JPH10276166A - Afc回路 - Google Patents

Afc回路

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JPH10276166A
JPH10276166A JP9080342A JP8034297A JPH10276166A JP H10276166 A JPH10276166 A JP H10276166A JP 9080342 A JP9080342 A JP 9080342A JP 8034297 A JP8034297 A JP 8034297A JP H10276166 A JPH10276166 A JP H10276166A
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実 平井
Toshiya Otake
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JISEDAI DIGITAL TELEVISION HOSO SYST KENKYUSHO KK
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FDM方式利用の際に、送受信機の局部発振
器の精度及び安定度に対する要求条件を緩和し、比較的
安価な周波数信号発生器を使用可能にする。 【解決手段】 デジタルベースバンド信号は、ローテー
タ8によってキャリア間隔の1/2以内の周波数誤差が
補正され、FFT9によって周波数軸上に変換され、Q
AM復調器10において、データ復調制御部18で選択
された搬送波が復調される。この復調データは多重分離
回路11によって有効データのみが分離されて出力され
る。この多重分離回路11もデータ復調制御部18の制
御を受ける。データ復調制御部18のデータは、FFT
9の出力データから特定搬送波振幅検出回路16によっ
て帯域の両端のN本の搬送波ごとの振幅レベルを算出
し、その振幅レベルから周波数誤差検出回路17によっ
て搬送波間隔単位での周波数誤差を判定し、その結果を
基に作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM)方式を採用した無線伝送装置において、
送受信機間の搬送波周波数の誤差を受信機側で補正する
ためのAFC(自動周波数制御)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なデジタル方式の無線伝送
装置に用いられるAFC回路は、受信したデータと本来
あるべきデータを比較することによって位相誤差を検出
し、この位相誤差に基づいて送信機と受信機の搬送波周
波数の誤差の補正を行っている。
【0003】特に、従来のOFDM方式では、送信機に
おいて中間周波数からRF周波数への変換、受信機にお
いてRF周波数から中間周波数へ変換の際に、非常に高
精度かつ高安定の局部発振器を用いることによって、送
受信間の周波数誤差をできる限り抑えるようにしてい
る。
【0004】ところで、OFDM方式を使用する場合に
は、単一搬送波方式を用いる場合に比較すると、搬送波
の周波数間隔が非常に狭くなるため、送受信機の搬送波
周波数の誤差の影響が大きくなる。したがって、OFD
M方式では、単一搬送波方式と比較して精度の高い周波
数の合わせ込みが必要になる。
【0005】しかしながら、送受信機に必要な高精度、
高安定の局部発振器の入手は非常に困難であり、また高
精度の局部発振器は取り扱いが難しい。その理由は、O
FDM方式の場合には、単一搬送波を用いる方式に比
べ、数百から数千分の1の周波数誤差しか補正できない
ので、それだけ高精度かつ高安定な局部発振器が必要と
なるからである。
【0006】このような問題を回避するため、最近で
は、受信機側のOFDM復調において、搬送波周波数の
誤差を検出するためのシンボルを予め送信側で挿入して
おく方式が提案されている。
【0007】例えば、特開平8−51408号公報に
は、送信機側において、変調信号の帯域内または帯域外
に、変調信号の中心から互いに異なった周波数だけ離れ
た2つあるいはそれ以上の基準搬送周波数のキャリア信
号を配置して送信し、受信機側において、それらのキャ
リア信号を用いて受信機内部の信号発生部を制御する方
法が提案されている。
【0008】しかしながら、上記のように、復調処理に
よって得られたデータと本来あるべきデータを比較する
ことによって位相誤差を検出し、送受信間の周波数誤差
を補正する方法では、復調するデータの周期で補正範囲
が決まってしまう(データの周期が短いほど補正できる
周波数範囲が広くなる)。
【0009】したがって、OFDM方式のように、数百
から数千の搬送波を使って単一搬送波方式と同じデータ
を伝送した場合、前述の復調処理によって補正できる範
囲は、単一搬送波方式の数百から数千分の1になってし
まう。また、この方法は、変調方式が多値化になると、
さらに周波数補正範囲が狭くなってしまうという欠点を
持っている。
【0010】例えば、7GHzの搬送波を使用し、QP
SK変調を用いた単一搬送波方式で20Mbpsのデー
タ伝送を行う場合、周波数誤差を検出できる範囲は1.
25MHz以内である。一方、QPSK変調を用いたO
FDM方式で同様の20Mbpsのデータを伝送する場
合、1000本の搬送波を使用したとすると、周波数誤
差を検出できる範囲は1.25kHz以内である。
【0011】したがって、受信機の引き込み範囲を考慮
すると、実際の送受信機の局部発振器に要求される精度
は、想定される最悪条件の元で5×10-8以下の精度が
要求される。このような発振器は、恒温槽を付加する特
別なものしかなく、入手は困難であり、取り扱いが難
く、またコストの増大など装置化の際の障害となる可能
性が大きい。また、電源投入後安定するまでに時間が非
常に長く必要であるため、保守等にも配慮が必要にな
る。
【0012】また、受信機側にて送信機側の搬送周波数
が事前に判別できるように、送信機側において周波数の
基準となる信号を伝送する方式でも、キャリア間隔の1
/2までしか周波数誤差を補正することができない。し
たがって、2000本の搬送波を使用したり、RF周波
数が14GHz以上であるなどの条件になると、上記と
同様に5×10-8の精度が要求される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のOFDM方式を採用した無線伝送装置では、送受信
機の局部発振器に極めて高精度なものが要求される。こ
のような発振器は、特別なものしかなく、入手は困難で
あり、取り扱いが難く、またコストの増大など装置化の
際の障害となる可能性が大きい。また、電源投入後安定
するまでに時間が非常に長く必要であるため、保守等に
も配慮が必要になる。
【0014】また、受信機側にて送信機側の搬送周波数
が事前に判別できるように、送信機側において周波数の
基準となる信号を伝送する方式でも、キャリア間隔の1
/2までしか周波数誤差を補正することができず、搬送
波の増大、RF周波数の高域化に従って、やはり局部発
振器の高精度化が要求される。
【0015】本発明は、上記の問題を解決し、OFDM
方式を採用する際に、受信機側において、送受信機に使
用する局部発振器の精度及び安定度への要求条件を緩和
し、比較的安価な周波数信号発生器を使用可能にするA
FC(自動周波数制御)回路を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、OFDM方式を採用した無線伝送シス
テムの受信装置に用いられ、べースバンドにおいて使用
する搬送波を送信装置側の搬送波周波数に合わせるAF
C回路において、前記ベースバンドのOFDM変調波の
中で最低周波数から高い方へN(Nは自然数)本と最高
周波数から低い方へN本の隣り合う使用搬送波の有無を
周波数軸上の変調波から検知して、それぞれの検知した
搬送波の本数の差を求めることで搬送波間隔単位の周波
数誤差を算出する周波数誤差算出手段と、この手段で算
出された周波数誤差情報に基づいて前記周波数軸上の変
調波から復調する搬送波の選択と有効データの多重分離
を制御することによりベースバンドにおける搬送波周波
数を合わせるデータ復調制御手段とを具備するようにし
た。
【0017】また、OFDM方式を採用した無線伝送シ
ステムの受信装置に用いられ、べースバンドにおいて使
用する搬送波を送信装置側の搬送波周波数に合わせるA
FC回路において、前記ベースバンドのOFDM変調波
の中で最低周波数から低い方へN(Nは自然数)本と最
高周波数から高い方へN本の隣り合う未使用搬送波の有
無を周波数軸上の変調波から検知して、それぞれの検知
した未使用搬送波の本数の差を求めることで搬送波間隔
単位の周波数誤差を算出する周波数誤差算出手段と、こ
の手段で算出された周波数誤差情報に基づいて前記周波
数軸上の変調波から復調する搬送波の選択と有効データ
の多重分離を制御することによりベースバンドにおける
搬送波周波数を合わせるデータ復調制御手段とを具備す
るようにした。
【0018】すなわち、本発明に係るAFC回路は、送
受信機の周波数誤差を検出し、その誤差に応じてデータ
の復調を行う搬送波の選択及び有効データの多重分離を
行うことで、OFDM方式を採用する際に、送受信機に
使用する局部発振器の精度及び安定度への要求条件を緩
和し、比較的安価な周波数信号発生器を使用できるよう
にする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0020】図1は本発明に係るAFC回路を用いたO
FDM受信装置の構成を示すものである。図1におい
て、図示しない空中線系で受信され、中間周波数に変換
されたOFDM方式のIF信号は、バンドパスフィルタ
(BPF)1により帯域外の雑音成分が除去された後、
乗算器2,3に供給される。一方の乗算器2には水晶発
振器15からの基準周波数キャリアが供給され、他方の
乗算器3には90°移相器14で90°移相された基準
周波数キャリアが供給される。この結果、各乗算器2,
3からは、IF信号の直交複素成分I,Qがアナログベ
ースバンド信号として出力される。
【0021】各乗算器2,3で得られたI,Q信号は、
それぞれローパスフィルタ(LPF)4,5により不要
な高調波成分が除去された後、アナログ/デジタル変換
器(A/D)6,7によりデジタル信号に変換され、こ
れによってデジタルベースバンド信号が得られる。
【0022】このようにして得られたベースバンドI,
Q信号はローテータ8に供給される。このローテータ8
は、SIN/COS発生器12で発生されるベースバン
ド基準周波数のSIN(正弦波)信号及びCOS(余弦
波)信号をそれぞれI,Q信号に乗算することで、キャ
リア間隔の1/2以内の周波数誤差を補正する。
【0023】上記ローテータ8から出力されるI,Qデ
ータはFFT(高速フーリエ変換)回路9で時間軸デー
タから周波数軸データに変換され、QAM復調器10に
よって多値化データが復調された後、多重分離回路11
で復調データのうちの有効データのみが分離出力され
る。
【0024】ここで、上記QAM復調器10は、多値化
データ列を復調する際に各データのコンスタレーション
情報を得る。このコンスタレーション情報は位相誤差検
出回路13に供給される。
【0025】この位相誤差検出回路13は、基準とする
コンスタレーションとQAM復調器10からのコンスタ
レーションとを位相比較することで位相誤差を検出す
る。この位相誤差情報をSIN/COS発生器12に供
給して、その周波数制御によりローテータ8にて誤差に
応じた周波数補正がなされる。
【0026】また、FFT回路9の出力は特定搬送波振
幅検出回路16に供給される。この回路16は、予め特
定された搬送波(例えば帯域の両端のN本の搬送波)を
識別し、その振幅レベルを検出するもので、その検出結
果は周波数誤差判定回路17に送られる。
【0027】この周波数誤差判定回路17は、特定搬送
波の振幅レベルから搬送波間隔単位での周波数誤差を判
定するもので、その判定結果はデータ復調制御回路18
に供給される。このデータ復調制御回路18は、搬送波
間隔単位の周波数誤差に基づいて、QAM復調器10及
び多重分離回路11にどの搬送波を選択するかを指定す
るものである。
【0028】すなわち、本実施形態のOFDM受信装置
においては、デジタルベースバンド信号に変換するため
の直交復調器が、BPF1、乗算器2,3、LPF4,
5、A/D変換器6,7、90°移相器14及び水晶発
振器15から構成されている。
【0029】また、ベースバンドのデータ復調部が、復
調データから位相誤差を検出しその補正を行うローテー
タ8、SIN/COS発生器12、位相誤差検出回路1
3、OFDM復調を行うFFT9、QAM復調10、多
重分離回路11、キャリア間隔単位で周波数誤差を補正
するための特定搬送波振幅検出回路16、周波数誤差判
定回路17、データ復調制御回路18から構成されてい
る。
【0030】IF変調波は、BPF1によって帯域外の
雑音が除去された後、乗算器2、3に入力される。乗算
器2に入力されたIF変調波は、水晶発振器15の出力
と乗算され、LPF4通過後、アナログベースバンド信
号に変換される。また、乗算器3に入力されたIF変調
波は、90°移相器14の出力と乗算され、LPF5通
過後、アナログベースバンド信号に変換される。それぞ
れアナログベースバンド信号に変換された信号は、A/
D変換器6,7によりデジタルベースバンド信号に変換
される。
【0031】デジタルベースバンド信号は、ローテータ
8によってキャリア間隔の1/2以内の周波数誤差が補
正される。このローテータ8に入力される補正データ
は、QAM復調部10のコンスタレーションの情報から
位相誤差検出回路13によって位相誤差を検出し、SI
N/COS発生器12の周波数を検出した位相誤差に応
じて可変することで作成される。
【0032】ローテータ8の出力は、FFT9によって
周波数軸上に変換され、QAM復調器10において、デ
ータ復調制御部18で選択された搬送波が復調される。
この復調データは多重分離回路11によって有効データ
のみが分離されて出力される。この多重分離回路11も
データ復調制御部18の制御を受ける。
【0033】データ復調制御部18のデータは、FFT
9の出力データから特定搬送波振幅検出回路16によっ
て帯域の両端のN本の搬送波ごとの振幅レベルを算出
し、その振幅レベルから周波数誤差検出回路17によっ
て搬送波間隔単位での周波数誤差を判定し、その結果を
基に作成される。
【0034】以上のように、本発明によるAFC回路で
は、ローテータ8にて乗算されるSIN/COS信号の
周波数を復調データの位相誤差に基づいて制御すること
で、搬送波間隔の1/2までは周波数誤差を補正するこ
とができる。また、それ以上の誤差が生じた場合には、
帯域の両端の搬送波の振幅レベルが順に低下することに
着目し、振幅レベルが低下した搬送波の本数を検出する
ことで、搬送波間隔での周波数誤差を判別し、そのずれ
た本数だけ選択する搬送波をずらすことで、結果的に周
波数誤差を補正することができる。
【0035】したがって、上記構成によるAFC回路を
用いることにより、搬送波間隔の制限なく周波数誤差を
高精度に補正することができるので、送受信機に使用す
る局部発振器の精度及び安定度への要求条件を緩和し、
比較的安価な周波数信号発生器を使用できるようにな
る。
【0036】特に、AFC回路の特性・性能の向上、追
従範囲の拡大により、以下のような効果が得られる。
【0037】局部発振器の経年変化に対するマージンが
大きいため、信頼性が向上する。また、周波数引き込み
範囲の拡大により、操作性が向上する。また、通常の水
晶発振器が使用可能となるため、生産性が向上する。ま
た、発振器の電源投入時の安定性を考慮しなくてもすむ
ため、保守性が向上する。
【0038】(実施例)図2は上記実施形態のAFC回
路を実現する具体的な構成を示すものである。尚、図2
において、図1と同一部分には同一符号を付して示し、
ここでは特徴となる部分について詳細に説明する。
【0039】図2において、デジタルベースバンド信号
に変換するための直交復調器は、BPF1、乗算器2,
3、LPF4,5、A/D変換器6,7、90°移相器
14、水晶発振器15から構成される。また、ベースバ
ンドのデータ復調部は、復調データから位相誤差を検出
しその補正を行うローテータ8、SIN/COS発生器
12、位相誤差検出回路13、OFDM復調を行うFF
T9、QAM復調器10、多重分離回路11、搬送波の
送受信間のキャリア間隔単位の誤差を検出する上端側搬
送波振幅検出回路20、下端側搬送波振幅検出回路2
1、レベル平均回路22,23、レベル判定器24,2
5、加算器26,27、減算器28、周波数誤差に応じ
て復調を制御する復調搬送波選択制御回路29、多重分
離制御回路30を有する。
【0040】ここで、前述の実施形態との対応関係で
は、上端側搬送波振幅検出回路20、下端側搬送波振幅
検出回路21、平均回路22,23、レベル判定器2
4,25が特定搬送波振幅検出回路16に相当し、加算
器26,27及び減算器28が周波数誤差判定回路に相
当し、復調搬送波選択制御回路29及び多重分離制御回
路30がデータ復調制御回路18に相当する。
【0041】上記の構成において、IF変調波は、BP
F1によって帯域外の雑音が除去された後、乗算器2,
3に入力される。乗算器2に入力されたIF変調波は、
水晶発振器15の出力と乗算され、LPF4を通過した
後、アナログベースバンド信号に変換される。また、乗
算器3に入力されたIF変調波は、90°移相器14の
出力と乗算され、LPF5を通過した後、アナログベー
スバンド信号に変換される。
【0042】それぞれアナログベースバンド信号に変換
された信号は、A/D変換器6、7によりデジタルベー
スバンド信号に変換される。デジタルベースバンド信号
は、ローテータ8によってキャリア間隔の1/2以内の
周波数誤差が補正される。ローテータに入力される補正
データは、QAM復調部10のコンスタレーションの情
報から位相誤差検出回路13によって位相誤差を検出
し、SIN/COS発生器12の出力周波数を誤差に応
じて可変したものである。
【0043】ローテータ8の出力は、FFT9によって
周波数軸上に変換され、QAM復調器10で復調搬送波
選択制御部29で選択された搬送波が復調され、多重分
離回路11によって有効データのみ分離後復調データと
して出力される。多重分離回路11も多重分離制御回路
30の制御に従って有効データの分離を行う。
【0044】また、FFT9の出力データのうち、上端
側のN本の搬送波の直交複素成分はそれぞれ上端側搬送
波振幅検出回路20に供給され、下端側のN本の搬送波
の直交複素成分はそれぞれ下端側搬送波振幅検出回路2
1に供給される。
【0045】上端側搬送波振幅検出回路20及び下端側
搬送振幅検出回路21は、それぞれN本の搬送波の直交
複素成分の実効値(振幅レベル)を求める。それぞれの
振幅レベルは平均回路22,23で規定回数で平均化さ
れ、レベル判定器24,25に供給される。
【0046】上記レベル判定器24,25は、それぞれ
N本の搬送波における振幅レベルをしきい値と比較して
「0」か「1」かを求める。それぞれの判定結果は加算
器26,27で加算され、減算器28で各加算器26,
27の加算結果の差が演算される。その演算結果は復調
搬送波選択制御回路29及び多重分離制御回路30に供
給される。
【0047】上記複数搬送波選択制御回路29は、減算
器28の演算結果の極性から周波数が高低のどちらにず
れているかを判別し、その値から目的の搬送波が正規の
位置から何本ずれているかを判別し、QAM復調器10
に対して正規の搬送波を指定して選択させる。
【0048】また、上記多重分離制御回路31は、減算
器28の演算結果からどの搬送波がQAM復調器10で
選択されるかを判別し、多重分離回路11に対し、その
搬送波の復調データから有効データを分離出力される。
【0049】すなわち、上記構成におけるAFC回路で
は、上端側搬送波振幅検出回路20と下端側振幅検出回
路21と平均回路22、23によって予め定めた両側N
本の搬送波のレベルを算出し、レベル判定器24、25
によってしきい値と比較して搬送波の有無を判定し、加
算器26、27によって搬送波の本数を算出し、その結
果を減算器28により上端側の本数から下端側の本数を
引き算することによって搬送波間隔何本分ずれているか
を算出する。そして、このデータを基に、復調搬送波選
択制御回路29と多重分離制御回路30を動作させ、復
調搬送波の選択、有効データの分離を行う。
【0050】次に、さらに具体的に説明する。
【0051】OFDM変調波が、Ft(−n)からFt
(n)までの2n+1本の搬送波を使用し、搬送波間隔
をf1 とし、送信側での搬送波へのデータの入力の順序
をFt(−n)からFt(n)の順番であるとし、周波
数誤差検出のための振幅検出は最低周波数から高い方へ
N本と最高周波数から低い方へN本の搬送波で行う場合
を考える。
【0052】送受信機間の周波数誤差がf1 /2以内の
場合、ローテータ8によって周波数誤差がキャンセルで
きるので、周波数誤差検出を行っている減算器24の出
力は、キャリア間隔単位の誤差をΔfとすると、 Δf=((上端側本数)−(下端側本数))×f1 =((N)−(N))×f1 =0 となる。この場合、データの復調は送信側と同じ搬送波
で行う。また、有効データの分離も送信側と同様の周波
数から行う。
【0053】送受信機間の周波数誤差がf1 +(f1 /
4)の場合、ローテータ8によってf1 /2以内の周波
数誤差が相殺されるので、周波数誤差検出を行っている
減算器24の出力は、キャリア間隔単位の誤差をΔfと
すると、 Δf=((N)−((N)−1))×f1 =f1 となる。これは、FFT出力データにはFt(−n+
1)からFt(n+1)の範囲に搬送波が存在している
ことを示している。
【0054】したがって、データの復調をFt(−n+
1)からFt(n+1)の搬送波に対して行い、多重分
離もFt(−n+1)からFt(n+1)の順番に行う
ことによって、1搬送波分の周波数誤差fHzを補正す
ることができる。このことから、前述の設定本数だけ搬
送波の有無を検知するとすれば、AFC回路は±(N×
f1 )Hzまで追従可能となり、追従範囲を拡大するこ
とができる。この結果、送受信機における周波数変換用
の局部発振器の精度要求が緩和され、比較的安価な入手
しやすい発振器を使用することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、OFDM
方式を採用する際に、受信機側において、送受信機に使
用する局部発振器の精度及び安定度への要求条件を緩和
し、比較的安価な周波数信号発生器を使用可能にするA
FC回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態として、本発明に
係るAFC回路を用いたOFDM受信装置の構成を示す
ブロック回路図である。
【図2】図2は、図1に示した実施形態のさらに具体的
な構成例を示すブロック回路図である。
【符号の説明】 1…バンドパスフィルタ(BPF) 2,3…乗算器 4,5…ローパスフィルタ(LPF) 6,7…アナログ/デジタル変換器(A/D) 8…ローテータ 9…高速フーリエ変換器(FFT) 10…QAM復調器 11…多重分離回路 12…SIN/COS発生器 13…位相誤差検出回路 14…90°移相器 15…水晶発振器 16…特定搬送波振幅検出回路 17…周波数誤差判定回路 18…データ復調制御回路 20…上端側搬送波振幅検出回路 21…下端側搬送波振幅検出回路 22,23…平均回路 24,25…レベル判定器 26,27…加算器 28…減算器 29…復調搬送波選択制御回路 30…多重分離制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、OFDM変調波を直交検波することに
よって直交複素成分のI,Qデータ信号を得る直交検波
手段と、前記OFDM変調波の基準周波数でSIN(正
弦波)信号及びCOS(余弦波)信号を発生するSIN
/COS発生器と、前記直交検波手段から出力される
I,Qデータ信号に前記SIN/COS発生器で発生さ
れるSIN信号及びCOS信号を乗算して位相回転を施
す位相制御手段と、この位相制御手段から出力される
I,Qデータ信号をそれぞれFFT(高速フーリエ変
換)処理して時間軸データから周波数軸データに変換す
るFFT回路と、このFFT回路から出力される周波数
軸上のI,Qデータ信号から搬送波を選択してその変調
データを復調する復調回路と、この復調回路の復調デー
タから有効データを分離出力する多重分離回路とを備え
るOFDM受信装置に用いられ、前記OFDM変調波の
搬送波を送信装置側の搬送波周波数に合わせるAFC
(自動周波数制御)回路において、前記復調回路で得ら
れる復調データのコンスタレーションを求めて基準のコ
ンスタレーションと位相比較することで位相誤差を検出
し、この位相誤差に基づいて前記SIN/COS発生器
の周波数を制御することで、前記位相制御手段にて前記
I,Qデータ信号における搬送波周波数間隔の1/2以
内の周波数誤差を補正する周波数誤差補正手段と、前記
FFT回路の出力から、前記OFDM変調波の伝送帯域
の最低周波数から高い方へ並ぶ低域側のN(Nは自然
数)本の搬送波と最高周波数から低い方へ並ぶ高域側の
N本の搬送波についてそれぞれ使用の有無を検知して、
低域側、高域側それぞれの検知した使用または未使用の
搬送波の本数の差とその大小関係を求めることで搬送波
間隔単位の周波数誤差を算出する周波数誤差算出手段
と、この手段で求められた使用または未使用の搬送波の
本数の差とその大小関係に基づいて前記復調回路の復調
搬送波の選択をずらし、前記多重分離回路の分離すべき
復調データの選択を制御するデータ復調制御手段とを具
備するようにした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、前記周波数誤差算出手段は、前記F
FT回路出力の低域側N本の搬送波それぞれのI,Qデ
ータ信号の実効値を求めて振幅レベルを検出し、それぞ
れ規定する回数で平均化して基準値とレベル比較するこ
とで使用または未使用の搬送波を検出し、その本数を求
める低域側搬送波数検出手段と、前記FFT回路出力の
高域側N本の搬送波それぞれのI,Qデータ信号の実効
値を求めて振幅レベルを検出し、それぞれ規定する回数
で平均化して基準値とレベル比較することで使用または
未使用の搬送波を検出し、その本数を求める高域側搬送
波数検出手段と、前記低域側搬送波数検出手段で検出さ
れた本数と前記高域側搬送波数検出手段で検出された本
数との差とその大小関係を示す極性を求める減算処理手
段とを備えるようにした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 俊也 東京都府中市日新町1−10 日本電気株式 会社府中事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OFDM(直交周波数分割多重)方式を採
    用した無線伝送システムの受信装置に用いられ、べース
    バンドにおいて使用する搬送波を送信装置側の搬送波周
    波数に合わせるAFC(自動周波数制御)回路におい
    て、 前記ベースバンドのOFDM変調波の中で最低周波数か
    ら高い方へN(Nは自然数)本と最高周波数から低い方
    へN本の隣り合う使用搬送波の有無を周波数軸上の変調
    波から検知して、それぞれの検知した搬送波の本数の差
    を求めることで搬送波間隔単位の周波数誤差を算出する
    周波数誤差算出手段と、 この手段で算出された周波数誤差情報に基づいて前記周
    波数軸上の変調波から復調する搬送波の選択と有効デー
    タの多重分離を制御することによりベースバンドにおけ
    る搬送波周波数を合わせるデータ復調制御手段とを具備
    することを特徴とするAFC回路。
  2. 【請求項2】OFDM(直交周波数分割多重)方式を採
    用した無線伝送システムの受信装置に用いられ、べース
    バンドにおいて使用する搬送波を送信装置側の搬送波周
    波数に合わせるAFC(自動周波数制御)回路におい
    て、 前記ベースバンドのOFDM変調波の中で最低周波数か
    ら低い方へN(Nは自然数)本と最高周波数から高い方
    へN本の隣り合う未使用搬送波の有無を周波数軸上の変
    調波から検知して、それぞれの検知した未使用搬送波の
    本数の差を求めることで搬送波間隔単位の周波数誤差を
    算出する周波数誤差算出手段と、 この手段で算出された周波数誤差情報に基づいて前記周
    波数軸上の変調波から復調する搬送波の選択と有効デー
    タの多重分離を制御することによりベースバンドにおけ
    る搬送波周波数を合わせるデータ復調制御手段とを具備
    することを特徴とするAFC回路。
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