JPH02500107A - 即効性/強化された鎮痛作用 - Google Patents

即効性/強化された鎮痛作用

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 即効性/強化された鎮痛作用 光里皇宜景 〔技術分野〕 本発明は、鎮痛剤の処置を必要とする哺乳類における即効性の応答および強化さ れた鎮痛性応答を惹起するためのS(+)イブプロフェンの使用、ならびに有効 な単位投薬量のS(+)イブプロフェンを含んでなる一定の医薬組成物に関する 。
〔従来技術の記述〕
イブプロフェンまたは(±) 2− (p−イソブチルフェニル)プロピオン酸 は、次の構造式で示される。
この化合物は、鎮痛解熱活性を有する非ステロイド系の抗炎症剤として周知であ る。−船名イブプロフェンは、現在、米国で処方薬として、ならびにMotri n’のごとき商標名の下に市販されており、経口投与用の400 、600およ び800■錠剤として入手可能である。この国においてイブプロフェンは、また 、非処方薬方価(200mg )のものがAdvil”およびNuprin”を 含む種々の商標名ならびに一般名の下に入手可能となった。
中位の疼痛に対する刺激性の少ない処置では、一般に4〜6時間毎に400■で 、1日に3200mgを越えないMotrin”が勧められている。医師による 指示がない限り、前記の処方箋に記載のない低用量剤は、一般に4〜6時間毎に 200〜400■の水準で、1日に1200■を越えることなく経口的に使用す ることが勧められている。他り力山匪1」朋を力士工梗組、40版、1986、 出版者Edward R,Barnhart、Medical Economi cs Company。
Inc、、 0radell、 NJ 07649.1854〜1855および 1897ページ、を参照されたい。
その化学命名法から明らかなごとく、イブプロフェンはラセミ混合物である。実 際に市販されているものもラセミ混合物だけである。しかしながら、個々のS( +)およびR(−)異性体のいくつかの研究が文献に報告されている。これらは 、−iに、イブプロフェンの活性型であるS(+)鏡像体にR(−)異性体が即 座に転化することを示す。
アダムス(八dams) ら、Curr、 Med、 Res、 並順、、3  、552(1975)およびJ、 Pharm、 Pharmacol、 、  28 、 256〜257 (1976)は、モルモット、ラットおよびマウス における生体内抗炎症および鎮痛試験を右旋性(+)、左旋性(−)およびラセ ミ混合物型のイブプロフェンについて比較し、これら3種の形状物が非常に似た 効力を示すことを報告している(これらの生体内試験は、マウスによるアセチル コリンで誘導する苦悶試験ならびにラットの酵母で炎症を起こした足およびモル モットによる紫外線紅斑を使用する疼痛闇値法で実施された)。
しかしながら、生体外では前記活性のほぼ全部は、右旋性型に属することが見い 出された。著者らは、生体外の結果は右旋性(+)型が活性体であることを示唆 する一方、生体内では右旋性型が右旋性に転化されるので薬理活性に差違が少な いと推論している。このとこは、また、イブプロフェンのヒトの尿代謝物が右旋 性であることが見い出された初期の研究における説明からも理解されていた〔ア ダムス(Adan+s)ら、1、乃互聾、影1.8皿、 1686(1967) およびミルズ(門1lls)ら、Xenobiotica、3 、 589〜5 98(1973) )−従って、S(+)異性体が活性型であると、ここ10年 間認識されてきた。
ヴエヒター(Wech ter) ら、Biochem、 u」±■、 Res 。
Commun、、61. 833〜837(1974)は、イブプロフェンの代 謝に関する立体化学ならびにイブプロフェンの光学異性体類とそれらの代謝物と の相対的な立体化学的関連性を決定する目的で健康人を被験者とした試験結果を 報告している。彼らは、イブプロフェンR(−)異性体のS(+)異性体への迅 速なエピマー化が存在することを見い出し、このことがR(−)およびS(+) 異性体の本質的な生物学的同等性を説明するものであると結論付けている。
関連する研究がファンギーセン(Vangiessen)ら、1.ハエ堕。
Sci、、 Vol 64. Nα5 、 798〜801(1975年5月) によって報告された。彼らは、ヒトの志願者に対するラセミ混合物の経口投与後 、末梢循環および尿排泄物中で優性な鏡像体は、d−配置のものであることを見 い出した。ファンギーセンらは、d異性体および!異性体に対する血漿での薬剤 消失の半減期は、それぞれ3.34および2.01時間であると推定した。d対 2の濃度比は、1時間における1、17倍から8時間における2、65倍へと漸 進的に増加するが、しかしながら、これらの推定値は少量の試料によって処理さ れたものであり、標準的な実験が行われた場合における投与時後の最も早い時点 (1時間)における平均値から非常に大きな標準偏差を示す。この研究結果の解 釈は、S(+)が単独で投与されていないのでラセミ体との比較は、できないこ とがさらに推定される。
その後、カイザー(Kaiser)ら、J、 Pharm、 Sci、、Vol 、65+Nα2,269〜273 (1976年2月)は、健康人の被験者にラ セミ混合物、単独のS(+)異性体およびR(−)異性体の経口投与後における 、イブプロフェンの主要な尿代謝物に対する鏡像体組成物の特徴について報告し ている。これでは、手を加えていない薬剤のR(−)鏡像体だけがその対掌体、 S(+)に転化されたことが見い出された。
ハツト(Hutt)ら、J、 Pharm、 Pharmacol、、35 、  693〜704(1983) (イブプロフェンを含む2−アリールプロピオ ン酸の代謝によるキラル転化に対する初期の仕事の概説)で、1位が置換された 2−アリールプロピオン酸ならびに研究したこのグループの殆んどの化合物は、 転化されることを示す。著者らは、R(−)異性体とS(+)異性体間の生体内 活性にほとんど差が見い出せないが、R(−)異性体とS(+)異性体間の生体 外試験では非常に大きな差があるとのアダムスら(1976)の結果を再び記載 し、この不一致を生体内でのR(−)異性体の活性S(+)異性体へのほとんど 定量的な転化のせいにしている。
ハツトらは、フェノプロフェンについて類似の特性を示している。フェノプロフ ェンの両鏡検体は、実験動物試験系で等しい効能であることを報告した。
同じ論文において、ハツトらは、対照的にいくつかの他の2−アリールプロピオ ン酸類については、イブプロフェンやフェノプロフェンのように生体内で不活性 R(−)異性体が活性S(+)異性体に容易に転化されないが、ある程度時間を かければその転化が生ずると推測している。彼らが記載しているナプロキセン( Naproxen)は、今日までS(+)鏡像体としての化合物のみが市販され てきた。さらに、インドプロフェンの場合には、R(−)鏡像体は、ラットおよ びマウスにおける生体内の薬理活性がS(+)異性体より約20倍も低いことが わかっている。ハントらは次のように結論付けている。
利益は、ラセミ体に対立するところの薬剤として、2−アリールプロピオン酸塩 のS(+)−鏡像体の使用から得られるようである。これは、現在のところナプ ロキセンの場合だけに見い出されている。迅速な転化がある場合には、不活性R (−)異性体は、単に活性S(+)対字体のプロドラッグとしてのみ機能する。
転化が遅い場合には、R(−)鏡像体は活性S(+)型にとっては不要な不純物 である。S(+)鏡像体の使用は、投与量の減少を可能にし、療法応答変動の原 因となる配合率の変化および転化率を減少し、そうして非立体特異性機構から生 ずるなんらかの毒性を減少するであろう。
従って、個々の鏡像体について生体内における実質的な同等性が報告されている イブプロフェンおよびフェノプロフェンのような迅速転化がある場合には、ハツ トらは、不活性R(−)異性体が活性S(+)型のプロドラッグとして機能する だけであるので、S(+)異性体の使用からは何の利益も得られないことを示唆 している。これに対し、キラル転化が遅い、例えば、ナプロキセンおよびインド プロフェンの場合には、ハツトらが列挙する種々の理由によりS(+)鏡像体を 使用することが好ましい。実際、ナプロキセンは、ハツトらが示した理由の1つ 、すなわち、副作用の軽減の目的でd異性体として市販されているとの報告があ る〔アリソン(Allison) ら、 Naproxen、” Chapte r 9 in Anti−inflamma−賠引炙Anti−Rheumat ic 釘見眩+ Ra1nsfordおよびPath編、CRCPress I nc、、 Boca Raton、 F1orida+ 1985+ 172ペ ージ〕。
他の初期の研究に対する一般的な報告は、ハラ) (Hutt)らによりC11 nical Pharmacokinetics 、 9 、 371〜373 (1984)に提供されている。2−アリールプロピオン酸類の臨床上の薬物動 態における立体化学的な考察の重要性に関するこの論文で、著者らは、生体内お よび生体外における数種の2−アリールプロピオン酸鏡像体の相対的な効能を一 覧表に示している。生体外における結果は、それぞれの場合にSまたは(+)異 性体が活性種であることが示されている。しかしながら、生体内における結果は 、全類にまたがる一致はない。
すなわち、ナプロキセンおよびインドプロフェンに関する結果は、生体内でSま たは(+)異性体がより強い活性を示し、不活性Rまたは(−)異性体から活性 Sまたは(+)異性体への転化が比較的遅いことを指摘している。一方、フェノ プロフェンおよびイブプロフェンに関する結果は、不活性Rまたは(−)異性体 および活性Sまたは(+)異性体が生体内でほぼ同等の効果を示し、Rまたは( −)異性体からSまたは(+)異性体への迅速な転化があることを指摘している 。
2−了り−ルプロピオン酸類および他のN5AIns (非ステロイド系抗炎症 剤)の薬化学は、シーン(Shen)により釦註服屁止Chemie Inte rnational Edition、Vol、11+ No、6 、 460 〜472(1972)および“Non5teroidal Anti−Infl an+matory Agents”Chapter 62 in Burge r’s Medicinal Chemistry+ 4 th edi−ti on、 partI[[、Wiley Interscience、 New  York(1981) 、 1205〜1271ページにおいて概説されている 。
リー(Lee) ら、Br、 J、 Cl1n、 Pharmac、 19.  669〜674(1985)は、ラセミ体イブプロフェンおよび分離された各鏡 像体を4人の健康な男性に投与した後の立体選択的配置を研究している。彼らは 、14時間経てR(−)用量の約63%がS(+)鏡像体に転化されたものと推 定している。リーらは、それぞれの光学対掌体を同時に投与した時には、S(+ )およびR(−)鏡像体の動態が変化することに言及している。
著者らは、この変化が血漿タンパク質のバインディグ部位におけるR(−)とS (+)との相互作用に帰因するものと推測している。この論文には、単投与に関 するイブプロフェン血漿濃度の継時変化を図表化し、そして試験の早い時間帯で はほんの少しの転化が存在することが示唆され得るが、このことに著者らは何等 の意義付けもしていない。リーらは、ラセミ体投与後のS(+)の半減期は2. 5時間であるが、一方、S(+)投与後のS(+)の半減期は1.7時間である ことを示している。試験された被験者が少ないとの理由で、著者らは彼らの仕事 の限界を認め、R(−)およびS(+)の投与の間でS(+)のクリアランスは 変化しないと仮定している。
彼らは、また、S(+)に転化されるR (−)の画分が個体ごとに相違するこ とが実際に起こり得ることに注意を促している。
コックス(Cox) ら、J、 Pharmacol、 旦任、 皿、、 Vo l、232゜No、3 、 636〜643(1985)は、正常および疾病状 態におけるイブプロフェン立体異性体のクリアランス対する肝の役割を研究する 目的で、肝臓潅流試験を実施している。試験は、正常および脂肪肝で行われた。
結果は、肝臓に脂肪が存在する場合、R(−)異性体のクリアランスは形容を受 け、優先的にS(+)の肝分配が消失された。しかしながら、この作用はラセミ 体イブプロフェン投与後の総イブプロフェン血漿濃度に対しては、はんの少量の 影古を有することが予測された。
コックスら、Amer、 Soc、 C11n、 Pharmacol、 Th er、1987年2月、200(abstract PIIL−7)の総説で、 イブプロフェン溶液の単用量を12人の健康な男性に経口で与える3種の交差試 験を記載している。投与された用量は、ラセミ体イブプロフェンが800■、R (−)イブプロフェンが400■およびS(+)イブプロフェンが400■であ った。曲線の下の面積測定によると、R(−)については著しい転化が観察され たがS(+)についてはそうでなかった、 S (+)の除去は、R:Sの血漿 濃度が上昇するにつれて阻害された。尿のデータに基づ<R(−)の転化率は、 ラセミ体とR(−)異性体について0.66と同一であった。ここでも著者らは 、最初の2時間で何が起っているのか何等の情報も提供していない。ラセミ体に おけるS(+)のクリアランスに対する陳述は、リーらによって見い出されたラ セミ体投与後のS(+)半減期間の延長を観察したことからなる。
ラス力(Laska) ら、Cl1n、 Pharmacol、 Ther、、  Vol、40゜NILI 、 1〜7 (1986年7月)は、第三大臼歯抜 去後の中位の痛みから激痛を伴う患者に対するラセミ体イブプロフェンの投与が 示す疼痛の程度とイブプロフェンの血清濃度との間の相関性を報告している。相 関性が、その血清濃度と疼痛強度の改善の測定値との間に見られ、イブプロフェ ン血清濃度の上昇が、特に投与後最初の数時間における鎮痛作用の強化をもたら す事を支持する。しかしながら、著者らは、イブプロフェン異性体のいずれとも 鎮痛作用を関連付けていす、遊離および結合イブプロフェン間ならびにS(+) およびR(−)異性体間の臨床上の相違可能性をも提示していない。
要約すると、現在の技術水準は、哺乳類ではS(+)型がイブプロフェンの活性 鏡像体であることが認識されている。
さらに、当該技術分野では、R(−)からS(+)への著しく速い生体内転化が 存在することが認識されている。さらにまた、文献に報告された効能に対する単 なる動物実験では、ラセミ体と各鏡像体との間の効能には有意差が全く示されて いない。このことは、迅速なキラル転化に帰結される。これは、鎮痛剤としてS (+)イブプロフェンの使用から導き出される利益が全くないであろうと示唆さ れる。実際に、S(+)単独使用は、活性薬剤の半減期の低下を示す。さらに、 従来技術は、イブプロフェン医薬類の形状を問わず、即効性哺乳類の疼痛軽減の 強化のいずれに関しても全く触れていない。
〔発明の要約〕
驚くべきことに、疼痛を有している哺乳類、特にヒトについて、S(+)イブプ ロフェンはそのラセミ体に比し有利に投与することができ、同一の用量の投与に よって可能なものより強い鎮痛作用を惹起するだけでなくより迅速な応答を惹起 することが可能であることを、本発明者らはここに見い出した。
このことは、S(+)イブプロフェン対そのラセミ混合物についての生体内活性 に全く有意な相違を導き出すことには不十分な従来技術に照らして驚くべきこと であるが、適当な鎮痛モデルによる投与後の十分早い有意な時点での疼痛に対す る有効な観察や有効な軽減が示されていないため、本発明者らがあきらめてしま うには不十分であった。
従って、−の態様としての本発明は、哺乳類にお乙3る鎮痛作用開始時期を早め る方法であって、実質的にR(−)イブプロフェンを含まないS(+)イブプロ フェンの即効性鎮痛剤としての有効量をこれらの処置が必要な哺乳類に投与する ことを含んでなる前記方法を提供する。
もう一つの態様としての本発明は、哺乳類における、特に投与後短期間に強化さ れた鎮痛応答を惹起する方法であって、かかる処置が必要な哺乳動物に実質的に R(−)イブプロフェンを含まないS(+)イブプロフェンの鎮痛作用を強化す る有効用量を投与することを含んでなる前記方法を提供する。
さらにもう一つの態様としての本発明は、哺乳動物、具体的にはヒトの即行性お よび強化された鎮痛応答を惹起するのに使用する医薬組成物であって、実質的に R(−)イブプロフェンを含まないS(+)イブプロフェンの鎮痛剤として有効 な単位投薬量を含んでなる前記組成物を提供する。
イブプロフェン」の語は、(±)2−(p−インブチルフェニル)プロピオン酸 それ自体だけでなく、それらの医薬として許容され得る塩、例えばイブプロフェ ンアルミニウムをも包含することを意図する。
本明細書で使用するrs (+)イブプロフェン」の語は、右旋性またはS(+ )異性体2−(p−イソブチル)プロピオン酸だけでなく、すべての医薬として 許容され得るそれらの鎮痛剤としてを効果な塩を包含することを意図する。「S (+)イブプロフェン」との関連で使用される「実質的にR(−)イブプロフェ ンを含まない」との表現は、目的の即効性および強化された鎮痛作用を奏するに 足りるようにR(−)イブプロフェン〔左旋性型もしくはR(−)異性体2−( P−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはその塩〕を含まないことを意味す る。具体的に言えば、これは、活性成分が少なくとも90重量%のS(+)イブ プロフェンを含み、かつ10重量%以下のR(−)イブプロフェンを含むことを 意味する。好ましくは、S(+)イブプロフェン対R(−)イブプロフェンの重 量比が20:1を越え、より好ましくは97:3を越える。最も好ましくは、R (−)イブプロフェンを含まず、S(+)イブプロフェンが99重量%以上であ る。
S(+)イブプロフェンの具体的な重量が後述される場合、具体的な別の説明が ない限り、重量はその酸の■を示し、塩のそれを示さないものと理解しなければ ならない。さらに、特にことわらない限り、簡略化のために、その重量は大部分 がS(+)型である総イブプロフェン含量を表す。例えば、rs (+)イブプ ロフェン400■」は、少なくとも90%がS(+)型、好ましくは少なくとも 95%、より好ましくは少なくとも97%、さらに最も好ましくは99%以上の イブプロフェンの総量が400■であることを意味する。
本発明によれば、S(+)イブプロフェンは次のような予期できない結果を生ず る。
(1)@乳動物に対する鎮痛作用が、同一用量のラセミ体イブプロフェンの使用 によるものよりも海かに迅速にもたらされ、そして (2)遥かに強い鎮痛剤としての応答が、同一用量のラセミ体イブプロフェンに より惹起されるものよりも早期に生ずる。
これらの予期できない結果は、N5AID(非ステロイド系抗炎症剤)および炎 症を伴う特殊な疼痛に感受性を有する疼痛の療法で達成することができる。これ には、分娩後および術後病、歯痛、頭痛、月経痛、骨格筋に由来する疼痛、風邪 やインフルエンAうな呼吸器感染を伴う痛みおよび不快感を包含する。
かかる疼痛を有する患者には、著しい用量のラセミ体イブプロフェンでの処置が 必要であり、薬剤の投与から疼痛軽減の開始期までの時間が特に重要性を有する 。本発明者らは、ラセミ体イブプロフェンに代え同一用量のS(+)イブプロフ ェンを用いる場合には、それによって鎮痛作用の開始時間が実質的に短縮化(す なわち、実質的な即効性)が非常に著しくなることを発見した。このことも同様 に全く予期できない、さらに、炎症または変形性関節炎(例えば、リュウマチ性 関節炎、骨関節炎、痛風もしくは筋骨格疾病)を罹患する患者にとって、鎮痛作 用開始期間の実質的な短縮化は、非常に重要であり、疼痛がこれらの疾病状態の 重要な要素であり、かつ疼痛の迅速な除去が本質的に心理学上の利益となる。熱 論、S(+)イブプロフェンは、さらに別の状態の炎症疾患、例えば、モーニン グ・スティッフネス(morning 5tiffness)を含む疾患を規定 時間外でも軽減するであろう。
そのラセミ体の投与に感受性であるグループでは、特に鎮痛剤投薬範囲の下限( 100〜400■)および中位の痛みを伴う患者に対する場合を除き、ラセミ体 イブプロフェンが投与されるときよりむしろ、S(+)イブプロフェンが使用さ れるときには用量水準および疼痛の烈しさに応じて、平均して約1/3で鎮痛作 用の開始時期に達することができる。
S(+)イブプロフェンがラセミ体イブプロフェンと同じ用量水準で使用される 場合には、特に初期の数時間中の鎮痛作用の強さに関する限りでは、より著しい 鎮痛作用が得られる。
本発明で使用されるS(+)イブプロフェンの適切な量は、例えば、哺乳動物の 大きさや種類および薬剤が投与される条件に応じて変化し得る。ヒトへの使用に 対するS(+)イブプロフェンの鎮痛に有効な量は、疼痛を軽減するのに必要で 患者によって耐容性である場合には、より多量(例えば、1000■)に使用す ることができるにもかかわらず、典型的には約100〜600■であろう。ヒト での1日用量は、S(+)イブプロフェン3200■を越えないことが好ましい が、患者が耐容性である場合には、より多量を使用してもよい。炎症を有する中 位の疼痛に対する緩和な処置に使用するための好ましい単位投薬組成物は、S( +)イブプロフェン成分を50゜100、200.400.600または800 ■含む。
本発明の組成物は、経口に使用することが好ましいとはいえ、それらは、また、 非麻薬性鎮痛剤/非ステロイド系抗炎症剤の投与について知られている他の経路 を介して投与してもよく、そのために調製されたもの、例えば、座薬もしくは非 経口溶液剤または軟膏、ゲル、クリーム、ローション、溶液、含浸包帯もしくは 他の典型的な供給器などの局所剤であってもよい。好ましいヒトへの投薬水準は 成人への使用について前述していること、小児用の組成物は、適当に減少させた 活性成分を含むことに注意しなければならない。
本発明に使用する組成物は、ラセミ体イブプロフェンに適するいずれかの投与経 路、例えば、経口、直腸、局所または非経口によって哺乳動物に非常に都合よく 投与される。S(+)イブプロフェンは、好ましくは適当な無毒性の医薬として 許容され得る不活性担体材料のいずれかを用いて調製される。かかる担体材料は 、製剤の当業者に周知である。当業者テナイ者ニドっては、表題、シ盪七」上狙 シL」臣二徂P狸月至1゜5ciences (17版、1985年、Alfo nso R0Gennaro編、MackPublishtng Compan y+ Easton、 Penn5ylvania 18042)の参考書が参 考になる。経口用の代表的な製剤、例えば錠剤、カプセルまたはカブレット(c aplet)は、鎮痛剤としての有効量で、かつ実質的にR(−)イブプロフェ ンを含まないS(+)イブプロフェンを、経口的に無毒性の医薬として許容され 得る不活性担体、例えば、ラクトース、澱粉(医薬品グレード)、リン酸二カル シウム、硫酸カルシウム、カオリン、マンニトールおよび粉末化糖と組み合わさ れる。さらに必要な場合には、適当な結合剤、滑剤、崩壊剤および着色剤を含め ることもできる。具体的な結合剤としては、澱粉、ゼラチン、砂糖、糖蜜および 乳糖のような糖類、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、アイルランド苔の抽 出物、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン 、ポリエチレングリコール、エチルセルロースのような天然および合成ガム類な らびにワックスが包含される。これらの投薬製剤に使用するための代表的な滑剤 としては、限定されるものでないが、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリ ウム、塩化ナトリウム、ロイシンおよびポリエチレングリコールを挙げることが できる。適当な崩壊剤としては、限定されるものでないが、澱粉、メチルセルロ ース、寒天、ベントナイト、セルロース、木材製品、アルギン酸、グアーガム、 柑橘繊維、カルボキシメチルセルロースおよび硫酸ラウリルナトリウムを挙げる ことができる。必要に応じ、常用の製剤掌上許容され得る着色剤(すなわち、F D&C着色剤のいずれか)を投薬単位製剤に取り込ませることができる。特に、 液状投薬製剤、例えばエリキシル、懸濁液またはシロップが調製される場合には 、甘味剤、香料および防腐剤が含まれてもよい。また、投薬製剤がカプセルであ る場合には、前記の種類の材料に脂肪オイルのような液状担体を加えてもよい。
被覆またはその他の投薬単位の物理的状態を変性するために種々の他の材料を共 存させてもよい。例えば、錠剤、火剤またはカプセルは、シェラツクおよび/ま たは糖で被覆されてもよい。かかる個々の組成物は、少なくとも0.1%のS( +)イブプロフェンを含有するのが好ましく、一般に、その単位剤当り、約2重 量%〜約60重量%のS(+)イブプロフェンが存在するであろう。経口投与用 の代表的な単位投薬剤は、約50〜100■、好ましくは100〜800■、最 も好ましくは100〜600■のS(+)イブプロフェンを含み、迅速放出用と して調製するのが好ましい。組成物が持続放出を目的とするものであるならば、 当然により多量の活性成分を個々の単位剤中に含ませねばならず、かかる場合に は、少な(とも50、そして好ましくは600または800■の総S(+)イブ プロフェン量まで含ませ、所望の程度の強化された鎮痛作用および即効性が得ら れるように迅速放出を日差して調製しなければならない。
経口投与用の代表的な錠剤は、選ばれた量のイブプロフェンの他に、次の非活性 成分/担体の組み合わせ物を含んでもよい、すなわち、アラビアガム、アセチル 化モノグリセリド、ビーンワックス、硫酸カルシウム、コロイド状二酸化ケイ素 、ジメチコーン、酸化鉄、レシチン、製剤用釉薬、ポビドン、安息香酸ナトリウ ム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、澱粉、ステアリン酸、砂糖、二酸 化チタン、あるいはカルナウバロウ、コーン・スターチ、D&CイエローNα1 0、FD&CイエローNα6、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、プロピレ ングリコール、二酸化ケイ素、ステアリン酸および二酸化チタン。
さらに、本発明の強化された鎮痛作用および即効性を得るのに使用される組成物 は、選ばれた量のS(+)イブプロフェンに加え、また、他の活性成分および/ または促進剤を含むごともできる。これらは、例えば、かかる成分およびラセミ 体イブプロフェンとの組み合わせについて記載されている剤、例えば、カフェイ ンまたは他のキサンチン誘導体、麻薬性鎮痛剤(カフェインを除<)、骨格筋弛 緩剤、抗ヒスタミン剤、うっ血除去剤、せき抑制剤および/または去痰剤とS( +)イブプロフェンを組み合わせてもよい。例えば、5unshineら、米国 特許第4.420.483号明細書(1983年12月13日付発行) s 5 unshineら、米国特許第4.464,376号明細書(1984年8月7 日付発行) H5unshineら、米国特許第4.479.956号明細書( 1984年10月30日発行) H5unshineら、米国特許第4,552 .899号明細書(1985年11月12日付発行);5unshineら、米 国特許第4.558,051号明細書(1985年12月10日付発行) S  5unshineら、米国特許第4.585.783号明細書(1986年4月 29日発行) H5unshineら、米国特許第4.619.934号明細書 (1986年10月28日付発行);および5unshineら、米国特許出願 第815.502号明細書(1986年1月2日付出願)を参照されたい。
ラセミ体イブプロフェンに比べS(+)イブプロフェンの使用によって得られる 強化された鎮痛作用および即効性は、以下に述べるような動物およびヒトでの研 究により評価することができる。
フェニルキノンの パ この試験は、鎮痛活性を測定し、比較するための標準的な方法であり、そして一 般にヒトの効能とよく相関する。
最初に、試験薬剤がマウスに投与された。薬剤は、2種の用量水準のS(+)イ ブプロフェンおよび2種の用量水準のラセミ体イブプロフェンが使用された。次 に、フェニル−p−ベンゾキノンを腹腔内投与することによりマウスを攻撃し、 緊張−苦悶の行動様式について観察した。苦悶の欠失は正の応答をなす。鎮痛剤 の防御度は、同じ日に実施される対照動物に対応する苦悶の抑制に基づいて算定 することができる。
時間応答データも同時に得られる。種々の作用開始期を検出するために投与後か なり早い時期に観察が行われる。この試験は、Sigmund らおよびBlu IIIbergらの方法(Sigmund、 E。。
Cadmus、 R−+ およびLu 、 G、、 Proc、 Soc。E2 y、 Biol、 4樽Med、 95 、 729〜731.1957 ;  B1un+berg、 H,、ら、Proc、 Soc。
塾2. Biol、世ル炙0世、763〜766、1965)を改良したもので ある。
衾症王上こしたラットのボー(Paw)試 :土 g運 ]血ウつンター(Wi nter)らにより改良されたランダルーセリット(Randall−Seli tto)法を使用し、酵母で炎症を起こした左後ろ足に対する適用圧力の上昇に 由来する回避応答闇値を確認した。薬剤処置が施された。試験薬剤は、2種類の 用量水準のS(+)イブプロフェンおよび2種類の用量水準のラセミ体イブプロ フェンである。定常的に上昇する力を前記の足にかけ、「飛躍反応(fligh t reaction) Jを観察しそしていくつかの時点で観察される(Ra ndall、 L、Q、および5elxtto+J、J、 : Arch、 I nt、 Pharmacod n、+工、409〜419.1957;Wint er、 C,A、、およびLars、 F、 : J、 Pharmacol、  E2y。
…肛鉦、 148.373〜379.1965)。種々の作用開始期を検出する ために、投与後かなり早い時期に観察が行われる。
ヒトにおける本発明の組成物の効能を確証するため、経口鎮痛剤/抗炎症剤を必 要とする中位から重度の疼痛を有する患者にS(+)イブプロフェンまたはラセ ミ体イブプロフェンが投与され得る。具体的な疼痛モデルには、月経痛、術後痛 、分娩後痛および抜歯痛が包含される。交差計画かまたは完全にランダムな計画 が使用され得る。観察者がその後定期的に痛みの程度について患者を問診し、鎮 痛剤の効能を決定する。患者は、薬剤が疼痛を明瞭に軽減し始める時期に対する 主観的な判断について聞かれる。より正確な作用開始時期の判断に役立てるため 、患者にストップウォッチを与えてもよい。生存解析を含む適当な統計処理法を 使用したところ、S(+)鏡像体は、より短い作用開始時期およびより強い効能 を示すことができた(Laska、 E、、Gormely、 M、+5uns hine+A、、Be1leville、 J、W、、Kantor、 T、、 Forrest+ W、H,、Siegel、 C。
およびMeisner、 M、r 鎮痛剤のH2床試験用バイオアッセイのコン ピューターゝプログラム(A Bioassay Computer Prog ra+。
for Analgesic C11nical Trials) J 、 C l1n、 Pharmacol。
…肛、主: 658.1967 ;Cox、 D、Ro、 r退行モデルおよび 生命表(Regression Models and Life Table s) J 、 JOurnalムエl5tatistic 1 劾」工u、 5 eries B、 Volume 34 : 187〜202、1972参照〕 。
本発明の方法に使用されるS(+)イブプロフェンおよび本発明の組成物は、ラ セミ体イブプロフェンの分割のような種々の方法で調製することができる。
ラセミ体イブプロフェンの分割は、文献に記載されている。
カイゼル(Kaiser)ら、J、 Pharm。Sci、 Vol、65.  Na2.269〜273(1976年2月)は、ラセミ体イブプロフェンの冷エ ーテル溶液に、撹拌しながら、5(−)−メチルベンジルアミンを滴下した。こ うして得られるS(+)イブプロフェンの固体S (−)メチルベンジルアミン 塩を濾取し、最初にイソプロパツール次にメタノールカミら再結晶し、3Nの硫 酸水溶液で酸性にし、エーテル抽出そして水洗次いで食塩水溶液で洗浄した。こ のエーテル抽出物を乾燥するまで蒸発し、得られた白色固体をエタノールから再 結晶してS(+)イブプロフェン(融点50〜52.〔α〕。+57.5(−) α−メチルベンジルアミド誘導体としてGLC分析で決定した光学純度は95% )が得られた。コックス(Cox) ら、J、 PharIIlaCOl、 E 2゜Ther、、 Vol、232. Nα3 、 636〜643(1985 年3月)、は、カイゼイらの方法を使用して、99%のS異性体および1%のR 異性体(W/W)を有するS(+)イブプロフェン製剤を得ることができた。
一般的に言って、S(+)異性体は、シンコニジンのようなアルカロイドまたは 類似の分割剤を用いてイブプロフェンの塩を調製することによってラセミ体イブ プロフェンから分離し、次いで右旋性異性体がほとんど溶解しない溶媒からの分 別再結晶によって生成物を分離することができる。次に、d−塩を酸分解してS (+)イブプロフェンを得ることができる0例えば、ナプロキセンおよび関連化 合物の分割に関するアルバルツ(Alvarez)米国特許第3,637.76 7号明細書(1972年1月25日発行)を参照されたい。
S(+)イブプロフェンが医薬として許容され得るそれらの鎮痛活性塩の状態で 使用される場合、かかる塩は、S(+)イブプロフェンの直接的な造塩反応によ って都合よく調製することができる。アルミテージ(Armi tage)らの フルルビプロフェン(f 1urbiprofen)のN−メチル−D−グルカ ミン塩を記載する、米国特許第4.501.727号明細書(1985年2月2 6日発行)を参照されたい。これらの塩は、経口または直腸剤として使用される だけでな(、水によく溶ける時には、非経口的な注射用S(+)イブプロフェン 水性液の調製に使用することもできる。
以上の記載から、当業者は、本発明の本質的な特徴を容易に確認することができ 、これらの精神および範囲から離れることなく種々の用法および条件にそれを適 合させるべく本発明の種々の変更および/または改良をなすことが可能である。
これらの変更および/または改良それ自体は、そのすべてが以下の請求項の均等 範囲内に入ることは、当然であり、公平であり、かつ意図されている。
国際調査報告 1+v+a+m+1aaal ^帥m−+i−be、PCT/US881022 531s+*+++++le*al^5ell@s+nns・PC丁/1Js8 810225コ5IAI@lRal1maml^eo+h=1+噂11111. PCT/US8B102253+ll+−−1−−Jl ^eo+=ta+n− NL PCT/USB87022531119 i 査報告PCT/1J58B 102253SA 23361

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.鎮痛剤処置の必要な哺乳類における即効性の応答および強化された鎮痛作用 を惹起する方法であって、かかる生体に即効性/強化された鎮痛性に有効な量の S(+)イブプロフェン鏡像体の投薬単位を投与することおよび前記鏡像体が、 そのR(−)イブプロフェン対掌体を実質的に含まないことを含んでなる方法。
  2. 2.S(+)イブプロフェンとR(−)イブプロフェンの重量比が、9:1を越 える請求項1記載の方法。
  3. 3.S(+)イブプロフェンとR(−)イブプロフェンの重量比が、20:1を 越える請求項2記載の方法。
  4. 4.S(+)イブプロフェンとR(−)イブプロフェンの重量比が、97:3を 越える請求項3記載の方法。
  5. 5.S(+)イブプロフェンとR(−)イブプロフェンの重量比が、99:1を 越える請求項4記載の方法。
  6. 6.前記生体に、約50〜約1000mgのS(+)イブプロフェンを投与する ことを含んでなる請求項1記載の方法。
  7. 7.前記生体に、約100〜約800mgのS(+)イブプロフェンを投与する ことを含んでなる請求項1記載の方法。
  8. 8.前記生体に、約100〜約600mgのS(+)イブプロフェンを投与する ことを含んでなる請求項1記載の方法。
  9. 9.前記生体に、約50〜約1000mgのS(+)イブプロフェンを投与する ことを含んでなる請求項2記載の方法。
  10. 10.前記生体に、約100〜約800mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項2記載の方法。
  11. 11.前記生体に、約100〜約600mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項2記載の方法。
  12. 12.前記生体に、約50〜約1000mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項3記載の方法。
  13. 13.前記生体に、約100〜約800mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項3記載の方法。
  14. 14.前記生体に、約100〜約600mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項3記載の方法。
  15. 15.前記生体に、約50〜約1000mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項4記載の方法。
  16. 16.前記生体に、約100〜約800mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項4記載の方法。
  17. 17.前記生体に、約100〜約600mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項4記載の方法。
  18. 18.前記生体に、約50〜約1000mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項5記載の方法。
  19. 19.前記生体に、約100〜約800mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項5記載の方法。
  20. 20.前記生体に、約100〜約600mgのS(+)イブプロフェンを投与す ることを含んでなる請求項5記載の方法。
  21. 21.前記生体が、術後痛を有している請求項1記載の方法。
  22. 22.前記生体が、分娩後痛を有している請求項1記載の方法。
  23. 23.前記生体が、歯痛を有している請求項1記載の方法。
  24. 24.前記生体が、月経困難症を有している請求項1記載の方法。
  25. 25.前記生体が、頭痛を有している請求項1記載の方法。
  26. 26.前記生体が、筋骨格痛を有している請求項1記載の方法。
  27. 27.前記生体が、呼吸器感染に伴う窪痛または不快感を有している請求項1記 載の方法。
  28. 28.前記生体が、風邪またはインフルェンダに伴う痔痛または不快感を有して いる請求項1記載の方法。
  29. 29.前記生体が、炎症性または変性関節疾患に伴う疼痛を有している請求項1 記載の方法。
  30. 30.前記生体が、リウマチ性関節炎に伴う疼痛を有している請求項1記載の方 法。
  31. 31.前記生体が、変形性関節症に伴う疼痛を有している請求項1記載の方法。
  32. 32.前記生体が、痛風に伴う癖痛を有している請求項1記載の方法。
  33. 33.前記生体が、モーニング・ステッフネス(morningstiffne ss)に伴う疼痛を有している請求項1記載の方法。
  34. 34.前記生体に、S(+)イブプロフェンを経口投与する請求項1記載の方法 。
  35. 35.前記生体に、S(+)イブプロフェンを直腸投与する請求項1記載の方法 。
  36. 36.前記生体に、S(+)鏡像体を局所投与する請求項1記載の方法。
  37. 37.鎮痛剤処置の必要な哺乳類における即効性の応答および強化された鎮痛作 用を惹起するために適用される医薬組成物であって、即効性/強化された鎮痛性 に有効な量のS(+)イブプロフェン鏡像体の固体状態の投薬単位を含んでなり 、前記鏡像体がそのR(−)対掌体を実質的に含まず、そして無毒性の医薬とし て許容され得る担体またはそれらの希釈剤を含んでなる前記組成物。
  38. 38.経口投与用として適用される請求項37記載の医薬組成物。
  39. 39.錠剤、カプレット(Caplet)、丸剤またはカプセルとして製剤化さ れている請求項38記載の医薬組成物。
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