JPH08100991A - 断熱パネルの製造方法 - Google Patents

断熱パネルの製造方法

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JPH08100991A
JPH08100991A JP23811894A JP23811894A JPH08100991A JP H08100991 A JPH08100991 A JP H08100991A JP 23811894 A JP23811894 A JP 23811894A JP 23811894 A JP23811894 A JP 23811894A JP H08100991 A JPH08100991 A JP H08100991A
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JP
Japan
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heat insulating
insulating material
surface member
opening
vacuum heat
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Application number
JP23811894A
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English (en)
Inventor
Takaaki Yoshida
隆明 吉田
Masanori Abe
昌則 安部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2201/00Insulation
    • F25D2201/10Insulation with respect to heat
    • F25D2201/14Insulation with respect to heat using subatmospheric pressure

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  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡断熱材と真空断熱材とよりなる断熱パネ
ルの製造方法において、そのパネル表面に凹凸変形が発
生することなく、かつ、熱漏洩を最少限にすることがで
きる製造方法を提供する。 【構成】 表面部材12と裏面部材14とよりなるパネ
ル枠体11内に真空断熱材16と発泡断熱材18を配し
てなる断熱パネル10の製造方法であって、開口部24
を有する箱形の表面部材12を、開口部24を上方に向
けて水平に載置し、発泡断熱材18の発泡前原液19を
開口部24から注入し、板状の真空断熱材16を、開口
部24から挿入して原液19上に載置し、上下型からな
る金型26内で表面部材12内の原液19を完全発泡さ
せた後に、裏面部材14を、開口部24を覆うように表
面部材12に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル枠体内に真空断
熱材と発泡断熱材が配された断熱パネルの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫や冷凍庫などの断熱箱体と
して、その外箱と内箱との間に真空断熱材と発泡断熱材
の2種類の断熱材を介在させたものがある。
【0003】ここで、真空断熱材は、一般に、パーライ
ト粉末、シリカ微粉末等の断熱性を有する粉末を通気性
袋に充填してなるコア材と、そのコア材を収納するガス
バリア性を有する外包袋とよりなる矩形板状のもので、
その内部が真空状態となっており、これにより断熱性を
発揮する。なお、外包袋は、ガスバリア性を発揮させる
ため、アルミニウム等の金属製の蒸着層もしくは箔を有
する。
【0004】一方、発泡断熱材は、硬質ポリウレタンフ
ォーム等のプラスチックフォームからなり、断熱箱体の
外箱と内箱との間で、真空断熱材の占有しない部分に充
填されている。
【0005】このような断熱箱体において、例えば、そ
の扉は、図6、7に示すように、扉表面106を形成す
る表面材101と、扉の内側面を形成する内側材102
と、その両者の間に介在する真空断熱材103と発泡断
熱材104とよりなる。そして、表面材101が、扉の
内側面に開口部105を有する箱状に形成されており、
内側材102が、その開口部105を覆うように表面材
101に取付けられており、この両者により扉枠体10
7が形成されている。
【0006】従来より、この扉の製造方法には、一般
に、以下の2つの方法があり、その方法の違いにより、
図6の扉100、または、図7の扉120が製造され
る。
【0007】図6の扉100では、真空断熱材103が
扉表面106の内面108に当って配されており、一
方、図7の扉120では、真空断熱材103が扉の内側
付近に配されている。
【0008】図6に示す扉100を製造するに際して
は、表面材101をその開口部105が上方に向くよう
に水平に載置し、この開口部105に真空断熱材103
を挿入して、真空断熱材103を扉表面106の内面1
08上に載置する。その後、開口部105から発泡断熱
材104の発泡前の原液を所定量だけ注入し、更に開口
部105にクラフト紙等の離型紙109を配した後、上
下の金型に入れて発泡断熱材104を完全発泡させる。
その後、内側材102を表面材101にネジ止めにより
取付ける(以下、この方法をA方法という)。
【0009】一方、図7に示す扉120を製造するに際
しては、表面材101を開口部105を上方に向けて水
平に載置し、開口部105から発泡断熱材104の原液
を所定量注入した後、上下の金型に入れて、発泡断熱材
104を完全発泡させる。この時、金型の上方型によ
り、発泡断熱材104には、表面材101の開口部10
5から下方に窪んだ凹部121が形成される。発泡終了
後、この凹部121に真空断熱材103を接着材を用い
て固定し、更に、内側材102を表面材101にネジ止
めして、開口部105を覆う(以下、この方法をB方法
という)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
A方法の場合、発泡断熱材104が発泡時に真空断熱材
103の下面まで回り込みにくいため、真空断熱材10
3と扉の表面材101の内面108との間に小さな空隙
が発生しやすい。そのため、この空隙にあるフロン等の
気体の収縮によって、扉表面106に凹凸変型が発生し
てしまうという問題がある。
【0011】一方、上記のB方法の場合、発泡断熱材1
04の成形後に真空断熱材103を取付けるため、この
発泡断熱材104と真空断熱材103とを隙間無く完全
にシールすることが難しい。この両者間に隙間122が
あると、内部からの冷気が、真空断熱材103の周辺部
からこの隙間122に漏洩してしまう。即ち、熱が真空
断熱材103により遮断されずに、図7の点線矢印12
3に示すように、その周辺部から隙間122を介して短
絡してしまい、真空断熱材103の断熱特性を十分に生
かすことができないという問題がある。
【0012】そこで、本発明は、上記の点に鑑み、発泡
断熱材と真空断熱材とよりなる断熱パネルの製造方法に
おいて、そのパネル表面に凹凸変形が発生することな
く、かつ、熱漏洩を最少限にすることができる製造方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の断熱
パネルの製造方法は、表面部材と裏面部材とよりなるパ
ネル枠体内に真空断熱材と発泡断熱材を配してなる断熱
パネルの製造方法であって、開口部を有する箱形の前記
表面部材を、前記開口部を上方に向けて水平に載置し、
前記発泡断熱材の発泡前原液を前記開口部から注入し、
前記真空断熱材を、前記開口部から挿入して前記原液上
に載置し、上下型からなる金型内で前記表面部材内の前
記原液を完全発泡させた後に、前記裏面部材を、前記開
口部を覆うように前記表面部材に取付ける。
【0014】請求項2の断熱パネルの製造方法は、請求
項1の製造方法において、前記真空断熱材を前記原液上
に載置した後、更に、前記発泡断熱材の発泡前原液を前
記開口部から注入する。
【0015】請求項3の断熱パネルの製造方法は、請求
項1の製造方法において、前記真空断熱材の一面に複数
の柱状のスペーサー材を設け、前記開口部から挿入した
前記真空断熱材を、前記スペーサー材が上方に向くよう
に、前記原液上に載置する。
【0016】請求項4の断熱パネルの製造方法は、表面
部材と裏面部材とよりなるパネル枠体内に真空断熱材と
発泡断熱材を配してなる断熱パネルの製造方法であっ
て、開口部を有する箱形の前記表面部材を、前記開口部
を上方に向けて水平に載置し、前記発泡断熱材の発泡前
原液を前記開口部から注入し、金型の上方型に、予め前
記真空断熱材を仮止めしておき、前記上方型を閉じて、
前記真空断熱材を前記表面部材内に挿入し、前記金型内
で前記表面部材内の前記原液を完全発泡させた後に、前
記裏面部材を、前記開口部を覆うように前記表面部材に
取付ける。
【0017】請求項5の断熱パネルの製造方法は、表面
部材と裏面部材とよりなるパネル枠体内に真空断熱材と
発泡断熱材を配してなる断熱パネルの製造方法であっ
て、開口部を有する箱形の前記表面部材を、前記開口部
を上方に向けて水平に載置し、前記発泡断熱材の発泡前
原液を前記開口部から注入し、前記裏面部材に、予め前
記真空断熱材を取付けておき、前記裏面部材を、前記開
口部を覆うように前記表面部材に取付けて、前記真空断
熱材を前記パネル枠体内に配し、上下型からなる金型内
で前記パネル枠体内の前記原液を完全発泡させる。
【0018】請求項6の断熱パネルの製造方法は、請求
項5の製造方法において、前記真空断熱材を取付けた前
記裏面部材を、前記金型の上方型に仮止めしておき、前
記上方型を閉じることにより、前記裏面部材を前記表面
部材に取付ける。
【0019】
【作用】請求項1の断熱パネルの製造方法では、表面部
材内に発泡断熱材の原液を注入した後に、真空断熱材を
その原液上に載置してその原液を発泡させるので、その
発泡によって真空断熱材は上方に押し上げられる。即
ち、表面部材の表面側は、発泡断熱材により充填され、
裏面側に真空断熱材が位置する。また、真空断熱材は、
少くともその底面と側面が発泡断熱材と密着した状態で
固定される。
【0020】更に、請求項2の断熱パネルの製造方法で
は、真空断熱材を発泡断熱材の原液上に載置した後、更
にその真空断熱材上に原液を注入するので、請求項3の
断熱パネルの製造方法では、真空断熱材の上面にスペー
サー材を設けるので、いずれの場合も、真空断熱材は、
完全に真空断熱材に埋った状態で固定される。
【0021】請求項4の断熱パネルの製造方法では、真
空断熱材を予め金型の上方型に仮止めしておき、上方型
を閉じる動作によって真空断熱材を表面部材内に挿入す
るので、真空断熱材を常に表面部材内の一定の位置に設
けることができる。また、表面部材の表面側は、発泡断
熱材により充填され、真空断熱材は、その底面と側面が
発泡断熱材と密着した状態で固定される。
【0022】請求項5の断熱パネルの製造方法では、真
空断熱材を予め裏面部材に取付けておき、この裏面部材
を表面部材に取付けることによって、その真空断熱材を
パネル枠体内に位置させるので、表面部材への裏面部材
と真空断熱材との装着を同時にすることができ、また、
裏面部材が発泡断熱材により接着固定される。また、表
面部材の表面側は、発泡断熱材により充填され、真空断
熱材は、その底面と側面が発泡断熱材と密着した状態で
固定される。
【0023】更に、請求項6の断熱パネルの製造方法で
は、真空断熱材を取付けた裏面部材を予め金型の上方型
に仮止めしておき、上方型を閉じる動作によって裏面部
材を表面部材に取付けるので、表面部材への裏面部材の
取付けが容易である。
【0024】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して説
明する。なお、以下の実施例においては、断熱パネルと
して冷蔵庫の扉の製造方法について説明する。
【0025】まず、第1の実施例について、図1、2を
参照して説明する。
【0026】冷蔵庫の扉10は、図1に示すように、扉
表面を形成する金属製の扉表面材12と、扉10の内側
面、即ち、冷蔵庫の内面を形成する合成樹脂製の扉内側
材14と、真空断熱材16と、ポリウレタンフォーム1
8とよりなる。
【0027】扉表面材12は、矩形の扁平な箱状に形成
されており、扉表面20に相当する面の対面22には、
矩形の開口部24が設けられている。そして、扉内側材
14がこの矩形の開口部24を覆っており、この扉表面
材12と扉内側材14とから扉枠体11が形成されてい
る。この枠体11内に真空断熱材16が配され、真空断
熱材16を除く残りの部分にポリウレタンフォーム18
が充填されている。
【0028】扉内側材14は、扉10の内面のデザイン
により所定の凹凸形状を有して、例えば、冷蔵庫内のポ
ケット等を形成する。
【0029】真空断熱材16は、従来の技術で述べたも
のと同様のものを使用することができ、また、ポリウレ
タンフォーム18も上述した発泡断熱材と同様のものを
使用することができる。しかし、扉10の内部における
両者の配置は、以下に示すように製造方法が異なるた
め、上述した従来のものとは異なる。
【0030】この扉10の製造方法について、図2に基
づいて説明する。
【0031】 扉表面材12を、その開口部24を上
方に向けて水平に載置する。
【0032】 開口部24から扉表面材12内に、ポ
リウレタンフォーム18の発泡前の原液19を所定量だ
け注入する(図2(a)の状態)。ここで、所定量と
は、発泡完了時において、扉10内の領域を真空断熱材
16を除いて完全に充填するための量である。
【0033】 の後、直ちに開口部24から真空断
熱材16を挿入して、ウレタンフォーム原液19の上
に、水平に載置する(図2(b)の状態)。
【0034】 この扉表面材12を、金型26の下方
型28に嵌め込み、更に、上方型30を被せて、金型を
閉じる。
【0035】 金型26に、加熱、冷却を適宜繰り返
して、ウレタンフォーム原液19を完全に発泡させ、そ
の反応を終了させる(図2(c)の状態)。これによ
り、ポリウレタンフォーム18は、扉表面材12の内面
と、真空断熱材16と、上方型30とによって区切られ
る領域内に充填される。
【0036】 金型26から取出した後(図2の
(d)の状態)、扉表面材12の開口部24を扉内側材
14により覆ってネジ止めする。
【0037】 開口部24に沿ってドアパッキン(不
図示)を周設する。これにより、扉10が完成する。
【0038】このようにして製造した場合、上記にお
いて、ウレタンフォーム原液19の発泡により、真空断
熱材16が上方に押し上げられて上方型30の下面に当
接した状態で、ポリウレタンフォーム18が固まる。即
ち、真空断熱材16は、扉10の内面側にて、ポリウレ
タンフォーム18に接着固定された構造となる。
【0039】そのため、扉表面材12における扉表面2
0の内面21にポリウレタンフォーム18が完全に充填
されて、そこに空隙が生じることがない。したがって、
その空隙に起因する扉表面の凹凸変形がない。
【0040】また、真空断熱材16の下面および側面
に、ポリウレタンフォーム18が密着して固定される。
即ち、真空断熱材16とポリウレタンフォーム18との
間に隙間が形成されることがない。したがって、その隙
間に起因する熱漏洩がない。
【0041】次に、第2の実施例について説明する。
【0042】本実施例は、第1の実施例とは、ウレタン
フォーム原液19の注入方法が異なる。即ち、本実施例
では、ウレタンフォーム原液19を2回に分けて注入す
る。
【0043】まず、水平に載置した扉表面材12に、そ
の開口部24からウレタンフォーム原液19を注入す
る。そして、その上に真空断熱材16を載置した後、更
に、ウレタンフォーム原液19を再注入する。この2回
の注入により、所定量、即ち、発泡完了時において扉1
0内の領域を真空断熱材16を除いて完全に充填するた
めの量を注入する。
【0044】真空断熱材16の挿入前後に、ウレタンフ
ォーム原液19を注入するので、図3に示すように、扉
10内において、真空断熱材16は、その全体がポリウ
レタンフォーム18に取囲まれた状態で接着固定され
る。
【0045】そのため、真空断熱材16の保護が良好で
あり、扉剛性にも優れる。
【0046】次に、第3の実施例について説明する。
【0047】本実施例は、第1の実施例において、扉表
面材12に挿入する真空断熱材16に他の構成を付加し
ている。即ち、本実施例では、図4(a)に示すよう
に、真空断熱材16の上面にスペーサー40を配したス
ペーサー付真空断熱材42を用いる。このスペーサー4
0は、高さ10mm程度の円柱形の合成樹脂製の部材で、
真空断熱材16の一面に、複数個、例えば8個が、適当
な間隔を有して貼付されている。
【0048】製造に際しては、扉表面材12にウレタン
フォーム原液19を注入した後(図2(a)の状態)、
この扉表面材12に、直ちに、スペーサー付真空断熱材
42を開口部24から挿入する。その際、スペーサー4
0が配された面を上方に向けて挿入する。以下、金型に
入れて、ウレタンフォーム原液19を完全発泡させるの
は、第1の実施例と同様である。
【0049】このように、真空断熱材16の上面にスペ
ーサー40が配されているため、ウレタンフォーム原液
19の発泡によって、このスペーサー付真空断熱材42
が上方に押し上げられた時、スペーサー40が金型26
の上方型30に当接する。そのため、上方型30と真空
断熱材16との間には空間が生じる。この空間に、ポリ
ウレタンフォーム18が入り込んでくるため、図4
(b)に示すように、真空断熱材16は、全体がポリウ
レタンフォーム18中に埋めこまれた状態となる。した
がって、第1の実施例に比べて、真空断熱材16の保護
という点で優れ、また、扉剛性が向上する。
【0050】なお、以上の第1〜3の実施例において、
扉表面材12に真空断熱材16を挿入した後(図2
(b)の段階)、扉表面材12の開口部24にクラフト
紙等の離型紙を配して、ポリウレタンフォーム18が、
その発泡時に金型26の上方型30に付着するのを防ぐ
ことができる。
【0051】次に、第4の実施例について説明する。
【0052】本実施例は、第1の実施例とは、扉表面材
12への真空断熱材16の装入方法が異なる。即ち、本
実施例では、予め、テープ等によって、真空断熱材16
を金型26の上方型30の下面の水平な凸部に密着させ
た状態で仮止めしておく。
【0053】そして、扉表面材12にウレタンフォーム
原液19を注入した後(図2(a)の状態)、この扉表
面材12を直ちに金型26の下方型28に嵌め込み、更
に、真空断熱材16を備えた上方型30を被せて、金型
を閉じる。この際、真空断熱材16が、扉表面材12内
の扉10の内側面に近い領域にて、水平に配されてい
る。以下、第1の実施例と同様である。
【0054】このように、真空断熱材16を予め上方型
30に仮止めしておくと、ポリウレタンフォーム18の
発泡により真空断熱材16が押し上げられる第1の実施
例に比べ、真空断熱材16が常に一定の位置でポリウレ
タンフォーム18により接着固定されるので更に好まし
い。
【0055】なお、本実施例においては、上方型30の
下面と真空断熱材16との間に、上記の離型紙を配して
もよい。
【0056】次に、第5の実施例について図5を参照に
して説明する。
【0057】本実施例は、第1の実施例と同様、図1に
示す冷蔵庫の扉10の製造方法である。以下、その製造
方法を述べる。
【0058】 扉内側材14に真空断熱材16を貼付
する。
【0059】 扉表面材12を、その開口部24を上
方に向けて水平に載置する。
【0060】 開口部24から扉表面材12内に、ポ
リウレタンフォーム18の発泡前の原液19を所定量だ
け注入する(図5(a)の状態)。
【0061】 の後、直ちに、の扉内側材14
を、真空断熱材16が下方に向くようにして、扉表面材
12の開口部24を覆う(図5(b)の状態)。これに
より、真空断熱材16が、扉10内にて水平な状態で配
される。
【0062】 この扉表面材12を、金型26の下方
型28に嵌め込み、更に、上方型30を被せて、金型を
閉じる。尚、この場合、上方型30は、扉内側材14の
表面の凹凸形状に対応した形状になっている。
【0063】 金型26に、加熱、冷却を適宜繰り返
して、ウレタンフォーム原液19を完全に発泡させ、そ
の反応を終了させる(図5(c)の状態)。これによ
り、ポリウレタンフォーム18は、扉表面材12の内面
と、扉内側材14の内面と、真空断熱材16とによって
区切られる領域内に充填される。
【0064】 扉内側材14を更にネジ止めした後、
開口部24に沿って、ドアパッキン(不図示)を周設す
る。以上により、扉10が完成する。
【0065】本実施例では、扉表面材12における扉表
面20の内面21にポリウレタンフォーム18が完全に
充填されて、そこに空隙が生じることがない。したがっ
て、その空隙に起因する扉表面の凹凸変形がない。
【0066】また、真空断熱材16の下面および側面
に、ポリウレタンフォーム18が密着して固定される。
即ち、真空断熱材16とポリウレタンフォーム18との
間に隙間が形成されることがない。したがって、その隙
間に起因する熱漏洩がない。
【0067】更に、扉内側材14が、ポリウレタンフォ
ーム18によって扉表面材12と接着固定されているた
め、扉剛性に優れる。また、扉内側材14を真空断熱材
16と一体に取付けるため、製造コスト上有利である。
【0068】次に、第6の実施例について説明する。
【0069】この実施例は、第5の実施例とは、扉内側
材14を扉表面材12に取付ける方法が異なる。
【0070】即ち、この実施例では、予め、テープ等に
よって、真空断熱材16を貼付した扉内側材14を、金
型26の上方型30の下面に仮止めしておく。
【0071】そして、扉表面材12にウレタンフォーム
原液19を注入した後(図5(a)の状態)、この扉表
面材12を直ちに金型26の下方型28に嵌め込み、更
に、真空断熱材16と扉内側材14との一体物を備えた
上方型30を被せて、金型を閉じる。以下、第5の実施
例と同様である。
【0072】このように、上記一体物を予め上方型30
に仮止めしておくと、第5の実施例に比べ、扉内側材1
4の扉表面材12への位置決めが容易である。
【0073】以上説明した第1〜6の実施例の製造方法
であれば、扉表面材12の表面20側の内面がポリウレ
タンフォーム18に覆われ、そこに空隙が発生しないた
め、扉外観に凹凸が発生することがない。
【0074】また、金属製の扉表面材12に、真空断熱
材16表面のアルミ蒸着層等の金属層が接触することが
ないので、両者間の熱伝達による熱漏洩を防止すること
ができる。
【0075】更に、真空断熱材16は、少くともその下
面と側面がポリウレタンフォーム18によって、密着し
て固定されているため、真空断熱材16とポリウレタン
フォーム18との間に隙間が生じることがない。したが
って、冷蔵庫内部からの冷気が、この隙間を介して真空
断熱材16の外周を伝わって、漏洩してしまうことがな
い。
【0076】また、真空断熱材16は平らな板状である
ため、上述した従来のA方法では、扉表面がR成形や絞
り成形などによって曲面状に形成されている場合には、
扉の製造が困難であった。この点、以上の実施例の方法
であれば、扉表面20付近は、ポリウレタンフォーム1
8で充填されるため、扉表面が平らな場合と同様に上記
の効果を有する。
【0077】なお、上記の第1〜6の実施例において、
真空断熱材16としては、従来の技術で述べたものに限
らず、コア材として連続気孔率の高いプラスチックフォ
ームを用いたものでもよい。
【0078】また、扉内側材14として、その凹凸形状
の凹部15内に、発泡スチロール等の充填材を充填した
ものを用いて、扉10内の空間部を埋めることもでき
る。
【0079】更に、上記の実施例においては、いずれも
扉表面材12内に真空断熱材16を配した後に、それを
金型26に装着する方法について述べたが、もちろん扉
表面材12を予め下方型28に装着しておいて、ウレタ
ンフォーム原液19を注入することもできる。
【0080】また、上記の実施例は、いずれも冷蔵庫の
扉の製造方法について述べたが、本実施例はこれに限定
されることなく、断熱箱体の壁面等、種々の断熱パネル
に適用することができる。
【0081】
【発明の効果】本発明の断熱パネルの製造方法である
と、表面部材に発泡断熱材の原液を注入してから真空断
熱材を該表面部材内に配するので、パネルの表面側は、
発泡断熱材により充填される。したがって、表面部材の
表面側に空隙が形成されることがなく、その空隙に起因
するパネル表面の凹凸変形がない。また、発泡断熱材が
完全発泡する前に真空断熱材を表面部材内に配するの
で、真空断熱材と発泡断熱材とが密着した状態で固定さ
れる。したがって、この両者間に隙間が形成されること
がなく、この隙間に起因する熱漏洩がない。
【0082】更に、真空断熱材を金型の上方型に予め仮
止めしておくと、真空断熱材が表面部材内に自動的に位
置決めされる。
【0083】また、真空断熱材を裏面部材に予め取付け
ておくと、真空断熱材と裏面部材とが同時に表面部材に
装着されるので工程数を減らすことができるとともに、
真空断熱材が表面部材内に自動的に位置決めされる。こ
の場合、さらに、裏面部材を金型の上方型に仮止めして
おくと、表面部材への裏面部材の取付けが容易で、か
つ、自動的に位置決めされる。
【0084】なお、このように真空断熱材を裏面部材に
予め取付けておいた場合には、パネル剛性が高く、ま
た、製造コストの点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断熱パネルの製造方法
によって製造された冷蔵庫の扉10の一部欠載斜視図で
ある。
【図2】第1の実施例の冷蔵庫の扉10の各製造段階に
おける縦断面図であり、(a)は、扉表面材12にウレ
タンフォーム原液19を注入した段階、(b)は、真空
断熱材16を挿入した段階、(c)は、金型26内に配
した段階、(d)は、金型26から取出した段階であ
る。
【図3】第3の実施例の扉10の縦断面図である。
【図4】第4の実施例の扉10の製造方法において、
(a)は、スペーサー付真空断熱材44の斜視図、
(b)は、扉内側材14を取付ける前の段階での縦断面
図である。
【図5】第5の実施例の扉10の各製造段階における縦
断面図であり、(a)は、扉表面材12にウレタンフォ
ーム原液19を注入した段階、(b)は、扉内側材14
を装着した段階、(c)は、金型26内に配した段階、
(d)は、完成した段階である。
【図6】従来のA方法により製造した冷蔵庫の扉100
の縦断面図である。
【図7】従来のB方法により製造した冷蔵庫の扉120
の縦断面図である。
【符号の説明】
10……冷蔵庫の扉 11……扉枠体 12……扉表面材 14……扉内側材 16……真空断熱材 18……ポリウレタンフォーム 19……ウレタンフォーム原液 24……扉表面材12の開口部 26……金型 28……金型26の下方型 30……金型26の上方型 40……スペーサー 42……スペーサー付真空断熱材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面部材と裏面部材とよりなるパネル枠体
    内に真空断熱材と発泡断熱材を配してなる断熱パネルの
    製造方法であって、 開口部を有する箱形の前記表面部材を、前記開口部を上
    方に向けて水平に載置し、 前記発泡断熱材の発泡前原液を前記開口部から注入し、 前記真空断熱材を、前記開口部から挿入して前記原液上
    に載置し、 上下型からなる金型内で前記表面部材内の前記原液を完
    全発泡させた後に、 前記裏面部材を、前記開口部を覆うように前記表面部材
    に取付けることを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記真空断熱材を前記原液上に載置した
    後、更に、前記発泡断熱材の発泡前原液を前記開口部か
    ら注入することを特徴とする請求項1に記載の断熱パネ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記真空断熱材の一面に複数の柱状のスペ
    ーサー材を設け、 前記開口部から挿入した前記真空断熱材を、前記スペー
    サー材が上方に向くように、前記原液上に載置すること
    を特徴とする請求項1に記載の断熱パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】表面部材と裏面部材とよりなるパネル枠体
    内に真空断熱材と発泡断熱材を配してなる断熱パネルの
    製造方法であって、 開口部を有する箱形の前記表面部材を、前記開口部を上
    方に向けて水平に載置し、 前記発泡断熱材の発泡前原液を前記開口部から注入し、 金型の上方型に、予め前記真空断熱材を仮止めしてお
    き、前記上方型を閉じて、前記真空断熱材を前記表面部
    材内に挿入し、 前記金型内で前記表面部材内の前記原液を完全発泡させ
    た後に、 前記裏面部材を、前記開口部を覆うように前記表面部材
    に取付けることを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】表面部材と裏面部材とよりなるパネル枠体
    内に真空断熱材と発泡断熱材を配してなる断熱パネルの
    製造方法であって、 開口部を有する箱形の前記表面部材を、前記開口部を上
    方に向けて水平に載置し、 前記発泡断熱材の発泡前原液を前記開口部から注入し、 前記裏面部材に、予め前記真空断熱材を取付けておき、
    前記裏面部材を、前記開口部を覆うように前記表面部材
    に取付けて、前記真空断熱材を前記パネル枠体内に配
    し、 上下型からなる金型内で前記パネル枠体内の前記原液を
    完全発泡させることを特徴とする断熱パネルの製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記真空断熱材を取付けた前記裏面部材
    を、前記金型の上方型に仮止めしておき、 前記上方型を閉じることにより、前記裏面部材を前記表
    面部材に取付けることを特徴とする請求項5の断熱パネ
    ルの製造方法。
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