JPH0798770B2 - メチルシクロヘキサノンの製造方法 - Google Patents

メチルシクロヘキサノンの製造方法

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JPH0798770B2
JPH0798770B2 JP1264346A JP26434689A JPH0798770B2 JP H0798770 B2 JPH0798770 B2 JP H0798770B2 JP 1264346 A JP1264346 A JP 1264346A JP 26434689 A JP26434689 A JP 26434689A JP H0798770 B2 JPH0798770 B2 JP H0798770B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、メチルシクロヘキサノンを高純度、高選択率
で工業的に製造する方法に関する。
メチルシクロヘキサノンは、医薬中間体、工業薬品原
料、光増感剤原料等として有用な化合物である。
[従来の技術] メチルシクロヘキサノンを工業的に製造する方法として
は、パラジウム系触媒の存在下、メチルフェノールを液
相で水素化することにより一段で製造する方法は既に提
案されており、具体的には、次の方法等が例示される。
(1)独特の方法により調整されたパラジウム−活性炭
触媒の存在下に液相で水素化する方法(特公昭44−2665
7号) (2)パラジウム系触媒の存在下、水中で水素化する方
法(特開昭57−4932号) これらの液相一段法においては、適当な溶媒を用いて反
応せしめることが高純度の目的物を高い選択率で得る上
で好ましい条件であると考えられていた。
例えば、上記(1)の方法に基づいてp−クレゾールを
水素化して4−メチルシクロヘキサノンを製造する方法
においては溶媒として大量の酢酸を使用しており(p−
クレゾール1gを酢酸100ccに溶解している。)、他の適
当な有機溶媒として、シクロヘキサン、ジオキサン等が
例示されている。又、(2)の方法にあっては、大量の
水(例えば、4−メチルフェノール50ミリモルに対し、
200mlの水)の中で反応せしめている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記(1)、(2)に記載された技術の
如く、反応溶媒を大量に用いた場合には、1ロット当り
の目的物の収量が少なく作業性に劣り、工業的な製造方
法としての観点からは、尚、改善の余地が認めされる。
上記(1)の方法において、液相無溶媒下で反応するこ
とができるとの記載もあるが、この方法においては溶媒
中で液相水素化した場合以上の反応率、選択率が得られ
るものではないと考えられていた。
本発明者らは、上記の各提案方法と同様な液相一段法に
おいて、特定の溶媒を用いることなく、高純度、高選択
率でメチルシクロヘキサノンを製造することができる工
業的に優れた技術を確立すべく鋭意検討の結果、 (1)反応溶媒を何ら適用することなく所期の目的を達
成するためには、特定の反応圧力を選択することが非常
に重要であり、更には、 (2)上記反応条件下において、アルカリ金属化合物を
配合することにより、大幅に選択性を向上し得ることを
見い出し、斯かる知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
即ち、本発明は、高純度のメチルシクロヘキサノンを工
業的規模で経済的に製造し得る新規な方法を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るメチルシクロヘキサノンの製造方法は、メ
チルフェノールをパラジウム系触媒の存在下、液相水素
化してメチルシクロヘキサノンを製造するに際し、反応
溶媒を用いずに、アルカリ金属化合物の存在下、常圧乃
至4kg/cm2G以下の加圧下で液相水素化することを特徴と
する。
本発明において、原料として適用されるメチルフェノー
ルとしては、2−メチルフェノール、3−メチルフェノ
ール、4−メチルフェノール等が例示される。
又、パラジウム系触媒としては、水素化触媒として従来
公知の各種の触媒が提示され、具体的には、金属パラジ
ウムを活性炭、グラファイト、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム等に例示される担体に0.1〜10重量%、好ま
しくは0.5〜8重量%程度担持されたものが推奨され
る。
液相水素化反応に際して適用される上記パラジウム系触
媒の添加量は、原料であるメチルフェノールに対して、
通常、0.2〜3重量%程度、好ましくは0.5〜2重量%程
度である。
本発明に係る製造方法において、水素化反応時の水素圧
力を一定の範囲内で制御することは非常に重要であり、
具体的には、常圧乃至4kg/cm2G以下、好ましくは0.5〜3
kg/cm2Gの範囲内で適宜選択される。減圧下では水素化
の進行が非常に緩慢で、工業的には適用し難い。又、4k
g/cm2Gを越えた条件下で水素化した場合には目的物の選
択率が低下して好ましくない。
水素化反応に用いる水素は、従来の水素化反応に用いら
れるものであれば足り、具体的には、純水素、又は水素
と窒素等の不活性ガスとの混合ガスが用いられる。
当該水素化反応は、60〜180℃程度、好ましくは80〜150
℃の加熱下で充分に進行する。
本発明方法において、アルカリ金属化合物の存在下で液
相水素化することにより、選択率が改善される結果、当
該水素化反応が促進され、反応時間が短縮されるため、
その工業的見地からの意義は大きい。
アルカリ金属化合物として、具体的には、水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム等が奏効上好ましい。
このアルカリ金属化合物の適用量は、所定の促進効果が
得られる限り特に限定されるものではないが、具体的に
は、原料のメチルフェノールに対して、10〜2000ppm、
好ましくは50〜1000ppm程度が適当である。10ppm未満で
は所定の効果が得られにくく、2000ppmを越えて添加し
ても特に効果上の有意差は認められない。
本発明に係る水素化反応は、通常、5〜12時間程度で完
結する。選択する条件によって当該時間で反応が完結し
ない場合には、更に同一条件下で水素化反応を続行すれ
ばよい。
以下に、メチルシクロヘキサノンの具体的な製造方法を
示す。
まず、所定のオートクレーブ中に原料であるメチルフェ
ノール、パラジウム系触媒及び好ましくはアルカリ金属
化合物を所定量仕込み、反応雰囲気を水素に置換した
後、加熱する。このとき、従来の方法の如き反応溶媒を
使用する必要はない。所定の温度条件下で攪拌しながら
水素ガスを反応系内に導入し、所定の圧力下で液相水素
化する。反応完結後、触媒を濾別し、必要に応じて減圧
蒸留、溶剤抽出等の精製処理を施す。かくして高純度の
メチルシクロヘキサノンを、高選択で工業的に得ること
ができる。
上記工程で分別された触媒は、再使用することができ
る。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明を詳しく説明
する。
尚、以下の各例において、反応物の組成は、ガスクロマ
トグラフィーにより算定した。又、選択率は反応に関与
した原料のメチルフェノールに対する生成したメチルシ
クロヘキサノンのモル%で算出した。
実施例1 電磁式攪拌装置、温度計及び水素ガス導入口を備えた0.
5lのオートレーブに原料の4−メチルフェノール100g、
アルカリ金属化合物として炭酸ナトリウム0.05g及び5
重量%パラジウム/カーボン触媒1gを仕込み、これを所
定の条件下で液相水素化した。上記反応条件と共に、得
られた反応物の組成及び目的物である4−メチルフェノ
ールの選択率を第1表に示す。
実施例2 液相水素化圧力を0.5kg/cm2Gとした外は、実施例1に準
じて4−メチルシクロヘキサノンを調製した。反応条件
及び得られた目的物の純度、選択率を第1表に示す。
実施例3 実施例1と同一のオートクレーブに、2−メチルフェノ
ール100g、炭酸ナトリウム0.035g及び5重量%パラジウ
ム/カーボン触媒0.7gを仕込み、これを115℃の加熱下
に攪拌しながら1kg/cm2Gの加圧下で11時間液相水素化し
た。この結果、89.5%の選択率で純度88.6%の2−メチ
ルシクロヘキサノンを得た。このとき反応物中には10.0
%の2−メチルシクロヘキサノールが認められた。
実施例4 実施例1と同一のオートクレーブに、3−メチルフェノ
ール100g、炭酸ナトリウム0.035g及び5重量%パラジウ
ム/カーボン触媒0.7gを仕込み、これを110℃の加熱下
で攪拌しながら1.4kg/cm2Gの加圧下に6.5時間液相水素
化した。その結果、95.8%の選択率で純度95.0%の3−
メチルシクロヘキサノンを得た。このとき反応物中には
4.2%の3−メチルシクロヘキサノルが認めされた。
比較例1 液相水素化圧力を5kg/cm2Gとした外は、実施例1に準じ
て4−メチルシクロヘキサノンを調製した。反応条件及
び得られた目的物の純度、選択率を第1表に示す。
比較例2 アルカリ金属化合物(炭酸ナトリウム)を添加しない外
は、実施例1に順じて4−メチルシクロヘキサノンを調
製した。反応条件及び得られた目的物の純度、選択率を
第1表に示す。
[発明の効果] 本発明に斯かる方法により、高純度のメチルシクロヘキ
サノンの高選択率で工業的に優位な条件下で製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メチルフェノールをパラジウム系触媒の存
    在下、液相水素化してメチルシクロヘキサノンを製造す
    るに際し、反応溶媒を用いずに、アルカリ金属化合物の
    存在下、常圧乃至4kg/cm2G以下の加圧下で液相水素化す
    ることを特徴とするメチルシクロヘキサノンの製造方
    法。
JP1264346A 1989-10-11 1989-10-11 メチルシクロヘキサノンの製造方法 Expired - Fee Related JPH0798770B2 (ja)

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