JPH0796330B2 - ベルトスリーブへのマーク転写方法 - Google Patents

ベルトスリーブへのマーク転写方法

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JPH0796330B2
JPH0796330B2 JP29631291A JP29631291A JPH0796330B2 JP H0796330 B2 JPH0796330 B2 JP H0796330B2 JP 29631291 A JP29631291 A JP 29631291A JP 29631291 A JP29631291 A JP 29631291A JP H0796330 B2 JPH0796330 B2 JP H0796330B2
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健 羽村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベルトスリーブへのマー
ク転写方法に係り、詳しくは多リブベルト、歯付ベル
ト、Vベルト等のベルトスリーブにマークを転写する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動力伝動用ベルトの背面にマーク
を印刷する方法としては、透明な合成樹脂フイルムから
なる基材の上にマークとなる未加硫のカラーゴムを付着
させた転写マークを、成形ドラムに貼着した後、ゴム付
カバー帆布を嵌挿し、伸張ゴム層、心線そして圧縮ゴム
層を巻付け、次いでこれにジャケットを嵌挿して加硫
し、加硫したベルトスリーブから転写マークのフイルム
をはぎとることでゴム付カバー帆布の表面にマークを転
写していた。このようにして得られたベルトスリーブの
圧縮ゴム層をV溝状に研磨し、所定幅に切断すること
で、多リブベルトを得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加硫中、基材
および基材から隆起した転写マークのゴムがベルトスリ
ーブの背面に圧入されるため、背面には基材をはぎとっ
た後の段差パターンが形成されてマークのある領域がわ
ずかに窪んだ状態になった。すなわち、ベルト背面には
マークを転写した領域としない領域との間に段差が生ま
れて平坦な面にならなかった。最近の多リブベルトは自
動車の補機駆動用として使用され、特に多軸駆動でサー
ペンティーン状に巻き付けられるとともに、ベルト背面
にはテンショナーを係合させるために、このようなベル
ト背面に凹凸面があると前記テンショナーは振動し騒音
を発していた。そればかりでなく、ベルト背面を使用す
るベルト背面駆動でも、ベルト駆動時の騒音が大きくな
る問題があった。
【0004】本発明はこのような問題点を改善するもの
で、ベルト背面にマークを転写する領域と転写しない領
域の段差をなくし平坦な表面に仕上げるベルトスリーブ
へのマーク転写方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のベルトス
リーブへのマーク転写方法では、まず基材の上にマーク
を付着させた転写マーク材と帆布とを、該マークが帆布
に面するように重ね合わせ、これを加熱加圧した後、基
材を剥離して該マークを帆布に転写し、このマークが成
形ドラムの最内側もしくは最外側に位置するように帆
布、ゴム層そして心線等を組合せて積層し、これらを一
体的に加硫する方法にある。
【0006】
【作用】上記方法のように転写マーク材と帆布とを重ね
合わせ、これを加熱加圧すれば、転写したマークが経糸
と緯糸で構成される帆布の開口部である窪みに圧入され
て比較的平坦な面になり、そしてこのマークを成形ドラ
ムの最内側あるいは最外側に位置させるように帆布を設
置して加硫すれば、マークは帆布に強固に密着して鮮明
なパターンを呈し、またマークのある領域とマークのな
い領域間の段差をなくし、平坦な表面を有する。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明の実施例を
説明する。
【0008】図1は、本発明方法において使用する転写
マーク材の斜視図であり、図2〜図6は本発明方法の工
程を示すものである。これによると、本発明方法で使用
する転写マーク材1は基材2の上にマーク3を付着させ
たものであり、上記基材2はナイロン、ポリエステル、
アセテート等の透明な合成樹脂フイルム、または離型紙
であり、通常0.01〜0.1mm程度の厚みを有し、
加硫中に熱可塑化あるいは熱収縮しないものである。基
材2が加硫中に熱可塑化あるいは熱収縮すると、マーク
3が変形することは明らかである。また、合成樹脂フイ
ルムを0.01mm未満にすると、転写したマークにし
わが生じる。
【0009】一方、マーク3は通常未加硫のカラーゴム
組成物、例えばNR、CR、SBR等のゴムに加硫剤、
加硫助剤、顔料等を含んだもの、あるいは樹脂組成物で
ある。
【0010】上記転写マーク材1は、図2に示すマーキ
ング工程のように、ミシンあるいは熱融着のように段差
のない接合部をもってエンドレスにした未加硫のゴム付
帆布4に重ね合わせて下プレス板5上に設置され、該マ
ーク3が帆布4に面するようにする。そして、この重ね
合わせ物を100〜140°C 、好ましくは120〜1
30°C で10〜30秒、好ましくは15〜25秒間、
2.0〜3.0kg/cm2 で上下プレス板6、5で挟持し
て加熱加圧し、該マーク3を帆布4へ転写する。この加
熱加圧工程では、マーク3及び帆布4に付着したゴムは
未加硫の状態にある。帆布4を加熱下で加圧すると、マ
ーク3は経糸、緯糸が変位して各糸間で構成される窪み
に圧入され比較的平坦な面を呈する。
【0011】上記帆布4は、例えば綿、ナイロン、ポリ
エステル、ビニロン等を素材とする平織物、綾織物等で
経糸と緯糸との交差角として90〜150°の伸縮性帆
布が好ましく、予め未加硫ゴムがフリクション、あるい
はコーティングされたものである。
【0012】本発明のマーキング工程は、エンドレスに
した帆布4にマーク3を転写する方法に限定されるもの
ではなく、例えば図3に示すようにカレンダーロール1
5で未加硫ゴムを帆布4に擦り込んでフリクションした
後に、転写マーク材1を帆布4に重ね合わせて上下プレ
ス板6、5に挟持し、前述と同じ条件で加熱加圧し、該
マーク3を帆布4へ転写することもできる。この加熱加
圧中、帆布4はガイドロール16、16間に位置するテ
ンションロール17の移動により、一定のテンションが
付与される。この方法によって得られた帆布4は所定長
さに切断された後、エンドレスにされる。
【0013】また、更に、本発明のマーキング工程で
は、図4に示すように未加硫ゴムを帆布4に擦り込んで
フリクションした後に、この帆布4を所定の長さに切断
し、係る帆布4を下プレス板5に設置して転写マーク材
1をマーク3が帆布4に面するように置き、上下プレス
板6、5に挟持し、前述と同じ条件で加熱加圧し、該マ
ーク3を帆布4へ転写することもできる。転写後、この
帆布4はエンドレスにされる。むろん、本発明のマーキ
ングは、フリクションのみならず、コーティング、ソー
キング、スプレディング、切断工程、巻取り工程後にあ
って帆布4がエンドレスにされる前に行うこともでき
る。
【0014】これを終えると基材2を剥離し、該エンド
レスの帆布4を成形ドラム7に嵌挿し、少なくともN
R,SBR,CR等から選ばれたゴムからなる伸張ゴム
層8を巻き付けるとともに、ポリエステル繊維、アラミ
ド繊維コードからなる心線9をスパイラルにスピニング
し、更に伸張ゴム層8と同一のゴムにナイロン、ポリエ
ステル、アラミド繊維等の短繊維を幅方向に配列させた
圧縮ゴム層10を巻き付けて成形を終える。しかる後、
上記成形ドラム7を通常の方法により加硫缶内に設置し
てベルトスリーブ11を加硫する。加硫中、転写したマ
ーク3は成形ドラム6へ押圧されて帆布4の窪みに一部
侵入して、マークのない領域と同一面になって、段差の
ない平坦な面になる。
【0015】上記成形方法は逆成形であるが、正成形で
あってもよい。即ち、成形ドラム7に圧縮ゴム層10、
心線9、伸張ゴム層8、そして前記帆布4を積層しても
よい。この場合、帆布4に密着したマーク3は成形ドラ
ム7の最外側に位置させる。
【0016】このようにして得られた加硫ベルトスリー
ブ11は、成形ドラムから抜き出される。図7に示すよ
うな多リブベルト12を成形する場合には、逆成形した
ベルトスリーブを複数本の環状V型溝の砥石を備えた研
磨機を用いて圧縮ゴム層を複数のV状溝に研磨した後、
所定幅に切断して個々のベルトに仕上げる。また、ロー
エッジベルトを成形する場合は、正成形したベルトスリ
ーブを切断機を用いて断面V形に切断する。
【0017】図7は、本発明の方法を用いることによっ
て得られた多リブベルトの一部断面斜視図で、多リブベ
ルト12は伸張ゴム層8と、この層内に埋設されたポリ
エステル繊維、アラミド繊維コードからなる心線9、そ
してベルト周方向に延びる複数本のV状溝13を下面に
設けた圧縮ゴム層10を形成し、圧縮ゴム層10内には
ナイロン、ポリエステル、アラミド、綿等の短繊維がベ
ルト幅方向に配列させている。 このベルト背面14で
はマーク3のある領域とマーク3のない領域間の境界で
は段差がなく、極めて平坦であり、テンションプーリが
該背面14に係合してもスムーズに回転して振動せず、
共振による騒音もすくなくなる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の方法では、帆布と
転写マーク材とを重ね合わせた後、加熱加圧して,転写
マーク材のマークを帆布の窪みに侵入させた状態で転写
し、この帆布を成形ドラムの最内側あるいは最外側に位
置させて加硫することで、マークを有する領域と他の領
域との間で段差のない平坦な面が形成され、しかも該マ
ークは帆布のゴムと強固に接合し、鮮明なパターンを呈
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する転写マーク材の斜視図であ
る。
【図2】本発明のマーキング工程にあって、転写マーク
材と帆布とを重ね合わせ、これを加熱加圧する工程を示
す図である。
【図3】本発明の他のマーキング工程を示す図である。
【図4】本発明の更に他のマーキング工程を示す図であ
る。
【図5】本発明の工程であって、帆布を成形ドラムに嵌
挿する工程を示す図である。
【図6】本発明の工程であって、成形ドラムの上にベル
トスリーブを成形したときの断面図である。
【図7】本発明の方法を用いることによって得られた多
リブベルトの一部断面斜視図である。
【符号の説明】
1 転写マーク材 2 基材 3 マーク 4 帆布 7 成形ドラム 8 伸張ゴム層 9 心線 10 圧縮ゴム層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の上にマークを付着させた転写マー
    ク材と帆布とを、該マークが帆布に面するように重ね合
    わせ、これを加熱加圧した後、基材を剥離してマークを
    帆布に転写し、このマークが成形ドラムの最内側もしく
    は最外側に位置するように帆布、ゴム層そして心線等を
    組合せて積層し、これらを一体的に加硫することを特徴
    とするベルトスリーブへのマーク転写方法。
  2. 【請求項2】 マークを転写する前の帆布には未加硫ゴ
    ムが付着している請求項1記載のベルトスリーブへのマ
    ーク転写方法。
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