JP2005347844A - 周波数制御装置、周波数制御方法及びプログラム - Google Patents
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【解決手段】 無変調サブキャリアからなるパイロット信号を含むOFDM信号にあたる信号が補正演算部7に供給されると、補正演算部7はこれを周波数補正信号と混合し、更にフーリエ変換部8が高速フーリエ変換を行い、複数の位相データを生成する。補正量決定部9は、各位相データの値の変化量の変化量に基づき、パイロット信号を表す位相データを特定し、パイロット信号が本来パイロット信号を表すべき位相データにより表わされるよう、第1の補正量を決定する。また、パイロット信号を表す位相データの位相の変化量に基づき、パイロット信号の周波数を本来の周波数へと変化させるよう第2の補正量を決定する。周波数補正信号の周波数は、第1及び第2の補正量の和の分変化する。
【選択図】 図1
Description
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、より構成されており、
前記周波数補正信号生成手段は、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
ことを特徴とする。
このような構成を有していれば、変調波の周波数のずれによりパイロット信号を正しく捕捉できない、という状態に出会っても、パイロット信号を的確に捕捉して、変調波の周波数のずれを正確に補正する。
前記第2補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記所定の周波数の成分の位相の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、前記第2の補正量を決定するものであってもよい。
このような構成を有していれば、第1及び第2の補正量の決定がより正確に行われる。
この場合、前記周波数補正信号生成手段は、従前の周波数より、前記第1、第2及び第3の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成するものであればよい。
このような構成を有していれば、パイロット信号がほぼその本来の周波数をとるように補正された状態では、第1及び第2の補正量が変数の累計に基づいて正確性を重視して決定されるのに対し、第3の補正量は迅速に決定されるので、パイロット信号の捕捉が正確かつ迅速に行われる。
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成ステップと、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正ステップと、より構成されており、
前記周波数補正信号生成ステップでは、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定し、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定し、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する、
ことを特徴とする。
このような周波数制御方法によれば、変調波の周波数に大幅なずれがあっても、このずれが的確に検出され、周波数が補正される。
コンピュータを、
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、して機能させるためのプログラムであって、
前記周波数補正信号生成手段は、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
ことを特徴とする。
このようなプログラムを実行するコンピュータによれば、変調波の周波数に大幅なずれがあっても、このずれが的確に検出され、周波数が補正される。
図示するように、この復調装置は、アンテナ1と、高周波増幅部2と、局部発振部3と、移相部4と、混合部5I及び5Qと、A/D(Analog-to-Digital)変換部6I及び6Qと、補正演算部7と、フーリエ変換部8と、補正量決定部9と、復調部10とより構成されている。
ただし、これらのQPSK変調波Mのサブキャリア及びパイロット信号Pは、互いに直交性を有するものとする。また、周波数軸上においてパイロット信号Pが並ぶ順番や、パイロット信号Pの周波数は、あらかじめ定められているものとする(図2は、周波数が低い方から3番目及び周波数が高い方から3番目をパイロット信号Pが占める場合を例示している)。
移相部4は、公知の移相回路等より構成されており、局部発振部3より供給された局部発振信号の位相を(π/2)[ラジアン]遅らせたものに相当する信号を生成して、混合部5Qに供給する。
混合部5Iは、高周波増幅部2より供給されたOFDM信号と局部発振部3より供給された局部発振信号とを混合することにより、両者の周波数の差に当たる周波数を有する成分を生成し、QPSKにおけるI信号に相当する信号としてA/D変換部6Iへと供給する。
混合部5Qは、高周波増幅部2より供給されたOFDM信号と移相部4より供給された信号(すなわち、位相が(π/2)[ラジアン]遅れた局部発振信号)とを混合することにより、両者の周波数の差に当たる周波数を有する成分を生成し、QPSKにおけるQ信号に相当する信号としてA/D変換部6Qへと供給する。
A/D変換部6Iは、混合部5Iより供給された信号をデジタル形式の信号へと変換して補正演算部7へと供給する。A/D変換部6Qは、混合部5Qより供給された信号をデジタル形式の信号へと変換して補正演算部7へと供給する。
なお、補正演算部7、フーリエ変換部8、補正量決定部9及び復調部10の一部又は全部の機能を単一のプロセッサが行うようにしてもよい。
これらn個の位相データは、この復調装置が受信したOFDM信号に含まれるサブキャリアの周波数に相当する成分を正しく捉えているのであれば、このOFDM信号に含まれる各変調波のベースバンド信号に相当する信号となる。
これに対し、位相データがパイロット信号P以外の成分の位相を表している場合、当該位相データに基づいて生成された1回差分データの値は、例えば図4(b)に示すように不規則に変化する。
従って、上述の上限値が適切に設定されていれば、パイロット判定部96が行う上述の判別の処理は、位相データのうちにパイロット信号Pの位相を捉えているものがあるか否かを判別する処理に相当するものとなる。
また、パイロット信号PがOFDM信号内に複数存在するために、パイロット信号Pの位相の変化量の加算結果を表す差分累積データが複数選択される場合、周波数補正量算出部98は、選択された各々の差分累積データから算出される補正量の平均値を、第2の補正量として用いればよい。
また、パイロット信号PがOFDM信号内に複数存在するために、パイロット信号Pの位相の変化量を表す1回差分データが複数選択される場合、パイロット抽出部99は、選択された各々の1回差分データから算出される補正量の平均値を、第3の補正量として用いればよい。
例えば、OFDM信号に含まれる変調波はQPSK変調波である必要はなく、例えば16QAMあるいはその他任意の変調形式で生成された変調波であってよい。そして復調部10は、当該変調波を復調し、得られた復調信号を出力するものであればよい。
例えば、高周波増幅回路、発振回路、移相回路及びA/Dコンバータを備えたコンピュータに上述の補正演算部7、フーリエ変換部8、補正量決定部9及び復調部10の動作を実行させるためのプログラムを格納した記録媒体(CD−ROM、MO、フレキシブルディスク等)から該プログラムをインストールすることにより、上述した復調装置を構成することができる。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下に、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
2 高周波増幅部
3 局部発振部
4 移相部
5I,5Q 混合部
6I,6Q A/D変換部
7 補正演算部
8 フーリエ変換部
9 補正量決定部
91 周波数補正信号生成部
92 位相差検出部
93 位相差変化量検出部
94 絶対値計算部
95,97 累積加算部
96 パイロット判定部
98 周波数補正量算出部
99 パイロット抽出部
10 復調部
Claims (6)
- 周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、より構成されており、
前記周波数補正信号生成手段は、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
ことを特徴とする周波数制御装置。 - 前記第1補正量決定手段は、前記複数の所定の周波数の成分のうちから前記パイロット信号に起因する成分を実質的に含んでいる成分を特定できなかったとき、前記周波数補正信号の周波数を所定量変化させるように第1の補正量を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数制御装置。 - 前記第1補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記複数の所定の周波数の成分のそれぞれの位相の変化量の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定するものであり、
前記第2補正量決定手段は、前記補正済変調波のうちの前記所定の周波数の成分の位相の変化量を複数回特定して累計する手段を備え、累計した結果に基づいて、前記第2の補正量を決定するものである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の周波数制御装置。 - 前記補正済変調波のうち前記パイロット信号が本来とるべき周波数の成分の位相の変化量に基づいて、当該成分の周波数が、前記パイロット信号が本来とるべき周波数へと収束するように第3の補正量を決定する第3補正量決定手段を更に備え、
前記周波数補正信号生成手段は、従前の周波数より、前記第1、第2及び第3の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の周波数制御装置。 - 周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成ステップと、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正ステップと、より構成されており、
前記周波数補正信号生成ステップでは、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定し、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定し、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する、
ことを特徴とする周波数制御方法。 - コンピュータを、
周波数補正信号を生成する周波数補正信号生成手段と、
実質的に無変調状態のサブキャリアからなるパイロット信号を含む周波数分割多重された変調波と、前記周波数補正信号とを取得し、当該変調波の周波数と当該周波数補正信号の周波数との和又は差に相当する成分からなる補正済変調波を生成する周波数補正手段と、して機能させるためのプログラムであって、
前記周波数補正信号生成手段は、
前記補正済変調波のうち複数の所定の周波数の成分の位相の変化量の変化量に基づいて、各該所定の周波数の成分のうちから、前記パイロット信号に相当する成分を実質的に含んでいる成分を特定し、特定した成分の周波数と前記パイロット信号が本来とるべき周波数との差を打ち消すような量に相当する分、前記周波数補正信号の周波数を従前の周波数より変化させるように、第1の補正量を決定する第1補正量決定手段と、
前記補正済変調波のうち所定の周波数の成分の位相の変化量に基づいて、前記補正済変調波のうち前記パイロット信号に相当する成分の周波数が当該所定の周波数へと収束するように第2の補正量を決定する第2補正量決定手段と、
従前の周波数より前記第1及び第2の補正量の和に相当する分変化した周波数の前記周波数補正信号を生成する手段と、を備える、
ことを特徴とするプログラム。
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JPH11252039A (ja) * | 1998-03-03 | 1999-09-17 | Mitsubishi Electric Corp | 搬送波周波数同期回路 |
JP2001094529A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-06 | Sanyo Electric Co Ltd | Ofdm受信装置におけるパイロット信号抽出回路 |
JP2001308821A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-11-02 | Sony Corp | 復調装置及び復調方法 |
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