ステップS5においては、制御装置8から
電動モータ41が駆動するための制御信号が出力され、
この信号の入力された駆動手段4は回転駆動を開始し
て、回転円盤3をいずれかの方向に回転駆動させる。そ
うすると、貯留ホッパ6内でメダル類装填孔31に装填
されているメダル類Cは回転円盤3の回転によって送出
通路53に順次送り出されていく。
【0059】そして、つぎのステップS6においては、
計数センサ56によるメダル類C検出の時間間隔(先の
メダル類Cの払い出しからつぎのメダル類Cの払い出し
までの時間間隔)が、制御装置8内に内蔵されたタイマ
ーによって計測され、この時間間隔が1秒以下であるか
否かが判別される。上記間隔が1秒以下の場合は、ステ
ップS7のメダル類Cの払出要求枚数のカウントが行わ
れて、カウンターN0に「1」が加算される。
【0060】そして、つぎのステップS12が実行さ
れ、カウントされたメダル類Cの実際の払出枚数である
カウンターN0の数値と、入力された払出要求枚数Nと
が比較演算される。この比較演算の結果N0が未だNに
到達していないときには、上記ステップS6に戻され、
到達したとき(N0=Nになったとき)にはステップS
13が実行され電動モータ41の駆動は停止され、メダ
ル類Cの払い出しは終了する。
【0061】上記ステップS6において、メダル類Cの
払い出し間隔が1秒を超えたときには、貯留ホッパ6内
で詰まりが発生したと判断され、ステップS8が実行さ
れる。このステップS8においては、制御装置8から電
動モータ41に逆転駆動の制御信号が出力され、その結
果、電動モータ41は逆方向に回転し、回転円盤3を逆
回転させるため、この逆回転によって貯留ホッパ6内で
生じていたブリッジ等によるメダル類Cの詰まりが解消
する。
【0062】そして、つぎのステップS9において、先
のメダル類Cの払い出しからの経過時間が計測され、そ
れが、回転円盤3の逆転後、メダル類送出状態に到るま
での時間間隔を見込んだ時間、例えば10秒を経過して
いるか否かが判別される。10秒以下のYESの場合は
詰まりが解消されたと判別され、上記ステップS7以下
が実行されるが、10秒を超えるときには、ステップS
10が実行されて電動モータ41が停止され、さらにス
テップS11において詰まり発生の警報が出力されてプ
ログラムの実行が終了される。
【0063】このように、本発明のメダル類送出装置1
は、回転円盤3の正逆回転に拘らずメダル類Cが送出さ
れるようになっているため、ブリッジ等に起因したメダ
ル類詰りが発生しても、詰りが生じた時点で制御手段の
制御の基に回転円盤3を逆回転させることにより詰りが
解消されるとともに、直ちに回転円盤3の逆回転状態で
メダル類Cの送出が可能であり、メダル類Cの詰りトラ
ブルを解消する上で有効であるとともに、メダル類Cの
払い出しが常に円滑かつ迅速に行われ、メダル類Cが順
調に払い出されないことによる不信感が発生せず、装置
を信頼性の高いものにする上で極めて有効である。
【0064】また、以上の実施例においては、メダル類
詰りが発生したときのみ、回転円盤3の回転方向を逆転
させるようにしているが、制御装置8の制御の基に、一
定周期毎に強制的に回転方向を逆転させるようにしても
よい。例えば、1処理毎に回転方向を逆転させるよう
に、ステップS4で回転方向を設定するようにすればよ
い。そうすれば、メダル類Cの回転円盤3から送出通路
53に到る経路が左右で均等に使用され、その結果、一
方の経路のみから送出される場合の通路部品の偏摩耗が
有効に抑止され、装置の耐用期間を延長させる上で好都
合である。
【0065】なお、上記のように強制的に回転円盤3の
回転方向を変更しなくても、詰り発生の都度自動的に回
転円盤3の回転方向が逆転されるため、長期的にみた場
合ある程度偏摩耗抑止の効果は得られる。
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のメダル類送出装
置によれば、制御手段には上記貯留ホッパ内に詰りが生
じたときに駆動手段の回転方向を逆転させるための逆転
指令信号を出力する逆転指令出力部とが設けられている
ため、貯留ホッパ内に詰りが生じ、メダル類の払い出し
がストップしたときには、上記逆転指令出力部から駆動
手段に逆転指令信号が出力され、これによって駆動手段
は逆転駆動し、この結果回転円盤が逆転することによっ
て貯留ホッパ内でのブリッジ現象等に起因した詰りが解
消される。
【0067】そして、回転円盤は、正転または逆転に拘
らず上記案内部に案内されてメダル類を送出するように
構成されている。従って、上記詰りが解消した後、駆動
手段の逆転をそのまま継続することによって、メダル類
は回転円盤から外部に送出されるため、従来のように回
転円盤の逆転によって詰りを解消させた後に、再度正転
させてメダル類を送出するものに比べて、メダル類の払
い出しが常に円滑かつ迅速に行われ、メダル類が迅速に
払い出されないことによる不信感が発生せず、装置を信
頼性の高いものにする上で極めて有効である。
【0068】本発明の請求項2記載のメダル類送出装置
によれば、貯留ホッパ内のメダル類は、回転円盤の周方
向に亘って等間隔で設けられた複数のメダル類装填部に
装填され、回転円盤の正転または逆転によってメダル類
装填部に対応して設けられたメダル類送出用案内部材に
到達する。そして、このメダル類送出用案内部材は、回
転円盤の正転または逆転によって周回移動してきたメダ
ル類をメダル類装填部から送り出すようになっているた
め、上記案内部材に到達したメダル類装填部内のメダル
類は、確実に案内部材の作用によって送り出される。
【0069】本発明の請求項3記載のメダル類送出装置
によれば、メダル類装填部は、回転円盤を貫通して設け
られたメダル類装填孔によって形成され、かつ、この装
填孔の縁部にはメダル類がメダル類装填孔から位置ずれ
するのを防止し、かつ、メダル類を掻き上げる複数の掻
き上げ突起が突設されているため、貯留ホッパ内のメダ
ル類は上記メダル類装填孔を貫通し、かつ、掻き上げ突
起に支持された状態で装填孔に確実に装填される。
【0070】また、メダル類送出用案内部材は、全体形
状が二等辺三角形状に形成され、かつ、この二等辺三角
形状の案内部材の両斜辺部分にメダル類を上方に案内す
る案内面が形成されているため、回転円盤の軸心回りの
回転によって案内部材に到達したメダル類装填孔内のメ
ダル類は、上記案内面に案内されて上昇し、案内部材の
中央上部に延設されたメダル類送出通路を通って外部に
払い出される。
【0071】そして、この送出通路と上記案内部材との
間には逆流防止手段が設けられているため、一旦装填孔
から送り出されたメダル類は、この逆流防止手段に阻止
されて逆流することはない。
【0072】また、上記案内部材には上記掻き上げ突起
を通過させる複数条の逃がし溝が凹設されているため、
メダル類を装填孔から送り出した後の回転円盤は、掻き
上げ突起が案内部材の逃がし溝をすり抜けつつ回転を継
続する。
【0073】このように、メダル類装填孔の縁部に掻き
上げ突起を設けるとともに、案内部材には上記掻き上げ
突起を通過させる複数条の逃がし溝を設けることによ
り、装填孔内のメダル類の位置ずれを防止し、回転円盤
の回転に追随させることができるとともに、メダル類の
送出と回転円盤の回転継続とを両立させる構造を簡単な
ものにすることができ、製造コストを軽減させる上で好
都合である。
【0074】本発明の請求項4記載のメダル類送出装置
によれば、逆流防止手段は、メダル類送出用案内部材の
上方に左右対称に設けられた一対の支持軸回りに揺動可
能に軸支される一対の逆流防止板によって形成され、こ
れらの逆流防止板は、それぞれの先端側が付勢手段によ
って左右一対のメダル類送出通路に位置するように付勢
されているため、メダル類が回転円盤の回転によってメ
ダル類装填孔から送出通路の方向に押圧されることによ
り、メダル類に当接している逆流防止板は上記付勢手段
の付勢力に抗して支持軸回りに回動され、その結果メダ
ル類は逆流防止板に摺接した状態でメダル類装填孔から
送出される。
【0075】また、一旦メダル類が通過すると上記付勢
手段の付勢力によって元の位置に復帰するため、この復
帰によって回転円盤から一旦送出されたメダル類はメダ
ル類送出通路を塞ぐように位置した逆流防止板に阻止さ
れて逆流が防止される。このような逆流防止手段を採用
することによって、一旦送出されたメダル類の回転円盤
内への逆流が確実に防止され、回転円盤から送出通路に
メダル類を確実に送り出す上で好都合である。
【0076】本発明の請求項5記載のメダル類送出装置
によれば、メダル類がメダル類送出通路を通過すれば、
この通路に設けられている計数センサによってその通過
が検出される。また制御装置には、この計数センサから
出力されたメダル類検出信号に基づいてメダル類の払出
数量をカウントする払出数量カウント部が設けられてい
るため、この払出数量カウント部において、メダル類の
払い出しが行われるたびにメダル類の枚数が積算され、
常にその時点での払出枚数が記憶されている。
【0077】そして、動停指令出力部からは、払出数量
カウント部がカウントしたメダル類の枚数がメダル類の
払出要求枚数に一致した時点で停止指令信号が出力され
るため、この信号を受けた駆動手段は停止し、払出要求
枚数のメダル類が払い出された状態になる。また、予め
設定された所定時間内にメダル類の払い出しが行われな
かったときは、逆転指令出力部から逆転指令信号が出力
されるため、この信号を受けた駆動手段は逆転し、この
逆転によって詰りが解消する。
【0078】このような制御を行うことによって、自動
的に払出要求枚数のメダル類が払い出されるとともに、
簡単に詰り状態が検出され、しかも詰りは自動的に解消
され、引き続きメダル類の払い出しが行われる等メダル
類送出装置を自動運転する上で有効である。
【0079】上記請求項6記載のメダル類送出装置によ
れば、所定周期毎に出力される制御装置からの逆転指令
信号によって駆動手段は逆転駆動し、それに従って回転
円盤の回転方向が所定周期毎に変更されるため、メダル
類の回転円盤からの送出方向が周期的に左右入れ換わ
り、メダル類の回転円盤から送出通路に到る経路が左右
で均等に使用され、その結果、一方の経路のみから送出
される場合に起こる通路部品の偏摩耗が有効に抑止さ
れ、メダル類送出装置の耐用期間を延長させる上で有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメダル類送出装置の一例を示す斜視図
である。
【図2】図1の一部切欠き正面図である。
【図3】図1の要部の一部切欠き部分斜視図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】図1のメダル類送出装置の側面視の断面図であ
る。
【図7】メダル類送出装置の要部を示す説明図であり、
メダル類の送出が行われていない状態を示している。
【図8】メダル類送出装置の要部を示す説明図であり、
メダル類が左側のメダル類出口から送り出されている状
態を示している。
【図9】メダル類送出装置の要部を示す説明図であり、
メダル類が右側のメダル類出口から送り出されている状
態を示している。
【図10】制御装置の制御フローを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 メダル類送出装置 11 基台 11a 受け板 11b 装着孔 12 傾斜面 2 支持基板 21 回転円盤支持基板 22 上部基板 22a 被覆板 22b 中板 22c 突片 23 外側堰部 23a ストッパ 24 メダル類送出用案内部材 25 環状通路 25a メダル類出口 3 回転円盤 31 メダル類装填孔 31a 掻き上げ突起 31b 抜出し口 32 内環部 33 メダル類装填空間 34 回転軸 35 円錐凸部 4 駆動手段 41 電動モータ 41a 駆動軸 41b 駆動ギヤ 42 ギヤボックス 43 中間軸 43a 第1ギヤ 43b 第2ギヤ 5 通路部材 51 帯状板体 52 被覆板体 53 送出通路 54 メダル類払出部 55 メダル類払出孔 56 計数センサ 6 貯留ホッパ 7 逆流防止手段 71 逆流防止板 72 コイルバネ 73 支持軸 74 耳部 8 制御装置 81 入力装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留ホッパからメダル類を順次1枚づつ
    周方向に移動させる回転円盤と、この回転円盤の回転に
    伴って所定個所まで移動したメダル類をメダル類送出通
    路に案内するメダル類送出用案内部材と、上記回転円盤
    を正逆回転する駆動手段と、この駆動手段を制御する制
    御手段とを備えてなるメダル類送出装置であって、上記
    メダル類送出用案内部材は、両側部に上記回転円盤の正
    転用および逆転用の案内部を有し、上記制御装置は、駆
    動手段に対して駆動条件成立時に駆動指令信号を出力す
    るとともに、停止条件成立時に停止指令信号を出力する
    動停指令出力部と、上記貯留ホッパ内に詰りが生じたと
    きに駆動手段の回転方向を逆転させるための逆転指令信
    号を出力する逆転指令出力部とを有していることを特徴
    とするメダル類送出装置。
  2. 【請求項2】 上記回転円盤は、周方向に亘って等間隔
    で設けられた複数のメダル類装填部を有し、上記メダル
    類送出用案内部材は、上記メダル類装填部に対応して設
    けられ、かつ、上記回転円盤の正転または逆転によって
    周回移動してきたメダル類装填部内のメダル類を送り出
    すように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のメダル類送出装置。
  3. 【請求項3】 上記メダル類装填部は、上記回転円盤を
    貫通して設けられたメダル類装填孔によって形成され、
    このメダル類装填孔の縁部にはメダル類がメダル類装填
    孔から位置ずれするのを防止し、かつ、メダル類を掻き
    上げる複数の掻き上げ突起が突設され、上記メダル類送
    出用案内部材は、全体形状が二等辺三角形状に形成さ
    れ、かつ、この二等辺三角形状の案内部材の両斜辺部分
    にメダル類を上方に案内する案内面が形成され、このメ
    ダル類送出用案内部材の中央上部にメダル類送出通路が
    延設され、この送出通路と上記案内部材との間に逆流防
    止手段が設けられ、上記案内部材には上記掻き上げ突起
    を通過させる複数条の逃がし溝が凹設されていることを
    特徴とする請求項1または2記載のメダル類送出装置。
  4. 【請求項4】 上記逆流防止手段は、上記メダル類送出
    用案内部材の上方に左右対称に設けられた一対の逆流防
    止板によって形成され、これらの逆流防止板は、それぞ
    れが付勢手段によって左右一対のメダル類送出路に位置
    するように付勢され、かつ、メダル類装填孔から送出さ
    れるメダル類により上記付勢手段の付勢力に抗してメダ
    ル類を通過させるように構成されていることを特徴とす
    る請求項3記載のメダル類送出装置。
  5. 【請求項5】 上記メダル類送出通路にメダル類の通過
    を検出する計数センサが設けられ、上記制御装置には、
    この計数センサから出力されたメダル類検出信号によっ
    てメダル類の払出数量をカウントする払出数量カウント
    部が設けられ、この払出数量カウント部がカウントした
    メダル類の枚数がメダル類の払出要求枚数に一致した時
    点で上記動停指令出力部から停止指令信号が出力される
    とともに、予め設定された所定時間内にメダル類の払い
    出しが行われなかったときは、上記逆転指令出力部から
    逆転指令信号が出力されるように構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のメダル類
    送出装置。
  6. 【請求項6】 貯留ホッパからメダル類を順次1枚づつ
    周方向に移動させる回転円盤と、この回転円盤の回転に
    伴って所定個所まで移動したメダル類をメダル類送出通
    路に案内するメダル類送出用案内部材と、上記回転円盤
    を正逆回転する駆動手段と、この駆動手段を制御する制
    御手段とを備えてなるメダル類送出装置であって、上記
    メダル類送出用案内部材は、両側部に上記回転円盤の正
    転用および逆転用の案内部を有し、上記制御装置は、予
    め設定された所定周期毎に駆動手段に逆転指令信号を出
    力するように構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のメダル類送出装置。
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