JP2006516071A - 無線通信システムにおける搬送波周波数オフセットの推定 - Google Patents

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Abstract

OFDM受信器は、シンボルのうちの少なくとも1つが基準シンボルである複数のシンボルを含むパスバンド信号を受信し、そのパスバンド信号をベースバンド信号に変換するように構成可能な復調器、ベースバンド信号を受信し、第1の制御信号に応答してベースバンド信号の位相を修正するように構成可能なCFO補正回路、CFO補正回路からのベースバンド信号を周波数領域コンステレーションに変換するように構成可能な変換回路、周波数領域コンステレーションを受け取り、少なくとも一部基準シンボルに基づき周波数領域コンステレーションを修正するように構成可能な等化器、およびフィードバック構成で等化器の出力とCFO補正回路との間に動作可能に結合されたCFO推定回路を備える。CFO推定回路は、等化器から受け取った少なくとも2つのシンボルの間の位相誤差の差を測定し、その測定された移相誤差の差を表す第1の制御信号を発生するように構成可能である。

Description

本発明は、一般的には、無線通信システムに関するものであり、より具体的には、無線通信システムにおける搬送波周波数オフセット(CFO)を推定することに関するものである。
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2002年8月2日に出願した米国仮出願第60/400,819号の利益を主張するものである。
例えば、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)システム、デジタル加入者回線(DSL)モデム、デジタル・オーディオ放送(DAB)システムなど、多くの無線通信システムは、データ伝送に直交周波数分割多重方式(OFDM)を使用している。電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)上の媒体アクセス制御を対象とする。IEEE 802.11規格は、参照により本明細書に組み込まれている、「Supplement to IEEE Standard for Information Technology−Telecommunications and Information Exchange Between Systems−Local Metropolitan Area Networks−Specific Requirements−Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specifications」(1999年版)という表題の文書IEEE Std.802.11で定められている。これもまた参照により本明細書に組み込まれている、「High Speed Physical Layer in the 5 GHz Band」という表題のIEEE Std.802.11a(2000年2月)、および「Further Higher Data Rate Extension in the 2.4 GHz Band」という表題のIEEE Std.802.11g(2000年9月)を含む802.11規格に関係する追加拡張は、それぞれ5ギガヘルツ(GHz)と2.4GHzの周波数帯域でOFDM技術を使用するWLANシステムに関係する。
OFDMシステムは、例えば、R.W.Chang「Synthesis of band−limited orthogonal signals for multi−channel data Transmission」、Bell Systems Technical Journal、第45巻、1966年12月、1775〜1796頁で提案されていた。OFDMシステムは、直交データの正確な再構成を保証する直交副搬送波を供給する。また、このようなシステムでは、単一搬送波システムに比べて、チャネルのマルチパス歪みおよび選択性フェージングに対する耐性が高い。しかし、OFDMシステムは、また、搬送波周波数オフセット(CFO)に関する誤差の影響を受けやすい。CFOは、一般に、復調搬送波周波数が変調搬送波周波数と正確に一致しない場合に発生する。これは、例えば、送信器と受信器におけるドップラー効果または水晶周波数の不一致から生じることがある。CFOは、本質的に、OFDMシンボルの直交性を破壊し、搬送波間干渉(ICI)およびシンボル間干渉(ISI)を引き起こす可能性がある。
これまでにOFDMシステムにおけるCFO推定および訂正に対しさまざまな手法が提案されてきた。例えば、すべて参照により本明細書に組み込まれている、Dong−Seog Han、Jae−Hyun Seo、ならびにJung−Jin Kim「Fast Carrier Frequency Offset Compensation in OFDM Systems」、IEEE Transactions on Consumer Electronics、第47巻、第3号(2001年8月)、Fu Yanzeng、Zhang Hailin、Wang Yumin「Frequency Synchronization in OFDM Systems」、3G Mobile Communication Technology、2001年3月、26〜28頁(Conference Publication No.477)、Yun Hee Kim、Iichko Song、Seokho Yoon、ならびにSo Ryoung Park「An Efficient Frequency Offset Estimator for OFDM Systems and its Performance Characteristics」、IEEE Transactions on Vehicular Technology、第50巻、第5号(2001年9月)を参照のこと。
CFO誤差の望ましくない効果を補正する試みの中で、WLAN規格では、CFOを推定するために短いトレーニング・シンボルと長いトレーニング・シンボルを用意している。ほとんどの従来のOFDMシステムでは、トレーニング中に送信される周期系列を使用する粗いCFO検出および推定と細かいCFO検出および推定を採用している。しかし、CFOの検出誤差が小さいとしても、例えば、信号対雑音比(SNR)がかなり低下するなど、システムに対し望ましくない影響が及ぶ可能性がある。
したがって、従来の無線システムに見られるいくつかの問題を被ることなく、無線通信システムにおいてCFOを推定する精度を高める改善された手法が必要である。
米国仮出願第60/400,819号 「Supplement to IEEE Standard for Information Technology−Telecommunications and Information Exchange Between Systems−Local Metropolitan Area Networks−Specific Requirements−Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specifications」(1999年版)という表題の文書IEEE Std.802.11 「High Speed Physical Layer in the 5 GHz Band」という表題のIEEE Std.802.11a(2000年2月) 「Further Higher Data Rate Extension in the 2.4 GHz Band」という表題のIEEE Std.802.11g(2000年9月) R.W.Chang「Synthesis of band−limited orthogonal signals for multi−channel data Transmission」、Bell Systems Technical Journal、第45巻、1966年12月、1775〜1796頁 Dong−Seog Han、Jae−Hyun Seo、ならびにJung−Jin Kim「Fast Carrier Frequency Offset Compensation in OFDM Systems」、IEEE Transactions on Consumer Electronics、第47巻、第3号(2001年8月) Fu Yanzeng、Zhang Hailin、Wang Yumin「Frequency Synchronization in OFDM Systems」、3G Mobile Communication Technology、2001年3月、26〜28頁(Conference Publication No.477) Yun Hee Kim、Iichko Song、Seokho Yoon、ならびにSo Ryoung Park「An Efficient Frequency Offset Estimator for OFDM Systems and its Performance Characteristics」、IEEE Transactions on Vehicular Technology、第50巻、第5号(2001年9月) Steve Halford、Karen Halford、およびMark Webster「Evaluating the performance of HRb Proposals in the presence of Multipath」、IEEE 802.11−00/282r2(2000年9月)
本発明は、例えば、WLANなどの無線通信システムにおけるCFO推定を改善するための手法を確立する。本発明の手法は、無線通信システムと関連するOFDM受信器で実装することができ、本発明の一態様により、データ・モードCFO追跡方法を含む。本発明のCFO推定手法は、特にマルチパス環境において、従来のCFO推定方式に比べて優れたパフォーマンスを示す。
本発明の一実施形態によれば、OFDM受信器は、シンボルのうちの少なくとも1つが基準シンボルである複数のシンボルを含むパスバンド信号を受信し、そのパスバンド信号をベースバンド信号に変換するように構成可能な復調器、ベースバンド信号を受信し、第1の制御信号に応答してベースバンド信号の位相を修正するように構成可能なCFO補正回路、CFO補正回路からのベースバンド信号を周波数領域コンステレーションに変換するように構成可能な変換回路、周波数領域コンステレーションを受け取り、少なくとも一部基準シンボルに基づき周波数領域コンステレーションを修正するように構成可能な等化器、およびフィードバック構成で等化器の出力とCFO補正回路との間に動作可能に結合されたCFO推定回路を備える。CFO推定回路は、等化器から受け取った少なくとも2つのシンボルの間の位相誤差の差を測定し、その測定された移相誤差の差を表す第1の制御信号を発生するように構成可能である。
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、例示されている実施形態の以下の詳細な説明を添付図面と併せ読めば、明らかになるであろう。
本発明は、IEEE802.11準拠の直交周波数分割多重方式(OFDM)無線通信システムに関して本明細書で説明される。しかし、本発明は、この無線通信システムまたは特定の無線通信システムに限られないことは理解されるであろう。むしろ、本発明は、より一般的に、無線通信システムにおけるCFO推定を改善する手法に適用可能である。また、IEEE802.11規格とともに使用することに対し特に適合しているが、本発明は、他の規格、さらには非標準システムでも使用できる。
図1は、本発明の手法が実装されているOFDMシステム100の実施例を示している。OFDMシステム100の実施例は、通信チャネル104を介して信号を受信器106に送信するように構成可能な送信器102を備える。送信器102および受信器106は、例えばWLANモデムなどに組み込んで一体化することができ、また送信モード、受信モード、またはその両方のモードで動作するように構成可能であることは理解されるであろう。本明細書で使用されている「通信チャネル」という用語は、例えば、携帯電話、無線周波数(RF)、マイクロ波、衛星などの無線通信リンクを含むことが意図されており、また、例えば、電話、ケーブル、光ファイバなどの専用通信回線を含むこともできる。チャネルに対してあるデータ転送速度を関連付けることができ、この転送速度により、その特定の媒体上で1秒間に送信できるサンプル数が決まる。当業者であれば理解するように、例えば、マルチプレクサを使用することにより、低速のチャネルを単一の高速のチャネルに組み込むことができる。同様に、例えば、デマルチプレクサを使用することにより、低速のチャネルを高速のチャネルから抽出することができる。
説明を簡単にするため、例示されている送信器102は、送信器の入力に結合されている直交振幅変調(QAM)ブロック108、QAMブロック108に結合されている逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロック110、IFFTブロック110に結合されているサイクリック・プレフィックス(CP)符号器(Add CPP)112、CP符号器112に結合されている変調器114、および変調器114に結合されている実成分(Re{})ブロック116を含む、機能ブロックに関して説明することができる。ブロック116の出力が送信器102の出力を形成する。送信器102は、データ・ソースからペイロード・データを含んでいる可能性のある入力サンプルDINを受信するように構成可能であることが好ましい。別の機能ブロックとして示されているが、送信器102を含むブロックのうち1つまたは複数の少なくとも一部を1つまたは複数の他の機能ブロックと組み合わせ、かつ/または統合することができ、組み合わせた機能ブロックのいくつかの部分を共有できることも、当業者であれば理解するであろう。
送信器102のように、例示されている受信器106は、受信機の入力に結合されている復調器118、復調器118の出力に結合されているフィルタ120、フィルタ120の出力に結合されているロータ・ブロック126、ロータ126の出力に結合されているCP復号器(Remove CP)128、CP復号器128の出力に結合されている高速フーリエ変換(FFT)ブロック130、FFTブロック130の出力に結合されている周波数領域等化器(FDQ)132、FDQ132の出力に結合されているスライサ134、好ましくは受信器106の出力を形成するFDQの出力、およびFDQ132の出力とロータ126との間のフィードバック構成に結合されているCFO推定器124を含む、機能ブロックに関して説明することができる。CFO推定器124およびロータ126は、本発明の一態様により、CFO補償器122の実施例を形成する。受信器106からのデータ出力DOUTは、送信器102に渡された元のデータ入力DINと実質的に一致することが好ましい。別の機能ブロックとして示されているが、受信器106を含むブロックのうち1つまたは複数の少なくとも一部を1つまたは複数の他の機能ブロックと組み合わせ、かつ/または統合することができ、組み合わせた機能ブロックのいくつかの部分を共有できることも、当業者であれば理解するであろう。
送信器側では、入力サンプルDINは、QAMブロック108に供給され、そこで、例えば、16ビットQAM(16−QAM)、または64ビットQAM(64−QAM)複素信号コンステレーション(つまり、位相器またはベクトル表現)上にマッピングされる。例えば、二相位相変調方式(BPSK)または直交位相変調方式(QPSK)などの他のマッピング方式も同様に考えられる。QAMブロック108は、順次搬送波列(例えば、64−QAMの場合は64個の搬送波)を生成し、これを、IFFTブロック110に供給される、OFDMシンボルX(k)と呼ぶことができる。IFFTブロック110は、OFDMシンボルX(K)を受け取り、以下の式に従って、対応する時間領域系列x(n)に変換する。
Figure 2006516071
ただし、nはサンプル数であり、Nは1以上の整数である。送信器102は、さらに、QAMブロック108とIFFTブロック110との間で接続され動作するトレリス符号器(図に示されていない)を備えることもできる。
CP符号器112は、IFFTブロック110により生成された時間領域系列x(n)を受け取り、通常はシンボル間干渉(ISI)を低減するために使用されるCPを追加する。CP符号器112は、一般に、系列内の先頭m個のワードをコピーし、そのm個のワードを系列の末尾に付加し、送信データ系列を生成する。mの値は、採用されているデータ伝送規格に対応する0よりも大きい固定された整数である。例えば、IEEE802.11aおよび802.11g規格によれば、mは、通常、64である。その後、ベースバンド送信データ・サンプルx(t)は、変調器ブロック114において搬送波周波数fcでサンプルを変調することにより、パスバンド信号に変換される。ブロック116では、パスバンド信号の虚数成分(Im{})を除去し、それにより、チャネル104上で伝送する信号の実成分(Re{})を残す。信号の虚数成分は、例えば、信号の位相を90度だけずらすことにより除去することができ、したがって、ブロック116は、移相器を備えることができる。送信信号s(t)は以下の形式をとる。
Figure 2006516071
ただし、x(t)は、x(n)の時間領域表現であり、ωはラジアンを単位とする搬送波周波数(つまり、ω=2πfc)である。
CFOは、一般に、信号が送信された後に導入されるため、CFO推定方法では、通常、送信器ではなく受信器に重点を置く。その結果、当業者であれば周知のように、送信器102は、従来のOFDM送信器により実装することができる。したがって、本明細書では、送信器102の動作の詳細な説明を行わない。
受信器側では、送信サンプルを含む受信信号r(t)は、復調器118により、x(t)を取得するために送信器102で使用されているのと同じ搬送波周波数fcを使用して、パスバンドからベースバンドにダウンコンバートされる。受信信号r(t)は以下の形式をとる。
Figure 2006516071
ベースバンド信号は、すでに述べたように、復調器118の出力およびCFO推定器124に結合されるロータ・ブロック126を備えることができる、CFO補償器122に供給されることが好ましい。CFO補償器122の実施例は、復調器118からベースバンド信号を受信し、CFO推定器124により生成されるCFO推定信号に応答してベースバンド信号の位相を修正するように構成可能である。CFO推定信号は、以下で詳しく説明するように、受信信号内に存在するCFOの推定を表す。本発明の一態様によれば、CFO推定信号は送信器搬送波と受信器搬送波との間の位相オフセットを表すデジタル値を含む。ロータ・ブロック126は、推定されたCFOに実質的に等しい量だけ所与のシンボルの位相を動作可能に回転する移相器を備えることができる。
受信器106の実施例は、復調器118とCFO補償器122との間に結合され動作するフィルタ120を備えることもできる。フィルタ120は、ローパス・フィルタを備えることができ、復調器118からベースバンド信号を受信し、その受信信号の中に存在する可能性のある帯域外ガウス雑音成分を実質的に除去するように構成可能であることが好ましい。
CFO補償器122の出力は、例えば、すでに述べたように、系列から最後のm個のワードを除去することなどにより、受信した系列からサイクリック・プレフィックスを剥ぎ取るCP復号器128に供給されるが、ただし、mはIEEE 802.11aおよび802.11g 規格に従って、通常、64である。特定の復号方法に限られないが、CP復号器128は、送信器102で使用されるCP符号化方式に実質的に合致していることが好ましい。
理想的チャネル応答を仮定すると、受信器は、以下の式により、CP復号器128からサンプルのFFTをブロック130において計算することにより元のサンプルX(k)を求めるように構成することができる。
Figure 2006516071
これにより、X(−N/2)...X(0),X(1),X(2)...X(N/2)が得られる。しかし、理想的チャネル応答は、あるとしても滅多に実現できない。さらに、受信信号を復調するために受信器106で使用する搬送波周波数は、多くの場合、送信される信号を変調するために送信器102により使用される搬送波周波数に正確には一致せず、したがってオフセットが生じる。そこで、チャネル応答の特性および送信器102と受信器106との間の搬送波周波数の不一致の結果として、いくつかの非理想的な成分が受信信号の中に持ち込まれる。
チャネル応答の等価なベースバンド表現をh(n)であると仮定し、またH(k)はh(n)のFFTであると仮定すると、チャネル104に通した後、実際の受信したサンプルy(n)は以下の式で表すことができる。
Figure 2006516071
ただし、w(n)は、白色ガウス雑音であり、εは搬送波周波数オフセット(CFO)である。すでに述べたように、本発明は、OFDM受信器がCFOの望ましくない効果をより効果的に補正できるようにCFOを正確に推定することを追求している。
y(n)のFFTがY(r)で表され、w(n)のFFTがW(r)で表されると仮定すると、Y(r)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2006516071
上の式(6)では、ICI(r,ε)の項は、主にCFOにより引き起こされる搬送波間干渉を表す。ICI(r,ε)の項は、以下の式で表すことができる。
Figure 2006516071
FFTブロック130からの出力サンプルは、FDQ132に供給され、そこでさらに処理することができる。従来の周波数領域等化器または代替回路により実装することができるFDQは、1つまたは複数の受信したトレーニング・シンボルを対応する予想シンボルと比較することにより、チャネル104により持ち込まれるチャネル・ヌルおよび/または他の非線形特性を補正する。その後、FDQは、受信シンボルの位相を予想シンボルに実質的に一致するように動作可能な形でずらすことによりチャネル・ヌルを補正する。
OFDM受信器106の実施例では、FDQ132の出力は、例えば、QAM復調器を備えることができる、スライサ134に供給される。スライサ134により使用される復調方式は、送信器102のQAMブロック108で使用される変調方式に実質的に合致することが好ましい。スライサ134は、本質的に、所与の受信シンボルを見つけて、予想されるコンステレーション内で最も近いサンプルの一致を判別するという動作をする。その結果得られる出力は、送信器102に送られる元の入力データ・ストリームDINに一致するのが理想的であるデータ・ストリームDOUTを含む。FDQ132の出力は、さらに、CFO推定器124に結合し、CFO推定器124がフィードバック構成の受信器106の実施例内で動作可能に接続することができる。トレリス符号器が送信器102内に採用されていると仮定すると、受信器106の実施例は、さらに、FDQ132とスライサ134との間に動作可能に接続されるビタビ復号器(図に示されていない)を備えることもできる。
次に、本発明の一実施形態によるCFOを推定する方法について説明する。CFO推定は、一般に、受信器側で実行されるため、本明細書では、図1に例示されているOFDM受信器106に関して本発明のCFO推定手法を説明する。
すでに説明したように、CFO補償器122は、ロータ・ブロック126に動作可能に結合されたCFO推定器124を含む。CFO推定器124は、FDQ132の出力を受信し、受信された信号に存在するCFOの推定を判別するように構成可能であることが好ましい。CFO推定値は、所与のシンボルの位相を回転することによりCFOを実質的に補正するロータ126に供給される。本明細書では、CFO推定のための3つの方法、つまり、時間領域相関、位相オフセット推定、およびパイロット・トーン・ベースの推定について説明する。
時間領域相関は、本発明の位相オフセットCFO推定方法とともに使用することにより、さらに改善を進めることができる。時間領域相関は、粗いCFO推定のトレーニング・モードの際に使用され、その場合、短いトレーニング・シンボルと長いトレーニング・シンボルが送られる。ベースバンド・サンプリング周波数がFで、サンプリング周期がTの場合、T=1/Fかつt=nTであり、nはサンプル数である。実質的にフラットなチャネル応答を仮定すると、受信サンプルy(t)は以下の式で表すことができる。
Figure 2006516071
ただし、x(nT)は、送信サンプルx(t)を表す。φ=pF/Fとし、Fは搬送波周波数、pは百万分の一(ppm)単位で表したCFO、εは周波数オフセット(ε=pF)である。φを上の式(8)に代入すると、以下の式が得られる。
y(nT)=x(nT)e(−jφn) (9)
短いトレーニング期間に、所与のシンボルについて周期Nでサンプルを繰り返すが、ただし、IEEE802.11aおよび802.11g規格に関しては、N=16である(つまり、1シンボル当たり16サンプル)。量(n+N)を上の式(9)に代入すると、以下の式が得られる。
y((n+N)T)=x((n+N)T(−jφ(n+N)) (10)
=y(nT)e(−jφN)
Figure 2006516071
ベクトルRyy’の角度は以下のように定義できる。
Figure 2006516071
上の式(13)を整理すると、CFO推定φは以下のように表される。
Figure 2006516071
受信器106の実施例のロータ・ブロック126はこの粗いCFO推定を本発明の位相オフセット推定手法の出発点として使用することが好ましいが、トレーニング・モード中に送信されるトレーニング・シンボルは、一般的に短すぎて、正確なCFO推定が得られない。
次に、本発明の一実施形態による位相オフセット推定方法の実施例について説明する。CFO推定器124で実行できる位相オフセット推定方法の実施例は、CFOをより正確に推定するために周波数領域で使用される。さらに、位相オフセット推定手法の実施例は、一般的に持続時間の長い送信データ・シンボルに基づくことができ、したがって、より正確なCFO推定を行うことができる。さらに、位相オフセット方法は、追加トレーニング・シンボルを必要としないので、データ・スループットを高めることができて都合がよい。
フラットなチャネル応答を仮定すると、受信サンプルy(nT)は以下の式で表すことができる。
y(nT)=x(nT)e(−jφn) (15)
Nが1シンボル当たりのサンプル数である場合、
y((n+N)T)=x((n+N)T)e(−jφ(n+N)) (16)
上の式(16)で、量(−φN)は位相誤差の変化を表す。したがって、CFOは、好ましくは連続する少なくとも2つのシンボルの間の位相誤差の差を測定することにより計算することができる。φ(i)を以下のように定義する。
Figure 2006516071
使用されるすべての副搬送波にわたって平均をとった位相オフセットφは、以下の式で表すことができる。
Figure 2006516071
ただし、Lは使用される副搬送波の総数である。
要するに、CFO推定器124の実施例は、FDQ132により生成されたサンプルを受け取り、予想データと受信データとの間の位相誤差の差を計算するということである。CFO推計器124は、第1のシンボルに対する位相誤差および後続のシンボルに対する位相誤差を計算し、2つの位相誤差の差に少なくとも部分的に基づきCFO推定値を計算するように構成されることが好ましい。CFO補償器122に備えられているロータ・ブロック126では、応答として位相オフセットの平均推定値を使用し所与のシンボルの位相を修正する。
ロータ・ブロック126は、ejφnで与えられる単純な回転フェーザを含むことができる。受信サンプルr(n)にフェーザejφnを掛けて、実質的に周波数オフセットを補正する修正されたサンプルr’(n)を生成する。そこで、修正されたサンプルr’(n)は、以下の式で表すことができる。
r’(n)=r(n)e(jφn) (19)
受信器106の実施例は、データ・モードでは、本発明の位相オフセットCFO推定手法とともにパイロット・トーン・ベースの推定方法を使用することにより、さらに改善を進めることができる。パイロット・トーン推定方法の実施例では、位相誤差を使用する代わりに、知られている疑似ランダム・パイロット信号の最大尤度(ML)推定を使用して、位相誤差を計算する。CFOの項εは、誤差ベクトルの角度に基づいて計算することができる。この場合、回転角度εは、CFO補償器122にフィードバックされ、周波数オフセットを補正する。
IEEE802.11 WLANシステムに関しては、CFOの効果を低減するために、通常、短いトレーニング・シンボルと長いトレーニング・シンボルとが送信される。図2は、IEEE802.11規格による複数のシンボルを含む送信系列200を例示する図である。送信系列200は、短いシンボル部分202、長いシンボル部分204、信号部分206、およびデータ部分208を含む。短いシンボル、つまり、t1からt10は、自動利得制御(AGC)トレーニング、フレーム同期、および粗いCFO推定に使用することができる。それぞれの短いシンボルは、一般に、互いに重ね合わされた4つの正弦波を含む。第1のシンボルt1は、マルチパス歪みにより破損することが多いため、一般的には破棄される。残りの9個の短いシンボルt2〜t10は、粗いCFO推定に使用され、例えば、すでに説明したように、時間領域相関方法を使用する。
長いシンボルT1およびT2の前に、通常ガード・インターバル(例えば、GI)のサイズの2倍であるカード・インターバルGI2が付く。本質的に長いトレーニング・シンボルT1およびT2に対するサイクリック・プレフィックスであるガード・インターバルGI2は、シンボル間干渉(ISI)を低減する(ISおよびシンボルT1、T2は、精密なCFO推定に使用できる)。通常、GI2は、2回繰り返されたシンボルT1の前半を含み、シンボルT1は、一般的には、シンボルT2と同じである。同様に、送信系列200の信号部分206およびデータ部分208は、サイクリック・プレフィックスGIを含む。
図1に示されている受信器106のフィルタ120は、シンボル同期を判別するために使用できる照合フィルタを備えることができる。シンボル同期およびAGC計算の後、連続する期間(例えば、t2とt3)の間の相互相関を使用してCFOを推定することができる。
送信系列200の短いシンボル部分202を使用する短いトレーニング期間では、CFOの初期推定値φは、時間領域相関法および式(14)を使用することにより計算することが好ましいが、他の推定方法も使用できる。送信系列200の長いシンボル部分204を使用する長いトレーニング期間では、受信器は長いシンボルT1およびT2を使用して、精密なCFO推定を実行し、周波数領域イコライゼーションを計算することができる。粗いCFO推定を計算するために使用された式(14)を使用して精密なCFO推定を計算することもできるが、長いシンボルは64個のサンプルを含むので、Nは64に設定される。この値を粗オフセットに加え、図1の受信器106の実施例のCFO補償器122により使用されるより正確な初期CFO推定結果を得ることができる。
すでに説明されている本発明の位相オフセット推定方法によれば、2つの隣接するシンボルの各副搬送波の間の位相誤差を使用して、残留位相誤差を計算し、より正確なCFO推定値を求めることが好ましい。これらの副搬送波の間の位相誤差の平均をとることで、対応する隣接するシンボル間の位相誤差の推定値を求め、式(17)を使用して、CFO推定値を計算する。この推定値を時間領域相関および/またはパイロット・トーン・ベースの推定値を使用して求めたCFO推定値に加え、これを受信器106(図1を参照)のCFO補償器122内のロータ・ブロック126で使用してCFOを補正する。本発明の好ましい一実施形態によれば、データ伝送および/またはパイロット・トーン・ベースの推定に使用される副搬送波のみが位相オフセットの推定に使用される。位相オフセットの平均をとると、従来のCFO推定方法に比べて高品質のCFO推定が得られる。というのは、副搬送波の一部が少なくとも部分的にマルチパス歪みによって引き起こされるスペクトル・ヌル内に存在している場合があるからである。
パイロット・トーン・ベースのCFO推定方式は、IEEE802.11a規格による知られている疑似ランダム系列のDPSK変調を使用して送信される4つのパイロット・トーンに依存する。これら4つのパイロット・トーンは、チャネル−7、−21、7、および21を占有し、あらゆるデータ・シンボルとともに送信される。すでに説明したように、受信器では、パイロット・トーン・ベースの推定を使用して、パイロット・トーンに基づき位相誤差を推定し、そこからCFOを計算する。それぞれの受信したパイロット・トーンの位相誤差が計算され、4つのトーンについて誤差の平均が取られる。その後、CFO補償器122(図1を参照)内のロータ・ブロック126でCFO推定を使用して、所与のシンボルの位相をしかるべく調整し、CFO誤差を補正する。しかし、パイロット・トーン・ベースのCFO推定方式だと、52個の使用可能なトーンのうち4つを使用するため、データ・ペイロードが低下する。これは、データ・スループットの約8%の低下に対応する。図3および4を参照しながら、パイロット・トーン・ベースのCFO推定および位相オフセットCFO推定の比較結果を以下で説明する。
シミュレーション結果の例
図3および4は、パイロット・トーン・ベースの推定および位相オフセット推定を比較するシミュレーション結果例のグラフである。図1で説明されているOFDMシステム100の実施例を使用して、シミュレーションを行った。セクション4で説明したような短いトレーニング・シンボルが送信された後、長いトレーニング・シンボルが続いた。この後に、データ・シンボルが続いた。位相雑音は無視できるくらい小さいと仮定され、またシンボル・タイミングは正確であると仮定される。チャネル・モデルについては、Steve Halford、Karen Halford、およびMark Webster「Evaluating the performance of HRb Proposals in the presence of Multipath」、IEEE 802.11−00/282r2(2000年9月)で説明されている。加法的白色ガウス雑音(AWGN)をチャネルに加えたが、加えられた雑音の量はチャネルSNRと呼ばれる。シミュレーションには、固定点FFTおよびIFFTモデルが使用された。受信器のSNRは、以下の式を使用して計算した。
Figure 2006516071
ただし、eは誤差ベクトルであり、Sは受信信号である。
図3は、二乗平均平方根(RMS)遅延スプレッドTRMSが50ナノ秒(ns)であるマルチパスの存在下での位相オフセット・ベースCFO推定方法とパイロット・トーン・ベースのCFO推定方法との比較を示している。RMS遅延スプレッドは、チャネル内のマルチパス・スプレッドの尺度である。図から明らかなように、方法は両方とも、SNRが30dB未満になるまで同様に実行される。30dBで、かつコンステレーションのサイズ未満の場合、パイロット・トーンの方法でサポートしているのは64−QAMであったが、位相オフセット・ベースの方法でサポートできるのは、16−QAMであった、
図4は、TRMSが150nsのマルチパスの存在下での位相オフセット・ベースのCFO推定およびパイロット・トーン・ベースのCFO推定に関する受信器のパフォーマンスを比較した図である。(例えば、約30デシベル(dB)を越える)高いチャネルSNRの場合、位相オフセット法は、パイロット・トーン・ベースの方法よりも優れている。これは、少なくとも部分的に、パイロット・トーンはチャネルのスペクトル・ヌルの悪影響を受けるが、位相オフセット法ではすべての副搬送波が影響を受けるわけではないという事実によるものである。
本明細書で説明されているように本発明の方法を実施するための回路は、少なくとも部分的に、複数のそのような回路を含むことができる、半導体デバイスで実装することができることは理解されるであろう。さらに、回路の一部は、例えば、当業者であれば理解するように、本発明の複数の方法を実装するためチップ・セット内で互いに連携して動作するように構成可能な2つ以上の半導体デバイスで実装することができる。
本発明の例示されている実施形態は、本明細書では、付属の図面を参照しながら説明されているが、本発明は、それらの正確な実施形態に制限されるわけではなく、また、当業者であれば、付属の請求項の範囲から逸脱することなく、さまざまな他の変更および修正も可能であることは理解するであろう。例えば、IEEE802.11以外の規格(例えば、IEEE802.15)とともに、またさらには、非標準アプリケーションにおいて使用することができる。さらに、例示されている実施形態を説明する状況において、上で行った特定の仮定も、本発明の要求条件として解釈すべきではなく、他の実施形態で適用する必要はない。
本発明の例示されている実施形態による、本発明の手法が実装されるOFDMシステムの実施例を示すブロック図である。 WLANトレーニング・シーケンスの少なくとも一部を示す図である。 本発明による、マルチパス・チャネル内の受信器の信号対雑音比(SNR)の比較結果を示すグラフである。 本発明による、所定のCFOの大きさに対する受信器のSNRおよびチャネルSNRの比較結果を示すグラフである。

Claims (21)

  1. 直交周波数分割多重受信器であって、
    シンボルの少なくとも1つが基準シンボルである複数のシンボルを含むパスバンド信号を受信し、前記パスバンド信号をベースバンド信号に変換するように構成可能な復調器と、
    前記ベースバンド信号を受信し、第1の制御信号に応答して前記ベースバンド信号の位相を修正するように構成可能な搬送波周波数オフセット(CFO)補正回路と、
    前記CFO補正回路からの前記ベースバンド信号を周波数領域コンステレーションに変換するように構成可能な変換回路と、
    前記周波数領域コンステレーションを受け取り、前記基準シンボルに少なくとも部分的に基づき前記周波数領域コンステレーションを修正するように構成可能な等化器と、
    フィードバック構成で前記等化器の出力と前記CFO補正回路との間に動作可能に結合され、前記等化器から受信した少なくとも2つのシンボルの間の位相誤差の差を測定し、前記位相誤差の差を表す前記第1の制御信号を発生するように構成可能なCFO推定回路とを備える直交周波数分割多重受信器。
  2. 前記等化器から受け取った前記少なくとも2つのシンボルが、連続するシンボルを含む請求項1に記載の受信器。
  3. 前記変換回路が、高速フーリエ変換回路を備える請求項1に記載の受信器。
  4. 前記CFO補正回路が、前記第1の制御信号を受信し、シンボルの位相を前記位相誤差の差に実質的に等しい量だけずらすように構成可能なロータを備える請求項1に記載の受信器。
  5. 前記復調器と前記CFO補正回路との間に結合され、前記受信パスバンド信号に関連する帯域外ガウス雑音成分を実質的に除去するように構成可能なフィルタをさらに備える請求項1に記載の受信器。
  6. 前記フィルタが、ローパス・フィルタである請求項5に記載の受信器。
  7. 前記CFO補正回路と前記等化器との間に動作可能に結合され、前記受信パスバンド信号内の各シンボルの末尾から所定の数のワードを除去するように構成可能なサイクリック・プレフィックス(CP)復号器をさらに備える請求項1に記載の受信器。
  8. 前記等化器の前記出力に結合され、所与のシンボルに対応する信号コンステレーションを測定し、予想されたコンステレーションのデータ・サンプルと前記測定された信号コンステレーションのサンプルとの間の最近一致を判別し、前記最近一致を表すサンプルを含む出力データ・ストリームを生成するように構成可能なスライサ回路をさらに備える請求項1に記載の受信器。
  9. 前記スライサ回路が、直交振幅復調器を備える請求項8に記載の受信器。
  10. 等化器と前記スライサ回路との間に動作可能に結合されたビタビ復号器をさらに備える請求項8に記載の受信器。
  11. 前記第1の制御信号が、前記予想されたコンステレーションの前記データ・サンプルと前記測定された信号コンステレーションの前記サンプルとの間の差に少なくとも部分的に基づく請求項8に記載の受信器。
  12. 前記等化器から受け取った前記少なくとも2つのシンボルが、データ・シンボルを含む請求項1に記載の受信器。
  13. 無線通信システムで搬送波周波数オフセット(CFO)を推定するための方法であって、
    シンボルの少なくとも1つが基準シンボルである複数のシンボルを含むパスバンド信号を受信するステップと、
    前記パスバンド信号をベースバンド信号に変換するステップと、
    前記ベースバンド信号を周波数領域コンステレーションに変換するステップと、
    前記基準シンボルに少なくとも部分的に基づき前記周波数領域コンステレーションを修正するステップと、
    少なくとも2つの受信したシンボルの間の位相誤差の差を測定するステップと、
    前記位相誤差の差を表す第1の制御信号を発生するステップと、
    前記第1の制御信号に応答して前記ベースバンド信号の位相を修正するステップとを含む方法。
  14. 前記少なくとも2つのシンボルが、連続するシンボルを含む請求項13に記載の方法。
  15. 前記ベースバンド信号を周波数領域コンステレーションに変換する前記ステップが、前記ベースバンド信号の高速フーリエ変換(FFT)を計算するステップを含む請求項13に記載の方法。
  16. 前記受信パスバンド信号に関連する帯域外ガウス雑音成分を実質的に除去するステップをさらに含む請求項13に記載の方法。
  17. 前記受信パスバンド信号内の各シンボルの末尾から所定の数のワードを除去するステップをさらに含む請求項13に記載の方法。
  18. 所与のシンボルに対応する信号コンステレーションを測定するステップと、
    予想されたコンステレーションのデータ・サンプルと前記測定された信号コンステレーションのサンプルとの間の最近一致を判別するステップと、
    前記最近一致を表すサンプルを含む出力データ・ストリームを生成するステップとをさらに含む請求項13に記載の方法。
  19. 前記第1の制御信号が、前記予想されたコンステレーションの前記データ・サンプルと前記測定された信号コンステレーションの前記サンプルとの間の差に少なくとも部分的に基づく請求項18に記載の方法。
  20. 前記ベースバンド信号の位相を修正する前記ステップが、前記位相誤差の差に実質的に等しい量だけシンボルの位相をずらすステップを含む請求項13に記載の方法。
  21. 無線通信システムで搬送波周波数オフセット(CFO)を推定する半導体デバイスであって、
    シンボルの少なくとも1つが基準シンボルである複数のシンボルを含むパスバンド信号を受信し、前記パスバンド信号をベースバンド信号に変換するように構成可能な復調器と、
    前記ベースバンド信号を受信し、第1の制御信号に応答して前記ベースバンド信号の位相を修正するように構成可能な搬送波周波数オフセット(CFO)補正回路と、
    前記CFO補正回路からの前記ベースバンド信号を周波数領域コンステレーションに変換するように構成可能な変換回路と、
    前記周波数領域コンステレーションを受け取り、前記基準シンボルに少なくとも部分的に基づき前記周波数領域コンステレーションを修正するように構成可能な等化器と、
    フィードバック構成で前記等化器の出力と前記CFO補正回路との間に動作可能に結合され、前記等化器から受信した少なくとも2つのシンボルの間の位相誤差の差を測定し、前記位相誤差の差を表す前記第1の制御信号を発生するように構成可能なCFO推定回路とを備える半導体デバイス。
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