JPH0795174A - Ofdm信号復調装置 - Google Patents

Ofdm信号復調装置

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JPH0795174A
JPH0795174A JP5238656A JP23865693A JPH0795174A JP H0795174 A JPH0795174 A JP H0795174A JP 5238656 A JP5238656 A JP 5238656A JP 23865693 A JP23865693 A JP 23865693A JP H0795174 A JPH0795174 A JP H0795174A
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JP
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signal
phase
ofdm
input
multiplier
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Application number
JP5238656A
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Inventor
Yasushi Sugita
康 杉田
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
Takashi Seki
隆史 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パイロット・キャリアに頼らずに位相同期を得
ることができるようにする。 【構成】入力OFDM信号は、乗算器101、102で
検波され、デジタル化された後、ガード期間除去器10
5、直列並列変換器106、FFT演算器107、並列
直列変換器108で順次処理されて復調される。ここで
選択器120は、OFDM信号を構成するサブ・キャリ
アの一部あるいは全てについての位相情報を取り出し、
位相差検出器121は、位相情報から位相差を検出し、
この位相差は、VCXO115の発振出力の周波数及び
位相制御入力として用いられる。VCXO115の出力
は、先の乗算器101、102の検波周波数信号となっ
ており、先の位相差に基づいて制御されるので、システ
ムの位相同期が得られることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばOFDM変調
で送信された信号を受信し、復調するOFDM信号復調
装置に関し、特にAFC(自動周波数制御)機能を改善
したのもである。
【0002】
【従来の技術】映像信号または音声信号を伝送するシス
テムにおいて、高品質な伝送および周波数利用効率の向
上に役立つディジタル変調・復調システムとして、OF
DM(直交周波数分割多重)変調方式が提案されてい
る。OFDMは、1チャンネル帯域内に多数(256〜
1024程度)サブ・キャリアを立てる変調方式で、そ
の周波数スペクトルは図2に示す様になる。それぞれの
サブ・キャリアはQAM(直交振幅変調)で変調されて
いて、OFDMのチャンネル内の周波数パワー・スペク
トル202は、これらのQAMされた多数のサブ・キャ
リアの周波数スペクトル201の重ね合わせで表され
る。
【0003】ここで、普通のOFDMサブ・キャリアの
周波数スペクトルはすべて同等のもので、また、狭い周
波数間隔で等間隔に並んでいる。このためOFDM変調
波は図2(B)に示すようにほとんど白色雑音の波形と
なる。白色雑音は位相情報を持っていないので、今まで
のOFDM変調波からは位相同期を行うための有効な情
報を抽出することができなかった。
【0004】このため、従来のOFDM復調器(199
2年度NHK技術研究所公開研究発表予稿集pp.28
−36)では、送信機は、図9に示すような無変調のパ
イロット・キャリア301と302を含む形で送信し
(David Sarnoff Recerch Centerの報告書より)、受信
機はそのパイロット・キャリアの位相を検出することで
OFDMサブ・キャリア全体を位相同期させる方法がと
られていた。
【0005】しかし、無変調のパイロット・キャリアを
用いると、そのパイロット・キャリアが線スペクトルと
なるために同一チャンネルにある他の放送に妨害を与え
る可能性が大きい。さらにパイロット・キャリアが何等
かの妨害を受けたりすると位相同期が得られなくなると
いう欠点がある。パイロット・キャリアが妨害を受ける
可能性は少なくないので、OFDM伝送信号を安定に位
相同期させるためにはこの方式では不十分である。よっ
てOFDM伝送信号を安定に復調するためにパイロット
・キャリアに頼らずに位相同期を得られる技術が不可欠
である。
【0006】以下、まずOFDMを用いた送信および復
調装置について説明しておくことにする。図10は、O
FDMを用いた送信装置の従来例を示す図である。図1
0において、クロック信号はタイミング回路914に入
力され、タイミング回路914によって生成されたタイ
ミング信号が各回路に供給される。デジタルTV信号
は、シンボル符号化器901に入力され、PSK方式や
QAM方式の符号点(シンボル)に変換される。シンボ
ル符号化器901からのシンボルデータ(I軸成分およ
びQ軸成分)は、直列並列変換器902に入力されて、
OFDMのサブキャリア数(Nとする)の並列シンボル
データに変換される。シンボルのI軸成分を複素数の実
部、Q軸成分を複素数の虚部とみなし、N個の複素デー
タをIFFT演算器903のN個の入力端子にそれぞれ
入力してIFFT(Inverse Fast Fou
rier Transform)演算を行うことによっ
て、N個のサブキャリアを変調することができる。IF
FT演算器903の出力は、N個のサブキャリアの変調
波を合成した信号となる。IFFT演算器903のN個
の出力は、並列直列変換器904に入力されて直列に変
換される。並列直列変換器904の出力の実部および虚
部は、それぞれデジタルアナログ(D/A)変換器90
5、906でアナログ信号に変換され、低域通過フィル
タ(LPF)907、908で帯域制限される。帯域通
過フィルタ907、908の出力は、それぞれ乗算機9
09、910に入力され、局部発振器911からの位相
0°および位相90°の局部信号によって直交変調され
る。乗算器909、910の出力は加算器912で加算
され、帯域通過フィルタ913で帯域制限されて送信さ
れる。
【0007】図11は、OFDMを用いた受信装置の従
来例を示す図である。図11において、受信信号はチュ
ーナ回路1001によって中間周波帯に変換され、帯域
通過フィルタ(BPF)1002によって帯域制限され
る。帯域通過フィルタ1002の出力は、乗算器100
3、1004に入力され、局部発振器1005からの位
相0°および位相90°の局発信号によって準同期直交
検波される。乗算器1003、1004の出力は、それ
ぞれ低域通過フィルタ(LPF)1006、1007を
通ってアナログデジタル(A/D)変換器1008、1
009に入力され、デジタル信号に変換される。ここ
で、クロック再生回路1014によって再生されたクロ
ック信号がアナログデジタル変換器1008、1009
に供給される。また、再生されたクロック信号は、タイ
ミング回路1015に入力され、タイミング回路101
5によって生成されたタイミング信号が各回路に供給さ
れる。アナログデジタル変換器1008、1009の出
力は、直列並列変換器1010に入力されて並列の複素
データに変換される。直列並列変換器1010の出力を
FFT演算器1011に入力してFFT演算を行うこと
によって、OFDM変調波が復調される。FFT演算器
1011の出力の実部および虚部がそれぞれシンボルの
I軸成分およびQ軸成分になる。OFDM復調されたN
個のシンボルは、並列直列変換器1011に入力されて
直列に変換される。並列直列変換器1011の出力は、
シンボル識別器1013において遅延検波された後に識
別されて、デジタルTV信号に復号される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、従来は、
OFDM信号を位相同期させるためには、送信時にOF
DM信号サブ・キャリアの一部をパイロット・キャリア
として、このパイロット・キャリアの位相を用いてい
た。しかし、この方法では妨害を受けたときの位相同期
の安定性に問題があり、また無変調のパイロット・キャ
リアが他の放送に与える影響に問題がある。そこでこの
発明は、パイロット・キャリアに頼らずに位相同期を得
ることができるOFDM信号復調装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、OFD
M(直交周波数分割多重)変調方式によって伝送された
OFDM信号を復調するときに、OFDM伝送信号の任
意のサブ・キャリアの位相情報を取り出す選択手段と、
この選択手段で取り出された位相情報から基準位相との
位相ずれを検出する位相差検出手段と、この位相差検出
手段で得られた位相差情報を用いて、上記OFDM信号
の復調系路で利用される局部発振信号を発生している局
部発振手段の周波数及び位相を制御する制御手段とを備
えるものである。
【0010】
【作用】選択手段により、サブ・キャリアそれぞれを変
調している直交変調方式のシンボルの位相情報が取り出
される。これらの直交変調方式のシンボル位相ずれは、
そのシンボルが位相同期していると仮定したときのシン
ボル位置と実際のシンボル位置とを比較することにより
検出可能である。さらに、この検出結果の位相ずれによ
って発振手段を制御し、この発振手段の発振周波数を用
いて全てのサブ・キャリアの位相同期を行う。これによ
り、無変調パイロット・キャリアのような特殊なサブ・
キャリアを用いずにOFDM信号の位相同期を得ること
ができる。このように位相同期手段は、OFDMシンボ
ルで1シンボルに含まれる一部あるいは全てのサブ・キ
ャリアの位相情報を用いてOFDMシンボルの位相同期
を行うため、ある一部のサブ・キャリアが妨害を受けて
も位相同期の性能が低下しにくい。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例である。この復調器
は、OFDM変調されたベースバンド信号を入力とし、
これをOFDM復調した結果を出力する。図1中、二本
線は複素信号の経路を、一本線は実数記号の経路を示
し、これは以下の図に共通とする。
【0012】この発明における要部となる位相同期回路
は、乗算器101、102、A/D変換器103、10
4、ガード期間除去器105、直列並列変換器106、
FFT演算器107、並列直列変換器108、選択器1
20、位相差検出器121、ループフィルタ122、D
/A変換器125、水晶電圧制御発振器115、90°
移相器116等で構成されるループである。
【0013】説明のため、入力するOFDMベースバン
ド信号の各サブ・キャリアはQPSK変調方式によるも
のとし、図2(A)のスペクトルを持つものとする。入
力された信号は2経路にわけられ、それぞれ乗算器10
1と102によって検波周波数で直交検波される。検波
周波数を発生するのは水晶電圧制御発振器(VCXO)
115である。直交検波の結果、周波数離調と位相ずれ
が取り除かれて位相同期したそれぞれの信号は、アナロ
グデジタル(A/D)変換器103と104によってデ
ジタル信号に変換され、複素シンボル信号としてガード
期間除去器105とクロック再生回路117に入力す
る。クロック再生回路117は入力信号からA/D変換
器103と104のサンプリング・クロックをつくり、
A/D変換器103と104に供給する。
【0014】ガード期間除去器105は、入力した複素
OFDM信号の時系列の中にあるガード期間のデータを
除去して出力する。ガード期間の例を図2(B)に示
す。この出力は、直列並列変換器106によって並列な
複素信号に並び変えられ、FFT演算器107に入力す
る。FFT演算器107は入力したOFDMシンボル
を、OFDMシンボル期間で1期間の間にFFT処理し
終えて出力するだけの能力を持って動作する。
【0015】FFT演算器107の出力は、QPSK変
調された並列な複素シンボルのデータであり、並列直列
変換器108によって時系列の複素シンボル列に並び変
えられる。これシンボル列は、OFDMシンボルのサブ
・キャリアが持つ複素スペクトルの時系列である。並列
直列変換器108はさらに、入力する1セットの並列信
号をシリアル信号に変換し終える時間間隔で1になり、
他は0であるような同期信号を出力し、これを選択器1
20に供給している。複素シンボル列は、復調器119
の出力でもある。またAFC回路123は、複素シンボ
ル列を用いて入力信号の周波数離調を検出し、これを補
償する信号を出力し、加算器124に供給している。
【0016】選択器120は、QPSK複素シンボル列
を選択して位相差検出器121に供給する。選択器12
0の動作原理を図3を用いて説明する。前述したよう
に、選択器120に入力するQPSK複素シンボル列
は、OFDMサブ・キャリアの複素スペクトルの時系列
でもあるから、すなわち図3(A)と図3(B)に示し
たスペクトルの並びは、QPSK複素シンボルの並びで
ある。選択器120は、並列直列変換器108から送ら
れてくる同期信号を基準にして複素シンボル列のシンボ
ル数を計数することにより、それぞれの複素シンボルに
相当するOFDMサブ・キャリアの1OFDMシンボル
の中での位置を知る。これにより選択器120は、1O
FDMシンボルの中の決められた位置から図3(A)又
は(B)中に示されたQPSK複素シンボル列を取り出
し、これを位相差検出器121に供給する。
【0017】1OFDMシンボルの中から取り出すQP
SK複素シンボルは1つでなく、図3(A)に示すよう
に多数のQPSKシンボルからなるシンボル列であって
よい。また図3(A)に示すように1か所から取り出さ
なくても、図8(B)に示すようにとびとびの領域から
取り出してもよい。さらに、OFDMサブ・キャリアの
全て、すなわちQPSK複素シンボル列の全てのシンボ
ルを選択するものであってもよい。
【0018】以上の選択器120によって選択されるQ
PSK複素シンボルのOFDMシンボル上の位置と数に
ついては、OFDM伝送で予想される伝送路での妨害を
考えて復調器の設計時または適応的に決定することがで
きる。
【0019】図3(C)は上記選択器120の構成例で
ある。計数回路901には、クロック信号と、並列直列
変換器108からの同期信号が供給されている。この計
数回路901は内部にカウンタを持つ。このカウンタ
は、クロック信号の周期を数え、その回数は同期信号が
1になったときにリセットされる。計数回路901は、
そのカウンタの数が予め決めた値になったときに、タイ
ミング信号911を出力し、レジスタ902に与える。
この信号911は、レジスタ902が数値を読み込むタ
イミングを規定している。レジスタ902の入力部に
は、先の並列直列変換器108から出力された複素シン
ボル列が与えられている。レジスタ902の出力は、レ
ジスタ903に与えられる。このレジスタ903も読み
込みタイミング信号912により、レジスタ902の出
力を読み込む。レジスタ903は、レジスタ902に対
する903以降の動作クロックの差を吸収するためのも
のであり、この吸収が必要無い場合には除外してもよ
い。
【0020】位相差検出器121は、選択器120から
入力したそれぞれのQPSK複素シンボルのシンボル配
置を複素平面上に展開する。そして入力したシンボルの
位相角と、それが位相同期している場合の位相角とを比
べてその差を出力する。
【0021】例えば、図4(A)に示すように、入力し
たQPSKシンボルのI軸を実軸、Q軸を虚軸として複
素平面上に展開した時、シンボル配置が通信路上で受け
たノイズや位相ずれ等の影響によりシンボル位置601
へずれ、角度θだけのずれを生じていたとする。シンボ
ル位置602は、ノイズの影響が無く、かつ位相同期し
たときにQPSKシンボルがとる位置である。
【0022】位相差検出器121は、I軸とQ軸の交点
606を中心として、入力シンボル位置601に最も近
いシンボル位置602とがなす角θ(位相差)を検出す
る。図4(B)は位相差検出器121の構成例である。
この検出器121は、ROMにより構成され、ROM
は、QPSK複素シンボルのI軸データとQ軸データを
入力として、これを図4(B)のシンボル位置602の
なかで最も近いシンボルと比較したときの位相差を出力
とする。位相差出力は、ループフィルタ122に入力さ
れる。
【0023】図4(C)はループフィルタ122の構成
例である。このフィルタは、位相差検出器121の出力
に係数を乗算し、場合によってはこれに積分器を通した
結果を加算するなどして出力する。位相差検出器121
から供給される位相差信号は、乗算器411と412に
入力される。乗算器411では係数αがかけられ、乗算
器412では係数βがかけられる。乗算器412の出力
は、加算器413に入力される。加算器413の出力
は、ラッチ回路414で1クロック分遅延されて加算器
413に入力されるとともに、加算器415に入力され
る。加算器415には乗算器411の出力も供給されて
いる。これにより、加算器415からはフィルタリング
出力が得られ、この出力は、加算器124(図1)に入
力される。図4(C)に示したループフィルタは、内部
にラッチ回路414と加算器413からなる積分器を有
するが、これは必ずしも必要なわけではない。位相同期
回路に要求される性能によっては、ループフィルタは、
図5(A)に示すように、入力出力間に乗算器421を
有し、ここで入力信号に係数を乗算するようなものでも
よい。
【0024】ループフィルタ122の出力は、加算器1
24に入力される。加算器124は、ループフィルタ1
22の出力と、AFC回路123からの出力を加算し、
D/A変換器125に供給する。D/A変換器125
は、入力をアナログ信号に変換し、VCXO115の周
波数及び位相制御端子に供給する。VCXO115は、
D/A変換器125からの入力信号に対応した発振周波
数の位相同期周波数信号を出力する。位相同期周波数信
号は、乗算器102に供給されるとともに、90°移相
器116で移相されて乗算器101に供給される。これ
により、OFDM信号は、周波数離調と位相ずれを除か
れた検波出力となる。
【0025】この発明は上記の実施例に限定されるもの
ではない。図6はこの発明の他の実施例である。図1の
実施例と同一部分には同一符号を付している。入力され
たOFDMベースバンド信号は、2つに分けられ、それ
ぞれ乗算器101、102に入力され、検波周波数信号
によって直交検波される。この検波周波数信号を発生す
るのは、発振器130である。直交検波された信号は、
それぞれA/D変換器103、104によってサンプリ
ングされてデジタル信号に変換され、複素シンボル信号
として複素乗算器131に入力される。複素乗算器13
1は、後述する数値制御発振器(NCO)133が発生
した位相信号をsin変換器134とcos変換器13
5によって複素平面上に展開した位相同期周波数信号を
複素乗算する。これによって、乗算器101と102で
除去しきれなかった周波数離調が取り除かれ、位相同期
がとられる。
【0026】複素乗算器131の出力は、クロック再生
回路117とガード期間除去器105に入力される。ク
ロック再生回路117は、入力信号からA/D変換器1
03と105のサンプリングクロックを作り、これをA
/D変換器103、104に供給している。ガード期間
除去器105、直列並列変換器106、FFT演算器1
07、並列直列変換器108は、先の実施例と同様に動
作して、入力データ列をOFDM復調し、QPSK変調
された複素シンボルの時系列に並べ変える。
【0027】QPSK複素シンボルの時系列データは、
選択器120、AFC回路123に入力され、かつ復調
出力となる。ここで選択器120、AFC回路123は
図1に示した実施例と同様の動作を行う。さらに位相差
検出器121とループフィルタ122、加算器124に
ついても同様である。
【0028】加算器124の出力は、NCO133に入
力される。このNCO133は、例えば図5(B)の如
く構成される。加算器124からの信号は、乗算器44
1に入力され、ここで係数kがかけられる。乗算器44
1の出力は、加算器442に入力される。加算器442
の出力は、ラッチ回路443に入力されて1クロック遅
れて出力される。ラッチ回路443の出力は、NCO1
33の出力となると同時に加算器442に帰還されてい
る。NCO133は、上記のように動作して、その出力
をsin変換器134、cos変換器135に供給す
る。sin変換器134、cos変換器135は、NC
O133の出力位相を複素平面上の位相角に展開して、
位相同期周波数信号を得て、これを複素乗算器131に
供給する。複素乗算器131では、位相同期周波数信号
と、A/D変換器103、104からの検波信号とを乗
算して、周波数離調と位相ずれを除去して位相同期をと
る。
【0029】図7はさらにこの発明の他の実施例であ
る。先の実施例と同一部分には同一符号を付している。
この実施例は、位相同期ループとAFCループを分離し
た例であり、ループフィルタ122の出力は、直接NC
O133に入力される。またAFC回路123の出力
は、D/A変換器125でアナログ信号に変換され、電
圧制御発振器115の制御端子に供給されるようになっ
ている。
【0030】受信条件や受信機の性能によっては、乗算
器101、102により検波された信号の周波数離調は
極めて小さくなることもある。ここで、さらに位相同期
回路が十分な性能を持っている場合に、図6のAFC回
路123によるAFC動作を行わせなくてもよい場合が
ある。よって、位相同期ループとAFCループとを分離
した形で形成し、両ループの切り換えを行うようにして
もよい。
【0031】図5(C)は、上記した実施例の選択器1
20の他の例である。この例では、並列直列変換器45
1に対して、FFT演算器107から出力されるQPS
K複素シンボルのいくつかが分岐されて入力される。並
列直列変換器451は、複素シンボル信号を時系列に並
べ変えて位相差検出器452に供給する。復調器設計時
にFFT演算器107から並列直列変換器451に入力
する信号は予め指定されている。これによりOFDMサ
ブ・キャリアのうち希望のサブ・キャリアのデータだけ
を位相差検出器452に入力することができる。この位
相差検出器452は、ROM等で構成されており、入力
シンボルが所定のシンボル位置からどの程度ずれている
かを示す位相差信号を出力する。この位相差信号は先に
説明したようにループフィルタに入力される。
【0032】上記の説明では、OFDMべースバンド信
号の各サブ・キャリアはQPSK変調されていると説明
したが、この変調方式はQAM等の他の変調方式でもよ
い。このようなサブ・キャリアの変調方式の違いは、こ
の発明に対して何等本質的な違いをもたらすものではな
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
パイロット・キャリアに頼らずに、一部のサブ・キャリ
ア、あるいは全部のサブ・キャリアをの位相情報を用い
て位相同期を得ることができる。よって、ある一部のサ
ブ・キャリアが妨害をうけていても位相同期を残りのサ
ブ・キャリアにより位相同期を取ることができるため
に、妨害に対して極めて強く安定した位相同期を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図。
【図2】OFDM変調波のスペクトルとガード期間の説
明図。
【図3】図1の装置の動作を説明するために示したOF
DM変調波のスペクトルと図1の選択器の構成例を示す
図。
【図4】図1の装置の動作を説明するために示した複素
シンボルの位置と、図1の位相差検出器及びループフィ
ルタの構成例を示す図。
【図5】図1のループフィルタの他の例とNCOの構成
例と選択器の他の例を示す図。
【図6】この発明の他の実施例を示す図。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示す図。
【図8】OFDM変調波のパワースペクトルを示す図。
【図9】位相同期のために用いられたOFDM変調波の
パワースペクトルを示す図。
【図10】従来のOFDM信号変調装置を示す図。
【図11】従来のOFDM信号復調装置を示す図。
【符号の説明】
101、102…乗算器、103、104…A/D変換
器、105…ガード期間除去器、106…直列並列変換
器、107…FFT演算器、108…並列直列変換器、
115…VCXO、120…選択器、121…位相差検
出器、122…ループフィルタ、123…AFC回路、
124…加算器、125…D/A変換器、130…局部
発振器、131…複素乗算器、133…数値制御発振器
(NCO)、134…sin変換器、135…cos変
換器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OFDM(直交周波数分割多重)変調方式
    によって伝送されたOFDM信号を復調するときに、O
    FDM伝送信号の任意のサブ・キャリアの位相情報を取
    り出す選択手段と、 この選択手段で取り出された位相情報から基準位相との
    位相ずれを検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段で得られた位相差情報を用いて、上
    記OFDM信号の復調系路で利用される局部発振信号を
    発生している局部発振手段の周波数及び位相を制御する
    制御手段とを具備したことを特徴とするOFDM信号復
    調装置。
  2. 【請求項2】前記OFDM信号の復調系路は、入力OF
    DM信号がそれぞれ一方の入力端に供給される第1、第
    2の乗算器と、前記第1の乗算器の他方の入力端に90
    °移相器を介して発振出力を与え、第2の乗算器には直
    接前記発振出力を与える電圧制御発振器を有し、この発
    振器が前記局部発振手段を構成していることを特徴とす
    る請求項1記載のOFDM信号復調装置。
  3. 【請求項3】前記OFDM信号の復調系路は、入力OF
    DM信号がそれぞれ一方の入力端に供給される第1、第
    2の乗算器と、前記第1の乗算器の他方の入力端に90
    °移相器を介して発振出力を与え、第2の乗算器には直
    接前記発振出力を与える第1の発振器と、前記第1、第
    2の乗算器の出力をそれぞれデジタル化する第1、第2
    のアナログデジタル変換器と、前記第1、第2のアナロ
    グデジタル変換器の出力が供給される複素乗算器と、こ
    の複素乗算器に検波周波数信号を与えるために数値制御
    発振器の出力をサイン特性に変換して与えるサイン変換
    器、及びコサイン特性に変換して与えるコサイン変換器
    を有し、前記数値制御発振器が前記局部発振手段を構成
    していることを特徴とする請求項1記載のOFDM信号
    復調装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0788265A2 (en) 1996-01-31 1997-08-06 Victor Company Of Japan, Limited Synchronisation in multicarrier systems
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