JP2549948Y2 - 断熱箱体 - Google Patents

断熱箱体

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JP2549948Y2
JP2549948Y2 JP1991053903U JP5390391U JP2549948Y2 JP 2549948 Y2 JP2549948 Y2 JP 2549948Y2 JP 1991053903 U JP1991053903 U JP 1991053903U JP 5390391 U JP5390391 U JP 5390391U JP 2549948 Y2 JP2549948 Y2 JP 2549948Y2
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JP
Japan
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box
shielding sheet
wall
heat insulating
sheet
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JP1991053903U
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Inventor
英夫 池上
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日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、冷蔵庫等に装着されか
つ内部にポリウレタンフォーム等の発泡断熱材を使用し
た断熱箱体に関するもので、反り、たわみ、歪みの無い
品質が安定した断熱箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷蔵庫の扉等に使用される断熱箱
体は図3aに示すように、金属板や合成樹脂でできた断
面略コ字状の箱体1と、合成樹脂等で成形され図4に示
すように箱体1の端部に取り付けられたキャップ2と、
箱体1の内部に充填されたポリウレタンフォーム等の発
泡断熱材3とから構成されている。
【0003】ところでこのような構成の断熱箱体は、発
泡断熱材3を現場発泡する際に、発泡断熱材3の反応熱
および治具の熱によって高温になるが、断熱箱体を治具
から取り出したときには室温に冷却されるため、この温
度差によって発泡断熱材3が膨張・収縮し、断熱箱体に
反り、たわみ、歪み等が発生する欠点があった。
【0004】従来、このような欠点を克服するために、
図3bに示すように箱体1と発泡断熱材3の間に紙や合
成樹脂フィルムでできた遮蔽シート4を敷いて箱体1と
発泡断熱材3が密着することを防ぎ、発泡断熱材3の膨
張・収縮によって箱体1が変形することを防止してい
た。
【0005】また、図4に示す実開昭54−21796
号公報の実施例ように発泡断熱材3にほぼ対角線状に
切り欠きを設け、この切り欠きに発泡断熱材3の発
泡時の体積の変化分を吸収するようにして、箱体1の変
形を防止していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな方法を用いても、まだ発泡断熱材の体積変化が大き
い場合等には、箱体1、特にその表面の変形を防ぐこと
は困難であった。同様にまた、実開昭51−10516
5号「断熱扉」には、発泡成形後に断熱層に切り欠きを
設けるようにした断熱箱体が開示されているが、このも
のは箱体と断熱層との間に遮蔽シートが介在しておら
ず、このため断熱層にほぼ対角線に沿って切り欠きを形
成しただけでは、発泡断熱材の反りやたわみ或いは歪み
等を完全に防止できない等の課題を抱えるものであっ
た。 一方また、実公昭46−16038号「保冷容器」
には、箱体の内面に遮断シートを配設した断熱箱体が開
示されている。このものは、プラスチック製内箱に小穴
の設けられたプラスチックフィルムを被着し、小穴部を
粘着テープで接着した保冷容器に関するものである。こ
のものは、箱の内壁を被覆するポリエチレン等のプラス
チックフィルムの数箇所に小穴を形成し、被覆作業の際
にプラスチックフィルムと箱内壁との間に空気が籠もら
ないようにし、被覆作業の能率向上を図ったものであ
る。 このものは、プラスチックフィルムによって箱の内
壁表面を適当な位置まで被覆したところで、小穴の全面
積以上の面積をもつ粘着剤付きテープでもって箱に 接着
させるため、発泡断熱材の発泡時にもプラスチックフィ
ルムが発泡材の立ち上がり方向に持ち上げられて皺にな
ることがないとされているが、プラスチックフィルムと
箱内壁との密着性を高める目的から、プラスチックフィ
ルムと箱の内壁表面との間に空気が入り込む空間を積極
的に排除する構成を採用しており、このため気泡中のガ
スが発泡後の温度変化により膨張収縮を引き起こしたと
きに、この膨張収縮がそのまま箱の変形となって現れや
すい等の課題を抱えるものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本考案は、一面が開口する断面略コ字状の箱
体と、該箱体の内壁底面を被覆する遮蔽シートと、該遮
蔽シートにより内壁底面が被覆された前記箱体に充填さ
れ、発泡して断熱層を形成する発泡断熱材と、前記断熱
層の表面から前記遮蔽シートまで貫通形成され、該遮蔽
シートと前記箱体の内壁底面との間に外部に連通する空
間を形成する切り欠きとを具備することを特徴とするも
のである。
【0008】また、本考案は、一面が開口する断面略コ
字状の箱体と、該箱体の内壁底面を被覆する遮蔽シート
と、該遮蔽シートにより内壁底面が被覆された前記箱体
に充填され、発泡して断熱層を形成する発泡断熱材と、
前記遮蔽シートの端部を前記箱体の外壁側に引き出した
状態に保持し、前記箱体の内壁底面と遮蔽シートとの間
に外部に連通する空間を形成するシート端部保持手段と
を具備することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本考案によれば、断熱層の表面から前記遮蔽シ
ートまで切り欠きを貫通形成し、遮蔽シートと前記箱体
の内壁底面との間に外部に連通する空間を形成するよう
にしたから、切り欠きを通して箱体の内壁底面と遮蔽シ
ートの間に空気が入り、箱体と断熱発泡材或いは遮蔽シ
ートとの密着が防止され、箱体の変形が防止される。
【0010】また、遮蔽シートの端部を前記箱体の外壁
側に引き出した状態に保持するシート端部保持手段を設
け、箱体の内壁底面と遮蔽シートとの間に外部に連通す
る空間を形成するようにしたから、シート端部保持手段
を通して箱体の内壁底面と遮蔽シートの間に空気が入
り、箱体と断熱発泡材或いは遮蔽シートとの密着が防止
され、箱体の変形が防止される。
【0011】
【実施例】図1、2は本考案を冷蔵庫の扉等の断熱箱体
に応用した例である。
【0012】図1aは第1の実施例の外観斜視図、図1
bは第1の実施例の断面図である。
【0013】図2は本考案による第2の実施例の断面図
である。
【0014】従来技術と同様に、断熱箱体は金属板や合
成樹脂でできた断面略コ字状の箱体1と、合成樹脂等で
成形され図4に示すように箱体1の端部に取り付けられ
たキャップ2と、箱体1の内部に充填されたポリウレタ
ンフォーム等の発泡断熱材3と、箱体1と発泡断熱材3
の間に敷かれた紙や合成樹脂フィルムでできた遮蔽シー
ト4とから構成されているが、発泡断熱材3と遮蔽シー
ト4とを貫通して切り欠き6が設けられている。
【0015】この切り欠き6によって図1bに示すよう
に、箱体1の内壁底面と遮蔽シート4の間に切り欠き6
を通して空気が入り隙間7ができ、箱体1と発泡断熱材
3が密着することを防いでいる。これにより、発泡断熱
材3の反応による箱体1の反り、たわみ、歪みを防止す
ることができる。
【0016】図2は、本考案による第2の実施例を示し
たものであり、図1のB−B’断面の断面図である。遮
蔽シート4の端を折り返して箱体1の外壁側に露出さ
せ、シート端部保持手段であるキャップ2で挟んで固定
している。
【0017】このために、箱体1の外面と露出された遮
蔽シート4の隙間から箱体1の内壁底面と遮蔽シート4
の間に空気が入り、隙間7ができるので、箱体1の内壁
底面と遮蔽シート4が密着することがなくなる。その結
果、発泡断熱材3の反応による箱体1の反り、たわみ、
歪みが防止される。
【0018】
【考案の効果】このように本考案によれば、断熱層の表
面から前記遮蔽シートまで切り欠きを貫通形成し、遮蔽
シートと前記箱体の内壁底面との間に外部に連通する空
間を形成するようにしたから、切り欠きを通して箱体の
内壁底面と遮蔽シートの間に空気が入り、箱体と断熱発
泡材或いは遮蔽シートとの密着が防止され、発泡断熱材
の反応による箱体の反り、たわみ、歪みを防止すること
ができる等の効果を奏する。 また、遮蔽シートの端部を
前記箱体の外壁側に引き出した状態に保持するシート端
部保持手段を設け、箱体の内壁底面と遮蔽シートとの間
に外部に連通する空間を形成するようにしたから、シー
ト端部保持手段を通して箱体の内壁底面と遮蔽シートの
間に空気が入り、箱体と断熱発泡材或いは遮蔽シートと
の密着が防止され、発泡断熱材の反応熱による箱体の反
り、たわみ、歪みを防止することができる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1a】本考案の第1の実施例による断熱箱体の外観
斜視図である。
【図1b】本考案の第1の実施例による断熱箱体の断面
図である。
【図2】本考案の第2の実施例による断熱箱体の部分断
面図である。
【図3a】従来技術による断熱箱体の外観斜視図であ
る。
【図3b】従来技術による断熱箱体の断面図である。
【図4】従来技術による断熱箱体の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 キャップ 3 発泡断熱材 4 遮蔽シート 6 切り欠き 7 隙間

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が開口する断面略コ字状の箱体と、
    該箱体の内壁底面を被覆する遮蔽シートと、該遮蔽シー
    トにより内壁底面が被覆された前記箱体に充填され、発
    泡して断熱層を形成する発泡断熱材と、前記断熱層の表
    面から前記遮蔽シートまで貫通形成され、該遮蔽シート
    と前記箱体の内壁底面との間に外部に連通する空間を形
    成する切り欠きとを具備することを特徴とする断熱箱
    体。
  2. 【請求項2】 一面が開口する断面略コ字状の箱体と、
    該箱体の内壁底面を被覆する遮蔽シートと、該遮蔽シー
    トにより内壁底面が被覆された前記箱体に充填され、発
    泡して断熱層を形成する発泡断熱材と、前記遮蔽シート
    の端部を前記箱体の外壁側に引き出した状態に保持し、
    前記箱体の内壁底面と遮蔽シートとの間に外部に連通す
    る空間を形成するシート端部保持手段とを具備すること
    を特徴とする断熱箱体。
JP1991053903U 1991-07-11 1991-07-11 断熱箱体 Expired - Lifetime JP2549948Y2 (ja)

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JPH0579380U JPH0579380U (ja) 1993-10-29
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JPS5024014A (ja) * 1973-07-05 1975-03-14
JPS6373076U (ja) * 1986-10-31 1988-05-16

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