JP2003237751A - ゴムベルト用印刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法 - Google Patents
ゴムベルト用印刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストアップを招くことなく印刷内容を簡単
に変更することができるゴムベルト用印刷フィルム、及
びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法を提供する
を課題とする。 【解決手段】 ゴムベルト用印刷フィルムは、コンピュ
ータに入力した印刷内容を、前記コンピュータに接続さ
れた印刷機によりフィルムの片面に印刷して製造されて
いる。歯付きベルトへの印刷方法は、前記ゴムベルト用
印刷フィルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であ
って、ベルトスラブを半加硫状態で金型から脱型し、半
加硫状態のベルトスラブに印刷内容が印刷されたフィル
ムをセットした状態でプレス金型により加圧・加熱する
工程と、所定時間加圧・加熱した後フィルムのみを剥離
させる工程とを具備する。
に変更することができるゴムベルト用印刷フィルム、及
びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法を提供する
を課題とする。 【解決手段】 ゴムベルト用印刷フィルムは、コンピュ
ータに入力した印刷内容を、前記コンピュータに接続さ
れた印刷機によりフィルムの片面に印刷して製造されて
いる。歯付きベルトへの印刷方法は、前記ゴムベルト用
印刷フィルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であ
って、ベルトスラブを半加硫状態で金型から脱型し、半
加硫状態のベルトスラブに印刷内容が印刷されたフィル
ムをセットした状態でプレス金型により加圧・加熱する
工程と、所定時間加圧・加熱した後フィルムのみを剥離
させる工程とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴムベルト用印
刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷
方法に関するものである。
刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴムベルトに文字等の印刷内容を印刷す
る場合、従来はその印刷内容のスクリーン版を製作し、
前記スクリーン版を用いてゴムベルトの所定位置に印刷
を行うのが一般的であった。
る場合、従来はその印刷内容のスクリーン版を製作し、
前記スクリーン版を用いてゴムベルトの所定位置に印刷
を行うのが一般的であった。
【0003】しかしながら、上記方法により歯付ベルト
に印刷する場合、印刷内容を少しでも変更する場合、そ
の都度新たなスクリーン版を制作しなければならず、面
倒であると共にコスト高を招くという問題があった。
に印刷する場合、印刷内容を少しでも変更する場合、そ
の都度新たなスクリーン版を制作しなければならず、面
倒であると共にコスト高を招くという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、コストアップを招くことなく印刷内容を簡単に変更
することができるゴムベルト用印刷フィルム、及びこれ
を使用した歯付きベルトへの印刷方法を提供するを課題
とする。
は、コストアップを招くことなく印刷内容を簡単に変更
することができるゴムベルト用印刷フィルム、及びこれ
を使用した歯付きベルトへの印刷方法を提供するを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(請求項1記載の発明)
この発明のゴムベルト用印刷フィルムは、コンピュータ
に入力した印刷内容を、前記コンピュータに接続された
印刷機によりフィルムの片面に印刷して製造されてい
る。 (請求項2記載の発明)この発明のゴムベルト用印刷フ
ィルムは、フィルムの片面に透明度が高い保護層を形成
し、コンピュータに入力した印刷内容を、前記コンピュ
ータに接続された印刷機により前記保護層面に印刷して
製造されている。 (請求項3記載の発明)この発明の歯付きベルトへの印
刷方法は、請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷フィ
ルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であって、ベ
ルトスラブを半加硫状態で金型から脱型し、半加硫状態
のベルトスラブに印刷内容が印刷されたフィルムをセッ
トした状態でプレス金型により加圧・加熱する工程と、
所定時間加圧・加熱した後フィルムのみを剥離させる工
程とを具備する。 (請求項4記載の発明)この発明の歯付きベルトへの印
刷方法は、請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷フィ
ルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であって、ベ
ルトスラブの背面に印刷内容が印刷されたフィルムをセ
ットし、前記フィルムをベルト背面にヒートローラで加
熱しながら押し付ける工程と、前記フィルムのみを剥離
させる工程を具備する。 (請求項5記載の発明)この発明の歯付きベルトへの印
刷方法は、請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷フィ
ルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であって、円
筒状金型に外装したベルト歯面と成る帆布に印刷内容が
印刷されたフィルムを仮付けし、前記帆布を他のベルト
スラブ構成部材と共に加硫成型してベルトスラブを成型
する工程と、前記ベルトスラブを脱型してベルト歯面を
形成する帆布からフィルムのみを剥離させる工程を具備
する。
この発明のゴムベルト用印刷フィルムは、コンピュータ
に入力した印刷内容を、前記コンピュータに接続された
印刷機によりフィルムの片面に印刷して製造されてい
る。 (請求項2記載の発明)この発明のゴムベルト用印刷フ
ィルムは、フィルムの片面に透明度が高い保護層を形成
し、コンピュータに入力した印刷内容を、前記コンピュ
ータに接続された印刷機により前記保護層面に印刷して
製造されている。 (請求項3記載の発明)この発明の歯付きベルトへの印
刷方法は、請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷フィ
ルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であって、ベ
ルトスラブを半加硫状態で金型から脱型し、半加硫状態
のベルトスラブに印刷内容が印刷されたフィルムをセッ
トした状態でプレス金型により加圧・加熱する工程と、
所定時間加圧・加熱した後フィルムのみを剥離させる工
程とを具備する。 (請求項4記載の発明)この発明の歯付きベルトへの印
刷方法は、請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷フィ
ルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であって、ベ
ルトスラブの背面に印刷内容が印刷されたフィルムをセ
ットし、前記フィルムをベルト背面にヒートローラで加
熱しながら押し付ける工程と、前記フィルムのみを剥離
させる工程を具備する。 (請求項5記載の発明)この発明の歯付きベルトへの印
刷方法は、請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷フィ
ルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であって、円
筒状金型に外装したベルト歯面と成る帆布に印刷内容が
印刷されたフィルムを仮付けし、前記帆布を他のベルト
スラブ構成部材と共に加硫成型してベルトスラブを成型
する工程と、前記ベルトスラブを脱型してベルト歯面を
形成する帆布からフィルムのみを剥離させる工程を具備
する。
【0006】なお、上記発明のゴムベルト用印刷フィル
ム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方の作用
効果は以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
ム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方の作用
効果は以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施形態として
示した図面に従って説明する。 〔実施形態1〕図1はこの発明の実施形態の印刷方法に
より印刷された両面歯付きベルトBを示している。
示した図面に従って説明する。 〔実施形態1〕図1はこの発明の実施形態の印刷方法に
より印刷された両面歯付きベルトBを示している。
【0008】この発明の歯付きベルトBは、図1に示す
ように、歯部40と歯底41を有する第2ゴム層4Aと、歯
部20と歯底21を有する第1ゴム層2Aと、前記第1・第
2ゴム層2A,4A相互間に設けられた心線3と、前記
第1ゴム層2Aを被覆する第1帆布1Aと、前記第2ゴ
ム層4Aを被覆する第2帆布5Aとから構成されてい
る。そして、第2帆布5Aの外面には、図1に示すよう
に、「UNITTA」(社名)、「「MADE IN
JAPAN」及び「DO NOT CRIMP」成る文
字60aと、ベルトサイズを表す「920ー8M」成る文
字60bが印刷されている(以下、これら文字60a,60b
を単に印刷内容60という)。
ように、歯部40と歯底41を有する第2ゴム層4Aと、歯
部20と歯底21を有する第1ゴム層2Aと、前記第1・第
2ゴム層2A,4A相互間に設けられた心線3と、前記
第1ゴム層2Aを被覆する第1帆布1Aと、前記第2ゴ
ム層4Aを被覆する第2帆布5Aとから構成されてい
る。そして、第2帆布5Aの外面には、図1に示すよう
に、「UNITTA」(社名)、「「MADE IN
JAPAN」及び「DO NOT CRIMP」成る文
字60aと、ベルトサイズを表す「920ー8M」成る文
字60bが印刷されている(以下、これら文字60a,60b
を単に印刷内容60という)。
【0009】ここで、上記した歯付きベルトBは、以下
の〜に示す工程により製造される。 .印刷内容60が印刷されたフィルム6を製造する工程 図2〜図4に示すように、コンピュータPCに印刷内容
60を登録し、前記コンピュータPCに接続された印刷機
PRによりフィルム6の片面に印刷する。
の〜に示す工程により製造される。 .印刷内容60が印刷されたフィルム6を製造する工程 図2〜図4に示すように、コンピュータPCに印刷内容
60を登録し、前記コンピュータPCに接続された印刷機
PRによりフィルム6の片面に印刷する。
【0010】フィルム6は、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等の樹脂系(高温溶解であり、耐熱性、高
粘度を有する)により形成されている。
ト(PET)等の樹脂系(高温溶解であり、耐熱性、高
粘度を有する)により形成されている。
【0011】なお、この印刷内容60は、コンピュータP
Cに印刷内容60を登録された内容のうち、ベルトサイズ
等を示す文字60bである「920ー8M」やその他ロッ
ト番号の内容を変更するだけであるから、ベルトに表示
される印刷内容60をコストアップを招くことなく簡単に
変更することができる。 .ベルトスラブBSを製造する工程 図5に示すように、歯形成溝90を有する円筒状金型9
に、周方向に伸縮性を有する第1帆布ジャケット1を被
せ、前記第1帆布ジャケット1上に、第1ゴム層2、心
線3、第2ゴム層4の順序で巻回し、前記第2ゴム層4
上に、第2帆布ジャケット5を被せる。
Cに印刷内容60を登録された内容のうち、ベルトサイズ
等を示す文字60bである「920ー8M」やその他ロッ
ト番号の内容を変更するだけであるから、ベルトに表示
される印刷内容60をコストアップを招くことなく簡単に
変更することができる。 .ベルトスラブBSを製造する工程 図5に示すように、歯形成溝90を有する円筒状金型9
に、周方向に伸縮性を有する第1帆布ジャケット1を被
せ、前記第1帆布ジャケット1上に、第1ゴム層2、心
線3、第2ゴム層4の順序で巻回し、前記第2ゴム層4
上に、第2帆布ジャケット5を被せる。
【0012】次に、上記したように、各材料をセッティ
ングした状態の円筒状金型9を加硫缶に入れ、円筒状金
型9の内部を加圧加熱すると共に第2帆布ジャケット5
の外側から加圧加熱して第1・第2ゴム層2,4を流動
させ、図6に示すような、第1帆布ジャケット1、第1
ゴム層2、心線3、第2ゴム層4、第2帆布ジャケット
5が一体化した半加硫状態のベルトスラブBSを成形す
る。 .ベルト歯の成型工程及びベルトへの印刷内容60の印
刷工程 ベルトスラブBSを、図8に示すように、一対の歯付き
プーリP’,P’に掛け渡すと共に歯付きプーリP’,
P’を回転させて歯のピッチ毎に回転移動させるように
し、第1・第2ゴム層2,4と対応するゴム部分を加熱
された二つの歯成形用の平板プレス金型80, 81で挟圧し
て歯部40、歯底41、歯部20、歯底21を成型していく。
ングした状態の円筒状金型9を加硫缶に入れ、円筒状金
型9の内部を加圧加熱すると共に第2帆布ジャケット5
の外側から加圧加熱して第1・第2ゴム層2,4を流動
させ、図6に示すような、第1帆布ジャケット1、第1
ゴム層2、心線3、第2ゴム層4、第2帆布ジャケット
5が一体化した半加硫状態のベルトスラブBSを成形す
る。 .ベルト歯の成型工程及びベルトへの印刷内容60の印
刷工程 ベルトスラブBSを、図8に示すように、一対の歯付き
プーリP’,P’に掛け渡すと共に歯付きプーリP’,
P’を回転させて歯のピッチ毎に回転移動させるように
し、第1・第2ゴム層2,4と対応するゴム部分を加熱
された二つの歯成形用の平板プレス金型80, 81で挟圧し
て歯部40、歯底41、歯部20、歯底21を成型していく。
【0013】その際、所定の位置において、印刷内容60
が印刷されたフィルム6を図7に示すように前記印刷内
容60が第2帆布ジャケット5の外面に接する態様でセッ
ト(載せるだけでも、仮止めしてもよい)しておく。
が印刷されたフィルム6を図7に示すように前記印刷内
容60が第2帆布ジャケット5の外面に接する態様でセッ
ト(載せるだけでも、仮止めしてもよい)しておく。
【0014】上記加熱された平板プレス金型80, 81の挟
圧作業がフィルム6が位置した部分に対して行われる
と、印刷内容60が印刷されたフィルム6は第2帆布ジャ
ケット5に貼り付いた状態になる。第2帆布ジャケット
5に貼り付いたフィルム6を剥離する。すると、印刷内
容60のみが第2帆布ジャケット5に残り、第2帆布ジャ
ケット5への印刷内容60の印刷は完了する。 〔実施形態2〕図1はこの発明の実施形態の印刷方法に
より印刷された歯付きベルトBを示している。
圧作業がフィルム6が位置した部分に対して行われる
と、印刷内容60が印刷されたフィルム6は第2帆布ジャ
ケット5に貼り付いた状態になる。第2帆布ジャケット
5に貼り付いたフィルム6を剥離する。すると、印刷内
容60のみが第2帆布ジャケット5に残り、第2帆布ジャ
ケット5への印刷内容60の印刷は完了する。 〔実施形態2〕図1はこの発明の実施形態の印刷方法に
より印刷された歯付きベルトBを示している。
【0015】この歯付きベルトBは、図9に示すよう
に、背面23及び歯部20と歯底21を有するゴム層2Bと、
前記ゴム層2B内に埋設された心線3と、前記ゴム層2
Bの歯面側を被覆する帆布1Bとから構成されている。
そして、この片面歯付きベルトBの背面23には文字60a
及び文字60bから成る印刷内容60が印刷されている。こ
こで、上記した歯付きベルトBは、以下の〜に示す
工程により製造される。 .ベルトスラブBSを製造する工程 図10に示すように、歯形成溝90を有する円筒状金型9に
周方向に伸縮性を有する帆布ジャケット1’を被せ、前
記帆布ジャケット1’上に、心線3、ゴム層2’の順序
で巻回する。
に、背面23及び歯部20と歯底21を有するゴム層2Bと、
前記ゴム層2B内に埋設された心線3と、前記ゴム層2
Bの歯面側を被覆する帆布1Bとから構成されている。
そして、この片面歯付きベルトBの背面23には文字60a
及び文字60bから成る印刷内容60が印刷されている。こ
こで、上記した歯付きベルトBは、以下の〜に示す
工程により製造される。 .ベルトスラブBSを製造する工程 図10に示すように、歯形成溝90を有する円筒状金型9に
周方向に伸縮性を有する帆布ジャケット1’を被せ、前
記帆布ジャケット1’上に、心線3、ゴム層2’の順序
で巻回する。
【0016】次に、上記したように、各材料をセッティ
ングした状態の円筒状金型9を加硫缶に入れ、円筒状金
型9を加圧加熱すると共に第2帆布ジャケット5の外側
から加圧加熱してゴム層2’を流動させ、図11に示すよ
うな、帆布ジャケット1’、ゴム層2’、心線3が一体
化した加硫状態のベルトスラブBSを成形する。 .背面研磨する工程 円筒状金型9と一体の加硫されたベルトスラブBSを加
硫缶から取り出し、その後脱型する。次にベルトスラブ
BSの背面を研磨する。 .印刷内容60が印刷されたフィルム6を製造する工程 実施形態1と同じ方法で製造する。 .ベルトへの印刷内容60の印刷工程 研磨されたベルト背面23に、印刷内容60が印刷されたフ
ィルム6を、ベルト背面23と印刷内容60とが接触する態
様でセット(載せるだけでも、仮止めしてもよい)し、
前記フィルム6をヒートローラで加熱しながら押し付け
る。
ングした状態の円筒状金型9を加硫缶に入れ、円筒状金
型9を加圧加熱すると共に第2帆布ジャケット5の外側
から加圧加熱してゴム層2’を流動させ、図11に示すよ
うな、帆布ジャケット1’、ゴム層2’、心線3が一体
化した加硫状態のベルトスラブBSを成形する。 .背面研磨する工程 円筒状金型9と一体の加硫されたベルトスラブBSを加
硫缶から取り出し、その後脱型する。次にベルトスラブ
BSの背面を研磨する。 .印刷内容60が印刷されたフィルム6を製造する工程 実施形態1と同じ方法で製造する。 .ベルトへの印刷内容60の印刷工程 研磨されたベルト背面23に、印刷内容60が印刷されたフ
ィルム6を、ベルト背面23と印刷内容60とが接触する態
様でセット(載せるだけでも、仮止めしてもよい)し、
前記フィルム6をヒートローラで加熱しながら押し付け
る。
【0017】次に、図12に示すように、ベルト背面23に
貼り付いたフィルム6を剥離する。すると、印刷内容60
のみがベルト背面23に残り、ベルト背面23への印刷内容
60の印刷は完了する。 〔他の実施形態〕 .上記実施形態の歯付きベルトへの印刷方法にかえ
て、コンピュータに登録された印刷内容を、前記コンピ
ュータに接続された印刷機によりフィルムの片面に印刷
する工程と、外周面にベルト歯形成溝を有する円筒状金
型に外装したベルト歯面と成る帆布に印刷内容が印刷さ
れたフィルムを仮付けしておき、前記帆布を他のベルト
スラブ構成部材(ゴム層、心線)と共に加硫してベルト
スラブを成型する工程と、前記ベルトスラブを脱型して
ベルト歯面を形成する帆布からフィルムのみを剥離させ
る工程を具備させたものとすることができる。 .上記実施形態では、印刷内容60をフィルム6に印刷
したものを使用したが、これに限定されることなく、印
刷内容60を、フィルム6に積層した保護層に印刷したも
のを使用することができる。
貼り付いたフィルム6を剥離する。すると、印刷内容60
のみがベルト背面23に残り、ベルト背面23への印刷内容
60の印刷は完了する。 〔他の実施形態〕 .上記実施形態の歯付きベルトへの印刷方法にかえ
て、コンピュータに登録された印刷内容を、前記コンピ
ュータに接続された印刷機によりフィルムの片面に印刷
する工程と、外周面にベルト歯形成溝を有する円筒状金
型に外装したベルト歯面と成る帆布に印刷内容が印刷さ
れたフィルムを仮付けしておき、前記帆布を他のベルト
スラブ構成部材(ゴム層、心線)と共に加硫してベルト
スラブを成型する工程と、前記ベルトスラブを脱型して
ベルト歯面を形成する帆布からフィルムのみを剥離させ
る工程を具備させたものとすることができる。 .上記実施形態では、印刷内容60をフィルム6に印刷
したものを使用したが、これに限定されることなく、印
刷内容60を、フィルム6に積層した保護層に印刷したも
のを使用することができる。
【0018】この場合、フィルム6を剥離させると、印
刷内容60は保護層で覆われた状態でベルト背面23に残
る。 .上記実施形態では、「UNITTA」(社名)、
「「MADE IN JAPAN」及び「DO NOT
CRIMP」成る文字60aと、ベルトサイズを表す
「920ー8M」成る文字60bを印刷しているが、これ
に限定されることなく、所謂ロット番号も同様の方法で
スラブ毎に印刷できる。このようにした場合、より精度
の高い管理が可能になる。 .特許請求の範囲中の「コンピュータに入力した印刷
内容」とは、コンピュータPCに予め登録されている印
刷内容60のみを示すのではなく、必要に応じてその都度
コンピュータPCに入力する印刷内容をも含む。 .上記実施形態では、ゴムベルト用印刷フィルムを使
用して歯付きベルトに印刷しているが、その他、この発
明のゴムベルト用印刷フィルムは平ベルト、Vベルト、
Vリブドベルトへの印刷にも使用できる。
刷内容60は保護層で覆われた状態でベルト背面23に残
る。 .上記実施形態では、「UNITTA」(社名)、
「「MADE IN JAPAN」及び「DO NOT
CRIMP」成る文字60aと、ベルトサイズを表す
「920ー8M」成る文字60bを印刷しているが、これ
に限定されることなく、所謂ロット番号も同様の方法で
スラブ毎に印刷できる。このようにした場合、より精度
の高い管理が可能になる。 .特許請求の範囲中の「コンピュータに入力した印刷
内容」とは、コンピュータPCに予め登録されている印
刷内容60のみを示すのではなく、必要に応じてその都度
コンピュータPCに入力する印刷内容をも含む。 .上記実施形態では、ゴムベルト用印刷フィルムを使
用して歯付きベルトに印刷しているが、その他、この発
明のゴムベルト用印刷フィルムは平ベルト、Vベルト、
Vリブドベルトへの印刷にも使用できる。
【0019】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるから
次の効果を有する。
次の効果を有する。
【0020】発明の実施の形態の欄の内容から明らかな
ように、コストアップを招くことなく印刷内容を簡単に
変更することができるゴムベルト用印刷フィルム、及び
これを使用した歯付きベルトの印刷方法を提供できた。
ように、コストアップを招くことなく印刷内容を簡単に
変更することができるゴムベルト用印刷フィルム、及び
これを使用した歯付きベルトの印刷方法を提供できた。
【図1】この発明の実施形態1の歯付きベルトの部分斜
視図。
視図。
【図2】前記歯付きベルトを製造する際に使用する印刷
内容が印刷されたフィルムの製造方法の説明図。
内容が印刷されたフィルムの製造方法の説明図。
【図3】印刷内容が印刷されたフィルムの正面図。
【図4】印刷内容が印刷されたフィルムの断面図。
【図5】ベルトスラブを製造するために円筒状金型に、
第1帆布ジャケット、第1ゴム層、心線、第2ゴム層、
第2帆布ジャケットを外装した状態を示す断面図。
第1帆布ジャケット、第1ゴム層、心線、第2ゴム層、
第2帆布ジャケットを外装した状態を示す断面図。
【図6】図5に示す状態において、円筒状金型の外側及
び内側から加圧加熱して第1・第2ゴム層を流動させた
状態を示す断面図。
び内側から加圧加熱して第1・第2ゴム層を流動させた
状態を示す断面図。
【図7】二つの歯成形用の平板プレス金型で挟圧して、
ベルト両面に歯部及び歯底を成型していく工程を示す断
面図。
ベルト両面に歯部及び歯底を成型していく工程を示す断
面図。
【図8】歯付きプーリ相互間に半加硫状態のベルトスラ
ブを掛け渡し、二つの歯成形用の平板プレス金型で挟圧
して、ベルト両面に歯部及び歯底を成型していく工程を
示す断面図。
ブを掛け渡し、二つの歯成形用の平板プレス金型で挟圧
して、ベルト両面に歯部及び歯底を成型していく工程を
示す断面図。
【図9】この発明の実施形態2の歯付きベルトの部分斜
視図。
視図。
【図10】ベルトスラブを製造するために円筒状金型に、
帆布ジャケット、心線、ゴム層外装した状態を示す断面
図。
帆布ジャケット、心線、ゴム層外装した状態を示す断面
図。
【図11】図10に示す状態において、円筒状金型の外側及
び内側から加圧加熱してゴム層を流動させた状態を示す
断面図。
び内側から加圧加熱してゴム層を流動させた状態を示す
断面図。
【図12】ベルトへの印刷内容の印刷工程において、フィ
ルムを剥離している状態を示す斜視図。
ルムを剥離している状態を示す斜視図。
B 歯付きベルト
BS ベルトスラブ
PC コンピュータ
PR 印刷機
1 第1帆布ジャケット
2 第1ゴム層
3 心線
4 第2ゴム層
5 第2帆布ジャケット
6 フィルム
60 印刷内容
60a 文字
60b 文字
Claims (5)
- 【請求項1】 コンピュータに入力した印刷内容を、前
記コンピュータに接続された印刷機によりフィルムの片
面に印刷して製造されたことを特徴とするゴムベルト用
印刷フィルム。 - 【請求項2】 フィルムの片面に透明度が高い保護層を
形成し、コンピュータに入力した印刷内容を、前記コン
ピュータに接続された印刷機により前記保護層面に印刷
して製造されたことを特徴とするゴムベルト用印刷フィ
ルム。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷
フィルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であっ
て、ベルトスラブを半加硫状態で金型から脱型し、半加
硫状態のベルトスラブに印刷内容が印刷されたフィルム
をセットした状態でプレス金型により加圧・加熱する工
程と、所定時間加圧・加熱した後フィルムのみを剥離さ
せる工程とを具備することを特徴とする歯付きベルトへ
の印刷方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷
フィルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であっ
て、ベルトスラブの背面に印刷内容が印刷されたフィル
ムをセットし、前記フィルムをベルト背面にヒートロー
ラで加熱しながら押し付ける工程と、前記フィルムのみ
を剥離させる工程を具備することを特徴とする歯付きベ
ルトへの印刷方法。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載のゴムベルト用印刷
フィルムを使用した歯付きベルトへの印刷方法であっ
て、円筒状金型に外装したベルト歯面と成る帆布に印刷
内容が印刷されたフィルムを仮付けし、前記帆布を他の
ベルトスラブ構成部材と共に加硫成型してベルトスラブ
を成型する工程と、前記ベルトスラブを脱型してベルト
歯面を形成する帆布からフィルムのみを剥離させる工程
を具備することを特徴とする歯付きベルトへの印刷方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002038510A JP2003237751A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | ゴムベルト用印刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002038510A JP2003237751A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | ゴムベルト用印刷フィルム、及びこれを使用した歯付きベルトへの印刷方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012000903A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Mitsuboshi Belting Ltd | マーク付き伝動ベルト、及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01157900A (ja) * | 1987-12-16 | 1989-06-21 | Fuji Rubber Co Ltd | 接点ゴムの転写印刷方法 |
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-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002038510A patent/JP2003237751A/ja active Pending
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