JP3203081B2 - ハウジングパネルの製造方法 - Google Patents

ハウジングパネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間隔をおいて互に対向
する一方の壁と他方の壁とを有するとともに、前記一対
の壁の周面が端壁により閉塞された熱可塑性樹脂製の中
空のハウジングパネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハウジングパネルの製造
方法としては、次に説明する(イ)および(ロ)の方法
がある。
【0003】(イ)図6に示すように、ハウジングパネ
ル101の全周面を閉塞している端壁102のほぼ中間
部に対応する部位に溶着部102aを形成するための、
互に対向するピンチオフ部104a,105aをそれぞ
れ設けた一対の金型104,105を使用し、型開きし
た前記金型104,105の間に溶融パリスンを配置し
たのち型閉じし、前記ピンチオフ部104a,105a
にて前記パリスンを挟圧して端壁102のほぼ中間部に
溶着部102aおよびこれに挟圧部103aを介して連
結したバリ103bを形成し、ついで、前記パリスン内
に加圧流体を導入してハウジングパネル101をブロー
成形したのち、型開きし、ハウジングパネル101を取
り出したのち、前記挟圧部を図示A−A線に沿って切除
する。
【0004】(ロ)図7に示すように、互に対向する表
壁202および裏壁203を有し、全周面がわん曲した
端壁204で閉塞された中空の天板201であって、そ
の製造方法は前記(イ)の方法とほぼ同様であるが、ピ
ンチオフ部によって挟圧されて形成される溶着部205
およびこれに挟圧部を介して連結したバリが形成される
部位を端壁204の裏壁203側寄りにしたもの(実開
平3−118034号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術はいずれも、ハウジングパネルまたは天板の端壁の外
面に挟圧部を切除した跡の切除面が存在するため、前記
挟圧部を端壁の外面に沿って切除した際に発生する切除
面の凹凸や幅の変動が目立ち易く、端壁部の外観形状お
よび質感が不良となるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、外観形状および質感が
良好なハウジングパネルを簡単に製造することができる
ハウジングパネルの製造方法を実現することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハウジングパネルの製造方法は、間隔をお
いて互に対向する一対の壁を有するとともに、前記一対
の壁の周面が端壁により閉塞された熱可塑性樹脂製の中
空のハウジングパネルの製造方法において、分割形式の
金型であって、そのうちの一方の金型は前記一対の壁の
うちの一方の壁を形成するキャビティおよび該キャビテ
ィの周面を囲むように突設された前記端壁を形成するた
めのピンチオフ部を備え、他方の金型は他方の壁を形成
するキャビティおよび前記一方の金型のピンチオフ部に
対向するピンチオフ部を備えたものを使用し、型開きし
た前記金型間に溶融したパリスンを配置したのち型閉じ
し、前記ピンチオフ部にて前記パリスンを挟圧して前記
端壁と前記他方の壁間のコーナー部に溶着部およびこれ
に連結した挟圧部を形成し、ついで、前記パリスン内に
加圧流体を導入してハウジングパネルをブロー成形した
のち型開きし、前記ハウジングパネルを取り出して、前
記溶着部の外側角部を切除して面取部を形成することを
特徴とするものである。
【0008】また、面取部の幅が、挟圧部の肉厚よりも
大きな寸法であることを特徴とするものとすると効果的
である。
【0009】
【作用】パリスンを上述したとおりのピンチオフ部で挟
圧することによって、ハウジングパネルの端壁と他方の
壁のコーナー部に溶着部が形成され、該溶着部に連結し
て形成される挟圧部は溶着部の外側角部に連なっている
ため、該溶着部の外側角部を、前記挟圧部とともに切除
して面取部を簡単に形成することができる。
【0010】また、面取部の幅を挟圧部の肉厚よりも大
きな寸法にすることにより、端壁の挟圧部近傍に発生す
るいわゆる外観不良の要因である「すじ」もまとめて切
除することができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
【0012】図1は、本発明のハウジングパネルの製造
方法の一実施例の工程の一部を示し、(A)は型開きし
た金型間に溶融したパリスンを配置した状態を示す要部
断面図、(B)はブロー成形完了時の状態を示す主要部
断面図である。
【0013】先ず、本実施例で使用する金型について説
明すると、一方の金型3は、ハウジングパネル5の一方
の壁5aを形成するためのキャビティ3bを備え、この
キャビティ3bの全周面を囲むように突設された端壁5
cを形成するためのピンチオフ部3aが設けられてい
る。一方、他方の金型4は、他方の壁5bを形成するた
めの深さの浅いキャビティ4bを備え、このキャビティ
の全周面を囲むように前記一方の金型3のピンチオフ部
3aと対向するピンチオフ部4aが設けられているとと
もに、このキャビティ4bには一方の金型3のキャビテ
ィ3bに向かって突出する複数のリブ5e(図2参照)
を形成するための凸部4cが設けられている。
【0014】図1の(A)に示すように、上述した一対
の金型3,4を型開きしておき、図示しない押出機の押
出ヘッド2より溶融したパリスン1を押出して、前記金
型3,4間に配置したのち、型閉じを行って前記パリス
ン1を両金型3,4のピンチオフ部3a,4aにより挟
圧し、パリスン1の前記一方の壁5aおよび端壁5cと
なる側と、前記他方の壁5bとなる側とを溶着して溶着
部5hを形成するとともに、前記溶着部5hに挟圧部7
を介して連結するバリ8を形成させる。このとき、前記
パリスン1の他方の壁5bとなる部分は、複数の凸部4
cにより突出されて変形し、その先端部がパリスン1の
一方の壁5aとなる部分に溶着され複数のリブ5e(図
2、図4参照)が形成される。本実施例では挟圧部7は
他方の壁5bの面と平行に形成しているが、場合によっ
ては他方の壁の面に対し傾斜させることもできる。
【0015】ついで、パリスン1に図示しない吹込針を
突き刺してパリスン1内へ空気等の加圧流体を導入して
膨張させることにより、パリスン1を前記金型のキャビ
ティ3b,4bおよびピンチオフ部3a,4aの内面に
沿ってブロー成形して、ハウジングパネル5の一方の壁
5a、他方の壁5bおよび両者の全周面を閉塞する端壁
5cを形成し、これを金型3,4中で冷却する。
【0016】そののち、両金型3,4を型開きしてハウ
ジングパネル5を取出したのち、図1の(B)に示すA
−A線に沿って溶着部5hの外側角部を切除して面取部
を形成する。このように、溶着部5hの外側角部の切除
は、端壁5cから他方の壁5bにかけて、端壁5cに対
し任意の傾斜角で切断できるので、切除作業が容易に行
える上、面取部5dと端壁5cの外面間の面取部稜線5
gは美しい一直線状に形成することができる。
【0017】また、面取部5dの幅を挟圧部7の肉厚よ
りも大きな寸法になるように、溶着部5hの外側角部を
大きく切断すると、溶着部5hの外側角部の近傍に発生
したいわゆる「すじ」も挟圧部7とともに切除されるの
で、ハウジングパネルの外観および質感が良好なものと
なる。通常、ハウジングパネル5の平均肉厚は2〜4m
m、挟圧部7の肉厚は0.5〜1.5mm、面取部5d
の幅は0.7〜3mm程度であるが、特に限定されるも
のではない。
【0018】次に、本実施例により製造されたハウジン
グパネルの用途の一例について説明する。
【0019】図2は、本実施例によって製造されたハウ
ジングパネルをその裏面側からみた平面図である。
【0020】図3は、図2に示すハウジングパネルをそ
の天板に用いたキャビネットの斜視図である。
【0021】図4は、図3に示すキャビネットにおける
ハウジングパネルの組付け状態を説明するための要部断
面図である。
【0022】図5は、図3のB−B線に沿う断面および
近傍を拡大して示す部分斜視図である。
【0023】図3乃至図5に示すように、キャビネット
10は、側板フレーム10aに出し入れ自在な引出し1
1a,11bを備え、側板フレーム10aの上端には折
り返し部10bが設けられており、この折り返し部10
bにハウジングパネル5の他方の壁5bの取付面5fを
はめ合わせ、孔6を利用してリベットやボルト等の固着
部材9によって折り返し部10bに固着されている。
【0024】このようなキャビネット10は、事務所内
等の人目に付き易い場所に置かれるため、特にその天板
は外観形状や質感の良好さが求められるが、本発明によ
って製造されたハウジングパネル5は、側板フレーム1
0aの上部角部12に対向する面取部稜線5gが美しい
一直線状である上、面取部5dは側板フレーム10aの
上部角部12に対し内方へ傾斜しているため面取部5d
が直接人目に付くことがなく見栄えが良好となる。
【0025】本発明において、ハウジングパネルとは、
キャビネットなどの家具、またプリンターなど電子機器
装置の外面を構成する組み立て構造部材であり、例え
ば、天板、前板、側板、扉、引き出し部材である。
【0026】また本発明において、熱可塑性樹脂とは、
ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、変性ポリフェニレン
オキサイド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
脂などブロー成形可能な熱可塑性樹脂全般を示す。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0028】ハウジングパネルの一方の壁と端壁間のコ
ーナー部に溶着部が形成され、かつ前記溶着部に挟圧部
を介してバリが連結した状態でブロー成形されるため、
前記溶着部の外側角部を切除して面取部を形成すること
によって、前記挟圧部の近傍にいわゆる「すじ」とよば
れる外観不良な部分が発生したとしても、このすじもま
とめて切除できるので、外観良好なハウジングパネルを
製造することができる。
【0029】また、面取部は端壁外面から他方の壁面に
向けて傾斜しているため、一方の壁側からみて前記面取
部が人目に付き難くなる。
【0030】さらに、溶着部を他方の壁と端壁間のコー
ナー部に形成するので、パリスンは前記コーナー部から
膨張するため、ブロー成形されたハウジングパネルの肉
厚が均一となり、優れた剛性および軽量性を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハウジングパネルの製造方法の一実施
例の工程の一部を示し、(A)は型開きして金型間に溶
融したパリスンを配置した状態を示す要部断面図、
(B)はブロー成形完了時の状態を示す主要部断面図で
ある。
【図2】本発明のハウジングパネルの製造方法により製
造されたハウジングパネルをその裏面側からみた平面図
である。
【図3】図2に示すハウジングパネルをその天板に用い
たキャビネットの斜視図である。
【図4】図3に示すキャビネットにおけるハウジングパ
ネルの組付け状態を説明するための要部拡大断面図であ
る。
【図5】図3のB−B線に沿う断面およびその近傍を拡
大して示す部分斜視図である。
【図6】従来のハウジングパネルの製造方法の一例を示
す要部断面図である。
【図7】従来のハウジングパネルの他の例を示す要部拡
大斜視図である。
【符号の説明】
1 パリスン 2 押出ヘッド 3,4 金型 3a,4a ピンチオフ部 3b,4b キャビティ 5 ハウジングパネル 5a 一方の壁 5b 他方の壁 5c 端壁 5d 面取部 5e リブ 5f 取付面 5g 面取部稜線 5h 溶着部 6 孔 7 挟圧部 8 バリ 10 キャビネット 10a 側板フレーム 10b 折り返し部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をおいて互に対向する一対の壁を有
    するとともに、前記一対の壁の周面が端壁により閉塞さ
    れた熱可塑性樹脂製の中空のハウジングパネルの製造方
    法において、 分割形式の金型であって、そのうちの一方の金型は前記
    一対の壁のうちの一方の壁を形成するキャビティおよび
    該キャビティの周面を囲むように突設された前記端壁を
    形成するためのピンチオフ部を備え、他方の金型は他方
    の壁を形成するキャビティおよび前記一方の金型のピン
    チオフ部に対向するピンチオフ部を備えたものを使用
    し、型開きした前記金型間に溶融したパリスンを配置し
    たのち型閉じし、前記ピンチオフ部にて前記パリスンを
    挟圧して前記端壁と前記他方の壁間のコーナー部に溶着
    部およびこれに連結した挟圧部を形成し、ついで、前記
    パリスン内に加圧流体を導入してハウジングパネルをブ
    ロー成形したのち型開きし、前記ハウジングパネルを取
    り出して、前記溶着部の外側角部を切除して面取部を形
    成することを特徴とするハウジングパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 面取部の幅が、挟圧部の肉厚よりも大き
    な寸法であることを特徴とする請求項1記載のハウジン
    グパネルの製造方法。
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