JP3232276B2 - 動力伝動用ベルト及び両面歯付ベルト - Google Patents

動力伝動用ベルト及び両面歯付ベルト

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JP3232276B2
JP3232276B2 JP14593398A JP14593398A JP3232276B2 JP 3232276 B2 JP3232276 B2 JP 3232276B2 JP 14593398 A JP14593398 A JP 14593398A JP 14593398 A JP14593398 A JP 14593398A JP 3232276 B2 JP3232276 B2 JP 3232276B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マークを転写で印
刷したコグ付の動力伝動用ベルト及び両面歯付ベルトに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に示すような、圧縮ゴム層1と伸
長ゴム層2及び両ゴム層1,2間の接着ゴム層3からな
るゴム層内に心線4を埋設し、圧縮ゴム層1と伸長ゴム
層2の少なくとも一方の表面にコグ部5を設けた動力伝
動用ベルトA、例えばローエッジシングルコグベルトや
ローエッジダブルコグベルトなどにおいて、コグ部5に
マークを印刷する方法として、動力伝動用ベルトAを製
造する加硫中にマークを転写フィルムから転写する方法
がある。しかしこのものでは転写フィルムを重ねた状態
で加硫を行なうために、コグの形状が正しく出ない場合
があるという問題がある。
【0003】このため、加硫後に動力伝動用ベルトAの
コグ部5の表面にマークを印刷することが行なわれてい
る。この印刷の方法としては、例えば特開平8−152
048号公報で提供されているようなインクジェットに
よる印刷が考えられるが、インクジェットで印刷する場
合は細かい文字の印刷が困難であるという問題がある。
またコグ部5のコグ山6の上に1文字ずつマークをスタ
ンプで印刷することも考えられるが、印刷の手間がかか
り過ぎるという問題がある。
【0004】そこで、加硫後の動力伝動用ベルトAのコ
グ部5の表面に転写フィルムからマークを転写して印刷
することが検討されている。
【0005】しかし、コグ部5はコグ山6とコグ溝17
が交互に連続することによって形成されているので、マ
ークは転写フィルムからコグ山6の上のみに転写される
ことになり、マークがコグ溝17で分断されてマークの
文字が判別し難くなる。このためにマークの一文字の大
きさを大きくして、マークが判別できるようにすること
が検討されているが、動力伝動用ベルトAの横幅寸法に
マークの一文字の大きさは制限されるので、マークが判
別できるようにすることは難しい。
【0006】そこで、転写マーク18の一文字の大きさ
を動力伝動用ベルトAのコグ部5のコグ山6の幅寸法よ
り小さくし、この転写マーク18をコグ山6のピッチと
等しい間隔で一列に連ねて所定の意味を持つ文字列にし
た転写マーク列19を設けて図13に示すような転写フ
ィルム7を形成し、この転写フィルム7を用いて転写を
行なうことが検討されている。図13の転写フィルム7
には転写マーク列19は先頭を揃えて複数行設けるよう
にしてある(図13は透明な転写フィルム7の背面に転
写マーク18を印刷した状態を、転写フィルム7を透し
て見た状態を示す)。そして、この転写フィルム7を加
硫後の動力伝動用ベルトAのコグ部5の表面に重ね、加
熱加圧して転写フィルム7から転写マーク列19の各転
写マーク18をコグ部5のコグ山6の上に転写する。転
写マーク列19の各転写マーク18はコグ部5の各コグ
山6の上に転写され、図14のようにコグ部5の各コグ
山6の上にマーク8を印刷することができるものであ
り、個々のコグ山6の上に印刷された個々のマーク8の
文字を判別することができ、また各コグ山6に印刷され
たマーク4が一列に並んだマーク列9で製造会社名や品
番など所定の意味を判別することができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのものでは、
動力伝動用ベルトAのコグ部5の表面に重ねる転写フィ
ルム7の位置がずれて、転写フィルム7の転写マーク1
8がコグ山6の位置に対応せずコグ溝17の位置に対応
していると、転写マーク18が全くコグ山6の上に転写
されないことになり、マーク4が全く印刷されていない
製品が出来上がるおそれがあるという問題があった。
【0008】このような問題は、長手方向に沿って内側
と外側にそれぞれ複数の歯部を設けた両面歯付ベルトに
おいて、各歯部に転写フィルムからの転写でマークを印
刷する場合にも同様に生じるものである。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、マークを確実に印刷して設けることができる動力
伝動用ベルト及び両面歯付ベルトを提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動力伝動用
ベルトは、圧縮ゴム層1と伸張ゴム層2及び両ゴム層
1,2間の接着ゴム層3からなると共に接着ゴム層3に
心線4が埋設され、圧縮ゴム層1の表面と伸張ゴム層2
の表面の少なくとも一方にコグ部5を設け、少なくとも
一方のコグ部5の各コグ山6に転写フィルム7からの転
写でマーク8を印刷した動力伝動用ベルトAにおいて、
複数のマーク8をコグ山6の連なり方向に連ねて形成さ
れるマーク列9が複数行、各マーク列9を列方向に所定
寸法でずらして印刷されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】また本発明に係る両面歯付ベルトは、長手
方向に沿って内側と外側にそれぞれ複数の歯部11を設
け、内側と外側の歯部11の間に心線12を埋設し、内
側と外側の少なくとも一方の各歯部11に転写フィルム
7からの転写でマーク8を印刷した両面歯付ベルトBに
おいて、複数のマーク8を歯部11の連なり方向に連ね
て形成されるマーク列9が複数行、各マーク列9を列方
向に所定寸法でずらして印刷されていることを特徴とす
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】図1はコグ付の動力伝動用ベルトAの一例
を示すものであり、内側の圧縮ゴム層1と外側の伸張ゴ
ム層2と、両ゴム層1,2の間の接着ゴム層3の各ゴム
層を具備して形成されており、接着ゴム層3には心線4
が埋入してある。また圧縮ゴム層1の表面と伸張ゴム層
2の表面にはそれぞれ、耐屈曲疲労性を高め、剪断力や
引裂き力に対する耐力を高めるために、補強布21が積
層してある。そして圧縮ゴム層1の表面と伸張ゴム層2
の表面の少なくとも一方に、コグ山6とコグ溝17が一
定ピッチでベルト長手方向に交互に連続するコグ部5が
設けてある。図1の動力伝動用ベルトAは両面にコグ部
5を設けたローエッジダブルコグベルトである。
【0014】上記の圧縮ゴム層1と伸張ゴム層2には、
天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン、水素
化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン
酸金属塩との混合ポリマー等のゴム材の単独、またはこ
れらの混合物に、例えばパラ系アラミド繊維(商品名
「トワロン」、「ケブラー」、「テクノーラ」等)を単
独で、あるいはパラ系アラミド繊維とナイロン、ポリエ
ステル、ビニロン、綿、メタ系アラミド繊維(商品名
「コーネックス」等)などの短繊維を、ベルト幅方向へ
配向するように混合したものを用いることができる。こ
の短繊維の添加量は、ゴム100重量部に対して5〜4
0重量部が好ましく、8〜15重量部が特に好ましい。
短繊維は具体的にはパラ系アラミド繊維とナイロンを混
合したものが好ましい。
【0015】また接着ゴム層3も上記の圧縮ゴム層1と
伸張ゴム層2に用いるものと同じものを使用することが
できるが、短繊維は混合しても、混合しなくてもいずれ
でもよい。
【0016】上記心線4はポリエステル繊維、ナイロン
繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などの繊維を素材とす
るコードからなるものを使用することができる。
【0017】また上記補強布21としては、綿、ポリエ
ステル繊維、ナイロン等からなる平織、綾織、朱子織な
どの布を用いることができ、経糸と緯糸の交差角が90
〜120°程度の広角度帆布でもよい。この補強布21
はRFL液で処理した後、ゴム組成物をフィリクション
・コーティングしてゴム付帆布として使用するのが好ま
しい。RFL液はレゾルシンとホルマリンとの初期縮合
物をラテックスに混合したものであり、ラテックスとし
てはクロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビニルピリ
ジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム、NBRなどの
ラテックスを用いることができる。
【0018】次に、動力伝動用ベルトAの製造の一例を
説明する。まず、外周に円周方向に沿って所定の一定間
隔で突条23と凹溝24を交互に設けこれらの表面に帆
布を被覆した円筒状の内母型25を、表面が窒化処理さ
れている円筒状の金型26の外周にはめ込む。一方、1
枚〜数枚の補強布21と、圧縮ゴム層1になる未加硫ゴ
ムシート27と、接着ゴム層3になる未加硫ゴムシート
28をこの順に積層し、これを別に準備した、突条と凹
溝が交互に形成された平坦な金型の上に補強布21を下
側にして重ね、加圧することによって、突条と凹溝によ
ってコグ部5のコグ山6とコグ溝17になる凸部6aと
凹部17aを賦形してコグパッド29を作製する。次
に、内母型25をはめ込んだ金型26を成形機に装着
し、図7のように内母型25の突条23と凹溝24に凹
部17aと凸部6aを嵌合させるようにして、所定長さ
のコグパッド27を一周巻き付けて両端を付き合わせ
る。
【0019】次に、心線4をこのコグパッド27の外周
にスパイラルに巻き付ける。さらにこの上に伸張ゴム層
2になる未加硫ゴムシート30と0枚〜数枚の補強布2
1からなる積層物を巻き付けて、補強布21、未加硫ゴ
ムシート27,28,30、心線4からなる成形体31
を作製する。
【0020】この後、複数本のガイド棒33を成形体3
1の外面に装着する。ガイド棒33は端部の固定片34
を金型26に設けた固定用孔35に差し込むことによっ
て装着するようにしてある。次に、内周に円周方向に沿
って所定の一定間隔で突条36と凹溝37を交互に設け
て加硫ゴムで円筒状に形成した外母型38をガイド棒3
3に沿って図8のように成形体31の外周にはめ込んで
装着する。ガイド棒33によって内母型25の突条23
や凹溝24に対して外母型38の突条36や凹溝37を
位置合わせした状態で外母型38の装着を行なうことが
できるものである。
【0021】次に、ガイド棒33を抜き取った後、加硫
缶へ移して加硫を行なう。このように加硫を行なった
後、外母型38を抜き取ると共に、成形体31を加硫し
て得られるスリーブ状成形品を抜き取り、このスリーブ
状成形品を所定幅で輪切りに切断することによって、内
母型25の突条23と凹溝24及び外母型38の突条3
6と凹溝37でコグ部5が成形された図1のような動力
伝動用ベルトAを得ることができるものである。
【0022】図2は両面歯付ベルトBの一例を示すもの
であり、長手方向に沿ってゴム層41の内側と外側にそ
れぞれ複数の歯部11と歯溝42を一定ピッチで交互に
設け、内側と外側の歯部11の間に心線12を埋設する
ことによって形成してある。また内側と外側の各歯部1
1及び歯溝42の表面には歯布43が積層してある。
【0023】上記のゴム層41は、クロロプレンを始め
として、天然ゴム、ミラブルウレタンゴム、水素化ニト
リルゴム、クロロスルホン化エチレン(CSM)、アル
キル化クロロスルホン化ポリエチレン(ACSM)等の
ゴムで形成するのが好ましい。尚、水素化ニトリルゴム
は、水素添加率が80%以上のものが好ましく、耐熱性
や耐オゾン性の特性を発揮させるには水素添加率が90
%以上のものが良い。水素添加率が80%未満の水素化
ニトリルゴムは、耐熱性及び耐オゾン性が極端に低下す
る。またこれらのゴムには配合剤として、カーボンブラ
ック、亜鉛華、ステアリン酸、可塑剤、老化防止剤等が
添加されるものであり、さらに加硫剤として硫黄や有機
過酸化物が配合されるが、これらの添加剤や加硫剤の種
類は特に限定されない。
【0024】また上記の心線12としては、ポリエステ
ル、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、レーヨン、
ガラス繊維、スチールワイヤー等の低伸度高強度のもの
を用いることができる。
【0025】さらに上記の歯布43として用いられる帆
布は、6ナイロン、66ナイロン、ポリエステル、アラ
ミドなどの繊維の単独あるいは混合されたもので形成さ
れたものを使用することができる。ベルトの長手方向に
沿う緯糸やベルトの幅方向に沿う経糸の構成は、これら
の繊維のフィラメント糸あるいは紡績糸であり、織構成
は平織、綾織、朱子織のいずれでもよい。尚、緯糸には
巻縮糸又は伸縮性を有するウレタン弾性糸を撚り合わせ
たものを使用するのが好ましい。また、歯布43として
は、RFL液で処理して、RFL液が乾燥して得られる
RFL液の固形分付着量が10〜50重量%になってい
るものを使用するのが好ましい。RFL液の固形分はR
(レゾルシン)F(ホルマリン)の樹脂と固形分からな
っており、ゴム層41から歯部11の表面に滲み出した
ゴム分がベルト走行中にゴム粉として飛散することを防
止する作用をする。このRFL液は、既述のように、レ
ゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラテックスに混
合したものであり、レゾルシンとホルマリンとのモル比
は1:1〜3である。またレゾルシンとホルマリンの初
期縮合物とラテックスとの重量比は、1:1〜10であ
る。ここで使用するラテックスとしては、スチレン・ブ
タジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリ
ルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、エピクロル
ヒドリンなどのラテックスである。
【0026】次に、両面歯付ベルトBの製造の一例を説
明する。まず心線12として、素線系9μmのガラス繊
維フィラメントを約600本束ねてストランドに形成
し、このストランドを表1に示すRFL液に浸漬して2
00℃で2分間乾燥した後に、16回/10cmの撚り
数で下撚りして小縄を形成し、この小縄を10本集めて
上撚りにして作製した直径0.5mmのガラスコードを
用いる。
【0027】
【表1】 また歯布43としては、帆布を表1のRFL液に浸漬
し、一対のロールにより絞り圧約0.3〜0.8kgf
/cm2(ゲージ圧)でディップ処理を行なって乾燥し
た後、さらに同様にRFL液で処理をして、帆布に対す
るRFL液の固形分付着量を10〜50重量%に調整し
たものを用いる。尚、RFL液の固形分付着量が10重
量%未満では、帆布の経糸と緯糸の接触部が動き易くな
って糸間の開口が拡大し、ゴム層41のゴムがこの歯布
43の開口から表面に露出するおそれがあり、またRF
L液の固形分付着量が50重量%を超えると、固形分付
着量が多過ぎて歯部11の形状が正確に出現しなくなる
おそれがある。またこのようにRFL液で処理した歯布
43の内面には、ゴム層41に使用される原料ゴムを主
材料とするゴム組成物を溶剤に溶かしたゴム糊をスプレ
ディング処理(塗布処理)によって付着させ、100〜
160℃の温度で30〜60秒間乾燥して0.1〜0.
3mm厚のコートゴム層が形成してある。コートゴム層
の厚みが0.1mm未満であると、後述の最終型付け工
程時にゴム層41のゴムが歯布43の表面に滲み出すお
それがあり、またコートゴム層の厚みが0.3mmを超
えると、ゴム層41の歯布43の表面への滲み出しは阻
止されても、内側と外側の歯部11のPLD値(歯底面
から心線の中心であるピッチラインまでの距離)が相違
することになる。これは成形の際に、内側の歯部11に
被覆されることになる歯布43のコートゴム層に心線1
2を巻き付けるときに、コートゴム層が変形し易くなる
ためである。内側の歯部11と外側の歯部11に被覆さ
れることになる各歯布43の内面にコートゴム層をそれ
ぞれ設けることは、両方の歯部11のPLD値を一致さ
せるうえでも好ましい。尚、歯布43は上記のようなR
FL処理の他に、エポキシ処理、イソシアネート処理、
ソーキング処理等の接着処理を行なうこともできる。ま
た、歯布43の帆布の構成糸内や、構成糸間の空気流れ
を良くしてゴム層41の表面の型付けをする際の空気抜
けを良くするために、これらの各処理を行なわないで使
用することもできる。
【0028】そして、図10のように外周に円周方向に
沿って所定の一定間隔で突条46と凹溝47を交互に設
けた円筒状の溝付モールド48を成形機に装着し、伸縮
可能な筒状の歯布43を溝付モールド48の外周面に沿
って巻き付け、その上に心線12をスパイラル状に巻き
付ける。さらにその上に、両側の歯部11を形成するこ
とができる容積(厚み)を持った一定厚みのゴム層41
形成用の未加硫ゴムシート49を巻き付けると共にこの
上に歯布43を巻き付けて成形体50を形成する。
【0029】そしてこの後、前記の図8の場合と同様に
して、複数本のガイド棒33を成形体50の外面に装着
する。ガイド棒33は端部の固定片34を溝付モールド
48に設けた固定用孔35に差し込むことによって装着
するようにしてある。次に、内周に円周方向に沿って所
定の一定間隔で突条36と凹溝37を交互に設けて加硫
ゴムで円筒状に形成した外母型38をガイド棒33に沿
って前記の図9の場合と同様にして成形体50の外周に
はめ込んで装着する。ガイド棒33によって溝付モール
ド48の突条46や凹溝47に対して外母型38の突条
36や凹溝37を位置合わせした状態で外母型38の装
着を行なうことができるものである。
【0030】次にガイド棒33を抜き取った後、成形体
50と外母型38を装着した溝付モールド48を予備型
付け工程へ移し、外母型38の外側にジャケットを嵌め
て、半加硫を行なう。半加硫はこれを加硫缶に入れて1
〜2kgf/cm2のスチームを加硫缶内に導入するこ
とによっておこなわれる(図示は省略)。この半加硫の
際に、未加硫ゴムシート49が加熱加圧によって流動
し、心線12間の隙間から内側の歯布43を伸ばしなが
ら溝付モールド48の凹溝47に流れ込んで内側の歯部
11が形成されると共に、外側の歯布43を伸ばしなが
ら外母型38の凹溝37に流れこんで外側の歯部11が
形成される。半加硫の状態に近付くと、完全加硫になら
ないように、加硫缶の内圧及び温度を下げ、加硫がこれ
以上進行しない条件にする。尚、ここで半加硫とは、最
終の最適加硫時の引っ張り強さ、モジュラス、伸び等の
各物性値をそれぞれ100とした場合、各物性値がそれ
ぞれ1〜5に達した状態をいう。この場合の最適加硫の
目安は、引っ張り強さは最高値を少し過ぎた点、モジュ
ラスは最高値の少し手前の点、伸びは最低の少し手前の
点であり、これらは加硫曲線により判定される。
【0031】上記のようにして成形体49を半加硫し
て、スリーブ状の予備成形品51にした後、加硫缶から
取り出し、さらにスリーブ状予備成形品51を溝付モー
ルド48から抜き取る。この場合、スリーブ状予備成形
品51は半加硫状態であるので、歯部11を大きく変形
させずに抜き取るようにすることが必要である。次に、
最終型付け工程で加硫を完了させる。
【0032】最終型付け工程では、図11に示すよう
に、軸間距離調節が可能な一対の歯付プーリ52,52
にスリーブ状予備成形品51を懸架し、内側の歯部11
に合致する成形用凹凸53を設けた一対の内歯付モール
ド54,54をスリーブ状予備成形品51の内側に配設
すると共に、外側の歯部11に合致する成形用凹凸53
を設けた一対の外歯付モールド55,55をスリーブ状
予備成形品51の上側と下側に配設する。各外歯付モー
ルド55,55は温度調節可能なプレス金型56,56
に装着してあり、各成型用凹凸53がスリーブ状予備成
形品51の側を向くように配設してある。そしてプレス
金型56によって内歯付モールド54と外歯付モールド
55の間にスリーブ状予備成形品51を挟持加圧するこ
とによって、成形用凹凸53でスリーブ状予備成形品5
1の内側と外側の各歯部11を成形加硫し、内側と外側
の各歯部11を正確な形状寸法に成形し、また内側と外
側の歯部11のPLD値を一致させることができるもの
である。この内歯付モールド54と外歯付モールド55
による歯部11の最終成形は、スリーブ状予備成形品5
1に部分的に行なわれるので、歯付プーリ52でスリー
ブ状予備成形品51を移動させて順次繰り返して行なう
ことによって、スリーブ状予備成形品51の総ての歯部
11の最終成形を行なうことができるものである。
【0033】上記のようにしてスリーブ状予備成形品5
1を加硫して得られるスリーブ状成形品を得た後、この
スリーブ状成形品を所定幅で輪切りに切断することによ
って、図2や図3に示すような、例えば長手方向に沿っ
て内側と外側にそれぞれ9.525mmのピッチの歯部
11を有するベルト幅12.7mm、ベルト長819.
15mmのL型タイミングベルトとして両面歯付ベルト
Bを得ることができるものである。
【0034】次に、上記のように作製されるコグ付の動
力伝動用ベルトAや両面歯付ベルトBへのマーク8の印
刷について説明する。
【0035】まずマーク8の印刷に用いる転写フィルム
7について説明する。転写フィルム7はポリエステル、
ナイロン、ポリプロピレン、セロファン、ポリエチレン
ナフタレート、アセテート等の合成樹脂フィルムを基材
61として形成されているものであり、この基材61の
厚みは30〜60μm程度が好ましい。基材13の厚み
が30μm未満であると、転写マーク18を転写した後
に動力伝動用ベルトAや両面歯付ベルトBから基材61
を剥がす際に、基材61が破れて動力伝動用ベルトAや
両面歯付ベルトBに付着する可能性が大きくなり、逆に
基材61の厚みが60μmを超えると、動力伝動用ベル
トAや両面歯付ベルトBに転写マーク18を転写するた
めに基材61を押さえつける際に動力伝動用ベルトAや
両面歯付ベルトBが凹んでマーク8を印刷した領域と印
刷しない領域とで段差が生じるおそれがある。
【0036】基材61の表面に設けられる転写マーク1
8は、未加硫のカラーゴム組成物、例えば天然ゴム、ク
ロロプレンゴム、SBR等のゴムに加硫剤、加硫助剤、
顔料等を配合したもの、あるいは樹脂組成物を基材61
に印刷することによって形成することができる。転写マ
ーク18の色は特に制限されないが、基材61の色や動
力伝動用ベルトA及び両面歯付ベルトBの表面の色と明
らかに異なる色が好ましい。
【0037】ここで、転写フィルム7の基材61の表面
に設けられる転写マーク18の一文字の大きさは、転写
する動力伝動用ベルト1のコグ部5のコグ山6の幅寸法
1や、転写する両面歯付ベルトBの歯部11の幅寸法
1より、幅寸法が小さくなるように設定されるもので
ある。この複数の転写マーク18を一列に連ねることに
よって、製造会社名や品番などを意味する転写マーク列
19が形成されるが、転写マーク列19の各転写マーク
18の間隔(文字間隔、すなわち隣合う転写マーク18
の中心間の距離)は、コグ山6のピッチPや歯部11の
ピッチPに一致するように設定してある。この転写マー
ク列19は基材61の表面に図5に示すように複数行設
けてある(図5は透明な基材61の背面に転写マーク1
8を印刷した状態を、基材61を透して見た状態を示
す)。
【0038】そして、複数行の各転写マーク列19は、
隣合う転写マーク列19が列方向に所定寸法でずれるよ
うに、基材61の表面に設けられるものである。このず
らし寸法Dは例えば、次のように設定することができ
る。P1:コグ山6の幅寸法(あるいは歯部11の幅寸
法)、P2:コグ溝17の幅寸法(歯溝42の幅寸
法)、W:ベルト長手方向と垂直な横幅寸法、N:動力
伝動用ベルトAや両面歯付ベルトBに印刷することがで
きる転写マーク列19の行数、L:転写マーク列19の
行間隔(=マーク4の高さL1+転写マーク列6間の間
隔L2)とすると、 D≒(P1+P2)/N また、N≒W/Lであるので、 D≒L(P1 +P2 )/W このようにして得られた数値を丸めて、ずらし代とする
ことができる。
【0039】このように複数行の転写マーク列19をず
らして配列する態様としては、図5(a)のように、最
上段の最初の行から右にDの寸法ずつずらして、最初の
行の先頭から所定寸法(例えば5mm)ずれると、逆に
左にDの寸法ずつずらしていく態様と、図5(b)のよ
うに、最上段の最初の行から右にDの寸法ずつずらし
て、最初の行の先端から所定寸法(例えば5mm)ずれ
ると、最初の行の先頭の位置に戻す態様の2通りがある
が、動力伝動用ベルトAや両面歯付ベルトBに転写マー
ク18を転写してマーク8を印刷したときの見栄えは、
図5(b)の態様の方が良好である。
【0040】図6は上記のように転写マーク18を基材
61の表面に設けて形成した転写フィルム7を用いて、
動力伝動用ベルトAのコグ部5に転写マーク18を転写
してマーク8の印刷を行なう方法の一例を示すものであ
る。図6において63は前記の成形体31を加硫して得
られたスリーブ状成形品であり、このスリーブ状成形品
63を輪切りに切断することによって、最終製品として
のコグ付の動力伝動用ベルトAを得ることができるもの
である。そして、このスリーブ状成形品63を下プレス
65の上に置き、スリーブ状成形品63の表面に転写フ
ィルム7をその転写マーク18を設けた側の面で重ね
る。転写フィルム7は転写マーク列19の列方向がスリ
ーブ状成形品63に形成されているコグ部5のコグ山6
の連なり方向と一致するように、すなわちスリーブ状成
形品63の周方向と一致するように配置されるものであ
る。この後、転写フィルム7の上から上プレス64でプ
レスして、100〜140℃、好ましくは120〜13
0℃の温度条件、2.0〜3.0kg/cm2の加圧条
件で、10〜30秒、好ましくは15〜25秒間、上下
プレス64,65で加熱加圧することによって、転写フ
ィルム7の転写マーク18を転写してスリーブ状成形品
63のコグ部5のコグ山6の上にマーク8を印刷するこ
とができるものである。
【0041】このように転写を行なった後、スリーブ状
成形品63を輪切りにすることによって、図1(a)や
図1(b)に示すようなコグ付の動力伝動用ベルトAを
得ることができるものであり、動力伝動用ベルトAのコ
グ部5のコグ山6の上にマーク8が印刷されており、転
写フィルム7の転写マーク列19から各コグ山6に転写
された一列のマーク8によるマーク列9で製造会社名や
品番など所定の意味を判別することができるものである
(図1(a)(b)においてコグ山6の上に印刷された
マーク8を実線で、コグ溝7に対応して転写されないマ
ーク8を破線で示す)。ここで、転写フィルム7には上
記のように、コグ山6のピッチと文字間隔を一致させた
転写マーク18からなる転写マーク列19が、列方向に
所定寸法でずれるように複数行設けてあるので、複数行
の転写マーク列19のうち、一部の列の転写マーク列1
9の各転写マーク18がコグ山6の位置からずれて各コ
グ山6の上に転写されなくても、図4に示すように、他
の一部の列の転写マーク列19の各転写マーク18は各
コグ山6の上に転写されてマーク4を印刷することがで
きることになり、この各コグ山6に転写されて印刷され
たマーク4のマーク列9で製造会社名や品番など所定の
意味を判別することができるものである。
【0042】コグ付の動力伝動用ベルトAへのマーク8
の印刷の具体例を示す。
【0043】(具体例1)動力伝動用ベルトAとして、
横幅W=35.9mm、厚み16.0mm、周長111
3mm、外周側のコグ部5のコグ山6の高さ5.0m
m、コグ山6のピッチP=5.6mm、コグ山6の幅P
1=2.0mm、コグ溝17の幅P2=3.6mmのロー
エッジコグベルトを用いた。一方、基材61のフィルム
の表面に、一文字が縦4mm×横2mmの大きさの転写
マーク18を5.6mmの文字間隔で一列に配列した転
写マーク列19を設けて転写フィルム7を作製した。こ
の各転写マーク列19はD=1mmずつずらして図5
(b)のように配列した。そしてこの転写フィルム7を
用いて動力伝動用ベルトAのコグ部5に転写マーク18
を転写して印刷を行なったところ、少なくとも一行の転
写マーク列19の各転写マーク18をコグ部5の各コグ
山6の上に転写させることができ、コグ部5の各コグ山
6に印刷されたマーク4のうち、少なくとも一列のマー
ク列9のマーク4を判別することができた。
【0044】(具体例2)動力伝動用ベルトAとして、
横幅W=36.5mm、厚み16.5mm、周長131
0mm、外周側及び内周側の各コグ部5のコグ山6の高
さ5.0mm、外周側及び内周側の各コグ部5のコグ山
6のピッチP=10.7mm、各コグ山6の幅P1
5.7mm、各コグ溝17の幅P2=5mmのローエッ
ジダブルコグベルトを用いた。一方、基材61のフィル
ムの表面に、一文字が縦6mm×横4.7mmの大きさ
の転写マーク18を10.7mmの文字間隔で一列に配
列した転写マーク列19を設けて転写フィルム7を作製
した。この各転写マーク列19はD=2mmずつずらし
て図5(b)のように配列した。そしてこの転写フィル
ム7を用いて動力伝動用ベルトAの外周側と内周側の各
コグ部5に転写マーク18を転写して印刷を行なったと
ころ、少なくとも一行の転写マーク列19の各転写マー
ク18をコグ部5の各コグ山6の上に転写させることが
でき、コグ部5の各コグ山6に印刷されたマーク4のう
ち、少なくとも一列のマーク列9のマーク4を判別する
ことができた。
【0045】両面歯付ベルトBの歯部11に転写フィル
ム7から転写マーク18を転写してマーク8を印刷する
場合も、上記と同様にして行なうことができる。すなわ
ち、図6において66は前記のスリーブ状予備成形品5
1を加硫して得られたスリーブ状成形品であり、このス
リーブ状成形品66を輪切りに切断することによって、
最終製品としての両面歯付ベルトBを得ることができる
ものである。そして、スリーブ状成形品66を下プレス
65の上に置き、スリーブ状成形品66の表面に転写フ
ィルム7をその転写マーク18を設けた側の面で重ね
る。転写フィルム7は転写マーク列19の列方向がスリ
ーブ状成形品66に形成されている歯部11の連なり方
向と一致するように、すなわちスリーブ状成形品66の
周方向と一致するように配置されるものである。この
後、転写フィルム7の上から上プレス64でプレスし
て、100〜140℃、好ましくは120〜130℃の
温度条件、2.0〜3.0kg/cm2の加圧条件で、
10〜30秒、好ましくは15〜25秒間、上下プレス
64,65で加熱加圧することによって、転写フィルム
7の転写マーク18を転写してスリーブ状成形品66の
歯部11の上にマーク8を印刷することができるもので
ある。
【0046】このように転写を行なった後、スリーブ状
成形品66を輪切りにすることによって、図2に示すよ
うな両面歯付ベルトBを得ることができるものであり、
両面歯付ベルトBの歯部11の上にマーク8が印刷され
ており、転写フィルム7の転写マーク列19から各歯部
11に転写された一列のマーク8によるマーク列9で製
造会社名や品番など所定の意味を判別することができる
ものである(図2において歯部11の上に印刷されたマ
ーク8を実線で、歯溝42に対応して転写されないマー
ク8を破線で示す)。ここで、転写フィルム7には上記
のように、歯部11のピッチと文字間隔を一致させた転
写マーク18からなる転写マーク列19が、列方向に所
定寸法でずれるように複数行設けてあるので、複数行の
転写マーク列19のうち、一部の列の転写マーク列19
の各転写マーク18が歯部11の位置からずれて各歯部
11の上に転写されなくても、図4に示すように、他の
一部の列の転写マーク列19の各転写マーク18は各歯
部11の上に転写されてマーク4を印刷することができ
ることになり、この各歯部11に転写されて印刷された
マーク4のマーク列9で製造会社名や品番など所定の意
味を判別することができるものである。
【0047】両面歯付ベルトBへのマーク8の印刷の具
体例を示す。
【0048】(具体例3)両面歯付ベルトBとして、横
幅W=12.7mm、ベルト長さ819.15mm、外
周側及び内周側の各歯部11の歯ピッチP=9.525
mmの歯形L形のものを用いた。一方、基材61のフィ
ルムの表面に、一文字が縦4mm×横2mmの大きさの
転写マーク18を9.525mmの文字間隔で一列に配
列した転写マーク列19を設けて転写フィルム7を作製
した。この各転写マーク列19はD=2mmずつずらし
て図5(b)のように配列した。そしてこの転写フィル
ム7を用いて両面歯付ベルトBの外周側と内周側の各歯
部11に転写マーク18を転写して印刷を行なったとこ
ろ、少なくとも一行の転写マーク列19の各転写マーク
18を各歯部11の上に転写させることができ、歯部1
1に印刷されたマーク4のうち、少なくとも一列のマー
ク列9のマーク4を判別することができた。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明は、圧縮ゴム層と伸
張ゴム層及び両ゴム層間の接着ゴム層からなると共に接
着ゴム層に心線が埋設され、圧縮ゴム層の表面と伸張ゴ
ム層の表面の少なくとも一方にコグ部を設け、少なくと
も一方のコグ部の各コグ山に転写フィルムからの転写で
マークを印刷した動力伝動用ベルトにおいて、複数のマ
ークをコグ山の連なり方向に連ねて形成されるマーク列
が複数行、各マーク列を列方向に所定寸法でずらして印
刷されているので、複数行のマーク列のうち、一部のマ
ーク列の各マークがコグ山の位置からずれて各コグ山の
上に印刷されていなくとも、他の一部のマーク列の各マ
ークは各コグ山の上に一致させて印刷されるようにする
ことができるものであり、マークを確実に印刷して設け
ることができるものである。
【0050】また本発明は、長手方向に沿って内側と外
側にそれぞれ複数の歯部を設け、内側と外側の歯部の間
に心線を埋設し、内側と外側の少なくとも一方の各歯部
に転写フィルムからの転写でマークを印刷した両面歯付
ベルトにおいて、複数のマークを歯部の連なり方向に連
ねて形成されるマーク列が複数行、各マーク列を列方向
に所定寸法でずらして印刷されているので、複数行のマ
ーク列のうち、一部のマーク列の各マークが歯部の位置
からずれて各歯部の上に印刷されていなくとも、他の一
部のマーク列の各マークは各歯部の上に一致させて印刷
されるようにすることができるものであり、マークを確
実に印刷して設けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマークを印刷した動力伝動用ベル
トを示すものであり、(a),(b)はそれぞれその一
例を示す一部破断した斜視図である。
【図2】本発明に係るマークを印刷した両面歯付ベルト
の一例を示す一部破断斜視図である。
【図3】同上の両面歯付ベルトの他の一例を示す断面図
である。
【図4】本発明に係るマークを印刷した動力伝動用ベル
ト(両面歯付ベルト)の一部の平面図である。
【図5】マークの印刷に用いられる転写フィルムを示す
ものであり、(a),(b)はそれぞれ一部の平面図で
ある。
【図6】マークの印刷の工程を示す斜視図である。
【図7】動力伝動用ベルトの製造の一工程の一部を省略
した断面図である。
【図8】動力伝動用ベルトの製造の一工程の斜視図であ
る。
【図9】動力伝動用ベルトの製造の一工程の斜視図であ
る。
【図10】両面歯付ベルトの製造の一工程の断面図であ
る。
【図11】両面歯付ベルトの製造の一工程の断面図であ
る。
【図12】動力伝動用ベルトの一例を示すものであり、
(a)は一部の斜視図、(b)は一部の正面図である。
【図13】従来の転写フィルムの一例を示す平面図であ
る。
【図14】図13の転写フィルムを用いてマークを印刷
した動力伝動用ベルトの一部の平面図である。
【符号の説明】
1 圧縮ゴム層 2 伸張ゴム層 3 接着ゴム層 4 心線 5 コグ部 6 コグ山 7 転写フィルム 8 マーク 9 マーク列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−160578(JP,A) 特開 平2−160577(JP,A) 特開 平8−285016(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 1/00 - 5/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮ゴム層と伸張ゴム層及び両ゴム層間
    の接着ゴム層からなると共に接着ゴム層に心線が埋設さ
    れ、圧縮ゴム層の表面と伸張ゴム層の表面の少なくとも
    一方にコグ部を設け、少なくとも一方のコグ部の各コグ
    山に転写フィルムからの転写でマークを印刷した動力伝
    動用ベルトにおいて、複数のマークをコグ山の連なり方
    向に連ねて形成されるマーク列が複数行、各マーク列を
    列方向に所定寸法でずらして印刷されていることを特徴
    とする動力伝動用ベルト。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿って内側と外側にそれぞれ
    複数の歯部を設け、内側と外側の歯部の間に心線を埋設
    し、内側と外側の少なくとも一方の各歯部に転写フィル
    ムからの転写でマークを印刷した両面歯付ベルトにおい
    て、複数のマークを歯部の連なり方向に連ねて形成され
    るマーク列が複数行、各マーク列を列方向に所定寸法で
    ずらして印刷されていることを特徴とする両面歯付ベル
    ト。
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JP2003237751A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Gates Unitta Asia Co ゴムベルト用印刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法
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