JPH079746Y2 - 作業車輌の操向装置 - Google Patents
作業車輌の操向装置Info
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- JPH079746Y2 JPH079746Y2 JP1988066480U JP6648088U JPH079746Y2 JP H079746 Y2 JPH079746 Y2 JP H079746Y2 JP 1988066480 U JP1988066480 U JP 1988066480U JP 6648088 U JP6648088 U JP 6648088U JP H079746 Y2 JPH079746 Y2 JP H079746Y2
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- Japan
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- gears
- shaft
- gear
- steering
- clutch
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Description
【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、コンバインやトラクタ或いは運搬車等の各種
作業車輌における操向装置に関するものである。
作業車輌における操向装置に関するものである。
(ロ) 従来の技術 旋回側の車軸を、他側の車軸に対し逆転させて機体を信
地旋回させることができる操向装置を備えた作業車輌が
知られているが、従来のものは、信地旋回を可能する為
の差動機構が、ミッションケースの内部において走行ミ
ッションに一体不可分に組み込み構成されていた(実開
昭54-112236号公報、特公昭51-47212号公報、特開昭57-
164863号公報参照)。
地旋回させることができる操向装置を備えた作業車輌が
知られているが、従来のものは、信地旋回を可能する為
の差動機構が、ミッションケースの内部において走行ミ
ッションに一体不可分に組み込み構成されていた(実開
昭54-112236号公報、特公昭51-47212号公報、特開昭57-
164863号公報参照)。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 従来のものでは、信地旋回をするための差動機構が、ミ
ッションケース内部において走行ミッションに一体不可
分に組み込まれた特殊な専用ミッションになるから、走
行ミッション及びそれを内蔵するミッションケースが大
型化して内部構造が著しく複雑になり、信地旋回機構を
要しない通常の走行ミッションとの共用性がなくて量産
性が悪くコスト高になる問題点があった。
ッションケース内部において走行ミッションに一体不可
分に組み込まれた特殊な専用ミッションになるから、走
行ミッション及びそれを内蔵するミッションケースが大
型化して内部構造が著しく複雑になり、信地旋回機構を
要しない通常の走行ミッションとの共用性がなくて量産
性が悪くコスト高になる問題点があった。
本考案は、従来のものが有する上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、通常の走行ミッションに信地旋回用の
差動機構を極く容易に組み付けて信地旋回可能な走行ミ
ッションにすることができ、通常の走行ミッションと信
地旋回可能な走行ミッションとの仕様変更が簡単で、量
産性に優れコストも低廉な作業車輌の操向装置を提供す
るものである。
れたものであり、通常の走行ミッションに信地旋回用の
差動機構を極く容易に組み付けて信地旋回可能な走行ミ
ッションにすることができ、通常の走行ミッションと信
地旋回可能な走行ミッションとの仕様変更が簡単で、量
産性に優れコストも低廉な作業車輌の操向装置を提供す
るものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 すなわち、本考案における作業車輌の操向装置は、クラ
ッチ軸(5)に枢支する大径ギヤ(6)とクラッチ軸
(5)の左右外端部位に装設する操向ブレーキ(13)
(14)との間に、左右のサイドクラッチギヤ(9)(1
0)を軸心方向摺動自在に嵌着し、各々のサイドクラッ
チギヤ(9)(10)を大径ギヤ(6)に連動結合する状
態と、大径ギヤ(6)から離脱する状態と、操向ブレー
キ(13)(14)に係合する状態とに切り換え得るように
した左右の操向伝動部(S)(S)を備え、左右のサイ
ドクラッチギヤ(9)(10)に常時噛合する受動ギヤ
(18)(19)を経て左右の出力軸に動力伝達するように
構成された走行ミッション(2)において、前記走行ミ
ッション(2)の左右の出力軸を、左右の筒軸(15)
(16)とそれらに内挿された内軸(17)の二重軸にして
設け、各々の筒軸(15)(16)の内端部に前記受動ギヤ
(18)(19)を嵌着するとともに、内軸(17)に受動ギ
ヤ(18)(19)と同径同歯数の別ギヤ(20)を設けて前
記クラッチ軸(5)に嵌着した駆動ギヤ(21)に常時噛
合させ、筒軸(15)(16)の外端部を、ミッションケー
ス(1)に着脱自在に連設するファイナルケース(22)
(22)内に設けられた差動機構(28)(28)のデフケー
ス(27)(27)にそれぞれ結合し、内軸(17)の左右外
端部を、前記差動機構(28)(28)の入力ギヤ(29)
(29)にそれぞれ連動結合したことを特徴とするもので
ある。
ッチ軸(5)に枢支する大径ギヤ(6)とクラッチ軸
(5)の左右外端部位に装設する操向ブレーキ(13)
(14)との間に、左右のサイドクラッチギヤ(9)(1
0)を軸心方向摺動自在に嵌着し、各々のサイドクラッ
チギヤ(9)(10)を大径ギヤ(6)に連動結合する状
態と、大径ギヤ(6)から離脱する状態と、操向ブレー
キ(13)(14)に係合する状態とに切り換え得るように
した左右の操向伝動部(S)(S)を備え、左右のサイ
ドクラッチギヤ(9)(10)に常時噛合する受動ギヤ
(18)(19)を経て左右の出力軸に動力伝達するように
構成された走行ミッション(2)において、前記走行ミ
ッション(2)の左右の出力軸を、左右の筒軸(15)
(16)とそれらに内挿された内軸(17)の二重軸にして
設け、各々の筒軸(15)(16)の内端部に前記受動ギヤ
(18)(19)を嵌着するとともに、内軸(17)に受動ギ
ヤ(18)(19)と同径同歯数の別ギヤ(20)を設けて前
記クラッチ軸(5)に嵌着した駆動ギヤ(21)に常時噛
合させ、筒軸(15)(16)の外端部を、ミッションケー
ス(1)に着脱自在に連設するファイナルケース(22)
(22)内に設けられた差動機構(28)(28)のデフケー
ス(27)(27)にそれぞれ結合し、内軸(17)の左右外
端部を、前記差動機構(28)(28)の入力ギヤ(29)
(29)にそれぞれ連動結合したことを特徴とするもので
ある。
(ホ) 作用 本考案の走行装置によれば、通常の走行ミッションの出
力軸部分を組替え、ファイナルケースを差動機構が組み
込まれたものに変換して組付けるだけで、通常の走行ミ
ッションが信地旋回型の走行ミッションになる。故に、
通常の走行ミッションと、信地旋回型の走行ミッション
の仕様変更所作が簡単になり、量産性が向上されコスト
が低減される。
力軸部分を組替え、ファイナルケースを差動機構が組み
込まれたものに変換して組付けるだけで、通常の走行ミ
ッションが信地旋回型の走行ミッションになる。故に、
通常の走行ミッションと、信地旋回型の走行ミッション
の仕様変更所作が簡単になり、量産性が向上されコスト
が低減される。
(ヘ) 実施例 以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する
が、第1図は、本考案による走行ミッションの右側ファ
イナルケースを切除して示した要部の断面正面図であ
る。
が、第1図は、本考案による走行ミッションの右側ファ
イナルケースを切除して示した要部の断面正面図であ
る。
第1図において、ミッションケース(1)の内部には、
ギヤ式の走行ミッション(2)が収容されている。
ギヤ式の走行ミッション(2)が収容されている。
走行ミッション(2)中のクラッチ軸(5)の中央部に
大径ギヤ(6)が遊嵌枢支され、この大径ギヤ(6)
に、クラッチ軸(5)より伝動上位のブレーキ軸(3)
に楔着されているギヤ(4)が噛合され、複数段に切り
換え変速された動力が、ブレーキ軸(3)からギヤ
(4)を経て大径ギヤ(6)に伝動されるようになって
いる。
大径ギヤ(6)が遊嵌枢支され、この大径ギヤ(6)
に、クラッチ軸(5)より伝動上位のブレーキ軸(3)
に楔着されているギヤ(4)が噛合され、複数段に切り
換え変速された動力が、ブレーキ軸(3)からギヤ
(4)を経て大径ギヤ(6)に伝動されるようになって
いる。
大径ギヤ(6)の左右両側にはクラッチ爪(7)(8)
が形設され、各々のクラッチ爪(7)(8)には、大径
ギヤ(6)の左右両脇部位においてクラッチ軸(5)に
摺動自在に楔着されているサイドクラッチギヤ(9)
(10)のクラッチ爪(11)(12)が係脱し得るようにな
っている。
が形設され、各々のクラッチ爪(7)(8)には、大径
ギヤ(6)の左右両脇部位においてクラッチ軸(5)に
摺動自在に楔着されているサイドクラッチギヤ(9)
(10)のクラッチ爪(11)(12)が係脱し得るようにな
っている。
また、各クラッチギヤ(9)(10)の外側延長部は、操
向ブレーキ(13)(14)の構成部材を兼ねるものとなっ
ており、サイドクラッチギヤ(9)(10)が動力遮断方
向、つまり、クラッチ爪(11)(12)が大径ギヤ(6)
のクラッチ爪(7)(8)から離間する方向に所定距離
移行された時には、上記操向ブレーキ(13)(14)を左
右各別に制動状態にするようになっており、このような
サイドクラッチギヤ(9)(10)と操向ブレーキ(13)
(14)とで左右の操向伝動部(S)(S)が構成されて
いる。
向ブレーキ(13)(14)の構成部材を兼ねるものとなっ
ており、サイドクラッチギヤ(9)(10)が動力遮断方
向、つまり、クラッチ爪(11)(12)が大径ギヤ(6)
のクラッチ爪(7)(8)から離間する方向に所定距離
移行された時には、上記操向ブレーキ(13)(14)を左
右各別に制動状態にするようになっており、このような
サイドクラッチギヤ(9)(10)と操向ブレーキ(13)
(14)とで左右の操向伝動部(S)(S)が構成されて
いる。
そして、クラッチ軸(5)の伝動下位には、走行ミッシ
ョン(2)の出力軸が装設されるのであるが、該出力軸
は、左右の筒軸(15)(16)と、それぞれの筒軸に内挿
される内軸(17)の二重軸にして設けられ、左右の筒軸
(15)(16)の内端部には上記サイドクラッチギヤ
(9)(10)に常時噛合する受動ギヤ(18)(19)が嵌
着固定されると共に、内軸(17)の中央部には、上記受
動ギヤ(18)(19)と同径同歯数の別ギヤ(20)が固着
され、その別ギヤ(20)が上記大径ギヤ(6)に一体に
刻設されている駆動ギヤ(21)に常時噛合されている。
ョン(2)の出力軸が装設されるのであるが、該出力軸
は、左右の筒軸(15)(16)と、それぞれの筒軸に内挿
される内軸(17)の二重軸にして設けられ、左右の筒軸
(15)(16)の内端部には上記サイドクラッチギヤ
(9)(10)に常時噛合する受動ギヤ(18)(19)が嵌
着固定されると共に、内軸(17)の中央部には、上記受
動ギヤ(18)(19)と同径同歯数の別ギヤ(20)が固着
され、その別ギヤ(20)が上記大径ギヤ(6)に一体に
刻設されている駆動ギヤ(21)に常時噛合されている。
なお、駆動ギヤ(21)は、前記サイドクラッチギヤ
(9)(10)と同径同歯数のものである。
(9)(10)と同径同歯数のものである。
内軸(17)及び筒軸(15)(16)は、ミッションケース
(1)の内部から左右両外方に延出されて、左右のファ
イナルケース(22)(22)に軸受支持される。
(1)の内部から左右両外方に延出されて、左右のファ
イナルケース(22)(22)に軸受支持される。
ファイナルケース(22)(22)は、前記内軸(17)及び
筒軸(15)又は(16)を支承する支持筒部を備えた差動
機構収容部(26)と、作動機構収容部(26)の外側に位
置する最終減速機構収容部と、最終減速機構収容部から
外向きに延出する車軸支持部とからなり、差動機構収容
部(26)の支持筒部内端を、ミッションケース(1)の
左右外側部に合接して締結具により着脱自在に取付けら
れる。
筒軸(15)又は(16)を支承する支持筒部を備えた差動
機構収容部(26)と、作動機構収容部(26)の外側に位
置する最終減速機構収容部と、最終減速機構収容部から
外向きに延出する車軸支持部とからなり、差動機構収容
部(26)の支持筒部内端を、ミッションケース(1)の
左右外側部に合接して締結具により着脱自在に取付けら
れる。
各々の差動機構収容部(26)には、デフケース(27)と
四枚のベベルギヤの組合せからなる差動機構(28)が設
けられ、デフケース(27)には前記筒軸(15)又は(1
6)の外端部が連動結合されるとともに、四枚のベベル
ギヤの中の入力ギヤ(29)には、前記内軸(17)が連動
連結されている。
四枚のベベルギヤの組合せからなる差動機構(28)が設
けられ、デフケース(27)には前記筒軸(15)又は(1
6)の外端部が連動結合されるとともに、四枚のベベル
ギヤの中の入力ギヤ(29)には、前記内軸(17)が連動
連結されている。
また、四枚のベベルギヤの中の出力側ギヤを嵌着した回
転軸は、最終減速機構(24)のピニオン部(25)として
最終減速機構収容部に軸受支承され、最終減速機構(2
4)は、車軸支持部に支承されている車軸(23)に連動
連結されている。
転軸は、最終減速機構(24)のピニオン部(25)として
最終減速機構収容部に軸受支承され、最終減速機構(2
4)は、車軸支持部に支承されている車軸(23)に連動
連結されている。
第2図は本考案が適用された作業車輛(コンバイン)の
側面概略図であり、車体(30)の上部に脱穀機(31)や
エンジン(32)、運転部(33)等が配設されるととも
に、車体(30)の前方に刈取搬送部(34)が装備され、
車体下部に配設された左右クローラ部(35)の駆動輪
(36)を、上述した走行ミッション(2)で駆動するよ
うに構成されている。
側面概略図であり、車体(30)の上部に脱穀機(31)や
エンジン(32)、運転部(33)等が配設されるととも
に、車体(30)の前方に刈取搬送部(34)が装備され、
車体下部に配設された左右クローラ部(35)の駆動輪
(36)を、上述した走行ミッション(2)で駆動するよ
うに構成されている。
なお、(36)はクローラ走行部の駆動輪、(37)はブレ
ーキ軸に設けられている駐車ブレーキ、(38)は走行ミ
ッションの変速レバーである。
ーキ軸に設けられている駐車ブレーキ、(38)は走行ミ
ッションの変速レバーである。
次に、実施例の作動態様について説明する。通常の場
合、サイドクラッチギヤ(9)(10)は大径ギヤ(6)
にクラッチ爪で係合し、操向ブレーキ(13)(14)は非
制動状態になっている。
合、サイドクラッチギヤ(9)(10)は大径ギヤ(6)
にクラッチ爪で係合し、操向ブレーキ(13)(14)は非
制動状態になっている。
したがって、サイドクラッチギヤ(9)(10)、大径ギ
ヤ(6)ならびに駆動ギヤ(21)は一体的に回転し、各
サイドクラッチギヤ(9)(10)に噛み合っている受動
ギヤ(18)(19)、および駆動ギヤ(21)に噛み合って
いるギヤ(20)は等速か近似等速回転することとなっ
て、筒軸(15)(16)と内軸(17)ならびに差動機構
(28)(28)のデフケース(27)とベベルギヤ群が同体
的に回転し、左右の車軸(23)(23)が同じように回転
駆動される。
ヤ(6)ならびに駆動ギヤ(21)は一体的に回転し、各
サイドクラッチギヤ(9)(10)に噛み合っている受動
ギヤ(18)(19)、および駆動ギヤ(21)に噛み合って
いるギヤ(20)は等速か近似等速回転することとなっ
て、筒軸(15)(16)と内軸(17)ならびに差動機構
(28)(28)のデフケース(27)とベベルギヤ群が同体
的に回転し、左右の車軸(23)(23)が同じように回転
駆動される。
しかして、例えば、車体を左旋回する場合に、左側のサ
イドクラッチギヤ(9)を摺動移動させて大径ギヤ
(6)とのクラッチ爪係合を解けば、サイドクラッチギ
ヤ(9)、受動ギヤ(18)、左筒軸(15)を経てデフケ
ース(27)に伝達される動力が遮断されて、左側差動機
構(28)のベベルギヤ群のみが負の回転をすることにな
り、正転する右側車軸に対して左側車軸は逆転され左回
向の信地旋回が行われるのであり、その際、サイドクラ
ッチギヤ(9)の摺動移動により効き具合を調整しなが
ら操向ブレーキ(13)を制動し、旋回半径を自由に変え
て操向することができるのである。
イドクラッチギヤ(9)を摺動移動させて大径ギヤ
(6)とのクラッチ爪係合を解けば、サイドクラッチギ
ヤ(9)、受動ギヤ(18)、左筒軸(15)を経てデフケ
ース(27)に伝達される動力が遮断されて、左側差動機
構(28)のベベルギヤ群のみが負の回転をすることにな
り、正転する右側車軸に対して左側車軸は逆転され左回
向の信地旋回が行われるのであり、その際、サイドクラ
ッチギヤ(9)の摺動移動により効き具合を調整しなが
ら操向ブレーキ(13)を制動し、旋回半径を自由に変え
て操向することができるのである。
また、車体を右旋回する場合は、右側のサイドクラッチ
ギヤ(10)を大径ギヤ(6)から切離し操作するととも
に、右側の操向ブレーキ(14)の効き具合を前述の場合
と同じように調整操作することによって、左側旋回の場
合と同じように信地旋回できる。
ギヤ(10)を大径ギヤ(6)から切離し操作するととも
に、右側の操向ブレーキ(14)の効き具合を前述の場合
と同じように調整操作することによって、左側旋回の場
合と同じように信地旋回できる。
さらに、車体を緊急に後進させたい場合には、左右のサ
イドクラッチギヤ(9)(10)を両方向時に遮断操作す
れば、左右の差動機構(28)(28)が共に負の回転をる
して左右車軸(23)(23)が逆転作動し車体が後進され
るので、走行ミッション(2)の主クラッチを切断し変
速レバー(38)を操作して進行方向を変えるような面倒
を所作しなくてもよいのである。
イドクラッチギヤ(9)(10)を両方向時に遮断操作す
れば、左右の差動機構(28)(28)が共に負の回転をる
して左右車軸(23)(23)が逆転作動し車体が後進され
るので、走行ミッション(2)の主クラッチを切断し変
速レバー(38)を操作して進行方向を変えるような面倒
を所作しなくてもよいのである。
(ト) 考案の効果 以上のように、本考案装置は、クラッチ軸(5)に枢支
する大径ギヤ(6)とクラッチ軸(5)の左右外端部位
に装設する操向ブレーキ(13)(14)との間に、左右の
サイドクラッチギヤ(9)(10)を軸心方向摺動自在に
嵌着し、各々のサイドクラッチギヤ(9)(10)を大径
ギヤ(6)に連動結合する状態と、大径ギヤ(6)から
離脱する状態と、操向ブレーキ(13)(14)に係合する
状態とに切り換え得るようにした左右の操向伝動部
(S)(S)を備え、左右のサイドクラッチギヤ(9)
(10)に常時噛合する受動ギヤ(18)(19)を経て左右
の出力軸に動力伝達するように構成された走行ミッショ
ン(2)において、前記走行ミッション(2)の左右の
出力軸を、左右の筒軸(15)(16)とそれらに内挿され
た内軸(17)の二重軸にして設け、各々の筒軸(15)
(16)の内端部に前記受動ギヤ(18)(19)を嵌着する
とともに、内軸(17)に受動ギヤ(18)(19)と同径同
歯数の別ギヤ(20)を設けて前記クラッチ軸(5)に嵌
着した駆動ギヤ(21)に常時噛合させ、筒軸(15)(1
6)の外端部を、ミッションケース(1)に着脱自在に
連設するファイナルケース(22)(22)内に設けられた
差動機構(28)(28)のデフケース(27)(27)にそれ
ぞれ結合し、内軸(17)の左右外端部を前記差動機構
(28)(28)の入力ギヤ(29)(29)にそれぞれ連動結
合したものであるので、旋回側のサイドクラッチ(9)
又は(10)を切断操作するのみで簡単に信地旋回をする
ことができるし、緊急の場合には左右のサイドクラッチ
ギヤ(9)(10)の同時切断操作により車体をとっさに
後進させることもできて好都合に用いることができる。
する大径ギヤ(6)とクラッチ軸(5)の左右外端部位
に装設する操向ブレーキ(13)(14)との間に、左右の
サイドクラッチギヤ(9)(10)を軸心方向摺動自在に
嵌着し、各々のサイドクラッチギヤ(9)(10)を大径
ギヤ(6)に連動結合する状態と、大径ギヤ(6)から
離脱する状態と、操向ブレーキ(13)(14)に係合する
状態とに切り換え得るようにした左右の操向伝動部
(S)(S)を備え、左右のサイドクラッチギヤ(9)
(10)に常時噛合する受動ギヤ(18)(19)を経て左右
の出力軸に動力伝達するように構成された走行ミッショ
ン(2)において、前記走行ミッション(2)の左右の
出力軸を、左右の筒軸(15)(16)とそれらに内挿され
た内軸(17)の二重軸にして設け、各々の筒軸(15)
(16)の内端部に前記受動ギヤ(18)(19)を嵌着する
とともに、内軸(17)に受動ギヤ(18)(19)と同径同
歯数の別ギヤ(20)を設けて前記クラッチ軸(5)に嵌
着した駆動ギヤ(21)に常時噛合させ、筒軸(15)(1
6)の外端部を、ミッションケース(1)に着脱自在に
連設するファイナルケース(22)(22)内に設けられた
差動機構(28)(28)のデフケース(27)(27)にそれ
ぞれ結合し、内軸(17)の左右外端部を前記差動機構
(28)(28)の入力ギヤ(29)(29)にそれぞれ連動結
合したものであるので、旋回側のサイドクラッチ(9)
又は(10)を切断操作するのみで簡単に信地旋回をする
ことができるし、緊急の場合には左右のサイドクラッチ
ギヤ(9)(10)の同時切断操作により車体をとっさに
後進させることもできて好都合に用いることができる。
そして、製作にあたっては、通常の走行ミッションの出
力軸部分とファイナルケースを組み替えるだけで信地旋
回型の走行ミッションを得ることができるから通常ミッ
ションとの共用性が高くて量産性がよくなりコスト面で
も有利である。
力軸部分とファイナルケースを組み替えるだけで信地旋
回型の走行ミッションを得ることができるから通常ミッ
ションとの共用性が高くて量産性がよくなりコスト面で
も有利である。
第1図は本考案による走行ミッションの右側ファイナル
ケースを切除して示した要部の正面断面図、第2図は本
考案装置が適用された作業車輌の側面概略図である。 (2)……走行ミッション、(5)……クラッチ軸 (9)(10)……サイドクラッチギヤ (15)(16)……筒軸、(17)……内軸 (18)(19)……受動ギヤ、(20)……ギヤ (21)……駆動ギヤ、(22)……ファイナルケース (27)……デフケース、(28)……差動機構 (29)……入力ギヤ、(S)……操向伝動部
ケースを切除して示した要部の正面断面図、第2図は本
考案装置が適用された作業車輌の側面概略図である。 (2)……走行ミッション、(5)……クラッチ軸 (9)(10)……サイドクラッチギヤ (15)(16)……筒軸、(17)……内軸 (18)(19)……受動ギヤ、(20)……ギヤ (21)……駆動ギヤ、(22)……ファイナルケース (27)……デフケース、(28)……差動機構 (29)……入力ギヤ、(S)……操向伝動部
Claims (1)
- 【請求項1】クラッチ軸(5)に枢支する大径ギヤ
(6)とクラッチ軸(5)の左右外端部位に装設する操
向ブレーキ(13)(14)との間に、左右のサイドクラッ
チギヤ(9)(10)を軸心方向摺動自在に嵌着し、各々
のサイドクラッチギヤ(9)(10)を大径ギヤ(6)に
連動結合する状態と、大径ギヤ(6)から離脱する状態
と、操向ブレーキ(13)(14)に係合する状態とに切り
換え得るようにした左右の操向伝動部(S)(S)を備
え、左右のサイドクラッチギヤ(9)(10)に常時噛合
する受動ギヤ(18)(19)を経て左右の出力軸に動力伝
達するように構成された走行ミッション(2)におい
て、前記走行ミッション(2)の左右の出力軸を、左右
の筒軸(15)(16)とそれらに内挿された内軸(17)の
二重軸にして設け、各々の筒軸(15)(16)の内端部に
前記受動ギヤ(18)(19)を嵌着するとともに、内軸
(17)に受動ギヤ(18)(19)と同径同歯数の別ギヤ
(20)を設けて前記クラッチ軸(5)に嵌着した駆動ギ
ヤ(21)に常時噛合させ、筒軸(15)(16)の外端部
を、ミッションケース(1)に着脱自在に連設するファ
イナルケース(22)(22)内に設けられた差動機構(2
8)(28)のデフケース(27)(27)にそれぞれ結合
し、内軸(17)の左右外端部を、前記差動機構(28)
(28)の入力ギヤ(29)(29)にそれぞれ連動結合した
作業車輛の操向装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988066480U JPH079746Y2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 作業車輌の操向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988066480U JPH079746Y2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 作業車輌の操向装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01168369U JPH01168369U (ja) | 1989-11-28 |
JPH079746Y2 true JPH079746Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31291886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988066480U Expired - Lifetime JPH079746Y2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 作業車輌の操向装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079746Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54112236U (ja) * | 1978-01-26 | 1979-08-07 | ||
JPS607649Y2 (ja) * | 1979-08-23 | 1985-03-14 | 三洋電機株式会社 | 電気かみそり |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP1988066480U patent/JPH079746Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01168369U (ja) | 1989-11-28 |
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