JPH0797077A - 紙葉計数機 - Google Patents

紙葉計数機

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JPH0797077A
JPH0797077A JP5265903A JP26590393A JPH0797077A JP H0797077 A JPH0797077 A JP H0797077A JP 5265903 A JP5265903 A JP 5265903A JP 26590393 A JP26590393 A JP 26590393A JP H0797077 A JPH0797077 A JP H0797077A
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paper sheet
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SUZUYOSHI SEISAKUSHO KK
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    • G06M7/02Counting of objects carried by a conveyor wherein objects ahead of the sensing element are separated to produce a distinct gap between successive objects
    • G06M7/06Counting of flat articles, e.g. of sheets of paper
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離ローラ及び分離板と紙葉との摩擦のみに
よって高速で搬送される紙葉を確実に1枚ずつに分離々
間させ、該紙葉を最終段階で単に水平に積載するのみで
計数が完了するようにしてコンパクトでありながら信頼
性に優れ、かつ紙葉からの塵埃の発生を防止し得、しか
も最も安価で単純な構成の紙葉計数機を提供する。 【構成】 載置台に積層された多数枚の紙葉を下方の紙
葉から捌きローラにより摩擦弾性部材が設けられた分離
ローラと分離板との間に順次送出し、搬送される紙葉同
士を離間させて確実に1枚ずつ搬送し、更に紙葉の搬送
路中にカウンタを設けて搬送される該紙葉の枚数を正確
に計数すると共に、分離ローラの回転角度を検出するこ
とにより紙葉の幅を検査して異常時には警報を出すよう
にした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉計数機に係り、特
に新規開発の簡易なメカニズムにより分離ローラ及び分
離板と紙葉との摩擦のみによって高速で搬送される紙葉
を確実に1枚ずつに分離すると共に該搬送される該紙葉
の枚数を正確に計数して表示するようにし、コンパクト
で信頼性に優れ、かつ計数された紙葉を最終段階で単に
水平に積載するのみで計数が完了するようにすることで
紙葉が風を起こしたりせず、また紙葉からの塵埃が作業
者に飛散しない点で衛生上も非常に優れ、かつ極めて安
価に提供できる画期的な紙葉計数機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙葉計数機、例えば紙幣計数機は
載置台に載置された多数枚の紙幣を捌きローラによって
送りローラに送り込み、搬送しながら計数するようにな
っていたが、新札等の場合札同士が密着して、ときとし
て2枚以上の紙幣が同時に送り込まれる(以下重送と言
う)ことがあるが、該情況においては誤って計数がなさ
れ紙幣計数機では重大な問題であった。
【0003】重送を防止するための装置として、送りロ
ーラの後方に該送りローラの周速度の2倍程度の周速度
で回転する分離ローラを設けるか、又は送りローラと同
軸上で該送りローラの両側に送りローラとほぼ同一径で
周速が送りローラの1.3倍乃至2倍となるような機構
を持った分離ローラを設け、その周速度の差によって重
送された2枚の紙幣を1枚ずつに分離する装置が提案さ
れ実用に供されている。また紙幣の計数機の場合には、
特に重送が発生する確率が非常に小さくなければ商品価
値がないとされ、例えばこの確率が1/5000では商
品価値はなく、1/50000で初めて商品となり得る
程厳格なものである。このため、従来は上記のような複
雑な機構を採用せざるを得なかったものである。
【0004】しかし上記した従来の分離装置において
は、送りローラの後方に高速で回転する専用の分離装置
を設けているので、分離ローラを高速回転させる装置が
必要となり、部品点数が多くなって装置全体が複雑で大
型となると共に耐久性能上好ましくなく、またコストが
非常に高くつくという欠点があった。
【0005】また分離装置により1枚ずつに分離された
紙幣を、互いに干渉することなく確実にスタッカに積載
するために分離装置の下流に多数の羽根を有する羽根車
を設け、回転する該羽根車の羽根の間に1枚ずつ紙幣を
送り込んで水平方向に搬送される紙幣を90度回転さ
せ、起立させた状態でスタッカに搬送するようになって
いたが、該装置によると分離装置とスタッカの間に更に
羽根車及びこれを駆動する駆動装置を設ける必要があ
り、部品点数が多くなって装置が大型となる欠点があっ
た。
【0006】更に紙幣が羽根車で90度回転させられて
起立するとき、紙幣が高速で搬送されることにより風が
起こって、該風が紙幣から発生する塵埃と共に紙幣計数
機の前面側にいる使用者に吹き付けられ、不衛生である
と共に使用者に不快感を与えるという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、外周に大きな摩擦係数( μ1 ) を
持つ摩擦弾性部材が設けられ回転する分離ローラと大き
な摩擦係数( μ2 ,μ2 <μ1 ) を持つ摩擦部材が分離
ローラと対向する面に設けられ該分離ローラの外方に所
定の隙間離間して設けられた分離板との間に紙葉を通過
させることにより、紙葉と分離ローラの間の摩擦力によ
って紙葉に搬送力を付与すると共に紙葉と分離板との間
の摩擦力によって紙葉に制動力を付与しながら搬送でき
るようにすることであり、またこれによって搬送される
紙葉同士を確実に離間させて該紙葉を1枚ずつ搬送でき
るようにすることである。
【0008】また他の目的は、載置台に積層された多数
枚の紙葉を下方の紙葉から捌きローラにより分離ローラ
と該分離ローラとの隙間が調節可能とされた分離板との
間に順次送出することにより、紙葉の厚みに応じて該隙
間を調節して厚みの異なる紙葉に容易に対応できるよう
にすると共に、搬送される紙葉同士を確実に離間させて
該紙葉を1枚ずつ搬送できるようにすることであり、ま
たこれによって紙幣から名刺までの種々の厚さの紙葉に
1台の紙葉計数機で対応できるようにすることである。
【0009】更に他の目的は、分離ローラと分離板の下
流側の紙葉の搬送路中にカウンタを設けることにより、
該分離ローラと分離板とで確実に離間されて1枚ずつ搬
送される紙葉の枚数を計数できるようにすることであ
り、またこれによって枚数を誤ることなく精度よく確実
に計数できるようにすることである。
【0010】また他の目的は、分離ローラと分離板とに
より紙葉を確実に1枚ずつに分離して搬送する紙葉の搬
送路の終点にばねで常に下方に付勢された揺動腕を持つ
ビータを設けることにより、紙葉を搬送方向と直角方向
に曲折して剛性を付与し、該紙葉の剛性で揺動腕をばね
力に抗して上方に変位させながら通過させた後、該ビー
タで紙葉の上面を打つことができるようにすることであ
り、またこれによって紙葉を確実に1枚ずつ搬送しなが
ら計数し、更に搬送終点において紙葉を1枚ずつビータ
で瞬間的に押し下げて下降の初速を与え、高速で次々と
搬送される紙葉同士の干渉を防止して紙葉計数機の信頼
性を向上させることであり、また確実にスタッカに積載
できるようにすることである。
【0011】更に他の目的は、分離ローラと分離板とに
より紙葉が確実に1枚ずつに分離されて搬送される搬送
路中に搬送される紙葉の枚数を計数するカウンタを設け
ると共に分離ローラの回転角度を検出してパルス信号を
送出する角度センサを配設し、該カウンタから紙葉の検
出信号が出力されている間だけ角度センサからのパルス
信号を計数することにより、該パルス信号の計数値が搬
送される紙葉の幅に対応して定まる計数値と一致するか
どうかをチエツクできるようにすることであり、またこ
れによって紙葉が2枚以上同時に搬送される、いわゆる
重送を検出できるようにし、紙葉を極めて正確に計数し
て紙葉計数機の信頼性を向上させることである。
【0012】また他の目的は、分離ローラの外周部の一
部に大きな摩擦係数を持つ摩擦弾性部材を設けると共に
他の外周部に摩擦弾性部材の部分の直径よりわずかに小
さい径となるように紙葉との摩擦係数が小さいナイロン
系、ポリアセタール系、フッソ系又はポリエチレン系の
樹脂シート又は樹脂フィルムを貼り付けて摩擦弾性部材
以外は紙葉の搬送をしないようにすることにより、分離
々間させるための特別な装置を設けずに分離板と共同し
て紙葉を確実に1枚ずつに分離々間できるようにし、ま
た同時に部品点数を少なくして紙葉計数機の軽量化及び
小型化を達成することである。
【0013】更に他の目的は、載置台に積層された多数
枚の紙葉を下方の紙葉から捌きローラによって順次送出
し、分離ローラに巻き掛けて搬送しながら摩擦によって
1枚ずつに離間させた後、180度反転させて載置台の
下方に配設されたスタッカに水平に積層することと上記
構成(段落番号0012)により、紙葉計数機の大きさ
を従来の1/2程度にまで小型化できるようにすること
であり、またこれによって紙葉計数機を軽量化すると共
にコストをを大幅に(従来の1/2程度に)低減させ、
極めて安価な紙葉計数機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、駆動装置によって回転しその外周に紙葉を巻き
掛けて搬送すると共に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該
紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数(μ1 )を持つ摩擦
弾性部材が前記外周に設けられた分離ローラと、該分離
ローラの外方に所定の隙間離間して設けられ前記分離ロ
ーラと対向する面に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙
葉との摩擦係数が大きな摩擦係数( μ2,μ2 <μ1 )
を持つ摩擦部材が設けられた分離板とを有し、前記紙葉
に前記分離ローラによって搬送力を付与すると共に前記
分離板によって制動力を付与して搬送される前記紙葉同
士を特別な分離々間装置を設けずに確実に離間させて該
紙葉を1枚ずつ搬送するように構成した紙葉分離装置を
備えたことを特徴とするものである。
【0015】また本発明(請求項2)は、多数枚の紙葉
を積層して載置する載置台の下方に配設され該積層され
た紙葉を下方の紙葉から順次送出する捌きローラと、前
記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大き
な摩擦係数( μ1 )を持つ摩擦弾性部材が外周に設けら
れ駆動装置によって回転する分離ローラと、該分離ロー
ラの外周に対向して前記分離ローラとの隙間が調節可能
とされ前記分離ローラと対向する面に前記紙葉同士の摩
擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数( μ
2 ,μ2 <μ1 ) を持つ摩擦部材が設けられた分離板と
を有し、搬送される前記紙葉を該紙葉と前記分離ローラ
及び前記分離板との摩擦によって前記紙葉同士を特別な
分離々間装置を設けずに離間させて該紙葉を確実に1枚
ずつ搬送するように構成した紙葉分離装置を備えたこと
を特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項3)は、多数枚の紙葉
を積層して載置する載置台の下方に配設され該積層され
た紙葉を下方の紙葉から順次送出する捌きローラと、前
記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大き
な摩擦係数( μ1 ) を持つ摩擦弾性部材が外周に設けら
れ駆動装置によって回転する分離ローラと、該分離ロー
ラの外周に対向して前記分離ローラとの隙間が調節可能
とされ前記分離ローラと対向する面に前記紙葉同士の摩
擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数( μ
2 , μ2 <μ1 ) を持つ摩擦部材が設けられた分離板
と、前記紙葉の搬送路中に設けられ前記搬送される紙葉
の枚数を計数するカウンタとを備え、搬送される前記紙
葉を該紙葉と前記分離ローラ及び前記分離板との摩擦に
よって離間させて該紙葉を特別な分離々間装置を設けず
に確実に1枚ずつ搬送しながら計数するように構成され
たことを特徴とするものである。
【0017】また本発明(請求項4)は、多数枚の紙葉
を積層して載置する載置台の下方に配設され該積層され
た紙葉を下方の紙葉から順次送出する捌きローラと、前
記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大き
な摩擦係数を持つ摩擦弾性部材が外周に設けられ駆動装
置によって回転する分離ローラと、該分離ローラの外周
に対向して前記分離ローラとの隙間が調節可能とされ前
記分離ローラと対向する面に前記紙葉同士の摩擦係数よ
りも該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦部
材が設けられた分離板と、前記紙葉の搬送路中に設けら
れ前記搬送される紙葉の枚数を計数するカウンタと、前
記搬送路の終点に設けられ前記紙葉を搬送方向と直角方
向に曲折して該紙葉に剛性を付与し該紙葉の剛性によっ
てばねで常に下方に付勢される揺動腕を該ばね力に抗し
て上方に変位させて該紙葉を通過させた後、前記紙葉の
上面を打つことにより該紙葉を下方に押し下げるビータ
とを備え、搬送される前記紙葉を該紙葉と前記分離ロー
ラ及び前記分離板との摩擦によって離間させて該紙葉を
確実に1枚ずつ搬送しながら計数し、更に搬送終点にお
いて前記紙葉を1枚ずつ押し下げ高速で搬送される前記
紙葉同士が干渉することなく確実にスタッカに収納され
るように構成したことを特徴とするものである。
【0018】また本発明(請求項5)は、多数枚の紙葉
を積層して載置する載置台の下方に配設され該積層され
た紙葉を下方の紙葉から順次送出する捌きローラと、前
記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大き
な摩擦係数を持つ摩擦弾性部材が外周に設けられ駆動装
置によって回転する分離ローラと、該分離ローラの外周
に対向して前記分離ローラとの隙間が調節可能とされ前
記分離ローラと対向する面に前記紙葉同士の摩擦係数よ
りも該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦部
材が設けられた分離板と、前記紙葉の搬送路中に設けら
れ搬送される前記紙葉を検出している間だけ検出信号を
送出して前記紙葉の枚数を計数するカウンタと、前記分
離ローラの所定の回転角度ごとにパルス信号を送出して
該分離ローラの回転角度を検出する角度センサと、前記
カウンタからの検出信号が出力されている間の前記角度
センサからのパルス信号を計数し該パルス信号の計数値
が搬送される前記紙葉の幅に対応して予め定められた計
数値と異なる場合に警報信号を発する警報装置とを備え
たことを特徴とするものである。
【0019】また本発明(請求項7)は、多数枚の紙葉
を積層して載置する載置台から該載置台の下方に配設さ
れた捌きローラにより該積層された紙葉を下方の紙葉か
ら順次送出し、分離ローラに巻き掛けて搬送しながら摩
擦によって前記紙葉を1枚ずつに離間させた後、180
度反転させて前記載置台の下方に配設されたスタッカに
水平に積層するように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0021】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図4において、本発明に係る紙葉計数機
1は、捌きローラ2と、分離ローラ3と、分離板4と、
紙葉分離装置5と、カウンタ6と、ビータ8と、角度セ
ンサ9とを備えている。
【0021】捌きローラ2は、載置台11に積層された
多数枚の紙葉12を下方の紙葉12から順次送出するた
めのものであって、摩擦部材13が外周部に設けられた
ローラが軸14に固定されて、該軸14が基台15に固
定された軸受部材7で回動自在に支承されている。
【0022】軸14の一端には歯付きプーリ16が固定
されており、駆動装置の一例たるギヤモータ18の回転
軸19に固定されている歯付きプーリ20に巻き掛けら
た歯付きベルト21が巻き掛けられ、矢印A方向(図1
0から図13)に回転するようになっている。またギヤ
ドモータ18、その他の電気、電子部品の電源スイッチ
17は紙葉計数機1の前面右上の部分に設けられてい
る。
【0023】捌きローラ2の上部は、図1、図5および
図4に示す如く載置台11に設けられた切欠部11aか
ら突出し、該捌きローラ2をギヤドモータ18で回転さ
せ、載置台11に積層された紙葉12を摩擦部材13と
の摩擦力によって1枚ずつ送出するようになっている。
【0024】紙葉分離装置5は、分離ローラ3と分離板
4とから構成されており、分離ローラ3は捌きローラ2
により載置台11から送出された紙葉12を更に搬送し
ながら離間させるためのものであって、分離ローラ軸2
2が基台15に固定された軸受部材23により回動自在
に支承されている。
【0025】図6において、分離ローラ軸22の中央に
は、アルミニウムで製作されたプーリ3aの外周部の一
部に、摩擦弾性部材の一例たるポリウレタンゴム3b
が、また残りの外周部には樹脂シート3c(又は樹脂フ
ィルム)がポリウレタンゴム3bの部分よりわずかに小
さな径に、例えばこの径の差は0.1mmに設定された
分離ローラ3が固定されている。これは普通の紙葉の厚
さが0.1±0.02mm、最小紙葉の厚さが0.07mm
(最も薄いトレーシングペーパ)とした場合、ポリウレ
タンゴム3b以外の分離ローラ3の外周面に紙葉が絶対
に3枚以上入らないようにするためには、ポリウレタン
ゴム3bの部分の直径と樹脂シート3cの部分の直径と
の差が0.1mm以下であることが必要であることと、
同時にポリウレタンゴム3b以外の部分が紙葉の搬送を
行うのを防止することが必要であることによる。
【0026】分離ローラ軸22には、分離ローラ3の両
側にゴム製ローラ24が夫々固定され、また一端には歯
付きプーリ25が固定されており、ギヤドモータ18の
歯付きプーリ20に巻き掛けらた歯付きベルト21が巻
き掛けられ矢印B方向(図10から図13)に回転する
ようになっている。
【0027】分離板4は、分離ローラ3と共同して搬送
される紙葉12を1枚ずつに離間させるためのものであ
って、図7において、分離ローラ3の外周に沿って設け
られた円弧状案内板26の中央部に押圧板26aが軸2
8に固定されており、該押圧板26aは基台15に固定
された軸43によって揺動自在に装着され、また該円弧
状案内板26の分離ローラ3に対向する面には摩擦部材
の一例たるポリウレタンゴム製のゴムシート4aが貼り
付けられている。そして該ゴムシートの表面と摩擦部材
3bの表面との間の隙間が0.002mmピッチで調節
できるようになっている。即ち、この隙間は紙葉の厚さ
に応じて適宜調節できるようになっている(段落番号0
028参照)。また補助ローラ32の両側の円弧状案内
板26の面には2枚のポリウレタンゴム製の補助パット
27が貼り付けられており、その表面は、鏡面に近く極
く滑らかに仕上げられており、図4及び図5に示す如
く、補助パット27の表面27aは分離ローラ3の外周
より内側に、即ち該分離ローラの外径内に入る位置に配
置され、紙葉12が分離ローラ3とゴムシート4aとの
間に2枚以上進入する可能性を更に減少させるように考
慮したものである。
【0028】図8において、押圧板26aの押圧面26
bに対向して調節ダイヤル29が固定された調節ねじ3
0が設けられており、該調節ダイヤル29を回すことに
よって調節ねじ30を押圧面26bに押圧し、円弧状案
内板26を軸43を中心として揺動させて分離ローラ3
に対して接近又は離間させて分離ローラ3と分離板4と
の隙間を調節できるように構成されている。
【0029】軸28には、コイルばね33が装着された
支持板31が揺動自在に嵌合し、該支持板31に揺動自
在に装着された補助ローラ32を常に分離ローラ3に当
接させるように付勢している。
【0030】そして捌きローラ2により載置台11から
送出された紙葉12を分離ローラ3と補助ローラ32と
で挟持して調節ダイヤル29を回すことにより紙葉12
の厚さに合わせて隙間が調節された分離ローラ3と分離
板4との間に矢印B方向に搬送し、紙葉12に分離ロー
ラ3の摩擦部材3bと該紙葉12との摩擦力によって搬
送力を付与し、また該紙葉12と分離板4のゴムシート
4aとの摩擦力によって制動力を付与するように構成さ
れ、万一2枚以上の紙葉12が送出されると分離ローラ
3と分離板4のゴムシート4aとで該紙葉12を1枚ず
つに確実に分離するようになっている。
【0031】分離ローラ3の搬送方向下流側には、スポ
ンジ製のアイドルローラ44が該分離ローラ3に対して
ねじりばね45により押圧付勢されて接触した状態で軸
46に回動自在に装着されており、かつ押圧板26aに
形成された長穴26d内を軸46が移動し得るように設
けられており、1枚ずつに分離された紙葉12を分離ロ
ーラ3と共同して挟持して搬送するようになっている。
【0032】カウンタ6は、搬送される紙葉12の枚数
を計数するためのものであって、図4において、紙葉1
2の搬送経路を挟んで発光素子6aと受光素子6bとが
配設され、搬送経路を紙葉12が通過したとき発光素子
6aから矢印C方向に発せられた光を遮るようになって
おり、該光の有無を受光素子6bで検出して紙葉12の
枚数を計数し、計数結果を表示装置41に表示するよう
に構成されている。また表示装置41には、重送が生じ
た場合にエラー表示をランプの点滅により行うエラー表
示ランプ27が設けられている。
【0033】ビータ8は、搬送される紙葉12の上面を
打つことにより該紙葉12を下方に押し下げてスタッカ
34に積層するためのものであって、図4および図9に
おいて、分離ローラ3の搬送方向下流側の搬送路の終点
に設けられており、ばね35で常に下方に付勢された2
個の揺動腕36が基台15に回動自在に装着され、該揺
動腕36の間には、ばね38で常に分離ローラ3に当接
するように付勢されている1個のスポンジ製のガイドロ
ーラ39とその両側に2個のゴム製のガイドローラ48
が配設されており、分離ローラ3とガイドローラ39,
48とで紙葉12を水平方向に搬送するように構成され
ている。
【0034】そして、図9に示すように、分離ローラ3
とガイドローラ39,48とで挟持して矢印D方向に搬
送される紙葉12を揺動腕36でわずかに押し下げて該
紙葉12を搬送方向と直角方向に波状に曲折させて該紙
葉12に剛性を付与すると共に、図12に示すように、
紙葉12の剛性によって揺動腕36をばね35の力に抗
して上方(矢印E方向)に変位させ、分離ローラ3とガ
イドローラ39とによる紙葉12の挟持が解除されたと
き、ばね35の力で紙葉12の上面を揺動腕36で打っ
て下方に押し下げるように構成されている。
【0035】角度センサ9は、紙葉12が異常な状態で
搬送されたことを検出して警告するためのものであっ
て、図2、図3、図5および図6において、角度センサ
9は、分離ローラ軸22に固定された遮光板37と該遮
光板37を挟持して配設されたフォトインタラプタ47
とから構成され、分離ローラ3の回転によりフォトイン
タラプタ47の光を遮光板37で遮蔽して分離ローラ3
の回転角度に比例した数のパルス信号を検出するように
なっている。
【0036】そして発光素子6aからの光が紙葉12に
よって遮蔽されていることを受光素子6bが検出してい
る間、即ち紙葉12がカウンタ6を通過中の角度センサ
9のパルス信号の数を計数し、該計数値が紙葉12の幅
で決まる所定のパルス数と異なる場合、例えば該計数値
が所定のパルス数よりも多い場合には2枚以上の紙葉1
2が重なって搬送されたと判断し、また計数値が所定の
パルス数よりも少ない場合には紙葉12が半分にちぎれ
た状態で、又は異なる種類の紙葉12が搬送されたと判
断して警報を出す、つまりエラー表示ランプ27が点滅
するように構成されている。
【0037】図1、図2、図5および図4において、ス
タッカ34の前方には、揺動自在な紙葉ストッパ40が
設けられており、水平方向に次々と搬送される紙葉12
がスタッカ34から飛び出すことなく確実に積層される
ようになっている。
【0038】また載置台11の上方及び下方には夫々発
光素子41及び受光素子42が配設されていて載置台1
1上の紙葉12の有無を検出するようになっている。
【0039】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図10において、紙葉
計数の準備として調節ダイヤル29を手動操作して調節
ねじ30を押圧面26bに押圧し、円弧状案内板26を
軸43を中心として揺動させて分離ローラ3と分離板4
との隙間を調節する。
【0040】分離ローラ3と分離板4のゴムシート4a
との最適隙間は、計数する紙葉12の厚さによって決ま
り、好ましくは紙葉12の厚さよりわずかに狭い隙間に
調節するのがよい。
【0041】電源スイッチ17をONにして、紙葉12
を計数するために積層した紙葉12を載置台11上に載
置すると発光素子41からの光が該紙葉12で遮蔽さ
れ、受光素子42に到達しなくなることによって載置台
11上に紙葉12が載置されたことが検出され、ギヤド
モータ18が回転を開始する。
【0042】ギヤドモータ18の回転は、回転軸19、
歯付きプーリ20及び歯付きベルト21を介して捌きロ
ーラ2に伝達されて該捌きローラ2を矢印A方向に回転
させると同時に、歯付きプーリ25及び分離ローラ軸2
2を介して分離ローラ3を矢印B方向に回転させる。
【0043】捌きローラ2が回転して摩擦部材13が載
置台11に積層された紙葉12の下面に当接すると、摩
擦部材13と紙葉12との摩擦力によって積層された紙
葉12の下方の紙葉12が分離ローラ3へと1枚ずつ送
出される。
【0044】捌きローラ2の摩擦部材13と紙葉12と
の摩擦係数は、紙葉12同士の摩擦係数よりも大きな値
に設定されているので、また積層された紙葉12の下方
から2枚目以降の紙葉12は補助ローラ32が当接して
いることもあり、載置台11に積層された紙葉12の最
下層の紙葉12のみが送出され、2枚目以降の紙葉12
は積層された状態でそのまま載置台11上に残り、捌き
ローラ2によって送出されることは少ない。
【0045】送出された紙葉12は、矢印B方向に回転
する分離ローラ3と補助ローラ32とで挟持されて更に
搬送され、枚数が計数された後スタッカ34に順次積層
されるが、図11において、万一2枚以上の紙葉12が
送出されると、該2枚の紙葉12は分離ローラ3と分離
板4との隙間に送り込まれ、最下層の紙葉12は分離ロ
ーラ3と、また2枚目の紙葉12は分離板4のゴムシー
ト4aと接触する。
【0046】ここで分離ローラ3のポリウレタンゴム3
bと紙葉12及び分離板4のゴムシート4aと紙葉12
との摩擦係数は、紙葉12同士の摩擦係数より大きな値
に設定されており、したがって最下層の紙葉12にはポ
リウレタンゴム3bとの摩擦力によって搬送力が付与さ
れ、2枚の紙葉12にはゴムシート4aとの摩擦力によ
って制動力が付与される。
【0047】そして付与される搬送力及び制動力の大き
さは紙葉12同士の摩擦力よりも大きい力であるので、
2枚目の紙葉12は紙葉分離装置5の入口付近で停止
し、最下層の紙葉12のみが搬送されることによって、
紙葉12は確実に1枚ずつに分離されて搬送される。
【0048】図12において、分離された1枚の紙葉1
2は、分離ローラ3に巻き掛けられ、更にアイドルロー
ラ44とによって挟持されて180度方向を変換してビ
ータ8へ水平方向(矢印D方向)に搬送され、紙葉12
の前端がカウンタ6の位置に達すると発光素子6aから
矢印C方向に発せられている光を遮ることにより、これ
を受光素子6bが検出して表示装置41の表示枚数を1
枚増加させ、カウンタ6を通過した紙葉12の枚数を計
数する。
【0049】またこれと同時に受光素子6bが紙葉12
の前端を検出すると同時に角度センサ9が作動を開始
し、フォトインタラプタ47が遮光板37で遮蔽される
ことによるパルス信号のカウントが開始される。
【0050】紙葉12が更に搬送されて紙葉12の後端
がカウンタ6を通過すると受光素子6bに再び発光素子
6aからの光が到達して紙葉12の通過が検出され角度
センサ9の作動が停止する。即ちフォトインタラプタ4
7のパルス信号のカウントが終了する。
【0051】上記したパルス信号のカウント数は、分離
ローラ3の回転角度に比例したカウント数、すなわち紙
葉12の幅に比例したカウント数となっており、該カウ
ント数が紙葉12の幅で決まる所定のパルス数と異なっ
ていると紙葉計数機1の作動に異常があったと制御装置
が判断して警報を出し、この結果エラー表示ランプ27
が点滅して作業者に知らされると共に、紙葉計数機1の
作動が停止する。
【0052】異常状態が生じる一例としては、例えばパ
ルス信号のカウント数が所定のパルス数よりも多い場合
には2枚以上の紙葉12が重なって搬送されたと判断さ
れ、またカウント数が所定のパルス数よりも少ない場合
には紙葉12が半分にちぎれた状態で搬送されたか、又
は異なる種類の紙葉12が搬送されたと判断される。
【0053】分離ローラ3とガイドローラ39,48と
で挟持された紙葉12が矢印D方向に搬送されビータ8
の位置に達すると、ガイドローラ39と48との間に設
けられた揺動腕36が紙葉12をわずかに押し下げ、紙
葉12を搬送方向と直角方向に波状に曲折させて該紙葉
12に剛性を付与する(図9)。
【0054】またこのとき揺動腕36は、紙葉12の剛
性によってばね35を圧縮しながら上方(矢印E方向)
に回動する。そして図13において、紙葉12が更に搬
送されて分離ローラ3とガイドローラ39,48とによ
る挟持が解除されると、揺動腕36がばね35の力で矢
印F方向に押し下げられて紙葉12の上面を揺動腕36
で打って初速を与えて紙葉12を下方に押し下げる。
【0055】揺動腕36で下方に押し下げられた紙葉1
2の後端部は、回転するガイドローラ39,48に当接
して更に斜め下方に送り出され、確実に分離ローラ3及
びガイドローラ39,48から離間してスタッカ34へ
搬送され載置される。
【0056】計数される紙葉12は、15乃至20ms
ec間隔で次々と分離ローラ3からスタッカ34へ水平
方向に搬送されて来るが、ビータ8により強制的に押し
下げられて初速を与えられるので、分離ローラ3から離
脱した紙葉12が空中に浮いている間に次の紙葉12が
搬送されて紙葉12同士が干渉することはなく、確実に
スタッカ34に積み重ねられる。
【0057】上記した動作が載置台11上に載置した紙
葉12がなくなるまで繰り返し行われ、紙葉12が高速
で計数され、載置台11上の紙葉12がなくなると再び
発光素子41からの光が受光素子42に到達して検出さ
れ、ギヤドモータ18の回転が停止して作動が完了す
る。そして計数作業が完了した場合には、電源スイッチ
17をOFFにして紙葉の計数作業が完了する。
【0058】
【発明の効果】本発明は、上記のように外周に大きな摩
擦係数(μ1 )を持つ摩擦弾性部材が設けられ回転する
分離ローラと大きな摩擦係数(μ2 ,μ2 <μ1 )を持
つ摩擦部材が分離ローラと対向する面に設けられ該分離
ローラの外方に所定の隙間離間して設けられた分離板と
の間に紙葉を通過させるようにしたので、紙葉と分離ロ
ーラの間の摩擦力によって紙葉に搬送力を付与すると共
に紙葉と分離板との間の摩擦力によって紙葉に制動力を
付与しながら搬送でき、またこの結果搬送される紙葉同
士を確実に離間させて該紙葉を1枚ずつ搬送できるとい
う効果がある。
【0059】また載置台に積層された多数枚の紙葉を下
方の紙葉から捌きローラにより分離ローラと該分離ロー
ラとの隙間が調節可能とされた分離板との間に順次送出
するようにしたので、紙葉の厚みに応じて該隙間を調節
して厚みの異なる紙葉に容易に対応できる効果があり、
搬送される紙葉同士を確実に離間させて該紙葉を1枚ず
つ搬送でき、またこの結果紙幣から名刺までの種々の厚
さの紙葉に1台の紙葉計数機で対応できるという効果が
ある。
【0060】更には、分離ローラと分離板の下流側の紙
葉の搬送路中にカウンタを設けたので、該分離ローラと
分離板とで確実に離間されて1枚ずつ搬送される紙葉の
枚数を計数でき、またこの結果枚数を誤ることなく精度
よく確実に計数できるという効果が得られる。
【0061】また分離ローラと分離板とにより紙葉を確
実に1枚ずつに分離して搬送する紙葉の搬送路の終点に
ばねで常に下方に付勢された揺動腕を持つビータを設け
たので、紙葉を搬送方向と直角方向に波状に曲折させて
剛性を付与し、該紙葉の剛性で揺動腕をばね力に抗して
上方に変位させながら通過させた後、該ビータで紙葉の
上面を打つことができ、またこの結果紙葉を確実に1枚
ずつ搬送しながら計数し、更に搬送終点において紙葉を
1枚ずつビータで瞬間的に押し下げて下降の初速を与
え、高速で次々と搬送される紙葉同士の干渉を防止して
紙葉計数機の信頼性を向上させることができ、また確実
にスタッカに積載できるという効果がある。
【0062】更には、分離ローラと分離板とにより紙葉
が確実に1枚ずつに分離されて搬送される搬送路中に搬
送される紙葉の枚数を計数するカウンタを設けると共に
分離ローラの回転角度を検出してパルス信号を送出する
角度センサを配設し、該カウンタから紙葉の検出信号が
出力されている間だけ角度センサからのパルス信号を計
数するようにしたので、該パルス信号の計数値が搬送さ
れる紙葉の幅に対応して定まる計数値と一致するかどう
かをチエツクできこととなり、またこの結果紙葉が2枚
以上同時に搬送される、いわゆる重送を検出でき、紙葉
を極めて正確に計数して紙葉計数機の信頼性を向上させ
ることができる効果がある。
【0063】また分離ローラの外周部の一部に大きな摩
擦係数を持つ摩擦部材を設けると共に他の外周部に摩擦
弾性部材の部分の直径よりわずかに小さい径となるよう
に紙葉との摩擦係数が小さいナイロン系、ポリアセター
ル系、フッソ系又はポリエチレン系の樹脂シート又は樹
脂フィルムを貼り付けて摩擦弾性部材以外は紙葉の搬送
をしないようにしたので、分離々間させるための特別な
装置を設けずに分離板と共同して紙葉を確実に1枚ずつ
に分離々間できるという効果があり、また同時に部品点
数を少なくして紙葉計数機の軽量化及び小型化を達成す
ることができる効果がある。
【0064】更には、載置台に積層された多数枚の紙葉
を下方の紙葉から捌きローラによって順次送出し、分離
ローラに巻き掛けて搬送しながら摩擦によって1枚ずつ
に離間させた後、180度反転させて載置台の下方に配
設されたスタッカに水平に積層することと上記構成(段
落番号0063)により、紙葉計数機の大きさを従来の
1/2程度にまで小型化でき、またこの結果紙葉計数機
を軽量化し得ると共にコストをを大幅に(従来の1/2
程度に)低減させ、極めて安価な紙葉計数機を提供する
ことできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙葉計数機の斜視図である。
【図2】紙葉計数機の部分破断斜視図である。
【図3】紙葉計数機の部分破断平面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視縦断面図である。
【図5】図3のV−V矢視縦断面図である。
【図6】分離ローラの斜視図である。
【図7】分離板の斜視図である。
【図8】分離板の隙間調節装置の斜視図である。
【図9】ビータの通過時に紙葉が波状に曲折してその剛
性が増している状態を示す斜視図である。
【図10】載置台に積層された紙葉が捌きローラによっ
て順次送出される状態を示す要部縦断面図である。
【図11】2枚の紙葉が分離ローラと分離板により分離
される状態を示す要部縦断面図である。
【図12】1枚に分離された紙葉がビータを通過しなが
らカウントされる状態を示す要部縦断面図である。
【図13】ビータを通過した紙葉がビータにより急速に
下方に押し下げられてスタッカに積層される状態を示す
要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 紙葉計数機 2 捌きローラ 3 分離ローラ 3b 摩擦弾性部材の一例たるポリウレタンゴム 3c 樹脂シート 4 分離板 4a 摩擦部材の一例たるゴムシート 5 紙葉分離装置 6 カウンタ 8 ビータ 9 角度センサ 11 載置台 12 紙葉 18 駆動装置の一例たるギヤドモータ 34 スタッカ 35 ばね 36 揺動腕
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07D 3/00 401

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置によって回転しその外周に紙葉
    を巻き掛けて搬送すると共に前記紙葉同士の摩擦係数よ
    りも該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦弾
    性部材が前記外周に設けられた分離ローラと、該分離ロ
    ーラの外方に所定の隙間離間して設けられ前記分離ロー
    ラと対向する面に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉
    との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦部材が設けら
    れた分離板とを有し、前記紙葉に前記分離ローラによっ
    て搬送力を付与すると共に前記分離板によって制動力を
    付与して搬送される前記紙葉同士を特別な分離々間装置
    を設けずに確実に離間させて該紙葉を1枚ずつ搬送する
    ように構成した紙葉分離装置を備えたことを特徴とする
    紙葉計数機。
  2. 【請求項2】 多数枚の紙葉を積層して載置する載置台
    の下方に配設され該積層された紙葉を下方の紙葉から順
    次送出する捌きローラと、前記紙葉同士の摩擦係数より
    も該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦弾性
    部材が外周に設けられ駆動装置によって回転する分離ロ
    ーラと、該分離ローラの外周に対向して前記分離ローラ
    との隙間が調節可能とされ前記分離ローラと対向する面
    に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が
    大きな摩擦係数を持つ摩擦部材が設けられた分離板とを
    有し、搬送される前記紙葉を該紙葉と前記分離ローラ及
    び前記分離板との摩擦によって前記紙葉同士を特別な分
    離々間装置を設けずに離間させて該紙葉を確実に1枚ず
    つ搬送するように構成した紙葉分離装置を備えたことを
    特徴とする紙葉計数機。
  3. 【請求項3】 多数枚の紙葉を積層して載置する載置台
    の下方に配設され該積層された紙葉を下方の紙葉から順
    次送出する捌きローラと、前記紙葉同士の摩擦係数より
    も該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦弾性
    部材が外周に設けられ駆動装置によって回転する分離ロ
    ーラと、該分離ローラの外周に対向して前記分離ローラ
    との隙間が調節可能とされ前記分離ローラと対向する面
    に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が
    大きな摩擦係数を持つ摩擦部材が設けられた分離板と、
    前記紙葉の搬送路中に設けられ前記搬送される紙葉の枚
    数を計数するカウンタとを備え、搬送される前記紙葉を
    該紙葉と前記分離ローラ及び前記分離板との摩擦によっ
    て離間させて該紙葉を特別な分離々間装置を設けずに確
    実に1枚ずつ搬送しながら計数するように構成されたこ
    とを特徴とする紙葉計数機。
  4. 【請求項4】 多数枚の紙葉を積層して載置する載置台
    の下方に配設され該積層された紙葉を下方の紙葉から順
    次送出する捌きローラと、前記紙葉同士の摩擦係数より
    も該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦弾性
    部材が外周に設けられ駆動装置によって回転する分離ロ
    ーラと、該分離ローラの外周に対向して前記分離ローラ
    との隙間が調節可能とされ前記分離ローラと対向する面
    に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が
    大きな摩擦係数を持つ摩擦部材が設けられた分離板と、
    前記紙葉の搬送路中に設けられ前記搬送される紙葉の枚
    数を計数するカウンタと、前記搬送路の終点に設けられ
    前記紙葉を搬送方向と直角方向に曲折して該紙葉に剛性
    を付与し該紙葉の剛性によってばねで常に下方に付勢さ
    れる揺動腕を該ばね力に抗して上方に変位させて該紙葉
    を通過させた後、前記紙葉の上面を打つことにより該紙
    葉を下方に押し下げるビータとを備え、搬送される前記
    紙葉を該紙葉と前記分離ローラ及び前記分離板との摩擦
    によって離間させて該紙葉を確実に1枚ずつ搬送しなが
    ら計数し、更に搬送終点において前記紙葉を1枚ずつ押
    し下げ高速で搬送される前記紙葉同士が干渉することな
    く確実にスタッカに収納されるように構成したことを特
    徴とする紙葉計数機。
  5. 【請求項5】 多数枚の紙葉を積層して載置する載置台
    の下方に配設され該積層された紙葉を下方の紙葉から順
    次送出する捌きローラと、前記紙葉同士の摩擦係数より
    も該紙葉との摩擦係数が大きな摩擦係数を持つ摩擦弾性
    部材が外周に設けられ駆動装置によって回転する分離ロ
    ーラと、該分離ローラの外周に対向して前記分離ローラ
    との隙間が調節可能とされ前記分離ローラと対向する面
    に前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が
    大きな摩擦係数を持つ摩擦部材が設けられた分離板と、
    前記紙葉の搬送路中に設けられ搬送される前記紙葉を検
    出している間だけ検出信号を送出して前記紙葉の枚数を
    計数するカウンタと、前記分離ローラの所定の回転角度
    ごとにパルス信号を送出して該分離ローラの回転角度を
    検出する角度センサと、前記カウンタからの検出信号が
    出力されている間の前記角度センサからのパルス信号を
    計数し該パルス信号の計数値が搬送される前記紙葉の幅
    に対応して予め定められた計数値と異なる場合に警報信
    号を発する警報装置とを備えたことを特徴とする紙葉計
    数機。
  6. 【請求項6】 前記分離ローラは、摩擦弾性部材として
    前記紙葉同士の摩擦係数よりも該紙葉との摩擦係数が大
    きな摩擦係数を持つ摩擦弾性部材を外周部の一部に設
    け、他の外周部に前記摩擦弾性部材の部分の直径よりわ
    ずかに小さな径となる如く樹脂シート又は樹脂フィルム
    を貼り付けたものであることを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項3、請求項4及び請求項5のいずれか1
    項に記載の紙葉計数機。
  7. 【請求項7】 多数枚の紙葉を積層して載置する載置台
    から該載置台の下方に配設された捌きローラにより該積
    層された紙葉を下方の紙葉から順次送出し、分離ローラ
    に巻き掛けて搬送しながら摩擦によって前記紙葉を1枚
    ずつに離間させた後、180度反転させて前記載置台の
    下方に配設されたスタッカに前記紙葉を水平に積層する
    ように構成したことを特徴とする紙葉計数機。
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