JP2567196Y2 - 調整蝶番 - Google Patents

調整蝶番

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JP2567196Y2
JP2567196Y2 JP5217092U JP5217092U JP2567196Y2 JP 2567196 Y2 JP2567196 Y2 JP 2567196Y2 JP 5217092 U JP5217092 U JP 5217092U JP 5217092 U JP5217092 U JP 5217092U JP 2567196 Y2 JP2567196 Y2 JP 2567196Y2
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adjustment
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shaft
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徳光 西村
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株式会社ニシムラ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扉枠などに回動自在に
取り付けられた扉の取付け位置を上下・左右に調整可能
な機能を有する調整蝶番に関する。特に、左右方向への
調整に特徴を有する調整蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扉枠などに扉を回動自在に取り付
けるには、2板の羽根板からなる蝶番を、一方の羽根板
を扉枠などに、他方の羽根板を扉にそれぞれネジなどに
より固定して行なっていた。ところが、扉を取り付ける
扉枠などは現場作業で形成され、扉は規制品を使用する
場合が多いので、常に理想的な状態で取り付けられると
いうわけではなく、現場で何度かの手直し作業を必要と
することが多い。
【0003】従来の取付け方法では、扉が扉枠などの上
下・左右において良好な状態に取付けられていないとき
には、扉及び扉枠などから蝶番を取外して、扉の位置を
調整したのち再度取付けていた。これでは、作業が非常
に煩雑となる上に、扉及び扉枠などにネジ穴があいてし
まうため、同じ蝶番を再度使用することができない事態
が生ずることもあった。
【0004】この問題点を解決するため、近年、扉の取
付け位置を上下・左右に調整可能な機能を有する「調整
蝶番」が提案、実用されている。例えば、実開昭62−
16672号、特開平3−187486号などである。
【0005】実開昭62−16672号の考案は、左右
調整手段を有する蝶番であって、座板を介して羽根板を
本体に取り付けている。座板と羽根板は連結ネジで連結
されている。座板と羽根板との間は調整ネジ部材の前進
量によって調整される。この出願の詳細な説明及び図面
には、いもネジの移動により軸芯を上下させる構造の上
下調整手段も開示されている。特開平3−187486
号の発明は、左右調整手段と上下調整手段を有する蝶番
である。左右調整手段は、やはり座板(調整ベース)と
羽根板の組み合わせである。座板と羽根板は調整ネジで
連結され、座板と羽根板との間は接合壁の傾きによって
調整される。接合壁の傾きを規定するのは突壁の両側に
分散配置された調整ネジである。上下調整手段は、雄ネ
ジ体を有する、上下移動可能な軸芯である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】実開昭62−1667
2号および特開平3−187486号の左右調整手段に
よれば、扉と扉枠を合体させた後、例えば扉だけ修理す
るときなどには複数のネジを全部取り外さなければなら
ない。せっかく調整できていた調整ネジも外さなければ
ならない。
【0007】本考案は、そのような場合に、調整済みの
調整ネジを外すことなく、一部の連結ネジを緩めるだけ
で扉と扉枠を離すことが出来るような蝶番を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の調整蝶番は、一
方の羽根板と、他方の羽根板と、両羽根板を連結する軸
芯部と、いずれか一方の羽根板と嵌合する調整部材から
なる調整蝶番であって、前記調整部材と嵌合する羽根板
側には、頂辺に続く切欠きを有するネジ穴と、複数の貫
通孔を備えた取付部を形成し、調整部材側には、嵌合時
に前記貫通孔に接続する複数のネジ穴と、これらのネジ
穴に嵌合する調整ネジと、前記頂辺に続く切欠きを有す
る少なくとも1つのネジ穴と、これに嵌合する連結ネジ
からなることを特徴とする。
【0009】好ましくは、軸芯部が 、羽根板をカール
してなる少なくとも3つの管部と、この管部の中で上下
移動する軸部と、この軸部の下に設けた雄ネジを有する
調整ネジと、この調整ネジと嵌合する雌ネジを有するワ
ッシャーからなり、上記少なくとも3つの管部は、中央
管部が上下管部の間で移動可能であって縦方向の調整が
可能である。
【0010】
【作用】本考案の調整蝶番によれば、一方の羽根板の取
付部は頂辺に続く切欠きを備えたネジ穴を有するので、
調整部材に横方向から差し込むことができる。左右調整
は、調整部材の調整ネジによって行なう。この調整ネジ
は取付基準時には完全に調整部材に埋め込んでおき、調
整が必要なときだけ、連結ネジを緩めて左羽根板を少し
浮かせ、ドライバーの先端を貫通孔を通して差込み、調
整ネジの頭部を必要量だけ浮かせる。
【0011】上下調整は、軸芯部の調整ネジの上下運動
による。そのためには、まず、ドライバーの先端を調整
ネジに当て回転させる。ワッシャーは雌ネジを有するの
で調整ネジの雄ネジとかみ合い、調整ネジを上下方向に
移動させる。それに伴なって、軸部も上下動する。軸部
が上下動すると、右羽根板を上下動させる。上下動可能
な範囲は、上下管部によって形成される切欠きの長さと
中央管部の長さの差である。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づき
詳述する。
【0013】図1及び図2において、本考案の蝶番は、
左側(例えば扉側)羽根板2と、右側(例えば扉枠側)
羽根板4と、両羽根板を連結する軸芯部6と、左側羽根
板に取り付けられた左右方向の調整部材8からなる。
【0014】左側羽根板2は、上下管部10,12を備
えた本体16と、調整部材の取付部18とを有する。
【0015】上下管部10,12は羽根板の右末端をカ
ールして形成され、高さ方向に蝶番を3等分したときの
およそ上下各1/3の長さを占める。下管部12にはネ
ジ切りされたワッシャ20(後述)を挿入するための切
欠き22が設けられている。
【0016】調整部材の取付部18は、左側羽根板本体
16から台形状に突出し、4個の貫通孔24と、台形の
頂辺まで続く切欠き26aを有する2個のネジ穴26を
有する。
【0017】右側羽根板4は、羽根板の左末端をカール
して形成された中央管部28と、扉枠などにビスで取り
付けるための複数のネジ穴30を備えた本体32を有す
る。
【0018】中央管部28は、左側羽根板2の上下管部
10,12の間に挿入される。使用時、右羽根板4の中
央管部28には合成樹脂製のカバー34がはめられるの
で、中央管部の外径はその分だけ上下管部の外径より小
さく、長さは上下管部10,12によって形成される切
欠き36の長さよりもやや短い(図2参照)。後述する
ように、この上下管部によって形成される切欠き36の
長さと中央管部28の長さの差が、蝶番の上下調整可能
な範囲となるのである。
【0019】軸芯部6は、直径が2段階38a,38b
となっている棒状の軸部38と、この軸部を上下動させ
るために設けられた、雌ネジを備えたワッシャ20と雄
ネジ40aを備えた調整ネジ40を有する。軸部38の
段部には右羽根板の中央管部に当接するリング42がは
められており、大径部38bには軸部38の回転ストッ
パーとなる突起44が設けられている。軸部の小径部3
8aは右羽根板4の中央管部28および左羽根板2の上
管部10を貫通する(図2参照)。小径の軸部38aが
左羽根板の上管部10を貫通するとき、軸部38aの周
囲に隙間が出来るので、これを除くため、ブッシュ46
をはめる(図2参照)。軸芯の上下には上ぎぼし48、
下ぎぼし50がはめられる。
【0020】左右方向の調整部材8は、中央に前記左羽
根板2の台形状の取付部18が嵌合する台形状の窪み5
2を有する比較的厚手の金属板である。窪みの外の隆起
部54には扉に連結するためのネジ穴56が4箇所設け
られている。窪み内の周囲4箇所には調整ネジ58を取
り付けるためのネジ穴60が設けられており、中央の2
箇所には前記取付部18の切欠き26aを有するネジ穴
26を貫通する連結ネジ62を取り付けるためのネジ穴
64が設けられている。
【0021】図2は、上記部品を組立た状態の平面図で
ある。軸芯部6によって、左側羽根板2と、右側羽根板
4とが連結されている。また、左羽根板2に左右方向の
調整部材8が取り付けられている。
【0022】取付方法は、まず、左右方向調整部材8を
例えば扉側にネジ穴56を使用してネジで取り付ける。
このとき、調整ネジ58は既にネジ穴60に完全に埋め
込まれている(図3参照)が、連結ネジ62はネジ穴6
4に仮止めされているだけである。次に、左羽根板2の
取付部18を調整部材8の窪み部52に横方向から差し
込む。切欠き26aを介して連結ネジ62が取付部18
のネジ穴26に入る。その状態で左右調整部材8と取付
部18とを連結ネジ62で強固に固定する。その後、右
羽根板4を扉枠にネジ穴30を使用して固定する。
【0023】左右調整は、調整部材8の調整ネジ58に
よって行なう。図3aの状態は、調整前の状態である。
調整ネジ58は完全に調整部材8に埋め込まれている。
調整が必要なとき、連結ネジ62を緩め、取付部18を
含め左羽根板2を少し浮かせる。そして、ドライバーの
先端を貫通孔24を通して差込み、調整ネジの頭部を必
要量だけ浮かせる。その結果、図3bまたは図3cの状
態となり、左右調整できる。
【0024】上下調整は、軸芯部6の調整ネジ40の上
下運動による。そのためには、まず、下ぎぼし50を外
し、ドライバーの先端を調整ネジ40の下部みぞに当て
回転させる。ワッシャー20は雌ネジを有するので調整
ネジ40の雄ネジとかみ合い、調整ネジ40を上下方向
に移動させる。それに伴なって、軸部38も上下動す
る。軸部38はストッパー44が下管部12のカール切
れ目にはまることによって回転しない。軸部38が上下
動すると、リング42が右羽根板を上下動させる。上下
動可能な範囲は、上下管部によって形成される切欠き3
6の長さと中央管部28の長さの差である。
【0025】
【考案の効果】本考案の調整蝶番によれば、左右調整及
び上下調整が容易である。さらに、一方の羽根板の取付
部は頂辺に続く切欠きを備えたネジ穴を有するので、調
整部材に横方向から差し込むことができる。そのため、
調整済みの調整ネジを外すことなく、一部の連結ネジを
緩めるだけで扉と扉枠を離すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の調整蝶番の展開部品図であ
る。
【図2】図1の部品を組立た状態の平面図である。
【図3】本考案の調整蝶番の左右調整方法を説明のため
の一部切欠した横断面図である。(a)は調整前、
(b)(c)は調整後を示す。
【符号の説明】
2,4 羽根板 6 軸芯部 8 左右調整部材 10,12 上下管部 28 中央管部 24 貫通孔 26 ネジ穴 26a 切欠き 38 軸部 40 (上下)調整ネジ 58 (左右)調整ネジ 60 ネジ穴 62 連結ネジ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の羽根板(2)と、他方の羽根板
    (4)と、両羽根板を連結する軸芯部(6)と、いずれ
    か一方の羽根板(2)と嵌合する左右調整部材(8)か
    らなる調整蝶番であって、 前記調整部材(8)と嵌合する羽根板側(2)には、頂
    辺に続く切欠き(26a)を有する少なくとも1つのネ
    ジ穴(26)と、複数の貫通孔(24)を備えた取付部
    (18)を形成し、 前記調整部材(8)側には、嵌合時に前記貫通孔(2
    4)に接続する複数のネジ穴(60)と、これらのネジ
    穴に嵌合する調整ネジ(58)と、前記頂辺に続く切欠
    きを有する少なくとも1つのネジ穴に接続するネジ穴
    (64)と、これに嵌合する連結ネジ(62)を設けて
    なることを特徴とする調整蝶番。
  2. 【請求項2】 軸芯部(6)が 、羽根板をカールして
    なる少なくとも3つの管部(10,12,28)と、こ
    の管部の中で上下移動する軸部(38)と、この軸部の
    下に設けた雄ネジ(40a)を有する調整ネジ(40)
    と、この調整ネジ(40)と嵌合する雌ネジを有するワ
    ッシャー(20)からなり、 上記少なくとも3つの管部(10,12,28)は、中
    央管部(28)が上下管部(10,12)の間で移動可
    能であって縦方向の調整が可能な第1項記載の調整蝶
    番。
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CN114482736A (zh) * 2022-01-25 2022-05-13 江山欧派门业股份有限公司 一种木质门的快速安装方法

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