JP2014047148A - 鎮痒組成物 - Google Patents

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【課題】新規な鎮痒組成物を提供すること。
【解決手段】(A)ステロール系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含有する、鎮痒組成物を調製する。さらに、任意に(C)抗ヒスタミン剤を含有する組成物とすることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種および(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む鎮痒組成物に関する。より詳細には、本発明は、(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種および(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含み、さらに、任意に抗ヒスタミン剤を含有する鎮痒組成物に関する。
アトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症、蕁麻疹、湿疹、かぶれなどの皮膚疾患に伴う皮膚の痒み、或いは皮膚のバリア機能が低下して角層水分含量が低下することにより生じる乾燥肌での痒みは、患者にとって非常に不快なものであり、日常生活に支障をきたすこともある。このような皮膚の痒みに耐えられず、掻痒することでその掻痒部位に掻破などの刺激が加わると、その症状がさらに悪化し、より強い痒みを生じるという悪循環を招くことも多い。従って、そのような痒みを伴う疾患や状態を改善するためには、先ず痒みを抑えることが何より重要である。
これまでに、皮膚掻痒に対する処置として、種々の外用治療薬や内服治療薬が用いられている。例えば、そのような治療薬として使われる成分には、鎮痒剤(クロタミトン等)、ステロイド剤(デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン等)、局所麻酔剤(ジブカイン、リドカイン等)、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、メキタジン、ケトチフェン、アゼラスチン、オキサトミド、テルフェナジン、エピナスチン等)、抗アレルギー剤(トラニラスト、スプラタスト等)が挙げられる。また、乾燥肌に伴う痒みに対しては保湿剤(ワセリン、尿素、ヘパリン等)が用いられることもある。
鎮痒効果をより一層高める試みとして、エメダスチンまたはその薬学的に許容される塩、および、グリチルリチン酸またはその薬学的に許容される塩を含有する鎮痒剤とすることが知られている(特許文献1)。更に、乾燥性掻痒に対してより効果的に鎮痒効果を発揮させるために、鎮痒成分、抗炎症成分、保湿成分、抗ヒスタミン成分、局所麻酔成分、局所麻痺成分及びステロイドからなる群から選択される少なくとも1種の有効成分を含有する原液と噴射剤とを、原液:噴射剤=50:50〜99:1の混合割合(容積比、液体状態)で含有する鎮痒エアゾール製剤とすることも報告されている(特許文献2)。
しかし、鎮痒効果がより一層高められた更なる有用な他の手段の開発が求められている。
特開2004−131448号公報 特開2003−12501号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、鎮痒効果がより一層高められた組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種および(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む組成物が鎮痒効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(A)ステロール系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含有する、鎮痒組成物、に関する。
上記(A)ステロール系化合物は、コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、エルゴスタノール;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシル化又はアミド化されていてもよい脂肪族カルボン酸とのエステル化合物であって、該脂肪族カルボン酸が飽和又は不飽和の炭素数1〜22のもの;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシル化又はアミド化されていてもよい芳香族カルボン酸とのエステル化合物であって、該芳香族カルボン酸の炭素数が、7〜12であるもの;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシ基の水素原子が、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキル基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルケニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシ基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルキニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキリデン基、C7〜12アリール基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アミノアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ハロアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシカルボニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ヒドロキシアルキル基、C3〜6シクロアルキル基、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、およびマンノース残基からなる群より選択される1つの置換基で置換されたエーテル化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、またはエルゴステロールの二重結合がエポキシ化されたエポキシ化合物;ポリオキシアルキレン付加コレステロール、ポリオキシアルキレン付加フィトステロール、ポリオキシアルキレン付加ラノステロール、ポリオキシアルキレン付加エルゴステロール、ポリオキシアルキレン付加コレスタノール、ポリオキシアルキレン付加フィトスタノール、ポリオキシアルキレン付加ラノスタノール、ポリオキシアルキレン付加エルゴスタノール;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の水素原子が脱離または付加した化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の水素原子が、アミノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキル基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルケニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシ基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルキニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキリデン基、C7〜12アリール基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アミノアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ハロアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシカルボニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ヒドロキシアルキル基、C3〜6シクロアルキル基、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、およびマンノース残基からなる群より選択される1つの置換基で置換された化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物において、2箇所以上の位置で、前記エステル化、前記エーテル化、前記エポキシ化、前記ポリオキシアルキレン付加、前記水素原子が脱離もしくは付加、および/または前記水素原子が前記置換基で置換された化合物;からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記(B)モノテルペン系化合物は、メントール、カンフル、ボルネオール、オイゲノール、シネオール、チモール、リモネン、ピネン、アネトール、シメン、テルピネオール、カンフェン、イソボルネオール、フェンチェン、ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、およびラバンジュロールからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記(A)ステロール系化合物がコレステロール、フィトステロール、またはそれらの塩であることが好ましい。
上記(B)モノテルペン系化合物はメントールであることが好ましい。
上記(A)成分の含有量は、組成物全体に対して0.1〜2.0重量%であることが好ましい。
上記(B)成分の含有量は、組成物全体に対して0.01〜7.0重量%であることが好ましい。
さらに、本発明の鎮痒組成物においては、(C)抗ヒスタミン剤を含有し得る。
上記(C)抗ヒスタミン剤が、ジフェンヒドラミン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記(C)成分の含有量が、組成物全体に対して0.001〜5重量%であることが好ましい。
本発明により、高い鎮痒効果を発揮できる新規の有用な組成物が提供される。
マウスにおいて、本発明の組成物およびその他の組成物の鎮痒効果を確認し比較した試験(試験例1)の結果を示すグラフである。縦軸は掻破回数を示す。 マウスにおいて、本発明の組成物およびその他の組成物の鎮痒効果を確認し比較した試験(試験例2)の結果を示すグラフである。縦軸は掻破回数を示す。 ラット好塩基球性白血病細胞株RBL-2H3を用いて、ステロール系化合物とモノテルペン系化合物等のヒスタミン遊離抑制試験(試験例3)を行なった結果を示すグラフである。縦軸は、ヒスタミン量(histamine/(ng/mL))を示す。
本発明の鎮痒組成物は、(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する。
本明細書において、(A)ステロール系化合物とは、下記式Iのように、A環の3位にヒドロキシル基を有するステロール化合物(下式I)を基礎とした化合物をいう。

(式I)
具体的には、(A)ステロール系化合物とは、コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、エルゴスタノールおよびこれらのエステル化合物、エーテル化合物、エポキシ化合物、又は高分子付加化合物等をいう。特には、コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、エルゴスタノール;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシル化又はアミド化されていてもよい脂肪族カルボン酸とのエステル化合物であって、該脂肪族カルボン酸が飽和又は不飽和の炭素数1〜22のもの;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシル化又はアミド化されていてもよい芳香族カルボン酸とのエステル化合物であって、該芳香族カルボン酸の炭素数が、7〜12であるもの;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシ基の水素原子が、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキル基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルケニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシ基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルキニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキリデン基、C7〜12アリール基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アミノアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ハロアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシカルボニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ヒドロキシアルキル基、C3〜6シクロアルキル基、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、およびマンノース残基からなる群より選択される1つの置換基で置換されたエーテル化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、またはエルゴステロールの二重結合がエポキシ化されたエポキシ化合物;ポリオキシアルキレン付加コレステロール、ポリオキシアルキレン付加フィトステロール、ポリオキシアルキレン付加ラノステロール、ポリオキシアルキレン付加エルゴステロール、ポリオキシアルキレン付加コレスタノール、ポリオキシアルキレン付加フィトスタノール、ポリオキシアルキレン付加ラノスタノール、ポリオキシアルキレン付加エルゴスタノール;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の水素原子が脱離または付加した化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の水素原子が、アミノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキル基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルケニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシ基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルキニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキリデン基、C7〜12アリール基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アミノアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ハロアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシカルボニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ヒドロキシアルキル基、C3〜6シクロアルキル基、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、およびマンノース残基からなる群より選択される1つの置換基で置換された化合物等が含まれる。ここで、上述のような誘導体化されたステロール系化合物は、エステル化及びエポキシ化されたステロール系化合物、エーテル化およびエポキシ化されたステロール系化合物、エステル化および付加されたステロール系化合物、エーテル化および付加されたステロール系化合物、付加および置換されたステロール系化合物、エーテル化および置換されたステロール系化合物等のように、コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の2箇所以上の位置で誘導体化されたものであってもよい。このようなステロール系化合物は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。ここで、フィトステロールとしては、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、およびその混合物等が含まれる。
脂肪族カルボン酸の好適な例には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、オレイン酸、セトレイン酸、エルカ酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸およびリノレン酸が含まれる。
芳香族カルボン酸の好適な例には、安息香酸、フタル酸およびケイ皮酸が含まれる。
具体的には、(A)ステロール系化合物として、限定されないが、コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、エルゴスタノール、ラノリン脂肪酸コレステリル、リシノール酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、酪酸ジヒドロコレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、ノナン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸ジヒドロコレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル、ラノリン脂肪酸フィトステリル、リシノール酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、酪酸ジヒドロフィトステリル、オレイン酸ジヒドロフィトステリル、ノナン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸ジヒドロフィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等を挙げることができる。
このうち、特に好ましいステロール系化合物は、コレステロール又はフィトステロールであり、特に好ましくはコレステロールである。
本発明の鎮痒組成物における(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種の組成物全体に占める割合は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.3重量%以上である。また、本発明の鎮痒組成物における(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種の組成物全体に占める割合は、好ましくは2.0重量%以下であり、より好ましくは1.5重量%以下である。
本発明の鎮痒組成物における(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種は、メントール、チモール、リモネン、アネトール、オイゲノール、シメン、テルピネオールのような単環式モノテルペン;カンフル、カンフェン、ボルネオール、イソボルネオール、シネオール、ピネン、フェンチェンのような二環式モノテルペン;ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、ラバンジュロールのような非環式モノテルペン等を挙げることができる。好ましくは、本発明の鎮痒組成物における(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種は、メントール、カンフル、ボルネオール、オイゲノール、シネオール、チモール、リモネン、またはピネンであり、より好ましくはメントールである。
モノテルペン系化合物としては、それを含む精油を用いてもよい。このような精油としては、ハッカ油、ユーカリ油、ペパーミント油、ベルガモット油などを挙げることができるが、これらに限定されない。
(B)成分の合計の組成物全体に占める割合は、好ましくは、0.01重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上である。また、本発明の鎮痒組成物における(B)成分の組成物全体に占める割合は、好ましくは7.0重量%以下であり、より好ましくは5.0重量%以下である。
本発明において、(A)成分に対する(B)成分の含有量の比率としては、特に限定されないが、(A)成分の総量が1重量部に対して(B)成分が総量で、好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.1重量部以上である。また、(A)成分に対する(B)成分の含有量の比率としては、(A)成分の総量が1重量部に対して(B)成分が総量で、好ましくは10000重量部以下、より好ましくは1000重量部以下である。
本発明において、化合物の塩とは、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機塩基等との塩が例示され、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、またはジエタノールアミン、エチレンジアミン等との塩が挙げられる。これらの塩は、化合物中等に存在する例えばカルボキシル基などの基を公知の方法により塩に変換することで得られる。さらには、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、L−グルカミン等のアミンの塩;又はリジン、δ−ヒドロキシリジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸との塩などが挙げられる。また、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸の塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、ケイ皮酸、乳酸、グリコール酸、グルクロン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、サリチル酸等の有機酸との塩;又はアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸との塩なども挙げられる。
本発明の(A)成分、または(B)成分でいう「塩」には、塩の溶媒和物または水和物を含んでいてもよい。
本発明の組成物には、(A)成分または(B)成分以外にも、主に(A)成分の効果を失わせない範囲で、任意の成分を含ませることができる。
このような任意の成分として、代表的には、(C)抗ヒスタミン剤が挙げられる。後述の試験例の結果に示されるように、前記(A)成分及び(B)成分に、更に(C)抗ヒスタミン剤を組み合わせて配合することによって、より一層高い鎮痒効果を発揮させることが可能である。
本発明の鎮痒組成物に任意成分として含まれる(C)抗ヒスタミン剤としては、限定はされないが、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、イソチペンジル、ケトチフェン、ベポタスチン、ジメンヒドリナート、シプロヘプタジン、ジフェニルピラリン、プロメタジン、イプロヘプチン、エメダスチン、クレマスチン、アゼラスチン、レボカバスチン、ヒドロキシジン、メキタジン、ロラタジン、フェキソフェナジン、セチリジン、オキサトミド、テルフェナジン、エピナスチン、アステミゾール、エバスチン、及びこれらの化合物の塩が挙げられる。上記化合物の塩としては、薬理学的に又は生理学的に許容されることを限度として、特に制限されなく、例えば、上記で(A)成分及び(B)成分について例示したような有機酸塩、無機酸塩、金属塩等の各種の塩が挙げられる。
抗ヒスタミン剤としての特に好ましい例は、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナートなどのエタノールアミン系化合物、マレイン酸クロルフェニラミンなどのプロピルアミン系化合物、塩酸プロメタジン、塩酸イソチペンジルなどのフェノチアジン系化合物、ヒドロキシジンなどのピペラジン系化合物、塩酸シプロヘプタジンなどのピペリジン系化合物の他、エピナスチン塩酸塩、ロラタジン、および塩酸フェキソフェナジンなどである。より一層高い本発明の効果が期待できるという観点から、とりわけエタノールアミン系化合物が好ましい。これらの薬剤から1種または2種以上を適宜組み合わせて使用することもできる。
抗ヒスタミン剤の含有量は、組成物の全量に対して、0.001重量%以上が好ましく、0.01重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上が更により好ましい。また、抗ヒスタミン剤の含有量は、組成物の全量に対して、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましい。上記の範囲であれば、医薬部外品、医薬品等の通常使用量で、前述した本発明の効果が十分に得られる。
本発明において、(A)成分に対する抗ヒスタミン剤の含有量の比率としては、特に限定されないが、(A)成分の総量が1重量部に対して抗ヒスタミン剤が総量で、好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.1重量部以上である。また、(A)成分に対する抗ヒスタミン剤の含有量の比率としては、(A)成分の総量が1重量部に対して抗ヒスタミン剤が総量で、好ましくは10重量部以下、より好ましくは5重量部以下である。
本発明の鎮痒組成物には、局所麻酔剤を含有させることもできる。局所麻酔剤として、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、ジブカイン、ブピバカイン、メピバカイン、ロピバカイン、レボブピバカイン、およびそれらの薬学的に許容される塩、およびアミノ安息香酸エチルからなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。
本発明の鎮痒組成物には、抗炎症剤を含有させることもできる。抗炎症剤は、アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酢酸デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、ウフェナマート、ブフェキサマク、イブプロフェンピコノール、インドメタシン、ジクロフェナク、ピロキシカム、イプシロン−アミノカプロン酸、ベルベリン、リゾチーム、アズレン、ブロメライン、セラペプターゼ、セミアルカリプロティナーゼ、およびそれらの薬理学的に許容される塩からなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。
本発明の鎮痒組成物には、ビタミン剤を含有させることもできる。ビタミン剤としては、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類、ユビキノン誘導体およびその薬理学的に許容される塩、リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル、アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、フィロキノン、ファルノキノン、γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩、塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン、葉酸、プテロイルグルタミン酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン、ビオチシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸、ヘスペリジン、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリンおよびその薬理学的に許容される塩からなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。
本発明の鎮痒組成物には、殺菌剤を含有させることもできる。殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール、塩化デカリニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルへキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化セチルピリジニウム、安息香酸ナトリウム、エタノール、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、およびビグアニド化合物からなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。
本発明の鎮痒組成物には、さらに、他の任意の鎮痒成分を含有させることも可能である。このような他の鎮痒成分としては、クロタミトン、イクタモール、モクタモール、チモール酸およびその薬理学的に許容される塩からなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。
本発明の鎮痒組成物は、医薬品、医薬部外品等として幅広く利用可能な任意の形態で提供される。好ましくは、皮膚外用剤として利用可能な製剤として提供される。
(皮膚外用剤形態)
本発明の(A)ステロール系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物およびその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する鎮痒組成物は、医薬品、医薬部外品等として、皮膚外用剤の形態で使用され得る。これらの外用剤形態においては、(A)成分および(B)成分に加えて、任意成分の抗ヒスタミン剤等の他、本発明の効果を損なわない範囲で、皮膚外用剤(医薬部外品、医薬品等)に添加される公知の基剤又は担体を混合して使用できる。その他に、このような皮膚外用剤には、例えば、経皮吸収促進剤、界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、分散剤、香料、着色剤、色素、パール光沢付与剤、血行促進成分、保湿成分、紫外線吸収成分、紫外線散乱成分、洗浄成分、収斂成分、ペプチド、アミノ酸類、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、溶解補助剤、水等を配合することができる。添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の鎮痒組成物である薬剤は、医薬品又は医薬部外品等の公知の形態として、例えば、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、エアゾール剤、パウダー剤、パップ剤、不織布等のシートに薬液を含浸させたシート剤などとして提供される。中でも、好ましくは、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、の形態で用いられる。かかる形態とすることにより、本発明の鎮痒組成物がより優れた効果を十分に発揮することができる。
基剤又は担体としては、流動パラフィン、;パルミチン酸イソプロピル;カルボキシビニルポリマー;水などの水系基剤などが挙げられる。
基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の鎮痒組成物は、任意の容器に入れて提供され得る。容器としては、例えば、封入されたボトル、チューブ、ジャー、サシェット、アンプル、試験管、バイアル、フラスコ、ボトル、シリンジ、またはこれらの類似物が挙げられる。
なお、本発明の鎮痒組成物は、キットの形態で用いても良い。具体的には、本発明の鎮痒組成物を構成する異種の構成成分を、予め、別々の容器またはパック中に包装しておき、使用直前に混合して使用する態様が挙げられる。容器としては、上記で例示したボトル等と同様の容器が用いられ得る。
本発明の鎮痒組成物は、痒みを抑えることが望まれる任意の場面で用いられ得る。具体的には、アトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症、蕁麻疹、湿疹、かぶれなどの皮膚疾患に伴う皮膚の痒み、或いは皮膚のバリア機能が低下して角層水分含量が低下することにより生じる乾燥肌での痒みを抑えるために用いることができる。用法は、特に限定されず、1日数回(例えば、朝、昼、晩の3回)定期的に使用してもよく、または痒みを感じたときに適時使用してもよい。皮膚外用剤形態の場合には、適量(例えば、0.1〜10g程度)を、痒みが気になる皮膚の部位に塗布、塗擦または噴霧することにより適用することができる。
また、本発明は別の観点から、(A)ステロール系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを併用することを特徴とする、鎮痒方法をも提供する。
更に、本発明は別の観点から、鎮痒組成物の製造における、(A)ステロール系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種との使用をも提供する。
上記方法及び使用において用いられる(A)成分及び(B)成分の種類等は、前述の鎮痒組成物における場合と同様である。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の鎮痒組成物を調製した。具体的には、100%エタノール(Wako製)にL−メントール(高砂香料製)およびコレステロール(日本精化製)を入れて、2.0w/v% L-メントール(2.53w/w% L-メントールに相当)+0.5w/v%コレステロール(0.63w/w% コレステロールに相当)のエタノール溶液を調製した。調製した組成物を鎮痒効果の確認試験に供した。
(実施例2)
実施例1と同様にして、100%エタノールを溶媒にして、0.5w/v% L-メントール(0.63w/w% L-メントールに相当)+0.5w/v%コレステロール(0.63w/w% コレステロールに相当)を含む組成物を調製した。調製した組成物を鎮痒効果の確認試験に供した。
(実施例3)
実施例1と同様にして、100%エタノールを溶媒にして、1.0v/v%ジフェンヒドラミン(1.3w/w% ジフェンヒドラミンに相当)(金剛化学製)+0.5w/v% L-メントール(0.63w/w% L-メントールに相当)+1.0w/v%コレステロール(1.27w/w% コレステロールに相当)を含む組成物を調製した。調製した組成物を鎮痒効果の確認試験に供した。
(実施例4)
実施例1と同様にして、100%エタノールを溶媒にして、2.0v/v%ジフェンヒドラミン(2.6w/w% ジフェンヒドラミンに相当)+0.5w/v% L-メントール(0.63w/w% L-メントールに相当)+1.0w/v%コレステロール(1.27w/w% コレステロールに相当)を含む組成物を調製した。調製した組成物を鎮痒効果の確認試験に供した。
(比較例1)
100w/w%EtOHをそのまま鎮痒効果の確認試験に供した。
(比較例2)
100w/w%EtOHを用いて調製した0.5w/v% L-メントール溶液(0.63w/w% L-メントール溶液に相当)を鎮痒効果の確認試験に供した。
(比較例3)
100w/w%EtOHを用いて調製した2.0w/v% L-メントール溶液(2.53w/w% L-メントール溶液に相当)を鎮痒効果の確認試験に供した。
(比較例4)
100w/w%EtOHを用いて調製した0.5w/v% コレステロール溶液(0.63w/w% コレステロール溶液に相当)を鎮痒効果の確認試験に供した。
(比較例5)
100w/w%EtOHを用いて調製した1.0v/v%ジフェンヒドラミン溶液(1.3w/w% ジフェンヒドラミン溶液に相当)を鎮痒効果の確認試験に供した。
(比較例6)
100w/w%EtOHを用いて調製した2.0v/v%ジフェンヒドラミン溶液(2.6w/w% ジフェンヒドラミン溶液に相当)を鎮痒効果の確認試験に供した。
<試験例1:マウスにおける鎮痒効果の確認試験(1)>
日本エスエルシー(株)より購入したICRマウス(オス、7w)を使用した。マウスは入荷日から試験終了時まで、動物飼育室(温度 23±2℃、湿度 55±15%、換気回数 10 /時間以上、照明時間 12hr/日 A.M.7:00−P.M.19:00)にて飼育した。
試験前日までに各マウスの首元1.5cm区画を毛狩りした。試験当日、実施例および比較例の各被験製剤を、毛狩りした部分に50μLずつマイクロピペットで塗布した。その後30分間、個別ケージにて馴化した。馴化後、エーテル麻酔下にて、再度毛狩り部分に各被験製剤50μLを塗布し、次いで同じ区画に対し、生理食塩水に溶解した掻痒惹起物質(Compound 48/80;Sigma-Aldrich製)を10μg/50μL皮内投与してマウスに痒みを誘発した。さらに、ネガティブコントロールとして、Compound 48/80の代わりに生理食塩水を皮内投与して100w/w%EtOHを塗布した群を用意した。各マウスをケージに戻し、麻酔が覚めた後から20分間の後肢による掻破回数をカウントした。得られた掻破回数を試験個体数で平均し、各群の掻破回数として扱った。有意差検定は、100w/w%EtOH塗布群に対してStudent-t検定を行った。
この結果を図1に示す。Compound48/80を投与していないネガティブコントロールでは、マウスは殆ど掻痒しなかった。一方、Compound48/80を皮内投与して、比較例1の100w/w%EtOHを塗布した群では平均115回もの掻痒が観察された。これに対し、種々の濃度のL-メントールを単独で塗布した比較例2および比較例3群では、掻痒抑制効果は殆ど認められなかった。また、0.5w/v%コレステロールを単独で塗布した比較例4群では、わずかに掻痒抑制効果が認められたものの、その差は有意なものではなかった。一方、0.5〜2.0w/v%のL-メントールと共に0.5w/v%のコレステロールを組み合わせて塗布した実施例1および2群では、予想外のことに相乗効果的に掻痒抑制効果が発揮され、その差は有意なものであった。
<試験例2:マウスにおける鎮痒効果の確認試験(2)>
上記試験例1と実質的に同様の試験方法で、マウスにおける鎮痒効果の確認を行った。
具体的には、被験製剤として、実施例3および4の組成物、比較例1のエタノール、比較例5および6の組成物を用い、有意差検定をジフェンヒドラミン1.0v/v%群、2.0v/v%群毎にDunnett検定を行うように変更した以外は、試験例1と同じ手順で試験を行った。
この結果を図2に示す。図2に示されるように、ジフェンヒドラミン単独でも濃度依存的に掻痒抑制効果は認められる。しかしながら、このジフェンヒドラミンに対して、さらにL-メントールとコレステロールとを組み合わせて用いることにより、優れた鎮痒効果が発揮されることが明らかとなった。また、この鎮痒効果は統計学的にも有意なものであった。従って、この3成分を組み合わせて用いることにより、とりわけ高い鎮痒効果が得られることが分かった。
<試験例3:ラット好塩基球性白血病細胞株を用いた、ヒスタミン遊離抑制試験>
ステロール系化合物とモノテルペン系化合物とを併用した場合の鎮痒効果の作用メカニズムをより明確に把握するために、ラットRBL-2H3細胞株(Health Science Research Resources Bankより入手)を用いて、vitroでヒスタミン遊離抑制効果について評価を行った。
具体的には、10%FCS(MP Biomedicals製)含有DMEM培地(GIBCO製)に懸濁したRBL-2H3細胞を、96wellマイクロプレートに4.6×104 cells /200 μl/ wellの細胞密度で播種し、37℃、5%CO2下で24時間定着させた。その後、培地を除去し、PIPESバッファー (119 mM NaCl, 7.4 mM KCl, 5.6 mM グルコース, 0.85 mM MgCl2, 25 mM PIPES, 1 mg/ml BSA, 4.0 mM CaCl2, pH7.2) に溶解した各被験液200 μlを添加した。被験液としては、0.0001 mg/ml コレステロール、0.1 mg/ml L-メントール、0.0001 mg/ml コレステロール+0.1 mg/ml L-メントールを用いた。コレステロールは0.1 mg/mlエタノール溶液を、L-メントールは100 mg/mlエタノール溶液を予製し、PIPESバッファーにそれぞれ1/1000量添加したものを調製した。被験液を添加してから30分間インキュベートした後、各被験液を除去し、PIPESバッファーに溶解した1 μM A23187(カルシウムイオノフォア)(Sigma製)溶液を200 μl添加した。30分インキュベートした後、反応上清を回収し、Histamine EIA Kit (Oxford Biomedical Research製, EA31) を添付の使用説明書に順じて使用し、上清中に分泌されたヒスタミン量の定量を行った。
この結果を図3に示す。図3に示される通り、脱顆粒誘導物質(A23187)を添加していないネガティブコントロール群に対して、A23187を添加した群では、痒みを誘発するヒスタミンが多量に分泌されていることが分かる。そして、これにコレステロール又はL-メントールを単独で添加しただけでは、いずれもヒスタミン遊離抑制効果は殆ど認められない。一方、コレステロールとL-メントールとを組み合わせて添加した群では、相乗効果的にヒスタミン遊離抑制効果が発揮されることが認められた。なお、ここで認められた両成分の併用によるヒスタミン遊離抑制効果は、上記試験例1、2で確認されたマウスにおける鎮痒効果よりもやや弱いものであった。従って、ヒスタミン遊離抑制効果は鎮痒効果を発揮する一因となっていることは推測されるものの、マウスにおいて認められた鎮痒効果には他の要因も関与していることが推測された。
以下に本発明の組成物調製例を示す。
(組成物調製例)
組成物調製例1:クリーム剤
(1)イオン交換水 残余
(2)グリセリン 5重量%
(3)1,3−ブチレングリコール 5重量%
(4)キサンタンガム 0.3重量%
(5)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1重量%
(6)ジフェンヒドラミン 2重量%
(7)パラベン 0.3重量%
(8)エデト酸3ナトリウム 0.1重量%
(9)カルボキシビニルポリマー 0.5重量%
(10)コレステロール 1.0重量%
(11)トリエタノールアミン 0.5重量%
(12)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5重量%
(13)L−メントール 1重量%
(14)流動パラフィン 10重量%
(15)パルミチン酸イソプロピル 5重量%
組成物調製例2:クリーム剤
(1)イオン交換水 残余
(2)グリセリン 10重量%
(3)1,3−ブチレングリコール 5重量%
(4)キサンタンガム 0.3重量%
(5)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1重量%
(6)ジフェンヒドラミン 2重量%
(7)パラベン 0.3重量%
(8)エデト酸3ナトリウム 0.1重量%
(9)カルボキシビニルポリマー 0.5重量%
(10)コレステロール 0.5重量%
(11)トリエタノールアミン 0.5重量%
(12)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5重量%
(13)L−メントール 0.5重量%
(14)流動パラフィン 15重量%
(15)パルミチン酸イソプロピル 5重量%
(16)尿素 5重量%
製剤調製例3:スプレー剤
(1)イオン交換水 残余
(2)エタノール 45重量%
(3)1,3−ブチレングリコール 5重量%
(4)ジフェンヒドラミン 2重量%
(5)エデト酸3ナトリウム 0.1重量%
(6)コレステロール 0.5重量%
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1重量%
(8)L−メントール 3.5重量%

Claims (10)

  1. (A)ステロール系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)モノテルペン系化合物及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含有する、鎮痒組成物。
  2. 前記(A)ステロール系化合物が、コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、エルゴスタノール;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシル化又はアミド化されていてもよい脂肪族カルボン酸とのエステル化合物であって、該脂肪族カルボン酸が飽和又は不飽和の炭素数1〜22のもの;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシル化又はアミド化されていてもよい芳香族カルボン酸とのエステル化合物であって、該芳香族カルボン酸の炭素数が、7〜12であるもの;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物のヒドロキシ基の水素原子が、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキル基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルケニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシ基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルキニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキリデン基、C7〜12アリール基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アミノアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ハロアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシカルボニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ヒドロキシアルキル基、C3〜6シクロアルキル基、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、およびマンノース残基からなる群より選択される1つの置換基で置換されたエーテル化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、またはエルゴステロールの二重結合がエポキシ化されたエポキシ化合物;ポリオキシアルキレン付加コレステロール、ポリオキシアルキレン付加フィトステロール、ポリオキシアルキレン付加ラノステロール、ポリオキシアルキレン付加エルゴステロール、ポリオキシアルキレン付加コレスタノール、ポリオキシアルキレン付加フィトスタノール、ポリオキシアルキレン付加ラノスタノール、ポリオキシアルキレン付加エルゴスタノール;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の水素原子が脱離または付加した化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物の水素原子が、アミノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキル基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルケニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシ基、直鎖または分枝鎖のC2〜6アルキニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルキリデン基、C7〜12アリール基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アミノアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ハロアルキル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6アルコキシカルボニル基、直鎖または分枝鎖のC1〜6ヒドロキシアルキル基、C3〜6シクロアルキル基、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、およびマンノース残基からなる群より選択される1つの置換基で置換された化合物;コレステロール、フィトステロール、ラノステロール、エルゴステロール、コレスタノール、フィトスタノール、ラノスタノール、およびエルゴスタノールからなる群より選択される1つの化合物において、2箇所以上の位置で、前記エステル化、前記エーテル化、前記エポキシ化、前記ポリオキシアルキレン付加、前記水素原子が脱離もしくは付加、および/または前記水素原子が前記置換基で置換された化合物;からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の鎮痒組成物。
  3. 前記(B)モノテルペン系化合物が、メントール、カンフル、ボルネオール、オイゲノール、シネオール、チモール、リモネン、ピネン、アネトール、シメン、テルピネオール、カンフェン、イソボルネオール、フェンチェン、ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、およびラバンジュロールからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の鎮痒組成物。
  4. 前記(A)ステロール系化合物がコレステロール、フィトステロール、またはそれらの塩である、請求項1〜3のいずれかに記載の鎮痒組成物。
  5. 前記(B)モノテルペン系化合物がメントールである、請求項1〜4のいずれかに記載の鎮痒組成物。
  6. 前記(A)成分の含有量が、組成物全体に対して0.1〜2.0重量%である、請求項1〜5のいずれかに記載の鎮痒組成物。
  7. 前記(B)成分の含有量が、組成物全体に対して0.01〜7.0重量%である、請求項1〜6のいずれかに記載の鎮痒組成物。
  8. さらに、(C)抗ヒスタミン剤を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の鎮痒組成物。
  9. (C)抗ヒスタミン剤がジフェンヒドラミン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項8に記載の鎮痒組成物。
  10. (C)成分の含有量が、組成物全体に対して0.001〜5重量%である、請求項8又は9に記載の鎮痒組成物。
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