JPH09270765A - Ofdm変復調装置及びofdm変調方法 - Google Patents

Ofdm変復調装置及びofdm変調方法

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JPH09270765A
JPH09270765A JP8160801A JP16080196A JPH09270765A JP H09270765 A JPH09270765 A JP H09270765A JP 8160801 A JP8160801 A JP 8160801A JP 16080196 A JP16080196 A JP 16080196A JP H09270765 A JPH09270765 A JP H09270765A
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Japan
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ofdm
modulation
signal
level
carrier
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JP8160801A
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Takaaki Saeki
隆昭 佐伯
Kenji Sugiyama
賢二 杉山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • H04L27/261Details of reference signals
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    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM変調方式で送信するOFDM信号変
復調装置に関し、特に復調器における基準キャリア再生
の性能とAGC特性の改善を目的とする。 【解決手段】 同期用サブキャリア信号20を含むデー
タ信号をOFDM(直交周波数分割多重)変調方式によ
って変調信号を生成するOFDM変調装置において、前
記同期用サブキャリア信号20の変調レベルを他のデー
タ用サブキャリアの最大変調レベルより高めて変調信号
を生成する手段5,6,21A,21Bを備えて構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】OFDM変調方式で送信する
OFDM信号変復調装置に関し、特に復調器における基
準キャリア再生の性能改善とAGC特性改善を目的とす
る。
【0002】
【従来の技術】OFDMは、1チャンネル帯域内に多数
(256〜1024程度)のサブキャリアを立て映像信
号や音声信号を効率よく伝送することが可能なディジタ
ル変復調方式である。その周波数スペクトルは図5に示
すようになる。各サブキャリアは、QAM(直交振幅変
調)され、各々のスペクトルのピーク値は、他のサブキ
ャリアのスペクトルの零点と一致(直交)する。
【0003】まず、OFDMを用いた送受信装置につい
て簡単に図と共に以下に説明する。図11はOFDMを
用いた送受信装置の従来の一般的なブロック構成図を示
すたものである。図11において、入力データ列は入力
回路41により、並列変換され、夫々の低速シンボル列
が夫々のサブキャリアに乗せられる情報となる。その
後、伝送時系列に変換するためにIFFT(逆フーリエ
変換)回路42でIFFTされ、マルチパス対策のため
のガードインターバルをガードインターバル付加器43
で付加され、次にD/A変換、LPF44を介して、ベ
ースバンド時系列となる。その後、直交変調器45で直
交変調され、周波数変換器47で周波数変換され、送信
部48を介して伝送路に送信される。
【0004】受信系では、送信系の逆のプロセスを経て
信号が再生される。図11において、受信部49で受信
し、周波数変換器50で周波数変換され、中間周波数増
幅器51を介して直交復調器53で復調され、A/D変
換器55で変換され、ガードインターバル処理器56で
処理され、FFT(フーリエ変換)QAM復号器57で
復号され、出力回路58を介して復号出力される。
【0005】ここで、一般的なOFDMサブキャリアの
周波数スペクトルは狭い等間隔の周波数で配置され、こ
のようなOFDM波形は時間軸でみた場合、ほとんど白
色雑音の波形となり、復調側で、有効な周波数・位相情
報を得ることが難しく、復調するのに必要な基準キャリ
アの再生を困難にしていた。
【0006】また、多値QAM変調されたOFDM変調
信号には、その復調信号の振幅に情報が乗っているた
め、復調レベルの安定化が望まれる。特に電波受信状況
の変化によるシンボル期間内の振幅変動は可能な限り小
さくしなければならない。これを実現するために高安定
なAGC回路が必要で、それには、OFDM変調信号波
振幅の基準となる信号が必要とされる。
【0007】このため、従来のOFDM変復調器では、
送信機側で、OFDM信号キャリアとは別に図4に示す
ような無変調のサブキャリア(あるいはパイロットキャ
リア)19を挿入し、このパイロットキャリア19の周
波数、位相を検出し、OFDMサブキャリア全体の周波
数、位相同期を行ない、直交復調を行なう方法が提案さ
れている(1992年度NHK技術研究所公開研究予稿
集pp.28−36)。
【0008】あるいは、サブキャリアに全く頼らずに位
相同期を得る方法が提案されている(特開平7−951
74号公報)。これは、受信FFTの演算結果を利用
し、本来あるべきデータ位置と受信データとの位相差を
検出し、このデータを基に、受信側の直交復調器のキャ
リア周波数・位相を電圧制御発振器(VCO)でコント
ロールし、システム全体の位相同期を行なうものであ
る。この方式によると、送信側の変調器では、パイロッ
ト信号等の特別な基準キャリアの挿入は必要ない。
【0009】しかし、OFDMスペクトル外のサブキャ
リアを周波数・位相同期に用いると、他のサブキャリア
の干渉を受けにくい利点はあるが、OFDMの大きな特
徴である周波数利用効率の低下を招いてしまう。同時に
他の隣接スペクトルの影響を受けたり、与えたりする弊
害が生じる。
【0010】また、サブキャリアを全く用いずに、FF
Tの演算結果から位相同期ループを構成する手法は、位
相同期を行なう前に必要となる周波数同期が困難になる
可能性がある。また、位相同期に必要なデータがFFT
の演算サイクル毎にしか得られない欠点もある。
【0011】また、受信OFDM信号のC/Nに位相同
期特性が直接左右されたり、マルチパスによるキャリア
毎の複雑な位相ズレの発生等、受信部のハードの負担が
増える。そのため、FFTの演算結果を用いて位相同期
を行なうループとは別のループで連続的に位相同期の行
なえる方式の方が小型で安価なOFDMシステムにはよ
り適している。
【0012】また、多値QAM変調を行なうOFDM装
置では、復調レベルの安定化が必須であるが、この動作
を行なうAGC回路については、他の変調方式で公知の
技術として用いられた図10に示す構成の回路が考えら
れている。これは、OFDM変調波全体を包絡線検波器
30により包絡線検波してOFDM変調レベルを求め、
そこで得られたAGC電圧を変調信号の影響を受けない
ように、カットオフ周波数(10〜20Hz)の十分低
いLPF(ローパスフィルタ)31を介してVCA(電
圧制御可変増幅器)28を制御する回路である。
【0013】しかし、この回路ではシンボル周期毎に変
調レベルの変化幅の大きいOFDM変調波に対するAG
Cとしては、ループの応答時定数を小さくすることが出
来ないため、安定かつ高速にAGCをかけることが困難
である。よって、OFDM変調波全体の変調レベルの基
準となる信号があれば、上記の問題を解決出来ることに
なる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、OFD
Mスペクトル外にサブキャリアを設定するのは、周波数
利用効率・隣接スペクトルの影響に関して問題がある。
また、サブキャリアを全く用いないでOFDM変復調を
行なうのは、受信側における周波数同期特性、ハードの
簡素化、AGC動作に関して問題がある。そこで本発明
は、隣接スペクトルや他のサブキャリアの干渉を受けに
くく、かつOFDMの周波数利用効率を損なわずに、良
好な周波数位相同期、良好なAGC特性を安価な構成で
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、OFDM伝送信号を変調するときに、OF
DM変調スペクトルの多数あるサブキャリアの内の第0
キャリア(センタキャリア)を周波数・位相・AGC基
準レベルに対する無変調基準キャリアとして割り当てる
手段と、そのセンタキャリアを他のサブキャリアに対し
て、変調レベルを高くして送る手段を有する構成とす
る。
【0016】本発明によるOFDM変調装置及びその復
調装置は、直交復調する時の基準キャリアをセンタキャ
リアに割り当て、かつ他のサブキャリアに対して変調レ
ベルを高くして送信されるため、他のサブキャリアの干
渉を受けにくく、受信器での基準キャリア再生回路に、
従来使われているPLL回路を用いることが出来、周波
数位相同期性能の優れたOFDM変復調が可能となる。
また、この基準キャリアは、復調レベルのAGC回路に
用いることが出来、高速に安定したAGC動作を行なう
ことが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のOFDM変調装置(方
法)及びその復調装置の一実施例について、以下に図と
共に説明する。図1は本発明のOFDM変復調装置のブ
ロック構成を示した図であり、以下に動作について概略
説明する。図2に、本発明のOFDM変調スペクトル例
を示す。横軸は周波数で、縦軸はパワーであり、20は
センタキャリアを示したものである。本発明装置の基本
的な仕様は、以下に示す通りである。 (1) 中心キャリア周波数 10.7MHz (4) 使用キャリア数 257波 (2) 伝送帯域幅 100KHz (5) FFTサイズ 512点 (3) 変調方式 256QAM (6) シンボル周期 2.6ms
【0018】入力回路1は、伝送すべきディジタル情報
データを受取り、必要に応じて誤り訂正符号を付加す
る。4ビットの信号レベルは、2の4乗、即ち、16の
レベル信号として表現することが出来る。図1では、情
報を伝達すべきキャリアに対して振幅方向に16レベ
ル、角度方向に16レベルを定義する。このようにし
て、16×16の256の値を振幅と角度情報の組み合
わせで伝送する方式を256QAMと呼ぶ。図3に本実
施例におけるキャリアの配置を示す。
【0019】ここで、中間周波数に立てられるキャリア
を第0キャリア(センタキャリア)と呼び、OFDM変
調スペクトラム上で、第0キャリアの右側のキャリアを
順番に第1キャリア、第2キャリア、… …、第128
キャリアと呼び、第0キャリアの左側のキャリアを順番
に第m1キャリア、第m2キャリア、… …、第m12
8キャリアと呼ぶ。
【0020】この合計の257波のキャリアの内、24
8波を用いて情報を伝送する。残りの9波の内、1波を
センタキャリアとしてOFDM復調の基準キャリアとし
て用いる。残りの他の8波は受信データキャリブレーシ
ョン用、その他の補助信号の伝送のために用いる。24
8波の夫々のキャリアは、各1バイトの情報により25
6QAM変調される。IFFT(逆フーリエ変換)回路
2は、248波のキャリアに対し、256QAM変調を
行ない、各出力をリアル(R)成分、イマジナリ(I)
成分として出力する。
【0021】これらの出力信号は、ガードインターバル
付加器3を通り、(D/A変換器,LPF)4によりア
ナログ信号に変換され、LPFにより必要な帯域の成分
のみ通過させられる。アナログ値のリアル、イマジナリ
信号は、直交変調器5に供給され、OFDM変調信号が
出力される。
【0022】次に、直交変調器5の後に設けた信号加算
器21Aに第0キャリアに相当する中間周波数のクロッ
クを中間周波数発生器(センタキャリア発生器)6から
供給(注入)する。中間周波数発生器(センタキャリア
発生器)6の出力信号は、レベル調整器21Bを介して
信号加算器21Aに供給される。このレベル調整器21
Bは、同期用サブキャリアの変調レベルを他のサブキャ
リアの最大変調レベルと比較して、8dB〜20dB高
めた一定変調レベル値に調整してその出力を、信号加算
器21Aに供給する。最後にOFDM変調信号は、伝送
すべき周波数帯に周波数変換器7により周波数変換さ
れ、送信部(リニア増幅器)8を介して送信アンテナ
(図示せず)に給電され、送信される。
【0023】ここで、基準キャリアの生成方法について
説明する。基準キャリアの生成方法は、大きく分けると
次の2つになる。一つは、IFFTの段階で第0キャリ
アを無変調のキャリアデータと定義して生成するディジ
タル方式である。もう一つは、本実施例で用いた図1に
示すような、直交変調器5の後に設けた信号加算器21
Aに、第0キャリアに相当する中間周波数のクロックを
中間周波数発生器(センタキャリア発生器)6からレベ
ル調整器21Bを介して供給(注入)するアナログ方式
である。
【0024】ディジタル方式の場合は、特別な付加回路
なしで基準キャリアを生成することが出来る。しかし、
ディジタル方式の場合、ディジタルで定義出来る基準キ
ャリアレベルには限度があり、他のサブキャリアとのレ
ベル差を大きく取って、受信側の基準キャリア再生の位
相ジッタを設定値以下に抑える必要がある場合は、ディ
ジタルの最大設定値以上にレベル設定が行なえるアナロ
グ方式が適している。
【0025】受信側では、受信部9と周波数変換器10
により中間周波数の信号に戻され、中間周波数増幅器1
1で増幅され、中間周波数増幅器11の出力はキャリア
検出器12と直交復調器13とに供給される。キャリア
検出器12により、位相同期が行なわれ、直交復調器1
3により、リアル、イマジナリのベースバンド信号に復
調される。復調されたリアル、イマジナリの信号は、A
/D変換器15を通り、ディジタル信号に変換され、ガ
ードインターバル処理器16、FFT(QAM復号器)
17、そして出力回路18を経て、復号出力が得られ
る。
【0026】ここで、OFDM復調に際して、基準キャ
リアの再生の仕方について説明する。OFDM信号の復
調は、FFT(フーリエ変換)によって行なわれる。こ
れは図6に示すようなsinx/xのスペクトルが重な
りあったOFDM信号のスペクトルを周波数軸でサンプ
リングしたことに相当する。
【0027】送信器の基準キャリアと受信器で再生した
キャリア間の偏差(オフセット)が発生するとサンプリ
ング点において、他のサブバンド成分が混入することに
なり、復調したデータは変位を受ける。これはI、Qの
直交関係が崩れたことを意味し、図7に示すコンステレ
ーション上でのI、Q軸の回転を生じさせる。この回転
による基準位置のずれが定められた枠を越えたときに、
エラーが発生することになる。
【0028】本実施例におけるデータエラーを発生させ
る再生キャリアオフセット量を、256QAMによって
定められたコンステレーション上の隣の枠のしきい値に
達するずれ量として計算すると、その値εは、 ε=π
/48.6(rad)となる。この値は、基準キャリア
周波数f0 =10.7MHzにおける時間量に換算して
0.96nsとなる。つまり、最悪でもこの値以下に再
生基準キャリアの位相ジッタを抑えなければならないこ
とになる。
【0029】要求される位相ジッタ量が求められたの
で、次に本発明の最も重要な項目となる注入すべき基準
キャリアの変調レベルについて説明する。図8の構成の
2次のPLL(フェーズドロックドループ)で雑音を伴
った入力信号(本発明例では、OFDM変調信号)から
基準キャリアのみ抽出して位相ジッタの少ない基準キャ
リア再生を行なう場合、理論上の位相ジッタは次式のよ
うに求められる。 δφ2 =No ・Bi /A2 ・・・・・・(1) ここで、No :入力雑音スペクトラム Bi :入力雑音
帯域 A2 :雑音のないときの信号電力とする。
【0030】次に、入力の信号対雑音比αは、定義によ
り α=A2 /No ・Bi ・・・・・・(2) とする。(1)、(2)式より、δφをαで表わすと次
式が得られる。 δφ=(α)-0.5 ・・・・・・(3) よって、δφがπ/48.6になるαを求めると、 α=239(23.8dB) ・・・(4) が得られる。
【0031】ここで、注入すべき基準キャリアの変調レ
ベルを求めるために、本発明256QAM・OFDMの
平均電力と1キャリア当たりの平均電力を求めておく。
本発明のOFDM装置では、256QAM、512FF
Tサイズ、使用キャリア数257波であり、I相、Q相
のキャリアに夫々±1、±3、±5、±7、±9、±1
1、±13、±15のいずれかの値を割り当て、同じ確
率で生起するとして、平均電力をシュミレーションして
求めると、 Eave =0.083 ・・・・・・・(5) が得られた。
【0032】よって、この平均電力を入力雑音スペクト
ラム密度として考えると、伝送帯域幅が100KHzな
ので No =8.3E−7 ・・・・・・・(6) と求められる。また、1キャリアのI相、Q相が夫々+
15の最大値をとった時の電圧(512点IFFTで設
定出来る最大レベル)をキャリア注入レベル0dBと考
え、上記と同様に求め、電力として表現すると、 A2 =8.58E−4 ・・・・・・(7) が得られた。
【0033】以上の検討結果から、(4)式の値を満足
する基準キャリアの注入レベルは、(2)式から A
2 =α・NO ・Bi となり、ここでBi をPLLのルー
プ雑音帯域幅BL に置き換えると、 A2 ’=α・NO ・BL ・・・・・・(8) (8)式に、(4)、(6)式の値、BL =10(H
z)を代入すると、A2 ’=1.98E−3が得られ、
2 ’/A2 =2.31となり、電圧比で7.3dB基
準キャリアを注入する必要があることがわかる。
【0034】前記で検討した基準キャリアの注入レベル
は、基準キャリアの位相ジッタ以外にエラーレートの悪
化を生じさせる原因がない場合を想定した値であった
が、実際は他の外的要因も多い。そこで、ε=π/4
8.6の1/2の値を許される位相ジッタ量として考
え、前記と同様にして基準キャリアの注入レベルを算出
すると、19.3dBの値が得られる。
【0035】前記の検討で得られた基準キャリアの注入
レベルは、PLL回路のループ雑音帯域を小さくするこ
とで、より少ない注入レベルで目標の位相ジッタを達成
することが可能となる。しかし、PLLループ雑音帯域
幅を10Hz以下に設定するのは、キャプチャレンジ、
ロックレンジ特性の劣化を招く。それらのことを考慮す
ると、基準キャリアの注入レベルは、15dB程度は必
要なことが判る。
【0036】また、基準キャリアの変調レベルの増加に
伴うOFDM変調波全体の平均電力増加の問題について
考える。本実施例では257波あるキャリアの内の一波
のみ変調レベルが電圧で20dBアップした時のOFD
M変調波全体の増加量を計算して求めると、レベルアッ
プする前と比較して4%程度の増加量にしかならず、O
FDM波全体の電力増加に及ぼすその影響は小さく問題
にならない。
【0037】次に前記のレベルアップされた基準キャリ
アを用いたAGC回路について、図と共に以下に説明す
る。図9に本発明のAGC回路の一実施例を示す。受信
されたOFDM変調波は基準キャリアの周波数を中心周
波数とした狭帯域フィルタ(クリスタルフィルタ等)2
5により、基準キャリア振幅情報が抽出される。
【0038】抽出された振幅情報は、ピーク検出器26
とそのピーク値が所定のレベルより低い場合にVCA
(電圧制御可変増幅器)28の利得を上げ、ピーク値が
所定レベルより高い場合にVCAの利得を下げる比較器
(COM)27とで構成している。
【0039】基準キャリアは、他の変調信号に比べ、1
5dB程度レベルアップされているため、従来のように
包絡線検波する必要がなく、ピーク検波を行なうことに
より高速にVCAをコントロールすることが可能であ
る。
【0040】上記で説明したように、基準キャリアは、
他の変調信号に比べ、理論的には、略8dB程度レベル
アップすることが必要である。また、OFDMの全体の
電力増加を4%程度以下にするには、略20dB以下に
するのが望ましい。よって、基準キャリアは、他の変調
信号に比べ、略8dB乃至20dB程度高めた設定する
のが望ましい。
【0041】前記同期用サブキャリア信号としてサブキ
ャリアのうちのセンタキャリアを基準キャリアとして割
り当てたが、これはセンタキャリアに限定されるもので
はなく、必要に応じてセンタキャリアではない他のキャ
リアを割り当てることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、隣接スペ
クトルや他のサブキャリアの干渉を受けにくく、かつO
FDMの周波数利用効率を損なうことなく、周波数位相
同期特性、AGC特性に優れた再生信号が得られるOF
DM変復調装置及びOFDM変調方法を提供することが
出来る。
【0043】また、本発明によれば、非常に簡単な構成
により、効率よく、安価に、隣接スペクトルや他のサブ
キャリアの干渉を受けにくく、かつOFDMの周波数利
用効率を損なうことなく、周波数位相同期特性、AGC
特性に優れた再生信号を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のOFDM変復調装置の一実施例のブロ
ック構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施例のパワースペクトラムを示し
た図である。
【図3】本発明の一実施例のキャリアの配置を示した図
である。
【図4】従来の位相同期のために用いられたOFDM変
調波のパワースペクトラムを示した図である。
【図5】従来のOFDMのパワースペクトラムを示した
図である。
【図6】FFTによるOFDM復調の様子を示した図で
ある。
【図7】周波数オフセットの生じたOFDMのコンステ
レーションを示した図である。
【図8】PLLを用いた基準キャリア再生回路のブロッ
ク構成を示した図である。
【図9】本発明の一実施例のAGC回路のブロック構成
を示した図である。
【図10】従来のAGC回路のブロック構成を示した図
である。
【図11】従来の一般的なOFDM変復調装置のブロッ
ク構成を示した図である。
【符号の説明】
1 入力回路 2 IFFT(逆フーリエ変換)回路 3 ガードインターバル付加器 4 D/A(変換器),LPF 5 直交変調器 6 中間周波数発生器(センタキャリア発生器) 7,10 周波数変換器 8 送信部 9 受信部 11 中間周波増幅器 12 キャリア検出器 13 直交復調器 14 中間周波数発振器 15 A/D(変換器) 16 ガードインターバル処理器 17 FFT(フーリエ変換)QAM復号器 18 出力回路 19 パイロットキャリア 20 センタキャリア(基準キャリア) 21A 加算器 21B レベル調整器 22 位相比較器 23 2次ループフィルタ 24 電圧制御発振器(VCO) 25 狭帯域フィルタ 26 ピーク検出器 27 コンパレータ(COM) 28 電圧制御可変増幅器(VCA) 29 増幅器 30 包絡線検波器 31 ローパスフィルタ(LPF)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期用サブキャリア信号を含むデータ信号
    をOFDM(直交周波数分割多重)変調方式によってO
    FDM変調信号を生成するOFDM変調装置において、 基準キャリアとしての前記同期用サブキャリア信号の変
    調レベルを他のデータ用サブキャリアの最大変調レベル
    より高めて前記OFDM変調信号を生成する手段を備え
    るようにしたことを特徴とするOFDM変調装置。
  2. 【請求項2】同期用サブキャリア信号を含むデータ信号
    をOFDM(直交周波数分割多重)変調方式によってO
    FDM変調信号を生成するOFDM変調装置において、 前記同期用サブキャリア信号としてサブキャリアのうち
    のセンタキャリアを基準キャリアとして割り当てる手段
    と、 前記同期用サブキャリア信号の変調レベルを他のデータ
    用サブキャリアの最大変調レベルより高めて前記OFD
    M変調信号を生成する手段を備えるようにしたことを特
    徴とするOFDM変調装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のOFDM変
    調装置において、前記基準キャリアとしての同期用サブ
    キャリア信号の変調レベルは他のサブキャリアの最大変
    調レベルと比較して、略8dB乃至20dB高めた一定
    変調レベル値とするようにしたことを特徴とするOFD
    M変調装置。
  4. 【請求項4】OFDM(直交周波数分割多重)変調方式
    によって送信された信号を復調するOFDM信号復調装
    置において、 他のサブキャリアの最大変調レベルと比較して変調レベ
    ルが高められた同期用サブキャリア信号の振幅情報を取
    り出す取出し手段と、 前記取出し手段で取り出された振幅情報から設定基準振
    幅値との差を電圧値に変換する変換手段と、 前記変換手段により、取り出された振幅差情報を用い
    て、前記OFDM変調の復調レベルを制御する制御手段
    とを備えるようにしたことを特徴とするOFDM信号復
    調装置。
  5. 【請求項5】同期用サブキャリア信号を含むデータ信号
    をOFDM(直交周波数分割多重)変調方式によってO
    FDM変調信号を生成するOFDM変調方法において、 基準キャリアとしての前記同期用サブキャリア信号の変
    調レベルを他のデータ用サブキャリアの最大変調レベル
    より高めて前記OFDM変調信号を生成するようにした
    ことを特徴とするOFDM変調方法。
  6. 【請求項6】同期用サブキャリア信号を含むデータ信号
    をOFDM(直交周波数分割多重)変調方式によってO
    FDM変調信号を生成するOFDM変調方法において、 センタキャリアを前記同期用サブキャリア信号に割り当
    て、前記同期用サブキャリア信号であるセンタキャリア
    の変調レベルを他のデータ用サブキャリアの最大変調レ
    ベルより高めて前記OFDM変調信号を生成するように
    したことを特徴とするOFDM変調方法。
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