JPH079983Y2 - 戸 車 - Google Patents
戸 車Info
- Publication number
- JPH079983Y2 JPH079983Y2 JP1990083564U JP8356490U JPH079983Y2 JP H079983 Y2 JPH079983 Y2 JP H079983Y2 JP 1990083564 U JP1990083564 U JP 1990083564U JP 8356490 U JP8356490 U JP 8356490U JP H079983 Y2 JPH079983 Y2 JP H079983Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjusting screw
- screw
- inner housing
- housing
- outer housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、引き違い障子に取り付けられ、サッシ枠の
レール上を走行する戸車に関する。
レール上を走行する戸車に関する。
[従来の技術] 従来、例えば、ビル用サッシの引き違い障子に用いられ
ている戸車は、外ハウジングと、その内側に設けられた
内ハウジングとにより、レール上を走行するタイヤを軸
支した構造となっている。そして、タイヤの車軸は、外
ハウジングに鉛直方向に形成された細長い第一係合部
と、内ハウジングに斜め方向に形成された細長い第二係
合部とによって保持され、さらに、内ハウジングは調整
ネジによって水平方向に移動可能に設けられている。従
って、内ハウジングを水平方向に移動させることによ
り、回転軸の軸支位置を上下させることができ、戸車の
高さ調整を可能にしている。
ている戸車は、外ハウジングと、その内側に設けられた
内ハウジングとにより、レール上を走行するタイヤを軸
支した構造となっている。そして、タイヤの車軸は、外
ハウジングに鉛直方向に形成された細長い第一係合部
と、内ハウジングに斜め方向に形成された細長い第二係
合部とによって保持され、さらに、内ハウジングは調整
ネジによって水平方向に移動可能に設けられている。従
って、内ハウジングを水平方向に移動させることによ
り、回転軸の軸支位置を上下させることができ、戸車の
高さ調整を可能にしている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来の技術の引違い障子おいて、サッシ枠に取り付
けられる障子の製造誤差や、取り付け誤差、ならびに経
年変化等に対して、最適な使用状態を設定するために、
障子の建付現場で、戸車の高さ調整をする必要がある。
そして、建付現場で調整する場合、常に熟練者のみが調
整を行なうわけではないので、誰にでも容易に調整がで
きる調整機構でなければならない。
けられる障子の製造誤差や、取り付け誤差、ならびに経
年変化等に対して、最適な使用状態を設定するために、
障子の建付現場で、戸車の高さ調整をする必要がある。
そして、建付現場で調整する場合、常に熟練者のみが調
整を行なうわけではないので、誰にでも容易に調整がで
きる調整機構でなければならない。
しかしながら、上記従来の引き違い障子の戸車は、高さ
調節のために調整ネジを回転させる際、その強さ加減が
わからずに強く回転させると調整ネジやハウジングを破
損してしまうという問題があった。特に、熟練していな
い者が調整する場合、上記のような不都合を生じる可能
性が高い。また、上記のような破損を防止するために、
部品強度を高く設定することは、部品寸法が大きくな
り、コストアップの原因にもなるという問題がある。
調節のために調整ネジを回転させる際、その強さ加減が
わからずに強く回転させると調整ネジやハウジングを破
損してしまうという問題があった。特に、熟練していな
い者が調整する場合、上記のような不都合を生じる可能
性が高い。また、上記のような破損を防止するために、
部品強度を高く設定することは、部品寸法が大きくな
り、コストアップの原因にもなるという問題がある。
この考案は、上記従来の技術の問題点に鑑みて成された
もので、障子に設けられた戸車の高さ調整をする場合に
おいて、上記のような調整ミスに対しても、部品の大き
さやコストをアップすることなく部品の損傷を確実に防
止することができる戸車を提供することを目的とする。
もので、障子に設けられた戸車の高さ調整をする場合に
おいて、上記のような調整ミスに対しても、部品の大き
さやコストをアップすることなく部品の損傷を確実に防
止することができる戸車を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、障子に取り付けられる外ハウジングと、外
ハウジングの内側で移動可能に設けられた内ハウジング
と、内ハウジングに回転自在に設けられたタイヤを備
え、両ハウジングの相対向する側壁の一方に形成され障
子のほぼ縦方向に延びる第1係合部と、両ハウジングの
相対向する側壁の他方に形成され第1係合部に対して斜
め方向に延びる第2係合部との交差位置においてタイヤ
の車軸が軸支された戸車において、外ハウジングに挿通
され内ハウジングに形成した雌ネジ部に螺合する調整ネ
ジと、調整ネジの頭部と雄ネジ部との間に形成した止板
係合部に係合して、調整ネジの軸方向の移動を阻止する
止板を設けると共に、調整ネジの雄ネジ部と止板係合部
との間に雌ネジ部の内径より小さい外径寸法を有する調
整ネジの空回り部を形成したことを特徴としている。
ハウジングの内側で移動可能に設けられた内ハウジング
と、内ハウジングに回転自在に設けられたタイヤを備
え、両ハウジングの相対向する側壁の一方に形成され障
子のほぼ縦方向に延びる第1係合部と、両ハウジングの
相対向する側壁の他方に形成され第1係合部に対して斜
め方向に延びる第2係合部との交差位置においてタイヤ
の車軸が軸支された戸車において、外ハウジングに挿通
され内ハウジングに形成した雌ネジ部に螺合する調整ネ
ジと、調整ネジの頭部と雄ネジ部との間に形成した止板
係合部に係合して、調整ネジの軸方向の移動を阻止する
止板を設けると共に、調整ネジの雄ネジ部と止板係合部
との間に雌ネジ部の内径より小さい外径寸法を有する調
整ネジの空回り部を形成したことを特徴としている。
[作用] この考案の戸車においては、内ハウジングを移動させて
高さ調整をする調整ネジの雄ネジ部と止板係合部の間、
すなわち雄ネジ部の頭部側に内ハウジングの雌ネジ部の
内径より小さい外径寸法に形成した空回り部が設けてあ
るので、調整ネジの頭部側に内ハウジングを最も引き寄
せた状態では、この空回り部において内ハウジングの雌
ネジ部との螺合が外れ、それ以上いくら調整ネジを回転
させても空回りするだけとなり、内ハウジングをそれ以
上引き寄せることができなくなることから、調整ネジや
ハウジングに過剰な力がかからないようになり、これら
部材の破損が防止される。
高さ調整をする調整ネジの雄ネジ部と止板係合部の間、
すなわち雄ネジ部の頭部側に内ハウジングの雌ネジ部の
内径より小さい外径寸法に形成した空回り部が設けてあ
るので、調整ネジの頭部側に内ハウジングを最も引き寄
せた状態では、この空回り部において内ハウジングの雌
ネジ部との螺合が外れ、それ以上いくら調整ネジを回転
させても空回りするだけとなり、内ハウジングをそれ以
上引き寄せることができなくなることから、調整ネジや
ハウジングに過剰な力がかからないようになり、これら
部材の破損が防止される。
[実施例] 以下この考案の実施例について図面に基づいて説明す
る。
る。
この実施例の戸車10は、いわゆるビル用サッシに用いら
れるもので、第1図、第2図に示すように、金属板をコ
字型に折り曲げて形成された外ハウジング12を有し、こ
の外ハウジング12は、折り曲げた中央部14とその両側に
延出した側壁部16、および中央部14と側壁部16とに連な
る端面の一方に、上記側壁部16から伸びた突片を折り曲
げて形成された前端壁18とを有して成る。さらに、この
外ハウジング12には、一対の側壁部16の各下端縁から中
央部14に向かって、鉛直方向に長く切り欠かれた第一係
合部20が、各々に形成されている。また上記前端壁18に
は、後述する調整ネジ22が挿通される透孔24が形成され
ている。
れるもので、第1図、第2図に示すように、金属板をコ
字型に折り曲げて形成された外ハウジング12を有し、こ
の外ハウジング12は、折り曲げた中央部14とその両側に
延出した側壁部16、および中央部14と側壁部16とに連な
る端面の一方に、上記側壁部16から伸びた突片を折り曲
げて形成された前端壁18とを有して成る。さらに、この
外ハウジング12には、一対の側壁部16の各下端縁から中
央部14に向かって、鉛直方向に長く切り欠かれた第一係
合部20が、各々に形成されている。また上記前端壁18に
は、後述する調整ネジ22が挿通される透孔24が形成され
ている。
上記外ハウジング12の内側には、内ハウジング26が設け
られている。この内ハウジング26は、第1図ないし第3
図に示すように、金属板をコ字型に折り曲げて形成した
もので、外ハウジング12と同様に、両側が折り曲げられ
た中央部28と、その両側に延出した側壁部30とを有し、
外ハウジング12に対して、内ハウジング26の中央部28
が、外ハウジング12の前端壁18に近接して対面するよう
に取り付けられる。また、中央部28には、後述する調整
ネジ22が螺合する雌ネジ部32が、内ハウジング26の内側
へ突出して形成され、この雌ネジ部32の上記中央部28の
外表面部は、漏斗状に広く開口している。さらに側壁部
30の、中央部28と反対側に位置する端縁部から、中央部
28に向かって斜め方向に長く切り欠かれた第二係合部34
が各側壁部30に形成されている。
られている。この内ハウジング26は、第1図ないし第3
図に示すように、金属板をコ字型に折り曲げて形成した
もので、外ハウジング12と同様に、両側が折り曲げられ
た中央部28と、その両側に延出した側壁部30とを有し、
外ハウジング12に対して、内ハウジング26の中央部28
が、外ハウジング12の前端壁18に近接して対面するよう
に取り付けられる。また、中央部28には、後述する調整
ネジ22が螺合する雌ネジ部32が、内ハウジング26の内側
へ突出して形成され、この雌ネジ部32の上記中央部28の
外表面部は、漏斗状に広く開口している。さらに側壁部
30の、中央部28と反対側に位置する端縁部から、中央部
28に向かって斜め方向に長く切り欠かれた第二係合部34
が各側壁部30に形成されている。
この戸車10には、第1図、第2図に示すように、図示し
ないサッシ枠のレール上を走行するタイヤ36が、車軸38
に対して回転自在に取り付けられている。このタイヤ36
は、外ハウジング12および内ハウジング26の各側壁部1
6,30の間に設けられ、車軸38は、外ハウジング12に内ハ
ウジング26が挿入された状態で、第一係合部20と第二係
合部34が交差する位置に挿通された状態となり、この交
差部分で軸支される。
ないサッシ枠のレール上を走行するタイヤ36が、車軸38
に対して回転自在に取り付けられている。このタイヤ36
は、外ハウジング12および内ハウジング26の各側壁部1
6,30の間に設けられ、車軸38は、外ハウジング12に内ハ
ウジング26が挿入された状態で、第一係合部20と第二係
合部34が交差する位置に挿通された状態となり、この交
差部分で軸支される。
外ハウジング12と内ハウジング26には、第1図,第3図
に示すように、調整ネジ22が外ハウジング12の外側から
透孔24に挿通され、内ハウジング26の雌ネジ部32に螺合
するように設けられている。この調整ネジ22は、第4図
に示すように、頭部40と雄ネジ部42との間に、外径が他
の部分より小さくなった係合溝(止板係合部)44が形成
され、この係合溝44と雄ネジ部42との間には、ネジ山が
設けられていない空回り部である空回り用段部46が形成
されている。この空回り用段部46は、その外径が内ハウ
ジング26に形成された雌ネジ部32の内径より小さく形成
されており、内ハウジング26が調整ネジ22の回転によっ
て頭部40の側に最大限引き寄せられ、雄ネジ部42が内ハ
ウジング26の雌ネジ部32が外れたときに、調整ネジ22が
空回りするようになっている。さらに、雄ネジ部42の先
端部52は、テーパー状に形成されている。この調整ネジ
22には、外ハウジング12の透孔24に挿通された状態にお
いて調整ネジ22がその軸方向に移動しないように止板48
が装着されている。この止板48は、図5に示すように係
止凹部50を備え、この係止凹部50が調整ネジ22の係合溝
44に嵌合することによって調整ネジ22の軸方向の移動を
阻止するものである。
に示すように、調整ネジ22が外ハウジング12の外側から
透孔24に挿通され、内ハウジング26の雌ネジ部32に螺合
するように設けられている。この調整ネジ22は、第4図
に示すように、頭部40と雄ネジ部42との間に、外径が他
の部分より小さくなった係合溝(止板係合部)44が形成
され、この係合溝44と雄ネジ部42との間には、ネジ山が
設けられていない空回り部である空回り用段部46が形成
されている。この空回り用段部46は、その外径が内ハウ
ジング26に形成された雌ネジ部32の内径より小さく形成
されており、内ハウジング26が調整ネジ22の回転によっ
て頭部40の側に最大限引き寄せられ、雄ネジ部42が内ハ
ウジング26の雌ネジ部32が外れたときに、調整ネジ22が
空回りするようになっている。さらに、雄ネジ部42の先
端部52は、テーパー状に形成されている。この調整ネジ
22には、外ハウジング12の透孔24に挿通された状態にお
いて調整ネジ22がその軸方向に移動しないように止板48
が装着されている。この止板48は、図5に示すように係
止凹部50を備え、この係止凹部50が調整ネジ22の係合溝
44に嵌合することによって調整ネジ22の軸方向の移動を
阻止するものである。
この実施例の戸車10は、調整ネジ22を時計回りに回転さ
せると、雄ネジ部42が内ハウジング26の雌ネジ部32に螺
合し、調整ネジ22自体は頭部40が外ハウジング12の前端
壁18に当接してそれ以上内側へは移動できないので、内
ハウジング26を前端壁18の方に引き寄せる。すると、外
ハウジング12の第一係合部20と内ハウジング26の第二係
合部34との交差部が、第1図において紙面下方向に移動
する。これによって、車軸38が下方向に押しやられタイ
ヤ36が下方に出てくる。ここで、この調整は、図示しな
い引き違い障子をサッシ枠に取り付けた後に行なうの
で、戸車10には、障子の荷重がかかっている。したがっ
て、外ハウジング12および内ハウジング26には、常に下
方向に荷重が掛かり、車軸38を鉛直方向に対して斜めに
軸支し、障子の荷重を支えている内ハウジング26には、
障子の荷重が、第二係合部34の斜面によって、常時調整
ネジ22の先端部52の方向へ内ハウジング26を押す力とし
て作用する。そして、調整ネジ22によって、内ハウジン
グ26を最も前端壁18側に引き寄せた状態では、内ハウジ
ング26の雌ネジ部26が調整ネジ22の雄ネジ部42から外
れ、調整ネジ22の空回り用段部46が雌ネジ部32内に位置
するので、それ以上いくら調整ネジ22を時計回りに回転
させても調整ネジ22が空回りするだけで、内ハウジング
26はそれ以上引き寄せられない。
せると、雄ネジ部42が内ハウジング26の雌ネジ部32に螺
合し、調整ネジ22自体は頭部40が外ハウジング12の前端
壁18に当接してそれ以上内側へは移動できないので、内
ハウジング26を前端壁18の方に引き寄せる。すると、外
ハウジング12の第一係合部20と内ハウジング26の第二係
合部34との交差部が、第1図において紙面下方向に移動
する。これによって、車軸38が下方向に押しやられタイ
ヤ36が下方に出てくる。ここで、この調整は、図示しな
い引き違い障子をサッシ枠に取り付けた後に行なうの
で、戸車10には、障子の荷重がかかっている。したがっ
て、外ハウジング12および内ハウジング26には、常に下
方向に荷重が掛かり、車軸38を鉛直方向に対して斜めに
軸支し、障子の荷重を支えている内ハウジング26には、
障子の荷重が、第二係合部34の斜面によって、常時調整
ネジ22の先端部52の方向へ内ハウジング26を押す力とし
て作用する。そして、調整ネジ22によって、内ハウジン
グ26を最も前端壁18側に引き寄せた状態では、内ハウジ
ング26の雌ネジ部26が調整ネジ22の雄ネジ部42から外
れ、調整ネジ22の空回り用段部46が雌ネジ部32内に位置
するので、それ以上いくら調整ネジ22を時計回りに回転
させても調整ネジ22が空回りするだけで、内ハウジング
26はそれ以上引き寄せられない。
また、上記の状態から調整ネジ22を反時計回りに回転さ
せると、上述の様に内ハウジング26は常時調整ネジ22の
先端方向に押されているので、容易に空回り状態から雄
ネジ部42と雌ネジ部32が螺合する。そして、回転させる
につれ、内ハウジング26に対して調整ネジ22が抜け出て
くるが、止板48の係止凹部50が、調整ネジ22の係合溝44
に係合して、調整ネジ22が外ハウジング12の前端壁18か
ら突出するのを阻止している。従って、調整ネジ22を反
時計回りに回転させると、内ハウジング26は、外ハウジ
ング12に対して、その前端壁18から遠ざかるように移動
させられる。そして、調整ネジ22の雄ネジ部42の先端が
内ハウジング26の雌ネジ部32から抜けた状態で、最も内
ハウジング26を前端壁18から遠ざけた状態となる。この
状態は、タイヤ36が、内ハウジング26,12に最も入り込
んだ状態、すなわち障子が最も下がった位置である。こ
こから、再びタイヤ36を突出させる場合、調整ネジ22を
時計方向に回転させれば良く、このときネジ部42の先端
部52がテーパー状になっているので、簡単にネジ部42の
先端部52が雌ネジ部32に嵌り螺合する。
せると、上述の様に内ハウジング26は常時調整ネジ22の
先端方向に押されているので、容易に空回り状態から雄
ネジ部42と雌ネジ部32が螺合する。そして、回転させる
につれ、内ハウジング26に対して調整ネジ22が抜け出て
くるが、止板48の係止凹部50が、調整ネジ22の係合溝44
に係合して、調整ネジ22が外ハウジング12の前端壁18か
ら突出するのを阻止している。従って、調整ネジ22を反
時計回りに回転させると、内ハウジング26は、外ハウジ
ング12に対して、その前端壁18から遠ざかるように移動
させられる。そして、調整ネジ22の雄ネジ部42の先端が
内ハウジング26の雌ネジ部32から抜けた状態で、最も内
ハウジング26を前端壁18から遠ざけた状態となる。この
状態は、タイヤ36が、内ハウジング26,12に最も入り込
んだ状態、すなわち障子が最も下がった位置である。こ
こから、再びタイヤ36を突出させる場合、調整ネジ22を
時計方向に回転させれば良く、このときネジ部42の先端
部52がテーパー状になっているので、簡単にネジ部42の
先端部52が雌ネジ部32に嵌り螺合する。
この実施例の戸車10によれば、調整ネジ22を力任せに回
転させたとしても、空回り用段部46によって調整ネジ22
が空回りするので、調整ネジ22または内ハウジング26に
損傷を与えることはなく、しかも、第二係合部34の傾斜
により、障子の自重を利用して空回り状態から容易かつ
確実に螺合状態にすることができる。また、調整ネジ22
が内ハウジング26の雌ネジ部32から抜けた状態からで
も、雌ネジ部32が漏斗状に広く開口しているので、調整
ネジ22の先端部52が、雌ネジ部32に容易に嵌り込み、確
実に螺合を再開させることができる。
転させたとしても、空回り用段部46によって調整ネジ22
が空回りするので、調整ネジ22または内ハウジング26に
損傷を与えることはなく、しかも、第二係合部34の傾斜
により、障子の自重を利用して空回り状態から容易かつ
確実に螺合状態にすることができる。また、調整ネジ22
が内ハウジング26の雌ネジ部32から抜けた状態からで
も、雌ネジ部32が漏斗状に広く開口しているので、調整
ネジ22の先端部52が、雌ネジ部32に容易に嵌り込み、確
実に螺合を再開させることができる。
なお、この考案の戸車は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、内外のハウジングの形状や、調整ネジの形状
は適宜変更できるものである。特に、調整ネジは、空回
り部が形成されていれば良く、空回り用段部のほか径が
細くなっている部分が設けられているものであれば良
い。また調整ネジの先端も、先端部がテーパー状のほ
か、段状になっていても良く、ネジ山のないテーパーや
テーパー部のないネジでも良い。
ではなく、内外のハウジングの形状や、調整ネジの形状
は適宜変更できるものである。特に、調整ネジは、空回
り部が形成されていれば良く、空回り用段部のほか径が
細くなっている部分が設けられているものであれば良
い。また調整ネジの先端も、先端部がテーパー状のほ
か、段状になっていても良く、ネジ山のないテーパーや
テーパー部のないネジでも良い。
また、第一および第二係合部は、タイヤを障子の縦方向
に移動可能な方向に形成されていれば良く、その形状は
任意に定め得るものであり、特に外ハウジングに形成さ
れた係合部は、タイヤの車軸が挿通されるものの他、挿
通せずに車軸の先端部が単に当接して係合し、移動をガ
イドするものであっても良い。また、第一および第二係
合部の形成方向は、縦方向と斜め方向に限定されるもの
ではなく、両方とも斜めに形成されても障子の縦方向の
方向成分が存在していれば良い。
に移動可能な方向に形成されていれば良く、その形状は
任意に定め得るものであり、特に外ハウジングに形成さ
れた係合部は、タイヤの車軸が挿通されるものの他、挿
通せずに車軸の先端部が単に当接して係合し、移動をガ
イドするものであっても良い。また、第一および第二係
合部の形成方向は、縦方向と斜め方向に限定されるもの
ではなく、両方とも斜めに形成されても障子の縦方向の
方向成分が存在していれば良い。
さらに、サッシの用途は、ビル用のほか、より小形のサ
ッシ例えば住宅用サッシでも良く、この考案の戸車の用
途は上記実施例に限定されるものではない。
ッシ例えば住宅用サッシでも良く、この考案の戸車の用
途は上記実施例に限定されるものではない。
[考案の効果] この考案の戸車は、戸車の高さ調整を行なう調整ネジに
空回り部を形成したので、調整時に無理な力が加わり、
調整ネジを回しすぎても、ネジ山や内ハウジングを損傷
することがない。従って、高さ調整に不慣れな人が調整
を行なっても、ネジ部の損傷等を生じさせず、誰にでも
容易に調整ができる。
空回り部を形成したので、調整時に無理な力が加わり、
調整ネジを回しすぎても、ネジ山や内ハウジングを損傷
することがない。従って、高さ調整に不慣れな人が調整
を行なっても、ネジ部の損傷等を生じさせず、誰にでも
容易に調整ができる。
これにより、サッシの組立の効率を上げることができ、
コストアップにもならず、信頼性の高い戸車を提供する
ことができる。
コストアップにもならず、信頼性の高い戸車を提供する
ことができる。
第1図はこの考案の戸車の一実施例の部分破断正面図、
第2図は第1図のA−A線断面図、第3図はこの実施例
の戸車の内ハウジングの斜視図、第4図はこの実施例の
戸車の調整ネジの正面図、第5図はこの実施例の戸車の
止板の正面図である。 10……戸車、12……外ハウジング、20……第一係合部、
22……調整ネジ、26……内ハウジング、32……雌ネジ
部、34……第二係合部、36……タイヤ、38……車軸、42
……雄ネジ部、44……係合溝(止板係合部)、46……空
回り用段部(空回り部)、48……止板。
第2図は第1図のA−A線断面図、第3図はこの実施例
の戸車の内ハウジングの斜視図、第4図はこの実施例の
戸車の調整ネジの正面図、第5図はこの実施例の戸車の
止板の正面図である。 10……戸車、12……外ハウジング、20……第一係合部、
22……調整ネジ、26……内ハウジング、32……雌ネジ
部、34……第二係合部、36……タイヤ、38……車軸、42
……雄ネジ部、44……係合溝(止板係合部)、46……空
回り用段部(空回り部)、48……止板。
Claims (1)
- 【請求項1】障子に取り付けられる外ハウジングと、外
ハウジングの内側で移動可能に設けられた内ハウジング
と、内ハウジングに回転自在に設けられたタイヤを備
え、両ハウジングの相対向する側壁の一方に形成され障
子のほぼ縦方向に延びる第1係合部と、両ハウジングの
相対向する側壁の他方に形成され第1係合部に対して斜
め方向に延びる第2係合部との交差位置においてタイヤ
の車軸が軸支された戸車において、 外ハウジングに挿通され内ハウジングに形成した雌ネジ
部に螺合する調整ネジと、調整ネジの頭部と雄ネジ部と
の間に形成した止板係合部に係合して、調整ネジの軸方
向の移動を阻止する止板を設けると共に、調整ネジの雄
ネジ部と止板係合部との間に雌ネジ部の内径より小さい
外径寸法を有する調整ネジの空回り部を形成してなるこ
とを特徴とする戸車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990083564U JPH079983Y2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | 戸 車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990083564U JPH079983Y2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | 戸 車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0441076U JPH0441076U (ja) | 1992-04-07 |
JPH079983Y2 true JPH079983Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31631338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990083564U Expired - Fee Related JPH079983Y2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | 戸 車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH079983Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS572966U (ja) * | 1980-06-05 | 1982-01-08 |
-
1990
- 1990-08-06 JP JP1990083564U patent/JPH079983Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0441076U (ja) | 1992-04-07 |
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