JPH0524051B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシートをインプツト位置からアウトプ
ツト位置に供給するためのシート供給装置に関す
るものであり、特にこのようなシート供給装置は
銀行券（紙幣）計数装置のような選別又は計数す
る装置に結合される。

シートを早く選別し又は計数することが出来、
しかも大きな空間を占めない小型でコンパクトな
選別装置又は計数装置に関する引続く要求があ
る。

このようなコンパクトな装置の有する１つの問
題は、シートの供給を停止することが望まれる所
で、例えば悪いシートが探知された時、装置が直
ちに運転をやめそして駆動システムを完全に停止
することにあり、この事はシステムに好ましくな
い摩損を生ずる。

“悪いシート”としては、我々は、同時に他の
シートと供給されて２枚のシートが１枚として数
えられているシート、折り曲がつたシート、又は
特に銀行券の場合には真偽のチエツクをしくじつ
たシート等を含めている。

本発明によれば、シートをインプツト位置から
アウトプツト位置に供給するためのシート供給装
置は、インプツト位置から１枚のシートを取り出
してアウトプツト位置に供給する移送手段まで供
給するために少くとも１つの選別ローラと協同作
用する取り上げローラを含んだ取り上げ手段と、
連続的に移送手段を駆動し選択的に取り上げ手段
を駆動するための駆動手段とを含んでおり、本装
置は、駆動手段の制御下にある移送手段によつて
移送手段に既に供給されたどのようなシートでも
アウトプツト位置に移されると同時に、取り上げ
手段が選択的に停止されるようになつている。

本発明は、駆動手段が要求される時に取り上げ
手段から連続的に駆動することを許すことによつ
て先行技術の問題を避けている。

１例では、装置は更に取り上げ手段によつて供
給されたシートの１つ又はそれ以上の特性をチエ
ツクする探知手段を含み、そして上述して限定し
たような悪いシートの存在が探知された時、シー
ト探知手段は取り上げ手段を停止する。従つて若
し悪いシートが探知されれば、悪いシートは移送
手段によつて機械から取り出されるだろうが、し
かしそれ以後のシートは取り上げ手段によつても
はや供給されなく、取り上げ手段は停止される。
従つて作業員はアウトプツト位置から悪いシート
を簡単に取除くことが出来、そのあと取り上げ手
段を再始動出来る。

本発明の他の有用な利点は完全な一束の量が供
給されれば供給が１度停止され、この量は予じめ
プログラム出来る点にある。

他の例では、選別されたシートをほかの方向に
転じることが必要な場合、例えば悪いシートの場
合、悪いシートが探知されるや否やデイバーター
（Diverter）をシート通路中へ移動することが出
来、同時に取り上げ輪は、それ以後の券（シー
ト）がデイバーターが通路の外に動かされるまで
供給されないように、停止することが出来る。従
つてデイバーターの速やかな始動がデイバーター
をシート通路中に差し込むためにひたすら要求さ
れる。

都合良いことに、装置は更に取り上げ手段が停
止された後の所定時間間隔を置いて駆動手段を停
止する手段を含むことが出来、このような時間間
隔の１例は10秒である。

好ましくは、移送手段は少くとも補助ロールと
接触する１つの駆動ロールを把持点の限定のため
に含み、該把持点中にシートが取り上げ手段によ
つて供給される。取り上げ手段は少くとも１つの
選別ローラと協同する取り上げローラを含んでい
る。

取り上げローラが、各駆動ローラが取付けられ
ている軸より大径を有する軸に取付けられ、取り
上げローラ軸が駆動ローラ軸のまわりに偏心的に
取付けられていれば特に都合が良い。偏心取付け
は取り上げローラ軸を揺動クレードルに取付ける
ことによつて達成される。

この配置によつて取り上げローラは選別ローラ
に対して、クレードルに適当に揺動を生ずること
によつて、押しつけることが出来る。

この事は取り上げ手段と移送手段で必要とされ
る空間を最小にすることで特に利点がある。

好ましくは、取り上げ手段と移送手段とが別々
のモータで駆動されるが、しかし取り上げ手段は
クラツチを介して移送手段駆動モータと連結され
るのが良い。

好都合には装置は、更に取り上げ手段と移送手
段との間に延びる案内面を含む。摩擦又は他の理
由のために、取り上げ手段が１枚のシートをイン
プツト位置から移送手段へ不首尾な供給を行うこ
と、そして２枚かそれ以上のシートがシート通路
中に詰められることが起こりうる。それ故好まし
くは、装置が更に案内面を含み、案内面が装置の
ハウジングに対して揺動出来るように据付けら
れ、そしてシートが移送手段に案内される第１位
置と、取り上げ手段と移送手段間でシート通路に
補修のための人の接近を可能にしている第２位置
との間で案内面が動かされる。案内面は好ましく
は第１位置で固定可能であり、そしてこの事は装
置の回動しない軸に取付けられたクリツプで達成
されることが出来る。この事は駆動手段の補助ロ
ーラを支承している軸で可能である。

本発明に係るシート供給装置の１実施例を添付
図に基づいて以下詳述する。

〔実施例〕

図示された装置は銀行券計数装置であるが、簡
明にするために紙幣の計数を行う装置を通過して
いる銀行券を探知する手段のみが概要で示されて
いる。しかしながらこれは一般に行なわれている
形態であろう。

本装置は基板２とインプツトホツパー４の端板
３を支承している金属ハウジング１を含んでい
る。２つの普通の摘み輪５がハウジング１に回転
可能に据付けられそして摘み輪を回転するように
基板２の細長い孔を貫いて周期的に突き出す半径
方向外方に突出したボス６を有している。

彎曲案内面８を有する案内板７が端板３に取付
けられた耳（lug）９に対してアーム７′で揺動可
能に据付けられている。２つの選別ローラ１０
（１つが図示）が軸１１に回転するように取付け
られ、片持アーム１２が案内板７に結合されそし
てスプリングクリツプ１３を含んでいる。

案内板７が示されたその第１位置にある時、ス
プリングクリツプ１３は固定軸１４を取巻いて置
かれる。案内板７のその第１位置からの回動が望
まれれば、クリツプ１３は軸１４から簡単に外さ
れ、そして紙幣のつまりが掃除出来るように紙幣
供給路に作業者が接近するのを可能とする反時計
方向（第１図で見て）に旋回される。

駆動ローラ１５の１対が、ハウジング１に回転
可能に取付けられた駆動軸１６に、回動しないよ
うに（固定的に）取付けられている。各駆動ロー
ラ１５はラバーの外側環状部分１７を有してお
り、各駆動ローラ１５は軸１４上に回動自在に据
付けられたそれぞれの補助ローラ１８と接触して
いる。簡明にするために第２図では案内板７が除
かれている。

取り上げローラ１９は軸２０上に回転可能に据
付けられ、軸２０は軸１６より大径で軸１６のま
わりに配置されている。軸２０はクレードル２２
の１対のアーム２１間で確保されている。クレー
ドル２２は摘み輪５が据付けられている補助駆動
軸２３に回動可能に据付けられており、ハウジン
グ１に回転可能に据付けられたカム２５と係合す
るカム部分２４を持つている。

（カム２５は第３図から除かれている）カム２
５を手でまわすと取り上げローラ１９を選別ロー
ラ１０と係合するように押し進める。取り上げロ
ーラ１９の外表面部分は選別ローラ１０と係合す
るラバー部分２６で形成されている。取り上げロ
ーラ１９は又中央の環状歯付き溝２７を持つてい
る。補助駆動軸２３は取り上げローラ１９の溝２
７と直線上で取付けられた歯付駆動輪２８をすべ
りなしに運行する。歯付き駆動ベルト２９が駆動
輪２８を取り巻き、補助駆動軸２３から離れた溝
２７と係合するために延びている。

駆動モータ３０（第１図で略示）は駆動ベルト
３１を介して駆動軸１６を連続駆動する。駆動ベ
ルト３１と駆動軸１６間の連結は簡明にするため
省略されている。補助駆動軸２３は駆動モータ３
３によつて駆動ベルト３２を介して駆動されてい
る。

案内板３４は駆動ローラ１５と補助ローラ１８
間に形成された把持点付近からハウジング１上に
回転可能に据付けられた普通のスタツカ輪
（stacker wheel）３５まで延びており、案内板
３４は端板３６と共にアウトプツトホツパ３７の
境界を定める。

また、案内板７の案内面８もその案内状態（第
１位置）では、選別ローラ１０と取り上げローラ
１９との把持点３８附近から駆動ローラ１５と補
助ローラ１８との間の把持点近くまで、即ち案内
板３４の先端近くまで、駆動ローラ１５の外周と
略平行に延びている。

使用に際し、銀行券の山がインプツトホツパ４
中に置かれ、駆動モータ３０，３３は駆動軸１６
と補助駆動軸２３の両方を回転するように始動さ
れる。摘み輪５の回転は、取り上げローラ１９と
選別ローラ１０間の把持点３８の方へ、山積みの
底で銀行券を押し出すことを生ずる。

選別ローラ１０は第２図では簡明にするために
省略されている。

取り上げローラ１９が補助駆動軸２３の回転に
応じて回転している時、ラバー部分２６は隣接す
る券と係合し、そしてこの券を案内面８を通り越
して運搬し、そして補助ローラ１８と駆動ローラ
１５間に形成された把持点へと運搬する。取り上
げローラ１９と選別ローラ１０との係合は取り上
げローラ１９によつて供給されている券が１枚よ
り多くなるのを防ぐ。

制御用マイクロコンピユータを内蔵している探
知手段３９（仮想線図示）は確認の為に供給され
る券をチエツクし、そして券が本物でないことを
測定した場合には、軸２３が回転を停止し、取り
出しローラ１９が回転を停止しそれによつてイン
プツトホツパ４の山積みから券が更に供給される
ことを防ぐように、駆動モータ３３にはブレーキ
がかけられる。

しかしながら、探知手段の決定に関係なく、軸
１６の連続回転のために券は駆動ローラ１５と補
助ローラ１８間に供給され、券は駆動モータ３０
によつて回転されているスタツカ輪中に案内板３
４に沿つて供給され、そしてスタツカ輪はアウト
プツトホツパ３７中に供給された券を山積みす
る。

若しその券が本物でなければ、もはや券はイン
プツトホツパ４から供給されず、そして作業員に
とつてはアウトプツトホツパ３７中の山積みの頂
部から悪い券を摘むことは簡単である。

軸１４と連結した補助ローラ１８は、ヨーロツ
パ特許明細書第63159号に示されたような探知手
段を用いて、１枚より多い券の通過を探知するこ
とへの利用が可能である。そこでこの探知手段は
２又はそれ以上の券が探知された時に適切な信号
を出力出来、この信号は回転している軸２３を停
止するためのブレーキの係合を生ずる。探知手段
３９は銀行券を確認するためのチエツクのどのよ
うな慣用型にも可能であり、代表的には探知手段
３９と他の探知手段は、悪い券が探知されたか所
定の枚数が供給された時、取り上げローラ１９を
停止するためのマイクロコンピユータを含んでい
る。

第２図で最も良くわかるように、ローラ１５，
１８間の把持点に隣接した取り上げローラ１９の
外表面を把持点と一直線上に揃えることが望まし
い。この事は、重大な摩擦を生じないでそして券
が引きずられて供給されないように、ラバー部分
２６が券を摩擦しない利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の側面図。第２図はストリツパ
ー手段と移送手段をより詳細に描いた部分断面
図。第３図は第２図３−３線で取出した図。 １……ハウジング、２……基板、３……端板、
４……インプツトホツパ、５……摘み輪、６……
摘み車のボス、７……案内板、８……案内面、９
……耳、１０……選別ローラ、１２……片持アー
ム、１３……スプリングクリツプ、１４……固定
軸、１５……駆動ローラ、１６……駆動軸、１７
……ゴム環状部分、１８……補助ローラ、１９…
…取り上げローラ、２０……取り上げローラ軸、
２１……アーム、２２……クレードル、２３……
補助駆動軸、２５……カム、２７……溝、２８…
…歯付駆動輪、２９……歯付駆動ベルト、３０，
３３……モータ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シートをインプツト位置４からアウトプツト
   位置３７に供給するための装置であつて、装置
   が、１枚のシートをインプツト位置４から移送手
   段１５，１８，３５へ供給し、該移送手段が１枚
   のシートをアウトプツト位置３７へと供給するた
   めに、少くとも１つの選別ローラ１０と協同作用
   する取り上げローラ１９を含んだ取り上げ手段１
   ０，１９と、移送手段を連続的に駆動し、且つ取
   り上げ手段を選択的に駆動するための駆動手段３
   ０，３３とを含み、移送手段が、補助ローラ１８
   と接触した少くとも１つの駆動ローラ１５を含
   み、そこでは駆動ローラと補助ローラ間で把持点
   が形成されて、該把持点にシートが取り上げ手段
   １０，１９によつて供給されるものであつて、移
   送手段１５，１８，３５に既に供給されたシート
   が駆動手段の制御の下での移送手段によつてアウ
   トプツト位置３７に移送されると同時に、取り上
   げ手段が選択的に停止可能な配置であつて、取り
   上げローラ１９は、駆動ローラ１５が取付けられ
   た駆動ローラ軸１６より大径の取り上げローラ軸
   ２０に据付けられ、且つ取り上げローラ軸２０が
   駆動ローラ軸１６のまわりに偏心的に据付けられ
   ていることを特徴とするシート供給装置。 ２ 取り上げローラ軸２０が揺動クレードル２２
   に据付けられている特許請求の範囲第１項記載の
   シート供給装置。 ３ 取り上げ手段１０，１９と移送手段１５，１
   ８，３５との間に延びている案内面８を含んでい
   る、特許請求の範囲第１項又は２項記載のシート
   供給装置。 ４ 案内面が装置のハウジング１に揺動可能に取
   付けられ、そしてシートが移送手段に案内される
   第１の位置と、取り上げ手段と移送手段との間で
   シート通路に人が接近出来る第２の位置との間で
   移動可能である、特許請求の範囲第１項から第３
   項までのいずれか１項に記載のシート供給装置。 ５ 案内面８がハウジング１に回動不能に据付け
   られた軸１４に取付けられたクリツプによつて第
   １の位置に固定可能な特許請求の範囲４項記載の
   シート供給装置。 ６ 駆動手段が、取り上げ手段を駆動するための
   モータと移送手段を駆動するためのモータとの２
   つのモータを含んでいる特許請求の範囲第１項か
   ら第５項までのいずれか１項に記載のシート供給
   装置。 ７ 取り上げ手段によつて供給されるシートの１
   つ又はそれ以上の特性をチエツクするためのシー
   ト探知手段３９を含み、悪いシートの存在を探知
   するシート探知手段と一致して取り上げ手段の停
   止を行い、シート探知手段が受理出来ないシート
   を探知した時に、それ以後のシートが取り上げロ
   ーラでインプツト位置から供給されることのない
   ように、該探知手段が取り上げローラを駆動して
   いる駆動手段の離脱を引起こす、特許請求の範囲
   第１項から第６項までのいずれか１項に記載のシ
   ート供給装置。