JP4698849B2 - コイン投出装置 - Google Patents

コイン投出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4698849B2
JP4698849B2 JP2001016531A JP2001016531A JP4698849B2 JP 4698849 B2 JP4698849 B2 JP 4698849B2 JP 2001016531 A JP2001016531 A JP 2001016531A JP 2001016531 A JP2001016531 A JP 2001016531A JP 4698849 B2 JP4698849 B2 JP 4698849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
outlet
guide
disk
coins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001016531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002222446A (ja
Inventor
裕一 菊地
Original Assignee
Minaテクノロジー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minaテクノロジー株式会社 filed Critical Minaテクノロジー株式会社
Priority to JP2001016531A priority Critical patent/JP4698849B2/ja
Publication of JP2002222446A publication Critical patent/JP2002222446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4698849B2 publication Critical patent/JP4698849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機、両替機、自動販売機等に備えられるコイン投出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば遊技者がゲームで獲得した点数に応じた数量のコインを投出するために、遊技機は、コイン溜まりと、このコイン溜まりの底部の内側面に沿って配置された略円板状体で、中心軸線回りに複数のコイン保持部が設けられ、上方に堆積したコインを回転しながら前記コイン保持部に誘導・保持して円周方向に回転搬送するディスクと、該回転搬送されるコインに回転方向反対側から当接して、前記ディスクの径方向外側に配置された出口に案内するガイドと、前記ディスクを回転駆動するアクチュエータと、を有してなるコイン投出装置を備えている。
【0003】
コイン溜まりの底部の内側面は一般的に水平面に対して若干傾斜した傾斜面とされ、ディスクも傾斜して配置されている。
【0004】
ディスクには、コインの外径よりも若干大きな内径で該ディスクを厚さ方向に貫通する誘導孔が円周方向等分に複数形成されている。
【0005】
又、ディスクの下面側における該誘導孔の間にはひれが突出して形成され、前記コイン保持部は該ひれにより構成されている。
【0006】
アクチュエータは一般的に電動モータで、該アクチュエータがディスクを回転駆動すると、上方に堆積したコインをディスクが誘導孔からコイン保持部(ひれの間)に案内して、該コインを回転搬送するようにされている。
【0007】
ガイドは、ディスクのひれとの干渉を避けてコイン溜まりの底部の内側面からディスク下面に向けて突出して形成され、且つ、回転搬送されるコインに側面において当接してコインを出口に案内するようにされている。
【0008】
出口にはレールが連結され、このレールは滑らかに曲折して上方に突出し、出口のコインを上方の投出口へ案内するようにされている。
【0009】
又、出口及び投出口の近傍にはクリック機構が設けられている。
【0010】
コインは、これらクリック機構の間に連続して貯留され、ディスクの回転により出口からコインが排出される度に、2つのクリック機構の間に貯留されたコインが玉突状に上方に移動し、最も上方のコインが投出口のクリック機構に抗して投出口から付勢されて投出されるようにされている。
【0011】
投出口は鉛直上方から傾いて開口し、コインを所定の一方向に投出すようにされている。
【0012】
ここで、遊技機の形状、設置場所等の事情によりコインを逆方向に投出したり、所定の一方向及び逆方向の両方向に投出したいという要望がある。
【0013】
この場合、投出口が逆方向に開口するように、レール上端部を組み換えることによりコインを逆方向に投出することができるが、レール上端部の組み換えには以下のような問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、遊技機の要求によりコインを勢い良く投出する必要があるが、コインは上下のクリック機構の間を玉突状に移動して投出されるので、コインを勢い良く投出するためには上下のクリック機構間の距離を精密に設定する必要がある。このためレール上端部を組み換えた場合、上下のクリック機構間の距離を精密に調整しなければならない。
【0015】
しかし、遊技機へのコイン投出装置の設置の際にこのような精密な調整を行うことは容易ではなく、作業効率が悪いため、所定の一方向にコインを投出するコイン投出装置及び逆方向にコインを投出するコイン投出装置の2種類のコイン投出装置を予め製造し、在庫として準備していた。
【0016】
このような在庫は過剰在庫になり得ると共に、在庫製品の管理コストを上昇させ、コイン投出装置の総生産コストを上昇させる一因となっていた。
【0017】
これに対して、例えば特開平08−293051号及び特開平11−272903号に示されるような、コインの投出方向を2方向に選択的に切替可能とされたコイン投出装置が知られている。
【0018】
特開平08−293051号に示されるコイン投出装置は、2つの投出口と、投出口切替手段とを有し、投出口の切替えにより容易にコインの投出方向を切り替えることができる反面、切替えが人手により行われるため、コインを所定の一方向及び逆方向の両方に投出する遊技機の場合、2台のコイン投出装置を設置しなければならず、大きな設置スペースを必要とすると共にコストが高かった。
【0019】
一方、特開平11−272903号に示されるコイン投出装置も容易にコインの投出方向を切り替えることができ、更にアクチュエータによる自動的なコインの投出方向の切替えも可能であり、コインを所定の一方向及び逆方向の両方向に投出する遊技機に1台のコイン投出装置で対応することができるが、コインの投出方向を切替えるためのアクチュエータを必要とするためコイン投出装置の生産コストを上昇させていた。
【0020】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、選択的、且つ自動的に相異なる投出口からコインを投出することができる低コストのコイン投出装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1のように、コイン溜まりと、このコイン溜まりの底部の内側面に沿って配置された略円板状体で、中心軸線回りに複数のコイン保持部が設けられ、上方に堆積したコインを回転しながら前記コイン保持部に誘導・保持して円周方向に回転搬送するディスクと、該回転搬送されるコインに回転方向反対側から当接して、前記ディスクの径方向外側に配置された出口に該コインを案内するガイドと、前記ディスクを回転駆動するアクチュエータと、を有してなるコイン投出装置において、前記ディスクは前記アクチュエータにより時計回り及び反時計回りに選択的に回転駆動されて、コインを時計回り及び反時計回りに回転搬送可能とされると共に、前記ガイドと前記出口とが各々2つずつ設けられ、第1のガイドが時計回りに回転搬送されるコインを第1の出口に案内し、第2のガイドが反時計回りに回転搬送されるコインを第2の出口に案内するようにされたことにより、上記目的を達成するものである。
【0022】
又、前記第1の出口に連結され、該第1の出口から排出されるコインを上方の第1の投出口に案内する第1のレールと、前記第2の出口に連結され、該第2の出口から排出されるコインを上方の第2の投出口に案内する第2のレールとを設けると共に、前記第1の投出口と前記第2の投出口とを設置高さ及び開口方向の少なくとも一方が相互に異なるように設置してもよい。
【0023】
更に、前記第1のガイドと前記第2のガイドとの間のガイド間隙間部へのコインの侵入を防止するコイン侵入防止手段、及び、前記ガイド間隙間部への侵入物を介する前記ディスクと前記ガイドとの干渉を防止する干渉防止手段の少なくとも一方の手段を設けてもよい。
【0024】
更に又、前記第1及び第2のガイドは前記ディスクの下面側に対向して突出する突出部材からなると共に、前記干渉防止手段を、前記突出部材を突出方向に付勢しつつ、突出、引込み自在に支持する突出部材支持構造と、前記ガイド間隙間部の方向に下り傾斜するように前記突出部材における該ガイド間隙間部に形成され、該ガイド間隙間部側からの前記侵入物の当接により該突出部材を引込ませる勾配面と、から構成してもよい。
【0025】
本発明によれば、ディスクの正逆回転を利用して、即ち、ディスクの時計回り及び反時計回りを利用して、コインの投出方向を自動的に切り替えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図1〜図3に示される本実施の形態の例に係るコイン投出装置10は、ディスク12がアクチュエータ14により時計回り及び反時計回りに選択的に回転駆動されて、コイン15を時計回り及び反時計回りに回転搬送可能とされると共に、第1のガイド16及び第2のガイド18の2つのガイドと、第1の出口20及び第2の出口22の2つの出口とが設けられ、前記第1のガイド16が時計回りに回転搬送されるコイン15を前記第1の出口20に案内し、前記第2のガイド18が反時計回りに回転搬送されるコイン15を前記第2の出口22に案内するようにされたことを特徴としている。
【0028】
更に、前記コイン投出装置10は、前記第1の出口20に連結され、該第1の出口20から排出されるコイン15を上方の第1の投出口24に案内する第1のレール26と、前記第2の出口22に連結され、該第2の出口22から排出されるコイン15を上方の第2の投出口28に案内する第2のレール30とが設けられると共に、前記第1の投出口24と前記第2の投出口28とは設置高さ及び開口方向が相互に異なるようにされたことを特徴としている。
【0029】
その他の構造については従来と同様であるが、本発明の理解のため他の構造についても概説しつつ、上記特徴部分について説明することとする。
【0030】
なお、前記ディスク12の回転方向は、図3のように、該ディスク12の上面側から見た回転方向として、本実施の形態の例を説明する。
【0031】
前記コイン投出装置10は、下端側のベース部材32の上に構築されている。
【0032】
このベース部材32の上面32Aは、水平面に対して若干傾斜した傾斜面とされ、該上面32Aにはホッパ34が設置されてコイン溜まり36を形成している。このコイン溜まり36にはコイン15が堆積して貯留されている。
【0033】
該ホッパ34は、略C字形板状体のフランジ34Aにおいて前記ベース部材32の上面32Aに取付けられている。
【0034】
前記フランジ34Aは、上方に開口するように該上面32Aに沿って取付けられている。
【0035】
前記ベース部材32の上面32Aは、該コイン溜まり36の底部の内側面を形成し、該底部の内側面に沿って前記ディスク12が配置され、該ディスク12は外周部において前記フランジ34Aの内周部に遊嵌している。
【0036】
又、該ディスク12は中心軸線廻りに回転自在に前記ベース部材32に支持され、コイン15の外径より若干大きな内径で該ディスク12を厚さ方向に貫通する誘導孔12Aが円周方向等分に複数(本実施の形態の例では5つ)形成されている。
【0037】
図4及び図5に示されるように、ディスク12の下面側における各前記誘導孔12Aの間にはコイン15の厚さよりも若干厚い、ひれ12Bが複数(本実施の形態の例では5つ)突出して形成されている。
【0038】
更に、ディスク12の下面側には、前記ひれ12Bと同じ厚さの略円板状体で、中心軸と同軸的に突出する中心突起12Cが形成されている。
【0039】
この中心突起12Cの外周部には、前記誘導孔12Aの一部をなす円弧状の5つの切欠き12Dが形成されている。
【0040】
該切欠き12Dと前記ひれ12Bとはコイン15を保持・回転搬送するコイン保持部38を構成している。
【0041】
又、前記ディスクは前記ひれ12B及び前記中心突起12Cにおいて前記ベース部材32の上面32Aに当接し、該上面32A上で摺動して回転するようにされている。
【0042】
前記アクチュエータ14はステッピングモータ等の電動モータで、前記ディスク12を回転駆動可能に該ディスク12に係合されると共に、前記ベース部材32に固定されている。
【0043】
前記第1のガイド16は前記ベース部材32の上面32Aから前記ディスク12の上端(図1における12時の位置)近傍の下面に対向して突出する2本のピン部材(突出部材)16A及び16Bにより構成されている。
【0044】
これらピン部材16A及び16Bは、前記ディスク12のひれ部12Bの回転軌跡を各々径方向外側と内側とから挟むように、該ディスク12の上端から反時計方向に若干ずれて配置されている。
【0045】
又、これらピン部材16A及び16Bは図6〜図8に示されるように、基端において板ばね16Cに支持され、前記ベース部材32の上面32Aに形成された長孔32Bを貫通して前記上面32Aから上方に突出し、先端には時計回りの方向に下り傾斜する勾配面16Dが形成されている。
【0046】
前記板ばね16Cにおける前記ピン部材16A及び16Bの支持部と反対側の端部近傍には2つの長孔16Eが形成されている。
【0047】
前記板ばね16Cは該長孔16Eを貫通するねじ16Fにより前記ベース部材32の上面32Aの裏側に固定されている。
【0048】
これにより、前記ピン部材16A及び16Bは前記板ばね16Cを撓ませつつ、前記ベース部材32の上面32Aから突出・引込み自在とされ、且つ、取付位置調整可能とされている。
【0049】
このように、前記板ばね16Cが前記ピン部材16A及び16Bを突出方向に付勢しつつ、突出・引込み自在に支持するピン部材支持構造17(突出部材支持構造)及び前記勾配面16Dは、前記ガイド16と18との間のガイド間隙間部19への侵入物を介する、前記ディスク12と前記ガイド16との干渉を防止する干渉防止手段39を構成している。
【0050】
前記第2のガイド18も2本のピン部材18A及び18Bにより前記第1のガイド16と対称(図1において左右対称)的に構成されている。
【0051】
前記ガイド間隙間部19には、コイン15と等しい厚さのコイン侵入防止板40が配置されている。
【0052】
このコイン侵入防止板40は、前記ディスク12の中心軸線側の側面40Aが、前記ひれ部12Bと干渉しないだけの円弧面とされ、前記ベース部材32の上面32Aに固定されている。
【0053】
又、該コイン侵入防止板40の、図3における左側の側面40B及び右側の側面40Cは、前記ピン部材16A及び18Aの近傍から上方に延びる相互に平行な平面とされている。
【0054】
該コイン侵入防止板40の側面40B及び40Cと前記ホッパ34のフランジ34Aの開口端との間には、コイン15の外径よりも若干大きな一対の隙間が形成され、これら隙間が前記第1の出口20及び第2の出口22を構成している。
【0055】
前記ホッパ34のフランジ34Aの前記第1の出口20側の開口端近傍には、前記ディスク12の中心軸線と平行な軸線廻りに回転自在、且つ、前記コイン侵入防止板40に接近・離間する方向に揺動自在の第1の出口ローラ42が設けられている。前記第2の出口22側にも同様に第2の出口ローラ44が設けられている。
【0056】
これら第1の出口ローラ42及び第2の出口ローラ44は、各々第1の引張りコイルばね46及び第2の引張りコイルばね48により前記コイン侵入防止板40の方向に付勢され、常態で該コイン侵入防止板40に最も接近した位置に保持されている。
【0057】
この常態位置の前記第1の出口ローラ42及び第2の出口ローラ44と前記コイン侵入防止板40との隙間は、コイン15の外径よりも若干小さくされている。
【0058】
前記第1のレール26は、外側板26Aと内側板26Bと前面板26Cと背面板26Dとを含んで構成されている。
【0059】
前記外側板26A及び前記内側板26Bはコイン15よりも僅かに厚い長方形板状板を曲折して形成され、コイン15の外径よりも僅かに広い幅の通路を形成するように相互に平行に配置され、下端において前記ベース部材32の上面32Aにおける前記第1の出口20の上方近傍に取付けられている。
【0060】
前記外側板26Aは、前記第1の出口ローラ42の上方近傍から前記ベース部材32の上面32Aに沿って上方に延在し、2箇所で曲折して鉛直上方に突出している。
【0061】
前記内側板26Bは、前記外側板26Aと対向する側面が前記コイン侵入防止板40の側面40Bに連続するように該コイン侵入防止板40の上方から前記外側板26Aと平行に上方に突出している。
【0062】
前記前面板26C及び前記背面板26Dは、前記外側板26A及び前記内側板26Bを厚さ方向両面から挟持している。
【0063】
前記第2のレール30は、前記第1のレール26と対称(図1における左右対称)的な構成で、前記第2の出口22の上方近傍から上方に突出すると共に、上端位置が前記第1のレール26の上端位置よりも低い位置とされている。
【0064】
前記第1の投出口24は前記第1のレール26の上端部に設けられ、鉛直上方よりも前記第2のレール30から離間する向きに約45°傾いて開口している。又、該第1の投出口24の上端は、前記第1のレール26の厚み方向の中心軸線を有する第1の投出ローラ50により形成されている。
【0065】
この第1の投出ローラ50は、該第1の投出口24を拡狭幅する方向に揺動自在とされると共に、第1のねじりコイルばね52により該第1の投出口24を狭幅する方向に付勢されている。
【0066】
前記第1の投出口24の幅は常態でコイン15の外径よりも若干狭くされ、前記第1の投出ローラ50の揺動によりコイン15の外径よりも広い幅まで拡幅可能とされている。
【0067】
前記第2の投出口28は、前記第1のレール26の上端部よりも低く設置された前記第2のレール30の上端部に設けられ、前記第1の投出口24と対称(図2における左右対称)的に鉛直上方から約45°傾いて開口している。
【0068】
即ち、前記第1の投出口24と前記第2の投出口28とは設置高さ及び開口方向が相互に異なっている。
【0069】
なお、前記第1のレール26の上端部と前記第2のレール30の上端部とは共通の部材により構成され、相互に180°反転した配置とされ、前記第2の投出口28の上端も第2の投出ローラ54により形成されている。
【0070】
次に、前記コイン投出装置10の作用について説明する。
【0071】
前記第1の投出口24からコイン15を投出するときは、前記アクチュエータ14により前記ディスク12を時計回りに回転駆動する。
【0072】
これにより該ディスク12の上に堆積したコイン15は篩にかけられたように、該ディスク12の誘導孔12Aから前記コイン保持部38に誘導・保持される。
【0073】
該コイン保持部38に保持されたコイン15は、前記ディスク12の回転により前記ホッパ34のフランジ34Aの内周面に沿って時計回りに回転搬送される。
【0074】
前記第1のガイド16は、該時計回りに回転搬送されるコイン15に反時計回り側から当接して該コイン15を前記第1の出口20に案内する。
【0075】
この際、コイン15は常態位置の前記第1の出口ローラ42に当接し、前記第1の引張りコイルばね46の付勢力に抗して該第1の出口ローラ42を前記コイン侵入防止板40から離間させる方向に押し込んで、該第1の出口20を通過し、前記第1のレール26内に進入する。
【0076】
コイン15が通過すると前記第1の出口ローラ42は前記第1の引張りコイルばね46に付勢されて、再び前記コイン侵入防止板40に最も接近した位置に保持される。
【0077】
これにより、前記第1のレール26内に進入したコイン15の逆流が防止される。以後同様に、前記第1のレール26内にコイン15が連続して進入すると、これらコイン15は該第1のレール26内を玉突状に上方に移動する。
【0078】
最も上方のコイン15が前記第1の投出口24まで達すると、該コイン15は前記第1の投出ローラ50に当接し、前記第1のねじりコイルばね52の付勢力に抗して該第1の投出ローラ50を揺動させつつ前記第1の投出口24を拡幅させ、該第1の投出口24から投出される。
【0079】
この際、前記第1の投出ローラ50は前記第1のねじりコイルばね52に付勢されて、前記第1の投出口24を狭幅する方向に再び揺動しながらコイン15を投出方向に押し出すので、コイン15は付勢されて前記第1の投出口24から勢いよく投出される。
【0080】
前記ディスク12が時計回りに回転し続けることにより、前記第1の出口20から連続してコイン15が投出される。
【0081】
一方、第2の投出口28からコイン15を投出するときは、前記アクチュエータ14により前記ディスク12を反時計回りに回転駆動する。
【0082】
これにより、上記と同様にコイン15は前記第2の出口22から前記第2のレール30内に進入し、前記第2の投出口28から付勢されて勢い良く投出される。
【0083】
このように前記コイン投出装置10は、前記アクチュエータ14により前記ディスク12を時計回り及び反時計回りに選択的に回転駆動することにより、コイン15を相異なる投出高さから相異なる投出方向に自動的、且つ、容易に投出することができる。
【0084】
又、前記ディスク12を回転駆動するための前記アクチュエータ14の回転方向の選択のみによりコイン15の投出方向を切り替えることができ、コイン15の投出方向を切り替えるための専用のアクチュエータ等が設けられていないので、前記コイン投出装置10は低コスト、且つ、コンパクトである。
【0085】
更に、コイン投出装置10は、一つの装置で2つの投出方向にコイン15を投出することができ、2つの投出方向にコイン15を投出するためにコイン投出方向のみが異なる2種類のコイン投出装置を在庫する必要がないので管理コストが低い。又、遊技機等にコイン投出装置を設置する際に、人手によりコイン投出方向を切り替えたり、種々の調整を行う必要もなく、遊技機等への設置時における作業性もよい。
【0086】
次に、前記コイン侵入防止板40及び前記干渉防止手段39の作用について説明する。
【0087】
前記第1のガイド16、第2のガイド18は、各々時計回り、反時計回りに回転搬送されるコイン15に当接してコイン15を前記第1の出口20、前記第2の出口22に案内するが、前記ガイド間隙間部19にコイン15が侵入すると、該侵入コイン15は行き場を失うと共に、該侵入コイン15を介して前記ディスク12と前記第1のガイド16又は前記第2のガイド18とが干渉して前記ディスク12が回転不能となる恐れがある。
【0088】
前記コイン侵入防止板40は、前記ガイド間隙間部19のスペースを埋めるように設置され、該ガイド間隙間部19へのコイン15の侵入を防止している。
【0089】
これにより、通常は前記ガイド間隙間部19にコイン15が侵入することはなく、前記ディスク12が回転不能となることもない。
【0090】
しかし、前記コイン溜まり36内に小さなコイン等の異物が混入していると、該異物が前記ガイド間隙間部19に侵入して行き場を失い、この侵入した異物(侵入物)を介して前記ディスク12と前記第1のガイド16又は前記第2のガイド18とが干渉して前記ディスク12が回転不能となる恐れがある。
【0091】
前記干渉防止手段39は、このような侵入物を介する前記ディスク12と前記第1のガイド16又は前記第2のガイド18との干渉を防止するために設けられている。
【0092】
例えば、前記ディスク12が反時計回りに回転しているときに小さなコインが前記第2のガイド18を乗り越えてしまい、前記ガイド間隙間部19に該小さなコインが侵入すると、この侵入コイン(侵入物)は前記ディスク12に回転搬送されて前記第1のガイド16のピン部材16A、16Bにおける前記勾配面16Dに当接し、前記板ばね16Cの付勢力に抗して前記ピン部材16A、16Bを引込ませる。
【0093】
これにより、該侵入コインは前記ピン部材16A、16Bを乗り越えて前記ガイド間隙間部19から除去され、更に前記ディスク12に回転搬送されて前記第2の出口22から前記第2のレール30内に進入し、前記第2の投出口28から投出される。
【0094】
すなわち、該侵入コインを介して前記ディスク12と前記ピン部材16A、16Bとが干渉して前記ディスク12が回転不能となることがない。
【0095】
又、前記ディスク12が時計回りに回転しているときに、前記第1のガイド16を小さなコインが乗り越え、前記ガイド間間隙部19に侵入した場合も該侵入コインは、前記第2のガイド18のピン部材18A、18Bの勾配面18Dに当接し、該ピン部材18A、18Bを引き込ませる。これにより、該侵入コインは、前記ガイド間間隙部19から除去され前記第1の投出口24から投出される。
【0096】
なお、本実施の形態の例において、前記第1の投出口24と前記第2の投出口28とは設置高さ及び投出方向が相互に異なるように設置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機等の要求に合わせて、例えば2つの投出口を同じ高さに設置してもよく、又、2つのレールを(図2における左右方向に)ずらして設置し、2つの投出口を相互に異なる高さで同方向に開口するように設置しても良い。
【0097】
更に、遊技機等の要求に合わせて、2つの投出口の少なくとも一方を前記ディスク12と同程度の高さに設置してもよく、前記ディスク12よりも下方に設置してもよい。
【0098】
更に又、遊技機等にコインを案内するための通路が設置されていたり、コインを投出したい場所が前記ディスク12の近傍である場合等は、前記第1のレール26及び前記第2のレール30の少なくとも一方を設けることなく、前記第1の出口20、第2の出口22から直接コインを投出するコイン投出装置としてもよい。
【0099】
又、本実施の形態の例において、前記コイン投出装置10は前記コイン侵入防止板40及び前記干渉防止手段39を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記干渉防止手段39のみを備えるコイン投出装置としてもよい。
【0100】
この場合、前記ガイド間隙間部19に前記コイン15が侵入し得るが、前記干渉防止手段39により該コイン15が前記ガイド間隙間部19から除去されるので該コイン15を介して前記ディスク12と前記ガイド16又は18とが干渉することはない。
【0101】
更に、本実施の形態の例において、前記第1のガイド16と前記第2のガイド18とは各々異なる部材により構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つのガイド部材の全部又は一部を一の部材に一体に形成してもよい。
【0102】
このようにすればガイド間隙間部が存在せず前記コイン侵入防止板40及び前記干渉防止手段39が不要となるので、コイン投出装置のコスト低減を図ることができる。
【0103】
同様に、例えば前記第1のガイド16と前記第2のガイド18とが接近して配置されて、2つのガイドの間にコイン等が侵入する恐れがない場合にも、前記コイン侵入防止板40等を設ける必要がなく、コイン投出装置のコスト低減を図ることができる。
【0104】
又、本実施の形態の例において、前記コイン投出装置10は前記第1の投出口24及び前記第2の投出口28の2つの投出口を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記第1のレール26及び前記第2のレール30の少なくとも一方に複数の投出口及び投出口切替手段を設け、3つ以上の投出口からコインを投出可能であるコイン投出装置としてもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、ディスクは時計回り、及び反時計回りに選択的に回転駆動される構成となっているので、ディスクの正逆回転を利用して、選択的、且つ、自動的に相異なる投出口からコインを投出することが可能になるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係るコイン投出装置の全体構造を示す正面図
【図2】同側面図
【図3】図2における矢視III部を拡大して示す平面図
【図4】本発明の実施の形態の例に係るコイン投出装置におけるディスクの構造を拡大して示す側面図
【図5】同底面図
【図6】本発明の実施の形態の例に係るコイン投出装置におけるガイドの構造を拡大して示す平面図
【図7】同ガイドの支持構造を示す平面図
【図8】同側面図
【符号の説明】
10…コイン投出装置
12…ディスク
12B…ひれ
12C…中心突起
14…アクチュエータ
16…第1のガイド
16A、16B、18A、18B…ピン部材(突出部材)
16C、18C…板ばね
16D、18D…勾配面
17…ピン部材支持構造(突出部材支持構造)
18…第2のガイド
19…ガイド間隙間部
20…第1の出口
22…第2の出口
24…第1の投出口
26…第1のレール
28…第2の投出口
30…第2のレール
34…ホッパ
36…コイン溜まり
38…コイン保持部
39…干渉防止手段
40…コイン侵入防止板(コイン侵入防止手段)

Claims (3)

  1. コイン溜まりと、このコイン溜まりの底部の内側面に沿って配置された円板状体で、中心軸線回りに複数のコイン保持部が設けられ、上方に堆積したコインを回転しながら前記コイン保持部に誘導・保持して円周方向に回転搬送するディスクと、該回転搬送されるコインに回転方向反対側から当接して、前記ディスクの径方向外側に配置された出口に該コインを案内するガイドと、前記ディスクを回転駆動するアクチュエータと、を有してなるコイン投出装置において、
    前記ディスクは前記アクチュエータにより時計回り及び反時計回りに選択的に回転駆動されて、コインを時計回り及び反時計回りに回転搬送可能とされると共に、前記ガイドと前記出口とが各々2つずつ設けられ、
    第1のガイドが時計回りに回転搬送されるコインを第1の出口に案内し、第2のガイドが反時計回りに回転搬送されるコインを第2の出口に案内するようにされ
    更に前記第1の出口に連結され該第1の出口から排出されるコインを上方の第1の投出口に案内する第1のレールと、前記第2の出口に連結され該第2の出口から排出されるコインを上方の第2の投出口に案内する第2のレールとが設けられると共に、前記第1の投出口と前記第2の投出口とは設置高さ及び開口方向の少なくとも一方が相互に異なるように設置されたことを特徴とするコイン投出装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1のガイドと前記第2のガイドとの間のガイド間隙間部へのコインの侵入を防止するコイン侵入防止手段、及び、前記ガイド間隙間部への侵入物を介する前記ディスクと前記ガイドとの干渉を防止する干渉防止手段の少なくとも一方の手段が設けられたことを特徴とするコイン投出装置。
  3. 請求項において、
    前記第1及び第2のガイドは前記ディスクの下面側に対向して突出する突出部材からなると共に、前記干渉防止手段は、前記突出部材を突出方向に付勢しつつ、突出、引込み自在に支持する突出部材支持構造と、前記ガイド間隙間部の方向に下り傾斜するように前記突出部材の先端における該ガイド間隙間部の側に形成され、該ガイド間隙間部側からの前記侵入物の当接により該突出部材を引込ませる勾配面と、から構成されることを特徴とするコイン投出装置。
JP2001016531A 2001-01-25 2001-01-25 コイン投出装置 Expired - Fee Related JP4698849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016531A JP4698849B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 コイン投出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016531A JP4698849B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 コイン投出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002222446A JP2002222446A (ja) 2002-08-09
JP4698849B2 true JP4698849B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=18882886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001016531A Expired - Fee Related JP4698849B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 コイン投出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4698849B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108269345A (zh) * 2017-12-28 2018-07-10 广州广电运通金融电子股份有限公司 一种转盘式介质处理装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050009464A1 (en) * 2003-05-15 2005-01-13 Aruze Corp. Payment object dispensing machine
JP4560423B2 (ja) * 2005-02-21 2010-10-13 株式会社ソフイア 遊技機
JP2006350603A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Juki Corp コイン投出装置
JP5007055B2 (ja) * 2006-03-07 2012-08-22 Minaテクノロジー株式会社 ツインホッパ型メダル投出装置
JP4912707B2 (ja) * 2006-03-23 2012-04-11 Minaテクノロジー株式会社 硬貨投出装置
JP4912717B2 (ja) * 2006-03-29 2012-04-11 Minaテクノロジー株式会社 硬貨投出装置
JP2008246061A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Samii Kk メダル不正払出処理システム、メダル不正払出処理方法及び遊技機
JP5234617B2 (ja) * 2008-10-09 2013-07-10 株式会社タイトー メダル2枚同時払い出し可能なホッパー装置
JP5481627B2 (ja) * 2008-12-03 2014-04-23 旭精工株式会社 ディスク放出装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0651961U (ja) * 1992-12-11 1994-07-15 ジューキ株式会社 硬貨投出装置
JPH08101938A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Nippon Kinsen Kikai Kk メダル類送出装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6446894A (en) * 1987-08-17 1989-02-21 Ace Denken Kk Coin feeder

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0651961U (ja) * 1992-12-11 1994-07-15 ジューキ株式会社 硬貨投出装置
JPH08101938A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Nippon Kinsen Kikai Kk メダル類送出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108269345A (zh) * 2017-12-28 2018-07-10 广州广电运通金融电子股份有限公司 一种转盘式介质处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002222446A (ja) 2002-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4698849B2 (ja) コイン投出装置
US7429213B2 (en) Automatic coin aligning apparatus and method
EP2830025B1 (en) Coin dispensing apparatus
JP5002853B2 (ja) ディスク払出装置
JP3939427B2 (ja) コイン投出装置及びそれを備えたゲーム機
JP3865392B2 (ja) ホッパ装置
CA1059078A (en) Change dispensing apparatus
KR20020096906A (ko) 디스크 안내 장치
JP3748621B2 (ja) 硬貨投出装置
JP4300552B2 (ja) 遊技機
JP4046498B2 (ja) コイン繰出装置
JP5481627B2 (ja) ディスク放出装置
JP4272391B2 (ja) コイン投出装置
JP5337989B2 (ja) 円板体供給装置
JP3536025B2 (ja) コイン払出装置及びコイン払出装置の誤作動防止部材
JP2554988B2 (ja) 硬貨送出装置
JP2010131122A5 (ja)
JP4630972B2 (ja) ディスクのスピン付与送出装置
JP2000033161A (ja) パチンコ機
JP4912717B2 (ja) 硬貨投出装置
JP4214545B2 (ja) 遊技機
JP2010186222A5 (ja)
JP4912707B2 (ja) 硬貨投出装置
JP2002210166A (ja) パチンコ機の球払出装置
JPH1080546A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4698849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees