JPH0798730B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH0798730B2 JPH0798730B2 JP1376187A JP1376187A JPH0798730B2 JP H0798730 B2 JPH0798730 B2 JP H0798730B2 JP 1376187 A JP1376187 A JP 1376187A JP 1376187 A JP1376187 A JP 1376187A JP H0798730 B2 JPH0798730 B2 JP H0798730B2
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- rosin
- glycol
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/92—Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof
- A61K8/922—Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof of vegetable origin
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- Cosmetics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、不均化ロジン及び/又は水添ロジンと、脂肪
酸と、多価アルコールとからなるエステルを含有するこ
とを特徴とする、化粧品、医薬部外品、医薬品等の皮膚
外用剤に関する。
酸と、多価アルコールとからなるエステルを含有するこ
とを特徴とする、化粧品、医薬部外品、医薬品等の皮膚
外用剤に関する。
[従来の技術] ロジンは、その採取法から、ガムロジン、トールロジ
ン、ウッドロジンに大別され、樹脂酸と呼ばれることも
ある。
ン、ウッドロジンに大別され、樹脂酸と呼ばれることも
ある。
これらロジンとグリセリン、ペンタエリスリトール等の
アルコール(類)とのエステルは、種々の有用な物性を
有するにもかかわらず、皮膚外用剤分野においては、例
えば化粧品のネイルエナメルやヘアスプレー等に密着性
や光沢を付与する等の目的で使用されるにとどまってい
る。
アルコール(類)とのエステルは、種々の有用な物性を
有するにもかかわらず、皮膚外用剤分野においては、例
えば化粧品のネイルエナメルやヘアスプレー等に密着性
や光沢を付与する等の目的で使用されるにとどまってい
る。
その原因は、ロジンエステルが酸化安定性に劣り、かつ
皮膚に対して感作性を有するという問題点を持っている
所にある。
皮膚に対して感作性を有するという問題点を持っている
所にある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者等は上記問題点について鋭意研究を行った結
果、ロジンを不均化して得られる不均化ロジン及びロジ
ンを水添して得られる水添ロジンのどちらか一方或いは
両方と、脂肪酸とからなる混合酸と、多価アルコールと
のエステルが上記問題点を解決し、しかもロジンエステ
ルが持つ有用な物性を保持していることを見いだし、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
果、ロジンを不均化して得られる不均化ロジン及びロジ
ンを水添して得られる水添ロジンのどちらか一方或いは
両方と、脂肪酸とからなる混合酸と、多価アルコールと
のエステルが上記問題点を解決し、しかもロジンエステ
ルが持つ有用な物性を保持していることを見いだし、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は不均化ロジン及び/又は水添ロジン
と、脂肪酸と、多価アルコールとからなるエステルを含
有することを特徴とする皮膚外用剤である。
と、脂肪酸と、多価アルコールとからなるエステルを含
有することを特徴とする皮膚外用剤である。
以下、本発明について詳述する。
本発明のエステルは、一般的にはロジンを不均化或いは
水添した後、脂肪酸と共に多価アルコールとエステル化
させて得られる。
水添した後、脂肪酸と共に多価アルコールとエステル化
させて得られる。
ロジンとは、松柏類より得られる樹脂であり、主成分と
して樹脂酸、そして少量の不けん化物を含む。
して樹脂酸、そして少量の不けん化物を含む。
入手したロジンは、そのままでもよいが、ロジン中に少
量含まれる不けん化物、例えばモノテルペン、ジテルペ
ン、トリテルペン等の炭化水素類やアルコール類或いは
アルデヒド類を除去した精製ロジンを用いてもよい。
量含まれる不けん化物、例えばモノテルペン、ジテルペ
ン、トリテルペン等の炭化水素類やアルコール類或いは
アルデヒド類を除去した精製ロジンを用いてもよい。
不均化反応とは、特定の方法に限定されるものでない
が、一般的にはパラジウム、ニッケル、ヨウ素等の触媒
を用いて200〜300℃の高温下で反応を行い、例えばロジ
ン中に含まれるアビエチン酸をデヒドロアビエチン酸と
ジヒドロアビエチン酸及びテトラヒドロアビエチン酸に
不均化する。
が、一般的にはパラジウム、ニッケル、ヨウ素等の触媒
を用いて200〜300℃の高温下で反応を行い、例えばロジ
ン中に含まれるアビエチン酸をデヒドロアビエチン酸と
ジヒドロアビエチン酸及びテトラヒドロアビエチン酸に
不均化する。
また水添反応についても特定の方法に限定されるもので
はないが、一般的にはパラジウム、白金、ニッケル等の
金属触媒を用いて、室温〜300℃で、例えばアビエチン
酸をジヒドロアビエチン酸やテトラヒドロアビエチン酸
に水素化する。反応は溶媒の有無や、使用する物質によ
って条件は異なるが、水素圧1〜300kg/cm2で行なう。
はないが、一般的にはパラジウム、白金、ニッケル等の
金属触媒を用いて、室温〜300℃で、例えばアビエチン
酸をジヒドロアビエチン酸やテトラヒドロアビエチン酸
に水素化する。反応は溶媒の有無や、使用する物質によ
って条件は異なるが、水素圧1〜300kg/cm2で行なう。
このようにして得た不均化ロジン或いは水添加ロジンを
そのまま用いてもよいが、更に精製して用いてもよい。
例えばデヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、
テトラヒドロアビエチン酸を単離し、そのものを用いて
もよい。
そのまま用いてもよいが、更に精製して用いてもよい。
例えばデヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、
テトラヒドロアビエチン酸を単離し、そのものを用いて
もよい。
精製法としては、一般的な方法を用いることができる。
例えば蒸留、再結晶、溶媒抽出、カラムクロマト法等で
ある。蒸留は減圧下、好ましくは5mmHg以下で行なう。
再結晶は、不均化ロジン或いは水添ロジンをアミン塩に
した後、エタノール等の適切な溶媒で精製した後、酸に
もどす方法が好ましいが、単に溶媒中に加熱溶解後、冷
却し析出する結晶をロ取してもよい。
例えば蒸留、再結晶、溶媒抽出、カラムクロマト法等で
ある。蒸留は減圧下、好ましくは5mmHg以下で行なう。
再結晶は、不均化ロジン或いは水添ロジンをアミン塩に
した後、エタノール等の適切な溶媒で精製した後、酸に
もどす方法が好ましいが、単に溶媒中に加熱溶解後、冷
却し析出する結晶をロ取してもよい。
本発明においては、上記のうち任意の一種又は二種以上
が適宜選択されて用いられる。
が適宜選択されて用いられる。
本発明に用いる脂肪酸は、炭素数6〜22の飽和直鎖脂肪
酸、炭素数16〜22の直鎖モノエン脂肪酸、炭素数6〜36
の飽和分岐脂肪酸、炭素数8〜18のヒドロキシ脂肪酸が
好ましい。
酸、炭素数16〜22の直鎖モノエン脂肪酸、炭素数6〜36
の飽和分岐脂肪酸、炭素数8〜18のヒドロキシ脂肪酸が
好ましい。
飽和直鎖脂肪酸としてはカプロン酸、カプリル酸、ペラ
ルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等、直鎖モノエン
脂肪酸としてはパルミトレイン酸、オレイン酸、エルシ
ン酸等、飽和分岐脂肪酸としては2−エチルブタン酸、
2−エチルヘキサン酸、2−ブチルオクタン酸、イソト
リデカン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘプチルウン
デカン酸、メチル分岐を有するイソステアリン酸等のイ
ソステアリン酸、2−デシルテトラデカン酸等、ヒドロ
キシ脂肪酸としては12−ヒドロキシステアリン酸、リシ
ノール酸、9,10−ジヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸
を挙げることができる。
ルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等、直鎖モノエン
脂肪酸としてはパルミトレイン酸、オレイン酸、エルシ
ン酸等、飽和分岐脂肪酸としては2−エチルブタン酸、
2−エチルヘキサン酸、2−ブチルオクタン酸、イソト
リデカン酸、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘプチルウン
デカン酸、メチル分岐を有するイソステアリン酸等のイ
ソステアリン酸、2−デシルテトラデカン酸等、ヒドロ
キシ脂肪酸としては12−ヒドロキシステアリン酸、リシ
ノール酸、9,10−ジヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸
を挙げることができる。
これらのうちから任意の一種又は二種以上が選ばれて用
いらる。
いらる。
本発明で用いられるアルコールとは二価アルコール以上
の多価アルコールを指す。
の多価アルコールを指す。
二価アルコールとしてはエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレング
リコール、ジブチレングリコール、トリブチレングリコ
ール、ポリブチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,2−ヘキサデカンジオール
等、三価アルコールとしてはグリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサン
トリオール等、四価以上のアルコールとしてはペンタエ
リスリトール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラ
グリセリン、ヘキサグリセン、ポリグリセリン、ジペン
タエリスリトール、ポリビニルアルコール等を用いるこ
とができる。
ングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレング
リコール、ジブチレングリコール、トリブチレングリコ
ール、ポリブチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,2−ヘキサデカンジオール
等、三価アルコールとしてはグリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサン
トリオール等、四価以上のアルコールとしてはペンタエ
リスリトール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラ
グリセリン、ヘキサグリセン、ポリグリセリン、ジペン
タエリスリトール、ポリビニルアルコール等を用いるこ
とができる。
上記した不均化ロジン及び/又は水添ロジンと脂肪酸と
多価アルコールとをエステル化反応させることにより、
本発明のエステルが得られる。
多価アルコールとをエステル化反応させることにより、
本発明のエステルが得られる。
エステル化反応は、酸と多価アルコールとの加熱による
脱水反応でもよいし、酸を酸クロライドに誘導し多価ア
ルコールと反応させてもよい。また、酸を多価アルコー
ルの塩化物と反応させてもよい。当然のことながら、本
発明はこれらの方法に限定されるものではない。
脱水反応でもよいし、酸を酸クロライドに誘導し多価ア
ルコールと反応させてもよい。また、酸を多価アルコー
ルの塩化物と反応させてもよい。当然のことながら、本
発明はこれらの方法に限定されるものではない。
エステル化度は、全エステルでも部分エステルでもよ
い。すなわち、多価アルコールの中の水酸基の2個或い
は3個以上がエステル化されていればよい。
い。すなわち、多価アルコールの中の水酸基の2個或い
は3個以上がエステル化されていればよい。
具体的に、代表的なエステルを例示する。
モノ不均化ロジンモノカプロン酸エチレングリコール、
モノ不均化ロジンモノカプリン酸エチレングリコール、
モノ水添ロジンモノミリスチン酸エチレングリコール、
モノ水添ロジンモノパルミチン酸エチレングリコール、
モノ水添ロジンモノオレイン酸エチレングリコール、モ
ノ水添ロジンモノ2−エチルブタン酸エチレングリコー
ル、モノ水添ロジンモノ2−エチルヘキサン酸エチレン
グリコール、モノ不均化ロジンモノオレイン酸トリエチ
レングリコール、モノ水添ロジンモノ2−エチルブタン
酸トリエチレングリコール、モノ水添ロジンモノエルシ
ン酸ポリエチレングリコール、モノ不均化ロジンモノ2
−エチルヘキサン酸プロピレングリコール、モノ不均化
ロジンモノオレイン酸グリセロール、モノ不均化ロジン
モノオレイン酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセロー
ル、ジ水添ロジンモノイソステアリン酸(メチル分岐)
グリセロール、モノテトラヒドロアビエチン酸モノイソ
ステリン酸モノ12−ヒドロキシステアリン酸グリセロー
ル、モノデヒドロアビエチン酸モノラウリン酸モノオレ
イン酸グリセロール、モノ水添ロジンモノエルシン酸ジ
グリセリン、ジデヒドロアビエチン酸ジリシノール酸ジ
グリセリン、ジ不均化ロジンモノ2−ヘプチルウンデカ
ン酸トリメチロールプロパン、ジ水添ロジンジイソステ
アリン酸(メチル分岐)酸ペンタエリスリトール、ジ水
添ロジンジイソステアリン酸モノ2−デシルテトラデカ
ン酸ジペンタエリスリトール、モノデヒドロアビエチン
酸モノ9,10−ジヒドロキシステアリン酸ポリグリセリン
等である。
モノ不均化ロジンモノカプリン酸エチレングリコール、
モノ水添ロジンモノミリスチン酸エチレングリコール、
モノ水添ロジンモノパルミチン酸エチレングリコール、
モノ水添ロジンモノオレイン酸エチレングリコール、モ
ノ水添ロジンモノ2−エチルブタン酸エチレングリコー
ル、モノ水添ロジンモノ2−エチルヘキサン酸エチレン
グリコール、モノ不均化ロジンモノオレイン酸トリエチ
レングリコール、モノ水添ロジンモノ2−エチルブタン
酸トリエチレングリコール、モノ水添ロジンモノエルシ
ン酸ポリエチレングリコール、モノ不均化ロジンモノ2
−エチルヘキサン酸プロピレングリコール、モノ不均化
ロジンモノオレイン酸グリセロール、モノ不均化ロジン
モノオレイン酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセロー
ル、ジ水添ロジンモノイソステアリン酸(メチル分岐)
グリセロール、モノテトラヒドロアビエチン酸モノイソ
ステリン酸モノ12−ヒドロキシステアリン酸グリセロー
ル、モノデヒドロアビエチン酸モノラウリン酸モノオレ
イン酸グリセロール、モノ水添ロジンモノエルシン酸ジ
グリセリン、ジデヒドロアビエチン酸ジリシノール酸ジ
グリセリン、ジ不均化ロジンモノ2−ヘプチルウンデカ
ン酸トリメチロールプロパン、ジ水添ロジンジイソステ
アリン酸(メチル分岐)酸ペンタエリスリトール、ジ水
添ロジンジイソステアリン酸モノ2−デシルテトラデカ
ン酸ジペンタエリスリトール、モノデヒドロアビエチン
酸モノ9,10−ジヒドロキシステアリン酸ポリグリセリン
等である。
上記のエステルは任意の一種又は二種以上が適宜選択さ
れて皮膚外用剤中に配合される。配合量は、組成物全量
中の0.1〜70重量%、望ましくは1〜50重量%である。
れて皮膚外用剤中に配合される。配合量は、組成物全量
中の0.1〜70重量%、望ましくは1〜50重量%である。
これらのエステル類は、融点の低いものから高いものま
であるが、融点の高いものについては皮膚外用剤中で使
用されている液状物質に溶解して使用すると使用しやす
い。例えば、流動パラフィン、スクワラン、トリ2−エ
チルヘキサン酸グリセロール、トリイソステアリン酸グ
リセロール、ジイソステアリン酸グリセルロール、オリ
ーブ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、ヒマシ油、
ヒマワリ油、オレイン酸オレイル、オレンジラッフィ
油、トリイソステアリン酸グリセロール、ジイソステア
リン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パ
ルミチン酸2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール、イソステアリルアルコール、2−オク
チルドデシルアルコール等があげられる。
であるが、融点の高いものについては皮膚外用剤中で使
用されている液状物質に溶解して使用すると使用しやす
い。例えば、流動パラフィン、スクワラン、トリ2−エ
チルヘキサン酸グリセロール、トリイソステアリン酸グ
リセロール、ジイソステアリン酸グリセルロール、オリ
ーブ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、ヒマシ油、
ヒマワリ油、オレイン酸オレイル、オレンジラッフィ
油、トリイソステアリン酸グリセロール、ジイソステア
リン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パ
ルミチン酸2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール、イソステアリルアルコール、2−オク
チルドデシルアルコール等があげられる。
なお、本発明の皮膚外用剤には、上記のエステルの他
に、通常、皮膚外用剤に用いられる他の成分を必要に応
じて適宜配合することができる。例えば、流動パラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワッ
クス、オゾケライト、セレシン、セチルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘ
キシルデカノール、2−オクチルドデシルアルコール、
2−デシルテトラデシルアルコール、2−エチルヘキサ
ン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリス
チン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸2−オクチル
ドデシル、ミリスチレン酸イソプロピル、ジ2−エチル
ヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸ネオ
ペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール、トリイソオクチル酸グリセロール、トリイソステ
アリン酸グリセロール、オリーブ油、マカデミアナッツ
油、アボガド油、ヒマワリ油、ミンク油、ラノリン、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ミツロウ等の各種炭化水素、高級アル
コール、エステル類、油脂類、ロウ類等の油性成分、シ
リコーン類、アセトン、トルエン、酢酸ブチル、酢酸エ
チル等の有機溶剤、アルキッド樹脂、尿素樹脂等の樹
脂、カンファ、クエン酸アセチルトリブチル等の可塑
剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、保湿剤、ビタミン類、
香料、水、アルコール、増粘剤、無機粉末、有機粉末、
色素類、増粘剤等があげられる。
に、通常、皮膚外用剤に用いられる他の成分を必要に応
じて適宜配合することができる。例えば、流動パラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワッ
クス、オゾケライト、セレシン、セチルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘ
キシルデカノール、2−オクチルドデシルアルコール、
2−デシルテトラデシルアルコール、2−エチルヘキサ
ン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリス
チン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸2−オクチル
ドデシル、ミリスチレン酸イソプロピル、ジ2−エチル
ヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸ネオ
ペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール、トリイソオクチル酸グリセロール、トリイソステ
アリン酸グリセロール、オリーブ油、マカデミアナッツ
油、アボガド油、ヒマワリ油、ミンク油、ラノリン、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ミツロウ等の各種炭化水素、高級アル
コール、エステル類、油脂類、ロウ類等の油性成分、シ
リコーン類、アセトン、トルエン、酢酸ブチル、酢酸エ
チル等の有機溶剤、アルキッド樹脂、尿素樹脂等の樹
脂、カンファ、クエン酸アセチルトリブチル等の可塑
剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、保湿剤、ビタミン類、
香料、水、アルコール、増粘剤、無機粉末、有機粉末、
色素類、増粘剤等があげられる。
本発明による皮膚外用剤の形態は、液状、乳液状、クリ
ーム状、軟膏状、粉末状、ケーキ状、ペンシル状、スチ
ック状等であることができる。
ーム状、軟膏状、粉末状、ケーキ状、ペンシル状、スチ
ック状等であることができる。
[発明の効果] 本発明に係る不均化ロジン及び/又は水添ロジンと脂肪
酸と多価アルコールとのエステルは、感作性がなく、酸
化安定性が良好であり、つやがあり、皮膚に塗布した場
合につき、もち、なじみ等の使用感触に優れ、化粧品、
医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤の油性原料として好
適である。特に部分エステルの場合、乳化剤、可溶化剤
等の界面活性剤としても有用である。
酸と多価アルコールとのエステルは、感作性がなく、酸
化安定性が良好であり、つやがあり、皮膚に塗布した場
合につき、もち、なじみ等の使用感触に優れ、化粧品、
医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤の油性原料として好
適である。特に部分エステルの場合、乳化剤、可溶化剤
等の界面活性剤としても有用である。
[実施例] 以下、本発明の製造例、精製例、試験例、実施例を挙げ
て本発明をより詳細に説明する。本発明は、これらによ
って限定されるものではない。
て本発明をより詳細に説明する。本発明は、これらによ
って限定されるものではない。
製造例−1 不均化ロジンの製造 温度計及び窒素導入管、攪拌装置、冷却管付水分離管を
備えた2lの4ツ口フラスコに市販中国産ガムロジン蒸留
物(酸化175、軟化点80℃)を1200g仕込み、窒素を通じ
ながらとかし、パラジウム−炭素0.78g(パラジウム5
%:日本エンゲルハルド株式会社)を添加し、280℃で
3時間反応後、220℃で減圧ロ過を行い、不均化ロジン
を得た。このものの酸価は167、軟化点は78℃であっ
た。
備えた2lの4ツ口フラスコに市販中国産ガムロジン蒸留
物(酸化175、軟化点80℃)を1200g仕込み、窒素を通じ
ながらとかし、パラジウム−炭素0.78g(パラジウム5
%:日本エンゲルハルド株式会社)を添加し、280℃で
3時間反応後、220℃で減圧ロ過を行い、不均化ロジン
を得た。このものの酸価は167、軟化点は78℃であっ
た。
製造例−2 水添ロジンの製造 市販中国産ガムロジン蒸留物(酸価175、軟化点80℃)6
0g及びシクロヘキサン120g、ニッケル−ケイソウ土・N
−103(ニッケル50〜52%:日揮化学製)1.5gを500mlの
ステンレス製オートクレーブに仕込み、水素置換した
後、100kg/cm2まで水素を昇圧し、250℃で4時間反応さ
せた。反応終了後、冷却し、未反応の水素を抜いた後、
ロ過により触媒を除去し、さらに希塩酸で処理した。こ
のようにして得られた水添ロジンは酸価166、軟化点120
℃であった。
0g及びシクロヘキサン120g、ニッケル−ケイソウ土・N
−103(ニッケル50〜52%:日揮化学製)1.5gを500mlの
ステンレス製オートクレーブに仕込み、水素置換した
後、100kg/cm2まで水素を昇圧し、250℃で4時間反応さ
せた。反応終了後、冷却し、未反応の水素を抜いた後、
ロ過により触媒を除去し、さらに希塩酸で処理した。こ
のようにして得られた水添ロジンは酸価166、軟化点120
℃であった。
精製例−1 不均化ロジンの精製 温度計及び空冷管を備えた2lの蒸留フラスコに製造例−
1で得た不均化ロジン(酸価167、軟化点78℃)1,200g
を仕込み、窒素気流中で200℃まで加熱、昇温し、溶解
後120℃まで冷却する。次に系を1mmHg以下で加熱昇温し
て196〜200℃/0.35mmHgの留分720gを得た。このように
して得た精製不均化ロジンは酸価180、軟化点92℃であ
った。
1で得た不均化ロジン(酸価167、軟化点78℃)1,200g
を仕込み、窒素気流中で200℃まで加熱、昇温し、溶解
後120℃まで冷却する。次に系を1mmHg以下で加熱昇温し
て196〜200℃/0.35mmHgの留分720gを得た。このように
して得た精製不均化ロジンは酸価180、軟化点92℃であ
った。
精製例−2 水添ロジンの精製 温度計及び空冷管を備えた2lの蒸留フラスコに製造例−
2で得た水添ロジン(酸価166、軟化点120℃)1,200gを
仕込み、窒素気流下で200℃まで加熱昇温し、溶解す
る。次に系を120℃まで冷却後、減圧蒸留を行ない、主
留分720g(195〜198℃/0.5mmHg)を得た。この精製水添
ロジンは酸価179、軟化点130℃であった。
2で得た水添ロジン(酸価166、軟化点120℃)1,200gを
仕込み、窒素気流下で200℃まで加熱昇温し、溶解す
る。次に系を120℃まで冷却後、減圧蒸留を行ない、主
留分720g(195〜198℃/0.5mmHg)を得た。この精製水添
ロジンは酸価179、軟化点130℃であった。
精製例−3 デヒドロアビエチン酸 精製例−1により得られた精製不均化ロジン510gをエタ
ノール1,200gに加熱溶解し、これにモノエタノールアミ
ン102gを加え30分間還流下で反応させた後、水1,200gを
加える。得られたデヒドロアビエチン酸モノエタノール
アミン塩をイソオクタン500mlで2回抽出し不ケン化物
及びジヒドロアビエチン酸塩を除いた。一昼夜放置し、
結晶をロ過し、さらにエタノール600gで3回再結晶を行
ない十分デヒドロアビエチン酸の純度を上げてから塩酸
でアミン塩を分解し、ロ過した。この結晶をエーテルに
溶解し、十分に水洗した後乾固、再度エタノール中で再
結晶をした。得られたデヒドロアビエチン酸の酸価は18
5.8、融点178℃、ガスクロマトグラフィー純度は95.2%
であった。
ノール1,200gに加熱溶解し、これにモノエタノールアミ
ン102gを加え30分間還流下で反応させた後、水1,200gを
加える。得られたデヒドロアビエチン酸モノエタノール
アミン塩をイソオクタン500mlで2回抽出し不ケン化物
及びジヒドロアビエチン酸塩を除いた。一昼夜放置し、
結晶をロ過し、さらにエタノール600gで3回再結晶を行
ない十分デヒドロアビエチン酸の純度を上げてから塩酸
でアミン塩を分解し、ロ過した。この結晶をエーテルに
溶解し、十分に水洗した後乾固、再度エタノール中で再
結晶をした。得られたデヒドロアビエチン酸の酸価は18
5.8、融点178℃、ガスクロマトグラフィー純度は95.2%
であった。
精製例−4 アビエチン酸 中国産ガムロジン(酸価170、軟化点81℃)2kgをエタノ
ール2kgをエタノール2lmlを添加して還流下で1時間反
応させた。一昼夜放置後、結晶をロ過し、さらにエタノ
ール1kgで3回再結晶し、得られた結晶を減圧下で乾燥
した。得られたアビエチン酸は酸価184.6、融点169〜17
4℃であった。
ール2kgをエタノール2lmlを添加して還流下で1時間反
応させた。一昼夜放置後、結晶をロ過し、さらにエタノ
ール1kgで3回再結晶し、得られた結晶を減圧下で乾燥
した。得られたアビエチン酸は酸価184.6、融点169〜17
4℃であった。
精製例−5 テトラヒドロアビエチン酸 精製例−4で得たアビエチン酸60g及びシクロヘキサン1
20g、触媒としてニッケル−ケイソウ土N−103(ニッケ
ル50〜52%、日揮化学(株)製)1.5gをオートクレーブ
に仕込み、水素置換した後100kg/cm2まで水素を昇圧
し、250℃で4時間反応させた。反応終了後、冷却し、
未反応の水素をぬいた後、ロ過により触媒を除去し、さ
らに希塩酸で処理した。このようにして得られた粗テト
ラヒドロアビエチン酸を濃縮し、アセトン中で2回再結
晶を行ない減圧下で乾燥した。得られたテトラヒドロア
ビエチン酸の酸価は 194.5、融点170℃、ガスクロマトグラフィー純度は99%
であった。
20g、触媒としてニッケル−ケイソウ土N−103(ニッケ
ル50〜52%、日揮化学(株)製)1.5gをオートクレーブ
に仕込み、水素置換した後100kg/cm2まで水素を昇圧
し、250℃で4時間反応させた。反応終了後、冷却し、
未反応の水素をぬいた後、ロ過により触媒を除去し、さ
らに希塩酸で処理した。このようにして得られた粗テト
ラヒドロアビエチン酸を濃縮し、アセトン中で2回再結
晶を行ない減圧下で乾燥した。得られたテトラヒドロア
ビエチン酸の酸価は 194.5、融点170℃、ガスクロマトグラフィー純度は99%
であった。
比較製造例−1 トリガムロジングリセリン 中国産ガムロジン(酸価170、軟化点81℃) 601g及びグリセリン73.8gを窒素導入管、攪拌装置、冷
却管付水分離管を備えた4ツ口2lフラスコに仕込み、23
0℃で3時間、さらに260℃で10時間反応させ、トリガム
ロジングリセリンを得た。本品の酸価は2.9、軟化点78
℃であった。
却管付水分離管を備えた4ツ口2lフラスコに仕込み、23
0℃で3時間、さらに260℃で10時間反応させ、トリガム
ロジングリセリンを得た。本品の酸価は2.9、軟化点78
℃であった。
製造例−3 ジ水添ロジンモノステアリン酸グリセリン 精製水添ロジン418g、ステアリン酸190gを用いた以外は
比較製造例−1とほぼ同様に行なった。生成物は液状で
あり、酸価は4.4であった。
比較製造例−1とほぼ同様に行なった。生成物は液状で
あり、酸価は4.4であった。
製造例−4 ジ水添ロジンモノイソステアリン酸グリセ
リン 精製水添ロジン419g、イソステアリン酸(エメリー社)
204gを用いた以外は比較製造例−1とほぼ同様に行なっ
た。生成物の酸価は4.1であった。
リン 精製水添ロジン419g、イソステアリン酸(エメリー社)
204gを用いた以外は比較製造例−1とほぼ同様に行なっ
た。生成物の酸価は4.1であった。
製造例−5 モノテトラヒドロアビエチン酸モノ2−ヘ
プチルウンデカン酸モノオレイン酸グリセリン テトラヒドロアビエチン酸203g、2−ヘプチルウンデカ
ン酸290g、オレイン酸280g、グリセリン90gを用いた以
外は比較製造例−1とほぼ同様に行なった。生成物は液
状であり、酸価は5.2であった。
プチルウンデカン酸モノオレイン酸グリセリン テトラヒドロアビエチン酸203g、2−ヘプチルウンデカ
ン酸290g、オレイン酸280g、グリセリン90gを用いた以
外は比較製造例−1とほぼ同様に行なった。生成物は液
状であり、酸価は5.2であった。
製造例−6 モノテトラヒドロアビエチン酸モノデヒド
ロアビエチン酸グリセリン テトラヒドロアビエチン酸301g、デヒドロアビエチン酸
300g、グリセリン120gを用いた以外は、比較製造例−1
とほぼ同様に行なった。生成物は液状であり、酸価は3.
1であった。
ロアビエチン酸グリセリン テトラヒドロアビエチン酸301g、デヒドロアビエチン酸
300g、グリセリン120gを用いた以外は、比較製造例−1
とほぼ同様に行なった。生成物は液状であり、酸価は3.
1であった。
製造例−7 トリ水添ロジンモノイソステアリン酸ジグ
リセリン 水添ロジン419g、イソステアリン酸(エメリー社)136
g、グリセリン90gを用いた以外は比較製造例−1とほぼ
同様に行なった。生成物の酸価は4.8であった。
リセリン 水添ロジン419g、イソステアリン酸(エメリー社)136
g、グリセリン90gを用いた以外は比較製造例−1とほぼ
同様に行なった。生成物の酸価は4.8であった。
製造例−8 モノテトラヒドロアビエチン酸ジイソステ
アリン酸トリメチロールプロパン テトラヒドロアビエチン酸135g、イソステアリン酸(エ
メリー社)272g、トリメチロールプロパン78gを用いた
以外は比較製造例−1とほぼ同様に行なった。生成物の
酸価は1.4であった。
アリン酸トリメチロールプロパン テトラヒドロアビエチン酸135g、イソステアリン酸(エ
メリー社)272g、トリメチロールプロパン78gを用いた
以外は比較製造例−1とほぼ同様に行なった。生成物の
酸価は1.4であった。
以上、代表的な合成例を記したが、本発明によれば、必
要に応じて液状〜固体まで種々の形態のエステルを得る
ことができる。
要に応じて液状〜固体まで種々の形態のエステルを得る
ことができる。
次に本発明によって得られたエステルの感作性及び安定
性について検討した。
性について検討した。
試験例−1 モルモット感作性試験 体重380〜450gの健常なハートレイ系アルビノモルモッ
トを使用し、Modified Maximization Test(Sato,Y.et
al:A modified technique of guinea pig testing to i
dentify delayed hypersensitivity allergens;Contact
Darmatitis、7、225-237、1981)に準じ行った。
トを使用し、Modified Maximization Test(Sato,Y.et
al:A modified technique of guinea pig testing to i
dentify delayed hypersensitivity allergens;Contact
Darmatitis、7、225-237、1981)に準じ行った。
まず、感作処置を次のように行った。フロインド完全ア
ジュバント(Freund′s Complete adjuvant Difco社
製:以下FCAと略す)を、剃毛したモルモット頸部に0.1
mlづつ4点皮内注射した。注射部位の角質層に「#」型
の傷をつけ、被験物質の0.1mlをリント布(トリイパッ
チテスト用絆創膏)にとり、注射部位の4ケ所に72時間
貼布した。皮内注射7日後、注射部位を剃毛し、10重量
%ラウリル硫酸ソーダ含有の白色ワセリンを0.2g塗布し
た。
ジュバント(Freund′s Complete adjuvant Difco社
製:以下FCAと略す)を、剃毛したモルモット頸部に0.1
mlづつ4点皮内注射した。注射部位の角質層に「#」型
の傷をつけ、被験物質の0.1mlをリント布(トリイパッ
チテスト用絆創膏)にとり、注射部位の4ケ所に72時間
貼布した。皮内注射7日後、注射部位を剃毛し、10重量
%ラウリル硫酸ソーダ含有の白色ワセリンを0.2g塗布し
た。
翌日、注射部位に10重量%の被験物質のアセトン溶液0.
2mlを塗布し、48時間閉塞下に置き、感作処置を終了し
た。
2mlを塗布し、48時間閉塞下に置き、感作処置を終了し
た。
誘発試験は、皮内注射21日後、各濃度の被験物質アセト
ン溶液10μlを剃毛した背部皮膚に開放下に塗布した行
った。各試験に際しては、対照動物として感作処置時
に、FCAを等量の水で乳化した乳化液のみを皮内注射し
ておいた動物に、前期同様の誘発試験を同時に行い、被
験物質の非特異的皮膚刺激性反応を区別した。
ン溶液10μlを剃毛した背部皮膚に開放下に塗布した行
った。各試験に際しては、対照動物として感作処置時
に、FCAを等量の水で乳化した乳化液のみを皮内注射し
ておいた動物に、前期同様の誘発試験を同時に行い、被
験物質の非特異的皮膚刺激性反応を区別した。
なお、感作性の評価は次の基準に従った。
++;強い感作性あり +;明らかな感作性あり −;感作性なし 試験例−2 安定性試験 100mlのスクリュー管に試料20gを入れ、50℃、1ケ月放
置後、女性パネル10名によりにおい評価を、変臭してい
るか否かで行なった。
置後、女性パネル10名によりにおい評価を、変臭してい
るか否かで行なった。
○ 変臭していない。
× 変臭している。
以上、得られたエステルについて、前記の試験法にした
がって、感作性試験及び安定性試験を実施した結果を次
表に示す。
がって、感作性試験及び安定性試験を実施した結果を次
表に示す。
酸部として不均化ロジン及び/又は水素添加ロジンと脂
肪酸を用いたものは、いずれも感作性がなく、安定性も
良好であった。
肪酸を用いたものは、いずれも感作性がなく、安定性も
良好であった。
以下に、本発明に係る皮膚外用剤の実施例を示す。
実施例−1 口紅 〈製法〉 〜を85〜95℃に加熱溶解し、このものに〜を加
えて分散させる。直ちに減圧脱気し、所定の容器に移
し、冷却固化して口紅を得た。
えて分散させる。直ちに減圧脱気し、所定の容器に移
し、冷却固化して口紅を得た。
実施例−1のジ水添ロジンモノステアリン酸グリセリン
を配合したものは皮膚に塗布した場合、使用感触やもち
が良好であり、感作性も認められなかった。また、50
℃、1ケ月、放置したものについて、女性パネル10名に
より官能によるにおい評価を行なった結果、変臭は認め
られなかった。
を配合したものは皮膚に塗布した場合、使用感触やもち
が良好であり、感作性も認められなかった。また、50
℃、1ケ月、放置したものについて、女性パネル10名に
より官能によるにおい評価を行なった結果、変臭は認め
られなかった。
一方、比較例−1のトリガムロジングリセリンを配合し
たものは皮膚に塗布した場合、使用感触が良好であった
が、弱い感作性が認められた。また、50℃、1カ月、放
置したものについて、女性パネル10名により官能による
におい評価を行なった結果、変臭が認められた。
たものは皮膚に塗布した場合、使用感触が良好であった
が、弱い感作性が認められた。また、50℃、1カ月、放
置したものについて、女性パネル10名により官能による
におい評価を行なった結果、変臭が認められた。
実施例−2 口紅 〈製法〉 〜を85〜95℃に加熱溶解し、このものに、を加
えて分散させる。直ちに減圧脱気し、所定の容器に移
し、冷却固化して口紅を得た。
えて分散させる。直ちに減圧脱気し、所定の容器に移
し、冷却固化して口紅を得た。
実施例−2の口紅は皮膚に塗布した場合、ツヤがあり、
使用感触が良好であり、感作性も認められなかった。ま
た、50℃、1ケ月放置したものについて、女性パネル10
名により官能によるにおいて評価を行なった結果、変臭
は認められなかった。
使用感触が良好であり、感作性も認められなかった。ま
た、50℃、1ケ月放置したものについて、女性パネル10
名により官能によるにおいて評価を行なった結果、変臭
は認められなかった。
一方、比較例−2の口紅は、皮膚に塗布した場合、ツヤ
があり使用感触が良好であったが、弱い感作性が認めら
れた。また、50℃、1ケ月放置したものについて、女性
パネル10名により官能によるにおい評価を行なった結
果、変臭が認められた。
があり使用感触が良好であったが、弱い感作性が認めら
れた。また、50℃、1ケ月放置したものについて、女性
パネル10名により官能によるにおい評価を行なった結
果、変臭が認められた。
実施例−3 アイシャドー タルク 19 % マイカ 10 雲母チタン合成パール 60 赤色226号 0.1 青色404号 1.0 流動パラフィン 4 モノテトラヒドロアビエチン酸モノ2−ヘプチルウ
ンデカン酸モノオレイン酸グリセリン(製造例−5)4
セスキオレイン酸ソルビタン 1 防腐剤 適量 香料 適量 〈製法〉 からをヘンシェルミキサーにて混合し、あらかじ
め、80℃で加熱溶解した〜をふきつけて、さらにヘ
ンシェルミキサーにて混合する。ついでアトマイザーで
粉砕し、篩処理後、中更に圧縮成型してプレスト状アイ
シャドーを得た。
ンデカン酸モノオレイン酸グリセリン(製造例−5)4
セスキオレイン酸ソルビタン 1 防腐剤 適量 香料 適量 〈製法〉 からをヘンシェルミキサーにて混合し、あらかじ
め、80℃で加熱溶解した〜をふきつけて、さらにヘ
ンシェルミキサーにて混合する。ついでアトマイザーで
粉砕し、篩処理後、中更に圧縮成型してプレスト状アイ
シャドーを得た。
実施例−3で得たアイシャドーは、耐衝撃性が強く、皮
膚に塗布した場合、使用感触が良好であり、しかも感作
性も認められなかった。また、50℃、1ケ月放置後でも
変臭は認められなった。
膚に塗布した場合、使用感触が良好であり、しかも感作
性も認められなかった。また、50℃、1ケ月放置後でも
変臭は認められなった。
実施例−4 マッサージクリーム パラフィン 4.0% マイクロクリスタリンワックス 6.0 ミツロウ 6.0 ワセリン 14.0 流動パラフィン 37.5 モノテトラヒドロアビエチン酸モノデヒドロアビエ
チン酸グリセリン(製造例−6) 5.0 セスキオレイン酸ソルビタン 3.7 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレ
イン酸エステル 0.8 香料 0.5 防腐剤、酸化防止剤 適量 石けん粉末 0.3 精製水 22.2 〈製法〉 精製水に石けん粉末を加えて加熱し、70℃に保つ。他の
成分を混合し、加熱溶解して70℃にする。この油相部に
前述の水相部を加えて予備乳化を行った後、ホモミキサ
ーで均一に乳化し、熱交換器により室温付近まで冷却す
る。
チン酸グリセリン(製造例−6) 5.0 セスキオレイン酸ソルビタン 3.7 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレ
イン酸エステル 0.8 香料 0.5 防腐剤、酸化防止剤 適量 石けん粉末 0.3 精製水 22.2 〈製法〉 精製水に石けん粉末を加えて加熱し、70℃に保つ。他の
成分を混合し、加熱溶解して70℃にする。この油相部に
前述の水相部を加えて予備乳化を行った後、ホモミキサ
ーで均一に乳化し、熱交換器により室温付近まで冷却す
る。
実施例−5 乳液 ポリエチレングリコール1,500 3.0% トリエタノールアミン 1.0 精製水 73.5 トリ水添ロジンモノイソステアリン酸ジグリセリン
(製造例−7) 6.0 ステアリン酸 2.5 セチルアルコール 1.5 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレート 2.0 香料 0.5 防腐剤 適量 〈製法〉 〜を混合し70℃に保つ。次に〜を混合して加熱
溶解して70℃に保つ。〜の混合物に〜の混合物
を加え予備乳化を行ない、ホモミキサーで均一に乳化
し、乳化後攪拌しながら30℃まで冷却する。
(製造例−7) 6.0 ステアリン酸 2.5 セチルアルコール 1.5 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレート 2.0 香料 0.5 防腐剤 適量 〈製法〉 〜を混合し70℃に保つ。次に〜を混合して加熱
溶解して70℃に保つ。〜の混合物に〜の混合物
を加え予備乳化を行ない、ホモミキサーで均一に乳化
し、乳化後攪拌しながら30℃まで冷却する。
この乳液は皮膚になじみやすく、使用感触が良好であ
り、感作性も認められなかった。また50℃、1ケ月、放
置したものについて、女性パネル10名により官能による
におい評価を行なった結果、変臭は認められなかった。
り、感作性も認められなかった。また50℃、1ケ月、放
置したものについて、女性パネル10名により官能による
におい評価を行なった結果、変臭は認められなかった。
実施例−6 ファウンディション カオリン 10.0% 二酸化チタン 17.0 亜鉛華 8.0 酸化鉄(赤) 2.0 酸化鉄(黄) 4.7 酸化鉄(黒) 0.3 ジテトラヒドロアビエチン酸モノステアリン酸トリ
メチロールプロパン 15.0 ミリスチン酸2−オクチルドデシル 8.0 流動パラフィン 33.0 ソルビタンセスキオレート 2.0 香料 適量 防腐剤、酸化防止剤 適量 〈製法〉 二酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄を混合し粉砕機で処理す
る(粉末部)。粉末部に流動パラフィンの一部とソルビ
タンセスキオレートを加えホモミキサーで均一に分散
し、他の成分を加熱融解して加え容器に充填して40℃ま
で冷却する。
メチロールプロパン 15.0 ミリスチン酸2−オクチルドデシル 8.0 流動パラフィン 33.0 ソルビタンセスキオレート 2.0 香料 適量 防腐剤、酸化防止剤 適量 〈製法〉 二酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄を混合し粉砕機で処理す
る(粉末部)。粉末部に流動パラフィンの一部とソルビ
タンセスキオレートを加えホモミキサーで均一に分散
し、他の成分を加熱融解して加え容器に充填して40℃ま
で冷却する。
このファウンデイションは付着力が強く、感作性もな
く、安定性が良好であった。
く、安定性が良好であった。
実施例−7 シャンプー ポリオキシエチレン(3モル)ラウリルエーテル硫
酸ナトリウム(30%水溶液) 30.0% ラウリル硫酸ナトリウム(30%水溶液) 15.0 エチレングリコールモノステアレート 3.0 ラウロイルジエタノールアミド 2.0 モノテトラヒドロアビエチン酸モノ2−ヘプチルウ
ンデカン酸モノオレイン酸グリセリン(製造例−5)1.
0 タン白質誘導体 3.0 精製水 46.0 香料 適量 染料 適量 防腐剤 適量 〈製法〉 精製水を加熱し、これに他の成分を加えて溶解しよくか
きまぜた後ゆっくり冷却する。
酸ナトリウム(30%水溶液) 30.0% ラウリル硫酸ナトリウム(30%水溶液) 15.0 エチレングリコールモノステアレート 3.0 ラウロイルジエタノールアミド 2.0 モノテトラヒドロアビエチン酸モノ2−ヘプチルウ
ンデカン酸モノオレイン酸グリセリン(製造例−5)1.
0 タン白質誘導体 3.0 精製水 46.0 香料 適量 染料 適量 防腐剤 適量 〈製法〉 精製水を加熱し、これに他の成分を加えて溶解しよくか
きまぜた後ゆっくり冷却する。
このシャンプーはしっとりとした仕上りであった。
実施例−8 ポマード ヒマシ油 85% ジ水添ロジンモノステアリン酸グリセリン(製造例
−3) 3 モクロウ 10 香料 2 染料・酸化防止剤 適量 〈製法〉 〜及び酸化防止剤を混合し加熱溶解する。これに香
料、染料を加えバットに流し込み、静かに氷上で急冷し
固化させる。
−3) 3 モクロウ 10 香料 2 染料・酸化防止剤 適量 〈製法〉 〜及び酸化防止剤を混合し加熱溶解する。これに香
料、染料を加えバットに流し込み、静かに氷上で急冷し
固化させる。
このポマードは良好な透明性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 秀之 神奈川県横浜市旭区二俣川1―64 マイン コーポ514号 審査官 池田 正人
Claims (1)
- 【請求項1】不均化ロジン及び/又は水添ロジンと、脂
肪酸と、多価アルコールとからなるエステルを含有する
ことを特徴とする皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1376187A JPH0798730B2 (ja) | 1987-01-23 | 1987-01-23 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1376187A JPH0798730B2 (ja) | 1987-01-23 | 1987-01-23 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63183513A JPS63183513A (ja) | 1988-07-28 |
JPH0798730B2 true JPH0798730B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=11842236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1376187A Expired - Fee Related JPH0798730B2 (ja) | 1987-01-23 | 1987-01-23 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0798730B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020080795A1 (ko) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | (주)아모레퍼시픽 | 미네랄코티코이드 수용체 활성 저해용 조성물 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU641466B2 (en) * | 1990-01-19 | 1993-09-23 | Shiseido Company Ltd. | Dermatologic preparation |
JP3497335B2 (ja) * | 1996-11-12 | 2004-02-16 | 株式会社資生堂 | 口紅用組成物 |
KR101608258B1 (ko) * | 2009-02-27 | 2016-04-04 | (주)아모레퍼시픽 | 송진 추출물, 적송엽 추출물 및 적송근 추출물을 함유하는 피부 보습용 화장료 조성물 |
KR101349248B1 (ko) * | 2012-05-24 | 2014-01-13 | (주)아모레퍼시픽 | 탈수소 아비에틱산을 유효성분으로 함유하는 항노화용 조성물 |
-
1987
- 1987-01-23 JP JP1376187A patent/JPH0798730B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020080795A1 (ko) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | (주)아모레퍼시픽 | 미네랄코티코이드 수용체 활성 저해용 조성물 |
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Publication number | Publication date |
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JPS63183513A (ja) | 1988-07-28 |
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