JPH0624266Y2 - 前後輪間のセンタ−デフ装置 - Google Patents

前後輪間のセンタ−デフ装置

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JPH0624266Y2
JPH0624266Y2 JP1986020558U JP2055886U JPH0624266Y2 JP H0624266 Y2 JPH0624266 Y2 JP H0624266Y2 JP 1986020558 U JP1986020558 U JP 1986020558U JP 2055886 U JP2055886 U JP 2055886U JP H0624266 Y2 JPH0624266 Y2 JP H0624266Y2
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JP
Japan
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shaft
differential device
gear
rear wheels
differential
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宣広 石井
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、4輪駆動式トラクターの前後輪の回転に差動
回転を与えるセンターデフ装置に関するものである。
(ロ)従来技術 4輪駆動機構において、前輪と後輪の間にセンターデフ
機構を設けた技術は公知とされているのでる。
例えば、実公昭55−26603号公報や、特開昭52
−57622号公報に記載の技術の如くである。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 4輪駆動式のトラクターを芝生の上を走行させると、次
のような場合には、前輪と後輪の間に、車輪接地面の周
速の相違が発生して、スリップする方の車輪により、芝
生をむしり取るという不具合が発生していたのである。
周速に相違が発生するのは、次の2つの場合である。
第1は、トラクターに装着した作業機、例えばリールモ
ア装置等を非使用の為に持ち上げた場合であり、この時
にリールモア装置の重量が、前後のどちらかに重心が偏
っている場合には、該重心のある方の車輪が押しつぶさ
れて、タイヤ有効径が通常の場合よりも減少するのであ
る。この場合にはタイヤ有効径は普通の作業状態でバラ
ンス計算して、前後輪の周速を同じにすべく構成してい
るので、一方のタイヤ径が小径となると、前記輪の間に
周速の相違が出てくるのである。
第2は、旋回半径を小さくして、旋回する場合である。
この場合には、どうしても前輪と後輪の軌跡が同一とは
ならず、異なる軌跡上を走行することとなり、これによ
り操向輪が駆動輪に引きづられるブレーキング現象が発
生するのである。この場合にも当然、前後輪の間に周速
の相違が発生するのである。
本考案はこのように、4輪駆動式のトラクターの前後輪
の間に発生する差動を吸収すべく、前後輪の間に別のデ
フ装置をセンターデフ装置として配置したものである。
そして更に該センターデフ装置の配置を、最も簡単な構
成にすべく最終変速装置従動側のカウンター軸とピニオ
ン軸との間に配置したものである。
また、通常の路上操向の場合にはセンターデフ装置が配
置されていることにより、駆動力や直進性の点で不利が
発生するので、通常の場合には該センターデフ装置にデ
フロック装置を設けてロック可能とし、前述の第1・第
2の如く前後輪の間に差動が発生した場合にのみ、デフ
ロックを自動的に解除すべく構成したものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、該目的を達成する為
の構成を説明する。
4輪駆動式走行車輌の、前輪と後輪の回転を差動可能と
するセンターデフ装置を、後輪デフ装置へ動力を伝達す
るピニオン軸1と、該ピニオン軸1と同一軸心上で、動
力伝動系統上手側に配置された最終変速部従動側のカウ
ンター軸6との間に配置し、前記カウンター軸6とピニ
オン軸1とを一体化するデフロック装置を設け、該デフ
ロック装置は機体に装着された作業機が上昇された場
合、又は、機体の旋回回行時に、自動的にデフロック解
除状態とすべく構成したものである。
(ホ)実施例の構成 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に添付の図
面に示した実施例の構成を説明する。
第1図は本考案のトラクターにリールモア装置を付設し
た状態の側面図、第2図は最終変速装置従動側のカウン
ター軸6上に該変速部の摺動ギアと連結する遊星ギア式
のデフ装置を配置した状態の側面断面図、第3図は遊星
ギア式の差動装置の前面図、第4図は遊星ギア式のデフ
装置の拡大側面断面図、第5図は他の実施例の配置を示
すスケルトン図、第6図,第7図,第8図はセンターデ
フ装置にデフロック装置を付設した状態の側面断面図で
ある。
第1図において、前輪30を操向輪とし、後輪31を駆
動輪としている。ミッションケースMより前方へ前輪動
力伝達ケース32を設け該前輪動力伝達ケース32内の
軸により前輪デフケース33に動力を伝達している。
後輪31の後輪デフ装置はミッションケースMのリアア
クスルハウジング29内に配置している。
そして本考案の要部であるセンターデフ装置は、ミッシ
ョンケースM内に配置しているのである。
第2図,第3図,第4図より、本考案の要部であるセン
ターデフ装置の構成を説明する。
変速軸10とカウンター軸6の、動力伝達系統の上段に
は、他の変速装置が存在するのである。そして、最終の
走行変速装置が変速軸10とカウンター軸6の間に構成
されているのである。該最終変速装置により変速後の回
転はピニオン軸1よりピニオンギア1aを経て、後輪デ
フ装置へ動力を伝えるのである。
変速軸10の上に固定ギア10a,10bが構成されて
いる。該固定ギア10a,10bの内10aはカウンタ
ー軸6上の遊嵌ギア12aと噛合しており、他方の固定
ギア10bはカウンター軸6上のスライドギア7aと噛
合可能に構成している。
スライドギア7aと一体的に係合部7bが構成されてお
り、該係合部7bが、遊嵌ギア12aと一体的に構成さ
れた係合部12bと噛合可能に構成されている。スライ
ドギア7aには3本の遊星ギア軸5が嵌装されており、
スライドギア7aの摺動に際しては3本の遊星ギア軸5
は位置を固定されていて、前後には摺動しないようにし
ている。該3本の遊星ギア軸5の固定は、遊星ギア3の
前後にワッシャ8,8を配置して、該ワッシャ8,8が
態様ギア4とインターナルギア2を左右から挟持してい
ることにより固定しているのである。
該構成により、スライドギア7aが変速の為に前後摺動
しても、3本の遊星ギア軸5は前後動しないのである。
スライドギア7aが固定ギア10bと噛合すると低速と
なり、係合部7bが係合部12bと噛合することにより
高速となる。
カウンター軸6の先端には、前輪駆動軸9との重合部に
クラッチ摺動体11が摺動可能に配置されており、カウ
ンター軸6と前輪駆動軸9間の動力の断接を行ってい
る。
カウンター軸6の後部にスプライン嵌合されて太陽ギア
4が固設されている。該太陽ギア4に3枚の遊星ギア3
が噛合しており、該遊星ギア3の外周にインターナルギ
ア2が噛合している。該遊星ギア3の軸は、スライドギ
ア7aに係止されているのである。
インターナルギア2はインターナルギアケース22に固
定され、該インターナルギアケース22は筒状に構成さ
れ、内部にリミティッドスリップ装置23が配置されて
いる。該リミティッドスリップ装置23はカウンター軸
6側の係止体21に前輪側を係止し、インターナルギア
ケース22の内部に後輪側を係止した摩擦板装置により
構成されており、該摩擦板に皿バネ24により一定のス
リップ率を付加している。故に該皿バネ24によって発
生する摩擦トルクに優る差動力が発生しない場合には、
作動回転を規制するものである。
インターナルギアケース22には係止体20を介して、
ピニオン軸1にスプライン係止されている。
第5図の実施例においては、遊星ギア式のデフ装置はカ
ウンター軸6上に配置されているのであるが、3本の遊
星ギア軸5を支持するギアがスライドギアでは無くて、
固定の遊嵌ギア17a,17bに構成されている点が異
なっているのである。
該遊嵌ギア17a,17bが変速軸10上の遊嵌ギア1
2a,12bと常時噛合しており、スライド係止体13
を前後動して遊嵌ギア12a,12bのどちらかを選択
することにより、高低の変速が行われるのである。27
は入力軸であり、該入力軸よりギア25,26により変
速軸10が駆動されているのである。
第5図の遊星ギア式のデフ装置の構成については、第4
図の構成と同じであり、リミティッドスリップ装置23
はインターナルギアケース22内に配置されているので
ある。
第6図,第7図,第8図においては、インターナルギア
ケース22内には、リミティットスリップ装置23では
なくて、デフロック装置が配置されている。
第6図においては、カウンター軸6の上の係止体21に
デフロック嵌入体15がスプライン係合されており、セ
ンサーにより作業機の上昇や旋回操向を検出すると、デ
フロックスライダー14aがデフロック嵌入体15の孔
内に嵌入して、インターナルギア2と太陽ギア4を一体
化して、デフロックするのである。
第7図の実施例においては、デフロックスライダー14
bがスプライン筒により構成されており、該デフロック
スライダー14bがデフロック嵌入体15の内径スプラ
インに係合することによりデフロックすべく構成してい
る。
第8図の場合には、デフロックスライダー14cとデフ
ロック嵌入体15に、ドッグクラッチ部を設けて噛合さ
せ、デフロックすべく構成しているのである。
(ヘ)実施例の作用 本考案は以上の如く構成したので、次のような作用をす
るものである。
即ち、前輪30と後輪31の間に差動の必要のない場合
には、スライドギア7aの回転により3本の遊星ギア軸
5を介して遊星ギア3が公転し、該公転により、太陽ギ
ア4とインターナルギア2を同一の回転数で回転するの
である。故に後輪31を回転するピニオン軸1も、前輪
30を回転するカウンター軸6も同一回転となるのであ
る。
しかし、リールモア装置等の作業機を上昇させた場合
や、旋回操向を行う場合には、前輪30と後輪31の回
転数を差動すべく、遊星ギア3が3本の遊星ギア軸5の
周囲で自転をするのである。該遊星ギア3の自転によ
り、スライドギア7aを介して伝達する回転数よりも、
太陽ギア4とインターナルギア2の間で、一方は自転の
分だけ速くなり、他方は自転の分だけ回転が遅くなるの
である。
該遊星ギア式のデフ装置の内部にリミティッドスリップ
装置23を介したことにより、前輪30と後輪31の間
で、どうしても必要な差動以外は皿バネ24による摩擦
トルクで制動して、差動を発生させないようにしている
のである。即ち通常の走行中に発生する直進性を低下す
るような曲がり癖等は、該リミティッドスリップ装置2
3により吸収するものである。
また、第6図,第7図,第8図の如く、デフロック装置
を設け、通常の走行においては、該デフロック装置をO
Nにしておき、リールモア等の作業機を上昇させた時
や、操向旋回をした場合を検出するセンサーをトラクタ
ーに設けて、該センサーからの信号により、どうしても
センターデフ装置の差動が必要な場合にのみ、該デフロ
ック装置を解除すべく構成しているのである。
また後輪デフ装置をデフロックする場合にも、センター
デフ装置がデフロックされていないと、デフロックの効
果が発揮出来ないので、共にデフロック装置をONにす
べく構成している。
(ト)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏
するものである。
第1に、ゴルフ場等の起伏の激しい場所では4輪駆動が
必要であるが、急旋回を行うと前後輪の間に軌跡の差が
発生して前輪が引きずられ、芝生を毟るのである。
またリールモア等の作業機を上昇した場合にも、タイヤ
の径が小さくなる為に、同じ現象が発生するのである
が、本考案においては、ピニオン軸1とカウンター軸6
の間にセンターデフ装置を介装したことにより、前後輪
の間に差動回転を与えることができて、該不具合を解消
することが出来たものである。
第2に、最終変速装置従動側のカウンター軸6にセンタ
ーデフ装置を配置構成したことにより、該カウンター軸
6の前後に、ピニオン軸1と前輪駆動軸9を配置して、
差動回転を与えることが出来て、コンパクトな構成とな
ったものである。
第3に、該センターデフ装置にデフロック装置を介装し
たことにより、直進走行時等の場合には、該センターデ
フ装置をロックして、通常の4輪駆動トラクターとして
用いることができ、動力損失や直進性の点で、センター
デフ装置があることにより発生する不具合を解消出来た
ものである。
第4に、該デフロック装置を機体に設けたセンサーによ
り、作業機の上昇および急旋回を検出させて自動的にロ
ックを解除すべく構成したので、芝生を毟りそうになる
と、デフ装置が差動してスムーズな走行を得ることがで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のトラクターにリールモア装置を付設し
た状態の側面図、第2図は最終変速装置従動側のカウン
ター軸6上に該変速部の摺動ギアと連結する遊星ギア式
のデフ装置を配置した状態の側面断面図、第3図は遊星
ギア式の差動装置の前面図、第4図は遊星ギア式のデフ
装置の拡大側面断面図、第5図は他の実施例の配置を示
すスケルトン図、第6図,第7図,第8図はセンターデ
フ装置にデフロック装置を付設した状態の側面断面図で
ある。 1……ピニオン軸 1a……ピニオンギア 2……インターナルギア 3……遊星ギア 4……太陽ギア 5……遊星ギア軸 6……カウンター軸 7……摺動ギア 7a……スライドギア 7b……係合部 9……前輪駆動軸 10……変速軸 14……デフロックスライダー 22……インターナルギアケース 23……リミティッドスリップ装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】四輪駆動式走行車輌の、前輪と後輪の回転
    を差動可能とするセンターデフ装置を、後輪デフ装置へ
    動力を伝達するピニオン軸1と、該ピニオン軸1と同一
    軸心上で、動力伝動系統上手側に配置された最終変速部
    従動側のカウンター軸6との間に配置し、前記カウンタ
    ー軸6とピニオン軸1とを一体化するデフロック装置を
    設け、該デフロック装置は機体に装着された作業機が上
    昇された場合、又は、機体の旋回回行時に、自動的にデ
    フロック解除状態とすべく構成したことを特徴とする前
    後輪間のセンターデフ装置。
JP1986020558U 1986-02-14 1986-02-14 前後輪間のセンタ−デフ装置 Expired - Lifetime JPH0624266Y2 (ja)

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JPS62131929U JPS62131929U (ja) 1987-08-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5257622A (en) * 1975-11-05 1977-05-12 Aisin Seiki Co Ltd Power distribution apparatus for vehicle
JPS5526603U (ja) * 1978-07-05 1980-02-21
JPS61143227A (ja) * 1984-12-18 1986-06-30 Nissan Motor Co Ltd 車両駆動装置

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