JPH11355242A - マルチキャリア変調装置及び復調装置 - Google Patents

マルチキャリア変調装置及び復調装置

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JPH11355242A
JPH11355242A JP10164013A JP16401398A JPH11355242A JP H11355242 A JPH11355242 A JP H11355242A JP 10164013 A JP10164013 A JP 10164013A JP 16401398 A JP16401398 A JP 16401398A JP H11355242 A JPH11355242 A JP H11355242A
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JP
Japan
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frequency
carrier
signal
pilot
sub
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Application number
JP10164013A
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English (en)
Inventor
Takaaki Saeki
隆昭 佐伯
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス環境下では、パイロットキャリア
がその影響を受けてしまい、頻繁にパイロットキャリア
の復調レベルが変動し、最悪の場合、レベルが0になっ
てしまい正確なキャリア再生が極めて困難になる。 【解決手段】 マルチキャリア信号であるデータ変調波
Iと共に、データ変調波の基準キャリア周波数に位相同
期し、データ変調波の周波数帯域とは異なる周波数領域
のメインパイロットキャリアIIと、メインパイロットキ
ャリアIIの2倍の周波数のサブパイロットキャリアIII
とを多重して送信し、受信する。サブパイロットキャリ
アは基準キャリア周波数と位相同期している。マルチパ
ス環境下でメインパイロットキャリアの直接波とマルチ
パス波とが逆相関係となっても、サブパイロットキャリ
アの直接波とマルチパス波は互いに強め合う位相関係に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチキャリア変調
装置及び復調装置に係り、特に伝送周波数帯域内に複数
の直交するキャリア信号を発生させて伝送周波数帯域を
分割し、それぞれのキャリア信号を変調し、それらを周
波数分割多重したマルチキャリア信号を出力し、またマ
ルチキャリア信号を復調するマルチキャリア変調装置及
び復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、1つの基準キャリアに位相や振
幅情報を乗せ、これを必要とするデータ速度で変化させ
ることより入力ディジタル信号を変調していた。一方、
最近では直交周波数を使用した、マルチキャリア伝送方
式と呼ばれる変調方式が多数提案されている。このマル
チキャリア伝送方式は、伝送周波数帯域内に複数の直交
するキャリア信号を発生させて伝送周波数帯域を分割
し、それぞれのキャリア信号を位相変調(PSK)又は
直交振幅変調(QAM)し、変調したキャリア信号を多
重して得たマルチキャリア信号を送受信する伝送方式で
ある。
【0003】マルチキャリア伝送方式の変調方式とし
て、OFDM(直交周波数分割多重)方式が知られてい
る。このOFDM方式をマルチキャリア無線伝送方式の
代表例として、その概要について説明する。OFDM方
式は、互いに直交する多数(数百から数千)のキャリア
をディジタル直交変調し、周波数分割多重して送信する
変調方式である。
【0004】このようなマルチキャリア無線伝送方式
は、多数のキャリアが並列伝送されるため、シンボル当
たりの速度が遅くなる。このことは、マルチパス環境下
での伝送路で、シンボル時間長に対する相対的なマルチ
パス妨害波の遅延時間を小さくすることが可能なことを
意味し、さらにガードバンドの付加により、マルチパス
妨害の影響を受けにくい優れた伝送方式である。
【0005】従来のOFDM信号送信装置について、図
6と共に説明する。まず、入力端子1を介して例えばM
PEG方式で圧縮符号化されたディジタル情報データの
ストリームが直並列変換器(S−P変換器)2に直列に
供給され、ここで直並列変換された後、誤り訂正回路
(ECC回路)3に並列に供給されて必要に応じて誤り
訂正符号が付加される。ECC回路3の出力信号は、I
FFT回路4に供給され、ここで逆高速フーリエ変換
(IFFT)演算して同相信号(I信号)及び直交信号
(Q信号)に変換される。
【0006】一方、マスタクロック回路5により発生さ
れたマスタクロックは、分周回路6に供給されて分周さ
れ、所定周波数のクロックがS−P変換回路2、ECC
回路3、IFFT回路4に供給される。IFFT回路4
よりシンボル単位で取り出されたI信号とQ信号は、ガ
ードインターバル回路7に供給され、それぞれマルチパ
ス歪みを軽減させるためのガードインターバル期間がシ
ンボル毎に付加された後、D/A変換器・LPF(低域
フィルタ)8に供給され、ここで分周回路6からのクロ
ックをサンプリングクロックとしてアナログ信号に変換
された後、LPFにより必要な周波数帯域の成分のI信
号とQ信号とが通過されて直交変調器9へそれぞれ供給
される。
【0007】直交変調器9は基準キャリア周波数発生回
路10よりの基準キャリア周波数を第1の搬送波とし、
かつ、この基準キャリア周波数の位相を90°シフタ1
1により90°シフトした信号を第2の搬送波として、
それぞれD/A変換器・LPF8より入力されたディジ
タルデータのI信号とQ信号で、例えば直交振幅変調
(QAM)して多数の情報搬送波(キャリア)からなる
OFDM信号を生成する。直交変調器9より出力された
OFDM信号は周波数変換器12により所定の送信周波
数帯のRF信号に周波数変換された後、送信部13で電
力増幅等の送信処理を受けて図示しないアンテナより放
射される。
【0008】次に、OFDM信号受信装置について説明
する。空間伝送路を介して入力されたRF信号帯のOF
DM信号は、受信部14により受信アンテナを介して受
信された後高周波増幅され、更に周波数変換器15によ
り中間周波数に周波数変換され、キャリア周波数増幅回
路16により増幅された後、キャリア検出器17及び直
交復調器20に供給される。キャリア抽出器17は、入
力OFDM信号の中心搬送波(基準キャリア)を位相誤
差少なくできるだけ正確に抽出する回路で、PLL回路
を用いて中心搬送波の抽出を行う。
【0009】抽出された中心搬送波は、基準キャリア周
波数発性回路18に供給され、ここで中心搬送波に位相
同期した所定周波数の基準キャリア周波数を発生させ
る。この基準キャリア周波数は第1の復調用搬送波とし
て直交復調器20に直接に供給される一方、90°シフ
ト回路19により位相が90°シフトされてから第2の
復調用搬送波として直交復調器20に供給される。これ
により、直交復調器20からは送信装置の直交変調器9
に入力されたアナログ信号と同等のアナログ信号(周波
数分割多重信号)が復調されて取り出され、同期信号発
生回路22に供給される一方、低域フィルタ(LPF)
・A/D変換器21によりOFDM信号情報として伝送
された必要な周波数帯域の信号が通過されてA/D変換
器によりディジタル信号に変換される。
【0010】同期信号発生回路22は、復調アナログ信
号が入力され、ガードインターバル期間を含む各シンボ
ル期間で連続信号として伝送されるパイロット信号に位
相同期するPLL回路によりサンプル同期信号を発生す
るサンプル同期信号発生回路部と、サンプル同期信号発
生回路部の一部より取り出した信号によりパイロット信
号の位相状態を調べ、シンボル期間を検出してシンボル
同期信号を発生するシンボル同期信号発生回路部と、こ
れらサンプル同期信号及びシンボル同期信号よりガード
インターバル期間除去のための区間信号などのシステム
クロックを発生するシステムクロック発生回路部とより
なる。
【0011】LPF・A/D変換器21より取り出され
たディジタル信号は、ガード期間処理回路23に供給さ
れ、ここで同期信号発生回路22よりのシステムクロッ
クに基づいて、マルチパス歪の影響が少ない方のシンボ
ル期間信号を得てFFT,QAM復号回路24に供給さ
れる。
【0012】FFT,QAM復号回路24のFFT(高
速フーリエ変換)回路部は、同期信号発生回路22より
のシステムクロックにより複素フーリエ演算を行い、ガ
ード期間処理回路23の出力信号の各周波数毎の実数
部、虚数部の各信号レベルを算出する。これにより得ら
れた各周波数毎の実数部、虚数部の各信号レベルは、Q
AM復号回路部によりディジタル情報に復号される。こ
の復号ディジタル情報信号は、ECC回路25により誤
り訂正された後、インタフェース回路26により並直列
変換などの出力処理が行われて出力端子27へ出力され
る。
【0013】通常、送信されてきたこのようなOFDM
信号を復調するには、送信装置のキャリア信号の周波数
と位相に同期した基準キャリア信号を受信側で再生する
必要がある。しかし、一般的なOFDM変調方式を含む
マルチキャリア無線伝送方式の周波数スペクトルは、狭
い等間隔の周波数で配置され、時間軸で見た場合、ほと
んど白色雑音の波形に等しく、復調側で有効な周波数・
位相情報を得ることが難しく、基準キャリアの再生を困
難にしている。
【0014】そのため、従来は、帯域外のパイロットキ
ャリアを用いてその位相変動から基準キャリアの再生を
行う方式(特表平5−504037号)や受信データの
位相回転からキャリアの周波数ずれを検出して制御する
方式(特開平7−95175号公報)が提案されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の受信データから
基準キャリアを再生する方式は、特別なリファレンス信
号を必要としないため、データレートの低下も発生しな
いが、FFTを用いてデータ復調を行うマルチキャリア
復調装置では、FFTの窓位相(シンボルクロック)が
確立していないと正しい受信データが得られない。一般
的に、FFTのシンボルクロックの確立は、キャリア再
生後に行うことができ、キャリア再生が確立されてなけ
ればならないが、キャリア再生を確立するには、FFT
シンボルクロックを確立しなければならないという矛盾
を生じてしまう。これは、様々な環境下での同期確定を
すばやく行うことが困難であることを示している。
【0016】上記に対し、帯域外のパイロットキャリア
を用いる方式は、FFTのシンボルクロックの確立とは
無関係に連続してキャリア再生を行うことができる。し
かし、移動受信を考慮したマルチパス環境下では、逆相
成分で波を互いに打ち消しあう状態が周期的に現れる、
いわゆるフェージングが発生する。この環境下ではパイ
ロットキャリアがその影響を受けてしまい、頻繁にパイ
ロットキャリアの復調レベルが変動し、最悪の場合、レ
ベルが0になってしまい正確なキャリア再生が極めて困
難になる。
【0017】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
情報キャリアを復号するために必要な、基準キャリア再
生の性能を改善し得るマルチキャリア変調装置及び復調
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のマルチキャリア変調装置は、伝送周波数帯
域内に複数の直交するキャリア信号を発生させて伝送周
波数帯域を分割し、それぞれのキャリア信号を基準キャ
リア周波数信号を用いて所定の変調方式で変調し、変調
したキャリア信号を多重して得たマルチキャリア信号を
送信するマルチキャリア変調装置において、マルチキャ
リア信号の周波数帯域とは異なる周波数で、かつ、基準
キャリア周波数信号と位相同期したメインパイロットキ
ャリアを生成すると共に、マルチキャリア信号の周波数
帯域とは異なる周波数で、基準キャリア周波数信号と位
相同期し、かつ、メインパイロットキャリアと偶数倍の
周波数関係にある1又は2以上のサブパイロットキャリ
アを生成するキャリア生成手段と、キャリア生成手段に
より生成されたメインパイロットキャリア及びサブパイ
ロットキャリアを、マルチキャリア信号に周波数分割多
重して送信する多重送信手段とを有する構成としたもの
である。
【0019】また、本発明のマルチキャリア復調装置
は、上記の目的を達成するため、上記の本発明のマルチ
キャリア変調装置から送信された信号を受信し、その受
信信号からマルチキャリア信号を基準キャリア周波数信
号と同一周波数の復調搬送波を用いて復調するマルチキ
ャリア復調装置であって、受信信号からメインパイロッ
トキャリアとサブパイロットキャリアをそれぞれ周波数
選択する周波数選択手段と、周波数選択手段により周波
数選択したメインパイロットキャリアとサブパイロット
キャリアとを加算すると共に、その加算信号のレベルが
最大となるようにメインパイロットキャリアとサブパイ
ロットキャリアとの相対時間差を可変制御する加算信号
生成手段と、加算信号生成手段により生成された加算信
号に基づき、復調搬送波の発生回路を可変制御して、再
生した基準キャリア周波数信号に同期した復調搬送波を
発生させる制御手段とを有する構成としたものである。
【0020】本発明では、情報信号を伝送するマルチキ
ャリア信号の周波数帯域とは異なる周波数領域に存在
し、基準キャリア周波数信号に位相同期したメインパイ
ロットキャリアとその偶数倍の周波数関係にあるサブパ
イロットキャリアとを、マルチキャリア信号に周波数分
割多重して送信するようにしたため、受信したメインパ
イロットキャリアの直接波とマルチパス波がフェージン
グによりほぼ逆相状態となり、受信レベルが低下した状
態では、受信したサブパイロットキャリアは直接波とマ
ルチパス波が互いに強め合う関係となるので、最大レベ
ルとなるようにした両パイロットキャリアの加算信号に
基づき、上記の基準キャリア周波数と同一周波数の復調
搬送波を安定に得ることができる。
【0021】なお、上記のマルチキャリア復調装置は、
加算信号生成手段に代えて、周波数選択手段により周波
数選択したサブパイロットキャリアを分周して、周波数
選択手段により周波数選択したメインパイロットキャリ
アと同一周波数とする分周回路と、周波数選択手段によ
り周波数選択したメインパイロットキャリアと分周回路
の出力信号とを加算して加算信号を出力する加算器と、
加算器の出力加算信号のレベルが最大となるように分周
回路の分周タイミングを制御するレベルコンパレータと
を設けた構成としてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるマルチキャ
リア変調装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図
中、図6と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。この実施の形態では、一例として、メイン
パイロットキャリアに対して2倍の周波数のサブパイロ
ットキャリアを用いる、周波数同期基準キャリア信号発
生部30を設けた点に特徴がある。
【0023】図1において、基準キャリア周波数発生回
路10により発生出力された基準キャリア周波数は、乗
算器31に直接供給される一方、90°位相シフト回路
11を通して乗算器32に供給されてD/A変換器・L
PF8よりのI信号、Q信号とそれぞれ乗算された後、
加算器33で加算されてマルチキャリア信号(OFDM
信号)とされる。
【0024】また、基準キャリア周波数発生回路10に
より発生出力された基準キャリア周波数は、第1の位相
同期ループ(PLL)回路35に供給されて、基準キャ
リア周波数に位相同期した、任意の周波数のメインパイ
ロットキャリア信号として生成されると共に、第2のP
LL回路36に供給されて上記のPLL回路35より出
力されるメインパイロットキャリア信号の2倍の周波数
で、かつ、基準キャリア周波数に位相同期したサブパイ
ロットキャリア信号として生成される。ここで、上記の
メインパイロットキャリア信号とサブパイロットキャリ
ア信号は、いずれも加算器33から取り出されるマルチ
キャリア信号の周波数帯域には含まれない周波数に設定
されている。
【0025】発生されたメインとサブの計2本のパイロ
ットキャリア信号は、加算器37に供給され、ここで帯
域フィルタ(BPF)34により不要周波数成分が除去
された加算器33よりのOFDM信号と周波数分割多重
された後、周波数変換回路12により所定の送信周波数
帯に周波数変換された後、送信部13により送信アンテ
ナを介してマルチキャリア信号として空中へ送信され
る。
【0026】図2は送信されるマルチキャリア信号の周
波数スペクトラムの一例を示す。同図において、周波数
帯域IはBPF34より取り出された後、送信周波数帯
に変換されたデータ変調波(OFDM信号)を示してお
り、この周波数帯域Iよりも低域にIIで示すようにメイ
ンパイロットキャリア信号が多重され、かつ、高域にII
Iで示すように、サブパイロットキャリア信号が多重さ
れる。
【0027】次に、本発明のマルチキャリア復調装置に
ついて説明する。図3は本発明になるマルチキャリア復
調装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図
6と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図3において、周波数同期基準キャリア信号復調
部40は、従来の図6のキャリア検出器17に代えて用
いられるもので、前記メインパイロットキャリア信号周
波数を濾波する第1の帯域フィルタ(BPF)41と、
前記サブパイロットキャリア信号周波数を濾波する第2
の帯域フィルタ(BPF)42と、1/2分周回路4
3、可変遅延回路44、加算器45、位相比較器46及
び低域フィルタ(LPF)47からなる。
【0028】次に、この実施の形態の動作について説明
する。周波数変換回路15より取り出された信号は、キ
ャリア周波数増幅回路16に供給される一方、BPF4
1及び42にそれぞれ入力されて、メインパイロットキ
ャリア信号とサブパイロットキャリア信号がそれぞれ濾
波される。サブパイロットキャリア信号は更に1/2分
周回路43により1/2分周されることにより、メイン
パイロットキャリア信号と同一周波数にされた後、可変
遅延回路44によりBPF41の出力メインパイロット
キャリア信号と位相合わせされる。
【0029】BPF41の出力メインパイロットキャリ
ア信号と可変遅延回路44の出力信号とは加算器45で
加算され、その加算信号出力が最大となるように、可変
遅延回路44の遅延時間が制御される。また、加算器4
5の出力加算信号は位相比較器46に入力され、ここで
基準キャリア周波数発生回路18を構成している電圧制
御発振器(VCO)の出力基準キャリア周波数信号と位
相比較され、その位相誤差に応じたレベルの位相誤差信
号とされた後、LPF47によりノイズと急峻なレベル
変動が除去されて、基準キャリア周波数発生回路18を
構成しているVCOに制御電圧として入力される。この
ようにして、上記のVCOの出力は、送信部13のキャ
リア周波数と位相に同期した基準キャリア信号が再生さ
れる。
【0030】この基準キャリア周波数発生回路18を構
成している電圧制御発振器(VCO)の出力基準キャリ
ア周波数信号は、直接乗算器51に供給されてキャリア
周波数増幅回路16よりの受信信号と乗算される一方、
90°シフト回路19により位相を90°(=π/2r
ad.)シフトされた後、乗算器52に供給されてキャ
リア周波数増幅回路16よりの受信信号と乗算される。
乗算器51と52は直交復調器20を構成しており、Q
信号とI信号の復調信号が取り出される。
【0031】このように、この実施の形態では、受信信
号から周波数同期基準キャリア信号復調部40によりメ
インパイロットキャリア信号とサブパイロットキャリア
信号をそれぞれ濾波した後、両信号の周波数を一致させ
て両信号の加算信号レベルが最大になるようにし、その
加算信号を基準キャリア周波数発生回路18を構成して
いるVCOの出力基準キャリア周波数信号と位相比較
し、その位相誤差信号で上記のVCOの出力基準キャリ
ア周波数信号を可変制御している。
【0032】これにより、仮に、フェージングなどによ
り図4(A)に示すように、メインパイロットキャリア
の直接波IVがマルチパス(遅延)波Vと逆相又はそれに
近い状態となり、D/U比が1に近いときに受信レベル
が弱め合い、小さくなっても、図4(B)に示すよう
に、サブパイロットキャリアの直接波VIはマルチパス波
VIIと同相状態又はそれに近い状態となり、互いに強め
合うので、上記の加算信号レベルが最大になるように制
御することで、マルチパス環境下でも安定したキャリア
受信ができ、更に、その加算信号と基準キャリア周波数
信号の位相誤差信号で上記のVCOの出力基準キャリア
周波数信号を可変制御することにより、送信側の基準キ
ャリア周波数に高精度で位相同期した基準キャリア周波
数を再生することができる。
【0033】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、その他種々の変形例が考えられるも
のであり、例えば、周波数同期基準キャリア信号復調部
40は図5に示すブロック図の構成とすることもでき
る。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図5に示す回路は、1/2分周回
路48の分周タイミングを制御することにより、可変遅
延回路44を不要とした構成である。
【0034】ただし、この場合、1/2分周回路48の
分周タイミングは、2つ存在するため、加算器45出力
信号レベルが大きい分周タイミングを採用するように、
レベルコンパレータ49が動作し、1/2分周回路48
にセット信号を与え、分周タイミングを切り替える。
【0035】なお、サブパイロットキャリアは、メイン
パイロットキャリア周波数の偶数倍の周波数であれば、
何本設定されてもよく、その場合は、1/n分周回路
(nは偶数)を必要数用いて、前記と同様の信号処理を
施せばよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報信号を伝送するマルチキャリア信号の周波数帯域と
は異なる周波数領域に存在し、基準キャリア周波数信号
に位相同期したメインパイロットキャリアとその偶数倍
の周波数関係にあるサブパイロットキャリアとを、マル
チキャリア信号に周波数分割多重して送信し、受信した
メインパイロットキャリアの直接波とマルチパス波がフ
ェージングによりほぼ逆相状態となり、受信レベルが低
下した状態では、受信したサブパイロットキャリアは直
接波とマルチパス波が互いに強め合う関係となり、最大
レベルとなるようにした両パイロットキャリアの加算信
号に基づき、上記の基準キャリア周波数と同一周波数の
復調搬送波を安定に得るようにしたため、マルチパス環
境下においても正確に基準キャリア周波数を再生でき、
再生した基準キャリア周波数と同一周波数の復調搬送波
を用いてマルチパス環境下においても、正確にマルチキ
ャリア信号を復調でき、従来に比べて復調の信頼性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチキャリア変調装置の一実施の形
態のブロック図である。
【図2】図1の送信信号の周波数スペクトラムの一例を
示す図である。
【図3】本発明のマルチキャリア復調装置の一実施の形
態のブロック図である。
【図4】マルチパス環境下で本発明による2本のパイロ
ットキャリアを用いたときの説明図である。
【図5】本発明のマルチキャリア復調装置の他の実施の
形態の要部のブロック図である。
【図6】従来のマルチキャリア変復調装置の一例のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 情報データ入力端子 4 逆高速フーリエ変換(IFFT)回路 5 マスタクロック回路 6 分周回路 7 ガードインターバル回路 9 直交変調器 10 基準キャリア周波数発生回路 11、19 90°シフト回路 12 周波数変換回路(多重送信手段) 13 送信部(多重送信手段) 14 受信部 、15 周波数変換回路 16 キャリア周波数増幅回路 18 基準キャリア周波数発生回路 20 直交復調器 23 ガード期間処理回路 24 FFT,QAM復号回路 30 周波数同期基準キャリア信号発生部 31、32、51、52 乗算器 33 加算器 34 帯域フィルタ(BPF) 35、36 位相同期ループ(PLL)回路(キャリア
生成手段) 37 加算器(多重送信手段) 40 周波数同期基準キャリア信号復調部 41 メインパイロットキャリア選択用帯域フィルタ
(BPF)(周波数選択手段) 42 サブパイロットキャリア選択用帯域フィルタ(B
PF)(周波数選択手段) 43、48 1/2分周回路 44 可変遅延回路(加算信号生成手段) 45 加算器(加算信号生成手段) 46 位相比較器(制御手段) 47 低域フィルタ(LPF)(制御手段) 49 レベルコンパレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送周波数帯域内に複数の直交するキャ
    リア信号を発生させて伝送周波数帯域を分割し、それぞ
    れのキャリア信号を基準キャリア周波数信号を用いて所
    定の変調方式で変調し、変調したキャリア信号を多重し
    て得たマルチキャリア信号を送信するマルチキャリア変
    調装置において、 前記マルチキャリア信号の周波数帯域とは異なる周波数
    で、かつ、前記基準キャリア周波数信号と位相同期した
    メインパイロットキャリアを生成すると共に、前記マル
    チキャリア信号の周波数帯域とは異なる周波数で、前記
    基準キャリア周波数信号と位相同期し、かつ、前記メイ
    ンパイロットキャリアと偶数倍の周波数関係にある1又
    は2以上のサブパイロットキャリアを生成するキャリア
    生成手段と、 前記キャリア生成手段により生成された前記メインパイ
    ロットキャリア及びサブパイロットキャリアを、前記マ
    ルチキャリア信号に周波数分割多重して送信する多重送
    信手段とを有することを特徴とするマルチキャリア変調
    装置。
  2. 【請求項2】 伝送周波数帯域内に複数の直交するキャ
    リア信号を発生させて伝送周波数帯域を分割し、それぞ
    れのキャリア信号を基準キャリア周波数信号を用いて所
    定の変調方式で変調し、変調したキャリア信号を多重し
    て得たマルチキャリア信号に、このマルチキャリア信号
    の周波数帯域とは異なる周波数で、かつ、前記基準キャ
    リア周波数信号と位相同期したメインパイロットキャリ
    アと、前記マルチキャリア信号の周波数帯域とは異なる
    周波数で、前記基準キャリア周波数信号と位相同期し、
    かつ、前記メインパイロットキャリアと偶数倍の周波数
    関係にある1又は2以上のサブパイロットキャリアとが
    周波数分割多重された信号を受信し、その受信信号から
    前記マルチキャリア信号を前記基準キャリア周波数信号
    と同一周波数の復調搬送波を用いて復調するマルチキャ
    リア復調装置であって、 受信信号から前記メインパイロットキャリアとサブパイ
    ロットキャリアをそれぞれ周波数選択する周波数選択手
    段と、 前記周波数選択手段により周波数選択した前記メインパ
    イロットキャリアとサブパイロットキャリアとを加算す
    ると共に、その加算信号のレベルが最大となるように前
    記メインパイロットキャリアとサブパイロットキャリア
    との相対時間差を可変制御する加算信号生成手段と、 前記加算信号生成手段により生成された加算信号に基づ
    き、前記復調搬送波の発生回路を可変制御して、再生し
    た前記基準キャリア周波数信号に同期した復調搬送波を
    発生させる制御手段とを有することを特徴とするマルチ
    キャリア復調装置。
  3. 【請求項3】 前記加算信号生成手段に代えて、前記周
    波数選択手段により周波数選択した前記サブパイロット
    キャリアを分周して、前記周波数選択手段により周波数
    選択した前記メインパイロットキャリアと同一周波数と
    する分周回路と、前記周波数選択手段により周波数選択
    した前記メインパイロットキャリアと前記分周回路の出
    力信号とを加算して前記加算信号を出力する加算器と、
    前記加算器の出力加算信号のレベルが最大となるように
    前記分周回路の分周タイミングを制御するレベルコンパ
    レータとを設けたことを特徴とする請求項2記載のマル
    チキャリア復調装置。
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