JP2001163764A - 植物ステロールワックス、その製造法およびそれを用いた皮膚外用剤 - Google Patents
植物ステロールワックス、その製造法およびそれを用いた皮膚外用剤Info
- Publication number
- JP2001163764A JP2001163764A JP2000290569A JP2000290569A JP2001163764A JP 2001163764 A JP2001163764 A JP 2001163764A JP 2000290569 A JP2000290569 A JP 2000290569A JP 2000290569 A JP2000290569 A JP 2000290569A JP 2001163764 A JP2001163764 A JP 2001163764A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- wax
- plant sterol
- sterol wax
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 皮膚外用剤として有用なフィトステロール、
フィトステロール脂肪酸エステル、炭化水素を主成分と
してなる植物ステロールワックス、これを工業的に効率
よくかつ安価に製造する方法およびこの植物ステロール
ワックスを含む皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 植物油脱臭留出物を真空蒸留して揮発成
分を分離して前記植物ステロールワックスを製造する。
得られた植物ステロールワックスに、乳化剤及び/又は
希釈剤とを配合して皮膚外用剤とする。
フィトステロール脂肪酸エステル、炭化水素を主成分と
してなる植物ステロールワックス、これを工業的に効率
よくかつ安価に製造する方法およびこの植物ステロール
ワックスを含む皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 植物油脱臭留出物を真空蒸留して揮発成
分を分離して前記植物ステロールワックスを製造する。
得られた植物ステロールワックスに、乳化剤及び/又は
希釈剤とを配合して皮膚外用剤とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物ステロールワ
ックス、その製造法および植物ステロールワックスを用
いた皮膚外用剤に関するものである。
ックス、その製造法および植物ステロールワックスを用
いた皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、クリーム、乳液の油性成分とし
てはワセリン、流動パラフィン、パラフィンワックス等
の鉱物系の原料や動物由来のラノリン等が配合されてい
た。最近、植物由来の素材が好まれる傾向がある。
てはワセリン、流動パラフィン、パラフィンワックス等
の鉱物系の原料や動物由来のラノリン等が配合されてい
た。最近、植物由来の素材が好まれる傾向がある。
【0003】ステロールは脊椎動物から植物、酵母、藻
類にいたるほとんどすべての生物に存在し、コレステロ
ールは動物牲のステロールとして知られている。一方、
植物には、β−シトステロール、カンペステロール、ス
チグマステロール、ブラシカステロールなどが存在し、
植物ステロール(フィトステロール)と呼ばれている。
類にいたるほとんどすべての生物に存在し、コレステロ
ールは動物牲のステロールとして知られている。一方、
植物には、β−シトステロール、カンペステロール、ス
チグマステロール、ブラシカステロールなどが存在し、
植物ステロール(フィトステロール)と呼ばれている。
【0004】コレステロールが皮膚において非常に重要
な役割を演じていることが認められつつある。コレステ
ロールは角質細胞間でセラミド、脂肪酸とともにラメラ
構造を形成し、外界からの剌激に対する防御や内部から
の水分の蒸散を抑制するバリアー機能を持つ重要な成分
である。
な役割を演じていることが認められつつある。コレステ
ロールは角質細胞間でセラミド、脂肪酸とともにラメラ
構造を形成し、外界からの剌激に対する防御や内部から
の水分の蒸散を抑制するバリアー機能を持つ重要な成分
である。
【0005】フィトステロールは植物の原形質膜の構成
成分であり、動物における細胞膜構成成分であるコレス
テロールと同様の役割を担っていると考えられ、化粧品
原料としても注目されている。
成分であり、動物における細胞膜構成成分であるコレス
テロールと同様の役割を担っていると考えられ、化粧品
原料としても注目されている。
【0006】このようにスキンケアにおけるステロール
の重要牲は認識されてきているが、コレステロールは約
149℃と高融点であり、フィトステロールにしてもほ
とんど似た融点であり、油剤への溶解性が低く、結晶が
析出しやすいため、決して化粧品に使用しやすい原料と
は言い難かった。
の重要牲は認識されてきているが、コレステロールは約
149℃と高融点であり、フィトステロールにしてもほ
とんど似た融点であり、油剤への溶解性が低く、結晶が
析出しやすいため、決して化粧品に使用しやすい原料と
は言い難かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ステロールは脂肪酸エ
ステルになることで融点が下がり、油剤への溶解性もよ
くなる。種々のステロール脂肪酸エステルは抱水性が高
く、エモリエント剤として各種皮膚外用剤に使用されて
いる。このようにステロールは誘導体になることで、皮
膚外用剤への利用が開けると考えられる。しかしステロ
ールにしても、またはステロール脂肪酸エステルにして
も各々を単独に調製するには工業的に高価なものにな
り、広く皮膚外用剤に利用していくには難しい面が伴っ
た。
ステルになることで融点が下がり、油剤への溶解性もよ
くなる。種々のステロール脂肪酸エステルは抱水性が高
く、エモリエント剤として各種皮膚外用剤に使用されて
いる。このようにステロールは誘導体になることで、皮
膚外用剤への利用が開けると考えられる。しかしステロ
ールにしても、またはステロール脂肪酸エステルにして
も各々を単独に調製するには工業的に高価なものにな
り、広く皮膚外用剤に利用していくには難しい面が伴っ
た。
【0008】本発明の第1の目的は、皮膚外用剤として
有用なステロールに富む植物ステロールワックスを効率
よくかつ安価に製造する方法を提供することであり、本
発明の第2の目的は、この植物ステロールワックスを用
いた使用感、安定性のよいクリーム、ローション等の皮
膚外用剤を提供することである。
有用なステロールに富む植物ステロールワックスを効率
よくかつ安価に製造する方法を提供することであり、本
発明の第2の目的は、この植物ステロールワックスを用
いた使用感、安定性のよいクリーム、ローション等の皮
膚外用剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記従来
技術の課題を解決すべく、ステロールが皮膚にとって重
要な成分であるとの観点より、ステロールの有効な皮膚
外用剤への利用法について鋭意研究を行い、大豆、ナタ
ネ、綿実、トウモロコシ、ヒマワリ等植物油脂精製工程
で発生する植物油脱臭留出物あるいはこの植物油脱臭留
出物からビタミンE(トコフェロール)を抽出、分離、
精製する際に得られる副産物を利用して、蒸留、脱色、
脱臭などを行うことにより、皮膚外用剤として有用なフ
ィトステロール、フィトステロール脂肪酸エステル、炭
化水素を主成分としてなる混合物(以下、植物ステロー
ルワックスという。)を工業的に有利に得ることができ
ることを見い出して、本発明を成すに至った。
技術の課題を解決すべく、ステロールが皮膚にとって重
要な成分であるとの観点より、ステロールの有効な皮膚
外用剤への利用法について鋭意研究を行い、大豆、ナタ
ネ、綿実、トウモロコシ、ヒマワリ等植物油脂精製工程
で発生する植物油脱臭留出物あるいはこの植物油脱臭留
出物からビタミンE(トコフェロール)を抽出、分離、
精製する際に得られる副産物を利用して、蒸留、脱色、
脱臭などを行うことにより、皮膚外用剤として有用なフ
ィトステロール、フィトステロール脂肪酸エステル、炭
化水素を主成分としてなる混合物(以下、植物ステロー
ルワックスという。)を工業的に有利に得ることができ
ることを見い出して、本発明を成すに至った。
【0010】本発明の請求項1は、フィトステロール、
フィトステロール脂肪酸エステル及び炭化水素を主成分
とする植物ステロールワックスに関するものである。本
発明の請求項2は、フィトステロール、フィトステロー
ル脂肪酸エステル及び炭化水素の含有割合が各々5〜2
5%,35〜55%、10〜30%であることを特徴と
する請求項1記載の植物ステロールワックスに関するも
のである。
フィトステロール脂肪酸エステル及び炭化水素を主成分
とする植物ステロールワックスに関するものである。本
発明の請求項2は、フィトステロール、フィトステロー
ル脂肪酸エステル及び炭化水素の含有割合が各々5〜2
5%,35〜55%、10〜30%であることを特徴と
する請求項1記載の植物ステロールワックスに関するも
のである。
【0011】本発明の請求項3は、請求項1又は2に記
載の植物ステロールワックスを含有する皮膚外用剤に関
するものである。本発明の請求項4は、植物ステロ−ル
ワックスに乳化剤及び/または希釈剤を配合することに
より得られる、使用感、安定性に優れたクリ−ム、ロ−
ション等の乳化組成物からなる請求項3に記載の皮膚外
用剤に関するものである。
載の植物ステロールワックスを含有する皮膚外用剤に関
するものである。本発明の請求項4は、植物ステロ−ル
ワックスに乳化剤及び/または希釈剤を配合することに
より得られる、使用感、安定性に優れたクリ−ム、ロ−
ション等の乳化組成物からなる請求項3に記載の皮膚外
用剤に関するものである。
【0012】本発明の請求項5は、植物油脱臭留出物か
らトコフェロ−ルを抽出した残渣を蒸留・脱色・脱臭す
る工程を経ることによる植物ステロ−ルワックスの製造
方法に関するものである。なお、本発明に係わる皮膚外
用剤とは、化粧料、医薬品、医薬部外品を包含するもの
である。
らトコフェロ−ルを抽出した残渣を蒸留・脱色・脱臭す
る工程を経ることによる植物ステロ−ルワックスの製造
方法に関するものである。なお、本発明に係わる皮膚外
用剤とは、化粧料、医薬品、医薬部外品を包含するもの
である。
【0013】
【本発明の実施の形態】本発明で原料として用いる植物
油脱臭留出物は、大豆、ナタネ、綿実、トウモロコシ、
ヒマワリ等植物油脂精製工程で発生するものであり、さ
らに詳しくは植物油脱臭留出物は植物油の脱臭工程で水
蒸気蒸留を行う際に水蒸気に伴われて留出する留出物で
ある。植物油脱臭留出物にはトコフェロール、フィトス
テロール、フィトステロール脂肪酸エステル、炭化水素
などが含まれている。
油脱臭留出物は、大豆、ナタネ、綿実、トウモロコシ、
ヒマワリ等植物油脂精製工程で発生するものであり、さ
らに詳しくは植物油脱臭留出物は植物油の脱臭工程で水
蒸気蒸留を行う際に水蒸気に伴われて留出する留出物で
ある。植物油脱臭留出物にはトコフェロール、フィトス
テロール、フィトステロール脂肪酸エステル、炭化水素
などが含まれている。
【0014】本発明においては、植物油脱臭留出物を原
料としてそのまま使用してもよいが、植物油脱臭留出物
からトコフェロールを抽出、分離、精製する際に得られ
る副産物を利用しても、植物油脱臭留出物とこの副産物
の混合物を利用してもよい(以下これらをまとめて植物
油脱臭留出物と称する場合がある)。これらの中でも植
物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精製
した副産物は好ましく使用できる。
料としてそのまま使用してもよいが、植物油脱臭留出物
からトコフェロールを抽出、分離、精製する際に得られ
る副産物を利用しても、植物油脱臭留出物とこの副産物
の混合物を利用してもよい(以下これらをまとめて植物
油脱臭留出物と称する場合がある)。これらの中でも植
物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精製
した副産物は好ましく使用できる。
【0015】植物油脱臭留出物からトコフェロールを抽
出、分離、精製する際に得られる副産物を蒸留、脱色、
脱臭などを行うことにより、皮膚外用剤として有用なフ
ィトステロール、フィトステロール脂肪酸エステル、炭
化水素が濃縮されて含まれる混合物を得ることができ
る。
出、分離、精製する際に得られる副産物を蒸留、脱色、
脱臭などを行うことにより、皮膚外用剤として有用なフ
ィトステロール、フィトステロール脂肪酸エステル、炭
化水素が濃縮されて含まれる混合物を得ることができ
る。
【0016】また植物油脱臭留出物をそのまま使用して
蒸留、脱色、脱臭などを行うことにより、皮膚外用剤と
して有用なフィトステロール、フィトステロール脂肪酸
エステル、炭化水素以外にさらにトコフェロールが濃縮
されて含まれる混合物を得ることができる。
蒸留、脱色、脱臭などを行うことにより、皮膚外用剤と
して有用なフィトステロール、フィトステロール脂肪酸
エステル、炭化水素以外にさらにトコフェロールが濃縮
されて含まれる混合物を得ることができる。
【0017】フィトステロールとは、植物界に分布し、
単一物質ではなく、主にβ−シトステロール、カンペス
テロール、スチグマステロール、ブラシカステロールか
らなる。フィトステロール脂肪酸エステルとは、前記フ
ィトステロールと脂肪酸のエステルであり、脂肪酸は植
物油脂を構成する脂肪酸である。
単一物質ではなく、主にβ−シトステロール、カンペス
テロール、スチグマステロール、ブラシカステロールか
らなる。フィトステロール脂肪酸エステルとは、前記フ
ィトステロールと脂肪酸のエステルであり、脂肪酸は植
物油脂を構成する脂肪酸である。
【0018】炭化水素とは、植物油脱臭留出物に含まれ
るスクアレン、スクワランなどを包含する炭化水素から
真空蒸留により低分子の炭化水素を除いた成分である。
以下に、植物油脱臭留出物からトコフェロールを抽出、
分離、精製する際に得られる副産物を利用して植物ステ
ロールワックスを製造する場合について、好ましい製造
法の例を示す。
るスクアレン、スクワランなどを包含する炭化水素から
真空蒸留により低分子の炭化水素を除いた成分である。
以下に、植物油脱臭留出物からトコフェロールを抽出、
分離、精製する際に得られる副産物を利用して植物ステ
ロールワックスを製造する場合について、好ましい製造
法の例を示す。
【0019】先ず、第1の工程で、前記副産物を真空蒸
留して揮発分を分離する。真空蒸留の条件は揮発分を分
離できる条件であればよいが、真空度1Torr〜0.005Tor
r、好ましくは0.9Torr〜0.01Torr、150〜160℃、好まし
くは152〜158℃にて行うことが望ましい。使用する蒸留
機は真空蒸留できる装置であれば限定されるものではな
い。
留して揮発分を分離する。真空蒸留の条件は揮発分を分
離できる条件であればよいが、真空度1Torr〜0.005Tor
r、好ましくは0.9Torr〜0.01Torr、150〜160℃、好まし
くは152〜158℃にて行うことが望ましい。使用する蒸留
機は真空蒸留できる装置であれば限定されるものではな
い。
【0020】そして第1の工程で揮発分を分離した蒸留
残渣にヘキサンを添加して溶解し、不溶解成分を濾過
し、吸着剤を添加して攪拌するなどして脱色する。脱色
する方法はこれに限定されず、カラムに吸着剤を充填
し、蒸留残渣をヘキサンに溶解した溶液を通液し、ヘキ
サンで洗浄する方法で行うこともできる。吸着剤として
は、活性白土、酸性白土、シリカゲル等の一般的な油脂
の脱色に用いることのできる脱色剤を用いることができ
る。
残渣にヘキサンを添加して溶解し、不溶解成分を濾過
し、吸着剤を添加して攪拌するなどして脱色する。脱色
する方法はこれに限定されず、カラムに吸着剤を充填
し、蒸留残渣をヘキサンに溶解した溶液を通液し、ヘキ
サンで洗浄する方法で行うこともできる。吸着剤として
は、活性白土、酸性白土、シリカゲル等の一般的な油脂
の脱色に用いることのできる脱色剤を用いることができ
る。
【0021】吸着剤による脱色のみでは、得られる植物
ステロ−ルワックスの色調は赤味がある。そこでさらに
色調をよくするため、樹脂を用いた脱色操作をすること
により、淡黄色の植物ステロ−ルワックスを製造するこ
とができる。脱色する方法は、カラムに樹脂を充填し、
非極性溶媒好ましくはヘキサンに溶解した溶液を通液
し、同じ溶媒で洗浄する方法で行うことができる。
ステロ−ルワックスの色調は赤味がある。そこでさらに
色調をよくするため、樹脂を用いた脱色操作をすること
により、淡黄色の植物ステロ−ルワックスを製造するこ
とができる。脱色する方法は、カラムに樹脂を充填し、
非極性溶媒好ましくはヘキサンに溶解した溶液を通液
し、同じ溶媒で洗浄する方法で行うことができる。
【0022】上記操作において使用できる樹脂の種類と
しては、デュオライトXAD−761、XAD−7、デュオ
ライトA−7、ダイヤイオンHP−2MG、HP−1M
G、ダウオプティポア等の中極性の吸着樹脂が脱色に効
果的であるが、特にこれらの吸着樹脂に縛られるもので
はない。また樹脂を利用した脱色操作を入れることによ
り、油臭いにおいはほとんどなくなり、植物ステロ−ル
ワックスの利用用途は非常に広がると言える。
しては、デュオライトXAD−761、XAD−7、デュオ
ライトA−7、ダイヤイオンHP−2MG、HP−1M
G、ダウオプティポア等の中極性の吸着樹脂が脱色に効
果的であるが、特にこれらの吸着樹脂に縛られるもので
はない。また樹脂を利用した脱色操作を入れることによ
り、油臭いにおいはほとんどなくなり、植物ステロ−ル
ワックスの利用用途は非常に広がると言える。
【0023】そして脱色後、水を吹き込むことにより脱
臭する。好ましくは真空度10Torr〜0.1Torr、より好ま
しくは8Torr〜0.5Torr、150〜160℃、より好ましくは15
2〜158℃にて水を吹き込むことにより脱臭するのが望ま
しい。
臭する。好ましくは真空度10Torr〜0.1Torr、より好ま
しくは8Torr〜0.5Torr、150〜160℃、より好ましくは15
2〜158℃にて水を吹き込むことにより脱臭するのが望ま
しい。
【0024】以上の工程を経ることにより、皮膚外用剤
として有用なフィトステロール、フィトステロール脂肪
酸エステル、炭化水素を濃縮して含む混合物を効率よ
く、かつ安価に得ることができ、各々の含有割合は5〜2
5%、35〜55%、10〜30%になる。
として有用なフィトステロール、フィトステロール脂肪
酸エステル、炭化水素を濃縮して含む混合物を効率よ
く、かつ安価に得ることができ、各々の含有割合は5〜2
5%、35〜55%、10〜30%になる。
【0025】フィトステロール、フィトステロール脂肪
酸エステル、炭化水素は混合物中に凡そ60重量%〜95重
量%の高濃度で含まれる。これらが高濃度で含まれるこ
とにより皮膚外用剤としての用途が広がるとともに、フ
ィトステロ−ルが高濃度で含まれると抗炎症効果も期待
できる。
酸エステル、炭化水素は混合物中に凡そ60重量%〜95重
量%の高濃度で含まれる。これらが高濃度で含まれるこ
とにより皮膚外用剤としての用途が広がるとともに、フ
ィトステロ−ルが高濃度で含まれると抗炎症効果も期待
できる。
【0026】本発明により製造される植物ステロールワ
ックスと、乳化剤、希釈剤としての高級アルコールを配
合することにより、使用感、安定性に優れたクリーム、
ローシヨン等の乳化組成物から成る皮膚外用剤を得るこ
とができる。
ックスと、乳化剤、希釈剤としての高級アルコールを配
合することにより、使用感、安定性に優れたクリーム、
ローシヨン等の乳化組成物から成る皮膚外用剤を得るこ
とができる。
【0027】乳化剤としては一般的なものを使用するこ
とができるが、好ましくはポリオキシエチレンアルキル
エーテルがよく、酸化エチレンの付加モル数、アルキル
基の種類によりHLB値は異なるが、特にHLB値18付
近が好ましい。
とができるが、好ましくはポリオキシエチレンアルキル
エーテルがよく、酸化エチレンの付加モル数、アルキル
基の種類によりHLB値は異なるが、特にHLB値18付
近が好ましい。
【0028】希釈剤として配合する代表的な高級アルコ
ールとしては、セタノ一ル、セトステアリルアルコー
ル、ステアリルアルコール等があり、本発明により製造
される植物ステロールワックスと等量配合することによ
り、乳化が容易になり、使用感が改善される。
ールとしては、セタノ一ル、セトステアリルアルコー
ル、ステアリルアルコール等があり、本発明により製造
される植物ステロールワックスと等量配合することによ
り、乳化が容易になり、使用感が改善される。
【0029】なお、本発明の皮膚外用剤には、通常皮膚
外用剤に用いられる成分、例えば、水;粉体;ラノリ
ン、ミンク油、馬油、アーモンド油、ヒマシ油、ホホバ
油、メドフォーム油、オリーブ油等の動・植物油脂類;
固形パラフィン、セレシン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナ
ウバロウ等の鉱物、動・植物由来のワックス類;流動パ
ラフィン、スクアラン等の炭化水素油;ラウリン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類;ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレングリコール、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソオク
タン酸セトステアリル、イソステアリン酸アルキルエス
テル等の合成油;ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油
脂肪酸アシル−L−グルタミン酸塩、ポリオキシエチレ
ン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界
面活性剤類;グリセリン、ソルビット、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコー
ル類;エタノ一ル等の低級アルコール類;ヒアルロン酸
塩、ピロリドンカルボン酸塩、加水分解コラーゲン液等
の保湿剤;カチオン化デキストラン等のカチオンリンス
剤類;海藻エキス、カラギーナン、キサンタンガム、ポ
リビニルアルコール、カルボギシビニルボリマー等の増
粘剤類;オキシ安息香酸アルキルエステル類、塩化セチ
ルピリジニウム、塩化べンザルコニウム、塩化アルキル
トリメチルアンモニウム、フェノキシエタノ一ル、トリ
クロサン、トリクロロカルバニリド、ジンクピリチオン
等の防腐・殺菌剤;胎盤抽出物、鶏冠抽出物、アルニカ
エキス、アロエエキス、海藻エキス、カモミラエキス、
カンゾウエキス、キナエキス、ニンニクエキス、メリッ
サエキス等の動・植物抽出工キス類;紫外線吸収剤、酸
化防止剤、キレート剤、香料、色素等が本発明の皮膚外
用剤の所期の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。
外用剤に用いられる成分、例えば、水;粉体;ラノリ
ン、ミンク油、馬油、アーモンド油、ヒマシ油、ホホバ
油、メドフォーム油、オリーブ油等の動・植物油脂類;
固形パラフィン、セレシン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナ
ウバロウ等の鉱物、動・植物由来のワックス類;流動パ
ラフィン、スクアラン等の炭化水素油;ラウリン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類;ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレングリコール、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソオク
タン酸セトステアリル、イソステアリン酸アルキルエス
テル等の合成油;ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油
脂肪酸アシル−L−グルタミン酸塩、ポリオキシエチレ
ン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界
面活性剤類;グリセリン、ソルビット、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコー
ル類;エタノ一ル等の低級アルコール類;ヒアルロン酸
塩、ピロリドンカルボン酸塩、加水分解コラーゲン液等
の保湿剤;カチオン化デキストラン等のカチオンリンス
剤類;海藻エキス、カラギーナン、キサンタンガム、ポ
リビニルアルコール、カルボギシビニルボリマー等の増
粘剤類;オキシ安息香酸アルキルエステル類、塩化セチ
ルピリジニウム、塩化べンザルコニウム、塩化アルキル
トリメチルアンモニウム、フェノキシエタノ一ル、トリ
クロサン、トリクロロカルバニリド、ジンクピリチオン
等の防腐・殺菌剤;胎盤抽出物、鶏冠抽出物、アルニカ
エキス、アロエエキス、海藻エキス、カモミラエキス、
カンゾウエキス、キナエキス、ニンニクエキス、メリッ
サエキス等の動・植物抽出工キス類;紫外線吸収剤、酸
化防止剤、キレート剤、香料、色素等が本発明の皮膚外
用剤の所期の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。
【0030】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。なお、実施例5〜
11に皮膚外用剤の製造例を示しているが、各皮膚外用
剤の効果については、第三者の医療機関において被験者
17人に使用した結果を記載している。
するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。なお、実施例5〜
11に皮膚外用剤の製造例を示しているが、各皮膚外用
剤の効果については、第三者の医療機関において被験者
17人に使用した結果を記載している。
【0031】(実施例1) 植物ステロールワックスの製
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精
製した副産物1,695gを蒸留機に仕込み、真空度0.87Tor
r〜0.006Torr、温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として1,120g留出させる。蒸留残渣に
ヘキサン2,300mlを加えて攪拌し、不溶解分は濾過にて
除去後、活性白土60gを加えて30分間攪拌後、濾過、濃
縮する。次に真空度10Torr〜0.1Torr、温度150〜160℃
にて、水30mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操作に
より550gの淡黄色〜淡褐色のペースト状のオイル(本
発明の植物ステロールワックス)が得られた。このオイ
ルは酸価0.3、ケン化価48.5であり、ステロール、ステ
ロール脂肪酸エステル、炭化水素の割合は、18.5%、4
1.4%、15.7%であった。
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精
製した副産物1,695gを蒸留機に仕込み、真空度0.87Tor
r〜0.006Torr、温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として1,120g留出させる。蒸留残渣に
ヘキサン2,300mlを加えて攪拌し、不溶解分は濾過にて
除去後、活性白土60gを加えて30分間攪拌後、濾過、濃
縮する。次に真空度10Torr〜0.1Torr、温度150〜160℃
にて、水30mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操作に
より550gの淡黄色〜淡褐色のペースト状のオイル(本
発明の植物ステロールワックス)が得られた。このオイ
ルは酸価0.3、ケン化価48.5であり、ステロール、ステ
ロール脂肪酸エステル、炭化水素の割合は、18.5%、4
1.4%、15.7%であった。
【0032】(実施例2) 植物ステロールワックスの製
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精
製した副産物2,021gを蒸留機に仕込み、真空度0.80Tor
r〜0.005Torr、温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として1,427g留出させる。蒸留残渣に
ヘキサン2,400mlを加えて攪拌し、不溶解分は濾過に
て、除去後、活性白土60gを加えて30分間攪拌後、濾
過、濃縮する。次に真空度10Torr〜0.1Torr、温度150〜
160℃にて、水30mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操
作により570gの淡黄色〜淡褐色のペースト状のオイル
(本発明の植物ステロールワックス)が得られた。この
オイルは酸価0.2、ケン化価49.7であり、ステロール、
ステロール脂肪酸エステル、炭化水素の割合は、17.3
%、41.1%、21.0%であった。
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精
製した副産物2,021gを蒸留機に仕込み、真空度0.80Tor
r〜0.005Torr、温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として1,427g留出させる。蒸留残渣に
ヘキサン2,400mlを加えて攪拌し、不溶解分は濾過に
て、除去後、活性白土60gを加えて30分間攪拌後、濾
過、濃縮する。次に真空度10Torr〜0.1Torr、温度150〜
160℃にて、水30mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操
作により570gの淡黄色〜淡褐色のペースト状のオイル
(本発明の植物ステロールワックス)が得られた。この
オイルは酸価0.2、ケン化価49.7であり、ステロール、
ステロール脂肪酸エステル、炭化水素の割合は、17.3
%、41.1%、21.0%であった。
【0033】(実施例3) 植物ステロールワックスの製
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精
製した副産物1,355gを蒸留機に仕込み、真空度0.80Tor
r〜0.005Torr、温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として890g留出させる。蒸留残渣にヘ
キサン1,850mlを加えて攪拌し、不溶解分は濾過にて、
除去後、活性白土48gを加えて30分間撹拌後、濾過、濃
縮する。さらに脱色するため、得られた濃縮物のうち10
0gをヘキサン2,000mlに溶かし、ヘキサンを用いてダ
イヤイオンHP−2MGを200ml充填したカラムに通液す
る。そしてヘキサン1,000mlにてカラムを洗浄し、溶離
液を濃縮する。次に真空度10Torr〜0.1Torr,温度150〜
160℃にて、水15mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操
作により93gの淡黄色のペ−スト状のオイルが得られ
た。このオイルは酸価0.1、ケン化価54.0であり、ステ
ロ−ル、ステロ−ル脂肪酸エステル、炭化水素の割合
は、8.8%、48.7%、22.4%であった。
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロールを抽出、分離、精
製した副産物1,355gを蒸留機に仕込み、真空度0.80Tor
r〜0.005Torr、温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として890g留出させる。蒸留残渣にヘ
キサン1,850mlを加えて攪拌し、不溶解分は濾過にて、
除去後、活性白土48gを加えて30分間撹拌後、濾過、濃
縮する。さらに脱色するため、得られた濃縮物のうち10
0gをヘキサン2,000mlに溶かし、ヘキサンを用いてダ
イヤイオンHP−2MGを200ml充填したカラムに通液す
る。そしてヘキサン1,000mlにてカラムを洗浄し、溶離
液を濃縮する。次に真空度10Torr〜0.1Torr,温度150〜
160℃にて、水15mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操
作により93gの淡黄色のペ−スト状のオイルが得られ
た。このオイルは酸価0.1、ケン化価54.0であり、ステ
ロ−ル、ステロ−ル脂肪酸エステル、炭化水素の割合
は、8.8%、48.7%、22.4%であった。
【0034】(実施例4)植物ステロールワックスの製
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロ−ルを抽出、分離、精
製した副産物850gを蒸留機に仕込み、真空度0.87Torr
〜0.006Torr,温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として560g留出させる。蒸留残渣にヘ
キサン1,150mlを加えて撹拌し、不溶解分は濾過にて除
去後、活性白土30gを加えて30分間撹拌後、濾過、濃縮
する。さらに脱色するため、得られた濃縮物のうち100
gをヘキサン2,000mlに溶かし、ヘキサンを用いてデュ
オライトA−7を200ml充填したカラムに通液する。そし
てヘキサン1,000mlにてカラムを洗浄し、溶離液を濃縮
する。次に真空度10Torr〜0.1Torr,温度150〜160℃に
て、水15mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操作によ
り92.8gの淡黄色のペ−スト状のオイルが得られた。こ
のオイルは酸価0.1、ケン化価51.4であり、ステロ−
ル、ステロ−ル脂肪酸エステル、炭化水素の割合は、1
0.4%、51.2%、23.5%であった。
造例 植物油脱臭留出物よりトコフェロ−ルを抽出、分離、精
製した副産物850gを蒸留機に仕込み、真空度0.87Torr
〜0.006Torr,温度150〜160℃にて、脂肪酸エステルを
蒸留により留分として560g留出させる。蒸留残渣にヘ
キサン1,150mlを加えて撹拌し、不溶解分は濾過にて除
去後、活性白土30gを加えて30分間撹拌後、濾過、濃縮
する。さらに脱色するため、得られた濃縮物のうち100
gをヘキサン2,000mlに溶かし、ヘキサンを用いてデュ
オライトA−7を200ml充填したカラムに通液する。そし
てヘキサン1,000mlにてカラムを洗浄し、溶離液を濃縮
する。次に真空度10Torr〜0.1Torr,温度150〜160℃に
て、水15mlを2時間にかけて吹き込む。以上の操作によ
り92.8gの淡黄色のペ−スト状のオイルが得られた。こ
のオイルは酸価0.1、ケン化価51.4であり、ステロ−
ル、ステロ−ル脂肪酸エステル、炭化水素の割合は、1
0.4%、51.2%、23.5%であった。
【0035】(実施例5)皮膚外用剤(クリーム)の製造例 次に実施例1で得られた本発明の植物ステロールワック
ス5g、セタノール5g、ポリオキシエチレン(23)セチ
ルエーテル5gの油相成分を80℃に加温、均一に融解
し、攪拌しながら、これに80〜90℃に加温したプロピル
パラベン0.1g、メチルパラベン0.2gを溶かした水溶液
を徐々に加えて乳化し、室温まで冷却する。尚、全量は
水にて100gに調整する。このようにして得られたクリ
−ムを皮膚に塗ると、非常に伸びがよく、使用感が好ま
しかった。
ス5g、セタノール5g、ポリオキシエチレン(23)セチ
ルエーテル5gの油相成分を80℃に加温、均一に融解
し、攪拌しながら、これに80〜90℃に加温したプロピル
パラベン0.1g、メチルパラベン0.2gを溶かした水溶液
を徐々に加えて乳化し、室温まで冷却する。尚、全量は
水にて100gに調整する。このようにして得られたクリ
−ムを皮膚に塗ると、非常に伸びがよく、使用感が好ま
しかった。
【0036】(実施例6)皮膚外用剤(ローション)の製造
例 次に実施例3で得られた本発明の植物ステロールワック
ス2.5g、セタノール2.5gポリオキシエチレン(50)オ
レイルエーテル2.5gの油相成分を80℃に加温、均一に
融解し、攪拌しながら、これに80〜90℃に加温したプロ
ピルパラベン0.1g、メチルパラベン0.2gを溶かした水
溶液を徐々に加えて乳化し、室温まで冷却する。尚、全
量は水にて100gに調整する。このようにして得られた
ロ−ションは、使用感、安定性がよかった。
例 次に実施例3で得られた本発明の植物ステロールワック
ス2.5g、セタノール2.5gポリオキシエチレン(50)オ
レイルエーテル2.5gの油相成分を80℃に加温、均一に
融解し、攪拌しながら、これに80〜90℃に加温したプロ
ピルパラベン0.1g、メチルパラベン0.2gを溶かした水
溶液を徐々に加えて乳化し、室温まで冷却する。尚、全
量は水にて100gに調整する。このようにして得られた
ロ−ションは、使用感、安定性がよかった。
【0037】 (実施例7)皮膚外用剤(エモリエント乳液) の製造例 (油相) 1.植物ステロールワックス 5.0g 2.オリーブスクアラン 10.0g 3.ミツロウ 5.0g 4.自己乳化型ステアリン酸プロピレングリコール(PMS-SE) 5.0g 5.ポリエキシエチレンセチルエーテル (20E.0.) 8.0g 6.プロピルパラベン 0.1g (水相) 7.メチルパラベン 0.2g 8.1,3ブチレングリコール 5.0g 9.精製水 適量を加えて全量 100.0g (調製後) 10.香料 適量 11.シリコーン 0.2〜0.3g 製造法: (油相)上記成分1〜6を70〜80℃で攪拌融解する。 (水相)上記成分7〜9を85℃以上で攪拌溶解する。 油相をかき混ぜながら水相を徐々に加えて乳化する。水
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で上記成分10、11
を添加する。このようにして得られたエモリエント乳液
は、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮膚の乾燥を防
ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効果が認められ
た。
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で上記成分10、11
を添加する。このようにして得られたエモリエント乳液
は、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮膚の乾燥を防
ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効果が認められ
た。
【0038】 (実施例8)皮膚外用剤(エモリエントクリームO/W)の製造例 (油相) 1.セチルアルコール 5.0g 2.植物ステロールワックス 8.0g 3.ステアリルアルコール 3.0g 4.モノステアリン酸グリセリン(自己乳化型) 3.0g 5.ポリオキシエチレンセチルエ−テル(23E.0.) 5.0g 6.プロピルパラベン 0.1g 7.ミックストコフェロ−ル 0.02g (水相) 8.1,3−ブチレングリコ−ル 6.0g 9.香料 0.2g 10.メチルパラベン 0.2g 11.精製水 適量を加えて全量 100.0g 製造法: (油相)上記成分1〜7を70〜80℃で撹拌融解する。 (水相)上記成分8、10、11を85℃以上で撹拌溶解す
る。 油相をかき混ぜながら水相を徐々に加えて乳化する。水
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で上記成分9を添
加する。このようにして得られたエモリエントクリーム
は、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮膚の乾燥を防
ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効果が認められ
た。
る。 油相をかき混ぜながら水相を徐々に加えて乳化する。水
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で上記成分9を添
加する。このようにして得られたエモリエントクリーム
は、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮膚の乾燥を防
ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効果が認められ
た。
【0039】 (実施例9)皮膚外用剤(ミルクローシヨン)の製造例 (油相) 1.セチルアルコール 2.5g 2.植物ステロールワックス 2.5g 3.モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 3.0g 4.ポリオキシエチレンオレイルエーテル (50E.0.) 2.5g 5.プロピルパラベン 0.1g 6.ミックストコフェロール 0.02g (水相) 7.1,3−ブチレングリコール 5.0g 8.香料 0.2g 9.メチルパラベン 0.2g 10.精製水 適量を加えて全量 100.0g 製造法: (油相)上記成分1〜6を70〜80℃で攪拌融解する。 (水相)上記成分8、10、11を85℃以上で攪拌溶解す
る。油相をかき混ぜながら水徊を徐々に加えて乳化す
る。 水冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で上記成分9を
添加する。このようにして得られたミルクローシヨン
は、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮膚の乾燥を防
ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効果が認められ
た。
る。油相をかき混ぜながら水徊を徐々に加えて乳化す
る。 水冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で上記成分9を
添加する。このようにして得られたミルクローシヨン
は、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮膚の乾燥を防
ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効果が認められ
た。
【0040】 (実施例10)皮膚外用剤(ヘアクリーム)の製造例 (油相) 植物ステロールワックス 10% ステアリルアルコール 10% ミツロウ 5%ソルビタンセス キオレート 2% ポリオキシエチレンフィトステロール (20E.0.) 8% プロピルパラベン 0.10% (水相) メチルパラベン 0.20% 1,3ブチレングリコール 10% 水 適量を加えて全量 100% (調製後) 香料 0.10% シリコーン 0.50% 着色料 適量 製造法: (油相)上記油相成分を70〜80℃で攪拌融解する。 (水相)上記水相成分を85℃以上で攪拌溶解する。 油相をかき混ぜながら水相を徐々に加えて乳化する。水
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で香料、シリコー
ン、着色料を添加する。このようにして得られたヘアク
リームは、頭皮と毛髪潤いを与え、頭皮の乾燥を防ぎ、
かゆみ、ふけなどをなくす効果が認められた。
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で香料、シリコー
ン、着色料を添加する。このようにして得られたヘアク
リームは、頭皮と毛髪潤いを与え、頭皮の乾燥を防ぎ、
かゆみ、ふけなどをなくす効果が認められた。
【0041】 (実施例11)皮膚外用剤(エモリエントクリーム)の製造例 (油相) 植物ステロールワックス 10% ステアリルアルコール 10% ミツロウ 5% モノステアリン酸グリセリン 8% ポリオキシエチレンフィトステロール (20E.0.) 8% プロピルパラベン 0.10% (水相) メチルパラベン 0.20% 1,3ブチレングリコール 10% 水 適量を加えて全量 100% (調製後) 香料 0.10% シリコーン 0.50% 着色料 適量 製造法: (油相)上記油相成分を70〜80℃で攪拌融解する。 (水相)上記水相成分を85℃以上で攪拌溶解する。 油相をかき混ぜながら水相を徐々に加えて乳化する。水
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で香料、シリコー
ン、着色料を添加する。このようにして得られたエモリ
エントクリームは、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮
膚の乾燥を防ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効
果が認められた。
冷しながらかき混ぜ、必要なら約30℃で香料、シリコー
ン、着色料を添加する。このようにして得られたエモリ
エントクリームは、皮膚に塗布すると、潤いを与え、皮
膚の乾燥を防ぎ、かゆみを抑えると共に潮紅、丘疹に効
果が認められた。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚外用剤として有用
な植物ステロールワックスを工業的に効率よくかつ安価
に製造できる。本発明の皮膚外用剤は、植物ステロール
ワックスを含むことにより皮膚の乾燥を防ぎ、かゆみ、
ふけなどをなくす作用効果がある。
な植物ステロールワックスを工業的に効率よくかつ安価
に製造できる。本発明の皮膚外用剤は、植物ステロール
ワックスを含むことにより皮膚の乾燥を防ぎ、かゆみ、
ふけなどをなくす作用効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/06 A61K 47/06 47/28 47/28 A61P 17/04 A61P 17/04 17/16 17/16 Fターム(参考) 4C076 AA06 AA16 BB31 CC18 DD37 DD45 EE23 FF15 FF63 4C083 AA082 AC011 AC022 AC072 AC122 AC182 AC392 AC422 AC482 AD152 AD491 AD492 AD662 BB01 CC05 CC32 DD31 EE01 EE06 EE28 4C086 AA01 DA11 MA02 MA03 MA05 NA02 ZA89
Claims (5)
- 【請求項1】 フィトステロ−ル、フィトステロ−ル脂
肪酸エステル及び炭化水素を主成分としてなる植物ステ
ロ−ルワックス。 - 【請求項2】 フィトステロ−ル、フィトステロ−ル脂
肪酸エステル及び炭化水素の含有割合が各々5〜25
%、35〜55%、10〜30%であることを特徴とす
る請求項1記載の植物ステロ−ルワックス。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の植物ステロ−ル
ワックスを含有する皮膚外用剤。 - 【請求項4】 植物ステロ−ルワックスに乳化剤及び/
又は希釈剤を添加することを特徴とする請求項3記載の
皮膚外用剤。 - 【請求項5】 植物油脱臭留出物からトコフェロ−ルを
抽出した残渣を蒸留・脱色・脱臭することを特徴とする
植物ステロ−ルワックスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290569A JP2001163764A (ja) | 1999-09-27 | 2000-09-25 | 植物ステロールワックス、その製造法およびそれを用いた皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-272269 | 1999-09-27 | ||
JP27226999 | 1999-09-27 | ||
JP2000290569A JP2001163764A (ja) | 1999-09-27 | 2000-09-25 | 植物ステロールワックス、その製造法およびそれを用いた皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001163764A true JP2001163764A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=26550110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000290569A Pending JP2001163764A (ja) | 1999-09-27 | 2000-09-25 | 植物ステロールワックス、その製造法およびそれを用いた皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001163764A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040740A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Lion Corp | 毛髪化粧料 |
WO2005026189A1 (en) * | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Eastman Chemical Company | Process for the recovery of a phytolipid composition |
JP2007332132A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-12-27 | Lion Corp | 整髪剤組成物 |
US7431953B2 (en) | 2002-01-16 | 2008-10-07 | Nihon University | Skin preparation for external use containing Purpuricenus temminckii frass as the active ingredient |
WO2012133449A1 (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | 保土谷化学工業株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
JP2014047148A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 鎮痒組成物 |
CN115089513A (zh) * | 2020-11-26 | 2022-09-23 | 徐美铃 | 一种山茶籽油提取物滋润保湿面霜 |
-
2000
- 2000-09-25 JP JP2000290569A patent/JP2001163764A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040740A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Lion Corp | 毛髪化粧料 |
US7431953B2 (en) | 2002-01-16 | 2008-10-07 | Nihon University | Skin preparation for external use containing Purpuricenus temminckii frass as the active ingredient |
WO2005026189A1 (en) * | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Eastman Chemical Company | Process for the recovery of a phytolipid composition |
JP2007505117A (ja) * | 2003-09-10 | 2007-03-08 | イーストマン ケミカル カンパニー | フィトリピド組成物の回収方法 |
JP2007332132A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-12-27 | Lion Corp | 整髪剤組成物 |
WO2012133449A1 (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | 保土谷化学工業株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
EP2693272A1 (en) * | 2011-03-29 | 2014-02-05 | Hodogaya Chemical Co., Ltd. | Toner for developing electrostatic charge images |
JPWO2012133449A1 (ja) * | 2011-03-29 | 2014-07-28 | 保土谷化学工業株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
EP2693272A4 (en) * | 2011-03-29 | 2014-09-03 | Hodogaya Chemical Co Ltd | TONER FOR DEVELOPING IMAGES OF ELECTROSTATIC CHARGING |
US9141014B2 (en) | 2011-03-29 | 2015-09-22 | Hodogaya Chemical Co., Ltd. | Toner for developing electrostatic charge image |
JP2014047148A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 鎮痒組成物 |
CN115089513A (zh) * | 2020-11-26 | 2022-09-23 | 徐美铃 | 一种山茶籽油提取物滋润保湿面霜 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3696271B2 (ja) | 美白化粧料 | |
JP3448669B2 (ja) | ラノリン脂肪酸エステル類、化粧料及び外用薬 | |
JP3035554B2 (ja) | ステロールエステル化物 | |
JP2001163764A (ja) | 植物ステロールワックス、その製造法およびそれを用いた皮膚外用剤 | |
JPH11171723A (ja) | 抗酸化剤 | |
JP2001114636A (ja) | ヒアルロン酸産生及びカタラーゼ産生促進剤、線維芽細胞賦活剤、並びに皮膚外用剤 | |
JPH09118612A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP3105345B2 (ja) | 化粧料 | |
KR102247589B1 (ko) | 모루셀라 추출물 및 께묵 추출물을 유효 성분으로 포함하는 피부 개선용 화장료 조성물 | |
JP3091040B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP4105498B2 (ja) | アトピー性疾患の症状の予防・緩和に有効な組成物 | |
JP2004123661A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH1046142A (ja) | 抗酸化剤 | |
JP3826698B2 (ja) | 微生物性リパーゼ阻害剤、及びこれを含有するニキビ用皮膚外用剤並びにフケ用皮膚外用剤 | |
JPH1046143A (ja) | 抗酸化剤 | |
JP2004137166A (ja) | 皮膚外用剤、細胞賦活剤、抗酸化剤 | |
JPH06116584A (ja) | コレステロールエステルの精製方法及びこの方法によって得られるコレステロールエステルを含有する皮膚外用剤 | |
JP2811479B2 (ja) | 養毛料 | |
JP2004010558A (ja) | 抗酸化剤、及びこれを含有する皮膚外用剤 | |
JPS63303909A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2004123674A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP3608776B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2003137766A (ja) | 皮膚外用コラーゲン産生促進剤及び皮膚外用ヒアルロン酸産生促進剤 | |
JP4004213B2 (ja) | 美白化粧料 | |
JP2003267851A (ja) | 皮膚外用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040601 |