JP3010644B2 - 3,4―ジヒドロクマリン類の製造法 - Google Patents
3,4―ジヒドロクマリン類の製造法Info
- Publication number
- JP3010644B2 JP3010644B2 JP1249748A JP24974889A JP3010644B2 JP 3010644 B2 JP3010644 B2 JP 3010644B2 JP 1249748 A JP1249748 A JP 1249748A JP 24974889 A JP24974889 A JP 24974889A JP 3010644 B2 JP3010644 B2 JP 3010644B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- group
- catalyst
- cyclohexanoyl
- hydrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Pyrane Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン
酸エステル類から3,4−ジヒドロクマリン類の製造方法
の改良に関する。
酸エステル類から3,4−ジヒドロクマリン類の製造方法
の改良に関する。
3,4−ジヒドロクマリン類は香料工業において重要な
化合物である。
化合物である。
(従来の技術) 従来から3,4−ジヒドロクマリン類を得る方法とし
て、パラジウム等の水素化−脱水素触媒の存在下に3−
(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸エステル類を
加熱して環化脱水素を行う方法がある。この反応で副生
するクマリン類は分離後、新しい水素化−脱水素触媒の
存在下に水素で部分水素化しジヒドロクマリン類に転
化、回収されている。(米国特許第3,442,910号、J.A.
C.S.62,283〜287(1940)) 部分水素化反応に用いる触媒は環化脱水素反応に用い
た触媒を再生して用いることもでき、その方法としては
高温において水素還元を行い再生する方法(「触媒設
計」触媒学会編集、講談社発行)または高温において
クラッキングし再生する方法(米国特許第2,506,307号
および第2,532,615号)が用いられる。
て、パラジウム等の水素化−脱水素触媒の存在下に3−
(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸エステル類を
加熱して環化脱水素を行う方法がある。この反応で副生
するクマリン類は分離後、新しい水素化−脱水素触媒の
存在下に水素で部分水素化しジヒドロクマリン類に転
化、回収されている。(米国特許第3,442,910号、J.A.
C.S.62,283〜287(1940)) 部分水素化反応に用いる触媒は環化脱水素反応に用い
た触媒を再生して用いることもでき、その方法としては
高温において水素還元を行い再生する方法(「触媒設
計」触媒学会編集、講談社発行)または高温において
クラッキングし再生する方法(米国特許第2,506,307号
および第2,532,615号)が用いられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の方法では副生物であるクマリン
類および触媒の分離が必要であり、また触媒の再生は上
記およびの方法とも高温(約480℃〜600℃)で行う
必要がある。したがって反応生成物の分離操作や触媒の
再生操作が煩雑であり、経済性も悪い。また上記の再
生方法は高温で水素を用いるため危険も伴う。
類および触媒の分離が必要であり、また触媒の再生は上
記およびの方法とも高温(約480℃〜600℃)で行う
必要がある。したがって反応生成物の分離操作や触媒の
再生操作が煩雑であり、経済性も悪い。また上記の再
生方法は高温で水素を用いるため危険も伴う。
本発明者は、経済性の高い3,4−ジヒドロクマリンの
製造方法について鋭意研究を重ねた結果、水素化−脱水
素触媒の存在下に3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオン酸エステル類を加熱して環化脱水素反応を行った
後に、副生するクマリン類を反応液から分離することな
くそのまま水素を用いて部分水素化すると、部分水素化
反応が分離して行うより速く進むこと、および副生する
クマリン類のみが部分水素化されることを見出し本発明
を完成するに至った。
製造方法について鋭意研究を重ねた結果、水素化−脱水
素触媒の存在下に3−(2−シクロヘキサノイル)プロ
ピオン酸エステル類を加熱して環化脱水素反応を行った
後に、副生するクマリン類を反応液から分離することな
くそのまま水素を用いて部分水素化すると、部分水素化
反応が分離して行うより速く進むこと、および副生する
クマリン類のみが部分水素化されることを見出し本発明
を完成するに至った。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は一般式(I)、 (式中、R1〜R4はそれぞれ水素原子、メチル基またはエ
チル基を表し、R1〜R4のうち少なくとも2つの基は水素
原子である。R5は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
で示される3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン
酸エステル類を白金、パラジウム、イリジウム、ロジウ
ムおよびニッケルからなる群れより選ばれた少なくとも
一種の固体金属触媒の存在下に加熱して環化脱水素し、
反応液から分離することなく引続き副生している一般式
(II)(式中、R1〜R4は前記した基と同一である。)で
示されるクマリン類を白金、パラジウム、イリジウム、
ロジウムおよびニッケルからなる群れより選ばれた少な
くとも一種の固体金属触媒を添加し、水素を用いて部分
水素化することを特徴とする一般式(III)(式中、R1
〜R4は前記した基と同一である。)で示めされる3,4−
ジヒドロクマリン類の製造法である。
チル基を表し、R1〜R4のうち少なくとも2つの基は水素
原子である。R5は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
で示される3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン
酸エステル類を白金、パラジウム、イリジウム、ロジウ
ムおよびニッケルからなる群れより選ばれた少なくとも
一種の固体金属触媒の存在下に加熱して環化脱水素し、
反応液から分離することなく引続き副生している一般式
(II)(式中、R1〜R4は前記した基と同一である。)で
示されるクマリン類を白金、パラジウム、イリジウム、
ロジウムおよびニッケルからなる群れより選ばれた少な
くとも一種の固体金属触媒を添加し、水素を用いて部分
水素化することを特徴とする一般式(III)(式中、R1
〜R4は前記した基と同一である。)で示めされる3,4−
ジヒドロクマリン類の製造法である。
本発明に用いられる3−(2−シクロヘキサノイル)
プロピオン酸エステル類としては一般式(I)で示され
るものであり、例えば、3−(2−シクロヘキサノイ
ル)プロピオン酸メチル、3−(2−シクロヘキサノイ
ル)プロピオン酸ブチル、3−(2−シクロヘキサノイ
ル−3−メチル)プロピオン酸メチル、3−(2−シク
ロヘキサノイル−5−メチル)プロピオン酸メチル、3
−(2−シクロヘキサノイル−4−エチル)プロピオン
酸プロピル、3−(2−シクロヘキサノイル−3,4−ジ
メチル)プロピオン酸エチル、3−(2−シクロヘキサ
ノイル−3,5−ジエチル)プロピオン酸メチル、3−
(2−シクロヘキサノイル−3−エチル−6−メチル)
プロピオン酸プロピル等が挙げられるが、これらに限ら
れない。
プロピオン酸エステル類としては一般式(I)で示され
るものであり、例えば、3−(2−シクロヘキサノイ
ル)プロピオン酸メチル、3−(2−シクロヘキサノイ
ル)プロピオン酸ブチル、3−(2−シクロヘキサノイ
ル−3−メチル)プロピオン酸メチル、3−(2−シク
ロヘキサノイル−5−メチル)プロピオン酸メチル、3
−(2−シクロヘキサノイル−4−エチル)プロピオン
酸プロピル、3−(2−シクロヘキサノイル−3,4−ジ
メチル)プロピオン酸エチル、3−(2−シクロヘキサ
ノイル−3,5−ジエチル)プロピオン酸メチル、3−
(2−シクロヘキサノイル−3−エチル−6−メチル)
プロピオン酸プロピル等が挙げられるが、これらに限ら
れない。
本発明に用いられる触媒は周期律表II族、III族或はI
V族元素の化合物、例えば炭素、アルミナ、シリカゲ
ル、ゼオライト、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、炭
酸カルシュウム等からなる群より選ばれた少なくとも一
種の担体に、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウム
およびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも一種
を担持した固体金属触媒である。
V族元素の化合物、例えば炭素、アルミナ、シリカゲ
ル、ゼオライト、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、炭
酸カルシュウム等からなる群より選ばれた少なくとも一
種の担体に、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウム
およびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも一種
を担持した固体金属触媒である。
これらの触媒は公知の方法、例えば含浸担持法(「触
媒実験マニュアル」触媒学会編集、槙書店発行)によっ
て担体に金属を含浸させ、これを高温で水素還元する方
法で得られるが、市販のものを使用してもよい。
媒実験マニュアル」触媒学会編集、槙書店発行)によっ
て担体に金属を含浸させ、これを高温で水素還元する方
法で得られるが、市販のものを使用してもよい。
触媒の使用量は少ないと反応速度が遅く、多いと反応
速度は速いものの費用がかさむので3−(2−シクロヘ
キサノイル)プロピオン酸エステル類に対して通常約0.
1〜5重量%、好ましくは約0.5〜2重量%用いられる。
速度は速いものの費用がかさむので3−(2−シクロヘ
キサノイル)プロピオン酸エステル類に対して通常約0.
1〜5重量%、好ましくは約0.5〜2重量%用いられる。
3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸エステ
ル類の環化脱水素反応は約100〜350℃、好ましくは約23
0〜260℃で行われる。温度が低いと反応が遅く、また約
350℃をこえると原料の分解等が起こるので好ましくな
い。
ル類の環化脱水素反応は約100〜350℃、好ましくは約23
0〜260℃で行われる。温度が低いと反応が遅く、また約
350℃をこえると原料の分解等が起こるので好ましくな
い。
この環化脱水素反応は溶媒を用いて行うこともでき
る。溶媒としてはフェニルエーテル、ベンジルエーテ
ル、メチル−α−ナフチルエーテル、エチルナフタリ
ン、ジメチルビフェニル、ドデカン、テトラデカン、テ
トラリン、アセトフェノン、フェニルプロピルケトン、
安息香酸メチル、グルタミン酸ジメチルなどが挙げられ
る。
る。溶媒としてはフェニルエーテル、ベンジルエーテ
ル、メチル−α−ナフチルエーテル、エチルナフタリ
ン、ジメチルビフェニル、ドデカン、テトラデカン、テ
トラリン、アセトフェノン、フェニルプロピルケトン、
安息香酸メチル、グルタミン酸ジメチルなどが挙げられ
る。
環化脱水素反応は3−(2−シクロヘキサノイル)プ
ロピオン酸エステル類と触媒を、必要により溶媒と共に
所定の温度で数時間から数十時間加熱して行われる。
ロピオン酸エステル類と触媒を、必要により溶媒と共に
所定の温度で数時間から数十時間加熱して行われる。
反応結果、3,4−ジヒドロクマリン類が約70〜80%、
クマリン類が約3〜20%の収率で得られる。そのほかに
オルトエチルフェノール、ジヒドロ桂皮酸メチル等が副
生する。
クマリン類が約3〜20%の収率で得られる。そのほかに
オルトエチルフェノール、ジヒドロ桂皮酸メチル等が副
生する。
環化脱水素反応後、反応液をそのまま用いて水素によ
る反応液中に含まれるクマリン類の部分水素化反応を行
うことができる。この時環化脱水素反応に用いた3−
(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸エステル類あ
たりで、約0.05〜5重量%、好ましくは約0.1〜2重量
%の触媒を新たに添加して行われる。
る反応液中に含まれるクマリン類の部分水素化反応を行
うことができる。この時環化脱水素反応に用いた3−
(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸エステル類あ
たりで、約0.05〜5重量%、好ましくは約0.1〜2重量
%の触媒を新たに添加して行われる。
新たに触媒を添加することなく、反応液中に含まれる
環化脱水素反応に用いた触媒を賦活させて行うことがで
きる。触媒の賦活は反応液と酸素ガスを約0〜200℃、
好ましくは約10〜150℃、特に好ましくは約25〜85℃で
数十分〜数時間通気して充分接触させて行う。酸素ガス
は純粋酸素でも空気のような他のガスとの混合ガスでも
良く、接触は常圧でも加圧下でも行うことができる。
環化脱水素反応に用いた触媒を賦活させて行うことがで
きる。触媒の賦活は反応液と酸素ガスを約0〜200℃、
好ましくは約10〜150℃、特に好ましくは約25〜85℃で
数十分〜数時間通気して充分接触させて行う。酸素ガス
は純粋酸素でも空気のような他のガスとの混合ガスでも
良く、接触は常圧でも加圧下でも行うことができる。
触媒を賦活後、水素による部分水素化反応を行うため
に、反応系内を窒素等の不活性ガスで置換する。
に、反応系内を窒素等の不活性ガスで置換する。
反応液に含まれるクマリン類の部分水素化反応は触媒
を賦活後の反応液に約80〜160℃、好ましくは約100〜15
0℃で水素を用いて常圧下、または加圧下に水素の吸収
がなくなるまで行われる。部分水素化反応は分離したク
マリン類について行うのに比べて速く進行する。
を賦活後の反応液に約80〜160℃、好ましくは約100〜15
0℃で水素を用いて常圧下、または加圧下に水素の吸収
がなくなるまで行われる。部分水素化反応は分離したク
マリン類について行うのに比べて速く進行する。
部分水素化反応において、環化脱水素反応時に用いた
溶媒が含まれていても構わないし、改めて溶媒を加えて
行っても良い。
溶媒が含まれていても構わないし、改めて溶媒を加えて
行っても良い。
この部分水素化反応において、環化脱水素反応で生成
した3,4−ジヒドロクマリン類をなんら変化させること
なく、クマリン類をほぼ完全に3,4−ジヒドロクマリン
に水添することができる。
した3,4−ジヒドロクマリン類をなんら変化させること
なく、クマリン類をほぼ完全に3,4−ジヒドロクマリン
に水添することができる。
反応終了後、通常の方法、即ち触媒を分離し、蒸留に
よって3,4−ジヒドロクマリンを容易に得ることができ
る。
よって3,4−ジヒドロクマリンを容易に得ることができ
る。
(発明の効果) 本発明の方法は、煩雑な操作を必要とせず、また反応
を速く進行させることができ、効率的な3,4−ジヒドロ
クマリンの製造法である。
を速く進行させることができ、効率的な3,4−ジヒドロ
クマリンの製造法である。
(実施例) 以下、本発明を具体的に説明するために実施例を挙げ
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
実施例1 3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸メチル
300gと活性炭にパラジウムを5重量%担持した触媒1.5g
を混合してオートクレーブに入れ、窒素置換後に攪拌数
300rpm、温度250℃で23時間加熱した。
300gと活性炭にパラジウムを5重量%担持した触媒1.5g
を混合してオートクレーブに入れ、窒素置換後に攪拌数
300rpm、温度250℃で23時間加熱した。
この反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結
果、3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸メチ
ルの転化率は99.8%であり、3,4−ジヒドロクマリンお
よびクマリンの収率はそれぞれ69%および5%であっ
た。
果、3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン酸メチ
ルの転化率は99.8%であり、3,4−ジヒドロクマリンお
よびクマリンの収率はそれぞれ69%および5%であっ
た。
次に反応液に活性炭にパラジウムを5重量%担持した
触媒0.3(原料に対して0.1重量%)を加え、反応液を12
0℃にし、オートクレーブ内を水素で2kg/cm2に保ち攪拌
数800rpmで部分水素化反応を行った。部分水素化反応に
要した時間(水素の吸収が起こらなくなるまでの時間)
は50分であった(水素の吸収が起こらなくなってから更
に反応させた時間(以下、熟成時間と称する。)の20分
を含む)。
触媒0.3(原料に対して0.1重量%)を加え、反応液を12
0℃にし、オートクレーブ内を水素で2kg/cm2に保ち攪拌
数800rpmで部分水素化反応を行った。部分水素化反応に
要した時間(水素の吸収が起こらなくなるまでの時間)
は50分であった(水素の吸収が起こらなくなってから更
に反応させた時間(以下、熟成時間と称する。)の20分
を含む)。
部分水素化反応における3,4−ジヒドロクマリンの収
率はクマリンに対して99%であり、3−(2−シクロヘ
キサノイル)プロピオン酸メチルに対する最終収率は74
%であった。
率はクマリンに対して99%であり、3−(2−シクロヘ
キサノイル)プロピオン酸メチルに対する最終収率は74
%であった。
比較例1 単離した3,4−ジヒドロクマリン210gおよびクマリン1
5gをオートクレーブに入れ、活性炭にパラジウムを5重
量%担持した触媒0.3gを転化し、反応液を120℃にし、
オートクレーブ内を水素で2kg/cm2に保ち、攪拌数800rp
mで部分水素化反応を行った。部分水素化反応に要した
時間は4時間(熟成時間の20分を含む。)であった。
5gをオートクレーブに入れ、活性炭にパラジウムを5重
量%担持した触媒0.3gを転化し、反応液を120℃にし、
オートクレーブ内を水素で2kg/cm2に保ち、攪拌数800rp
mで部分水素化反応を行った。部分水素化反応に要した
時間は4時間(熟成時間の20分を含む。)であった。
部分水素化反応における3,4−ジヒドロクマリンの収
率はクマリンに対して87%であった。
率はクマリンに対して87%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河田 格 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 嶋津 泰基 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 鈴田 哲也 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−197478(JP,A) 特開 昭60−181082(JP,A) 特開 平3−112978(JP,A) 米国特許3442910(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 311/00 - 311/96 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I)、 (式中、R1〜R4はそれぞれ水素原子、メチル基またはエ
チル基を表し、R1〜R4のうち少なくとも2つの基は水素
原子である。R5は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
で示される3−(2−シクロヘキサノイル)プロピオン
酸エステル類を白金、パラジウム、イリジウム、ロジウ
ムおよびニッケルからなる群れより選ばれた少なくとも
一種の固体金属触媒の存在下に加熱して環化脱水素し、
反応液から分離することなく引続き副生している一般式
(II)(式中、R1〜R4は前記した基と同一である。)で
示されるクマリン類を白金、パラジウム、イリジウム、
ロジウムおよびニッケルからなる群れより選ばれた少な
くとも一種の固体金属触媒を添加し、水素を用いて部分
水素化することを特徴とする一般式(III)(式中、R1
〜R4は前記した基と同一である。)で示される3,4−ジ
ヒドロクマリン類の製造法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1249748A JP3010644B2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | 3,4―ジヒドロクマリン類の製造法 |
DE69009651T DE69009651T2 (de) | 1989-09-25 | 1990-09-21 | Verfahren zur Herstellung von 3,4-Dihydrocumarinderivaten. |
EP90310389A EP0420532B1 (en) | 1989-09-25 | 1990-09-21 | Process for producing 3,4-dihydrocoumarin derivatives |
ES90310389T ES2053117T3 (es) | 1989-09-25 | 1990-09-21 | Procedimiento para producir derivados de 3,4-dihidrocumarina. |
KR1019900015105A KR0170381B1 (ko) | 1989-09-25 | 1990-09-24 | 3,4-디하이드로쿠마린 유도체의 제조방법 |
US07/839,285 US5237075A (en) | 1989-09-25 | 1992-02-24 | Process for producing 3,4-dihydrocoumarin derivatives |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1249748A JP3010644B2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | 3,4―ジヒドロクマリン類の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03112977A JPH03112977A (ja) | 1991-05-14 |
JP3010644B2 true JP3010644B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=17197632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1249748A Expired - Fee Related JP3010644B2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | 3,4―ジヒドロクマリン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010644B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101672976B1 (ko) * | 2015-07-16 | 2016-11-04 | 주식회사 대성엘앤에스 | 착탈식 트레일러 복포장치 |
-
1989
- 1989-09-25 JP JP1249748A patent/JP3010644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03112977A (ja) | 1991-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63255253A (ja) | アミン類の製造方法 | |
JPH04225836A (ja) | エチリデンジアセテートの製造方法 | |
JP2010202666A (ja) | ヒドロキシエチルシクロヘキサン及びヒドロキシエチルピペリジンの製造法 | |
JPH0764769B2 (ja) | 4―t―ブチル―シクロヘキサノールの製法及び製造用触媒 | |
JP3010644B2 (ja) | 3,4―ジヒドロクマリン類の製造法 | |
JP3010645B2 (ja) | 3,4―ジヒドロクマリン類の製造方法 | |
KR0170381B1 (ko) | 3,4-디하이드로쿠마린 유도체의 제조방법 | |
EP0434410B1 (en) | Catalytic production of coumarin compounds | |
JP3210148B2 (ja) | ナフタレンジカルボン酸ジアルキルエステルの水素化方法 | |
JPH10508008A (ja) | 3−フェニルプロピオンアルデヒドの製造方法 | |
JP3079695B2 (ja) | クマリン類の製造方法 | |
US5237075A (en) | Process for producing 3,4-dihydrocoumarin derivatives | |
JP3079678B2 (ja) | オクタヒドロクマリン類の製造方法 | |
JP3079677B2 (ja) | クマリン類の製造方法 | |
JPH062702B2 (ja) | メチルイソブチルケトンの製造法 | |
JPH07149694A (ja) | 1,4―シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルエステルの製造法 | |
WO1998006686A1 (en) | Isomerization of vinyl glycols to unsaturated diols | |
JP3087452B2 (ja) | クマリンおよびその誘導体の製造法 | |
JP3191333B2 (ja) | 3,4−ジヒドロクマリンの製造方法 | |
JPS60181082A (ja) | クマリン及びその誘導体の製造法 | |
JP3010660B2 (ja) | クマリン類の製造法 | |
JPH0597778A (ja) | 2−アミノインダンおよびその塩類の製造方法 | |
US4249028A (en) | Selective conversion of d-isolimonene to d-3-menthene | |
JP2000191565A (ja) | シクロドデカノ―ル及びシクロドデカノンの製造法 | |
JP3336657B2 (ja) | クマリン類の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071210 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |