本発明の実施の一形態について図1ないし図31に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(遊技装置の外観)
図1は、本実施形態に係る遊技装置(遊技機)1の外観を示している。遊技装置1は、いわゆるスロットマシンと呼ばれるタイプの遊技装置であり、遊技媒体としてパチンコ玉を用いるようになっている。図1に示すように、遊技装置1の前面上側領域には、図柄表示窓2A・2B・2Cが設けられており、その内部に図柄表示リール3A・3B・3Cがそれぞれ設けられている。図柄表示リール3A・3B・3Cに表示されている各種図柄は、図柄表示窓2A・2B・2Cを介して遊技者に示されるようになっている。
図柄表示窓2A・2B・2Cの下方には、スタートレバー4、ストップボタン5A・5B・5C、1BETボタン6A、およびMAXBETボタン6Bが設けられている。スタートレバー4は、図柄表示リール3A・3B・3Cの回転を開始させるものである。ストップボタン5A・5B・5Cは、それぞれ図柄表示リール3A・3B・3Cの回転を停止させるものである。1BETボタン6A、およびMAXBETボタン6Bは、それぞれ掛け数を決定するものである。また、図示はしていないが、BET可能な掛け数を表示する表示器も設けられている。
上記の各種操作ボタンのさらに下方には、遊技台上皿7、遊技台下皿8、および遊技玉取込装置9が設けられている。遊技台上皿7には、遊技玉としてのパチンコ玉が貯留される。そして、ゲームが開始すると、遊技台上皿7に入っているパチンコ玉から掛け数分が遊技玉取込装置9に取り込まれ、遊技装置1の後部に配置される遊技玉回収装置(図示せず)に回収される。また、賞品玉は遊技台上皿7に供給されるようになっている。
また、遊技台上皿7に入っているパチンコ玉が満杯となっている状態で賞品玉が供給された場合には、溢れたパチンコ玉は遊技台下皿8に供給される。また、遊技玉取込装置9には返却ボタン10が設けられており、この返却ボタン10が押されると、遊技台上皿7に入っているパチンコ玉が遊技台下皿8に供給されるようになっている。また、遊技台下皿8には、ゲーム開始時において、遊技玉取込装置9内に残っているパチンコ玉が排出されるようになっている。
(遊技方法の概略)
ここで、以上のような遊技装置1における遊技方法について説明しておく。遊技者は、有効ラインを設定するための掛け数設定操作、図柄表示リール3A・3B・3Cを回転させるための回転起動操作、図柄表示リール3A・3B・3Cの回転を停止させるための回転停止操作を行う。
掛け数設定操作は、上記の1BETボタン6A、もしくはMAXBETボタン6Bによって行われる。本実施形態では、1BETボタン6Aが押されるとパチンコ玉5個が掛けられるようになっており、MAXBETボタン6Bが押されるとその遊技状態において許される最大の個数のパチンコ玉が掛けられるようになっている。すなわち、MAXBETはスロットマシンのMAXBETと同様である。BET数が多くなればなるほど、有効ラインが増えることになる。
ここで、有効ラインについて説明する。図柄表示リール3A・3B・3Cには、その外周面に複数種類の図柄が印刷されており、図柄表示リール3A・3B・3Cが停止した状態では、図柄表示窓2A・2B・2Cには、それぞれ3つの図柄が表示されるようになっている。すなわち、図柄表示窓2A・2B・2C全体では、3×3=9種類の図柄が表示されることになる。ここで、1BETの場合には、3×3のマトリクスのうち、中段横1列のラインが有効ラインとなり、2BETの場合には、上段、中段、下段の各横1列のラインが有効ラインとなり、MAXBETの場合には、上段、中段、下段の各横1列のラインに加えて、左上から右下へのラインおよび右上から左下へのラインが有効ラインとなる。
掛け数設定操作が完了すると、遊技者によってスタートレバー4が操作されることによって、図柄表示リール3A・3B・3Cが回転する。そして、遊技者は、好みのタイミングでストップボタン5A・5B・5Cをそれぞれ押し、これにより図柄表示リール3A・3B・3Cの回転が停止される。図柄表示リール3A・3B・3Cの回転が停止した状態で、掛け数に応じて設定された有効ラインに、所定の図柄の順番が含まれていると、それに対応した賞品玉が遊技者に払い出されることになる。
(遊技玉取込装置の構成)
次に、遊技玉取込装置9の構成について説明する。図2は、遊技玉取込装置9の外観を示している。また、図3は、遊技玉取込装置9を分解した状態での外観を示す斜視図である。これらの図に示すように、遊技玉取込装置9は、上部カバー11、遊技玉貯留部(遊技玉貯留手段)12、下部カバー13、および遊技玉振分け部(遊技玉振分け手段)14を備えた構成となっている。上部カバー11は、遊技玉貯留部12の上部を覆うように設けられており、下部カバー13は、遊技玉貯留部12の下部に設けられた遊技玉振分け部14を覆うように設けられている。
また、図2に示すように、上部カバー11には、遊技玉取込口11Aが設けられており、下部カバー13には、遊技玉排出口13Aおよび遊技玉返却口(返却通路)13Bが設けられている。遊技玉取込口11Aは、遊技台上皿7から遊技玉貯留部12にパチンコ玉を導入する際の入口となる開口部である。遊技玉排出口13Aは、遊技玉振分け部14から遊技玉回収装置に回収されるパチンコ玉を排出する際の出口となる開口部である。遊技玉返却口13Bは、遊技玉振分け部14から遊技台下皿8に払い出されるパチンコ玉を排出する際の出口となる開口部である。
ここで、遊技玉取込口11A、遊技玉排出口13A、および遊技玉返却口13Bは、遊技玉取込装置9における遊技装置1の中央側の面に全て設けられている。すなわち、遊技玉取込口11A、遊技玉排出口13A、および遊技玉返却口13Bの開口方向が全て同じ方向となっている。以下に、この理由について説明する。
遊技玉取込装置9は、遊技装置1の表側正面から見て、遊技台上皿7および遊技台下皿8の右側に配置されている。すなわち、遊技玉取込口11Aおよび遊技玉返却口13Bは、遊技台上皿7および遊技台下皿8が配置されている方向に設けることが好ましいことになる。
一方、遊技装置1の裏側において、遊技玉回収装置からの遊技玉回収通路は、基本的に、遊技装置1の裏側における中央近傍に配置されている。これは、いわゆるパチンコ遊技装置の構造が、該パチンコ遊技装置の裏側中央近傍からパチンコ玉を排出するようになっているからである。このような遊技玉回収設備を流用するためには、遊技玉排出口13Aは、遊技装置1中央側の方向に設けられることが好ましいことになる。
したがって、上記の構成のように、遊技玉取込口11A、遊技玉排出口13A、および遊技玉返却口13Bの開口方向が、全て同じ方向となっていれば、遊技玉の取込、排出、返却の際の経路をそれぞれ短くすることが可能となる。よって、遊技玉取込装置9のサイズの大型化、構造の複雑化、メンテナンスの煩雑化、遊技玉の移動時間の長大化などの問題を解消することができる。
なお、遊技玉取込口11A、遊技玉排出口13A、および遊技玉返却口13Bが設けられている面は、必ずしも同じ面である必要はなく、各開口方向が同じ方向であれば、多少の面の位置のずれがあってもかまわない。
(遊技玉貯留部の構成)
次に、遊技玉貯留部12の構成について図4(a)および図4(b)を参照しながら説明する。図4(a)は、遊技玉貯留部12の外観を示している。同図に示すように、遊技玉貯留部12は、中央部カバー21、スパイラル通路(遊技玉搬送通路)22、遊技玉カウントセンサ23、ソレノイドブラケット24、ソレノイド25、シャッタ26、およびコイルバネ27を備えた構成となっている。
中央部カバー21は、遊技玉貯留部12における各構成を固定支持するとともに、カバーとして機能するものである。スパイラル通路22は、遊技玉貯留部12における遊技玉を貯留する通路である。遊技台上皿7から遊技玉取込口11Aを通って遊技玉貯留部12に流入してくるパチンコ玉は、スパイラル通路22の上流端部となるスパイラル通路取込口22Aからスパイラル通路22内に導入される。
遊技玉カウントセンサ23は、スパイラル通路22におけるスパイラル通路取込口22A近傍に設けられており、スパイラル通路22を通過するパチンコ玉をカウントするセンサである。この遊技玉カウントセンサ23は、デュアルセンサによって構成されており、パチンコ玉の流れが正方向であるか逆方向であるかを検知することが可能となっている。
ここで、遊技玉カウントセンサ23を構成するデュアルセンサにおいて、パチンコ玉の流れの上流側に配置されるセンサをセンサAとし、下流側に配置されるセンサをセンサBとする。パチンコ玉が上流側から下流側に流れた場合、すなわち正方向に流れた場合には、まずセンサAがパチンコ玉を検出し、その後センサBがパチンコ玉を検出することになる。すなわち、センサAおよびセンサBにおける検出信号は、図13(a)に示されるようになる。
一方、パチンコ玉が下流側から上流側に流れた場合、すなわち逆方向に流れた場合には、まずセンサBがパチンコ玉を検出し、その後センサAがパチンコ玉を検出することになる。すなわち、センサAおよびセンサBにおける検出信号は、図13(b)に示されるようになる。
ここで、センサAの検出信号がONとなっている状態で、センサBの検出信号がOFF状態からON状態に立ち上がった場合に、パチンコ玉のカウントをプラス1とし、センサAの検出信号がONとなっている状態で、センサBの検出信号がON状態からOFF状態に立ち下がった場合に、パチンコ玉のカウントをマイナス1とするようになっている。これにより、例えばパチンコ玉が貯留されているパチンコ玉にあたって跳ね返って逆流した場合や、不正な処理が行われた場合などにも、パチンコ玉のカウントを的確に行うことが可能となる。遊技玉カウントセンサ23を構成するデュアルセンサは、例えば、光学的にパチンコ玉を検出するフォトセンサと、磁界の変化によってパチンコ玉を検出する近接型センサとの組み合わせなどによって構成される。
なお、本実施形態では、遊技玉カウントセンサ23をデュアルセンサで構成するようにしているが、パチンコ玉の流れの方向を検知する必要がない場合には、シングルセンサによって遊技玉カウントセンサ23を構成してもかまわない。
シャッタ26は、スパイラル通路22において、スパイラル通路取込口22Aと遊技玉カウントセンサ23との間に設けられており、パチンコ玉のスパイラル通路22への流入を遮断するものである。また、ソレノイド25は、シャッタ26を移動させる駆動部材である。また、ソレノイドブラケット24は、ソレノイド25を固定支持するための部材である。また、コイルバネ27は、シャッタ26を開放方向に移動させる助勢力を加えるためのバネである。シャッタ26は、通常状態では、パチンコ玉の流入を妨げない位置に配置されており、ソレノイド25のプランジャを吸引した場合にのみ、パチンコ玉の流入を遮断する位置に移動させられる。
図11は、スパイラル通路取込口22Aの正面方向から遊技玉貯留部12を見た際の様子を示している。同図に示すように、シャッタ26は、スパイラル通路22内に一部進入することによってパチンコ玉の流入を遮断するようになっている。このように、パチンコ玉の流入を遮断するためには、スパイラル通路22の断面を全て遮断する必要はなく、パチンコ玉が通過できない程度にシャッタ26をスパイラル通路22内に進入させればよいことになる。よって、シャッタ26の移動量を比較的少なくできるので、ソレノイド25を小型化することができる。
本実施形態では、ソレノイド25としてキープソレノイドを用いている。キープソレノイドは、移動対象を移動させる際に、移動最中にのみ電力が消費されるタイプのソレノイドである。すなわち、移動対象を移動させて保持する際には電力は消費されないので、省電力化を図ることができるとともに、移動対象の保持動作時における発熱を防止することができる。なお、本実施形態では、ソレノイド25としてキープソレノイドを用いているが、通常のオープンフレームソレノイドを用いてもかまわない。
図4(b)は、遊技玉貯留部12における、スパイラル通路22の下流端部近傍での断面を示している。スパイラル通路22は、基本的には斜面状の通路によって構成されているが、下端部近傍において、鉛直下方向に通路の向きが変化している。ここで、スパイラル通路22において、斜面状の通路によって構成されている部分をスロープ部、鉛直下方向の向きになっている部分を鉛直通路部と呼ぶことにする。そして、スパイラル通路22の下端部となるスパイラル通路排出口22Bから排出されたパチンコ玉は、遊技玉振分け部14に導入される。
鉛直通路部とスロープ部との境界部分には、遊技玉押さえ部28およびコイルバネ29が設けられている。遊技玉押さえ部28は、鉛直通路部の上部に設けられており、鉛直上方に移動可能に配置されている。また、コイルバネ29は、遊技玉押さえ部28を鉛直下方向に押さえる力を加えている。これにより、スロープ部から鉛直通路部にかけてパチンコ玉が連続して充填されている場合に、遊技玉振分け部14側からパチンコ玉を上方に押す力が加えられた場合にも、この力を遊技玉押さえ部28が鉛直上方に移動することによって逃がすことが可能となる。なお、遊技玉押さえ部28における動作の詳細については後述する。
(遊技玉振分け部の構成)
次に、遊技玉振分け部14の構成について、図5(a)および図5(b)を参照しながら説明する。図5(a)は、遊技玉振分け部14の外観を斜め上方から見た際の状態を示している。また、図5(b)は、スパイラルシャフト37における断面を示している。これらの図に示すように、遊技玉振分け部14は、振分け部ブラケット31、駆動モータ32、モータ軸つまみ33、駆動ギア34、HPセンサ35、被駆動ギア36、スパイラルシャフト37、固定シャフト38、スパイラルシャフトガイド39、返却口側面ガイド40、返却口上面ガイド41、待機遊技玉検出センサ42、排出玉カウントセンサ43、返却玉検出センサ44、排出玉逆流防止弁45A、返却玉逆流防止弁45B、遊技玉取込口46、遊技玉排出口47、および遊技玉返却口48を備えた構成となっている。
遊技玉貯留部12から排出されたパチンコ玉は、遊技玉取込口46から遊技玉振分け部14に流入し、遊技玉排出口47または遊技玉返却口48から排出される。遊技玉排出口47から排出されたパチンコ玉は、前記した遊技玉排出口13Aを通って遊技玉回収装置に回収される。また、遊技玉返却口48から排出されたパチンコ玉は、前記した遊技玉返却口13Bを通って遊技台下皿8に払い出される。
振分け部ブラケット31は、遊技玉振分け部14を固定支持するための部材である。駆動モータ32は、スパイラルシャフト37を回転駆動させるための駆動源となるモータである。このスパイラルシャフト駆動モータ32は、例えばステッピングモータやDCモータなどによって構成される。
モータ軸つまみ33は、手動によって駆動モータ32のモータ軸を回転させるためのつまみである。これは、例えばスパイラルシャフト37においてパチンコ玉が詰まった場合などに、このモータ軸つまみ33を手動で回転させることによって、パチンコ玉が詰まった状態を解消させる、というような目的で設けられている。
駆動ギア34は、駆動モータ32のモータ軸に設けられたギアである。また、被駆動ギア36は、スパイラルシャフト37に設けられたギアである。駆動ギア34から被駆動ギア36に対して回転駆動が伝達されることによって、駆動モータ32の駆動がスパイラルシャフト37に伝達される。
HPセンサ35は、スパイラルシャフト37のHP(Home Position)位置を検出するセンサである。駆動ギア34におけるHPセンサ35側には、駆動ギア34の回転とともに回転するHPセンサ用の遮断板が設けられている。そして、この遮断板の所定位置に溝が付されており、HPセンサ35がこの溝を検出することによって、スパイラルシャフト37のHP位置が検出される。
スパイラルシャフト37は、自身が回転することによって、遊技玉貯留部12から流入したパチンコ玉を、状況に応じて遊技玉排出口47側または遊技玉返却口48側に振分けるものである。スパイラルシャフト37の表面には、スパイラル状のつば部37A、およびつば部37Aの間の谷部37Bが設けられている。スパイラルシャフト37が回転すると、パチンコ玉は、谷部37Bに入った状態で、つば部37Aに軸方向に押されることによって移動させられるようになっている。このスパイラルシャフト37によるパチンコ玉の移動の詳細については後述する。
固定シャフト38は、スパイラルシャフト37の内部に設けられた固定軸であり、スパイラルシャフト37は、固定シャフト38を中心にして回動することになる。スパイラルシャフトガイド39は、スパイラルシャフト37によって移動させられるパチンコ玉をガイドして、遊技玉排出口47側または遊技玉返却口48側に移動させるためのガイドである。
返却口側面ガイド40および返却口上面ガイド41は、スパイラルシャフト37によって遊技玉返却口48側に振分けられたパチンコ玉を、遊技玉返却口48に誘導するためのガイドである。
待機遊技玉検出センサ42は、遊技玉取込口46からスパイラルシャフト37までのパチンコ玉の通路に設けられており、この通路領域にパチンコ玉が待機しているか否かを検出するセンサである。この待機遊技玉検出センサ42は、例えば光学的にパチンコ玉を検出するフォトセンサや、磁界の変化によってパチンコ玉を検出する近接型センサなどによって構成される。
排出玉カウントセンサ43は、スパイラルシャフト37から遊技玉排出口47までのパチンコ玉の通路に設けられており、遊技玉排出口47から排出されるパチンコ玉をカウントするセンサである。この排出玉カウントセンサ43は、例えば光学的にパチンコ玉を検出するフォトセンサや、磁界の変化によってパチンコ玉を検出する近接型センサなどによって構成される。
返却玉検出センサ44は、スパイラルシャフト37から遊技玉返却口48までのパチンコ玉の通路に設けられており、遊技玉返却口48から排出されるパチンコ玉を検出するセンサである。この返却玉検出センサ44は、例えば光学的にパチンコ玉を検出するフォトセンサや、磁界の変化によってパチンコ玉を検出する近接型センサなどによって構成される。
排出玉逆流防止弁45Aは、スパイラルシャフト37から遊技玉排出口47までのパチンコ玉の通路に設けられており、この通路を流れるパチンコ玉が逆流することを防止するための弁である。また、返却玉逆流防止弁45Bは、スパイラルシャフト37から遊技玉返却口48までのパチンコ玉の通路に設けられており、この通路を流れるパチンコ玉が逆流することを防止するための弁である。
(先取り込み)
ここで、先取り込みについて説明しておく。本実施形態に係る遊技玉取込装置9では、いわゆる先取り込みによってパチンコ玉の取り込みが行われるようになっている。すなわち、スパイラル通路22内に貯留されるパチンコ玉がMAXBETの個数(1回の遊技で使用できる最大個数)となっていることが確認された時点で遊技者による掛け数の選択が可能となり、掛け数の選択の直後からゲームを開始することが可能となっている。つまり、掛け数分のパチンコ玉の遊技玉回収装置への実際の排出は、掛け数が選択された後から開始され、ゲーム中にも行われるようになっている。
一方、先取り込みを行わない装置の場合には、遊技者による掛け数の選択が行われ、掛け数分のパチンコ玉の遊技玉回収装置への排出が完了した後からゲームが開始されることになる。すなわち、先取り込みが行われる装置であれば、遊技者は、掛け数の選択を行った直後からゲームを開始させることが可能となるので、迅速にゲームを進行させることが可能となる。
(スパイラルシャフトによる振分け)
次に、遊技玉振分け部14における振分け動作について詳細に説明する。図6(a)〜図6(c)は、スパイラルシャフト37によって、パチンコ玉が遊技玉返却口48側へ振分けられる際の動作を示している。まず、図6(a)に示すように、遊技玉取込口46から流入してきたパチンコ玉は、スパイラルシャフト37に突き当たって停止する。ここで、スパイラルシャフト37の回動位置がHP位置になっている場合には、パチンコ玉は、スパイラルシャフト37の表面における谷部37Bに配置される。
ここで、スパイラルシャフト37が時計回り(CW)に回転すると、図6(b)に示すように、つば部37Aがスパイラル状に形成されていることにより、パチンコ玉が一方の軸方向(図6(b)では右方向)に移動する。なお、ここでパチンコ玉が移動する方向を、第1の軸方向と呼ぶことにする。また、ここで時計回りとは、スパイラルシャフト37において、被駆動ギア36が設けられていない方向の軸方向から見た際の回転方向を示している。
さらにスパイラルシャフト37が時計回りに回転すると、図6(c)に示すように、第1の軸方向に移動したパチンコ玉は、スパイラルシャフトガイド39に当たることによって、スパイラルシャフト37の軸方向に対して垂直な方向に移動方向が変化させられる。ここでパチンコ玉がスパイラルシャフト37の軸方向に対して垂直な方向に移動させられた方向には開口部(図示せず)が設けられており、この開口部から遊技玉返却口48に到る通路が設けられていることになる。
図7(a)〜図7(c)は、スパイラルシャフト37によって、パチンコ玉が遊技玉排出口47側へ振分けられる際の動作を示している。まず、図7(a)に示す状態は図6(a)に示す状態と同様である。その後、スパイラルシャフト37が反時計回り(CCW)に回転すると、図7(b)に示すように、つば部37Aがスパイラル状に形成されていることにより、パチンコ玉が、上記第1の軸方向とは反対の軸方向となる第2の軸方向(図7(b)では左方向)に移動する。
さらにスパイラルシャフト37が反時計回りに回転すると、図7(c)に示すように、第2の軸方向に移動したパチンコ玉は、スパイラルシャフトガイド39に当たることによって、スパイラルシャフト37の軸方向に対して垂直な方向に移動方向が変化させられる。ここでパチンコ玉がスパイラルシャフト37の軸方向に対して垂直な方向に移動させられた方向には開口部(図示せず)が設けられており、この開口部から遊技玉排出口47に到る通路が設けられていることになる。
ここで、図6(c)および図7(c)に示すように、パチンコ玉が、スパイラルシャフト37の軸方向に対して垂直な方向に移動方向が変化させられる方向は、遊技玉返却口48側へ振分けられる場合と、遊技玉排出口47側へ振分けられる場合とで、同じ方向となっている。言い換えれば、スパイラルシャフト37を上方から見た際のパチンコ玉の振分け方向は、遊技玉返却口48側へ振分けられる場合と、遊技玉排出口47側へ振分けられる場合とで、スパイラルシャフト37の中心軸に対して同じ方向に振分けられており、振分けされる位置だけ異なっていることになる。これにより、図2に示すように、遊技玉排出口13Aと遊技玉返却口13Bとを、遊技玉取込装置9における同じ側面に配置した構成とすることが可能となる。
ここで、遊技玉排出口13Aと遊技玉返却口13Bとを、遊技玉取込装置9における同じ側面に配置した構成とすることによるメリットについて説明する。図1に示すように、遊技玉取込装置9は、遊技台上皿7および遊技台下皿8の右側に配置されている。すなわち、遊技玉返却口13Bは、遊技玉取込装置9における遊技台下皿8が配置されている方向の面に設けることが好ましいことになる。この面は、遊技装置1の表側正面から見て、遊技玉取込装置9における左側側面となる。
一方、遊技装置1の裏側において、遊技玉回収装置(図示せず)からの遊技玉回収通路は、基本的に、遊技装置1の裏側における中央近傍に配置されていることが多い。これは、いわゆるパチンコ遊技装置の構造が、該パチンコ遊技装置の裏側中央近傍からパチンコ玉を排出するようになっているからである。このような遊技玉回収設備を流用するためには、本発明の実施形態に係る遊技装置1においても、遊技玉回収装置に対するパチンコ玉の排出は、遊技装置1の裏側における中央近傍に向けて排出することが好ましいことになる。以上を考慮すると、遊技玉排出口13Aは、遊技玉取込装置9における、遊技装置1の中央側に面した面に設けることが好ましいことになる。この面は、遊技装置1の表側正面から見て、遊技玉取込装置9における左側側面となる。
以上より、遊技玉排出口13Aと遊技玉返却口13Bとを、遊技玉取込装置9における同じ側面、すなわち、遊技装置1の表側正面から見て、遊技玉取込装置9における左側側面に配置することが好ましいことになる。
なお、スパイラルシャフト37を上方から見た際のパチンコ玉の振分け方向を、遊技玉返却口48側へ振分けられる場合と、遊技玉排出口47側へ振分けられる場合とで、スパイラルシャフト37の中心軸に対して異なる方向に振分けられる構成とした場合でも、遊技玉排出口13Aへ到る通路、および、遊技玉返却口13Bへ到る通路の少なくともどちらか一方を引き回すようにすれば、遊技玉排出口13Aと遊技玉返却口13Bとを、遊技玉取込装置9における同じ側面に配置することは可能である。しかしながら、この場合には、引き回す通路を設けることにより、遊技玉取込装置9のサイズの大型化、構造の複雑化、メンテナンスの煩雑化、パチンコ玉の移動時間の長大化などの問題が生じることになる。
(遊技玉押さえ部における動作の詳細)
次に、遊技玉押さえ部28における動作の詳細について、図8(a)〜図8(c)を参照しながら説明する。図8(a)に示す状態では、スパイラル通路22からスパイラルシャフト37までの間にパチンコ玉が詰まっている状態となっている。そして、スパイラルシャフト37における谷部37Bに配置しているパチンコ玉が、スパイラル通路22における鉛直通路部の中心軸から左方向にずれた位置に位置している。
この状態から、スパイラルシャフト37が回転することによって、谷部37Bに配置しているパチンコ玉が右方向に移動すると、図8(b)に示すような状態となる。この状態では、パチンコ玉が、スパイラル通路22における鉛直通路部の中心軸上に位置している。すなわち、図8(a)に示す状態に対して、スパイラル通路22における鉛直通路部に配置されているパチンコ玉群は上部に持ち上げられることになる。ここで、スパイラル通路22における鉛直通路部の上部には、遊技玉押さえ部28が設けられているので、鉛直通路部内に位置しているパチンコ玉群は、遊技玉押さえ部28を押し上げて上部に移動することになる。したがって、スパイラル通路22におけるスロープ部に位置しているパチンコ玉群に対しては力が加わることがない。
その後、さらにスパイラルシャフト37が回転し、谷部37Bに配置しているパチンコ玉がさらに右方向に移動すると、図8(c)に示すような状態となる。この状態では、谷部37Bに配置しているパチンコ玉が、スパイラル通路22における鉛直通路部の中心軸から右方向にずれた位置に位置している。よって、スパイラル通路22における鉛直通路部に配置されているパチンコ玉群は下方向に移動することになる。ここで、遊技玉押さえ部28は、コイルバネ29によって下方向に押さえる力が加えられているので、スパイラル通路22におけるスロープ部に位置しているパチンコ玉群の自重による下方移動力に負けることなく、鉛直通路部に配置されているパチンコ玉群を下方向に移動させることが可能となっている。
ここで、遊技玉押さえ部28が設けられていない場合について説明する。この場合には、スパイラルシャフト37の回転によって、鉛直通路部に位置しているパチンコ玉群が上方に持ち上げられる力が働くと、この力はそのままスパイラル通路22におけるスロープ部に位置するパチンコ玉群にまで加えられることになる。ここで、スパイラル通路22におけるスロープ部に位置するパチンコ玉群の数が多い場合には、これらのパチンコ玉群の自重による下方移動力が大きくなり、スパイラル通路22に位置するパチンコ玉群は移動できないことになる。したがって、スパイラルシャフト37の谷部37Bに位置しているパチンコ玉の軸方向への移動ができなくなり、スパイラルシャフト37が回転できなくなる。これはいわゆる玉詰まりの状態であり、パチンコ玉の振分け処理が不能になることによって、装置の動作が停止してしまうことになる。すなわち、上記のような遊技玉押さえ部28を設けることによって、玉詰まりを防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、スパイラル通路22における鉛直通路部の上部に遊技玉押さえ部28が設けられているが、これに限定されるものではなく、遊技玉振分け部14側からパチンコ玉を上方に押す力が加えられた場合に、この力を逃がすことが可能な位置であれば、どの位置に遊技玉押さえ部28が設けられていてもよい。また、遊技玉押さえ部28が移動可能な方向も、鉛直方向に限らず、斜め方向に移動するようになっていても構わない。
(スパイラル通路の形状)
次に、スパイラル通路22の形状について説明する。スパイラル通路22は、図10(a)などに示すように、略鉛直方向を中心軸とする略らせん形状となっている。このような形状の場合、スパイラル通路22は、鉛直方向にゆるやかに傾斜するとともに、水平方向においても緩やかに折り曲げられていることになる。したがって、パチンコ玉の搬送方向が急激に変化するような箇所がないので、パチンコ玉の搬送時に玉詰まりが発生する可能性を低減することができる。
また、上記のような形状の場合、遊技台上皿7と遊技玉振分け部14との間の高さも小さくすることが可能となる。よって、遊技装置1における遊技盤の領域を大きく確保することが可能となる。ここで、遊技盤とは、図1で示した、図柄表示窓2A・2B・2Cが配置される領域、およびその他各種表示が行われる領域を示している。このように、遊技盤の領域を大きく確保することができることによって、娯楽性の高い遊技装置1を提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、スパイラル通路22は、上記のように略鉛直方向を中心軸とする略らせん形状となっているがこれに限定されるものではない。例えば、パチンコ玉がスパイラル通路22を通過する間の進行方向の変化に関して、該進行方向における水平面内の成分の方向が変化する角度範囲が90°よりも大きくなるように、スパイラル通路22の形状を設定してもよい。具体的には、例えば、スパイラル通路22を鉛直方向に投影した際の形状が、略U字状、略J字状、略半円状などになる形状であってもよい。このような形状であれば、スパイラル通路22を鉛直方向に投影した際の、該スパイラル通路22の入口と出口との距離を比較的近づけることができるので、遊技玉取込装置9の外形をコンパクトにすることができる。
なお、パチンコ玉がスパイラル通路22を通過する間の進行方向の変化に関して、該進行方向における水平面内の成分の方向が変化する角度範囲が180°よりも大きくなるように、スパイラル通路22の形状を設定してもよい。この場合、スパイラル通路22を鉛直方向に投影した際の、該スパイラル通路22の入口と出口との距離をより確実に近づけることが可能となる。
なお、上記の角度範囲は、360°を超えた範囲となっていてもよい。例えば、スパイラル通路22が略らせん形状となっている場合、鉛直方向から見た際に、らせんの開始地点かららせんの終了地点までの間に、円周を1周以上まわるような形状も想定され、この場合には、上記の角度範囲が360°を超えることになる。
さらに、スパイラル通路22におけるパチンコ玉の通過経路を鉛直方向に投影した際の投影形状が曲線を含む2次元形状となるように、スパイラル通路22の形状を設定してもよい。具体的には、例えば、スパイラル通路22が蛇行しながら傾斜しているような形状としてもよい。ただし、この場合には、スパイラル通路22を鉛直方向に投影した際の、該スパイラル通路22の入口と出口との距離が離れてしまうことになる。
次に、スパイラル通路22の断面形状について説明する。図9は、スパイラル通路22におけるスパイラル通路取込口22Aを正面から見た状態を示している。同図に示すように、スパイラル通路22の下面の中央部分には、通路に平行、言い換えれば、パチンコ玉の搬送方向に平行に溝22Dが設けられている。このような構成によれば、スパイラル通路22を通るパチンコ玉は、溝22Dに沿って移動することになる。ここで、スパイラル通路22に溝22Dが設けられていない場合には、パチンコ玉は、スパイラル通路22における左右の壁面にぶつかりながら流れることになり、パチンコ玉の流れが悪くなる。これに対して、上記の構成によれば、パチンコ玉は溝22Dに沿って移動することになるので、パチンコ玉の流れをスムーズにすることができる。
また、上記の溝22Dは、スパイラル通路22の下面に対して略垂直に設けられた溝部側面、および溝部下面から構成されている。すなわち、スパイラル通路22を移動するパチンコ玉は、2つの溝部側面の最上部において支持されることになる。言い換えれば、スパイラル通路22を移動するパチンコ玉は、2点によって支持されることになる。これに対して、通路に溝22Dが設けられていない場合、パチンコ玉は通路の下面の1点によって支持されることになる。よって、溝22Dを設けた構成の方が、パチンコ玉の支持点数を多くすることができるので、より安定してパチンコ玉を搬送することができる。
次に、スパイラル通路22に設けられているゴミ落とし穴について説明する。図10(b)は、スパイラル通路22を上方から見た際の様子を示している。同図において、スパイラル通路22の内部に示されている斜線領域は、スパイラル通路22の下面を貫通して設けられているゴミ落とし穴(開口部)22C・22Dを示している。パチンコ玉にはゴミなどが付着していることがあるが、このようなパチンコ玉がスパイラル通路22を通過する際に、ゴミを落としていくことが考えられる。このようなゴミがスパイラル通路22に付着すると、パチンコ玉の流れを悪化させることになる。これに対して、上記のように、ゴミ落とし穴22C・22Dが設けられていれば、このようなゴミは、これらの穴から落下させることが可能となる。よって、パチンコ玉の流れが良い状態を恒常的に保つことが可能となる。
また、図10(a)および図10(c)に示すように、中央部カバー21において、ゴミ落とし穴22C・22Dが配置されている下部には、ゴミ落とし穴22C・22Dから落とされたゴミを、遊技玉取込装置9の外部に排出することが可能なゴミ排出部21C・21Dが設けられている。このゴミ排出部21C・21Dは、斜面状の形状をしており、ゴミ落とし穴22C・22Dから落とされたゴミを、ゴミの自重によって遊技玉取込装置9の外部に排出することが可能となっている。
(スパイラルシャフトの形状)
次に、スパイラルシャフト37におけるつば部37Aおよび谷部37Bの形成状態について説明する。図12(a)および図12(b)は、スパイラルシャフト37の円筒面を展開した状態を示している。そして、図12(a)は、一般的な形状を示しており、図12(b)は、本実施形態で用いる形状を示している。これらの図では、横方向をスパイラルシャフト37の軸方向とし、縦方向をスパイラルシャフト37の円筒面における中心角位置としている。また、縦方向の中心位置を、スパイラルシャフト37の回転位置がHP位置となっている際の、スパイラルシャフト37の円筒面における最上点としており、この円筒面上の角度位置を180°としている。
図12(a)に示すように、一般的なスパイラルシャフト37では、パチンコ玉の通路となる谷部37Bおよびこれの両側に設けられるつば部37Aは、円筒面におけるどの角度位置においても、軸方向に対して所定の角度(0°より大きく90°未満)を保った状態で形成されており、これによりスパイラル構造が実現されている。
このような構成の場合、遊技玉貯留部12から流入してきたパチンコ玉が、スパイラルシャフト37における谷部37Bに収まることができるのは、スパイラルシャフト37の回転位置がHP位置にある時のみとなる。言い換えれば、スパイラルシャフト37の回転位置がHP位置から少しでもずれていると、パチンコ玉は谷部37Bに収まることができず、振分けのための移動ができない状態となる。
ここで、遊技玉貯留部12から複数のパチンコ玉が連続して流入してくる場合には、スパイラルシャフト37の1回転ごとに1つのパチンコ玉を振分けていくことが可能である。しかしながら、複数のパチンコ玉が互いに若干の間をおいて流入した場合には、スパイラルシャフト37の1回転ごとに1つのパチンコ玉を振分けていくことができない場合が生じることが考えられる。
これに対して、図12(b)に示す形状では、谷部37Bおよびこれの両側に設けられるつば部37Aは、円筒面上における所定の角度範囲以外では、軸方向に対して所定の角度(0°より大きく90°未満)を保った状態で形成されている一方、上記所定の角度範囲内では、軸方向に対して垂直となるように形成されている。この軸方向に対して垂直となるように谷部37Bが設けられている部分を、遊技玉導入領域37BA(図12(b)では格子領域で示す)と称することにする。
このような遊技玉導入領域37BAが設けられていることにより、スパイラルシャフト37の回転位置がHP位置から上記所定の角度範囲内でずれていても、パチンコ玉を谷部37Bに納めることが可能となる。よって、複数のパチンコ玉が互いに若干の間をおいて流入した場合にも、スパイラルシャフト37の1回転ごとに1つのパチンコ玉を振分けていくことが可能となり、効率の良い振分け処理を行うことができる。
次にスパイラルシャフト37におけるつば部37A及び谷部37Bのねじり方向(傾斜方向)に付いて説明する。図12(b)に示すスパイラルシャフト37の円筒面を展開した状態では、つば部37A及び谷部37Bは、上部(360°)から下部(0°)へ上部左から下部右へと変化している。一方、逆のねじり方向として上部右から下部左へと変化する状態も考えられる。なお、ここでねじれ方向を上部左から下部右へねじれて行く場合を左ねじれ、逆に上部右から下部左にねじれていく場合を右ねじれと呼ぶこととする。
ここで本装置のスパイラルシャフト37が左ねじれとしたことによるメリットについて説明する。
図6(d)に示すように、パチンコ玉を遊技玉返却口13Bに送る場合、パチンコ玉がスパイラルシャフトから落ちるときスパイラルシャフトの土手部37Cがパチンコ玉の移動方向と反対である為、流れを妨害する事となり、パチンコ玉の流れが悪くなる。
一方、図7(d)に示すようにパチンコ玉を遊技玉排出口13Aに送る場合、パチンコ玉がスパイラルシャフトから落ちるときスパイラルシャフトの土手部37Dでパチンコ玉を押し出す為、流れを加速させることとなる。
以上を考慮すると、遊技玉返却口13Bへパチンコ玉を送る場合と、遊技玉排出口13Aへパチンコ玉を送る場合とでは、遊技玉排出口13Aへ送る方が流れが良くなる事がわかる。
また、装置の市場要求では、遊技玉返却口13Bへの玉返却速度より、遊技玉排出口13Aへの排出速度の方を速くする事が要求されている。
以上より、スパイラルシャフトのねじり方向は、遊技玉返却口13Aのパチンコ玉排出速度を、遊技玉返却口13Bより早く出来るよう、ねじり方向を左ねじれとしている。
(制御系の構成)
次に、遊技玉取込装置9における制御系の構成について、図31を参照しながら以下に説明する。同図に示すように、遊技玉取込装置9は、前記した構成に加えて、制御部51、フラグ記憶部52、カウンタ記憶部53、および変数記憶部54を備えている。
制御部51は、前記した各構成からの検出信号などを受信し、これに基づいて、各構成の動作を制御する制御信号を送出するものである。ここで、制御部51による制御に関係する構成としては、返却ボタン10、スタートレバー4、MAXBETボタン6B、1BETボタン6A、ソレノイド25、遊技玉カウントセンサ23、待機遊技玉検出センサ42、HPセンサ35、排出玉カウントセンサ43、および返却玉検出センサ44が挙げられる。この制御部51は、後述する各制御処理を実行することが可能なICなどによって実現される。
なお、制御部51は、ICによって実現されることに限らず、例えば、後述する各制御処理を実現するプログラムを、CPU(Central Processing Unit)による演算によって実行する構成とすることも可能である。この場合のプログラムとは、処理を実現するソフトウェアのプログラムコード(実行形式プログラム,中間コードプログラム,ソースプログラム等)のことである。このプログラムは、単体で使用されるものでも、他のプログラム(OS等)と組み合わせて用いられるものでもよい。また、上記プログラムは、例えば読み書き可能な不揮発性記憶手段に記憶されており、この記憶手段から読み出されて実行されるようにしてもよい。また、上記のプログラムが、ネットワーク(有線回線あるいは無線回線に接続されたもの)等の伝送媒体(流動的にプログラムを保持する媒体)を介して取得されるようになっていてもよい。
フラグ記憶部52は、遊技台下皿満杯flg、島内満杯flg、シャッタ遮断監視flg、ソレノイド信号OFFflg、シャッタ再遮断flg、脱調監視flg、およびイニシャル不良検出flgを記憶している。また、カウンタ記憶部53は、モータリトライカウンタ、イニシャルリトライカウンタ、ソレノイド吸引カウンタ、クロックカウンタ、遊技玉内部カウンタ、HPセンサカウンタ、排出玉カウンタ、取り込みリトライカウンタ、返却玉検出ONカウンタ、返却玉検出OFFカウンタ、排出玉検出ONカウンタ、および排出玉検出OFFカウンタを記憶している。また、変数記憶部54は、指定排出個数、貯留最小個数、および貯留最大個数を記憶している。
まず、フラグ記憶部52に記憶される各項目について説明する。遊技台下皿満杯flgは、遊技台下皿8に貯留しているパチンコ玉が満杯となっていることを示すフラグである。島内満杯flgは、遊技玉回収装置に貯留しているパチンコ玉が満杯となっていることを示すフラグである。シャッタ遮断監視flgは、シャッタ26の遮断を監視する必要が生じていることを示すフラグである。ソレノイド信号OFFflgは、ソレノイド25に対して入力される全ての信号をOFFする必要が生じていることを示すフラグである。シャッタ再遮断flgは、シャッタ26の再遮断動作が必要となっていることを示すフラグである。脱調監視flgは、駆動モータ32の脱調を監視する必要が生じていることを示すフラグである。イニシャル不良検出flgは、イニシャル処理が正常に行われているかを検出することを示すフラグである。
次に、カウンタ記憶部53に記憶される各項目について説明する。モータリトライカウンタは、駆動モータ32が脱調を起こした際のリトライ処理が行われた回数をカウントする。イニシャルリトライカウンタは、後述するイニシャル処理が行われた回数をカウントする。ソレノイド吸引カウンタは、ソレノイド25の吸引動作が行われた回数をカウントする。クロックカウンタは、駆動モータ32に対して入力される駆動信号のクロック数をカウントする。遊技玉内部カウンタは、遊技玉カウントセンサ23によるカウントを記憶する。HPセンサカウンタは、HPセンサ35による検出信号がOFFからONになるエッジの回数をカウントする。排出玉カウンタは、排出玉カウントセンサ43によるカウントを記憶する。取り込みリトライカウンタは、後述する取り込み処理が行われた回数をカウントする。返却玉検出ONカウンタは、返却玉検出センサ44からの検出信号がONとなった回数をカウントする。返却玉検出OFFカウンタは、返却玉検出センサ44からの検出信号がOFFとなった回数をカウントする。排出玉検出ONカウンタは、排出玉カウントセンサ43からの検出信号がONとなった回数をカウントする。排出玉検出OFFカウンタは、排出玉カウントセンサ43からの検出信号がOFFとなった回数をカウントする。
次に、変数記憶部54に記憶される各項目について説明する。指定排出個数は、MAXBETボタン6Bまたは1BETボタン6Aが押されることによって指定されるBET数分のパチンコ玉数を記憶する。この指定排出個数は、パチンコ玉の遊技玉回収装置への排出が完了し、次のBET数が設定されるごとに更新される。貯留最小個数、および貯留最大個数は、それぞれ、スパイラル通路22内に貯留可能なパチンコ玉の数の最小値および最大値を記憶する。これら貯留最小個数、および貯留最大個数は、遊技玉取込装置9の構造に応じた固定値となる。
フラグ記憶部52、カウンタ記憶部53、および変数記憶部54は、例えばレジスタなどによって構成されるが、これに限定されるものではなく、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどによって構成されてもよい。
(制御処理)
以下に、遊技玉取込装置9において行われる各種制御処理について説明する。各種制御処理として、基本制御処理、イニシャル処理、シャッタ遮断処理、シャッタ遮断解除処理、ソレノイド信号OFF処理、シャッタ再遮断処理、シャッタ遮断監視処理、イニシャル不良検出処理、駆動モータ脱調監視処理、返却処理、取り込み処理、遊技台下皿満杯検出処理、遊技台下皿満杯解除検出処理、島内満杯検出処理、島内満杯解除検出処理、エラー処理、および遊技玉貯留個数の不良検出処理について以下で説明する。なお、これら各種制御処理は、上記した制御部51によって行われる。
(基本制御処理)
次に、遊技玉取込装置9における基本的な処理の流れについて、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、遊技玉取込装置9に電源が投入されると、ステップ000(以降、S000のように称する)において、遊技台下皿満杯flgがセットされているか否かが判定される。遊技台下皿満杯flgは、遊技台下皿8にパチンコ玉が満杯状態となっていることを示すフラグである。S000においてNO、すなわち、遊技台下皿満杯flgがセットされていないと判定された場合には、S001に処理が移行する。一方、S000においてYES、すなわち、遊技台下皿満杯flgがセットされていると判定された場合には、遊技台下皿8にあるパチンコ玉が満杯になっている状態が解除されるまで待機されることになる。
次に、S001において、イニシャル処理が行われる。イニシャル処理の詳細については後述する。
次に、S002において、イニシャル処理が正常に終了したか否かが確認される。S002においてNO、すなわち、イニシャル処理が正常に終了していない場合には、S013におけるエラー処理が行われる。エラー処理の詳細については後述する。S013におけるエラー処理が行なわれた後、遊技玉取込装置9の電源を一度OFFし、再び電源を投入し、S000からの処理が再び行なわれる。
一方、S002においてYES、すなわち、イニシャル処理が正常に終了した場合には、S003に処理が移行する。
S003では、遊技者によって返却処理要求がなされたか否かが判定される。返却処理要求は、遊技者によって返却ボタン10が押されたことを検出することによって認識される。S003においてYES、すなわち、返却処理要求がなされたと判定された場合には、S010に処理が移行する。
一方、S003においてNO、すなわち、返却処理要求がなされていないと判定された場合には、S004において、遊技者によって取り込み処理要求がなされたか否かが判定される。取り込み処理要求は、遊技者によって、掛け数が設定された後に、スタートレバー4が操作されることを検出することによって認識される。また、取込処理要求は、遊技者によって、1BETボタン6AまたはMAXBETボタン6Bが操作されることを検出することによって認識されてもよい。
S004においてYES、すなわち、取り込み処理要求がなされたと判定された場合には、S005において、島内満杯flgがセットされているか否かが判定される。S005においてYES、すなわち、島内満杯flgがセットされている場合には、S003の処理に戻る。
一方、S005においてNO、すなわち、島内満杯flgがセットされていない場合には、S006において、遊技玉カウントセンサ23によってカウントされる遊技玉内部カウンタの値、すなわち、スパイラル通路22に貯留しているパチンコ玉の個数が、指定排出個数N以上か否かが判定される。S006においてNO、すなわち、スパイラル通路22に貯留しているパチンコ玉の個数が、指定排出個数Nより小さい場合には、取り込み処理がキャンセルされ、S003の処理に戻る。
一方、S006においてYES、すなわち、スパイラル通路22に貯留しているパチンコ玉の個数が、指定排出個数N以上場合には、S007の取り込み処理に移行する。取り込み処理の詳細については後述する。
S007における取り込み処理が完了すると、S008において、取り込み処理が正常に終了したか否かが判定される。S008においてYES、すなわち、取り込み処理が正常に終了したと判定された場合には、S009の遊技処理が行なわれる。ここで言う遊技処理とは公知であるスロットマシンの遊技処理のことである。S009における遊技処理が終了すると、S003の処理に戻る。
一方、S008においてNO、すなわち、取り込み処理が正常に終了していないと判定された場合には、S013における後述するエラー処理が行われる。S013におけるエラー処理が行なわれた後、遊技玉取込装置9の電源を一度OFFし、再び電源を投入し、S000からの処理が再び行なわれる。
次に、S003においてYESと判定された場合の処理について説明する。S003においてYESと判定されると、S010において、遊技台下皿満杯flgがセットされているか否かが判定される。S010においてNO、すなわち、遊技台下皿満杯flgがセットされていない場合には、S011に処理が移行し、返却処理が行われる。返却処理の詳細については後述する。
S011における返却処理が完了すると、S012において、返却処理が正常に終了したか否かが判定される。S011においてYES、すなわち、返却処理が正常に終了したと判定された場合には、S003の処理に戻る。一方、S012においてNO、すなわち、返却処理が正常に終了していないと判定された場合には、S013における後述するエラー処理が行われる。S013におけるエラー処理が行なわれた後、遊技玉取込装置9の電源を一度OFFし、再び電源を投入し、S000からの処理が再び行なわれる。
(イニシャル処理)
次に、図14におけるS001で示したイニシャル処理の詳細について図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。イニシャル処理では、シャッタ26よりも下流側となるスパイラル通路22に残留するパチンコ玉を、遊技台下皿8に返却する処理が行われる。
まず、S100においてシャッタ遮断処理が行われる。シャッタ遮断処理の詳細については後述する。シャッタ遮断処理が行われた後に、シャッタ26が完全にスパイラル通路22を遮断するための機械的な動作時間を待機するために、S101の待機処理が行われる。
その後、S102において、駆動モータ32にクロック信号が与えられ、スパイラルシャフト37が反時計回り(CCW)に回転される。これにより、スパイラル通路22内に残留しているパチンコ玉は、遊技台下皿8へ排出される方向へ移動させられる。
次に、S103において、駆動モータ32の脱調監視flgがセットされる。これにより、後述する駆動モータ32の脱調監視処理が並列に処理される。
次に、S104において、シャッタ遮断監視flgがセットされる。これにより、後述するシャッタ遮断監視処理が並列に処理される。
次に、S105において、シャッタ再遮断flgがセットされる。これにより、後述するシャッタ再遮断処理が並列に処理される。
次に、S106において、待機遊技玉検出センサ42がONとなっているか否かが判定される。S106においてYES、すなわち、待機遊技玉検出センサ42がONとなっている場合には、S107において、待機遊技玉検出センサ42がOFFとなるまで待機される。S106においてNO、すなわち、待機遊技玉検出センサ42がOFFとなっている場合には、S107の処理をパスしてS108の処理に移行する。
S108において、シャッタ再遮断flgがクリアされる。これにより、シャッタ再遮断処理が終了する。その後、シャッタ26よりも下流側となるスパイラル通路22に残留するパチンコ玉が確実に排出されるまでの機械的な動作時間を待機するために、S109の待機処理が行われる。この処理は、待機遊技玉検出センサ42よりも下流側で、スパイラルシャフト37よりも上流側に存在するパチンコ玉の排出を目的としている。
パチンコ玉の排出が完了すると、S110において、駆動モータ32に与えていたクロック信号を停止することによって、駆動モータ32の駆動を停止する処理が行われる。また、S111において、駆動モータ32の脱調監視flgがクリアされる。これにより、駆動モータ32の脱調監視処理が終了する。
次に、S112において、シャッタ遮断監視flgがクリアされる。これにより、シャッタ遮断監視処理が終了する。次に、S113において、シャッタ26よりも下流となり、スパイラルシャフト37よりも上流となるスパイラル通路22内のパチンコ玉の個数をカウントする遊技玉内部カウンタが0にクリアされる。
次に、S114において、待機遊技玉検出センサ42がOFFとなっているか否かが判定される。S114においてYES、すなわち、待機遊技玉検出センサ42がOFFであり、シャッタ26よりも下流となり、スパイラルシャフト37よりも上流となるスパイラル通路22内にパチンコ玉が残留していない場合には、S115の処理に移行する。一方、S114においてNO、すなわち、待機遊技玉検出センサ42がOFFであり、シャッタ26よりも下流となり、スパイラルシャフト37よりも上流となるスパイラル通路22内にパチンコ玉が残留している場合には、S119の処理に移行する。
S115では、イニシャルリトライカウンタをクリアする処理が行われる。その後、S116において、後述するシャッタ遮断解除処理が行われる。これにより、遊技台上皿7に貯留されているパチンコ玉がスパイラル通路22内に流入する。流入したパチンコ玉は、遊技玉カウントセンサ23によってその数がカウントされ、スパイラル通路22に貯留されるパチンコ玉の数が管理される。
そして、S117において、シャッタ26によって遮断されていた遊技台上皿7上のパチンコ玉がスパイラル通路22に流入して安定するまでの時間が待機された後に、イニシャル処理が正常に終了したものとされ(S118)、図14に示すS001からS002に処理が移行することになる。
一方、S114においてNOの場合、シャッタ26よりも下流となり、スパイラルシャフト37よりも上流となるスパイラル通路22内に残留するパチンコ玉の排出が失敗していることになるので、イニシャル処理が失敗していることになる。よって、S119において、イニシャルリトライカウンタによるカウント数が所定の値Nよりも大きくなったか否かが判定される。イニシャルリトライ数がN以下である場合には、S120に移行し、イニシャルリトライカウンタがインクリメントされ、イニシャル処理が最初から再度行われることになる。一方、イニシャルリトライ数がNよりも大きい場合には、異常終了とみなされ(S121)、図14に示すS001からS002に処理が移行することになる。
(シャッタ遮断処理)
次に、図15におけるS101で示したシャッタ遮断処理の詳細について図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。シャッタ遮断処理では、ソレノイド25のプランジャが吸引されることによって、シャッタ26がスパイラル通路22内に突出され、これにより遊技台上皿7からスパイラル通路22へのパチンコ玉の流入が遮断される処理が行われる。
まずS200において、ソレノイド25に対する吸引解除信号がOFFされる。次に、S201において、ソレノイド25に対する吸引信号がONされる。次に、S202において、ソレノイド信号OFFflgがセットされる。これにより、後述するソレノイド信号OFF処理が行われ、一定時間後にソレノイド吸引信号がOFFされる。以上により、シャッタ遮断処理が終了する。
(シャッタ遮断解除処理)
次に、図15におけるS119で示したシャッタ遮断解除処理の詳細について図17に示すフローチャートを参照しながら説明する。シャッタ遮断解除処理では、ソレノイド25のプランジャを吸引解除されることによって、シャッタ26がスパイラル通路22内から退出し、これにより遊技台上皿7からスパイラル通路22へのパチンコ玉の流入が可能となる状態とする処理が行われる。
まずS300において、ソレノイド25に対する吸引信号がOFFされる。次に、S301において、ソレノイド25に対する吸引解除信号がONされる。次に、S302において、ソレノイド信号OFFflgがセットされる。これにより、後述するソレノイド信号OFF処理が行われ、一定時間後にソレノイド吸引解除信号がOFFされる。以上により、シャッタ遮断解除処理が終了する。
(ソレノイド信号OFF処理)
次に、上記したソレノイド信号OFF処理の詳細について図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。ソレノイド信号OFF処理は、一定時間毎に随時呼び出される処理である。ソレノイド信号OFF処理では、ソレノイド信号OFFflgがセットされている場合に、一定時間経過後に、ソレノイド25に対する全信号をOFFにする処理が行われる。
まずS400において、ソレノイド信号OFFflgがセットされているか否かが判定される。S400においてYES、すなわち、ソレノイド信号OFFflgがセットされている場合には、S401において一定時間の経過を待機する処理が行われる。一方、ソレノイド信号OFFflgがセットされていない場合、および、S401による一定時間の待機が終了した後に、S402において、ソレノイド吸引信号がOFFされ、S403においてソレノイド吸引解除信号がOFFされ、S404において、ソレノイド信号OFFflgがクリアされる。以上により、ソレノイド信号OFF処理が終了する。
(シャッタ再遮断処理)
次に、シャッタ再遮断flgがセットされている際に実行されるシャッタ再遮断処理の詳細について図19に示すフローチャートを参照しながら説明する。このシャッタ再遮断処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS500において、シャッタ再遮断flgがセットされているか否かが判定される。S500においてYES、すなわち、シャッタ再遮断flgがセットされている場合には、S501において、遊技玉貯留部12の遊技玉が流下しはじめるまでの時間を待機する処理が行われ、その後、前記したシャッタ遮断処理が行われる。一方、S500においてNO、すなわち、シャッタ再遮断flgがセットされていない場合には、シャッタ再遮断処理は行われずに、処理が終了する。
S502におけるシャッタ遮断処理が完了すると、S503において、再度シャッタ再遮断flgがセットされているか否かが判定される。S503においてYES、すなわち、シャッタ再遮断flgがセットされている場合には、S504において、シャッタ26が機械的に遮断されるまでの時間を待機する処理が行われる。一方、S503においてNO、すなわち、シャッタ再遮断flgがセットされていない場合には、シャッタ再遮断処理を終了する。
待機処理が行われた後、S505において、ソレノイド吸引カウンタによってカウントされる吸引回数、すなわち、シャッタ遮断回数が指定回数Nを超えたか否かが判定される。指定回数Nを超えていない場合には、S502に戻り、シャッタ遮断処理が行われる。一方、指定回数Nを超えている場合には、シャッタ再遮断処理を終了する。
(シャッタ遮断監視処理)
次に、シャッタ遮断監視flgがセットされている際に実行されるシャッタ遮断監視処理の詳細について図20に示すフローチャートを参照しながら説明する。このシャッタ遮断監視処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS600において、シャッタ遮断監視flgがセットされているか否かが判定される。S600においてYES、すなわち、シャッタ遮断監視flgがセットされている場合には、S601において、シャッタ26から遊技玉カウントセンサ23までの間の残留パチンコ玉が確実に遊技玉カウントセンサ23を通過するまでの時間を待機する処理が行われる。一方、S600においてNO、すなわち、シャッタ遮断監視flgがセットされていない場合には、シャッタ遮断監視処理は行われずに、処理が終了する。
S601における待機処理が終了すると、次にS602において、再度シャッタ遮断監視flgがセットされているか否かが判定される。S602においてNO、すなわち、シャッタ遮断監視flgがセットされていない場合には、処理が終了する。
一方、S602においてYES、すなわち、シャッタ遮断監視flgがセットされている場合には、S603において、遊技玉カウントセンサ23によって、パチンコ玉の通過が検出されたか否かが判定される。S603においてNO、すなわち、パチンコ玉の通過が検出されていないと判定された場合には、S602からの処理に戻る。
一方、S603においてYES、すなわち、パチンコ玉の通過が検出されたと判定された場合には、S604において、前記したシャッタ遮断処理が行われる。S604におけるシャッタ遮断処理が完了すると、S605において、再再度シャッタ遮断監視flgがセットされているか否かが判定される。S605においてNO、すなわち、シャッタ遮断監視flgがセットされていない場合には、処理が終了する。
一方、S605においてYES、すなわち、シャッタ遮断監視flgがセットされている場合には、S606において、シャッタ26が機械的に遮断されるまでの時間を待機する処理が行われ、その後、S602からの処理に戻る。
(駆動モータ脱調監視処理)
次に、駆動モータ32の脱調監視flgがセットされている際に実行される脱調監視処理の詳細について図22に示すフローチャートを参照しながら説明する。この脱調監視処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS800において、駆動モータ32の脱調監視flgが設定されているか否かが判定される。S800においてNO、すなわち、脱調監視flgがセットされていない場合には、脱調監視処理が行われずに、処理が終了する。
一方、S800においてYES、すなわち、脱調監視flgがセットされている場合には、S801において、HPセンサ35による検出信号がOFFからONに変化する際のエッジが検出されたか否かが判定される。S801においてYES、すなわち、HPセンサ35による検出信号がOFFからONに変化する際のエッジが検出された場合には、S803において、駆動モータ32に対して加えている駆動信号のクロック出力数をクリアする処理が行われる。その後、S800からの処理が行われる。
一方、S801においてNO、すなわち、HPセンサ35による検出信号がOFFからONに変化する際のエッジが検出されていないと判定された場合、S802において、クロックカウンタによってカウントされるクロック出力数が所定の数Nよりも大きいか否かが判定される。S802においてNO、すなわち、クロック出力数が所定の数N以下であると判定された場合には、S800からの処理に戻る。
一方、S802においてYES、すなわち、クロック出力数が所定の数Nよりも大きい場合には、S804において、駆動モータ32の駆動が停止され、処理が中断される。その後、S805において、モータの脱調回数をカウントするモータリトライカウンタによるカウント数が所定の数Nを超えたか否かが判定される。
S805においてNO、すなわち、モータリトライ回数が所定の数Nを超えていないと判定された場合には、S806において、駆動モータ32に対して、スパイラルシャフト37が回転するように駆動信号のクロックが与えられる。その後、S803からの処理が行われる。一方、S805においてYES、すなわち、モータリトライ回数が所定の数Nを超えている場合には、S807における後述するエラー処理が行われる。S807におけるエラー処理が行われた後、S800からの処理が再び行われる。
(返却処理)
次に、図14におけるS011で示した返却処理の詳細について、図23に示すフローチャートを参照しながら説明する。返却処理では、返却要求に基づいて、遊技玉取込装置9内のパチンコ玉、および、遊技台上皿7に貯留しているパチンコ玉を、スパイラルシャフト37の回転により、遊技台下皿8に排出する処理が行われる。そして、返却終了要求に基づいて、パチンコ玉を遊技台下皿8に排出する処理が停止される。返却処理が終了した後は、必ずイニシャル処理が行われる。
まずS900において、駆動モータ32に対して、スパイラルシャフト37が反時計方向(CCW方向)で回転するように駆動信号のクロックが与えられる。その後、S901において、駆動モータ32の脱調監視flgがセットされる。これにより、前記した脱調監視処理が並列に行われる。
次に、S902において、返却終了処理要求の待機処理が行われる。返却終了処理要求がなされると、S903において、駆動モータ32に対する駆動信号の入力が停止され、駆動モータ32の駆動が停止する。その後、S904において、駆動モータ32の脱調監視flgがクリアされ、脱調監視処理が終了する。
その後、S905において、遊技玉が確実に遊技台下皿8に払い出される時間を待機する待機処理が行われる。そして、S906において、スパイラルシャフトの駆動モ−タの脱調監視でエラーが検出されたか否かが確認される。
S906においてNO、すなわち、スパイラルシャフトの駆動モ−タの脱調監視で、エラーが検出された場合には、返却処理は異常終了となり(S908)、図14に示すS013の後述するエラー処理に移行する。一方、S906においてYES、すなわち、返却処理が正常に終了した場合には(S907)、図14に示すS012に処理が移行する。
(取り込み処理)
次に、図14におけるS004で示した取り込み処理の詳細について、図24に示すフローチャートを参照しながら説明する。取り込み処理では、遊技玉カウントセンサ23によってカウントされ、スパイラル通路22内に貯留されたパチンコ玉を、スパイラルシャフト37の回転により、遊技玉回収装置へ排出する処理が行われる。1回の取り込み処理で排出すべき個数に満たない場合には、その不足分に対して繰り返し取り込み処理が実行されることになる。なお、以下の説明において、遊技玉回収装置へパチンコ玉が1個排出される毎に、スパイラル通路22に貯留されているパチンコ玉の数をカウントする遊技玉内部カウンタのカウント数は−1されることになる。
まずS1000において、駆動モータ32に対して、スパイラルシャフト37が時計方向(CW方向)で回転するように駆動信号のクロックが与えられる。その後、S1001において、駆動モータ32の脱調監視flgがセットされる。これにより、前記した脱調監視処理が並列に行われる。
次に、スパイラルシャフト37の回転数を、HPセンサ35による検出信号がOFFからONになるエッジの回数がHPセンサカウンタによってカウントされ、この回数が指定排出個数Nになったか否かが判定される(S1002)。S1002においてNO、すなわち、カウント回数が排出個数Nに満たない場合には、S1003において、スパイラルシャフト駆動モータの脱調監視でエラーが検出されているか否かが判定される。
S1003においてNO、すなわち、脱調監視エラーが検出されていない場合には、S1002からの処理が繰り返される。一方、S1003においてYES、すなわち、脱調監視エラーが検出された場合には、S1004に移行して異常終了となり、図14のS012に示す後述するエラー処理に移行する。
一方、S1002においてYES、すなわち、カウント回数が排出個数Nとなった場合には、S1005において、駆動モータ32に対する駆動信号の入力が停止され、駆動モータ32の駆動が停止する。そして、S1006において、駆動モータ32の脱調監視flgがクリアされ、脱調監視処理が終了する。
次に、S1007において、排出玉カウントセンサ43による検出信号がOFFからONになるエッジの回数をカウントする排出玉ONカウンタのカウント数が指定排出個数Nと一致するか否かが判定される。一致した場合には、取り込み処理は正常に終了し、図14に示すS008の処理に移行する。
一方、S1007においてNO、すなわち、排出されるパチンコ玉の数が、指定排出個数Nと一致しない場合には、S1008において、排出されるパチンコ玉の数が、指定排出個数Nより大きいか否かが判定される。S1008においてYES、すなわち、排出されるパチンコ玉の数が、指定排出個数Nより大きくなっている場合には、過剰排出となり、S1004に移行して異常終了となり、図14のS012に示す後述するエラー処理に移行する。
一方、S1008においてNO、すなわち、排出されるパチンコ玉の数が、指定排出個数N以下である場合には、S1009において、取り込み処理を繰り返した回数(取り込みリトライ回数)をカウントする取り込みリトライカウンタによるカウント数が所定の値Lよりも大きいか否かが判定される。取り込み処理が所定の値Lよりも多くリトライされている場合には、S1004に移行して異常終了となり、図14のS012に示す後述するエラー処理に移行する。
一方、取り込み処理が所定の値L以下の回数だけリトライされている場合には、S1010において、取り込みリトライカウンタがインクリメントされ、S1011において、指定排出個数に対しての不足分が算出される。その後、S1002に移行して、不足分の取り込み処理が行われる。
(遊技台下皿満杯検出処理)
次に、遊技台下皿8が満杯になっているかを検出する下皿満杯検出処理について図25に示すフローチャートを参照しながら説明する。下皿満杯検出処理は、返却玉検出センサ44のOFFからONへの変化を検出した後、一定時間連続してONになった場合に、遊技台下皿8が満杯となったものとして、遊技台下皿8へのパチンコ玉の返却を中断する。この処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS1101において、返却玉検出センサ44の検出信号がOFFからONへ変化するまでの待機処理が行われる。返却玉検出センサ44の検出信号のOFFからONへの変化が検出されると、S1102において一定時間の待機処理が行われる。その後、S1103において、返却玉検出センサ44がONとなったか否かが判定される。S1103においてNO、すなわち、返却玉が検出されない場合には、S1105において、返却玉検出センサ44がONとなった回数(ON回数)をカウントする返却玉検出ONカウンタが0に初期化され、S1101に戻る。
一方、S1103においてYES、すなわち、返却玉が検出された場合には、S1104においてON回数が所定の数Nより大きくなったか否かが判定される。ON回数が所定の数N以下である場合には、S1107において、返却玉検出ONカウンタがインクリメントされ、S1102に戻る。
一方、ON回数が所定の数Nを超えた場合には、S1106において、図14におけるS005の返却処理中、または、図14におけるS000のイニシャル処理中であるかが判定される。S1106においてYES、すなわち、返却処理中かイニシャル処理中である場合には、S1108からの処理に移行し、S1106においてNO、すなわち、返却処理中でもイニシャル処理中でもない場合には、S1110からの処理に移行する。
S1108では、駆動モータ32に対する駆動信号の入力が停止され、駆動モータ32の駆動が停止する。その後、S1109において、駆動モータ32の脱調監視flgがクリアされ、S1110において遊技台下皿満杯flgがセットされ、処理が終了する。
(遊技台下皿満杯解除検出処理)
次に、遊技台下皿8が満杯になっている状態から満杯となっていない状態に移行したことを検出する下皿満杯解除検出処理について図26に示すフローチャートを参照しながら説明する。下皿満杯解除検出処理は、返却玉検出センサ44のONからOFFへの変化を検出した後、一定時間連続してOFFになった場合に、遊技台下皿8の満杯が解除されたものとして、遊技台下皿8へのパチンコ玉の返却を再開する。つまり、イニシャル処理中または返却処理中の場合には、各動作が再開されることになる。この処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS1201において、返却玉検出センサ44の検出信号がONからOFFへ変化するまでの待機処理が行われる。返却玉検出センサ44の検出信号のONからOFFへの変化が検出されると、S1202において一定時間の待機処理が行われる。その後、S1203において、返却玉検出センサ44がOFFとなったか否かが判定される。ここで返却玉が検出されている場合には、S1205において、返却玉検出センサ44がOFFとなった回数(OFF回数)をカウントする返却玉検出OFFカウンタが0に初期化され、S1201に戻る。
一方、S1205において返却玉が検出されていない場合には、S1204においてOFF回数が所定の数Nより大きくなったか否かが判定される。OFF回数が所定の数N以下である場合には、S1207において、返却玉検出OFFカウンタがインクリメントされ、S1202に戻る。
一方、OFF回数が所定の数Nを超えた場合には、S1206において、遊技台下皿満杯flgがクリアされる。その後、処理が戻るが、イニシャル処理中である場合には、図14のS002からの処理が行われる。一方、返却処理中である場合には、図14のS012からの処理が行われる。
(島内満杯検出処理)
次に、遊技玉回収装置が満杯になっているかを検出する島内満杯検出処理について図27に示すフローチャートを参照しながら説明する。島内満杯検出処理は、排出玉カウントセンサ43のOFFからONへの変化を検出した後、一定時間連続してONになった場合に、遊技玉回収装置が満杯となったものとして、島内へのパチンコ玉の排出を中断する。この処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS1301において、排出玉カウントセンサ43の検出信号がOFFからONへ変化するまでの待機処理が行われる。排出玉カウントセンサ43の検出信号のOFFからONへの変化が検出されると、S1302において一定時間の待機処理が行われる。その後、S1303において、排出玉カウントセンサ43がONとなったか否かが判定される。ここで排出玉が検出されない場合には、S1305において、排出玉カウントセンサ43がONとなった回数(ON回数)をカウントする排出玉検出ONカウンタが0に初期化され、S1301に戻る。
一方、S1305において排出玉が検出された場合には、S1304においてON回数が所定の数Nより大きくなったか否かが判定される。ON回数が所定の数N以下である場合には、S1307において、排出玉検出ONカウンタがインクリメントされ、S1302に戻る。
一方、ON回数が所定の数Nを超えた場合には、S1306において、図14におけるS004の取り込み処理中であるかが判定される。S1306においてYES、すなわち、取り込み処理中である場合には、S1308からの処理に移行し、S1306においてNO、すなわち、取り込み処理中ではない場合には、S1310からの処理に移行する。
S1308では、駆動モータ32に対する駆動信号の入力が停止され、駆動モータ32の駆動が停止する。その後、S1309において、駆動モータ32の脱調監視flgがクリアされ、S1310において島内満杯flgがセットされ、処理が終了する。
(島内満杯解除検出処理)
次に、遊技玉排出装置が満杯になっている状態から満杯となっていない状態に移行したことを検出する島内満杯解除検出処理について図28に示すフローチャートを参照しながら説明する。島内満杯解除検出処理は、排出玉カウントセンサ43のONからOFFへの変化を検出した後、一定時間連続してOFFになった場合に、遊技玉回収装置の満杯が解除されたものとして、島内へのパチンコ玉の排出を再開する。つまり、取り込み中であった場合には、動作が再開される。この処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。
まずS1401において、排出玉カウントセンサ43の検出信号がONからOFFへ変化するまでの待機処理が行われる。排出玉カウントセンサ43の検出信号のONからOFFへの変化が検出されると、S1402において一定時間の待機処理が行われる。その後、S1403において、排出玉カウントセンサ43がOFFとなったか否かが判定される。ここで排出玉が検出されている場合には、S1405において、排出玉カウントセンサ43がOFFとなった回数(OFF回数)をカウントする排出玉検出OFFカウンタが0に初期化され、S1401に戻る。
一方、S1405において排出玉が検出されていない場合には、S1404においてOFF回数が所定の数Nより大きくなったか否かが判定される。OFF回数が所定の数N以下である場合には、S1407において、排出玉検出OFFカウンタがインクリメントされ、S1402に戻る。
一方、OFF回数が所定の数Nを超えた場合には、S1406において、島内満杯flgがクリアされる。その後、処理が戻るが、取り込み処理中である場合には、図14のS007へ処理が戻り、取り込み処理が再度行われる。
(遊技玉貯留個数の不良検出処理)
次に、スパイラル通路22内に貯留されているパチンコ玉の貯留個数が不良であるか否かを検出する処理について、図29に示すフローチャートを参照しながら説明する。この処理では、駆動モータ32が停止しており、遊技玉貯留部12内の遊技玉が安定して停止している状態、すなわち、遊技玉取込装置9が待機状態において、待機遊技玉検出センサ42、および遊技玉カウントセンサ23における2つのセンサA・Bによる検出信号のロジックを利用して、スパイラル通路22内に貯留されているパチンコ玉の実貯留個数と、内部カウンタとが一致しているかが検出される。一致しない場合には、貯留個数不良としてイニシャル処理が行われる。この処理は、図14で示した電源投入後(CPUリセット後)、随時定期的に実行される。なお、スパイラル通路22内に貯留されるパチンコ玉の数は、最大に貯留されたとして、機構的にL個以上M個以下である。
まずS1500において、駆動モータ32の駆動が停止するまでの待機処理が行われる。駆動モータ32の駆動が停止すると、S1501において、遊技玉カウントセンサ23における上流側のセンサAがONとなっているか、または下流側のセンサBがONとなっているか否かが判定される。
S1501においてYESの場合、S1502において、待機遊技玉検出センサ42がONとなっているか否かが判定される。待機遊技玉検出センサ42がONとなっていない場合には、図14に示すS000のイニシャル処理が行われる。
一方、S1502において、待機遊技玉検出センサ42がONとなっている場合には、S1504において、遊技玉内部カウンタによる貯留個数NがLより小さいか否かが判定される。S1504においてYESの場合、図14に示すS001のイニシャル処理が行われる。
一方、S1504においてNOの場合、S1505において、遊技玉内部カウンタによる貯留個数NがMより大きいか否かが判定される。S1505においてYESの場合、図14に示すS001のイニシャル処理が行われ、NOの場合には、処理が終了する。
一方、S1501においてNOの場合、S1503において、待機遊技玉検出センサ42がONとなっているか否かが判定される。待機遊技玉検出センサ42がONとなっていない場合には、S1507において、貯留個数が0でないか否かが判定される。貯留個数が0である場合には、処理が終了し、貯留個数が0でない場合には、図14に示すS001のイニシャル処理が行われる。
一方、S1503において、待機遊技玉検出センサ42がONとなっている場合には、S1506において、遊技玉内部カウンタによる貯留個数NがMより大きいか否かが判定される。S1506においてYESの場合、図14に示すS001のイニシャル処理が行われる。
一方、S1506においてNOの場合、S1508において、貯留個数が0であるか否かが判定される。貯留個数が0である場合には、図14に示すS001のイニシャル処理が行われ、貯留個数が0でない場合には、処理が終了する。
なお、待機遊技玉検出センサ42、および遊技玉カウントセンサ23における2つのセンサA・Bによる検出信号のロジックによる、貯留個数不良検出条件を示す表を図30に示す。
(エラー処理)
次に、図14のS013、および、図22のS807に示すエラー処理について、図21に示すフローチャートを参照しながら説明する。エラー処理が開始されると、まずS700において、発生したエラーの種類に応じてエラーコードを決定する処理が行われる。そして、S701において、決定されたエラーコードに従って、エラーが発生したことを、遊技装置1の管理者、例えば遊技装置1を設置している店舗の店員に対して報知する処理が行われる。報知の手法としては、例えば、遊技装置1が備えるスピーカから警報音を出力したり、遊技装置1が備えるランプを点灯させたり、通信ネットワークを介して、複数の遊技装置1…を統括管理しているサーバに通報するなどが挙げられる。
その後、報知が行われることによって、遊技装置1の管理者がエラー発生を認識し、管理者によってエラー復旧処理が開始されることによって、報知処理が終了する(S702)。エラー復旧処理が完了すると、エラー処理が終了し、処理が戻る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。