JPH0716920Y2 - 4輪駆動車のセンターデフ装置 - Google Patents

4輪駆動車のセンターデフ装置

Info

Publication number
JPH0716920Y2
JPH0716920Y2 JP1988112997U JP11299788U JPH0716920Y2 JP H0716920 Y2 JPH0716920 Y2 JP H0716920Y2 JP 1988112997 U JP1988112997 U JP 1988112997U JP 11299788 U JP11299788 U JP 11299788U JP H0716920 Y2 JPH0716920 Y2 JP H0716920Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
output shaft
outer periphery
sleeve
wheel output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988112997U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0233139U (ja
Inventor
光善 森
Original Assignee
株式会社大金製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大金製作所 filed Critical 株式会社大金製作所
Priority to JP1988112997U priority Critical patent/JPH0716920Y2/ja
Publication of JPH0233139U publication Critical patent/JPH0233139U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0716920Y2 publication Critical patent/JPH0716920Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばラフテレーンクレーン、オルテレーン
クレーン等の産業用車輌、建設用車輌に搭載する4輪駆
動車のセンターデフ装置に関するものである。
(従来技術及びその問題点) この種の産業用車輌、建設用車輌に搭載する4輪駆動装
置では、運転者が2輪駆動、4輪駆動を切換操作する所
謂パートタイム4輪駆動方式が多い。また、道路走行時
に好適な高速ギャと作業時に好適な低速ギャを選択する
所謂Hi・Lo切換機構を備えている。
まず、第2図で2輪駆動−4輪駆動切換とHi・Lo切換を
同時に操作する一体式パートタイム4輪駆動装置を説明
する。低速、4輪駆動状態を示す第2図中で、前輪用出
力軸10、後輪用出力軸11の両者にスプライン嵌合したス
リーブ12はスプライン嵌合部13で低速ギャ14、低速用入
力ギャ15に連動している。このスリーブ12はシフトフォ
ーク16で軸方向に摺動自在で、図中の右方に摺動した高
速、2輪駆動状態では、スリーブ12はスプライン嵌合部
17で高速ギャ18、高速用入力ギャ19と連結し、更に後輪
用出力軸11を連結し、前輪用出力軸10とは切断するよう
になっている。
したがって、2輪駆動−4輪駆動切換とHi・Lo切換がシ
フトフォーク16の摺動で同時に切換わるようになってい
る。
次に、第3図の別体式パートタイム4輪駆動装置では、
低速ギャ14、高速ギャ15を切換自在なスリーブ20、フォ
ーク21と、前輪用出力軸10、後輪用出力軸11を断続する
スリーブ22、フォーク23を個別に備えている。
一方、常時4輪駆動状態で走行する所謂フルタイム4輪
駆動装置では、前後輪間で発生する回転差を吸収する為
にセンターデフが従来から知られている。
しかしながら、斯かるセンターデフにHi・Lo切換機構を
備えた4輪駆動装置は未だ知られていない。
(考案の目的) 本考案は、常時4輪駆動用のセンターデフに高速、低速
切換機構を備えた4輪駆動車のセンターデフ装置を提供
することを目的としている。
(考案の構成) (1)技術的手段 本考案は、4輪駆動車の前後輪間に発生する回転差を吸
収するセンターデフ装置において、前輪用出力軸10と後
輪用出力軸11を同心に且つ相対回転自在に衝合し、後輪
用出力軸11の前端外周にサンギャ34を固定、サンギャ34
の外周に噛み合う遊星ギャ35を設け、遊星ギャ35を軸支
するキャリヤ軸37を設け、キャリヤ軸37の両端を前輪用
出力軸10に設けたキャリヤフランジ部40と後輪用出力軸
11の外周に相対回転自在に嵌合した略筒状のキャリヤス
リーブ41の前端のフランジ部42とで支持し、遊星ギャ35
と噛み合う内歯43を有するリングギャ44を遊星ギャ35の
外周に設け、リングギャ44の外周に高速、低速切換え用
のシフトスリーブ46を軸方向に摺動自在にスプライン嵌
合して設け、前記前輪用出力軸10の外周に高速用入力ギ
ャ52と噛み合う高速ギャ51を相対回転自在に軸支し、前
記キャリヤスリーブ41の外周に低速用入力ギャ56と噛み
合う低速ギャ55を相対回転自在に軸支し、高速、低速両
ギャ51、55に前記スリーブ46のスプライン内歯47に噛み
合い、切断切換え自在なスプライン外歯53、57を形成
し、任意に前記キャリヤスリーブ41と後輪用出力軸11と
を連結可能なデフロック機構64を設けたことを特徴とす
る4輪駆動車のセンターデフ装置である。
(2)作用 シフトスリーブ46の摺動でリングギャ44を高速ギャ51、
低速ギャ55のいずれかに連結して、高速、低速に切換え
る。シフトスリーブ46がいずれのギャ51、55にも連結し
ない状態ではニュートラルになる。
(実施例) 本考案を採用した例えば建設用車両等のフルタイム4輪
駆動車用センターデフを示す第1図で、前輪用出力軸10
と後輪用出力軸11の間にはベアリング30を介装してあ
り、前輪用出力軸10、後輪用出力軸11は同心に、且つ相
対回転自在に衝合している。この前輪用出力軸10、後輪
用出力軸11はベアリング31、32でハウジング33に軸支し
てある。
後輪用出力軸11の先端部外周にはサンギャ34を固着して
ある。このサンギャ34の外周には遊星ギャ35が噛み合
い、遊星ギャ35はベアリング36を介してキャリヤ軸37に
軸支してある。キャリヤ軸37の右端部は前輪用出力軸10
の端部に一体に形成した円板状のキャリヤフランジ部40
に支持してある。キャリヤ軸37の左端部はキャリヤスリ
ーブ41の円板状をなすフランジ部42に支持してある。キ
ャリヤスリーブ41は後輪用出力軸11の外周に相対回転自
在に嵌合している。なお、前記遊星ギャ35、キャリヤ軸
37等はキャリヤフランジ部40、フランジ部42の円周方向
3箇所に等間隔を隔てて設けてある。この遊星ギャ35が
ない部分ではキャリヤフランジ部40は一体の円弧状壁部
40aがフランジ部42に圧接し、ピン41aで固定してある。
遊星ギャ35の外周には環状をなすリングギャ44の内歯43
が噛み合い、リングギャ44の外周面にはスプライン外歯
45を形成してある。このスプライン外歯45には同じく環
状のシフトスリーブ46のスプライン内歯47が噛み合い、
シフトスリーブ46は軸方向に摺動自在である。シフトス
リーブ46の外周面には環状溝48が形成され、この環状溝
48に運転者の操作に連動するフォーク49を嵌合してシフ
トスリーブ46を軸方向に摺動するようになっている。
前記前輪用出力軸10の外周面にはベアリング50を介して
高速ギャ51が相対回転自在に嵌合し、高速ギャ51には変
速機に繋がる高速用入力ギャ52(変速機側から見れば出
力ギャ)が噛み合っている。高速ギャ51には前記リング
ギャ44に隣接してシフトスリーブ46のスプライン内歯47
と噛み合い可能にスプライン外歯53が固着してある。一
方、前記キャリヤスリーブ41の外周にはベアリング54を
介して低速ギャ55が相対回転自在に嵌合しており、低速
ギャ55には同様に変速機に繋がる低速用入力ギャ56が噛
み合っている。低速ギャ55にはリングギャ44に隣接して
シフトスリーブ46のスプライン内歯47と噛み合い可能に
スプライン外歯57が固着してある。
また、キャリヤスリーブ41の左端部外周面にはスプライ
ン外歯60が形成してあり、このスプライン外歯60に隣接
して後輪用出力軸11の外周面には固定スリーブ61を設け
てある。固定スリーブ61には軸方向に摺動自在な摺動ス
リーブ62がスプライン嵌合し、摺動スリーブ62を運転者
の操作に連動するレバー63で摺動操作するようになって
いる。したがって、摺動スリーブ62が固定スリーブ61と
スプライン外歯60の両者にスプライン嵌合することによ
って前輪用出力軸10と後輪用出力軸11を直結し、遊星ギ
ャ35等による差動機能が作動しないようにしてある(デ
フロック)。この固定スリーブ61等でデフロック機構64
を形成してある。
次に作用を説明する。第1図のニュートラル状態では、
シフトスリーブ46はスプライン外歯53、57のいずれにも
噛み合わず、高速用入力ギャ52、低速ギャ55は空転し、
前輪用出力軸10、後輪用出力軸11には動力は伝わらな
い。
このニュートラル状態からフォーク49でシフトスリーブ
46を左右に摺動させて、シフトスリーブ46のスプライン
内歯47をスプライン外歯53、57のいずれかに噛み合せる
と、スプライン外歯53、スプライン外歯57の一方からシ
フトスリーブ46を介して動力がリングギャ44に伝わる。
リングギャ44の動力はサンギャ34等の差動作用によって
前後輪の回転差を吸収しながら、前輪用出力軸10、後輪
用出力軸11に動力を分配する。
例えば通常の道路を走行する時には、シフトスリーブ46
をスプライン外歯53の噛み合わせて、高速で回転する高
速ギャ51と同速でリングギャ44に入力する。一方、低速
で走行する場合が多い作業時には、反対にシフトスリー
ブ46をスプライン外歯57に噛み合わせて、低速大トルク
で回転する低速ギャ55からリングギャ44に入力する。
第1図に図示するデフロック機構64の非作動状態では、
前輪、後輪の一方が例えば泥濘地に嵌り込んで空転する
と、空転する車輪にだけに動力が伝わり、車輌が動けな
くなる。そこで、摺動スリーブ62をレバー63で矢印A方
向に摺動して摺動スリーブ62をスプライン外歯60、固定
スリーブ61の両者に噛み合せると、キャリヤスリーブ41
は摺動スリーブ62、固定スリーブ61を介して後輪用出力
軸11と一体に連結し、遊星ギャ35等の差動作用は停止
し、デフロック状態になる。このデフロック状態ではリ
ングギャ44に入力した動力はキャリヤ軸37を介して前輪
用出力軸10、後輪用出力軸11の両方に伝わり、前後輪の
一方が空転するような状態でも、車輌が動けなくなるこ
とはない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案による4輪駆動車のセンター
デフ装置では、リングギャ44の外周にシフトスリーブ46
を設け、リングギャ44の左右にスプライン外歯53、57を
有する高速ギャ51、低速ギャ55を設けたので、所謂フル
タイム4輪駆動用のセンターデフに高速、低速切換機構
を一体化することができ、作業時には低速で走行するク
レーン等の産業用、建設用車輌に好適なセンターデフ装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を採用したセンターデフ装置を示す縦断
面略図、第2図、第3図は従来のパートタイム4輪駆動
装置を示す構造略図である。10……前輪用出力軸、11…
…後輪用出力軸、34……サンギャ、35……遊星ギャ、40
……キャリヤフランジ部、41……キャリヤスリーブ、44
……リングギャ、46……シフトスリーブ、51……高速ギ
ャ、55……低速ギャ、64……デフロック機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】4輪駆動車の前後輪間に発生する回転差を
    吸収するセンターデフ装置において、前輪用出力軸(1
    0)と後輪用出力軸(11)を同心に且つ相対回転自在に
    衝合し、後輪用出力軸(11)の前端外周にサンギャ(3
    4)を固定し、サンギャ(34)の外周に噛み合う遊星ギ
    ャ(35)を設け、遊星ギャ(35)を軸支するキャリヤ軸
    (37)を設け、キャリヤ軸(37)の両端を前輪用出力軸
    (10)に設けたキャリヤフランジ部(40)と後輪用出力
    軸(11)の外周に相対回転自在に嵌合した略筒状のキャ
    リヤスリーブ(41)の前端のフランジ部(42)とで支持
    し、遊星ギャ(35)と噛み合う内歯(43)を有するリン
    グギャ(44)を遊星ギャ(35)の外周に設け、リングギ
    ャ(44)の外周に高速、低速切換え用のシフトスリーブ
    (46)を軸方向に摺動自在にスプライン嵌合して設け、
    前記前輪用出力軸(10)の外周に高速用入力ギャ(52)
    と噛み合う高速ギャ(51)を相対回転自在に軸支し、前
    記キャリヤスリーブ(41)の外周に低速用入力ギャ(5
    6)と噛み合う低速ギャ(55)を相対回転自在に軸支
    し、高速、低速両ギャ(51、55)に前記スリーブ(46)
    のスプライン内歯(47)に噛み合い、切断切換え自在な
    スプライン外歯(53、57)を形成し、任意に前記キャリ
    ヤスリーブ(41)と後輪用出力軸(11)とを連結可能な
    デフロック機構(64)を設けたことを特徴とする4輪駆
    動車のセンターデフ装置。
JP1988112997U 1988-08-29 1988-08-29 4輪駆動車のセンターデフ装置 Expired - Lifetime JPH0716920Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988112997U JPH0716920Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29 4輪駆動車のセンターデフ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988112997U JPH0716920Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29 4輪駆動車のセンターデフ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0233139U JPH0233139U (ja) 1990-03-01
JPH0716920Y2 true JPH0716920Y2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=31352447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988112997U Expired - Lifetime JPH0716920Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29 4輪駆動車のセンターデフ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0716920Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280778A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Takaki Yokoyama 顆粒ダイヤモンド・コ−テング石鹸

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280778A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Takaki Yokoyama 顆粒ダイヤモンド・コ−テング石鹸

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0233139U (ja) 1990-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2267322A (en) Differential gearing unit
JPH0650682Y2 (ja) 遊星歯車式副変速装置
JPH0637141B2 (ja) 二輪・四輪駆動切換装置
US4669332A (en) Power transfer device for four wheel drive
JPH0554574B2 (ja)
JPH02169327A (ja) トランスファデフロック制御装置
JPH0517049B2 (ja)
JPH0716920Y2 (ja) 4輪駆動車のセンターデフ装置
JPS6347655B2 (ja)
JPH0343860Y2 (ja)
JPH0237317Y2 (ja)
JPS6242824Y2 (ja)
JPH032755Y2 (ja)
JPS6231296Y2 (ja)
JPH0647341B2 (ja) 自動車用トランスフア装置
JPS6313937Y2 (ja)
JPH0624266Y2 (ja) 前後輪間のセンタ−デフ装置
JPS62246646A (ja) デイフアレンシヤルギヤ装置
JP3330705B2 (ja) 動力伝達装置
JPH0451245Y2 (ja)
JPH0542838A (ja) 四輪駆動車のトランスフア装置
JPH0720431Y2 (ja) 農用トラクタの副変速装置
JPH045793Y2 (ja)
JPH0624887B2 (ja) 4輪駆動車の車軸装置
JPH085340B2 (ja) 4輪駆動装置