JPH079421Y2 - プラスチック製中空二重壁構造のハウジングパネル - Google Patents

プラスチック製中空二重壁構造のハウジングパネル

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JPH079421Y2
JPH079421Y2 JP1989021727U JP2172789U JPH079421Y2 JP H079421 Y2 JPH079421 Y2 JP H079421Y2 JP 1989021727 U JP1989021727 U JP 1989021727U JP 2172789 U JP2172789 U JP 2172789U JP H079421 Y2 JPH079421 Y2 JP H079421Y2
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housing panel
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勉 望月
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主として各種電子機器等のハウジングを構成
するプラスチック製中空二重壁構造のハウジングパネル
に関するものである。
[従来の技術] 従来、熱可塑性プラスチック材料をブロー成形して中空
二重壁構造に構成したブロー成形品においては、ブロー
成形時に外側底板に点状のウエルドリブを形成し、外側
底板と内側底板とを一体に結合した構成として補強が図
られていた。
[考案が解決しようとする課題] 従来からビル内の電話回線には、デジタル交換機が用い
られているが、このデジタル交換機のハウジングの一面
は、第8図に示すように、板金製のハウジングパネルで
開閉可能に構成されている。
この種のデジタル交換機においては、ハウジングパネル
に開口部aを有しており、かつハウジングパネルの裏側
に接近して電子回路の基板等が配設され、さらにその開
口部aに対応してスイッチなどの操作部および各種指示
計器等が多く配設されているものである。このため、デ
ジタル交換機におけるハウジングパネルは、僅かに変形
しても上記電子回路等に誤動作を起こさせる虞があるの
で、開口部aを有することと相俟って、特に剛性の高い
ものであることが必要である。
ところで、この種のハウジングパネルをプラスチック材
料をブロー成形して中空二重壁構造に構成したものにお
いては、前記従来のブロー成形品のように、裏壁側にウ
エルドリブを点状に形成して表壁側に溶着し、二重壁を
一体化して補強を図っていても、ハウジングパネルには
開口部が有ることと横幅に対して縦幅が著しく大なる形
状であるところから、パネル全体として必要とする十分
な剛性のものが得られないのが実状であった。
本考案は、かかる従来のものにおける問題点にに鑑み、
二重壁間を一体に結合するウエルドリブをパネルの長手
方向に沿って線状に形成すると共に、順次内幅を段階状
に縮小して対向壁に溶着される先端部を細幅状に形成し
たことにより、横幅に対して縦幅が著しく大なるハウジ
ングパネルであっても、全体として二重壁間の結合一体
化を完全にしてきわめて剛性の高いものを得ることがで
きると共に、表壁にウエルドリブの溶着痕が生ぜず、外
観性に優れたプラスチック製中空二重壁構造のハウジン
グパネルを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するための技術的手段として
次のとおり構成した。
すなわち、その構成は、熱可塑性プラスチック材料をブ
ロー成形して中空二重壁構造に構成したハウジングパネ
ルであって、ブロー成形時に、可塑化溶融したパリスン
の一部を圧縮して二重壁間を一体に結合するウエルドリ
ブをパネルの長手方向に沿って線状に形成すると共に、
上記ウエルドリブは、順次内幅を段階状に縮小して対向
壁に溶着される先端部を細幅状に形成してなることを特
徴とするプラスチック製中空二重壁構造のハウジングパ
ネルとしたものである。
[作用] 本考案に係るプラスチック製中空二重壁構造のハウジン
グパネルのブロー成形においては、金型キャビティの突
起にパリスンの一部が接触し、ブローによって突起の周
囲の部分のパリスンがキャビティに沿って膨張し、対向
壁に達するウエルドリブが形成されるが、そのウエルド
リブは段階状に内幅が縮小された形状で、かつ先端部が
細幅の線状に形成される。
上記ウエルドリブは、パネルの長手方向に沿って線状に
形成されるので、中空二重壁の全体としての結合一体化
が強固であり、剛性の高いハウジングパネルとなる。そ
して、そのウエルドリブは先端部が細幅であるから、ウ
エルドリブの溶着による痕が表壁に現れない。
[実施例] 本考案の実施例を図面について説明する。
第1図および第2図には、プラスチック製中空二重壁構
造のブロー成形品であるデジタル交換機のハウジングパ
ネルAが例示されており、1はその裏壁、2は表壁であ
って、裏壁1と表壁2は周面で接合されて中空二重壁構
造に形成されている。このハウジングパネルAは、横幅
に対して縦幅が著しく大なる形状のものであり、その上
部と下部にはそれぞれ開口部3を有しており、裏壁1に
はパネルの長手方向に沿ったウエルドリブ4がパネルの
長手方向に沿って線状に、開口部3を囲み、かつ隣接し
て複数条形成されていて、裏壁1と表壁2がこられ複数
条のウエルドリブ4によって一体に結合されている。上
記ウエルドリブ4は、内幅の広い部分5aと内幅の狭い部
分5bを有して、順次内幅を段階状に縮小して先端部5を
細幅状に形成したものであって、その細幅状の先端部5
が表壁2に溶着結合されている。なお、表壁2の表面は
装飾のため微小凹凸面となっている。ハウジングパネル
Aの一側縁部には膨出部6が形成され、この膨出部6に
軸ピン7が取付けられている。
上記ウエルドリブ4は、第2図に示すように、凹部5内
幅の広い部分の底面と表壁2の表面間の幅Hが、裏壁1
の平均肉厚をt1とすると、 H=(2.1〜6.5)×t1 好ましくは、 H=(2.2〜4.0)×t1 の範囲となるように特定される。また、表壁2の平均肉
厚をt2、最も圧縮された溶着部の肉厚をt3、内幅の狭い
部分5bの最も深い壁面より0.5倍立ち上がった部分の内
幅をDとすれば、 D=(0.3〜2.5)×t1 t3=(0.45〜0.98)×(t1+t2) 好ましくは、 D=(1.1〜2.1)×t1 t3=(0.58〜0.94)×(t1+t2) の特定された範囲に設定される。なお、裏壁1の平均肉
厚t1と表壁2の平均肉厚t2はいずれも1.5〜3.5mmの範囲
とするのが好ましい。また、内幅の広い部分5aの内面と
表壁2の表面間の幅Hを上記の範囲に特定する理由は、
その幅が2.1t1未満ではブロー成形時にウエルドリブ4
の周辺のパリスン内面が溶着してしまうことがあって、
成形不良を生じやすく、その幅が6.5t1を越えると、ウ
エルドリブ4のコーナー部分が薄肉となって強度が損な
われるのに対し、上記の範囲内では成形が常に良好に行
われるところによる。
また、内幅Dがt1の2.5倍を越えると、成形時にウエル
ドリブ4の部分に接触した可塑化状態のプラスチックが
冷却して伸びなくなり、溶着部の圧縮力が高くなり、表
壁2の表面に溶着痕が顕著に現れ、裏壁1の平均肉厚t1
の0.3倍未満であると成形時にピンホール等の成形不良
が発生し、肉厚が極端に不均一になって結合強度が低下
する。他方、溶着部の肉厚t3が(t1+t2)の0.98倍を越
えると溶着不良が顕著に現れるが、上記の範囲内では結
合強度、外観ともに良好となる。
第3図には、デジタル交換機8が示されており、このデ
ジタル交換機8の前面が前記ハウジングパネルAで構成
されていて、その軸ピン7を支軸として開閉自在となっ
ている。
前記ハウジングパネルは、第4図に示すように、熱可塑
性プラスチック材料をブロー成形することによって構成
される。
すなわち、9,10は一対の分割金型、11,12はそのキャビ
ティであって、一方のキャビティ12にはウエルドリブ4
を形成するための突起13が設けられている。この突起13
は、ウエルドリブ4の形状に対応するように段部13aと
細幅の先端部13bからなる段階状のものである。14はパ
リスンである。
この一対の分割金型9,10を用いたハウジングパネルのブ
ロー成形において、第4図に示すように、押出ヘッド
(図示せず)から押出されたパリスン14を一対の分割金
型9,10間に配置し、一対の分割金型9,10を型閉めする
と、突起13に対応するパリスン14の一部は、第5図に示
すように一方のキャビティ12側の突起13の先端部13bに
接触してその周囲に次第に膨張するとともに、他方のキ
ャビティ11の微小凹凸面に接触し、さらにブローが進む
と、第6図に示すように、パリスン14の内側がともに溶
着してブロー成形することにより、突起13の段部13aの
縁でパリスン14が支持された状態でさらに膨張して、第
7図に示すようにパリスン14が突起13に接した状態とな
って前記のようなウエルドリブ4が形成される。
第6図に示す状態においては、可塑化状態のパリスン14
の突起13に接触した中心部分pは冷却されて伸びがある
程度低下するが、その接触面積はパリスン14の肉厚程度
の狭いものであり、しかも、パリスン14の突起13に接触
した中心部分pの接近部分p′は、ブロー成形されるに
したがって基部側に順次伸ばされ、最終的には溶着部分
7の中空部内の肉溜りを防止するとともに、圧縮力によ
る溶着痕の発生を防止することができる。
ハウジングパネルを構成する熱可塑性プラスチック材料
は、スチレン変性ポリフェニレンオキサイド、ABS樹
脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等が用いら
れる。特に表面の外観が重要視され、それ自体を構造部
材となるハウジングパネルでは、引張強さ(ASTM-D63
8)が500kg/cm2以上である前5者の材料を用いるのが好
ましい。
表壁2の表面に形成される微小凹凸面は、その深さが30
〜200μであるが、特に30〜80μの極微小凹凸面を形成
したものでは、ウエルドリブ4の溶着による痕が目立つ
ので、前記のようにウエルドリブ4の先端部を細幅にし
たことによる効果が顕著である。
以上のように構成されたハウジングパネルにおいては、
ウエルドリブ4が、パネルの長手方向に沿って線状に形
成されるので、中空二重壁の全体としての結合一体化が
強固であり、剛性の高いハウジングパネルとなる。そし
て、そのウエルドリブ4は先端部が細幅であるから、ウ
エルドリブ4の溶着による痕が表壁2に現れない。
したがって、デジタル交換機、オフィスコンピュータ
ー、複写機、現像機、さらに、パーティション、OAデス
クなどの表面外観の要求されるハウジングパネルとして
有用である。
[考案の効果] 本考案は、前記のように、熱可塑性プラスチック材料を
ブロー成形して中空二重壁構造に構成したハウジングパ
ネルであって、ブロー成形時に、可塑化溶融したパリス
ンの一部を圧縮して二重壁間を一体に結合するウエルド
リブをパネルの長手方向に沿って線状に形成すると共
に、上記ウエルドリブは、順次内幅を段階状に縮小して
対向壁に溶着される先端部を細幅状に形成してなるもの
であるから、横幅に対して縦幅が著しく大なるハウジン
グパネルであっても、全体として二重壁間の結合一体化
を完全にしてきわめて剛性の高いものを得ることができ
ると共に、表壁にウエルドリブの溶着痕が生ぜず、外観
性に優れたものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すハウジングパネルの全
体裏面図、第2図は第1図におけるII-II線拡大断面
図、第3図はデジタル交換機の全体斜視図、第4図はハ
ウジングパネルのブロー成形態様を示す水平断面図、第
5図、第6図および第7図は同上パリスンの成形態様を
示す一部の断面図、第8図は従来のハウジングパネルの
全体裏面図である。 A……ハウジングパネル、1……裏壁、2……表壁、3
……開口部、4……ウエルドリブ、5……先端部、7…
…軸ピン、8……デジタル交換機、9,10……一対の分割
金型、11,12……キャビティ、13……突起、14……パリ
スン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性プラスチック材料をブロー成形し
    て中空二重壁構造に構成したハウジングパネルであっ
    て、ブロー成形時に、可塑化溶融したパリスンの一部を
    圧縮して二重壁間を一体に結合するウエルドリブをパネ
    ルの長手方向に沿って線状に形成すると共に、上記ウエ
    ルドリブは、順次内幅を段階状に縮小して対向壁に溶着
    される先端部を細幅状に形成してなることを特徴とする
    プラスチック製中空二重壁構造のハウジングパネル。
JP1989021727U 1989-02-27 1989-02-27 プラスチック製中空二重壁構造のハウジングパネル Expired - Lifetime JPH079421Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63172179U (ja) * 1987-04-28 1988-11-09
JPS63296922A (ja) * 1987-05-29 1988-12-05 Kyoraku Co Ltd 二重壁箱状成形品の製造方法

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