JP2002109987A - 押しボタンおよび押しボタンセットの製造方法 - Google Patents

押しボタンおよび押しボタンセットの製造方法

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JP2002109987A
JP2002109987A JP2000338271A JP2000338271A JP2002109987A JP 2002109987 A JP2002109987 A JP 2002109987A JP 2000338271 A JP2000338271 A JP 2000338271A JP 2000338271 A JP2000338271 A JP 2000338271A JP 2002109987 A JP2002109987 A JP 2002109987A
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Japan
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push button
mold
film
ultraviolet
button set
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JP2000338271A
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Hiroto Iida
弘人 飯田
Masao Yahagi
正雄 野萩
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NIPPON PLASTIC LENS KK
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NIPPON PLASTIC LENS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話など比較的小型の機器の入力手段と
して使用する押しボタンを、生産効率よく、低コストで
製造する。 【解決手段】 複数の凹部を有する紫外線透過性型枠の
凹部に、未硬化紫外線硬化型樹脂を充填する。上部よ
り、予め、表示内容を印刷したフィルムを、さらには目
的によっては、フィルムの上にシリコンゴム成形物を乗
せて密着させ、型枠の下部より紫外線を照射して硬化反
応を行い、押しボタンセットを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯電話やパーム
トップコンピュータ等の入力手段として使用される押し
ボタンセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、金型を用い、射出成形によりキ
ートップを成形し、このキートップの表面に各種印刷方
式により、文字や記号などの表示内容を印刷していた。
あるいは、金型内に加飾パターンを印刷した転写箔を配
置し、インモールド成形を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、射出成形工程
は煩雑であり、生産性の低いものであった。また、射出
成形したキートップへの印刷は、印刷工程での制約が多
いため、生産性が低く、不良品発生率も大であった。
【0004】一方、インモールド成形で表示内容を加飾
する場合には、工程が更に煩雑であり、また、キートッ
プの樹脂材料が、インモールドフィルムの耐熱温度の限
界のために、限定される場合があった。
【0005】従って、本発明の目的は、上記のような問
題点を解決し、生産速度および工程安定性共に良好で、
かつ、品質良好な製品を、低コストで製造する方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数の凹部を有する紫外線透過性型枠
の凹部に未硬化の紫外線硬化型樹脂を充填し、上部に表
示内容を印刷したフィルムを密着させ、型枠の下部より
紫外線を照射して硬化し、押しボタンセットを製造する
ことを特徴とする。
【0007】また、上記の印刷したフィルムの上面に、
更に、シリコンゴム成型物を密着させ、型枠の下部より
紫外線を照射して硬化させても良い。あるいは、上記の
押しボタンセットを所定形状に1個ずつ切断して用いて
も良い。また、上記の紫外線透過性型枠の材質として
は、ガラスまたはシリコン樹脂が特に好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら、この発明の
実施の形態について詳しく説明する。
【0009】図1は、本発明の押しボタン製造装置の1
実施例を示す断面図である。紫外線透過性型枠1の材質
は、ガラスおよび樹脂製の各種のものが用いられるが、
紫外線透過性、型枠の成形性、キートップとなる紫外線
硬化樹脂との離形性等を総合的に考慮すると、離形性が
良好で、製品の美観が優れているガラスあるいはシリコ
ン樹脂が好ましい。
【0010】紫外線照射ランプ部2は、型枠1の下部に
配置され、硬化工程において、照射した紫外線は、紫外
線透過性の型枠を透過して、未硬化樹脂に到達し、凹部
の樹脂を硬化する。
【0011】なお、型枠の材質が紫外線不透過性の金属
の場合には、下部より紫外線を照射しても、凹部に充填
した紫外線硬化型樹脂を硬化することが出来ない。そこ
で、型枠の上部の密着させたフィルムの上から照射する
ことが必要である。その場合には、印刷したフィルムを
使用すると、印刷部が紫外線不透過性であるため、印刷
前の透明フィルムを使用する必要がある。そのため、硬
化後の各ボタン部への印刷が必要となり、印刷工程が煩
雑となり、生産性が低くなる。
【0012】型枠の凹部3の個数は、凹部に形成された
樹脂硬化物を1個ずつバラバラにせず、セットとして、
使用される携帯電話機等の機器にはめ込む場合には、そ
の機器のボタン配置数の整数倍である。また、1個ずつ
切断して、次工程に送る場合には、10個以上、例えば
20〜40個とするのが効率上好ましい。
【0013】凹部の形状は、ボタン形状に合わせて形成
される。凹部の底部は、ボタンのタッチ面となるが、平
面状、あるいは曲面であっても良い。凹部には、必要に
応じて、紫外線硬化樹脂の型枠への接着を防ぐため、離
形剤を塗布しても良い。
【0014】図2において、ポンディングノズル4を用
いて、未硬化紫外線硬化型樹脂5を型枠の各凹部へ、注
入、充填する。未硬化紫外線硬化型樹脂としては、アク
リル系など一般の硬化型樹脂が用いられる。必要に応じ
て、増感剤など添加剤を併用する。
【0015】図3において、未硬化紫外線硬化型樹脂5
上に、表示内容を印刷したフィルム6を配置し、適度の
押圧をかけて密着する。
【0016】フィルムには、予め、ボタンを組み込む機
器に応じた表示内容を印刷する。印刷方式には、スクリ
ーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等がある。平
面状のフィルムに印刷するので、工程が簡易であり、高
速で、美しい印刷が可能である。
【0017】フィルム基体剤、あるいは一定以上の面積
を占める印刷インクと紫外線硬化型樹脂との接着性が良
好な場合には必須ではないが、一般には、フィルムの型
枠側の面に、接着層を付備する。
【0018】フィルムの厚さは、25〜300μm、特
に50〜180μmが好ましい。薄過ぎると印刷が困難
となり、また、強度が不足して破れやすい。厚過ぎる
と、柔軟性がなくなり、また、重量が増えて不経済であ
る。
【0019】フィルム基材の材質としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、
ポリアミド、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の樹脂、あるいは、ポリエステル、ポリウレ
タン等のエラストマーなどを用いる。
【0020】図4に示すように、強化工程において、印
刷フィルム6の上部に、製品の押しボタンでのクッショ
ン部となるシリコンゴム成形物7を重ねても良い。シリ
コンゴム成形物は、平板、あるいは、押しボタン製品の
構造に応じた平板以外の形でも良い。シリコンゴムを重
ねることにより、一工程でクッション部を具備した中間
製品の製造が可能となる。一般には、印刷フィルムとシ
リコンゴム部との間に、接着層を設ける。
【0021】印刷フィルムのみの場合、あるいは、更に
上部にシリコンゴム部を乗せた場合共に、未硬化紫外線
硬化型樹脂との密着性向上および押圧の均一化のため
に、加圧板9を用いても良い。加圧は、一般に、10k
g/cm以下で行う。特に、未硬化紫外線硬化型樹脂
の注入量が過剰であった場合には、適度の押圧により過
剰分を排除することができる。
【0022】図5は、紫外線照射による硬化後、硬化樹
脂より形成されたボタン部9と印刷フィルム6からなる
本発明のボタンセットを、型枠より取り外し、上下を反
転させて、ボタン部を上にして示したものである。
【0023】押しボタンセットは、使用目的の機器に応
じて、複数のボタンを含む形で切断し、機器製造の次工
程で処理する。あるいは、押しボタンセットを、プレス
型などを用いて、所定形状に1個ずつバラバラに切断
し、機器に組み込む。
【0024】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例により説
明するが、本発明はこれらの実施例の記載のみに限定さ
れるものではない。
【0025】実施例1 厚み80μmのポリエステルフィルムに、ポリエステル
系インキを用いて、スクリーン印刷法により、数字、記
号等の表示を所定のパターンで印刷した。一方、上記の
印刷パターンに対応した複数の凹部を有するガラス製型
枠の凹部に、ポンディングノズルより、アクリル系未硬
化紫外線硬化型樹脂を注入した。この上に、上記の印刷
フィルムを乗せ、所定の押圧のもと、型枠の下部に設置
した紫外線照射ランプより紫外線を照射して硬化反応を
行った。硬化後、型枠より取り外し、印刷フィルム上に
紫外線硬化樹脂よりなるボタン部を有する押しボタンセ
ットを得た。
【0026】実施例2 厚み120μmのポリウレタンフィルムに、ウレタン系
インキを用いて、スクリーン印刷法により、所定のパタ
ーンで印刷した。一方、上記の印刷パターンに対応した
複数の凹部を有するシリコン樹脂製型枠の凹部に、ポン
ディングノズルより、アクリル系未硬化紫外線硬化型樹
脂を注入した。この上に、上記の印刷フィルムを乗せ、
上記と同様にして硬化反応、取り出しを行って、押しボ
タンセットを得た。このセットを、プレス型を用いて切
断してバラバラとし、多数のボタンを得た。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記のような構成からなるの
で、次のような効果を有する。
【0028】表示内容パターンの印刷を平面状フィルム
で行うため、工程が簡易で、効率、美観共、良好であ
る。すなわち、印刷速度が速く、また、一度に多数のボ
タン用の表示パターンの印刷が可能であり、さらには、
精度の良い美しい印刷が可能である。
【0029】また、ボタンを成形するのに、複雑で高コ
ストの射出工程を必要とせず、短時間で、多数のボタン
を成形することが可能であり、生産性がきわめて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押しボタン製造装置の一実施例を示す
断面図である。
【図2】本発明の押しボタン製造工程の一実施例を示す
断面図である。
【図3】本発明の押しボタン製造工程の一実施例を示す
断面図である。
【図4】本発明の押しボタン製造工程の一実施例を示す
断面図である。
【図5】本発明により製造した押しボタンセットの一実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 紫外線透過性型枠 2 紫外線照射ランプ部 3 未硬化紫外線硬化型樹脂を充填する凹部 4 ポンディングノズル 5 充填した未硬化紫外線硬化型樹脂 6 印刷フィルム 7 シリコンゴム 8 加圧平板 9 紫外線硬化型樹脂の硬化物よりなるボタン部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の凹部を有する紫外線透過性型枠の
    凹部に未硬化の紫外線硬化型樹脂を充填し上部に表示内
    容を印刷したフィルムを密着させ型枠の下部より紫外線
    を照射して硬化することを特徴とする押しボタンセット
    の製造法
  2. 【請求項2】 複数の凹部を有する紫外線透過性型枠の
    凹部に未硬化の紫外線硬化型樹脂を充填し上部に表示内
    容を印刷したフィルムをさらにその上面にシリコンゴム
    成型物を密着させ型枠の下部より紫外線を照射して硬化
    することを特徴とする押しボタンセットの製造法
  3. 【請求項3】 請求項1の押しボタンセットを所定形状
    に1個ずつ切断した押しボタン
  4. 【請求項4】 請求項2の押しボタンセットを所定形状
    に1個ずつ切断した押しボタン
  5. 【請求項5】 紫外線透過性型枠がガラスまたはシリコ
    ン樹脂よりなる請求項1または請求項2に記載の押しボ
    タンセットの製造法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073483A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Polymatech Co Ltd キートップ及びその製造方法
CN102122588A (zh) * 2010-01-06 2011-07-13 信越聚合物株式会社 薄型键盘及其制造方法

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