JPH10156962A - マーク入り動力伝動用ベルトの製造方法 - Google Patents
マーク入り動力伝動用ベルトの製造方法Info
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- JPH10156962A JPH10156962A JP8332963A JP33296396A JPH10156962A JP H10156962 A JPH10156962 A JP H10156962A JP 8332963 A JP8332963 A JP 8332963A JP 33296396 A JP33296396 A JP 33296396A JP H10156962 A JPH10156962 A JP H10156962A
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Abstract
し、またマークを転写した領域のコグ部を正確に成形で
き、更にはマークを付着しない領域のコグ部も正確に出
現できるようなマーク入り動力伝動用ベルトの製造方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層からなるゴム層
の少なくとも一方にコグ部を配設し、心線を接着ゴム層
内に埋設するように形成し、そして上記ゴム層の少なく
とも一方のコグ部の表面にマークを転写した動力伝動用
ベルトの製造方法であり、モールド1上に伸張ゴム層、
心線、そして圧縮ゴム層からなる成形体15を作製し、
伸張可能な基材51上にマーク52を付着したマーク材
50をこの成形体15の外側に設けたゴム層の平坦面上
に添付し、その外側に円周方向に沿って所定の間隔で凸
状部32と凹状部31を交互に有する円筒状の母型30
を挿入設置した後、加硫することによって該母型30に
よりゴム層の表面を型付けし、同時にマークをコグ部の
表面に転写する。
Description
用ベルトの製造方法に係り、詳しくはコグ部の表面に形
の崩れないマークを付着し、またマークを転写した領域
とそれ以外の領域のコグ部を正確に成形できるローエッ
ジシングルコグベルトやローエッジダブルコグベルトの
ようなマーク入り動力伝動用ベルトの製造方法に関す
る。
ローエッジコグベルトの製造方法として、プリフォーム
製法やスパンコグ製法がその代表的なものである。プリ
フォーム製法では、予め用意したベルト周長よりも長い
平面状のゴク付母型の上に未加硫ゴムシートを設置し、
プレスにより加熱加圧して予備成形体を作製する。モー
ルドにゴム層、心線を巻き付けた後に、上記予備成形体
をこの上から巻き付けて突き合わせ、ガムテープでジョ
イントして成型を終え、加硫工程へ移行していた。ここ
で使用されたゴク付母型は、表面に所定の間隔で凸状部
と凹状部を交互に有し、その裏面に補強用帆布を積層し
ていた。
国特許第4,106,966号明細書に開示されている
ように、モールドに補強布、未加硫ゴムシート、心線、
そして未加硫ゴムシートを順次巻き付けて成形体を作製
した後、ベルトの外周長に見合った筒状のコグ付母型を
成形体に上から被せ、次にこの上からジャケットを挿入
して加硫することによって母型に設けたコグによりゴム
層の表面を型付けするものであった。加硫後は、作業者
によりジャケットから母型付の成形体を抜き、母型を除
去していた。
ルトのコグ部の表面にマークを付ける場合には、成形が
終了した個々のベルトのコグ部表面にマーク材を添付
し、プレスにより加熱加圧してマークを熱転写してい
た。
ルトのコグ部の表面にインクジェットプリンタにより、
マークを印刷していた。この方法は多数のベルトを支持
台に固定して位置決めし、インクを噴射するプリンタヘ
ッドの固定位置と、目標とする文字を印刷しようとする
ベルトの所定位置とを一致させるように前記支持台を移
動させながら、インクを噴射するものであった。
マークを熱転写する方法では、マーク材をコグ部表面に
完全に沿わすことができるため、変形しない正確なマー
ク材を転写することができたが、転写作業に多くの時間
を要していた。
ークを構成する文字群の印刷を行うためには、多くの時
間を要することになった。また、べルトの長さが大きい
場合やべルト本数が多いと、これを支持し動かすための
前記支持台も大きなものが必要になり、装置全体の大型
化を招いていた。
であり、コグ部の表面に形の崩れないマークを付着し、
またマークを転写した領域のコグ部を正確に成形でき、
更にはマークを付着しない領域のコグ部も正確に出現で
きるようなマーク入り動力伝動用ベルトの製造方法を提
供することを目的とする。
載の発明では、圧縮ゴム層と伸張ゴム層からなるゴム層
の少なくとも一方にコグ部を配設し、心線を接着ゴム層
内に埋設するように形成し、そして上記ゴム層の少なく
とも一方のコグ部の表面にマークを転写した動力伝動用
ベルトの製造方法において、モールド上に伸張ゴム層、
心線、そして圧縮ゴム層からなる成形体を作製し、伸張
可能な基材上にマークを付着したマーク材をこの成形体
の外側に設けたゴム層の平坦面上に添付し、その外側に
円周方向に沿って所定の間隔で凸状部と凹状部を交互に
有する円筒状の母型を挿入設置した後、加硫することに
よって該母型によりゴム層の表面を型付けし、同時にマ
ークをコグ部の表面に転写するマーク入り動力伝動用ベ
ルトの製造方法であり、伸張可能なマーク材を成形体の
外側に設けたゴム層の平坦面上に添付して母型によりゴ
ム層の表面を型付けするため、該マーク材をコグ部表面
に完全に沿わすことができてコグ部の表面で形の崩れな
い文字群を付着することができ、更にはマーク材を付着
した部分にもマーク材によって阻害されずに正確なコグ
部を成形することができる。
が無延伸の樹脂フィルムからなる基材上に未加硫ゴムか
らなるマークを付着しているため、該マーク材を均一に
伸張させてコグ部表面に密着することでき、コグ部の表
面に変形しない正確な文字群を効率よく付着することが
できる。
母型が円周方向に沿って所定の間隔で交互に設けた凸状
部と凹状部の表面に歯部帆布を被覆しているため、母型
と成形体間の空気抜けをより良くし、マーク材を付着し
た部分以外の領域においても正確なコグ部の出現を可能
にする。
伝動用ベルトのうちのダブルコグベルトの製造方法を示
す。図1はダブルコグベルトの製造方法においてモール
ド上で圧縮ゴム層、心線、そして伸張ゴム層からなる成
形体の作製状態を示す図である。まず、歯部2と溝部3
を交互に有するモールド1を準備する。更に、1〜数枚
の補強布5と圧縮ゴム層になる未加硫ゴムシート6と接
着ゴム層になる未加硫ゴムシートを積層し、これを別に
準備した歯部と溝部とを交互に配した平坦な金型の上に
設置し、加熱加圧することによってコグ部8を型付けし
たコグパッド9を成型する。無論、本発明では、上記歯
部2と溝部3を交互に有するモールド1に代えて、円周
方向に沿って所定の間隔で溝部を設けた内母型を装着し
たモールドを使用することもできる。
し、モールドの溝部3にコグパッドのコグ部8を嵌合し
ながら、所定長さのコグパッド9をモールド1に一周巻
き付けて端部を接触させた後、ポリエステル繊維、アラ
ミド繊維、ガラス繊維等のコードからなる心線10をス
パイラルに巻き付ける。その上に0〜数枚の補強布12
と伸張ゴム層の未加硫ゴムシート13の積層物を巻き付
けて、成形体15を作製する。
ムは、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ア
リキル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素化ニト
リルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属
塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこれらの
混合物に、例えばパラ系アラミド繊維(商品名:トワロ
ン、ケブラー、テクノーラ)、ナイロン、ポリエステ
ル、ビニロン、綿等の短繊維をベルト幅方向へ配向して
いる。この短繊維の添加量は、ゴム100重量部に対し
て5〜40重量部である。接着ゴム層には、上記短繊維
を含めてもよいが、好ましくは含めない。
ナイロン等からなり、平織、綾織、朱子織等に製織した
布で、経糸と緯糸との交差角が90〜120°程度の広
角度帆布でもよい。上記補強布5、12は、RFL処理
した後、ゴム組成物をフィリクション・コーチングして
ゴム付帆布とする。RFL液はレゾルシンとホルマリン
との初期縮合物をラテックスに混合したものであり、こ
こで使用するラテックスとしてはクロロプレン、スチレ
ン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化
ニトリル、NBRなどである。
したモールド1を支持台20上に設置するが、上記モー
ルド1の片方もしくは両方の側壁16は、図1に示すよ
うに中心部に保持穴17と、中心部から離れた部位に設
けた小さな位置合わせ突起19を有している。一方、支
持台20は図2に示すように中心部に設けた主突起部2
1と、主突起部の中心から離れた位置に隣接した1組の
位置合わせ突起22を有している。
モールド1の保持穴17を支持台20に設けた主突起部
21に挿入するとともに、モールド1の位置合わせ突起
19を支持台20の隣接した位置合わせ突起22の間に
嵌入すれば、モールド1を支持台20上で正しく、迅速
に固定することができる。
能な基材51上にマーク52を付着したフィルム状のマ
ーク材50をこの成形体15の外側に設けたゴム層の平
坦面上に1枚あるいは複数枚平行に並べて添付し、成形
体15の表面に付着する。成形体15の表面に粘着性に
高いゴムが付着しているため、マーク材50は容易に付
着するが、もし付着しにくい場合には、成形体15の表
面にトルエン等の溶剤を局部的に塗布することもでき
る。
ムで、加硫中に母型に押されてコグ部表面に沿って密着
することができるもので、例えば6ナイロン、6.6ナ
イロン、6.10ナイロン等のポリアミド、ポリエステ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル、レーヨン
等のフィルムであり、0.01〜0.1mm程度の厚さ
を有する。基材51が無延伸の樹脂フィルムであるた
め、方向性をもたず比較的均一に伸張変形して形の崩れ
ないマーク52を転写することができる。
物、例えば天然ゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、アリキル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素
化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン
酸金属塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこ
れらの混合物に、加硫剤、加硫助剤、顔料等を含んだも
の、あるいは樹脂組成物である。
状部32を有するコグ形成ゴム層37の表面に歯部帆布
36を被覆し母型30とジャケットを、成形体15へ挿
入する。その後、これを加硫缶へ設置して加硫を行う
が、加硫時において、図6に示すように、母型30の凹
状部31と凸状部32が成形体15のゴム層に伸張可能
なマーク材50を押し付けてゴム層の表面を型付けする
ため、該マーク材50が伸張してコグ部38表面に沿う
ように密着し、コグ部38の表面に正確な文字群を付着
し、またコグ部38を正確に成形することができる。
て円筒状のスリーブをモールドから抜き取り、これを所
定幅に切断してダブルコグベルト40を作製する。
糸(長手方向)に6ナイロン、6・6ナイロン、4・6
ナイロン、6・10ナイロン、12ナイロン等のポリア
ミド繊維、ポリエステル繊維、ポリビニルアルコール、
ポリエチレン、ポリプロピレンのフィラメント糸や綿等
の紡績糸である。このフィラメント糸の構成は1本が1
0〜50デニールのモノフィラメントを3〜25本引き
揃えて、5〜30回/10cmの撚りをSまたはZ方向
に与えて経糸としたものである。あるいは1〜6デニー
ルのアラミド繊維のフィラメントを10〜200本集束
し、もしくはこれを撚り合わせたマルチフィラメント糸
を用いることができる。一方、緯糸(円周方向)は伸縮
性に富んだ糸であり、例えばウレタン弾性糸、ポリアミ
ド繊維の捲縮加工糸、紡績糸等を組み合わせた構成から
なっている。そして、歯部帆布36は、平織、綾織、朱
子織等に製織した布であって、特に制限がない。
エポキシ処理、イソシナネート処理、ソーキング処理な
どの接着処理をする必要はない。これは歯部帆布36の
構成糸内、また構成糸間の空気流れをよくしてゴム層の
表面を型付けする際の空気抜けをよくするためである。
スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アリキ
ル化クロロスルファン化ポリエチレン、水素化ニトリル
ゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩と
の混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこれらの混合
物であって、特に制限がないが、これらは同質のゴムで
耐熱性に富んだものが好ましい。
た歯部と溝部とを交互に配した平坦な金型の上に歯部帆
布36とコグ形成ゴム層37の未加硫ゴムシートを設置
し、加熱プレスして凹状部と凸状部を交互に有する加硫
したシート状の積層体を作製する。この積層体の所定距
離を置いた2つの凸状部の頂部を切断した後、これを円
筒状になるように各端部面にゴム糊を塗布して突き合わ
せ、接合部分の平坦な背面にゴム引きした所定幅の帆布
を積層した後、加熱したプレスして加圧して円筒状の母
型30にする。母型30は、内周面に一定間隔で凸状部
32と凹状部31を交互に有するとともに該凸状部32
と凹状部31の表面に歯部帆布36を被覆している。母
型30の内周長は、成形体の外周長より10〜25mm
長くなっている。
円周面に長手方向に延びる溝状部と歯状部とを円周方向
に沿って交互に設けた彫刻ドラムに、ミシンジョイント
やホットメルトジョイントした円筒状の歯部帆布を被
せ、その上にコグ形成ゴム層37になる所定厚みの未加
硫ゴムシートを巻き付けた後、これを通常の方法で加硫
して後、加硫した成形体を彫刻ドラムから脱型して母型
30とする。
ルコグベルト40の斜視図である。ダブルコグベルト4
0の構成は、接着ゴム層41内に心線42が埋め込ま
れ、接着ゴム層41の上部、下部には、それぞれ伸張ゴ
ム層43、圧縮ゴム層44がある。伸張ゴム層43、圧
縮ゴム層44には、それぞれ一定ピッチでベルト長手方
向に沿ったコグ部45、46が設けられている。そし
て、コグ部45の表面にはマークが付着している。
まず平坦面を有するモールドを準備し、この上に1〜数
枚の補強布、伸張ゴム層になる未加硫ゴムシート、接着
ゴム層になる未加硫ゴムシートを積層し、更に心線をス
パイラルに巻き付け、その上に圧縮ゴム層になる未加硫
ゴムシートと0〜数枚の補強布を巻き付けて、成形体を
作製する。この積層方法は、ダブルコグベルト40と全
く逆になっている。
15へ挿入する。その後、これを加硫缶へ設置して加硫
を行う。加硫した後、ジャケット、母型30、続いて円
筒状のスリーブをモールドから抜き取り、これを所定幅
に切断してシングルコグベルトを作製する。
果を確認する。 実施例1 6.6ナイロンからなる210デニールの経糸と6.6
ナイロンの140デニールと6.6ナイロンのスパンデ
ックス140デニールを撚り合わせた緯糸からなる綾織
物の歯部帆布の上にコグ形成ゴム層になる厚さ5mmの
SBRからなる未加硫ゴムシートを積層したものを、歯
部と溝部とを交互に配した平坦な金型の上に設置し、1
50°Cに温度調節した加熱プレスして凹状部と凸状部
を交互に有する加硫した積層体を作製した。この積層体
の所定距離を置いた2つの凸状部の頂部を切断した後、
これを円筒状になるように各端部面にゴム糊を塗布して
突き合わせ、接合部分の平坦な背面にゴム引きした所定
幅の帆布を積層した後、加熱したプレスして加圧して円
筒状の母型を作製した。
チレンテレフタレート繊維を上撚り数11.4回/10
cm、下撚り数21.0回/10cmで上下逆方向に撚
糸して2×3の撚り構成とし、トータルデニール6,6
00の未処理コードを準備した。次いで、この未処理コ
ードをイソシアネート系接着剤でプレディプした後、約
170〜180°Cで乾燥し,RFL液に浸漬した後、
200〜240°Cで延伸熱固定処理を行なって処理コ
ードとした。
布を用いた。これらの帆布をRFL液に浸漬した後、1
50°Cで2分間熱処理して処理帆布とした。その後、
これらの処理帆布にゴム組成物をフリクション・コーチ
ングしたゴム付帆布を用意した。
維を含んだクロロプレンゴムからなるゴム組成物を用
い、また接着ゴム層は短繊維を含まないクロロプレンゴ
ムからなるゴム組成物を用いた。
の未加硫ゴムシートと接着ゴム層の未加硫ゴムシートを
積層し、歯部と溝部とを交互に配した平坦な金型に設置
し、80°Cで加圧することによってコグ部を型付けし
たコグパッドを形成した。
ドに装着した内母型にコグパッドを巻き付け、更に心
線、平坦な伸張ゴム層、補強布を順次巻き付けて成形体
を成形体を作製した。続いて、厚さ60μm、幅10c
m、長さ15cmの無延伸の6ナイロンフィルムの上に
マークを付着したマーク材を、成形体の表面に複数枚添
付し固着した後、上記円筒状の母型を挿入し、ジャケッ
トを被せた後、このモールドを加硫缶に移して加硫し、
ベルトスリーブを得た。このスリーブの表面から6ナイ
ロンフィルムをはぎ取った後、スリーブをカッターによ
ってV状に切断して個々のローエッジダブルコグベルト
に仕上げた。
上幅36.5mm、厚み16.5mm、長さ1310m
m、上コグ部の深さ5.0mm、下コグ部の深さ5.0
mmであり、上下コグ部ピッチ10.7mmであり、上
コグ部の表面に変形しないマークが転写され、しかもマ
ークを付着したコグ部も正確に出現し、更にそれ以外も
上コグ部も正確に成形され、空気抜けが良好であること
が判った。尚、上記母型を継続して6回使用することが
できた。
15cmのポリエステルフィルムの上にマークを付着し
たマーク材を、成形体の表面に複数枚添付し固定した
後、実施例1と同様の方法でローエッジダブルコグベル
トに仕上げた。得られたローエッジダブルコグベルトの
上コグ部表面のマークが転写された領域では、コグ部が
正確に成形されていなかった。これはポリエステルフィ
ルムが加硫中に上コグ部の表面に沿わなかったためと思
われる。尚、この領域外の上コグ部は正確に成形されて
いた。
では、モールド上に伸張ゴム層、心線、そして圧縮ゴム
層からなる成形体を作製し、伸張可能な基材上にマーク
を付着したマーク材をこの成形体の外側に設けたゴム層
の平坦面上に添付し、その外側に円周方向に沿って所定
の間隔で凸状部と凹状部を交互に有する円筒状の母型を
挿入設置した後、加硫することによって該母型によりゴ
ム層の表面を型付けし、同時にマークをコグ部の表面に
転写するマーク入り動力伝動用ベルトの製造方法であ
り、伸張可能なマーク材を成形体の外側に設けたゴム層
の平坦面上に添付して母型によりゴム層の表面を型付け
するため、該マーク材をコグ部表面に完全に沿わすこと
ができてコグ部の表面で形の崩れない文字群を付着する
ことができ、更にはマーク材を付着した部分にもマーク
材によって阻害されずに正確なコグ部を成形することが
できる効果がある。
が無延伸の樹脂フィルムからなる基材上に未加硫ゴムか
らなるマークを付着しているため、該マーク材を均一に
伸張させてコグ部表面に密着することでき、コグ部の表
面に変形しない正確な文字群を効率よく付着することが
できる効果がある。
母型が円周方向に沿って所定の間隔で交互に設けた凸状
部と凹状部の表面に歯部帆布を被覆しているため、母型
と成形体間の空気抜けをより良くし、マーク材を付着し
た部分以外の領域においても正確なコグ部の出現を可能
にする効果がある。
を作製する状態を示す図である。
面図である。
斜視図である。
マーク材を付着した後、母型を挿入するところの斜視図
である。
である。
の斜視図である.
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層からなるゴム層
の少なくとも一方にコグ部を配設し、心線を接着ゴム層
内に埋設するように形成し、そして上記ゴム層の少なく
とも一方のコグ部の表面にマークを転写した動力伝動用
ベルトの製造方法において、モールド上に伸張ゴム層、
心線、そして圧縮ゴム層からなる成形体を作製し、伸張
可能な基材上にマークを付着したマーク材をこの成形体
の外側に設けたゴム層の平坦面上に添付し、その外側に
円周方向に沿って所定の間隔で凸状部と凹状部を交互に
有する円筒状の母型を挿入設置した後、加硫することに
よって該母型によりゴム層の表面を型付けし、同時にマ
ークをコグ部の表面に転写することを特徴とするマーク
入り動力伝動用ベルトの製造方法。 - 【請求項2】 マーク材が無延伸の樹脂フィルムからな
る基材上に未加硫ゴムからなるマークを付着している請
求項1記載のマーク入り動力伝動用ベルトの製造方法。 - 【請求項3】 円筒状の母型が円周方向に沿って所定の
間隔で交互に設けた凸状部と凹状部の表面に歯部帆布を
被覆している請求項1記載のマーク入り動力伝動用ベル
トの製造方法。
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---|---|---|---|
JP33296396A JP3222790B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | マーク入り動力伝動用ベルトの製造方法 |
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JPH10156962A true JPH10156962A (ja) | 1998-06-16 |
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Cited By (3)
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JP2001263432A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-26 | Mitsuboshi Belting Ltd | 動力伝動用ベルトの製造方法 |
JP2014213498A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 三ツ星ベルト株式会社 | マーク付き伝動ベルト、及びその製造方法 |
CN109878117A (zh) * | 2019-04-18 | 2019-06-14 | 成都市双流川双热缩制品有限公司 | 一种热收缩带上胶流水线 |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP33296396A patent/JP3222790B2/ja not_active Expired - Fee Related
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