JP2005347844A - 周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラム - Google Patents

周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 周波数分割多重された信号のサブキャリアの周波数に大幅なずれがあってもこれを容易に補正できるようにするための周波数制御装置等を提供することである。
【解決手段】 無変調サブキャリアからなるパイロット信号を含むOFDM信号にあたる信号が補正演算部7に供給されると、補正演算部7はこれを周波数補正信号と混合し、更にフーリエ変換部8が高速フーリエ変換を行い、複数の位相データを生成する。補正量決定部9は、各位相データの値の変化量の変化量に基づき、パイロット信号を表す位相データを特定し、パイロット信号が本来パイロット信号を表すべき位相データにより表わされるよう、第1の補正量を決定する。また、パイロット信号を表す位相データの位相の変化量に基づき、パイロット信号の周波数を本来の周波数へと変化させるよう第2の補正量を決定する。周波数補正信号の周波数は、第1及び第2の補正量の和の分変化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラムに関し、特に、変調波のキャリア周波数に追随する信号を生成するための周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラムに関する。
近年、サブキャリア周波数が異なる多数の変調波を重畳して伝送する周波数分割多重の技術が広く用いられており、特に、この技術の一種であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、各サブキャリア相互間に直交性を持たせて各変調波を多重化する技術であり、変調波同士の干渉を抑えつつ伝送帯域内の変調波同士の間隔を狭くすることができるという利点を有するため、広く普及している。
OFDMの手法により生成されたOFDM信号を受信して、このOFDM信号内の各変調波を正確に復調するためには、各変調波のサブキャリア周波数を正確に特定する必要がある。しかし、空間等を介して伝送されるOFDM信号内の各周波数のサブキャリア周波数は、ドップラー効果等のために変動するのが通常である。このため、OFDM信号を復調する装置は、周波数変換等を行うため、サブキャリア周波数の変動に追随する信号を生成できる必要がある。そこで、変動するサブキャリア周波数に追随する信号を生成する技術が考えられてきた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−308821号公報
しかし、サブキャリアの周波数には、例えばサブキャリアを生成する水晶発振器の水晶振動子の特性の経年変化などによって、サブキャリア相互間の周波数の間隔の2分の1を超える大幅なずれが生じている場合がある。一方、特許文献1の技術では、サブキャリア周波数のずれがこのような大幅なものとなった場合、このずれの補正を正確に行うために極めて多数のシンボルの平均を求める必要が生じる、という問題がある。従って、特許文献1の技術では、サブキャリア周波数の大幅なずれを容易に補正することができなかった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、周波数分割多重された信号のサブキャリアの周波数に大幅なずれがあってもこれを容易に補正できるようにするための周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る周波数制御装置は、
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、より構成されており、
前記周波数補正信号生成手段は、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
ことを特徴とする。
このような周波数制御装置によれば、変調波の周波数に大幅なずれがあっても、このずれが的確に検出され、周波数が補正される。
前記第1補正量決定手段は、前記複数の所定の周波数の成分のうちから前記パイロット信号に起因する成分を実質的に含んでいる成分を特定できなかったとき、前記周波数補正信号の周波数を所定量変化させるように第1の補正量を決定するものであってもよい。
このような構成を有していれば、変調波の周波数のずれによりパイロット信号を正しく捕捉できない、という状態に出会っても、パイロット信号を的確に捕捉して、変調波の周波数のずれを正確に補正する。
前記第1補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記複数の所定の周波数の成分のそれぞれの位相の変化量の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定するものであってもよく、
前記第2補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記所定の周波数の成分の位相の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、前記第2の補正量を決定するものであってもよい。
このような構成を有していれば、第1及び第2の補正量の決定がより正確に行われる。
前記補正済変調波のうち前記パイロット信号が本来とるべき周波数の成分の位相の変化量に基づいて、当該成分の周波数が、前記パイロット信号が本来とるべき周波数へと収束するように第3の補正量を決定する第3補正量決定手段を更に備えてもよく、
この場合、前記周波数補正信号生成手段は、従前の周波数より、前記第1、第2及び第3の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成するものであればよい。
このような構成を有していれば、パイロット信号がほぼその本来の周波数をとるように補正された状態では、第1及び第2の補正量が変数の累計に基づいて正確性を重視して決定されるのに対し、第3の補正量は迅速に決定されるので、パイロット信号の捕捉が正確かつ迅速に行われる。
また、この発明の第2の観点に係る周波数制御方法は、
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成ステップと、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正ステップと、より構成されており、
前記周波数補正信号生成ステップでは、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定し、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定し、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する、
ことを特徴とする。
このような周波数制御方法によれば、変調波の周波数に大幅なずれがあっても、このずれが的確に検出され、周波数が補正される。
また、この発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、して機能させるためのプログラムであって、
前記周波数補正信号生成手段は、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
ことを特徴とする。
このようなプログラムを実行するコンピュータによれば、変調波の周波数に大幅なずれがあっても、このずれが的確に検出され、周波数が補正される。
本発明によれば、周波数分割多重された信号のサブキャリアの周波数に大幅なずれがあってもこれを容易に補正できるようにするための周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラムが実現される。
以下、本発明の実施の形態を、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)の手法により多重化された複数のQPSK(Quatrature Phase Shift Keying)変調波のうち少なくとも1個を復調する復調装置を例とし、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る復調装置の構成を示す図である。
図示するように、この復調装置は、アンテナ1と、高周波増幅部2と、局部発振部3と、移相部4と、混合部5I及び5Qと、A/D(Analog-to-Digital)変換部6I及び6Qと、補正演算部7と、フーリエ変換部8と、補正量決定部9と、復調部10とより構成されている。
高周波増幅部2は、公知の高周波増幅回路などより構成されており、アンテナ1を介してOFDM信号を受信し、このOFDM信号を増幅して混合部5I及び5Qに供給する。
高周波増幅部2が受信するOFDM信号は、例えば図2に模式的に示すようなスペクトルを有しているものとする。すなわち、このOFDM信号は、複数のQPSK変調波Mと、無変調時のサブキャリアに相当する1個以上のパイロット信号Pとが、周波数Δf間隔で並ぶことにより構成されている。そして、このOFDM信号のシンボル1個分の時間長は、ガイドインターバルを含めてΔtであり、Δtの値は、各パイロット信号Pの周期の整数倍に相当するものとする。
ただし、これらのQPSK変調波Mのサブキャリア及びパイロット信号Pは、互いに直交性を有するものとする。また、周波数軸上においてパイロット信号Pが並ぶ順番や、パイロット信号Pの周波数は、あらかじめ定められているものとする(図2は、周波数が低い方から3番目及び周波数が高い方から3番目をパイロット信号Pが占める場合を例示している)。
局部発振部3は、公知の発振回路等より構成されており、所定の周波数の局部発振信号を生成して、移相部4及び混合部5Iに供給する。
移相部4は、公知の移相回路等より構成されており、局部発振部3より供給された局部発振信号の位相を(π/2)[ラジアン]遅らせたものに相当する信号を生成して、混合部5Qに供給する。
混合部5I及び5Qは互いに実質的に同一の構成を有しており、それぞれ、例えば公知の乗算回路などより構成されている。
混合部5Iは、高周波増幅部2より供給されたOFDM信号と局部発振部3より供給された局部発振信号とを混合することにより、両者の周波数の差に当たる周波数を有する成分を生成し、QPSKにおけるI信号に相当する信号としてA/D変換部6Iへと供給する。
混合部5Qは、高周波増幅部2より供給されたOFDM信号と移相部4より供給された信号(すなわち、位相が(π/2)[ラジアン]遅れた局部発振信号)とを混合することにより、両者の周波数の差に当たる周波数を有する成分を生成し、QPSKにおけるQ信号に相当する信号としてA/D変換部6Qへと供給する。
A/D変換部6I及び6Qは互いに実質的に同一の構成を有しており、それぞれ、例えば公知のA/Dコンバータなどより構成されている。
A/D変換部6Iは、混合部5Iより供給された信号をデジタル形式の信号へと変換して補正演算部7へと供給する。A/D変換部6Qは、混合部5Qより供給された信号をデジタル形式の信号へと変換して補正演算部7へと供給する。
補正演算部7、フーリエ変換部8、補正量決定部9及び復調部10は、いずれも、DSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサや、このプロセッサが実行するためのプログラムを記憶するメモリなどより構成されている。
なお、補正演算部7、フーリエ変換部8、補正量決定部9及び復調部10の一部又は全部の機能を単一のプロセッサが行うようにしてもよい。
補正演算部7は、A/D変換部6Iよりデジタル形式のI信号を供給され、A/D変換部6Qよりデジタル形式のQ信号を供給され、また、補正量決定部9より後述の周波数補正信号を供給されると、供給されたI信号の周波数と周波数補正信号の周波数との差(又は和)にあたる周波数を有する信号を生成してフーリエ変換部8へと供給し、また、供給されたQ信号の周波数と周波数補正信号の周波数との差(又は和)にあたる周波数を有する信号を生成してフーリエ変換部8へと供給する。
補正演算部7からフーリエ変換部8へと供給される2個の信号は、この復調装置が受信したOFDM信号のI信号及びQ信号の周波数を、周波数補正信号の周波数の分シフトさせたものに相当する信号である。
フーリエ変換部8は、補正演算部7より供給される2個の信号の組が表すOFDM信号のうち、当該OFDM信号のスペクトルを構成する所定の周波数成分の位相を表す1番目〜n番目まで計n個の位相データを、高速フーリエ変換の手法により生成する。そして、生成したこれらn個の位相データを、補正量決定部9及び復調部10へと供給する。なお、nはOFDM信号内のサブキャリアの数以上の整数であり、(j+1)番目の位相データは、j番目の位相データが位相を表す周波数成分よりΔfだけ周波数が高い周波数成分の位相を表すものとする(ただし、jは1以上n未満の整数)。
これらn個の位相データは、この復調装置が受信したOFDM信号に含まれるサブキャリアの周波数に相当する成分を正しく捉えているのであれば、このOFDM信号に含まれる各変調波のベースバンド信号に相当する信号となる。
上述のように、パイロット信号Pは無変調状態のサブキャリアからなっているので、フーリエ変換部8が供給する位相データのうち、パイロット信号Pの位相を表すものの値は、例えば図3(a)に示すように、ほぼ一定の速度で変化する。これに対し、パイロット信号Pとは異なる、変調されたサブキャリア等の位相を表している位相データの値は、例えば図4(a)に示すように不規則に変化する。
補正量決定部9は、機能的には、図1に示すように、周波数補正信号生成部91と、位相差検出部92と、位相差変化量検出部93と、絶対値計算部94と、累積加算部95及び97と、パイロット判定部96と、周波数補正量算出部98と、パイロット抽出部99とより構成されている。
周波数補正信号生成部91は、数値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscillator)の機能を行うものであり、(a)所定の初期値(例えば、0ヘルツ)、(b)パイロット判定部96より指示される後述の第1の補正量、(c)周波数補正量算出部98より指示される後述の第2の補正量、(d)パイロット抽出部99より指示される第3の補正量、の四者の和に相当する周波数の周波数補正信号を生成し、補正演算部7へと連続的に供給する。
位相差検出部92は、フーリエ変換部8より供給されたn個の位相データそれぞれにつき、当該位相データの値を上述の値Δtに実質的に等しい周期で特定し、特定した位相に基づいて、当該位相データが示す位相の1周期毎の変化量を表すデータ(1回差分データ)を順次生成する。そして、生成した計n個の1回差分データを、k番目の位相データに基づいて生成した1回差分データをk番目の1回差分データとして(kは1以上n以下の整数)、位相差変化量検出部93、累積加算部97及びパイロット抽出部99へと順次供給する。
パイロット信号Pは無変調状態のサブキャリアに相当する信号であるため、位相データがパイロット信号Pの位相を捉えていれば、当該位相データに基づいて生成された1回差分データは、例えば図3(b)に示すように、ほぼ一定の値となる。すなわち、位相データにより位相が表されている成分がパイロット信号Pに正確に一致している場合、1周期毎に特定される位相の変化量は実質上0となるし、正確に一致していない場合も、1周期毎の位相の遅れ又は進みの量は実質的に一定の値となる。
これに対し、位相データがパイロット信号P以外の成分の位相を表している場合、当該位相データに基づいて生成された1回差分データの値は、例えば図4(b)に示すように不規則に変化する。
位相差変化量検出部93は、位相差検出部92より供給されたそれぞれの1回差分データが表す位相の変化量を、値Δtに実質的に等しい周期で特定し、特定した変化量に基づいて、1回差分データが表す位相の変化量の1周期毎の変化量を表すデータ(2回差分データ)を順次生成し、生成された計n個の2回差分データを、k番目の1回差分データに基づいて生成した2回差分データをk番目の2回差分データとして、絶対値計算部94へと供給する。2回差分データは、換言すれば、フーリエ変換部8が供給した位相データが表す位相の1周期毎の変化量の変化量を表すデータである。
パイロット信号Pの位相の変化量を表す1回差分データの値は、上述のようにほぼ一定の値となる。従って、このような1回差分データに基づいて生成された2回差分データの値は、例えば図3(c)に示すように、ほぼ0となる。これに対し、パイロット信号P以外の成分の位相の変化量の変化量を表す2回差分データの値は、例えば図4(c)に示すように不規則に変化する。
絶対値計算部94は、位相差変化量検出部93より供給されたそれぞれの2回差分データが表す値の絶対値を表す絶対値データを順次生成して、得られた計n個の絶対値データを、k番目の2回差分データに基づいて生成した絶対値データをk番目の絶対値データとして、累積加算部95へと供給する。
累積加算部95は、絶対値計算部94よりn個の絶対値データを供給されると、それぞれの絶対値データが表す値を記憶する。そして、新たな値を記憶する毎に、それぞれの絶対値データについて、自ら記憶している値のうち最新の所定回数分(例えば最新10回分)の値を互いに加算した結果を表す累積結果データを生成し、生成された計n個の累積結果データを、k番目の絶対値データに基づいて生成した累積結果データをk番目の累積結果データとして、パイロット判定部96へと供給する。
パイロット判定部96は、累積加算部95よりn個の累積結果データを新たに供給されるたびに、これらの累積結果データのうちに、値が所定の上限値以下に収まっているものがあるか否かを判別する。
2回差分データがパイロット信号Pの位相の変化量の変化量を表している場合、当該2回差分データの値は、上述のようにほぼ0となる。従って、異なる複数の時点での2回差分データの絶対値を加算した結果も、0に近い低い値となる。これに対し、パイロット信号P以外の成分の位相の変化量の変化量を表している場合は2回差分データの値が不規則に変化するので、異なる複数の時点での2回差分データの絶対値を加算した結果は、パイロット信号Pの位相の変化量の変化量を表しているものに比べ大きな値となる。
従って、上述の上限値が適切に設定されていれば、パイロット判定部96が行う上述の判別の処理は、位相データのうちにパイロット信号Pの位相を捉えているものがあるか否かを判別する処理に相当するものとなる。
そして、値が上限値以下に収まっている累積結果データがない(つまり、パイロット信号Pの位相を捉えている位相データがない)と判別すると、パイロット判定部96は、周波数補正信号生成部91に、上述の第1の補正量として、従前指示していた値より所定量(例えば、(Δf/2))だけ変化(増加又は減少)させた新たな値を指示する(なお、パイロット判定部96は、第1の補正量の初期値として値0を、例えば動作開始後直ちに、周波数補正信号生成部91に指示するようにすればよい)。一方、累積加算部95及び97は、パイロット信号Pの位相を捉えている位相データがないとパイロット判定部96が判別するたびに、そのように判別したことに応答して、各自が記憶している値をクリアする(0にする)。
パイロット信号Pの位相を捉えている位相データがひとつもない、という場合は、各位相データが、OFDM信号のサブキャリアのほぼ中間の周波数の成分の位相を捉えているような場合であることが考えられる。従って、第1の補正量を(Δf/2)程変化させることにより、各位相データが、パイロット信号Pを含むサブキャリアの位相を正しく捉えるようになると考えられる。
一方、値が上限値以下に収まっている累積結果データがある(つまり、パイロット信号Pの位相を捉えている位相データがある)と判別すると、パイロット判定部96は、該当する位相データの順番を累積結果データに基づいて特定する。そして、特定した順番と、パイロット信号Pの本来の周波数とに基づき、OFDM信号の周波数のずれの量をΔf刻みで特定し、第1の補正量として、従前指示していた値より当該ずれの量と等量だけ、当該ずれをキャンセルする方向に変化させた新たな値を、周波数補正信号生成部91に指示する。
具体的には、例えば、パイロット信号Pの周波数が、あらかじめ定められた本来の周波数であるとき、このパイロット信号Pの位相が、周波数補正信号生成部91の初期状態(つまり、第1〜第3の補正量がいずれも0の状態)ではm番目の位相データとして表されるものであるとし、一方で、パイロット信号Pの位相を捉えているものとして特定された位相データの順番が、(m+d)番目(mは1以上n以下の整数、dは0以上の整数)であったとする。この場合、パイロット判定部96は、この復調装置が受信したOFDM信号の周波数の、本来の周波数からの上昇方向のずれの量が(d・Δf)であると特定し、補正演算部7が出力する信号が表すOFDM信号の周波数を(d・Δf)だけ下降させるよう、第1の補正量を変化させる。例えば、補正演算部7が、上述のI信号ないしQ信号の周波数と周波数補正信号の周波数との差にあたる周波数の信号を生成するものとすれば、パイロット判定部96は、第1の補正量を(d・Δf)だけ上昇させればよい。
一方、累積加算部97は、位相差検出部92よりn個の1回差分データを供給されると、供給されたそれぞれの1回差分データが表す値を記憶する。そして、新たな値を記憶する毎に、それぞれの1回差分データについて、自ら記憶している値のうち最新の所定回数分の値を互いに加算した結果を示す差分累積データを生成し、生成した計n個の差分累積データを、k番目の1回差分データに基づいて生成した差分累積データをk番目の差分累積データとして、周波数補正量算出部98へと供給する。なお、累積加算部97が1回差分データの加算を行う所定回数を、例えば、累積加算部95が絶対値データの加算を行う回数と同程度にすれば、累積加算部95及び97が互いにほぼ並行するようなタイミングで処理を行うことができるので、第1及び第2の補正量の更新がほぼ同時に行われるようにして、周波数の補正の処理の迅速化を図りやすい。
周波数補正量算出部98は、累積加算部97よりn個の差分累積データを新たに供給されるたびに、これらの差分累積データに基づいて上述の第2の補正量を決定し、周波数補正信号生成部91に指示する。
具体的には、周波数補正量算出部98は、例えば差分累積データのうち、パイロット信号Pの位相の変化量の加算結果を表すものを選択し、選択された差分累積データに基づいて、パイロット信号Pの1周期毎の位相の変化量の平均値を特定し、特定したこの平均値に相当する位相の変化を相殺して、選択された差分累積データの値を0に収束させるような量を第2の補正量として特定すればよい。
この復調装置が受信するOFDM信号のシンボル1個分の時間長Δtはパイロット信号Pの周期(1/Δf)のy倍(yは自然数)に相当するから、位相データが表す1周期毎の位相の遅れがx[度]であった場合、このことは、当該位相データにより位相が表されている成分の周波数が、パイロット信号Pの本来の周波数に比べ、{(x・Δf)/(360・y)}だけ低いことを示している。従ってこの場合、周波数補正量算出部98は、{−(x・Δf)/(360・y)}を第2の補正量として特定すればよい。
より具体的には、例えば累積加算部97が、1回差分データの最新10回分の値の加算結果を示すデータを差分累積データとして周波数補正量算出部98に供給するものであるとして、当該差分累積データが360[度]の位相進みを示していたとすると、この場合周波数補正量算出部98は、パイロット信号Pの1周期毎の位相の進みの平均が36[度]であるものとみなして、パイロット信号Pの位相を1周期あたり36[度]遅らせるため、第2の補正量を{Δf/(10・y)}と決定すればよい。
なお、パイロット信号Pの位相の変化量の加算結果を表す差分累積データを周波数補正量算出部98が選択できるようにするため、例えばパイロット判定部96が、パイロット信号Pの位相を表す位相データの順番を周波数補正量算出部98に通知し、周波数補正量算出部98は、通知された順番の差分累積データを、パイロット信号Pの位相の変化量の加算結果を表すものとして選択するようにすればよい。
また、パイロット信号PがOFDM信号内に複数存在するために、パイロット信号Pの位相の変化量の加算結果を表す差分累積データが複数選択される場合、周波数補正量算出部98は、選択された各々の差分累積データから算出される補正量の平均値を、第2の補正量として用いればよい。
パイロット抽出部99は、第1及び第2の補正量が周波数補正信号生成部91へと指示される時点以降のタイミングで、位相差検出部92よりn個の1回差分データを供給されると、供給された1回差分データのうち、パイロット信号Pの位相の変化量を表すものを選択し、選択された1回差分データに基づいて上述の第3の補正量を決定し、周波数補正信号生成部91に指示する。具体的には、パイロット抽出部99は、選択された1回差分データが表す位相の変化を相殺して、当該1回差分データの値を0に収束させるような量を、第3の補正量として特定すればよい。
なお、第1及び第2の補正量が周波数補正信号生成部91へと指示されているので、補正演算部7による補正の結果、補正後のOFDM信号(補正演算部7が出力する信号が表すOFDM信号)の周波数は、本来の周波数にほぼ合致している。従って、パイロット抽出部99は、OFDM信号の周波数が本来の周波数であったとした場合に、補正演算部7による補正がない状態でパイロット信号Pの位相を表すべき位相データより生成された1回差分データを、パイロット信号Pの位相の変化量を表すものとして選択すればよい。例えば、上述した例のように、周波数補正信号生成部91の初期状態で、本来の周波数を有する場合のパイロット信号Pの位相がm番目の位相データとして表されるのであるとすれば、パイロット抽出部99は、m番目の1回差分データを、パイロット信号Pの位相の変化量を表すものとして選択すればよい。
また、パイロット信号PがOFDM信号内に複数存在するために、パイロット信号Pの位相の変化量を表す1回差分データが複数選択される場合、パイロット抽出部99は、選択された各々の1回差分データから算出される補正量の平均値を、第3の補正量として用いればよい。
復調部10は、フーリエ変換部8より供給された位相データのうち、QPSK変調波の位相を表すもの(すなわち、当該QPSK変調波のベースバンド信号)に基づいて、このQPSK変調波が表すシンボルを抽出し、抽出したシンボルを表すデータを生成して外部に出力する。
以上説明した動作を行う結果、この復調装置は、OFDM信号の周波数が(Δf/2)を超えるような大幅なずれを起こしていてもこのずれを迅速に検出して周波数を補正し、また、OFDM信号の周波数のずれによりパイロット信号Pの位相を正しく捉えられない、という状態に出会っても、パイロット信号Pの位相を迅速に捉えるので、OFDM信号の周波数の変動に正確に追随して、シンボルを正確に抽出する。
なお、この復調装置の構成は、上述のものに限られない。
例えば、OFDM信号に含まれる変調波はQPSK変調波である必要はなく、例えば16QAMあるいはその他任意の変調形式で生成された変調波であってよい。そして復調部10は、当該変調波を復調し、得られた復調信号を出力するものであればよい。
また、この復調装置は必ずしもアンテナ1を備える必要はなく、高周波増幅部2は、有線回線よりOFDM信号を取得してもよい。また、復調する対象のOFDM信号の強度が十分大きければ、この復調装置は必ずしも高周波増幅部2を備える必要がなく、この場合は、混合部5I及び5Qが、復調する対象のOFDM信号を直接に取得すればよい。
また、補正演算部7がI信号及びQ信号に相当する成分を生成するようにしてもよい。この場合、この復調装置は局部発振部3、混合部5I、混合部5Q、A/D変換部6I又はA/D変換部6Qを備える必要がなく、代わりに高周波増幅部2が増幅したOFDM信号をA/D変換して補正演算部7へと供給するA/D変換器を備えるものとすればよい。そして、補正演算部7は、例えば、周波数補正信号の位相を(π/2)[ラジアン]遅らせたものに相当する信号を生成して、A/D変換器より供給されたOFDM信号と元の周波数補正信号との周波数の差に当たる成分を表す信号、及び、このOFDM信号と移相された周波数補正信号との周波数の差に当たる成分を表す信号を生成して、これら2個の信号をフーリエ変換部8に供給するようにすればよい。
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明にかかる周波数制御装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。
例えば、高周波増幅回路、発振回路、移相回路及びA/Dコンバータを備えたコンピュータに上述の補正演算部7、フーリエ変換部8、補正量決定部9及び復調部10の動作を実行させるためのプログラムを格納した記録媒体(CD−ROM、MO、フレキシブルディスク等)から該プログラムをインストールすることにより、上述した復調装置を構成することができる。
また、例えば、通信回線の掲示板(BBS)にこのプログラムをアップロードし、これを通信回線を介して配信してもよく、また、このプログラムを表す信号により搬送波を変調し、得られた変調波を伝送し、この変調波を受信した装置が変調波を復調してこれらのプログラムを復元するようにしてもよい。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下に、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
なお、OSが処理の一部を分担する場合、あるいは、OSが本願発明の1つの構成要素の一部を構成するような場合には、記録媒体には、その部分を除いたプログラムを格納してもよい。この場合も、この発明では、その記録媒体には、コンピュータが実行する各機能又はステップを実行するためのプログラムが格納されているものとする。
本発明の実施形態に係る復調装置の構成を示すブロック図である。 図1の復調装置が受信する対象のOFDM信号のスペクトルを模式的に示す図である。 (a)は、パイロット信号の位相を正しく表している位相データの値の変化を示すグラフであり、(b)は、この位相データに基づいて生成された1回差分データの値の変化を示すグラフであり、(c)は、この1回差分データに基づいて生成された2回差分データの値の変化を示すグラフである。 (a)は、パイロット信号の位相を正しく表していない位相データの値の変化を示すグラフであり、(b)は、この位相データに基づいて生成された1回差分データの値の変化を示すグラフであり、(c)は、この1回差分データに基づいて生成された2回差分データの値の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 アンテナ
2 高周波増幅部
3 局部発振部
4 移相部
5I,5Q 混合部
6I,6Q A/D変換部
7 補正演算部
8 フーリエ変換部
9 補正量決定部
91 周波数補正信号生成部
92 位相差検出部
93 位相差変化量検出部
94 絶対値計算部
95,97 累積加算部
96 パイロット判定部
98 周波数補正量算出部
99 パイロット抽出部
10 復調部

Claims (6)

  1. 周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
    実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、より構成されており、
    前記周波数補正信号生成手段は、
    前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
    前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
    従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
    ことを特徴とする周波数制御装置。
  2. 前記第1補正量決定手段は、前記複数の所定の周波数の成分のうちから前記パイロット信号に起因する成分を実質的に含んでいる成分を特定できなかったとき、前記周波数補正信号の周波数を所定量変化させるように第1の補正量を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数制御装置。
  3. 前記第1補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記複数の所定の周波数の成分のそれぞれの位相の変化量の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定するものであり、
    前記第2補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記所定の周波数の成分の位相の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、前記第2の補正量を決定するものである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の周波数制御装置。
  4. 前記補正済変調波のうち前記パイロット信号が本来とるべき周波数の成分の位相の変化量に基づいて、当該成分の周波数が、前記パイロット信号が本来とるべき周波数へと収束するように第3の補正量を決定する第3補正量決定手段を更に備え、
    前記周波数補正信号生成手段は、従前の周波数より、前記第1、第2及び第3の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の周波数制御装置。
  5. 周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成ステップと、
    実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正ステップと、より構成されており、
    前記周波数補正信号生成ステップでは、
    前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定し、
    前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定し、
    従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する、
    ことを特徴とする周波数制御方法。
  6. コンピュータを、
    周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
    実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、して機能させるためのプログラムであって、
    前記周波数補正信号生成手段は、
    前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
    前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
    従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
    ことを特徴とするプログラム。
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